ハズバンダリーケア
ハズバンダリーケアとは、動物の健康維持のためのケアを、動物にストレスを与えずに行うこと。
特に、動物園や水族館のように、実際に人間が力で強制出来ない動物たちの健康診断などのために活用されていますが、当然家庭犬やネコにも応用できるものです。
なぜなら、人間の力で抑えられるか否かに関係なく、動物のストレスを軽減させながらヘルスケアを行えれば、動物は元より人間側のストレスも軽減させることができるからです。
さて、なんでこんな話をするかと言うと、我が家の見習い(チンピラとも言う)はとあることをきっかけに獣医師にトラウマを持ってしまったことで、獣医の診察が受けられなくなったからです。
とあるきっかけはさておき、トラウマを持ったのが生後4か月。
その後のワクチン接種や狂犬病の注射、下痢が続いたときの診察時も、見習いにとってはとてもストレスとなっていて、最後は管理人の保定がなければ、触診さえも受けられなくなっていました。
当然、トラウマのある獣医の他に3件の獣医に行きましたが、最初は愛想よく先生と挨拶をし、診察台にも自分から乗ってしまうくらいなのに、いざ触診が始まるとスイッチが入ってしまいます。
最後にワクチンを打ったのが2017年。
翌年は抗体検査を行い、その後3年間はワクチン接種を回避。
しかし、今年は接種の年。
昨年近所にある獣医師を訪ね、ハズバンダリーケアのお手伝いを依頼したのですが、あいにく診察室が狭く、入るだけでも見習いはストレスを感じてしまっため断念。
ところが、その獣医さんが移転して、少し広い診察室が出来たことから、今回再度訪ねてみることにしたのです。
初めての病院の待合室。
尻尾を振りながらリラックスしている見習い。
この後見習いは女医さんに呼ばれて新しい広めの診察室に入りました。
いつものように、愛想は振りまいていましたが、診察室というのはわかったようで、今回はなかなか診察台に乗ろうとしませんでした。
しばらく様子を見ていたら、ちょっとだけ乗ったのですが、すぐに下りてしまいました。
そこで、一度トリーツを床に撒いて頭をリセット。
そのあと、以前見習いに教えた「チンレスト(顎乗せ)」を診察台でやってみることに。
「チンレスト」の練習動画はこちら👇
最初はちょっと??だったのですが、クリッカーとトリーツで、診察台に顎を乗せる行動を強化していったところ、診察台にも顎を乗せられるようになり、その間に聴診と軽い触診まですることが出来ました。
先生が体温を計ろうとされましたが、それは次回にお願いしたいと伝えました。
なぜなら見習いが例の抱きつき行動を出してしまったからです。
これに要した時間、20分弱。
今の見習いにはこれがリミットでしょう。
果たしてワクチン接種までいかれるでしょうか。
因みに見習いは去勢手術を予定しています。
とある男性獣医師はマズルガードを着けた状態で、看護師(男性)と二人でやれば抑えつけられるから大丈夫と言いました。
しかし、それでは、見習いは二度と獣医師の診療は受けられないでしょう。
そもそもわが家の犬たち、初代ハスキー犬から始まり、見習い以外はみんな獣医好き。
誰一人(頭)、「やめてくれ!」と言った犬はいなかったので、見習いの行動は私にとって青天の霹靂でした。
力で抑えつけるのではなく、見習いがいいと言ってくれるまで、どれくらいかかるかわかりませんが、地道に続けていくしかありませんね。
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