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2021.03.16

サッカーしないのにオスグッドのツケ

「オスグッド」
聞いたことがある人はあまりいないかもしれない。
管理人がこれに遭遇した時(中学1年)は、まだその名前さえ聞いたことはなかった。

ある日小走りしているときに、急に膝が抜けるように感じたと思ったら激痛。
「痛い、痛い」と足を引きずって学校に通っていたら、なんと一週間後にもう一方の膝もやられ、両方の膝が包帯でグルグル巻きにされた。
診断は、「関節骨端炎」。
成長期に起こるもので、とりあえず安静にするように言われた。

「安静」がなんたるかは別として、とりあえずあまりの痛さで歩くことすらままならかなった。


初等科から中等科にあがり、憧れの先輩がいたモダンダンス部に入り、部活が楽しくなり始めたときだったのに。
結果休部を余儀なくされたのである。

何しろ、膝の骨が出っ張ってしまい、痛くてしゃがめない。
当時のトイレは和式便器しかないから、日々学校でトイレに行くのが辛くてたまらなかったのを覚えている。

そして、その後激痛は癒えたものの、出っ張った骨は出っ張ったままで今に至る。

膝が出っ張っているということは、当然正座をすれば床にめり込み、足がしびれる以前に膝が痛くて曲げられない。
座布団を敷いた場所ではなんとか正座はできたものの、曲がった膝を元に戻すのが一苦労で、しばらく立てない。

そしてそれから何十年も膝は出っ張ったまま。
そんな折、昨年暮れ、イベントで荷物を運んでいたところ、カートが暴走して前につんのめって両膝を地面に打ち付けた。
声が出ない痛さ。
しばらくさすって、少し落ち着いてからゆっくり歩く。
結局その日はまともに歩けていなかったが、主催者だからそうも言っていられない。

それから年末、アザは少しずつおさまり、何事も無かったかのように年が明けたころ、今度はしゃがんだあと、自力で立てなくなった。  

とりあえず歩けているので、日常生活はなんとかこなせていたら、次第に走れなくなった。
走ると言っても、ジョギングをしているわけでもなんでもなく、信号が変わりそうなときに小走りをしようとすると、膝に激痛が走って足が動かせない。

おかげで、日々の犬のトレーニングで脚側課目がほとんどできなくなり、訓練競技会当日は「速歩」がピョコタンピョコタンと横揺れして犬に当たったり、常歩中も重心がずれてうまく歩けなかった。

昨年から、肩の不調で通っているクリニックに膝の診察もしてもらったが、筋肉のアンバランスだろうということで、聞いたリハビリ方法を毎日実践しているが、そう簡単には改善されない。

聞けばリハビリの担当者もオスグッドだそうだが、彼はサッカーをしていたとのこと。
管理人はサッカーもしていなければ、もともとスポーツをしていたわけでもない。
ただ、中学に入って急に身長が伸びただけ。

なかなか改善されないのでMRIを予約した。
膝のお皿は無事だったが、転倒したときに炎症が残っているのと、実際膝蓋骨にいろいろと問題があることもわかった。
オスグッドの弊害で、腱が緩んでいるのも理由のひとつ。
現状の症状改善のためには、筋力アップしかないらしい。
今回は、医師が珍しく常套句の「歳のせい」とは言わなかった。

あまりの痛さに、かつてテニス三昧の生活をしていたころ、あっちこっち故障が出たときに膝の裏にボールを当てていたことを思い出し、やってみることにした。
テニスボールはもう手元に無いので、今年ドイツのサイトで見つけて買った犬用のおもちゃを使って、座っているときや横になっているときに使ってみたところ、膝の痛みが緩和されて、少し小走りが出来るまでになった。
お灸も、湿布も、テーピングも役に立たなかったのに、犬のおもちゃが効果的とは。

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いずれにしても、まだ爆弾はかかえたまま。
またいつ歩けなくなるかわからない。
何十年も前のツケを今まだ払い続けているようで、今度はどこが痛くなるのだろうと、動く度にストレスを感じてしまう管理人である。

そうそう、昨年からリハビリしている肩の問題は、少しずつ良くなっているものの、まだ完治するまでには時間がかかりそうである。
今年は健康に特に気をつけなければいけない年らしい。

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