実のある一日

昨日は恒例のファンマッチに参加してきた。
競技会とは違った、発表会のようなK9フリースタイル（ドッグダンス）のファンマッチ。

おこがましくも初回からジャッジのメンバーに加えて頂いて参加している管理人だが、新人ニコルが加わってからは演技にも参加させてもらっている。

毎回未完成状態のルーティンをお披露目して、皆様のご意見を聞きながら修正と改良を加えて行っているのだが、今回も曲はずっと前から決まっていたものの、オビディエンスの競技会のポイントが絡んでいてフリースタイルに集中できなかったうえ、３月は去年のルーティンを完成させてビデオコンペにチャレンジするというタイトなスケジュールだったため、きちんとルーティンに向き合って犬と動いたのが先月の半ば以降だった。

それでも、衣装の方は曲を決めた時からイメージは出来ていて、今までよりも早く決まった。
家の中で衣装合わせも行い、イヌとの練習もやってみた。

まぁ、ダンスなわけだから、振付が未完成じゃ意味は無いのだが、今年の秋までに完成出来ればいい方だという、長めのスパンで考えていたので、とりあえず昨日はリサーチのつもりだった。

衣装に関しては、しっかりリサーチも出来て、修正の見通しがたってきたが、本来の振付の方が、予定していた動きをニコルがしてくれなかったというリサーチ以前の問題になってしまった。

しかし、他の参加者の演技を目の当たりにして、まだまだひとつひとつの動きに対してニコルが不安げなことがわかった。

今まではニコルの集中力の落ちる原因が周囲の犬や人だった。だが今回はちょっと違っていた。

多少周囲も気にしているが、どこか落ち着かない。
環境を変えていろいろな場所で練習しているとはいえ、経験値の低さや、本番と練習の格差がまだまだ大きすぎることが原因のひとつではないか。

練習を本番に近づけるのか、本番を練習に近づけるのか。
最終的なゴールはひとつなのだが、そこに到達する道筋はいろいろあって悩むところ。

6月にはワークショップと競技会が開催される。
あと2か月。
今月末にはオビディエンスの競技会も入っている。

ファンマッチの帰り道、いつになくかなり落ち込んでいた管理人だったが、なんとか納得のいく形をニコルと作って行かれればと、ちょっと光が見えたような気がした。

こらっ、ニコル。
盗み食いなんかして、お腹痛くなってる場合じゃないですよ。

ファンマッチの翌日、外は雪景色だった。

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