雑種犬。
今日はちょっと真面目なはなし。
某ブログでミックスやハイブリッドと呼ばれる犬のことが語られていたので、
私も以前から思っていたことをちょこっと・・。
私が生まれる前、我が家には雑種の小型犬がいたそうだ。
当時4歳の姉が裏庭の危ない場所にいきそうになると
吠えて母に知らせたそうである。
母いわく、「雑種は丈夫で頭がいいからいいわ。」
まぁ、大正生まれの母にはその程度の認識だったのかも知れない。
その後父の仕事の関係で、社宅暮らしを余儀なくされた私は
犬などとうてい飼える環境ではなかったので、
野良犬を拾ってきては社宅の縁の下で友達とえさをやっていた。
あの頃は純血種だろうが雑種だろうが、
私にとって犬は犬だったのである。
そして自分で犬を飼う環境がもてた時、
私が探したのは純血種だった。
なぜならある程度将来(成犬)の予測がつくからである。
(冒険が苦手な性格)
父親はわからないが、柴犬の母を持つ子犬たち。
生後2ヶ月くらいまではまさしく柴犬だったそうだが、
成犬になったらテリアになったという本当の話。
予測が出来ない、オンリーワンだからと雑種を好む知人もいる。
それはそれでいいと思う。
私は長年その犬種が持ち続けている外観と特性、
そして母犬の性格を重視して犬を探した。
そして、とりあえず我が家の犬たちはさほど私の予測を裏切らず、
現在に至っている。
しかし、現在巷で『ハイブリッド』や『デザイナードッグ』などと言われている
純血種同士を掛け合わせた新種(?)はいったいなんなのだろう。
かわいいから?
おもしろいから?
人気犬種だから?
盲導犬に使われることの多いラブラドールの気質と
毛の抜けない特性をもったスタンダードプードルを掛け合わせて
1980年代ラブラドゥードルが作出された。
それは、犬の被毛にアレルギー反応を起こす障害者にも対応できるようにと
考えられたからだが、それですら脱毛しないというプードルの特質は
まだ定着していないという。
ファッションだから、ブームだからと、安易な交雑犬が増えていったら・・。
いいとこどりの新種が出来ればいいが、
そうでないところばっかり引き継いだ子が生まれたら・・・。
昔の雑種は、人間の管理不行き届き、いわゆる『出来ちゃった婚』の結果で、
「しょうがないなぁ。」という部分があったが、
巷で売られている雑種は、人間が意図して作り出している。
それで「失敗しちゃった。」ではすまないような気がするが、
単なる無知の老婆心だろうか。
ちなみにこれは我が家の『パンダ犬』。
じゃなくてハンス。
* * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * *
忍び寄る老いに抵抗する管理人に励ましのワンクリックを!
| 固定リンク
コメント