「犬バカと呼んで」イヌたちのいたずら(#055)
犬を飼っているといろいろ被害をこうむる。
数え上げたらきりがない。
そしてその度に一度は「キーッ!」となるが、
最後は「仕方ないわねぇ」と許してしまうのが『犬バカ』飼い主である。
家をかじられるなんてことは、仔犬の頃から家の中に入れていれば当然有り得ること。
目を離す時間が多いお宅の場合、新築での仔犬飼いはお奨め出来ない。
っが、たいてい家を建てたり、一軒家に引っ越したりすると、
犬が飼いたくなるのだから仕方ない。
我が家の場合は、空き巣に入られてから犬との生活を始めたわけだが、
当然玄関の巾木に歯型が残り、壁紙もビリビリ・・。
サイドボードもハゲハゲになり、ダイニングの椅子の脚はほそ~くなっている。
しかし、なんと言っても一番がっかりしたのが、お気に入りのソファまるごと一台壊されたこと。
これは生後2ヶ月未満の仔犬たちが犯人である。
ソファの下が一番落ち着くのか、気がつくとみんなソファの下や裏側に固まって寝ており、寝ぼけてカミカミしているうちに、糸がほずれ、布が破れ、中から綿がぼろぼろと・・・。
縫っても縫っても糸はほぐされ、気がつくとバラバラになっていた。
それでも我が家は大分被害が少なかったようである。
ワンコによっては、飼い主さんのシルクのスーツを片っ端から破いていた子もいたし、
電源ケーブルが切断されてしまった家もあったが、
不思議とクリスは「おしっこシーツバラバラ事件」後パタッと何もしなくなり、
仔犬たちも兄弟が新しい家族の元に行ってからは大きないたずらはしなくなった。
まぁ、大きくなりすぎてソファの下にはいれなくなったということもあるが。
ただひとつおかしかったのが、ニッキーだけがこっそりテーブルの上や
出窓のような高いところに乗っていたずらをすることである。
もちろん最初はそんなこと気づきもしなかったのだが、
ある日のこと、出かけてすぐ忘れ物を取りに戻った時、
ダイニングテーブルの上に仁王立ちしている彼女を見つけて悪癖が発覚した。
そう言えば、テーブルの上に置いた腕時計やペンシル型の口紅が
床にころがっていたことがあった。
しかも、ペンたてにさしてある口紅を一本だけ器用に取り出してあるのを見た時は、
「誰?」と一瞬人間を疑ったのだった。
そしてある日会社から帰って部屋に入ったとき、ニッキーの姿だけが見えない。
足元をみまわしたが、クリスとハンスしか見当たらない。
ふと目線を上げると出窓に乗せてあるボーダーコリーのぬいぐるみが一個増えている。
ぬいぐるみとほとんど同じ大きさのうえ、彼女はまんじりともせず、
お座りをしている3頭のぬいぐるみの間に座ってこっちを見ている。
私は叱るというより、その様子に思わず笑ってしまった。
テーブルの上など高いところに乗るのはネコくらいだと思っていたが、
骨折の闘病期間中、ネコと二人で留守番していたので、
こんなことも覚えてしまったに違いない。
写真は会社から帰ったとき出窓におさまって、バツが悪そうにしているニッキー。
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