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2009.01.28

「犬バカと呼んで」イヌたちのいたずら(#055)


犬を飼っているといろいろ被害をこうむる。
数え上げたらきりがない。
そしてその度に一度は「キーッ!」となるが、
最後は「仕方ないわねぇ」と許してしまうのが『犬バカ』飼い主である。


家をかじられるなんてことは、仔犬の頃から家の中に入れていれば当然有り得ること。
目を離す時間が多いお宅の場合、新築での仔犬飼いはお奨め出来ない。
っが、たいてい家を建てたり、一軒家に引っ越したりすると、
犬が飼いたくなるのだから仕方ない。


我が家の場合は、空き巣に入られてから犬との生活を始めたわけだが、
当然玄関の巾木に歯型が残り、壁紙もビリビリ・・。
サイドボードもハゲハゲになり、ダイニングの椅子の脚はほそ~くなっている。

しかし、なんと言っても一番がっかりしたのが、お気に入りのソファまるごと一台壊されたこと。

これは生後2ヶ月未満の仔犬たちが犯人である。
ソファの下が一番落ち着くのか、気がつくとみんなソファの下や裏側に固まって寝ており、寝ぼけてカミカミしているうちに、糸がほずれ、布が破れ、中から綿がぼろぼろと・・・。

縫っても縫っても糸はほぐされ、気がつくとバラバラになっていた。


それでも我が家は大分被害が少なかったようである。
ワンコによっては、飼い主さんのシルクのスーツを片っ端から破いていた子もいたし、
電源ケーブルが切断されてしまった家もあったが、
不思議とクリスは「おしっこシーツバラバラ事件」後パタッと何もしなくなり、
仔犬たちも兄弟が新しい家族の元に行ってからは大きないたずらはしなくなった。
まぁ、大きくなりすぎてソファの下にはいれなくなったということもあるが。


ただひとつおかしかったのが、ニッキーだけがこっそりテーブルの上や
出窓のような高いところに乗っていたずらをすることである。

もちろん最初はそんなこと気づきもしなかったのだが、
ある日のこと、出かけてすぐ忘れ物を取りに戻った時、
ダイニングテーブルの上に仁王立ちしている彼女を見つけて悪癖が発覚した。


そう言えば、テーブルの上に置いた腕時計やペンシル型の口紅が
床にころがっていたことがあった。
しかも、ペンたてにさしてある口紅を一本だけ器用に取り出してあるのを見た時は、
「誰?」と一瞬人間を疑ったのだった。


そしてある日会社から帰って部屋に入ったとき、ニッキーの姿だけが見えない。
足元をみまわしたが、クリスとハンスしか見当たらない。
ふと目線を上げると出窓に乗せてあるボーダーコリーのぬいぐるみが一個増えている。
ぬいぐるみとほとんど同じ大きさのうえ、彼女はまんじりともせず、
お座りをしている3頭のぬいぐるみの間に座ってこっちを見ている。

私は叱るというより、その様子に思わず笑ってしまった。
テーブルの上など高いところに乗るのはネコくらいだと思っていたが、
骨折の闘病期間中、ネコと二人で留守番していたので、
こんなことも覚えてしまったに違いない。


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写真は会社から帰ったとき出窓におさまって、バツが悪そうにしているニッキー。

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2009.01.25

「犬バカと呼んで」引越しはストレス(#054)

管理人の事情で住み慣れた家を引っ越す日、
3頭の犬たちには幸い季節も良かったので、
全ての荷物の出し入れが終わるまで
車の中で待機してもらった。

途中何度か外に連れ出したりはしたものの、
基本的には車の中。

朝から引越し屋さんが出入りし、落ち着かない一日だったにも関わらず
犬たちは誰一人文句を言うことも無く、本当に健気だった。

そして、引越し先へ移動しても、
荷物が運び終わるまで車から降ろすわけにはいかない。

彼らがやっと外に出られたのはすっかり夜も更けた頃、
しかも家の中は足の踏み場も無いほどダンボールが散らばっていた。


今思えば、どうやってあの晩みんなで寝たのだろうか。
クリスはベッドに乗っていたような気がするが
子供たちは・・・。


数日してようやく荷物の整理がついて一段落したあと、
やっといつもの生活が戻ってきたが、
どこか犬たちの様子がおかしい。

以前のように自転車で散歩に出る。
もちろん、引っ越す前とは違うお散歩コースである。
犬たちも3頭いつもどおり並んで走っているが、
よその犬を見つけるとやたら子供たちが吠えるのである。


通りの向こうだったり、はるかかなただったりしても
見えなくなるまで吠える。

一体どうしたのだろう。

吠えられても気にせずそばに来てくれる人とは
お友達になることができたが、
基本的に、初対面の犬を見つけるとひたすら吠えた。

そして当然のことながら、家に戻ってくると、
家の前を平気で通り過ぎる。
家の場所をなかなか覚えないのである。

結局この行儀の悪い散歩は、引越し後半年ほど続いた。

人間にとっても引越しのストレスはかなりのものだったが、
テリトリーが変ったことによる犬たちのストレスは
管理人の想像をはるかに超えていたようだ。


不思議に、そのときクリスには全く変化はなかったので、
ちょうど生後9ヶ月という子供たちの年齢と関係があったのだろう。
人間で言えば、反抗期や思春期に移る頃。
環境の変化は大きなストレスだったに違いない。


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2009.01.23

「犬バカと呼んで」トイレコマンドの成果(#053)

トイレコマンドに助けられたのはそれから半年ほど経った時だった。

子供たちが生後10ヶ月の頃、クリ家はいろいろあって、
長年住み慣れた家を出なくてはいけなくなった。

ところが次の家がなかなか見つからない。
なにしろ犬が3頭である。
予算内で収めようとしても、そうはうまくはいかないのが現実。

そこで、最終的な住まいを見つけるまで、一時的に賃貸生活をおくることになった。
当然都内で一軒屋など借りられないので、メゾネットタイプのアパート。
もちろん庭も無い。
あたりまえだ。


っが、ここで一番問題になったのがトイレである。

自転車で3分ほど走れば、土のある公園まで行けるが、
雨の日はとても無理。
子供たちはすでに外トイレの習慣がついていて室内でのトイレは
6ヶ月以上やっていない。

引っ越して最初の雨が降った朝、管理人は意を決して
小さいユニットバスの床にトイレシーツを敷いていみた。

最初にクリスを呼んでトイレコマンド。
しばらくはその狭さに躊躇していたが、
根気よく連呼していたら、小と大をすんなり済ませた。

よしっ!
さすがクリかあさん。

次にトイレの近いニッキー嬢ちゃんを呼ぶ。
ところがこの嬢ちゃん思いのほか簡単にしゃがんだ。

すごいっ!


さて、最後はハンスだ。

彼はオカマとは言え、一応男のなので足をあげることもある。
そこで、足をあげやすいように、ニッキーの使ったシートを
斜めに持ち上げてみる。

すると、ハンスがそのシート側の足をあげてチーッ。

すごすぎる!

そしてその晩も狭いバスルームにシーツを敷いた。
すると、クリス、ニッキー、ハンスの順番で呼ばれるままに入って行き、
用を済ませて出て行く。

特に嬢ちゃんは、バスルームでもトイレができることを知ったせいで、
昼間トイレに行きたくなると、自分で居間のドアをひっかき、
トイレに行きたいことを意思表示するようになった。

ドアに引掻きキズが付くのには閉口したが、
黙って居間でされるよりはずっといい。


匂いの問題もあったので、トイレタイム以外にトイレシーツは敷かなかったが、
勝手に入ってしてくることもなく、
仮住まいの半年間は、無事室内トイレが再度習慣化されたのだった。


バスルームトイレは、9年経った今も雨が降るたびに続いている。
もちろん雨が降っていなくても、管理人が体調をくずしていたり、
どうしても外に行かれないときには大変便利である。

なんとも飼い主孝行な犬たちである。


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2009.01.22

「犬バカと呼んで」トイレコマンド(#052)

結局旅行中は、サービスエリアだったり、
宿泊先の部屋だったりしたが、
とにかくシーツを敷いてトイレコマンドを出せば確実にトイレを済ませてくれた。

えらい!

そこで、今までさほど気にしていなかったハンスの場合も、
庭や散歩でトイレをする時に

『おしっこ』『ウンチ』というコマンドを一緒にかけてやるようにした。


小さかった頃は、上手にシーツの上でトイレが出来ると、
「おしっこ出たの。いい子ね。」と声をかけてはいたが、
それはうまく出来たことを褒めるためだけだった。

しかし、これからはトイレをして欲しい時にしてもらうために、
トイレをするという行為と『おしっこ』と『ウンチ』というコマンドを
関連付けることにしたのだ。

朝庭に出したら必ずトイレコマンドをかける。
夕方散歩に出る前も同じだ。

今までは庭に出せば勝手にトイレを済ませてくれたので、
特にコマンドを覚えさせる必要性はなかっただが、
これからは、普段の生活の中でも、
決まった場所で、人間の都合で、トイレをさせなければいけない状況が
増えてくるに違いないと感じた。

それはまた、させたい時にさせるだけでなく、
してはいけない場所、させたくない場所で
勝手にしないようにするためにも役に立つはずである。

こうして、ハンスもニッキーと一緒にトイレコマンドを
理解するようになっていったのである。

まぁ、外で「うんち」コールや「おしっこ」コールをするのは
ちょっと恥ずかしかったが、
後に、このコマンドのおかげで、
大変助かったことがあるのである。

それは、次回。


090122

初めての犬だらけお泊り旅行。

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2009.01.20

「犬バカと呼んで」トイレトレーニング(#051)

さて、子供たちは無事散歩に出られるようになり、
ハンスも外でトイレができるようになったのだが、
ニッキーだけがどうしても外でトイレをしようとしない。

長い時間外で遊んでいれば、絶対もよおしてトイレをするだろうと思ったが、
ニッキーは是が非でも我慢して、家に帰ってトイレシーツに飛び込む。

いつになったら外でトイレができるようになるだろう。


そんな時、公園の犬仲間達と旅行に行こうという話になった。
泊りがけなので絶対外でトイレをしないわけには行かないだろう。
もしかしたら、外トイレも覚えられるかも知れない。


そして旅行当日。
最初のサービスエリアで人も犬もトイレ休憩。

クリスやハンスがすればニッキーもと思ったが、
相変わらず
『こんなところじゃ出来ないわ。』
と言う顔で私をじっと見ている。


みんながベンチにすわって休憩している間に、
私はトイレシーツを車から降ろし、ニッキーの前に敷いてみた。
しかし周りを行き交う人たちが気になってまったくする気配が無い。


そこで、何度か
「おしっこは?」
と繰り返し聞いてみた。


そばを通る他の旅行客が不思議そうな顔で通り過ぎていく。

あの頃は、スコットの時に比べれば、大分犬を連れて旅行する人も増えていたが、
サービスエリアにドッグランが出来てしまうほどではない。
犬を連れてサービスエリア内を歩いていると、まだまだ珍しがられた。
ましてや、地面の上ではなく、地面に敷いたシーツの上で
トイレをさせようとしているのだから、奇異な目で見られても仕方なかった。


とにかく、しばらく
「おしっこする?」
と根気よく言い続けていたら、
ようやくその気になってアスファルトに敷かれたシーツの上で用を足した。


やった!これで大丈夫。

少し先が明るくなってきたぞ。


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2009.01.18

「犬バカと呼んで」自転車散歩(#050) 

子供たちが6ヶ月を過ぎた頃から、自転車引きでの散歩を始めた。

自転車走行の練習も、初めて子供たちを外に連れ出した時と同じように、
1頭ずつクリスとセットにして慣らしていった。

最初はクリスと子供のリードを左手に持ち、
右手で自転車を押しながら歩く。

初めは「それは何?」と自転車を気にしていたが、
知らん顔で押して歩いているうちに、
私の横に自転車があっても気にならなくなった。

2~3回自転車を押して散歩に行ってから、実際に乗ってみる。

すると、ちょっとスピードが速くなった程度で、
みんなの位置も変らない。

右隣にはクリスもいるので子供たちは全然気にしていない。

3日もすると自転車の速度にも慣れたようだ。


ニッキーとハンスそれぞれにこの練習をしたあと、
3頭連れて自転車に乗ってみた。


最初は誰がどの位置にくるか決まらずぐるぐる回っていたが、
これも2~3日もするとそれぞれの定位置が決まり、
3頭連れて一緒に走れるようになった。


ハンスが私の左、ニッキーがハンスの外側、クリスはハンスの右側斜め後ろ。
狭い場所では自然に縦一列になる。
そして、それは10年近く経った今でも変らない。

1頭連れて走るのも3頭連れて走るのも全然変わらなかった。

面倒くさがりの私にとっては、散歩の時間を3倍にしなくて済んでまずは一安心。

その分子供たちと遊んだり、訓練の時間を増やすことが出来た。

ただし、この自転車散歩を始めるには、とても大事なポイントがある。
歩いて散歩をしているときに、必ず十字路で「ストップ」、
方向を変えるときは、「レフト」や「ライト」などの指示を教えておかなければいけないということだ。

都会で散歩をさせる宿命だが、それが出来なければ
自転車散歩はお奨めできない。

そして速度はあくまでもジョギングの人と同じか遅め程度。
アスファルトでの走行に関しては、関節なども含め
十分なケアが必要だからだ。


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人間も健康にこだわって・・。

最近ワンコの健康面でいろいろあったので、
犬のごはんについて思い切り気合をいれているが、
人間の方はかなりおろそか状態。

っが、犬も人も基本は「」。
健康にこだわれば、必然的に体に良い食材を選びたいもの。


そんな時、やずやの発芽十六雑穀試食キャンペーンなるものを見つけた。
ごはんと一緒に16種類の穀物が摂取できるというもの。


管理人は白いごはんも好きだが、胚芽米やら、麦ごはんも好き。
そこで、早速応募したら、すぐ無料試食セットが送られてきた。

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我が家では、嗜好の異なる3世代住居なので
なかなか管理人の要望は受け入れられないのが現状だが、
「試食」という名の元に、一番口うるさい人が不在の時
ごはんに混ぜてみた。


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なかなか美味しそうではありませんか。

写真じゃ見づらいけど、とりあえずいろいろ入っています。


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大袋を買う勇気のない人や、
うるさい家族のいる人は、是非試食からトライしてみては?


管理人のように、ブログに書くと、更に15小袋が当たるチャンスがある
ブログキャンペーンもやっている。

食べ方は、1袋を2合のごはんに混ぜて炊くだけなのでとっても簡単、
お味も香ばしくてシンプル。

ちょっと健康的な気分を味わった夕食だったが、
当たれば、もっと健康的になれるはず!


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2009.01.12

「犬バカと呼んで」悪ガキ姉弟(#049)

一方、ニッキーが長い犬舎生活を終えて外に出られるようになったのは、
それから1ヶ月近く経ってからのことだった。

ニッキーも最初はクリスとふたりで散歩に出たが、ハンス同様問題が無かったので、
すぐ3頭一緒に散歩に連れて行くようになった。
やっぱり多頭飼いは楽である。


しばらくしてニッキーもクリスやハンスを連れて行く大きな公園へのデビューも果たしたが、
なぜかハンスがニッキーの傍から離れない。

楽しそうに芝生の上を走るニッキーにやたらとちょっかいを出し
体当たりを食らわせるのである。


なんでだ~?


広い場所でニッキーと一緒に遊べるようになったから最初だけかと思っていたが、
そうではなかった。
しかも力いっぱいぶつかるので、いつもニッキーは飛ばされて
おちおち歩いてもいられない。


ニッキーがよその犬たちに近づこうとすると
すかさずハンスが割り込んで邪魔をする。
まるで保護者気取りである。


最初はハンスの行動をうっとうしがっていたニッキーだが、
次第に、ハンスがどんなときでも自分を助けてくれると思い込んでしまった。

こうなるともう手が付けられない。


二人は特に仲がいいわけでもないのに、
いつも相乗効果で悪くなる。


Pups_photo2


大っきらいなスケボーも、ひとりで見ているときは我慢できるが、
二人一緒だと
「行くか?」
「行くわよ。」
なんて感じで追いかけようとする。


別々に連れて歩くと、とってもいい子なんだけどなぁ~。


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2009.01.10

「犬バカと呼んで』天国と地獄(#048)

ニッキーは骨折で「絶対安静」を言い渡されてしまったが
あのおてんばをどうやって「絶対安静」にさせるかと言えば、
やっぱり犬舎に入れるしかない。


我が家では、クリスの時もそうだったが、普段の生活で犬舎を使ったことが無かった。
台所以外はどこでも出入り自由だったし、留守番の時も部屋でフリーにしていたので、
全く必要なかったのである。


そこで、かつて夜寝る時だけ2階の寝室で使っていたスチール製の
折りたたみ犬舎を復活させることにした。

しかし『絶対安静』ならば、昼だけでなく夜も犬舎で寝かせた方がいいに違いない。

ところがこのスチール犬舎結構重い。
これを昼は居間、夜は寝室にと毎日階段を上げ下げするのは結構大変だったので、
仕方なく同じ物をもう一台購入した。

バリケンを当時知っていたら、絶対そっちを買ったのだが、
何しろ犬舎に疎かったので、同じスチール製の物を買ってしまったのである。
重いし、痛い出費だ。


こうしてニッキーは食事や排泄の時以外はほとんど犬舎での生活となった。
初めは多少文句を言っていたが、何を言っても出してもらえないのがわかると、
黙って、いつもうらめしそうに犬舎の中から私達を見ていた。
ただ、ずっと入れっぱなしもかわいそうなので、たまにハンスをしまって、彼女を出して遊んでやった。


ちょうどその頃、子供たちは2度目のワクチンも済み、散歩に出られる時期になっていた。
しかしニッキーは絶対安静。
お散歩は無理なので彼女だけ留守番の日が続いた。


一方ハンスは、初めての外に大興奮。
見るもの全てが新しく、楽しくてしょうがない様子だが、
クリスと並んで上手に歩く。

いやぁ、2頭目ってなんて楽なんだろう。
クリスが初めて散歩に出た時とは大違いだ。

平日は近所を歩いて散歩し、週末は車で大きい公園に連れて行って遊ばせた。
物怖じしないハンスは、年上のお姉さんやお兄さんについてまわったり、
クリスに投げたボールを一緒に取りに行ったりと、
まさに自由奔放に仔犬時代を謳歌していた。


しかも、ちょっと叱られるとすぐ「口舐め攻撃」をかけ、まるで
「アニキ!ボクは一生ついて行きます」
とでも言っているかのようだ。

なんとも世渡り上手なやつである。

かわいそうなニッキーのことなど少しも頭をよぎっていなかったに違いない。


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2009.01.07

「犬バカと呼んで」ニッキーの災難(#047)

ハンスが意気揚々と台所の中を走り回ってから数日後、
ニッキーが何度もフェンスをよじ登ろうとしているところを目撃され
その都度私に叱られフェンスから下ろされていたにもかかわらず、
ある日jとうとうニッキーもフェンスを越えて台所に入った。

『アタシにだって出来るんだから!』

と言わんばかりに台所で嬉しそうに走り回っている。

あんなに言ったのに・・・。

そして彼女はまた叱られて居間に戻された。


しかし懲りない彼女は数日後またフェンスをよじ登った。
っが、今度は台所側に降り立つことは出来なかった。

2階で片づけをしていると、なんとも言えないような悲鳴が家中に響き渡った。

何事かと降りてきてみると、ニッキーが後ろ足をワイヤーのひとつにひっかけ
上半身が台所側に宙づりになっているではないか。
急いで後ろ足をはずそうとしたが暴れるのでなかなかはずれない。

ようやく引き抜いて後ろ足をよく見るが外傷はない。

しかし、『痛い!痛い!(ギャンギャンギャン)』と大騒ぎをしている。


そっと床におろすと、後ろ足をかばいながらピョコタンピョコタン歩いている。
ひどく痛そうである。


私は急いでかかりつけの獣医師のところへ連れて行きレントゲンを撮ってもらった。

骨折は見られないからおそらく捻挫だろうと言われて帰ってきた。


ハンスとニッキーの2頭だけなら、あまり激しく遊ばないので、
犬舎に入れる必要は無いだろう。
どうせ痛ければ遊ばないに違いないと思っていたのが甘かった。


さすがに怪我した当日はおとなしくしていたようだが、
翌日からは何もなかったかのようにハンスと走り回って遊んでいる。


傍で見ていても足をかばっている様子がないので、
やはり大したことはなかったんだと思ってちょっと後ろ足に触ろうとすると、
ヒャンヒャン泣いて片足をあげている。

ちょっとぉ、痛いの痛くないの、どっちなの?

よく見ると遊んでいないときはピョコタンピョコタン片足をかばうように歩いている。

やっぱり痛いんじゃないか。


その後何日か様子を見ていたが一向に良くならない。
捻挫ではなかったのだろうか。


今度は先回と違う病院で診てもらうことにした。
するとその先生、彼女の足を一目見るなり、


「折れてますね。でももう仮骨化してますよ。」


うそだ!

怪我した当日のレントゲンでは折れてないと言われたのに・・・・。


「今さら特に治療法は無いので、あと三週間は絶対安静にしていて下さい。」


かくして彼女の長い犬舎暮らしが始まったのであった。


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2009.01.05

「犬バカと呼んで」おてんばな子供たち(#046)

我が家に残った長女ニッキーと3男ハンス。
この二人は小さい頃からあまり仲が良くない。


ハンスはポワ~ンとしていて、男兄弟の中では一番の弱虫だったのに、
ニッキーに対しては強気で、いじめて泣かせることが多かった。


当時住んでいた家の台所と居間の間には引き戸がついていたが、
普段は風通しを良くするために開けていた。


クリスには台所に入らないよう教えたのでいつも居間で待っていたが、
子供たちはまだわからないので、勝手に入らないよう居間と台所の境目に、
間仕切り用ワイヤーネットをたてかけていた。


台所で食餌の支度をしていると、仔犬たちはフェンス越しに
鼻をヒクヒクさせながら、台所に入りたそうにしていた。


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ある日のこと、私が目を離した隙にハンスがフェンスを超えて台所に侵入した。

現場は見ていなかったが、ネットの高さは60センチあったからおそらくよじ登ったのだろう。
スコットの脱走劇を思い出す。

ハンスは意気揚々と台所の中を歩き回っているところを私にみつかり居間に戻された。


そんなにひどく叱った記憶はないが、それ以後ハンスは一度もネットを越えようとはしなかった。
ポワーンとしているようだが、聞くべきところはちゃんと聞いているらしい。


しかし、ハンスのこの行動が、その後大変なことをひきおこしてしまったのである。


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2009.01.03

フードジプシーならぬガソリンジプシー


昨年秋に急騰したガソリン代だが、
その後少しずつ下がり始め、
クリ家の行きつけのスタンドでは、昨年暮れには93円にまで下がった。

この機を逃してなるものかと、満タンにしようとスタンドに行くと、
年末は毎日のように長蛇の列。

結局行きそびれてしまったが、
年が明けたらすぐ行こうと毎日前を通るが閉まっている。

きっと元旦だからと思っていたが、
2日もやっていない。
車の方はガソリンもランプが点灯して心もとない。

そして今日寄ってみたら、なんと解体作業をしているではないか!


ぎぇっ!


つぶれた?!


とにかくガソリンを入れないともうダメ。


ということで、環七沿いをスタンドを探しながら走っていると、
リッター101円・・。高い。

しばらく走ると94円。安い!
と思ったが、セルフ。
セルフは一度しかやったことないし・・・。


そしてやっと大原の交差点近くで96円のスタンドを発見。

もうここでいい。
っと飛び込むと、いつものスタンドの人が働いているではないか。
つまり、行きつけのスタンドは潰れたのではなくて
リニューアルするとのこと。

そうは言っても来年の5月までかかるのでは、
これから先も大原の交差点まで通わなくてはいけないらしい。

でも、このあたりは混むんだけどなぁ・・・・。


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2009.01.02

「犬バカと呼んで」子供たちとの暮らし(#045)

クリスの子育ては予想外に上手だったと思う。
生まれて間もない仔犬たちを踏むことも無かったし、
泣かれればしぶしぶの時もあるが、
ちゃんとおっぱいもやりにいき、お尻の世話も上手だった。
結構子煩悩だった。

わがままいっぱいに甘やかしてきたけれど、
本能とはすごいものだと感心させられた。

しかも、彼女の叱り方は的を射ていて
多少のことは目をつぶっているように見えるが、
どうしても許せない時はガツン!

すると、子供たちは横っ飛びに吹っ飛ぶ。

かあさんはよほど怖い存在らしい。


また、外に出た娘がまだ小さかった頃、
公園で会った彼女がかあさんに近寄ろうとするたびに、
ガウガウ言って追い払っていたのに
大人になって彼女に会うと
もうガウることもなく、匂いをかいだ後、

「あ~、あんたなの。元気そうね。」

とそっけない挨拶をかわした。

もっと感動的な再会を期待していた私は少々がっかりした。


しかし、やはり彼女の子育ては学ぶところが多い。
しょっちゅうガミガミ言ってると効き目がないことを
彼女はちゃ~んと知っているのだ。

そう言えば、私はしょっちゅう言いすぎた・・・(汗)。


間もなくかあさんは12歳、子供たちも5月で10歳になるが、
怖いかあさんの威厳はまだまだ健在なクリ家である。


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