「犬バカと呼んで」子供たちの旅たち1(#043)
それからは子供たちが元気に育っていくのを毎日楽しみながら暮らした。
確かに大変である。
目があいて動き回るようになると、部屋中走り回っていたずらのし放題。
<ニッキーにやり込められるハンス>
(今はハーディングされている)
気がついたら、ソファまるごとつぶされた。
トイレを覚えるまでは雑巾は手放せない。
水溜りを何度靴下で踏んだことか・・。
も~ぉっ!
しかし、寝ている彼らの姿を見ると、疲れは全て吹っ飛んだ。
人間の子供と同じである。
<食事中も大人しい>
そして彼らと過ごした2ヶ月はあっという間に過ぎていった。
女の子の1頭と男の子1頭は旅立ちの日も決まったが、
突然もう1頭の男の子がキャンセルされてしまった。
ニッキーとハンスとその子とクリス・・。
えっ?
もしかして4頭飼い?
が~ん!
いくら無鉄砲な私でも、急に4頭飼いになるのは無理である。
意を決して里親探しを始めた。
とりあえず、周囲にはみな声をかけてみたが、あいにく私の知り合いは多頭飼いが多く、とてもこれ以上増やせない人たちばかりだった。
またボーダーコリー自体がまだ珍しく、犬図鑑を見ると必ず、『運動量が多い』と記載されているだけに、初めて飼おうとする人は躊躇した。
そこでまずチラシを作った。
その頃はインターネットなどまだやっておらず、ニフティのパソコン通信ぐらいしか使っていなかった。
彼の顔がひときわ愛らしく撮れている写真をカラーで印刷して近所に貼った。
しかし反応は全く無かった。
車のリアウィンドウやサイドウィンドウにも貼った。
特に車で行くほどの距離でなくても、車で出かけていって、わざと人目につくところに停めた。
たまに連絡先が切り取られていたこともあったが、実際連絡はなかった。
このまま行くと、本当に4頭飼いになりかねない。
どうしよう!!
つづく。
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