「犬バカと呼んで」再び多頭飼いへ(#037)
クリスが2歳を迎えようと言う頃、私の中にはまた多頭飼いへの思いがむくむくとわいてきた。
かつてスコットとアルフが一緒に過ごしたわずか1ヶ月間の楽しかった日々が思い出された。
クリスはスコットとは違い女の子である。
そこで、私の多頭飼いの夢をクリスに託すこととなったのだった。
お散歩友達には『母犬と娘』という多頭飼いの方もいたので、
どんな風になるのかを想像するのは簡単だった。
しかも、クリスはトイレシーツの悪戯以外で私に手を焼かせたことがほとんど無かった。
えっ?
そうだったっけ・・・。
(『犬バカ』なので、たとえあったとしても、クリスのかわいさに負けてほとんど忘れている。)
「こんなに良く出来たクリスの子供なら、ここでもう一頭増えても、大勢に影響はない」
と何も疑わなかった私はクリスのブリーダーさんに相談し、素敵なお婿さんをみつけてもらうことになった。
また、クリスの子供たちの新しいオーナーさんとして挙手してくれた人もみつかった。
これで準備は整った。
クリスのお見合いは春先に実現した。
飼い主としてはドキドキワクワクするだけ。
もちろん多少のお手伝いはしたが、あとは当人、いや当犬同士の問題である。
そして、お見合いから1ヶ月ほどたった3月末、超音波で妊娠が確認された。
確実なところは3頭。
クリスは本当におかあさんになるんだ。
私は孫を待つおばあちゃんの気分である。
それからは運動量を普段に近づけ、食餌の量も少しずつ増やした。
わずか2ヶ月の妊娠期間だったが、出産間近には、心なしか「ぽっちゃり」、
と言っても顔ではなく、お腹からお尻にかけて母の体形になっていた。
つづく
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