「犬バカと呼んで」散歩前。(#025)
ワクチンが済まないとクリスは散歩に出られない。
しかし、散歩に出るまでの間が社会化の大事な時期である。
そこで、私は彼女を抱いて散歩に出ることにした。
車やバイクの通る道を散歩し、子供たちが通る通学路を歩き、ご近所さんには積極的になでてもらうようにした。
最初は彼女もビビリ状態で私の腕から逃げようともがいていたが、そのうち少しずつ音にも慣れてきた。
また、アンディが来ていた時に息子の友達が頻繁に遊びに来ていたこともあり、子供たちに対してもフレンドリーだった。
散歩の途中でロケ現場に遭遇したこともあり、なんと松たか子さんに「かわいい!」となでてもらい、飼い主としては嬉しい限り。
そう言えば昔元夫が、「スコットを連れていると女の子が声をかけてくる」と嬉しそうに話していたのを思い出した。
そうそう、女性は「かわいい犬」に弱いのである。
社会化も順調に進んできた矢先、私は大変な失敗をしてしまった。
私はテニスボールを使って家の中でクリスと遊んでいたのだが、できる限り多くの人に会わせようと私が通っているテニスクラブやスクールに連れて行ったことで、確かに人には慣れたものの、テニスへの執着がひどくなってしまったのである。
結果彼女は私がテレビでテニスの試合を見始めると、テレビに突撃するほどのテニスフリークとなり、その噂がどこから流れたのか、それから3年後「ポチたま」が始まってすぐの頃、『テレビを見る犬』として出演してしまうほどに。
テレビ出演もいいけれど、私はゆっくりグラフと伊達の試合が見たかった。
「なんか言った?」
つづく。
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