「犬バカと呼んで」つかの間の多頭飼い(#022)
昼寝からさめた2頭はあちこち匂いを嗅ぎ回って家中のチェックに余念がなかったが、しばらくすると2頭で元気に遊び始めた。
車酔いはどこへやらである。
12畳強の居間を所せましと駆け回り、ちょっと静かになったかと思うと、ダイニングテーブルや椅子の脚をかじっている。
ちょっと待て!
と叱りに行こうとすると、私の足と一緒に移動するスリッパに狙いをつけ、追いかけてきてはじゃれついた。
ソファに足をあげてテレビを見ていると、いとも簡単にスリッパを破壊していた。
覚悟はしていたが、さすがにベビーギャングが2頭いると目は離せない。
しかし、2頭一緒にいることで、たいくつするとどちらかが片方を遊びにさそうせいか、思ったほどの被害は受けなかった。
夜寝るときは2頭とも寝室に連れていった。
居間のサークルに2頭閉じ込めておくと、夜中に遊んで朝ウンチまみれになっている可能性が高かったからだ。
最初は2頭を一緒にケージに入れて寝かしたが、夜中にトイレを催促して泣くので、ケージのドアは開けて、部屋の隅にトイレシーツを敷いた。
当然はみ出すこともあるので、寝室の床にはブルーシートを敷き詰めた。
これでカーペットへの被害は防げる。
こうして夜鳴きは無くなり、安眠は保たれるはずだったのだが、夜中にブルーシートの上を歩くガサガサという音がうるさくて結局何度も目が覚め、寝不足の毎日が続いた。
しかし、仔犬が2頭我が家にいる。
それだけでなんと幸せな気分になれるのだろう。
アルフが我が家に来た頃が思い出された。
つづく。
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