「犬バカと呼んで」#003
生き物との出会い 2
はじめに我が家にやってきた生き物は金魚だった。
縁日だったか、親戚の池から持って帰ったか覚えていないが、ごく普通の赤い金魚と、わずか十センチほどの金色の鯉がやってきた。
鯉と金魚は仲良く小さい水槽の中で暮らしていたが、鯉の方はジワジワと倍くらいの大きさに育ち、これ以上はかわいそうだという話になって父の実家の池に放してやった。
金魚や鯉はエサをやる時には水面にあがってきて見ていてかわいいのだが、触ったり抱いたりすることが出来ない。
物足りなくなった私は母にねだって鳥も飼い始めた。
犬を飼うよりはましと考えたのか、両親は反対しなかった。
ところが、鳥たちは、セキセイインコ、ジャンボセキセイインコ、インドオウム、小桜インコにオカメインコと止め処もなく増え続け、鳥小屋掃除当番の母はブツブツ。
しかし、どの鳥もヒナの頃から飼い始め、湯がいた粟玉をくちばしに運んでやりながら育てたので、手乗りや肩乗りインコになり、名前を呼べばすぐ飛んでくるほどかわいかった。
母もまんざらではなかったようだ。
っが、
確かにかわいいが、やはり私は犬が飼いたかったので、迷い犬を連れて帰って来ては父に怒られた。
迷い犬のコリーを見つけたときは「ラッシーだ!」と小躍りしながら、「家で飼う!」と言い張ったが、考えればコリーが野良犬であるはずはない。
愚かな子どもだったようだ。
あるときは、社宅の友達も巻き込んで野良犬を縁の下で飼っていたが、夜のご飯当番でこっそりパンを運んで手まで噛まれて流血。
しかし怒られるのがわかっているので家族には言えない。
包帯でぐるぐる巻きにしながらこっそりベッドに入った翌日には熱が出てしまい、子ども心に「狂犬病」になったかも知れないとますます怖くなるが、それでも言えなかった。
母がかかりつけの病院に連れて行って「風邪ですね。」と言われて初めてイヌに噛まれたことが白状できた。
しかし、その後も学校の飼育小屋にいるハツカネズミにちょっかいを出しては指を噛まれて『ペスト』を心配したりと、やたらに動物に手を出す癖はその後うん十年なおらなかったのである。
オカメインコのパコちゃん。
自分で自分の名前が言えるかわいいやつだった。
つづく・・・かな?
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コメント
よんでまあす
あしたもたのしみだワン
投稿: ばふばふ | 2008.10.14 20:30
★ばふばふ
おひさしぶり~?
おげんこ?
最近K公園もすっかり足が遠のいちゃって・・。
出不精とも言うけど。
バフは相変わらず「つおい女」一直線?
投稿: クリまま | 2008.10.14 20:43
私も、楽しみに読んでま~す。
投稿: さくらママ | 2008.10.14 21:52
★さくらママさん
いらっしゃいませ♪
恐れ入ります。
いつまでつづくことか・・(汗)。
投稿: クリまま | 2008.10.15 05:36