安産神話
今日はちょっと暗い話。
よそ様の日記などでもちょっと愚痴ってしまったが、
実は先週の土曜日、お友達の愛犬のお産に立ち会った。
このお宅でのお産は今回2度目。
かあさん犬は違うが、まだ2歳のピチピチギャル。
先回の出産も、我が家のクリかあさんの出産も
楽とは言わないが、難産ではなかったと思っている。
今回も管理人は、撮影班として軽い気持ちで見に行った。
夜6時半ごろから陣痛がはじまり、
みんなが交代で夕食をとりながら様子を見ていると、
8時過ぎに1頭目が生まれた。
っが、息をしていない。
羊膜が破れた瞬間口を開けたようだったが、
その後動かない。
体も冷たい。
小さな口を開けて、口から息を送ってみたが反応しない。
急ぎ獣医さんと連絡を取ると、口から羊水を吸い取りながら
仔犬を振るように指示された。
振る?
どうやって?
・・・・・。
悲しいことにその仔は空の星になってしまった。
そしてそれから3時間近く、
再び生まれいでた仔たちも同じような状態。
っが、今度は獣医さんから借りたカテーテルと
飼い主さんが獣医さんのところで聞いてきた知識がある。
何度も羊水を吸い出しては仔犬を振り、吸い出しては振る。
その間、老眼の目でへその緒を糸で縛って切る。
肘まで血まみれになりながら、みんな必死だった。
「がんばれ!」
何度も声をかけた。
そしてやっと産声が聞こえた。
長女と次女はなんとか命をとりとめた。
貪欲ではないけれど、なんとかかあさんのおっぱいに吸い付く。
「がんばれ!」
昨年から今年にかけて、不幸な出産の話しは聞いていたが、
実際目の当たりにしてしまうと、なんとも力ない自分が歯がゆい。
犬は安産と昔から言われているが
私は違うと思う。
確かに昔は庭の縁の下で、飼い主が知らないうちに元気な仔犬を産んだのだろうが、
果たして生まれた仔犬が全て元気に育ったのだろうか。
ダメだった仔がいても、気づかなかっただけではないのだろうか。
特に、人間に改良され、飼いならされた純血種の犬たちには
やっぱり人の介助は必要なのではないだろうか。
生まれた時は600グラム強だが、
大人になると40キロ前後にはなる大型犬。
とにかく、元気に育って欲しいと願わずにはいられない管理人だった。
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コメント
う~ん、うちも一頭お星様になってしまってます。
不幸な話しも多く耳に入ってきてます。
お産前、出産、そして乳児の間中、
人間の介助は必要だと思います。
狼の場合、そのグループの中で交配できるオスは、
リーダーである一頭だけと聞いた事があります。
そして何頭かの仔を産み、その中で弱い仔は淘汰されていく。
自然の中で強い仔のみが生き延びていく。
逆に言うと、厳しい自然環境の中で子孫を残していく為、
多産系になったとも言えるわけです。
特に純粋犬種の場合、交配は人間の手に委ねられている。
その事からも、人間の介助は必要となって来ているんだと思います。
うちも他人事ではないので、
「獣医さんのところで聞いてきた知識」
是非、詳しく聞きたいものです。
今度また連絡をするかも。
投稿: hana | 2008.08.15 12:10
★hanaさん
いらっしゃいませ♪
お星様・・、辛いっすよね。
あのちっちゃな体。
一生懸命生まれてきたのに・・・。
忘れないようにメモしておきます。
投稿: クリまま | 2008.08.15 12:46