新旧交代。

女の子達が車に乗らないと言い出して一ヶ月。
結局管理人は清水の舞台から飛び降りるハメに・・・。

我が家の前の道路は、住民達の地所であり、私道でもあるという
なんと2m50cm幅の細い路地である。
車を所有しているのは11軒中現在2軒のみ。
出入りにもかなり気を遣うので、アイドリングなど絶対出来ない。

早朝イヌたちを乗せて出かける時も、
極力音を立てずに、イヌたちを車に放り込み、
そそくさと発進しているが、
寄る年波か、狭い車庫で半開きの後部ドアから
体をよじるように80ｃｍ近い座席の上に飛び乗るという荒業が
だんだん出来なくなってきた女の子達。
管理人も腰痛持ちなので、とても抱いて持ち上げるパワーは無い。

9年半乗ったCR-Vは非常に運転しやすく、
最後まで乗りつぶすつもりでいただけに、
今回の彼女達の行動は予想外だった。

車探しを始めて２週間目、同じメーカーで
スライドドア式の、イヌが乗って汚しても気にならないような（？）
シンプルな車をみつけた。

そして更に２週間。
昨日晴れて納車となった。

窓ガラスに貼っていたイヌのステッカーを一枚ずつはがしながら
長い間お世話になった前車にお別れを言った。

そして新しい車にイヌたちを乗せてみる。

「これでワンちゃんたちが乗らなかったらどうしましょうねぇ。」と
笑顔で話す営業マンに、

「当然、元の車に乗って帰ります。」

と真顔の管理人。

実は、クリ母さんは試乗させてもらったが、残りの２頭は初体験。
さすがの管理人も、３頭連れて、
「試乗してもいいですか？」とは聞けなかったのである。

しかも、この車に関しては、自分の家の車庫にもまだ入れたことがない。
他社の試乗車は全部ためしたのだが、
さすがにご近所の手前、そうそう休みの度に、
違う車で車庫入れを試していたら、
「いかにも」という感じでイヤだったからだ。

果たして・・・・、

イヌたちは元気に飛び乗り、
車は無事家の車庫におさまった。

おんなじメーカーだし、おんなじ色だから、
そうそう「影」も気づくまいと思っていたら、
ちゃっかり、「なんで買い換えたの？」と聞かれる始末。

「イヌが乗れなくなったからよ。」なんて口が裂けても言えない管理人だった。

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