おりあい
管理人が家族と再び同居を始めて早7年。
人間もイヌたちも、なんとかこの生活に慣れてきたようだ。
同居を始めた当初から、「人間大好き!」なイヌ達は
家本体と環境の変化にはなかなか慣れなかったが、
新しい家族に対してはいつも愛想を振りまいていた。
ところが、母犬クリスはすでに管理人との関係を築いていたので、
新たに増えた家族に対しては、自分より下に位置づけしたらしい。
その最たるものが管理人の母親との関係だった。
普段から若い娘と間違われるほどの高いトーンで話し、
めったに大声で怒ることもない母。
「悪いことしたら叱ってね。」と言っても、
叱ってるんだか、遊んでるんだかわからない。
ある日のこと、散歩に行こうと犬たちを管理人部屋から出して
階下におろしたところ、キッチンから流れるいいかおりに誘われたクリスが
列を離れてキッチンの方にに行こうとした。
それを見た母が突然に、
「あらっ、クリちゃん、そっちじゃないわよ。」と
クリスのお尻を急につかんで戻そうとしたのである。
その瞬間びっくりした彼女は「う~っ」と唸って振り返った。
唸られてびっくりした母は後ずさって足を滑らせ、
いやというほどダイニングテーブルの角に腰をぶつけて転んだ。
結果は骨折。
以後、母には、クリスに触るときは顔を見て、
無理強いや、急な動きをしないように伝えた。
しかし母も歳である。
幸い、骨折したとは思えないほど復活したが、
気がつくと、
「さぁ、クリちゃん、ごはんのあとはお口を拭きましょうね。」と
マズルを掴んで口を拭いたり、
「早く上に行きなさい。」と首輪を掴んだりと、
見ていてひやひやさせられることもしばしば。
私だったら、よくわからないイヌには絶対やらないことを平気でする。
「とにかく、相手は犬だからね。」と何度も念押しするが、
普段はかわいいので(親ばか)ついつい、平気で手を出すのだ。
今朝も散歩に行く時、キッチンに寄り道をしたクリを母がまた手で追っている。
おいおい・・・(冷や汗)。
っが、クリスの顔は、「あ~ぁ、仕方ないわねぇ。」と半ばあきらめムード。
クリスの方が母の歳を越えて大目にみているのか?
まさか・・・ねぇ。
老いた二人の様子が見ていておかしい今日この頃である。
今日のおにぎりクリ
「早く帰ろう!」
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