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2007.02.15

イヌの嗅覚

今日テレビで、まったく自分からエサを食べようとしないイヌが
とりあげられていた。

小さい頃から、全然フードを食べようとしないので
飼い主は毎日何時間もかけて、すりつぶしたフードを指ですくって
犬の上あごになすりつけているという。
なぜフードを食べようとしなのか。
そこで出された結論は、その犬には味覚がないのではということだった。
っが、すでに1歳を過ぎた犬。
なぜそれまで獣医が全く気づかなかったのだろう。

我が家で飼っていた先住犬のスコットが7歳になるころ
2頭目として迎えた同じハスキー犬のアルフ。
生後3ヶ月でウチに来て、1ヶ月で発症。
3週間の闘病生活ののち、最後は嗅覚を失い、
エサがまったく食べられなくなった。

彼の場合、嗅覚がなくなる前に、足腰の神経を冒されて立ち上がれなくなり、
やがて視力に続いて聴力も失っていた。
しかし、嗅覚が無いということは食べ物が認識できない。
いくら手で口に運んでやっても、食べられないのである。

自分から食べることを拒否してしまえば、それはすなわち「死」を
意味しているにほかならない。

テレビの中の犬は、これからも飼い主さんに
ペースト状にしたフードを口に入れてもらい、
生き続けていくのだろう。

1日にフード作りと食餌の時間に8時間以上もかけている飼い主さんの姿を見ていると、
素人としては、もっと他にいい方法はないものかと思うばかりである。

夕飯を作って部屋のドアを開けると、我が家のイヌたちは
我先に、自分の食器を取られまいと管理人のあとをついて歩き、
食器のセッティングが終わって「いただきます♪」の声をかけてもらうのを
今や遅しと中腰で待っている。
健康でよかったね。

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