8月15日
8月にはいると、「原爆」「終戦」と、人々の心と体に深い傷を残した歴史上の人為的惨事をリマインドさせられるのだが、私にはもうひとつ悲しい出来事があった。
義父の命日である。
十数年前の夏、家族みんなで出かけた旅先で、義父が体調を崩した。
翌日義母と二人、一足先に検査のために東京に帰ったが、その後は二度と義父の元気な姿を見ることはなかった。
2週間に及ぶ入院生活ののち、8月15日義父は旅立った。
「特攻隊にいたから、8月15日を選んだんだわ。」とよく義母は言っていた。
「影」が小学生の頃は、「影」の手を引きながら毎年命日には必ずお参りした。
しかし反抗期に入ると、付いてこなくなった。
ずっとイヌと暮らしていたせいか、我が家の先住犬にもよく声をかけてくれた義父。
「新しく家族になったクリスです。」と彼女を紹介してからはずっと彼女と一緒に行くことにしていた。
あいにく今回は出勤前のお参りだったので、さすがにクリスは同伴出来なかった。
墓前に立つと、待ってましたとばかりのやぶ蚊の攻撃。
虫除けスプレーなど全く役に立たない。
蚊との攻防の合間、お墓の掃除をして、じーじの好きな花を生け、
いつものようにみんなのことをいっぱいお願いして帰ってくる。
お願いばかりだから、そのうち見放されてしまうかも知れない。
たまにはいい報告もしてみたいものだ。
次回はお彼岸かなぁ。
まだ蚊はいっぱいいるだろう。
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