巷の珍犬
久しぶりに犬の話である。
★昔、双葉社の「愛犬カタログ」に掲載されたクリとハン
いつも週末に訪れる公園は、ここ5~6年、急に犬が増え始めた。
流行の犬種が多いのは当然のことながら、場所柄故か、珍しい犬種に出会うことも多い。
今の同居犬ボーダーコリーとはすでに8年一緒に暮らしているが、前の犬種はハスキーだった。
ハスキーを飼い始めた頃は、我が家もどちらかというと珍犬飼いの部類だったが、その頃珍しかったのは、ワイマラナーやバーニーズマウンテンドッグ、そしてローデシアン・リッジバックなどだった。
ワイマラナーやリッジバックはその後あまり増えてはいないが、バーニーズは今でも結構あちらこちらでみかけられる。
対照的に、ハスキーの子犬はほとんどお目にかかれなくなってしまった。
大型犬で、爆発的に増えて、一気にすたれた犬種の典型だろう。
その後流行の犬種は小型犬に移って行ったようだが、やはり大型犬種に対する隠れファンも健在で、ニューファンドランドやボルゾイ、グレートピレニーズにもお目にかかれる。
★スタンダードカットされたタイプ
さて、本題の珍犬であるが、知人が飼っているソフト・コーテッド・ウィートゥン・テリア。
いまだ、彼女の犬しかお目にかかったことがない。
ところが、スタンダードのカットを施していないため、知らない人にはそれとわからない。
かつてのアメリカのファミリードラマによく出てきた、いわゆるムク犬に見える。
未だにJKCの登録があるかどうか定かではないが、珍しい犬種と言えるだろう。
先日知人が図書館から借りた「珍しい犬種..」の本に、なんとボーダーコリーが載っていた。
出版は4~5年前だったようだが、その頃はボーダーも珍犬だったのだろうか。
そう言えば、6年ほど前、JKCのドッグショーで見かけたかわいい犬がいた。
大きさはボーダーより一回りくらい小さくて、華奢な印象を受けたが、ショーを見にいらっしゃるくらいだから、純血種に違いないと声をかけたところ、「コイケル・ホンディエ」というオランダの猟犬だと教えて下さった。
その当時、日本では珍しいのだと、飼い主さんはニコニコしながら話してくれた。
実はこの犬、あまり吠えないのだそうだ。
猟に出ると、尻尾を高くパタパタと揺らしながら、鳥をおびき寄せるのだとか。
だから吠えては仕事にならない。
ただ、絶滅寸前まで頭数が減ったあとの復活なので、遺伝病が懸念されると犬図鑑に記載されていた。
でも魅力的な犬種だなぁ..。
最近は、訓練競技会でもよく見かけるようになったので、ボーダー同様珍犬ではなくなっていくのかも知れない。
そして先日公園で見かけたワン。
これがまたかわいいムク犬なのである。
白黒のコートだけでも、ボーダー飼いの目を引いたのだが、両前足がソックタッチ(古い?)をつけた白い靴下を履いているようで、ひときわ目立つ。
なんだろうなぁ..。と友人と話をしていたが、その日は見送り、翌日見つけて声をかけた。
なんと「ポルトゥギーズ・ウォータードッグ」だそうだ。
名前だけは知っていたが、実物を見たのは初めて。
ところが、彼女もスタンダードカットはしていないので、見ただけではわからない。
★スタンダードカットされたタイプ
かつては、ポルトガルの漁師たちが、彼らを使って網を引っ張らせたり、舟同士の通信手段として使っていたとか。
まだ若いそのお嬢さんは元気いっぱいで、人懐っこかった。
さて、次はどんな珍犬に出会えるかな。
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