エンコ
縁故ではない。もちろん援交でもない。
というわけで、今日はクルマの話。
昨日某サイトのオーナーさまの愛車「老婆」がのろしをあげて、交差点で止まってしまったというblogを読んだ。
今どき、なかなかそういう場面に遭遇することはない。
たまに、バイクのエンジンがかからなくなって、かわいそうな目にあっているお兄さんを見かけることはあるが、車が止まってしまうというのはめったにお目にかからない。
★かつての愛車
ところが、かくいう私も2度ほどこういう目に遭っていた。
最初は勤め人になって間もない頃のはなし。
当時土・日も出勤だった私は、日曜日になると、車で出かけ、休日駐車可の場所に愛車を停めていた。
場所は銀座。
と言っても華麗な蝶のお仕事ではない。
さて、寒い冬のある日、仕事が終わり、早く家に帰ろうと、ろくにアイドリングもしないまま車を走らせた私は、銀座通りに出る交差点で信号待ちをしていた。
信号が青に変わり、アクセルを踏み込もうとしたその瞬間、エンジンが悲しい音と共に止まってしまった。
あわてた私はアクセルを踏み込みすぎてしまい、その結果エンジンは全くかからなくなってしまった。
道は銀座通りに向かう一方通行で、当然後ろは大渋滞。
ところがなぜか誰もクラクションを鳴らさない。
後ろの車も、きっと私が運転席で七転八倒している姿が見えたのか、黙って待っていてくれる。
しかし、やはりかからない。
そのうち、宴会帰りのおじさん達が寄ってきて、「どうした?」とドアを開けて中を覗き込む始末。
うら若き私は、「エンジンが…」。
人の良さそうなおじさんが、「しょうがいないなぁ。」と言いながら、周りの人に、「おいっ!エンジンがかからないんだよ。路肩に寄せてやろう。」と何人かで私の車を押し始めた。
なんとか路肩に寄った私の車をおじさんの一人がまた覗き込んで、「ちょっと、降りてみな。エンジンかけてやるから。」
そう言って運転席から私を降ろし、エンジンをかけてくれたのだった。
おじさんは、「少しあったまってから帰りなよ。それから、あんまりアクセル踏み込みすぎちゃぁだめだ。」と言い残して去っていった。
『白馬の王子様』とはいかなかったが、なんとも優しい人たちだった。
ちなみに、この車、学生時代アルバイトで貯めた35万円で買った6年落ちのルーチェ。
ルーチェのくせにレシプロだったが、なぜか冬場に弱かった。
そしてその日は野宿することも無く、なんとか無事帰還したのだった。
2度目の「エンコ話」は、またの機会に。
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コメント
すっごーい!クリままさん2つもブログをやっていたのねー!
わたしには出来ないわ。すばらしい!
ところで何故かしら。
私にはまったくもって誰一人助けにきてくれる人はおらず。
ううううううう。
私も故障になれてしまって、あわてず対処できるようになってしまったのがいけないのかしら!!
いいなー。クリままさーん。オジサンだってじゅうぶんよ!
ルーチェって知らなかったわお
投稿: よっぺー | 2005.05.12 23:38
★よっぺーさ~ん。
ご来場歓迎!
こっちのブログはあんまり更新してないかも(汗)。
ぼしろーさんと一緒だったら、助けてもらえたかも。
「てめぇら、さっさと母ちゃんを助けないと...。」
ってすごんで見せたりして(笑)。
ルーチェはきっとみんな知らないわ。
100年ぐらい前の車だったかしら(爆)。
投稿: クリまま | 2005.05.13 15:58