捨てられないもの。
今朝通勤途中でみかけた清掃車。
車体のあちこちにぬいぐるみが掛けてあった。
ちったぁ名の知れたキャラクターだったり、単なるぬいぐるみだったりしたが、みんな雨、風、土ぼこりで顔が真っ黒。
それでも気のせいか、ぬいぐるみの顔がみんな笑っているように見えてしまった。
ゴミ焼却場行きをまぬがれたせいだろうか.....。
我が家は二人姉妹。私は下である。
姉妹そろって小さい頃からぬいぐるみが大好きで、部屋のいたるところに転がっていた。
もちろんお気に入りはいつもベッドで一緒に眠る。
デパートに行くと、必ずおもちゃ売り場によって、可愛い子がいないか物色するのが常だったが、何しろ姉妹そろって同じ物を買いたがる。
同じサイズのものなら喧嘩にもならないが、大小異なるサイズを売っていると、必ず姉が大きい方を持っていく。
ずっとそんなことが繰り返されたせいか、大人になって可愛いぬいぐるみなんぞを見つけたりすると、誰はばかることなく必ず大きい方を買ってくるので、どんどん部屋が狭くなった。
物心ついてから7回の引越を経験しているので、その度に荷物を減らすことを余儀なくされるのだが、ぬいぐるみはなかなか捨てられない。
子供の頃は思い出がいっぱい詰まっていたし、大人になって買ったものでも、顔を見ると簡単に「あなたとはさよならね。」とは言えない。
ましてや「ゴミの日」にビニール袋に詰めるなど、到底考えられない。
幸い、昔は年下の親戚の子がいたし、近年は無料で引き取ってくれる「リサイクルショップ」があったりして、少しは気が楽になったが、それでもなかなか捨てられないものである。
ディズニーファンシャーのように部屋中にぬいぐるみが並んだことはないが、そこまでではなくとも、女の子は大抵ぬいぐるみ好きだと私は思いこんでいた。
ところが、知人のお宅には一切そういうものが無い。彼女が嫌いなのだそうだ。そして娘さんたちも、一切ぬいぐるみに興味を示さないとか。
これは環境によるものなのか、それとも遺伝的なものなのだろうか。
ウチの母は自分からぬいぐるみを買うようなタイプではなく、娘達にせがまれ買っていた。もちろん嫌いではない。
もし私に娘がいたら、「これ、かわいいわ。欲しいでしょう?もちろん私が大きい方で、あなたは小さい方ね。」と大小小脇にかかえてレジに向かっていただろう。
そしてこの歳(どんな歳だ?)になってもまだぬいぐるみが部屋にある。
さすがに幼稚園の頃のお気に入り達は押入れに入っているが、新参者達は白黒のツートンカラーの毛むくじゃらで、部屋のあちこちに鎮座ましましている。ボーダーコリー達である。
本物にベッドを占領されているので、もうぬいぐるみと一緒に寝ようなどとは考えないが、見るとついつい買ってしまう。
家人には、「本物がいるのに」と不思議がられているが、なんでだろう。
狭い部屋に同居する彼らに対して、なぜか本物たちは全く興味を示さないので、噛んで破壊したりすることは無い。おかげでみんな五体満足。買ってきたときと変らない状態を維持し続けている。
う~ん、捨てられないものが増えていく。
まるで過去を引きずる私そのものだ(爆)。
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コメント
そうか~。クリままさんとこのお嬢ちゃんお坊ちゃんは破壊しないのね~。うらやましいわ~。
私もぬいぐるみはあまり買ってもらった記憶がないわ。自分から欲しいって思ったこともなかったような。
ピコが来てからぬいぐるみで遊ぶピコを見たくていくつも買ったけど。。。ことごとく破壊されたの(T_T)
私もすぐに壊したり失くしたりする方なので思い出に浸る品物もないのよ。ちょっとうらやましい。
投稿: ピコのおかん | 2005.03.04 20:01
ぬいぐるみ好きのワンコさんは結構多いようですね。
破壊する子いるけれど、大事に抱いている子もいるらしい。
母性本能とかくすぐられるのかも....。
思い出に浸りすぎると、現実から逃避してしまうのよ(笑)。
投稿: クリまま | 2005.03.05 23:47