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2004.12.13

トラウマ

人には誰でもトラウマを持つ可能性がある。本人が気づいているかいないかは別として。
人に限らず、動物にもあるが、今回の話は人のはなし。

私のトラウマのひとつの原因は追突事故である。
かれこれ10年以上前のことになるが、246と環八が交差するアンダーパスで信号待ちの最後尾にいた時、後ろからノーブレーキの小型車に追突された。
普段渋滞が続いている時はあまり車間をあけないが、信号などで停車する場合は適度の車間距離をとっている。それが幸いして、前の車両には全く被害は及ばなかった。
信号が変ると、十数台並んでいた前の車両はみんな行ってしまい、私と加害車両がアンダーパスに残された。
衝突直前私はバックミラーを見ていたが、「あんなスピードで止まれるのかなぁ」とボーッと見ていて突っ込まれたので、防御は全くしていなかった。

まだ使い慣れてない、買ったばかりの携帯電話で初めて110番。が、手が震えてなかなかかからなかった。そして警察の事情聴取。
「救急車を呼びますか?」と言われたが、こんなところに大事な車を置いて救急車には乗りたくない。
「自分でこのまま病院に行きます。」と行って車を走らせた。エンジンをかけると変な音がする。ボボボボッ、ボッボ。マフラーだろう。見た目はバンパーがめり込んだ程度だが、見た目以上に被害は大きいのかもしれない。
我が家はまだ買って半年も経たないレガシーのワゴン。加害車両はそのまま廃車になった。

その日はとにかく病院に行ったが、まだ自覚症状はなかった。ところが翌朝ひどい頭痛を発症。いてもたってもいられず再び病院へ。ムチ打ち用の首コルセットの日々が始まった。うっとぉしぃ…..。

車もやっぱり工場入りとあいなった。シャーシが歪んで、マフラーも中で潰れていた。ゲッ。新車が….。
しかし、落ち着いて考えてみれば、それだけですんで良かった。カーゴスペースがなかったら、居住スペースまでめり込んでいたかも知れない。トラックだったら、ムチ打ちだけではすまなかっただろう。
いつもは二子玉に行くというと、喜んで付いてきて、助手席でゲームにいそしんでいる子供が、その日はたまたま友達が泊まりに来ていたので、付いてこなかったのも幸いした。
何事も物は考えようだ。とは言っても、ムチ打ちの後遺症は治らないが.....。

そして私のトラウマがはじまった。信号や渋滞で止まる時、どうしても後続車両が気になる。
事故後数年はビクビクしながら運転していた。後ろからあおられると、ついつい避けてしまう。以前はぶっ飛んで振り切っていたのに.....。とにかく後ろに付かれると落ち着かない。
それでも大分気にしなくなくなっていたが、今朝青山のトンネルで信号待ちになってふと後ろを見ると、すごいスピードで迫ってくる車があった。「ま、またですかぁ?」
制動性能が良いのか、その車はぶつからずに止まったが、その人の前は走りたくないので車線を変えた。
隣を走っているその車は、次の信号でもガーッと走ってガクンと止まっていた。「そういう運転をする人なんだなぁ。」と横目で見ていたが、そういう人の車には乗りたくないなぁとも思った。怖いのもあるが、その手の運転は車酔いするのだ(笑)。

いずれにしても師走。これからますます人々が忙しく動き回る時期。あらためて自分の運転も気をつけようと思った。

実は追突事故には後日談がある。
数年後、かかりつけの病院に行った時、肩こりや頭痛が以前受けたムチ打ちの後遺症のせいだという話になったとき、現場の何台か前の車両にその医師が居合わせていたことが判明した。
「なぁんだ、助けてくれれば良かったのにぃ。」というと、「いやぁ、女房とデパートに行くところで急いでいたんだよ。」
そう言えば、私も同じデパートに行こうとしていたんだった。ま、いっか。

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コメント

私も交通事故に関するトラウマがひとつ。
ザムを迎えたばかりの頃、横断歩道を渡っていたところ左折車にそのまま跳ねられてしまったことがあります。
それ以来、横断歩道を渡っていて左折車が来ると恐怖で固まってしまうのです。

数メートル飛ばされた私はそのまま頭を打って気を失い、周りの人の必死の声で目が覚めたのでした。
救急車で近くの救急病院に運ばれたのですが、その中で病院に連絡とっている救急隊員の人の「けが人は20歳後半…」
「なんていい人なんだろう。」って思いましたね。でも、病院に着いてわかりました。鏡に映った自分の顔は血だらけで全く歳がわからない状態でした。これじゃあね…

その後、「入院できるほどヒマじゃない。」って言って、入院を拒否し2週間の自宅療養。仕事を休み、全身打撲でゆっくりしか歩けなかったけど、幼かったザムとゆっくり過ごすことができました。

後日談:入院を拒否したため、けっこうな重症だったにもかかわらず、自分の保険が下りず、加害者の保険も軽症扱いとなりました。
周りからは「バカ」と言われてしまいました(自爆)

投稿: 杏 | 2004.12.17 05:49

杏さん、大丈夫だったんですか~?

車はあたってしまうと、その場で倒れるだけではすまないですよね。
バンパーとボンネットで跳ね上がってしまう。

気を失うほどなんて......。
うぅぅ..、読んでいて背筋が..。

でも主婦って、「入院?そんなヒマないわ!」ってなっちゃいますよね。
しかもお子さんやザム君がいるとなればなおさら。

私も学生時代の怪我の処置が悪く、20代後半で足首の手術を言い渡されましたが、1ヶ月入院、3ヶ月ギプスと聞いて却下。
小さい子供を残して入院なんて!
医師には「年取って歩けなくなっても知りませんよ。」といやみを言われたけど.....。

でも保険をケチられたのは困りましたね。

後遺症は大丈夫ですか?

投稿: クリまま | 2004.12.17 06:41

後遺症…
1年くらいはいろいろありましたねぇ。
周りの人には何も言わなかったので、気付かなかったでしょうけど。
手の指の麻痺も半年くらいは残っていていましたから。
一度、職場で大量の書類を床にぶちまけたことがあって、私が手を滑らせたと思ってみんな大笑いしたことがあったけど、実はまだ手に握る力が戻っていなかった…
あと、物覚えが悪く、物忘れも激しい…これは治らない ゞ(ーー*)そりゃちょっと違う?よね!?

投稿: 杏 | 2004.12.18 20:00

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