ドッグダンス(K9フリースタイル)

2026年3月 5日 (木)

キューを連呼していませんか?

愛犬に何かお願いするときに言うのが合図の「キュー(Cue)」。

訓練では「コマンド」や「命令語」「指示語」などと言われますが、
「やれ!」と犬に命令するというより、
すでに教えた行動をお願いする合図の言葉なので、
最近では「キュー」と言われることが多くなっています。

「オスワリ」や「フセ」も合図のキューなので、
基本的には、犬がそばにいる限り、大きな声で怒鳴る必要はありません。
普通に言えばちゃんと耳に届きます。

遠隔作業で、犬から離れているときは、ちょっと声を張った方が聞こえやすくなりますが、
基本は怒鳴らなくてOKです。

訓練競技会などでは、あまりに大きな声で言うために、
隣のリンクの犬が萎縮したりするという弊害もあるので、
自分の犬に伝わる声で届けてあげるのがいいでしょう。

では、「キュー」を言うとき、どうしていますか?

よくあるのが、仔犬に向かって「オスワリ、オスワリ!オスワリ!!」と
連呼しながら、だんだん声をあげて圧をかけていくというもの。

「オスワリ」と言って仔犬が座らないとしたら、
まだ「オスワリ」のキューの意味が理解できていないと思って
もう一度練習しなおすことが大事です。

「オスワリ」と言って考えているようだったら、
畳みかけるように「オスワリ!」と言うのではなく、ちょっと待ってみるのも大事。
焦らなければ出来るかもしれません。

ポイントは出来たことをきちんと褒めてあげること。

犬をせかすことなく、今出来ていることをきちんと評価することが大事ですね。


さて、今日はDogLifeDesignさんでドッグダンスのグループレッスンがありました。
Kさん、バックステップで悩んでいたので、プラットフォームをターゲットに
バックの動きを習得してもらうことに。

最初は短い距離から。

202603051

出来るようになってきたら、ハンドラーが一歩下がってみます。

202603052

ポイントは、「バック、バック」と連呼しないで、一回行ったら待つこと。

少し距離が出てきましたね。
これからが楽しみです。

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2026年3月 4日 (水)

方法は一つではありません。

ドッグダンスには様々なムーヴがあります。
トリックももちろんですが、ハンドラーと一緒に動くヒールワークにも
トリッキーな動きが沢山入っています。

それらの動きの中には、後肢の使い方がポイントになってくるものも沢山あります。
後退歩行やサイドステップ、ピボットターンなど、後肢が上手に動かないと出来ない動きがあります。

よく、「どうやって教えるのですか?」
というご質問をいただきます。

確かに、犬に口で説明して出来るものではないので、
犬が後肢を動かしやすい状況を作ることが大事です。

先日は、前肢をターゲットに乗せて、ヒールポジションを維持してもらうことで、後肢を上手にピボットターンさせてもらう話を書きました。

これはヒールポジションの意識がちゃんと出来ていると、犬は自然に動いてくれるのでわかりやすいのですが、そうでないと、犬にとっては???になってしまいます。


さて、今日ドッグダンスのレッスンに参加してくれたKさん。
先日来、ピボットターンからの後肢の動きを練習していただいていますが、センターポジションが得意と伺ったので、センターポジションからのピボットターンをやっていただいたら、上手に後肢を動かしてくれました。

202603041

犬に得手不得手があるので、いいところをキャッチして伸ばしてあげるとわかりやすいですね。

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2026年2月21日 (土)

犬の学習のはなし。

犬が様々なモノやことを覚えて学習することは周知の事実です。
だからこそ、飼い主は愛犬たちに、日常生活のルールだけでなく、
一緒に楽しめるドッグスポーツのルールも教えながら、
ひとつずつステップアップしていくことができるのです。

犬にしてみれば、ある意味多くのことを学ぶわけですが、
教えたわけでもないのに、勝手にやっている行動があるのにお気づきでしょうか。

例えば、人間が食事をしているときに、食べている人のそばから離れなかったり
ダイニングテーブルの下で寝そべって動かなかったりする行動。

要求吠えまではしなくても、食事中の人間のそばにいれば
なにがしかの食べ物にありつける可能性があると犬が学習していることから起こる行動です。

もしかしたら、家族の誰かがこっそりあげているかもしれないし、
もしかしたら、食事中よくこぼす人が中にいるのかもしれません。

こういう行動は、教えなくても犬は勝手に学習することで出る行動です。
毎回はありつけないかもしれないけれど、たまにもらえたりすることで、
その行動はなかなか消去されません。
ある意味ギャンブルのようなものです。

つまり、犬は自分にメリットがある行動を繰り返し行うことで、
その行動が習慣になっていくわけです。


一方、人間が教えたいと思っている行動をなかなか犬が覚えてくれない場合は、
犬にとってメリットが無いからかもしれません。

「ご褒美なんかなくても、服従心や義務感を持って、きっちり仕事をしなさい。」
というのは人間の身勝手のような気がします。

楽しく学習することで、犬はどんどん学ぶことが出来るので、
頑張った犬たちにはきちんとご褒美を出してあげましょう。

そして、一度教えたからと言って、そのまま放置するのではなく、
日々繰り返してリマインドしてあげることが、犬にとってわかりやすいでしょう。


ドッグダンスではポジションの数も多いので、日常生活ではほとんど使わないようなポジションは犬も一瞬、???となることがあります。

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※日常では使わない前横ポジション。

教えたことを忘れないためのリマインドはハンドラーのお仕事ですね。

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2026年2月16日 (月)

ドッグダンス:バックステップの導入

先日のサイドステップに続き、今日はバックステップの導入方法について。

サイドステップ同様、バックステップにもいくつかの方法があります。
どの方法であっても、犬を引っ張ったり押したりはせず、
犬の自然な動きを引き出しながら教えていきます。

ひとつは、ヒールポジションを理解している犬とともに
ハンドラーが後退することで、犬はヒールポジションを維持しようと
バックステップをするようになります。

しかし、サイドステップ同様バックステップも犬が日常的に
自然に取る行動ではないので、
後肢を上手に動かすサポートをしてあげる必要があります。

今回Kさんには、フロントポジションでハンドラーについて行こうとする動き(モメンタム)を利用して、ハンドラーが後ろに下げた足を前方に体重移動をすることで、Kさんが前進しようとする前足を逆回転させるという動きを練習してもらいました。
このときハンドラーは体の正面にトリーツを持って、Kさんの動きをサポートします。

202602161

横にスライドしていくピボットターンとは異なり、フロントポジションのKさんの後肢は前進しようとしていますが、ハンドラーが体重を前にかけたことで、Kさんは前肢を後ろに下げようとするため、後肢もあわせて下げようとするようになります。

202602162

このとき、犬を無理に押すのではなく、ハンドラーの体重移動だけで、犬が避けようとする動きを利用しています。

体重移動だけで、犬が後ろに下がり始めることがスムースに行くようになったら、体重移動する前に「バック」などのキューを乗せていきます。

ハンドラーとヒールポジションを維持している後退歩行のキューは「ヒール」ですが、犬だけの単独の後退歩行では、ポジションは関係なくなるので、犬が単独で後ろに下がることを意味するキューが不可欠です。

バックステップの意味がわかっても、まっすぐ下がれるようになるまでには時間がかかるので、繰り返し、ゆっくり教えていきましょう。


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2026年2月14日 (土)

犬の動きのモメンタム(推進力)を利用する

今日はDogLifeDesignさんで、ドッグダンスのグループレッスンが2枠ありました。

午前中は遠隔作業のプロセスについて、午後はサイドステップやバックステップの導入についてお話しました。

サイドステップもバックステップもドッグダンスには欠かせない動きで、
ハンドラーと一緒に動くことで、ハンドラーとの一体感が生まれるとともに、
遠隔作業においても、ハンドラーのキューに対して作業が行われることで、
そのクォリティも上がってきます。

では、どうやって教えていくのか。

少しずつ、様々なトリックを体得していくKさんに、
サイドステップの導入をやってもらいました。

そもそも、犬が前肢と後肢を平行に動かしながら、左右に動くというムーヴは、
犬の自然な動きの中にはありません。

そこで、サイドステップの動きを引き出すための方法のひとつにポジションの強化があります。

昨日ピボットターンのことを書きましたが、これもヒールポジションが理解できていると
スムースに進む動きです。

ヒールポジションを維持しながら左右に動くことで、犬がついてきてくれると
サイドステップに入りやすいのですが、
ピボットターン同様、後ろ足がきちんと動いていないと、
前肢と後肢が平行してサイドステップを踏むことが難しくなります。

しかし、口で言ってわかることではないので、
今回はピボットターンの推進力を使って、身体の動きを体得してもらうことにしました。

ハンドラーの左ヒールポジションにいるとき、ハンドラーが左方向へその場回転(ピボットターン)を行うと、犬はポジションを維持するために、前肢がヒールポジションを維持するだけでなく、後肢も回転させながら、ハンドラーとの位置関係を維持しようとします。

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この動きを使いながら、ピボットターンのあと、右方向へ一歩踏み出すと、犬はそのままサイドステップに動きを変えるというもの。

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そもそも、ヒールポジションが理解出来ていて、ピボットターンが出来ることがベースになっていますが、後肢の動きを意識すると、上手にサイドステップへ移行することが出来るようになります。

まずは身体に覚えてももらうことが大事です。

これが理解できてくると、ハンドラーのヒールポジションからの左右のサイドステップが可能になります。

202602143
※私が右方向に足を踏み出すと、見習いの後肢も右方向に動きます。


その先は、フロントポジション(ハンドラーと向かい合わせ)や遠隔においてもサイドステップが踏めるようになります。

少しずつ理解を深めていきましょう。

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2026年2月13日 (金)

ポジションを利用したフィットネス

オビディエンスやドッグダンスなどのドッグスポーツでは、ポジションが重要になります。
オビディエンスでは基本がハンドラーの左側のヒールポジション、ドッグダンスであれば、左右に限らず、数個のポジションがあります。

犬たちは、ハンドラーが移動するのに同調して一緒に動きますが、
その際ヒールポジションを維持し続けることで、ハンドラーとの位置関係を変えることなく、常にハンドラーと一緒に動くことが出来るようになるわけです。

つまり、全ての基本がヒールポジションにあるわけです。

話は変わりますが、犬の後肢は前肢に比べると弱いと言われています。
前肢は前進するための原動力ですが、後肢は前肢について歩くので、
敢えて意識させないと、上手に使えなかったり、可動域が広がらなかったりします。

先日、キャバレッティのことを書きました。
犬が一定の幅のバーの間を、バーを踏んだり躓いたりすることなく、
スムースに超えていくエクセサイズです。

躓かないためには、後肢をどこに着地させるか、きちんと意識させることが必要です。
ハードルの幅は、犬のスキルによって、広くしたり、狭くしたりすることで、
後肢の可動域も変化させることができます。

年齢を重ねて衰えやすい後肢の柔軟性を高めるためにも、
意識して動かすことを犬に教えてあげることが重要です。

後肢を前に踏み出すだけでなく、後退歩行したり、左右にスライドさせることも
犬のフィジカルエクセサイズではお奨めです。

先ほど書いたように、犬がポジションをきちんと理解していると、
ハンドラーの動きにあわせてポジションを維持しようとしていくので、
その行動を使って、後退歩行やサイドステップ、ピボットターンなどをやってあげると、後肢への意識が高くなります。


さて、今日はドッグダンスのプライベートレッスンがありました。
Kさんには、前肢をターゲットに乗せた状態で、
ヒールポジションにいるハンドラーが回転することで、
後肢をスライドさせながら、ヒールポジションを維持するテクニックを体得してくれました。

押したり引いたりするのではなく、犬が自ら動くことがポイント。

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上手にヒールポジションに着いたら、ハンドラーがまた少し角度を変えて動くことで、
スムースに犬も回転していくことができます。

場所も取らないので、良い練習になります。
犬がポジションの意識をきちんと持っていることが大事ですね。

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2026年1月22日 (木)

3秒ルールのはなし

愛犬と散歩に出れば、当然他犬とも遭遇します。
他犬に対してフレンドリーな犬もいれば、ちょっとシャイな犬もいますし、苦手な犬もいます。
しかし、ともすると、フレンドリーな犬を持っているハンドラーは、みんながフレンドリーな犬に見えてしまいがち。
相手のハンドラーの意向を無視して犬を近づけてくる人は少なくありません。

「ちょっと苦手で・・。」と言うと、
「ウチは大丈夫ですから。」とおっしゃって、ぐいぐい近づいていらっしゃいます。

「ウチは大丈夫」というのは何を根拠に言っているのでしょうか。
「ウチの犬はどんなに嫌われても、怪我一つしないで逃げ帰ってこられる。」ということでしょうか。

犬が苦手な犬を連れているハンドラーは、相手の犬の刺激で、自分の犬が興奮して吠えたり、防衛体勢に入って相手に怪我をさせてしまわないかと、日々緊張して散歩しています。

生まれた時から攻撃性のある犬はいません。
万に一つぐらいは、精神的な疾患を持って生まれてくる可能性もありますが、
一般的には、生まれてから、なにがしかのトラウマを抱えてしまって、
平常心を保てなくなって吠えてしまったり、、
あるいは怖い思いをしたことで、自己防衛行動のスイッチが早く入るようになったりすることが原因です。

人間同様、気長な性格と、短気な性格があるのと同じで、同じ状況であっても、個々の犬の反応は異なるので、みんな同じではないということを理解しておくことが大事です。

犬同士の挨拶が悪いのでもなく、道端で遭遇した犬と無理に友達になる必要はないし、愛犬が躊躇しているのであれば、そのきもちを尊重してあげることが重要です。

お互い、フレンドリーに挨拶が出来ても、5秒後に喧噪が勃発しないとも限らないので、一般的には、「3秒ルール」と言われるように、ハンドラーが時間を管理することが必要です。

「こんにちは。」
「ありがとうございました。」
「それでは。」

と言うように、さらっと挨拶すればいいのです。
しつこく友達になろうと誘われて、すぐに乗れる犬とそうでない犬がいます。
どちらた正しいとか、どちらが犬らしいとかと言う話ではありません。

個々の犬のきもちを尊重することが大切ですね。

今日のグループレッスンでは、生後6か月のパピーさんが、ちょっと年上の男の子に突進しようとしましたが、お互い初対面ですし、お互いの犬のこともよくわかっていないので、
とりあえずリードでコントロールし、他の犬に向かっていくのではなく、
ここはママと一緒に楽しく遊ぶ場所と伝えていただくことにしました。

すると、その後は先輩犬に執着しないで、ちゃんとママに集中できました。

202601221

犬同士の挨拶は簡単そうに見えて、なかなか難しいものです。

自分の犬がフレンドリーであればあるほど、ついつい自分から近寄ってしまうので
相手の犬を観察したり、相手のハンドラーさんの許可を得ることが大事ですね。

フレンドリーな犬であれば、「ママ、挨拶してもいい?」とちょっとお伺いを立ててくれるぐらいの余裕があると嬉しいですね。

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2026年1月21日 (水)

犬も体幹は大事

以前も書きましたが再び。

愛犬にトリックを教えることはとても楽しいことです。
出来た時はもちろんのこと、その過程のやり取りも、コミュニケーションが楽しめるので
トレーニングというより、ゲーム感覚で教えていくといいでしょう。

トリックは、犬が簡単に覚えてしまうものもあれば、
時間がかかってしまうものもあります。
なぜでしょう。

行動はわかっても、身体が思うように動かないことがあるからです。

例えば、「チン」。
「ベッグ」や「Sit Up」とも言いますが、要は「オスワリ」の状態から前足をあげること。

トリーツなど犬の好きなものを使って、誘導してあげると、犬はやろうとしてくれるのですが、
体幹が無いと、じっとしていていることができません。

我が家では、初代のボーダー・コリーの娘が、勝手にやってくれた以外は、教えないとやれませんでした。
しかも、教えても、体幹がついてくるまでは持続できないので、完成するまでには時間がかかりました。

現アシスタントは上手にやってくれます。

202601212

見習いはまだまだです。


さて、今日はS家でプライベートレッスンがありました。
今頑張っているトリックは「クロス」。
前足を交差させるトリックです。

このトリックは犬が伏せていてもかわいいですし、立っているときはクロスウォークに進化させることができます。

「お手お変わり」のキューがわかっているLさんには、前足をあげたまま体勢を持続することが課題。

202601211

それから、少しずつ前足をスライドさせていくようにします。

焦らず、ゆっくり教えてあげましょう。

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2026年1月20日 (火)

行動を順序だてて教える。

先日、トレーニングにおけるプランニングについて書きました。
クライテリアを決めて、それをひとつずつクリアしていくというものです。

一昨日DogLifeDesignさんで行ったドッグダンスのプライベートレッスンで、
ハンドラーと平行に前に進む遠隔作業をやってくれたMさんが、最終的にターゲットを外しても
目的地まで進めるようになったので、その簡単な作業工程について
お話しようと思います。

まず最初はMさん単独での前進を教えます。
その際はターゲットとなるプラットフォームを使いながら、ターゲットの距離を少しずつ伸ばしていくことで、ハンドラーのキューで前進してターゲットに乗ることを覚えました。

この時点で、ターゲットを外す練習をしてもよかったのですが、
パラレルムーブを教えようということになったので、平行に動けるようになってからターゲットを外すことにしました。

次に同じサイズのターゲットを使い、ハンドラーが真横にいなくても、単独で前進することを教えるために、ハンドラーは少しずつMさんから横に距離を取ってMさんに前進してもらいつつ、ハンドラーも同時にMさんと平行に前に進むというムーヴを加えました。

202601191

前進するキューを聞けば、ハンドラーが真横にいなくても、Mさんは一人でターゲットに向かえるようになり、同時にハンドラーが平行に前進していても、気にせずまっすぐ歩けるようになります。

次に行うのは、ターゲットを少しずつ小さくしていくというもの。

半分くらいに小さくしてから、さらに小さくしていくことで、次第にターゲットではなく、前進することを意識するようになります。

202601192

もちろん、ターゲットのサイズが変わるため、ハンドラーとの距離やターゲットまでの距離は少し短くしてから、今までと同じプロセスを繰り返していきます。

そして、最後はターゲットが無くても、Mさんだけで前進し、同時にハンドラーも平行に前進するというムーヴが出来上がりました。

202601193

クライテリアはそれぞれのステージで異なり、少しずつ変化していきながら、最終形にたどり着くようにプランニングをしています。

前にも何度か書いていますが、このようなドッグダンスのムーヴだけではなく、日常的にも有効な「持ってこい(持来)」なども、クライテリアを明確にしながらステップアップしていくことで、犬たちは必ず最終形にたどり着くことができます。

うまい教え手になることが大事ですね。

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2026年1月 8日 (木)

トリックを教える前にやること

仔犬がスポンジのように、なんでも吸収するのはみなさんご存知の通り。
こちらが覚えて欲しいと思っていることだけでなく、覚えて欲しくないことも、彼らなりに学習していきます。
さらに、生後5~6か月くらいまでは、まだまだお子様なので、人にくっついて歩き、人の一挙手一投足を観察しています。
つまり、こちらが呼ばなくても、気づけばそばにいてくれるのが仔犬です。

しかし、6か月ぐらいから思春期に入ると、仔犬の世界が広がり、様々なものに気持ちを奪われていきます。

いつも後ろにいたと思っていたのに、気づけばいなくなっているなんてことは、よくある話です。

そうなってから慌てて仔犬を呼び戻すのではなく、小さいころから、人への愛着を深めておくことが重要です。

では、どうやって愛着を深めていくのか。
日常的に、人と関わることが楽しいと犬に刷り込んでいくことです。

仔犬の機嫌を取るのではなく、仔犬が本当に楽しくて、そこから離れたくないと思えるような環境を整えていくことが重要です。


さて、今日はDogLideDesignさんで、プライベートレッスンがありました。

参加犬は生後6か月の男の子。
年齢の割には落ち着いていて、我が家の見習いに爪の垢を煎じたいほど。

しかし、生後6か月と言えばそろそろ思春期に入ろうというところ。
少しずつ、外への関心も深めっていく時期です。

案の定、私に対しても、一生懸命アピールしてくれました。

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でも、彼にお願いしたいのは、飼い主さんとの時間を楽しむこと。
そこで、私は特にリアクションしませんでした。

すると、かれはこちらにいてもメリットがなさそうだと思って、
飼い主さんの元に戻っていきました。

その後は、飼い主さんに沢山動いていただき、
私に気を散らすよりも、飼い主さんと遊ぶ方が楽しいと刷り込んでいきます。

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どんなドッグスポーツでも、スキルを教えることは出来ますが、
メンタルを整えるには時間がかかります。

仔犬の頃は、人との関係性を深めていく時間を大事にしていきましょう。

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