DogLifeDesign

2025年1月13日 (月)

行動は段階的に教えていく

動画サイトを見ると、様々なトリックなどを観ることが出来る世の中です。
犬たちのかわいい動きや、かっこいい動きを観ると、ついつい自分もやってみたくなるのは人の常。

ではどうやって教えればいいのでしょうか。

犬に何か一つの動きを教えようとするとき、シンプルな動きであれば、いつも書いているようなメソッドを使いながら導入し、繰り返し、トリーツを外す作業を行い、言葉のキューと行動をリンク付けすることで、犬はその言葉を聞くと行動できるようになる。というのが一般的な教え方です。

例えば「オスワリ」であれば、犬は比較的自分から座ることが多いので、その瞬間をとらえるキャプチャリングでも構いませんし、愛犬の好きなオヤツを使って、犬のお尻が下がるように鼻先にオヤツを見せながらのルアーリングも出来ます。

では、「フセ」を教えるときはどうすればいいでしょうか。

立っている犬の鼻先にオヤツを持って行って、伏せるまで地面に誘導するか。
もちろん、「フセ」の意味が分かっている場合は、座っていても立っていても伏せられるように練習していきますが、初めて「フセ」を教える場合は、座っている犬の鼻先にオヤツを見せながら犬が伏せやすいように誘導してあげると行動が引き出しやすくなります。
決して背中を押したりしないでくださいね。

つまり、行動は犬が動きやすい方法から教えていくと理解が速いというもの。

例えば、「おじぎ」を教えるときも、キャプチャリングではなくルアーリングで教えるのであれば、立っている犬を「おじぎ」の姿勢に誘導した方が、伏せている犬を誘導するより犬が速く行動しやすいという利点があります。
そのためには、「タッテ」をきちんと理解していないと、犬は人の手の動きにつられて、伏せたり座ったり、いろいろやってしまいます。

優しい方法から段階を追って教えていくことが大事ですね。

さて、今日はドッグダンスのグループレッスンがありました。

遠隔作業の前進をやってくれたM君。
プラットフォーム(ターゲット)を使った練習で、前進することをきちんと理解しているので、ハンドラーが止めても、ちゃんと前を向いて立っています。

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もちろん、この状態からのフセやオスワリも出来ますし、スピンをしてまた前を向くこともできます。
小さい行動の積み重ねが重要ですね。

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2024年9月15日 (日)

オヤツ使い過ぎ?

力による強制を使わない、「正の強化」によるドッグトレーニングでは、犬への報酬としてトリーツ(オヤツやフード)を使いますが、見慣れない方が見ると、「えっ?そんなに使うの?」と言うほど使います。
よって、たくさん使った日のご飯の量は少し少なめにしてもらうようにお願いするようにしています。

犬も人と同じで、適量を超えてしまえば「太る」という結果になります。
数日間は気づかなくても、一か月たったらやけにぽっちゃりになったというお話はよく聞きます。
健康を維持するためには、運動量(代謝)に見合った食事量は大事ですね。

しかしながら、トレーナーはのべつまくなしに、犬に大量のトリーツを与えているわけではありません。
今覚えてほしいことに特化して、ひとつふたつとケチるのではなく、繰り返し褒めるためにトリーツをあげているわけです。

逆に、出来て当たり前のこと、すでに理解していることなどに対しては、言葉だけで褒めたり、たまにトリーツをあげたりします。

よく言われる、「オヤツが無いとやらない犬になる」ことはないわけですね。

さて、今日はDogLifeDesignさんでドッグダンスのプライベートレッスンがありました。
初めてご参加されたAくんは白い被毛がきれいな日本スピッツの若い男の子です。

食べることが好きなAくん。
大好きなおやつをもらうためにはどうすればいいのか。
少しずつトレーニングの意味と楽しさを学び始めたAくんでした。

お姉さんが上手にウィーヴの動きをAくんに教えてあげました。

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これからが楽しみですね。
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2024年8月11日 (日)

「般化」練習の重要性

「般化」とは、心理学用語のようで、「類似の刺激に同じような反応が生じる現象のことである」と書かれていますが、英語では「Genelalization」と言うことから「般化」や「一般化」などと言われています。

犬のトレーニングにおいて砕いてい言えば、「オスワリ」とハンドラが目の前で言っても、少し離れたところで言っても、はたまた目が合っていない状況で言われても、犬に「腰を下ろす行動」は同じだと理解させることです。

なぜこんな話をするかと言えば、子犬の頃は、犬のすぐ目の前で「オスワリ」を教えますが、「オスワリ」という言葉の意味は、「腰を下ろす行動」なので、どこにいても、言われたときにすぐその場で座ることなんだよ。と教えることが大事。
「般化」が出来ていないと、犬はちょっと離れた場所で「オスワリ」と声をかけられると、ハンドラ―の目の前まで来て座るようになるからです。

さて、今日はDogLifeDesignさんでAくんのプライベートレッスンがありました。

ドッグダンスのクラスではありますが、基本が出来ていないと遠隔作業が難しくなるので、今日は離れていても「フセ」る練習。

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最初は目の前で言ってあげないと出来なかったA君ですが、少しずつ離れても出来るようになってきました。
基本は大事ですね。

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2022年10月 9日 (日)

キュー(サイン)を連呼していいとき、ダメなとき。

今日はDogLifeDesignさんでドッグダンスのプライベートグループレッスンがありました。
参加犬は今までいろいろお勉強しているRくんと、まだ若いA君。
それぞれ集中力も異なり、やっていることも違うので、別々の課題に取り組んでもらっています。

A君が頑張っているフロントからの単独バックステップのプロセスを見ながら、こんな質問がありました。
「行動の持続を教えたいときに、サインのキューを連呼してもいいのか」と言うものでした。

例えば、「オスワリ」や「マテ」など、じっとしていること持続してもらいたいとき、ハンドラーは、「マテだよ。マテ。いい子だねぇ、マテよ~。」と言ったりします。
このとき、犬がまだ「マテ」の意味を理解していなかったら、持続出来ているときにクリッカーを鳴らしたり、言葉で「あってるよ。」と伝え、犬が集中を切らして動き出す前に褒めて解除することで、失敗をさせないトレーニングができます。
犬は褒められるだけで嫌な思いはしないので、楽しい時間を過ごすことが出来ます。
犬がキューの意味を理解してきたら、声掛けを少しずつ減らし、一回の「マテ」や「オスワリ」という言葉で、犬が失敗しないうちに解除していくことで、犬はキューが意味している行動を理解していくことが出来ます。

一方、ハンドラーが犬に「マテ」と言っているのに犬がまだ理解していないためにすぐに動いてしまい、その都度ハンドラーが「マテ、マテ!マテ!!」と連呼しながら言葉を荒げていくと、犬は褒められていないので、何が正しいのか理解できず、何度か連呼された後、苛立ったハンドラーが目の前に来て「マテ!!!」と言うのを聞いて初めてびっくりしてじっとしたようなことになってしまい、犬は1回のキューでは言われたことを遂行しなくてもいいと学習していきます。
つまり、何度か言われて初めて行動に移せばいいと理解してしまいます。

罰を使わないトレーニング方法においては、犬の失敗は犬にとって大きな痛手はありません。
報酬がないだけです。
その分、正しいことをきちんと伝えてあげないと、適当な理解に終わってしまいます。

ちゃんとやったりやらなかったりという信頼性に欠ける行動をよしとするか、時間をかけても、きちんと理解してもらって、お互いのコミュニケーションをレベルアップしていくかはハンドラー次第。

A君はすでに後退歩行の動きには慣れていますが、ハンドラーと向かい合わせのポジションからのバックステップは練習中。

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少しずつ距離を伸ばしながら、言葉のキューを理解してもらいます。

犬にとっても、楽しいトレーニングをやっていきたいですね。

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2022年10月 8日 (土)

ドッグダンス:トランジッション

ドッグダンスを始めようと思う方の中には、犬と人が一体感を持って、まるで社交ダンスを踊っているかのように動いているのに魅了された人もいらっしゃいますが、アクロバティックな犬の動きや、可愛らしい犬のトリックに魅了された方は少なくありません。

いわゆる一発芸の連続として、アクロバティックな動きやトリックを見せることはできますが、曲に合わせて構成を考えてドッグダンスのルーティンを考えていくと、トリックとトリックの間をどう繋げばいいのか悩むときがやってきます。

犬をこの位置からジャンプさせたいが、その位置にどうやって犬を動かせばいいのだろうか。というようなことです。
このつなぎの部分が「トランジッション」とも言われます。

今日のDogLifeDesignさんでのドッグダンスグループレッスンでは、この「トランジッション」についてお話させていただきました。

トランジッションのベースになる部分はポジションです。
ポジションが変わることによって、犬のスタート位置が変わり、着地点も変わってきます。
同時に、向かっていた方向も変えることが出来るので、バリエーションを増やしていくと、ルーティンも作りやすくなるでしょう。
もちろん、遠隔作業で犬に行って欲しい場所を伝えていくことも出来ますが、ヒールワークトゥミュージック(HTM)においては、特にポジションからポジションへのトランジッションが重要なポイントになってきます。

今日は見習い1号が頑張ってデモをやってくれました。

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長年通って下さっている生徒さんには、見習い2号の様子と比較して、大分大人になってきたと言われた見習い1号。

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まだまだバタついていますが、少しずつこんなことも出来るようになっていくのでしょうね。

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2018年6月24日 (日)

トリックレッスン@DogLifeDesign

今日は駒沢のDogLifeDesignさんでのトリックレッスン。

最初のお題は、「持って来い(持来)」を教えたいとのこと。
遊んでいるボールを咥えて手元に持ってきてほしいそうですが、よく見てみると、遊んでいるボールを全く咥えようとしないHさん。
鼻で押して遊ぶのが好きなようです。
呼び戻しは出来るのですが、ボールはおいてきてしまいます。

そこで、咥えられるサイズのおもちゃに変えて、おもちゃにちょっと仕掛けをしてみました。
つまり、咥えたくなるようなチーズの匂いをつけてみたのです。
すると、まずはおもちゃを舐めはじめました。
それでも、かじろうとはしません。

今度はちょっと長めのジャーキー(やわらかめ)とおもちゃを一緒に持ってみせると、ジャーキーを咥えようとして、おもちゃも一緒に咥えました。
そこでひっぱりっこをしながら、トリーツを食べさせてあげました。

いっこうに口をあけようとしなかったHさん、初めてロープを咥えることに成功。
少しずつ、咥えることに慣れてくれるといいですね。


次のお題は台の上に前足を乗せて時計回りにまわること。
実はKさん、反時計回りはシェーピングで覚えていてバッチリなので、あとは時計回りに周る足づかいと言葉のキューをリンクさせればいいだけ。
とは言っても、いつも同じ方向にまわっているKさんにとって、反対周りはまだ概念にありません。

ということで、最初はプロンプトとしてハンドラーが台の反対側に立って時計回りにまわり、それに吊られたKさんも一緒に周ることから始めます。

しかし、このままではKさんは意識的に左の後肢を時計回りに動かせてはいません。
そこで、ハンドラーは一緒に動いたり動かなかったりして、Kさんが自発的に時計回りに動くタイミングをクリッカーで強化していきます。

大きな壁はKさんがハンドラーが後ろになっても一人で周ること。
反時計回りが出来たのですから、時間をかけて教えてあげれば当然時計回りもマスターできるはずです。
今は少しずつ体を慣らしていきながら練習していきましょう。


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2018年2月15日 (木)

トリックレッスン参加者募集中@駒沢DogLifeDesign

2/18、10:30から駒沢のDogLifeDesignさんでトリックレッスンを行います。

ドッグダンスの中で取り入れたいトリックや、アニマルセラピーなどの芸として愛犬に覚えてもらいたい一発芸でも、ご要望に合わせてお教えします。

また、愛犬のオリジナルな動きをトリックとして使えるようにする方法などもお伝えしますので、お気軽にご参加ください。

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