犬のエンリッチメント

2025年10月26日 (日)

なぜ犬と遊ぶのか。

愛犬と遊ぶのは楽しいものです。

犬との遊び方には様々ありますが、基本はハンドラー(人)が誘って、人と遊ぶことが楽しいと思えるように犬を誘い、犬が飽きてしまう前に人が遊びを終わらせることです。

犬が遊びに誘うことはよくあります。
犬の遊びたい気持ちは大事なので、誘われたらすぐに付き合ってあげたいところですが、
いつも要求されるままに遊んでいると、遊べないときが犬にとってストレスになります。
ストレスを感じた犬はどうするのか。
当然要求するようになり、場合によっては吠える行動に出ることもあります。

犬も人間同様個体差があるので、どの犬も「こういう行動を取ったら、必ずこうなる」という方程式があるわけではありませんが、そうなる可能性はゼロではないので、そうならないための予防策は重要です。

それは犬との遊び方にも現れます。
犬が勝手に遊ぶのではなく、人と遊ぶことの楽しさを知り、人を信頼できるようにするために重要なのが遊びです。


さて、今日は生後4か月のパピーさんのカウンセリングがありました。

お話を聞かせていただき、日々の接し方や、パピーさんの動きを見せていただきました。

さすがに、生後4か月とは言え、よく人を観察しているので、こちらが一貫した行動を取っていると、すぐに「こうすればオヤツがもらえるんだね。」と学習した行動を見せてくれます。
賢い。

気になっていた「跳びつき」や「甘噛み」の対処法も見ていただくことができました。

最後は遊び。
一人遊びじゃなくて、人と遊ぶことの楽しさをちょっと紹介。

さっそくママさんにもやっていただきました。

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一緒に「ちょうだい」も教えていきます。

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楽しいことが一番。

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ちょっと近いですよ~。

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2025年10月20日 (月)

愛犬との暮らし相談会@Apsey

10月23日14時から、板橋区のトリミングサロン、アプシーさんで、愛犬との暮らし相談会を開催します。

定期的に開催している相談会です。

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日頃の疑問やお困りごとに限らず、もっと愛犬とコミュニケーションを上手く取るためのヒントなど、お役立ち情報満載です。

また、愛犬に無理強いすることなく、犬のキモチを尊重しながら苦手を克服していく「ハズバンダリーケア」についてもお話しています。

要は、いかに犬への負担を少なくして、犬の学習をサポートしていくかで、犬とのコミュニケーションが取りやすくなるかということをお伝えさせていただく場です。

これでいいのか。
犬はなぜ吠えるのか?
犬はなぜ噛もうとするのか?
なぜ言うことを聞いてくれないのか?
などなど、日常的な疑問にお答えする相談会です。

問題が起きてしまってからの対処法だけでなく、起きる前の予防法など全般にお話しさせていただきます。
これから仔犬をお迎えする方も必聴です。
ご興味のある方は是非!

詳細、お申し込みはアプシーさんへ。
https://apsey.biz/


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2025年10月 9日 (木)

フード(食べ物)を使う前に

「正の強化」トレーニングでは、犬にとってのご褒美となるものを使うことで、好ましい行動の出現する頻度を上げながら、犬の学習をサポートしていきます。
ご褒美と聞くと、オヤツやフードなど、食べるものが頭に浮かびますが、実は犬にとってのご褒美は食べることだけではありません。

楽しいことや心地いいことがご褒美となります。
それには、遊ぶことだったり、好きな人に撫でてもらうことも含まれます。

もちろん、ご褒美にはランクがあって、個々の犬によってもそのランク付けは変わりますし、周囲を取り巻く環境刺激によっても、どのご褒美がそのタイミングで効果的かも異なってくることがあります。

愛犬とのコミュニケーションアップには、そんなご褒美のランキングも知っていて使うことが重要ですね。


さて、今日はパピーさんのプライベートレッスンがありました。

私に犬の匂いがついているせいかわかりませんが、E君は私を歓迎してくれました。
初対面や馴れていないときいは、ご褒美として食べ物を使うことが多いのですが、彼は撫でるだけでも喜んでくれるので、今回の「お名前ゲーム」(呼び戻しの練習)では、ご褒美としてスキンシップを使うことにしました。

飼い主さんと私の間を楽しそうに行ったり来たりするE君。
まだ食べ物に頼らなくても、十分飛んできてくれます。

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後半は、オモチャへの興味を引き出す練習。

オモチャで遊べるようになることは、犬にとっても楽しいことなので、出来ればその楽しさを知って欲しいと思っています。

もちろん、一人遊びも必要ですが、人とオモチャを介して遊ぶことも、人とのコミュニケーションとしては大事なポイント。

そのために、オモチャ遊びの楽しさも教えてあげます。

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最初は、「なにこれ?」だったE君が、自分からオモチャを追いかけはじめ、
咥えては首を振ってみたり、離れたところから飛び掛かってみたりと、
本当に楽しそうに遊びに付き合ってくれました。

楽しい時間が終わったあとは、自分でケージの中にある水を飲みに行き、そのままハウスに入って休憩タイム。

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オンとオフのメリハリがあるのはとてもいいことですね。

これからが楽しみなE君です。

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2025年10月 8日 (水)

仔犬は寝るのが商売

仔犬を迎えると、かわいくてかわいくて、ついつい構ってしまいたくなるのは当然のことですが、実は子犬にはたくさんの睡眠時間が必要です。
一般的には17~20時間の幅を持たせていますが、とにかく寝ることが一番大事と言うこと。

子供でも、「寝ぐずり」と言う言葉がありますが、ちゃんと睡眠時間が取れていないと、仔犬はストレスを溜めたり、思考回路が衰えたりと、様々な弊害が出てくるので、きちんと寝る時間を取って欲しいものです。

当然、日中でも寝ていて当たり前なので、病気だとは思わないでください。

ただし、起きている時間は、こちらが意図していないことも、スポンジのように吸収して学習していくので、起きている時間にしっかりと向き合って、相手をしながら、コミュニケーションを取っていくことがさらに重要になります。

仔犬の寝落ちの動画はよく紹介されていますが、寝落ちしなくてもいいように、お昼寝時間をちゃんとこちらから提供してあげると、十分な睡眠時間を確保することが出来るようになります。
そのためには、寝る場所として、ちょっと暗めで、囲われたスペースを用意してあげること。

よく、「かわいそうだから」とハウスに入れることをためらう人もいますが、実はハウスが一番仔犬にとって安全で、寝やすい場所でもあるので、是非屋根付きのハウスを用意してあげてください。

さて、昨日は、まだお迎えして数日のパピーさんのお宅に伺いました。
ケージの中にドッグベッドとトイレスペースが用意されていて、特に問題はありませんが、ケージの外にハウス(クレート)もあって、パピーさんとしては、自分からもハウスに入っていくほど、ハウスがお気に入りとのこと。
ただし、ハウスとケージが別になっているので、ハウスの扉を閉めてしまうとトイレを失敗してしまうそう。

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それなら、ケージの中にハウスとトイレスペースを作ってあげては?と提案してセッティングしたところ、パピーさんはさっさとハウスに入って、ヘソ天で寝てしまいました。
よほど眠かったのでしょう。

暗くて狭い場所は子犬にとっては安心できる場所。

我が家で繁殖した仔犬たちも、小さいころはみんなでソファの下に潜り込んで、遊んだ後は爆睡していました。
おかげでソファは悪戯の対象となって廃棄処分となりましたが、それぐらい仔犬たちは狭くて暗い場所が好きと言うこと。

是非ハウスを活用してくださいね。

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2025年9月15日 (月)

なぜ散歩で歩かない?

我が家の犬たちは幸い散歩は楽しそうに歩いてくれますが、クライアントさんからは、「歩かない」「行きたがらない」というお話もよく聞きます。

なぜ行きたがらないのでしょうか。

以前見させていただいたワンコさんは、怖くて外に出られない子でした。
様々な音が苦手で、家から一歩も出たくないと言われ、飼い主さんが困って連絡をくださいました。

そこでお願いしたのは、時間をかけること。
無理やりリードを引っ張って外に出ても、直ぐに座り込んだり、音がするたびにビクビクしてフリーズしてしまうので、その子にとって、散歩は拷問でしかないと感じていたので、少しずつ「音がしてもあなたには関係ないから大丈夫」と自分で納得する時間を取ってあげることから始めました。

長めのリードを付けて、本犬が歩きたい。飼い主さんと一緒に行きたい。と思えるようになるまで待ち、結果お散歩に出られるようになりました。

時期によっては、不快な気温や地面の暑さが原因となって、外に行きたがらない犬もいます。
小型犬であれば、アスファルトからお腹までの距離が近すぎて、蒸し焼き状態になると感じれば、当然外は楽しい場所ではありません。

あるおうちでは、飼い主さんが愛犬のためと思い、沢山散歩に行かなければと、仔犬のうちから長時間歩かせすぎて疲弊させてしまい、仔犬にとって散歩は苦行のようになってしまい、「行きたくない」と主張される場合もあります。

つまり、散歩に出るメリットを感じていない犬にとっては、散歩は苦痛でしかないというわけです。
しかし、その犬にとって楽しいことが起きるシチュエーションを散歩中に取り入れてあげることで、散歩も悪くないと思えるようにすることは可能です。

散歩に出て、どんどん家から遠ざかっていくと思うと、不安でスピードが落ちてしまうのであれば、家の周囲を何周でもまわってあげることから始めると安心するかもしれません。

犬は散歩が好きなもの。とか、犬は猫と違って食べ物を残さない。と言われていたことが変わりつつある昨今。
社会化も含め、様々な経験を少しずつ増やしたり、十分な運動量を確保してあげることで、少しずつ問題が解決していくこともあります。

ハンドラーが犬の様子を観察しながら、犬の抱えている問題や勘違いを少しでも解決できるといいですね。

先日、匂い嗅ぎがひどくで、散歩がままならない方のお話を聞きました。
オス犬だから、電柱の匂いをかがせなければいけないと思い込んでいた飼い主さん。

匂い嗅ぎが悪いわけではありませんが、人よりも秀でた嗅覚を持っている犬たちにとって、わざわざ電柱に鼻を押し付けなくても、空気中に漂っている浮遊臭で、ある程度誰が通ったかぐらいはわかる犬たちです。

電柱の横を通り過ぎただけでもすぐに識別できるので、満足いくまでじっくりかがせなくても、「行くよ」と声をかけたら、直ぐについてきてくれるようになりました。

好きなだけ嗅いでいいよ。と時間をあげれば、犬たちはずっと嗅ぎ続けて自分の世界に入ってしまう子もいます。
それを良しとするか、直ぐに切り替えて欲しいと考えるかは飼い主さん次第。

愛犬とうまく折り合いをつけていくことが大事ですね。

さて、我が家の見習い。
女子なのに、道路にされた排尿の跡が気になって仕方がありません。
場合によってはマーキングすることもあります。

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私としては、これ以上公共の道路にシミを残したくはないので、気になっていると思っても、声をかけて立ち止まらないように促します。
マーキングは生理現象なので、お任せしてしまえば、習慣になってしまいます。
オス犬であっても、小さいころからマーキングの習慣が無ければ、あちこちで足をあげることはしません。
ここならいいよ。と言う場所で散策してから足をあげるようにコントロールすることは可能です。

それを、可愛そうと思うかどうかも飼い主さん次第。

上手にコミュニケーションが取れるといいですね。

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2025年8月30日 (土)

相談会、開催しました。

今日は定期的に開催している、Apsey(板橋のトリミングサロン)さんでの相談会でした。

飼い主さんのお困りごとや、愛犬のストレスを軽減するドッグライフのヒントやアドバイスをお伝えする相談会。

お困りごとは様々ですが、飼い主さんが「お困りごと」と意識していないこともあります。
でも、なにかがうまくいかない。
そんなお話を客観的に伺いながら、うまくいくようなヒントを探る時間です。

飼い主さんは気づいていなくても、実は犬にとってその行動を取りやすくする原因があったりします。

誰が悪いとかという話ではなく、歯車がうまく噛みあっていないことによる誤解によって生じる行動。
そんなことをお話させていただきました。

また、犬の気持ちやメンタルをリラックスさせるのに有効な食べ物を使いながら、犬のエンリッチメントを高めるスナッフルマットの使い方も併せてお話させていただきました。

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アシスタントは、鼻を使いながら、美味しいオヤツをゲット。

一方見習いは、人がいる中でも、落ち着いて待機する練習。

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落ち着くことは犬が人の話を聞くための姿勢づくりにも役立ちます。
楽しいことは何よりですが、興奮し過ぎは問題。

上手にコミュニケーションが取れるように、相手のことをよく観察することも大事ですね。

ご参加くださった皆様、お疲れさまでした!

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2025年8月27日 (水)

鼻を使う効能

愛犬のエンリッチメントとして、嗅覚を使う遊びを取り入れている人は少なくないでしょう。
本格的な「ノーズワーク」でなくても、スナッフルマットや知育玩具を使って、オヤツ探しを愛犬と一緒に楽しむ人もいるでしょう。

先日インスタにスナッフルマットの動画を載せました。
アシスタントは最初から落ち着いてオヤツ探しを鼻を使って行い、見習いは、最初布をおもちゃのように引っ張ったりしましたが、二回目はちゃんとオヤツを探す作業に集中することができました。

もともと、オビディエンス競技で、「臭気選別」という課題をやっていたり、私の手の匂いを付けた小枝を林の中から探してくるというゲームに馴れている犬たちなので、鼻を使うことを楽しんでくれます。

鼻を使うことは、犬のエンリッチメントとして有効なのは多くの人が知っていますが、実はそれだけでなく、かなり頭を使うので、いい意味で、疲労感を感じてもらうことが出来るのです。

つまり、身体的にエネルギーを発散できずに、ストレスを溜めてしまっているような犬にとって嗅覚の作業は、ちょうどいいエクセサイズになるというわけです。

身体的に疲れさせることも重要ですが、どちらかというと犬は身体的に疲れてもすぐにチャージされてしまうので、運動でエネルギーをすべて発散させるのは難しいものです。
そこで重要なのが、頭を使う作業。

様々なドッグトレーニングも、犬が楽しみながら頭を使う点においては、とてもいいエクセサイズです。

いずれにしても、犬にとって鼻を使うことは楽しいことなので、是非日々のエクセサイズに取り入れてみてください。

さて、今日はプライベートレッスンと、お留守番のシッティングがありましたが、2頭ともに、スナッフルマットを体験していただいたところ、とても楽しみながら作業に取り組んでくれました。

特にRさんは、ちゃんと私がセットするまで待てる大人な女性。

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セットすると、ちゃんと鼻を使ってくださるRさん。

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終わると、また私がセットするのを待ってくれました。

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