オンラインレッスン

2026年8月28日 (金)

うちの子、アタマ悪いんじゃない?

教えたはずなのに出来ない。
教えているのになかなか出来ない。
教えたのに違うことをする。

などなど、愛犬のアタマの良し悪しを懸念する材料はいろいろありますが、
学習の速度に個体差はあったとしても、
大抵の平均的な行動を教える際、犬側に問題があることはあまりありません。

では、なぜ上手くいかないのか。

理由はいろいろです。
犬の立場に立って考えてみると、分かりやすいかもしれません。

例えば「オスワリ」。
誰でも教える基本の行動です。

最初にどうやって教えましたか?
よくあるのが、鼻先にオヤツを持って行って、犬の顔が上を向いた時、
自然にお尻が下がって腰を下ろす行動に対して「オスワリ」のキューを付けるというもの。

当然、鼻先にオヤツを見せるのは最初のうちだけで、
行動が身についてくれば、オヤツを見せないでも座るようにお願いしていくわけですが、
それでも、ハンドラーは犬の前に立って、オヤツを持たない手を犬の顔の上の方に見せて
「オスワリ」のキューを言い続けていると、犬はハンドラーの体の動きの全てが
「オスワリ」のキューの一部と学習するようになります。

そこで、トレーニングを学んでいる人は、そこから体のサインを減らして
言葉のキューだけでオスワリが出来るように「般化」という作業を行います。

この場合の「般化」とは、周りの景色が変わっても、「オスワリ」という言葉を聞いたら、
その場で腰を下ろすこと。と理解してもらうことです。

ハンドラーが手を上にあげてなくても、
ハンドラーが目の前に立っていなくても、
言葉を聞いたら行動に移すことを犬が理解したら
初めて犬は、いつでもどこでも、言葉のキューに反応出来るようになるわけです。
もちろん、周りの環境も「般化」していかなければいけないので、
家の中だけでなく、玄関の外や、ドッグランの中など、
様々な刺激の中でも出来るようにサポートしていくことが不可欠です。

それらの工程を飛ばして犬の学習は成立しないので、
犬が出来なかったとしても、犬には全く問題は無いので、心配はいりません。
ハンドラーが少し頑張れば出来るようになるからです。
決して「うちの子、アタマ悪いんじゃない?」と思わないこと。


さて、今日は若いEさんのオンラインレッスンがありました。
「お手・おかわり」はドッグダンスのトリックにも使えるので、
Eさんに教えてあげていますが、
Eさんの「お手・おかわり」の今までの理解は、目の前に出されたハンドラーの手や足に前足を乗せること。でした。

そこで、ハンドラーの立ち位置が変わっても、Eさんに前足をあげてもらうためには「般化」が必要になります。

ハンドラーがすぐ目の前にいなくても、前足を挙げられるように練習します。
焦らず、少しずつ進めていきましょう。

これが出来るようになると、ハンドラーと並んでいても、ハンドラーと離れていても、
犬はちゃんと前足を挙げられるようになります。

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※オスワリしていなくても(立っている)、「ポウ」のキューで、
左前足を挙げる見習い。

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2026年2月19日 (木)

愛犬との距離

貴方の犬はどれくらい近くまで来てくれますか?

飼い主が呼んだ時に、直ぐ近くまで来てくれないと犬の安全が確保できないので、
そこは距離を取らないで、すぐそばまで来て欲しいところですが、
意外と距離を取って止る犬は少なくありません。

理由は様々です。

その距離間で良しとして褒めていれば、犬もそれでいいと学習します。
また、かつて近づき過ぎたらすぐに捕獲されて、楽しい時間が終わってしまったなどと言う場合も、犬がすぐそばまで戻ることの足かせとなります。
自分から用があるときや、飼い主が美味しいものを持っているとわかっているときはすぐ近くまで戻って来るけれど、それが不確かな場合は、ちょっと距離をおいて様子を見る。などです。

確か、以前にも書きました。

犬がどこまで戻ればわからないのであれば、正しく伝えてあげることが必要です。
つまり、求める位置まで犬が戻ったときにきちんと褒めて、その位置でご褒美を渡せばいいのです。

もし、捕まるのが嫌で戻ってこないのであれば、戻ってきたときに楽しいことが起こると刷り込みし直すことが必要です。
場合によっては、言葉のキューを変える必要があるかもしれません。

オヤツが無いとやらないというのであれば、オヤツを持たなくても、ちゃんとご褒美は出るという練習を繰り返すことで、犬の行動は変わってきます。

要は、いい習慣を小さいころから作ってあげることで、犬が余計なストレスを感じないようにすること。


さて、今日は生後2か月半のパピーさんのオンラインレッスンがありました。
飼い主さんへの集中力もとてもよく、話もよく聴いています。
何より仔犬なのに落ち着きがある。

しかし呼ばれたときの距離感が少し離れているので、
少しずつ距離を縮めていく練習。
もちろん、身体に負担がならないように行っていきます。

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賢い方なので、直ぐに覚えてくれるでしょう。

いい行動を習慣にしていくことが重要ですね。

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2024年12月23日 (月)

トレーニングは組み合わせ

先日のワークショップ@woofでもお話しましたが、ドッグトレーニングのメソッドは一つではありません。
ルアーリング、プロンプティング、ターゲッティングなどなど、様々な手法があります。
教える内容によって、一つの方法で完結できる場合もありますが、いろいろな方法を組み合わせて教えることもできます。

以前我が家の見習いに「ダンベル持来」を教えたときはシェーピングを使いました。
強化頻度(褒められること)が多ければ、シェーピングは犬にとっては楽しいので、どんどん学習が加速していきますが、個体によっては、なかなか強化頻度が上がらない場合があます。
つまり、動いてくれないと先に進めない。
そんなときはシェーピングは適していないということになります。

犬の様子を観察しながら、都度都度あったメソッドを使ってあげることが大事ですね。


さて、今日は初オンラインレッスンに参加してくれたSさんに、前足をターゲットに乗せてピボットターンをするという課題を目標に練習していただくことになりました。

このとき、Sさんが前足をターゲットに乗せるかどうかはSさん次第。
シェーピングするかルアーリングするかはSさんの様子を見ながら判断します。

幸い、Sさんはちょっとしたルアーリングで前足をターゲットしてくれたので、前足を乗せる行動を強化していきます。

数回おこなったところで休憩。

その後またスタートすると、今度はルアーリング無しで、自分からターゲットにのってくれたSさん。

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力で押したり引いたりすることなく、犬が自分から動くことをサポートしていくことが「正の強化」のポイントですね。

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