ドッグトリック

2025年7月13日 (日)

ハウストレーニングの効果

犬を迎えたら、必ず「ハウス(クレート)トレーニング」をしましょうとしつこくお伝えしていますが、どうしても嫌悪感を抱いてしまう方がいます。
理由は「かわいそうだから」。

では、どうすれば「かわいそうでない」のか伺うと、いつでも自由に動き回れること。

確かに、ハウスに入って扉が閉められてしまえば、必然的に犬の自由は奪われてしまいます。
しかし、朝から晩まで一日中ハウスで過ごすわけではありません。

眠るとき、一人になりたいとき、安全を確保したいときにハウスは犬にとってとても重要な場所なのです。

かつて母子3頭のボーダー・コリーと暮らしていた時は、スペース上大きなハウス一台とドッグベッド2個を室内に置いてましたが、必ず誰かがハウスを占有していて、水を飲みに出てくると、そのすきに残りの誰かがハウスに入るというのが日常でした。

ドッグベッドよりも、ハウスの方が落ち着くと犬たちはわかっていたからでしょう。
特に多頭飼いの場合、安全な場所を確保するというのは1頭飼いよりも必要です。

仲のいい同居犬であったとしても、いつもべたべたくっついたり、遊びに誘われれば疲れてしまうからです。

しかしながら、トイレの失敗がなくなって、ある程度人とのコミュニケーションも取れるようになってくると、ハウスを撤去してしまうおうちは少なくありません。

落ち着ける場所がなくなると犬はどうなるのでしょうか。

人間でも、電車などの座席に座るとき、真ん中に座るより、端を好む人の方が少なくないようです。
どこかを壁に付けておくことで、守るべき方向が減って安心できるからです。

さて、今日は若い男の子のボーダー・コリー2頭のプライベートレッスンがありました。
前回お伺いしたとき、ハウスをもっと活用していただくようにお願いしていたところ、今日は2頭とも、玄関で挨拶が済むと、さっさとハウスに入ってくつろいでいました。

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素晴らしい!

ハウスが安全な場所と認識してもらうことで、落ち着けるようになったようです。
特に先住の子は、子犬の頃ハウストレーニングによって甘噛みが止まったそうです。

いつでもそばにいられれば、人に対する要求も増えてきますが、人間はいつでもその要求に応えてあげられるわけではありません。
居場所を明確にすることで、遊ぶときは遊び、休むときは休む。というメリハリある生活が彼のストレスを軽減させたのでしょう。

最後は、クライアントさんのリクエストで、ドッグダンスのトリックでも使う「おじぎ(バウ)」の教え方をアドバイス。

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2セッション目で、大分体が慣れてきたようです。

このあとは、ルアーリングを減らし、ボディーシグナルを減らし、言葉のキューだけでも反応できるように伝えていきます。
最終形は、立止からの「おじぎ」だけでなく、伏臥(フセ)からも「おじぎ」が出来るように教えていきます。

これからが楽しみですね。

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2025年7月 7日 (月)

オヤツが犬の集中を妨げる

「ディストラクション」のことをよく書いています。

「ディストラクション」とは、犬の気をそらして集中を欠くもとになるもの。
ディストラクションになるものは、犬の個体によって異なります。

例えば、人、他犬、バイク、鳥、猫など、動くものや大きな音など、犬にとって集中を欠くものは沢山あります。

そんなとき、よく使われるのがオヤツ(食べ物)。
気を散らさなかったら、ご褒美に渡したり、緊張していたら何か口に入れてもらって落ち着いてもらうなど、ディストラクション対策に使われることも多いのですが、実は食べ物自体が大きなディストラクションになることもあります。

いつもより美味しいオヤツを出してしまったばかりに、普段なら問題なく出来るのに、犬は頭の中はオヤツでいっぱいになってしまい、ハンドラーに言われた言葉に反応できなくなるということもあるのです。

先代のアシスタントがドッグダンスのコンペのとき、その日参加賞としていただいたオヤツをあげて、リンクサイドにおいてからリンクインしたところ、踊っている間中、リンクサイドが気になっていたということがありました。

昨日の練習中も、見習いにいつもより美味しいトリーツを用意したら、視線はオヤツにくぎ付けで、私のキューに対して落ち着いて作業できなくなってしまいました。

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※目の前にあるオヤツに気がいってしまい、頭が働かなくなっている見習い

オヤツならなんでもいいのではなく、状況にあわせて使い分けすることが重要ですね。

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2025年6月25日 (水)

オヤツのあげ方も重要なポイント

犬のトレーニングでオヤツ(食べ物)を使うようになって久しいですが、オヤツはどういうときに使うでしょうか。

代表的なものの一つは、ルアーリングと言って、オヤツを犬の鼻先に見せながら犬の行動を誘導するとき。
もう一つは、犬が頑張ったときにあげるご褒美です。

ルアーリングとしてもご褒美としても、オヤツを使うときに注意しなければいけないのは「あげ方」です。

つまり、ただ犬の口の中に放り込めばいいという話ではなく、犬の学びを助けるように提供してあげる必要があります。

ルアーリングであれば、犬がその手についてこられやすいように誘導しなくてはいけないですし、ご褒美としてあげるときは、正しい行動を取っているときに渡してあげなければいけません。
極端な例を言うと、少し離れたところで「マテ」を教えている犬に大して、自分の手元でオヤツをあげると、犬はハンドラーの元に戻った方がいいことがあると学習してしまい、離れた場所で待てなくなります。

犬のきもちになってみると、犬の学習をサポートしているのか妨げているのかがわかりますね。

先日、ヒールワーク中の後退歩行を教えるときにルアーリングをやっていただいたのですが、なぜかKさん、下がれないで座ってしまいます。
この場合ルアーの手の高さも大きなポイントになりますが、手の高さはあっているのに、なぜか座るKさん。
よく見ていたら、オヤツを持つ手の形が後退歩行を妨げていました。

わかりますか?違い。

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ちょっとしたことでも、犬の動きに大きく影響する手の位置や向き。
うまくいかないときは、ちょっと見直してみるといいですよ。

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2025年6月 8日 (日)

バックステップ(後退歩行)の教え方

ドッグダンスではよくあるムーヴに犬の単独後退歩行があります。

犬が犬だけでまっすぐ後ろ向きに歩いていくのがいわゆる「バック(後退歩行)」です。
犬はキューを聞いたら、次のキューが出されるか、あるいは「止まる」キューが出されるまでまっすぐ歩いていくというものです。

一般的に、犬は単独で後ろ向きに歩くことはほとんどないので、後肢を後ろに下げる動きを教えてあげないとできません。。
当然強制的な教え方はしないので、犬が自発的に後ろにさがるシチュエーションを作ってあげることになります。

トリーツを使って誘導するのか、犬が自分から後ろに下がりやすい環境を設定するのか、犬に合わせて選んであげるといいでしょう。

日常的にヒールワーク(脚側行進)の練習で、ハンドラーと一緒に後ろに下がる練習を積んでいると、犬は後退歩行しやすい身体機能を持っているので、「バック」も教えやすくなります。

ここで重要になるのが、「まっすぐ」下がることです。

犬に任せっきりにしていると、右や左に曲がったり蛇行したりするので、最初からまっすぐ下がることを教えておくことが重要です。
そのためには、ターゲットを使って、終着点を明確に犬に伝えておくこと。
犬がまっすぐ下がるためのハンドラーの景色をきちんと理解すると、後ろが見えなくてもまっすぐ下がれるようになります。

今日はDogLifeDesignさんでドッグダンスのグループレッスンがありましたが、ここでもバックステップの基本をお伝えしました。

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ターゲットがあると、曲がらないで下がることを理解しやすくなります。

大事なことは、「バック、バック!」とキューを連呼しないこと。

一度言ったら、次のキューが出されるまで、犬が落ち着いて下がれるように練習を繰り返していきます。
また、フロントポジションを教えてあると、犬にとって始点(スタート位置)もわかりやすいので便利です。


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2025年5月30日 (金)

犬(個体)にあったトリックを教える

ドッグダンスでは犬に様々なトリックを教えることができます。
特にFS(フリースタイル)のカテゴリーであれば、トリックの数がコンテンツとしてカウントされ、評価の対象にもなります。
もちろん作品の評価の対象はコンテンツだけではありません。
曲にあっているか、曲のイメージが表現できているかなどの評価項目も重要です。

では、どんなトリックを教えたらいいのだろうかと考えた時、昔から普通に犬に教えている、「お手お代わり」もトリックとして使えるので、まずは身近で出来ることから教えていけばいいと思います。

今は様々な動画サイトでトリックの教え方やトリックを観ることができますが、どんなトリックも教えれば必ず出来ると思わないことも大事。
恐らく頑張ってしまう犬は出来るようになるかもしれませんが、出来るようになるまでの犬へ負荷も考えてみましょう。

犬はサイズや犬種によって体の構造やバランスが異なります。
体の小さい犬は見るからに動きが速く身軽ですが、体の大きな、それこそ「超」が付く大型犬であれば、小型犬のような機動力がないかもしれません。

要はその犬(個体)にあったトリックを教えてあげることが、ハンドラーにとっても犬にとっても大きなストレスをかけず、楽しい時間が過ごせるということです。

今日たまたまテレビで上方にジャンプする中型犬を目にしました。
助走をつければ飛び超える犬は沢山いますが、何もないのに上方に飛ぶ犬は多くはありません。
教えなくても跳ぶのが、トイプードルやジャックラッセルテリアなどの小型犬や、そもそも跳ねる動きが得意なシェルティやオーストラリアンシェパードです。
このような犬種は助走がなくても上に跳ぶことができるタイプです。

我が家のボーダー・コリー、実は運動神経がいいと一般に言われていますが、上方に跳んでも、安定した着地が出来る犬は6頭中2頭でした。

恐らくきちんと教えていけば、猫のようにしなかやかな着地法を身に付けられたかもしれませんが、何も言わなくても上手に跳べたのは2頭だけ。
1997年に初めて迎えたボーダー・コリーと現見習いです。

この犬たちの跳躍力は秀でていて、教えなくても上手に体を使うことができたので、跳躍系のトリックやディスク遊びができましたが、残りの4頭はあまり向いていなかったので、敢えて跳躍系のトリックは教えませんでした。

2足歩行なども同様です。
教えなくても勝手に2足で立って自立できる犬たちもいれば、自分の体を上手に支えるまでに時間のかかる犬もいます。
以前海外のドッグダンスコンペで、二足歩行の時間が多かったルーティンに対してジャッジがそんなことをコメントしていました。

以前も書きましたが、犬がその動きを習得するまでにとても長い時間を使ったとすれば、ある意味それは犬に負荷をかけすぎているとも言えます。

誰かがやっているから真似をするのではなく、その動きが愛犬(の体)にあっているかどうか考えてみることも大事ですね。

さて、小技が苦手な見習いは、跳躍力だけはあるので、腕跳び、フリップジャンプに続き、今回足跳び、背跳びいろいろジャンプ系のトリックを教えてみました。
問題はその弁別がちゃんと出来るようになるかどうか。

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ちなみに背跳びや足跳びを教えるときに重要だったのが、見習いのスタート位置。
「そこ」ではなく、ターゲットとなるマットを置くことで、いちいち見習いの場所を指定する必要がありませんでした。

こんなときもターゲットとなるものがあると便利ですね。

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2025年5月24日 (土)

ドッグトリックの教え方

ドッグダンスには様々なドッグトリックがあります。
誰もが知っている、スピン(お回り)や「お手お変わり」から、ジャンプ、後退歩行など、さらには、その個体オリジナルのトリックが使えるのがドッグダンスです。

ドッグダンスをしなくても犬にトリックを教えるのは楽しく、その過程はとてもいいコミュニケーションタイムとなるので、是非犬が安全である限り、様々なトリックを教えてあげるといいでしょう。

今はSNSの動画サイトを見ると、沢山のトリックの教え方動画が載っているので、参考にするのもいいと思います。

昨日のドッグダンスグループレッスンでは、そんなトリックの教え方についてご質問をたくさんいただきました。

同じトリックでも教え方は様々なので、その犬にあった教え方で伝えてあげるといいと思います。
皆が同じ方法で教える必要はありません。

ただ、段階を追って教えていくことで、一つの動きに特化することなく、さまざまなトリックに転用できるので、基本から伝えてあげると犬にもわかりやすいでしょう。

例えば、犬が足をクロスしながら歩くような動きの場合、犬は意識しなければ前肢をクロスに持っていくことはできないので、まずは前肢の意識から教えてあげるといいでしょう。

右前肢、左前肢の弁別も必要です。
最初から立止の状態で前肢をあげることが難しい場合は、オスワリの状態から「お手・お変わり」のように、前肢をあげる練習から始めると犬にとってはわかりやすくなります。

「お手・お変わり」がオスワリでも、伏せでも、あるいは立止の状態でもできるようになってくると、伏せた状態でのクロスから、立った状態からのモンローウォーク、あるいはスキップなど、様々な足技への汎用も出来るようになるので、基礎から教えてあげることが大事ですね。

また、フリップジャンプ(ディスクトリックのボルト)を教える場合も、最初からジャンプと同時に立ったままのハンドラーの腹部を後肢で蹴り上げるなどできないので、座った状態からなど、段階を追って教えてあげることで、完成形に近づけていくことができます。

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時間はかかりますが、丁寧に、根気よく伝えてあげるとわかりやすいでしょう。

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2025年5月17日 (土)

ドッグダンスコンペに参加しました

今日は埼玉北ドッグダンスクラブ主催JKCドッグダンス競技会に見習いと参加しました。
ジャッジは昨日のワークショップに引き続きフィンランドから来日していらっしゃるKatja Tamminen 氏。

昨年からJKCのドッグダンス競技会に参加し、今回2度目の見習い。
見習いのルーティンは今年になって新たに構成を考えた曲で、コンペでのお披露目は今回が初めてでした。

クラスはフリースタイルのノービスクラス。
いわゆる初級レベルです。

前回のルーティン以降取り入れた新たなムーヴは短い距離の前進と、前進した状態でのトリック、そして後肢で立って、私に前肢をかけて私の周りを一周するというもの。

どちらのムーヴもみなさん簡単そうにやっていらっしゃいますが、一から教えるのはそれなりに大変です、

ターゲットがなくても前進し、前を向いたままこちらのキューを聴いて動くという行動を、どこでも出来るようにするには時間がかかります。
練習では短距離はほぼ出来るようになっていましたが、本番ではキューがかかる前に勝手にスピンしてしまい焦らされました。
先読みですね。

一方、2足立ちの練習では、後肢で立つ動きとフリップジャンプが弁別できず、勢いで何度か蹴られているので、私のキューをきちんと聴いてから落ち着いて行動できるようにするために、いろいろ工夫を余儀なくされました。
こちらは無事に作業でき、エンディングを迎えることができました。

新しい動き以前に実はこのルーティンを始めてから大きな壁にぶつかりました。
それは見習いの「声」です。
エキサイティングなムーヴでは時折吠えがでることがありましたが、習慣にはなっていませんでした。
ところが、次第に作業中「ヴー」といった声が出始め、エスカレートすると吠えが出るのです。

オビディエンスだけでなく、ドッグダンスも吠えは禁物。
興奮、ストレスが過剰になると出やすくなるのが吠えです、
吠えが出始めると、ハンドラーのキューも耳に届きづらくなります。
冷静でなければ作業はできません。

この行動を放置してやり続ければ声や吠えが習慣化してしまいます。
この対策も同時にやらざるを得なかったこともあり、今回のエントリーは大きなチャレンジでもありました。

全体としてはコンテンツもさほど多くないので、結果は期待していませんでしたが、蓋を開けてみたら、14ペア中1席をいただきました。
興奮吠えが出なかったことも幸いしたのでしょう。
見習いは最後まで集中を切らすことなく踊ってくれました。

若いころは問題なかったことが、成長とともに少しずつ出始め、気が付くとどうにもならなくなっている「魔の3歳」。
多くの犬たちが通る道のような気がしますが、あきらめないことが大事ですね。

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2025年5月11日 (日)

ドッグダンストリック:Sit Up(チン)

昨日のドッグダンスグループレッスンでは、Sit Upの教え方についてもお話が出ました。
昔風に言うと「チンチン」と言われるトリックです。

何も言わなくても、オスワリの状態から前肢を床から浮かして「ちょうだい」と言っているかのように、前足でアピールする犬もいます。

基本的には小型犬の方がバランスがとりやすいので、この形を取りやすいのですが、中・大型犬も教えれば出来るようになります。

ただ、教えればみんなできるというわけではなく、バランスが取れないと、犬にやる気があってもSit Upの状態を維持するのは難しいものです。

ここでいうバランスがいつも書いている「体幹」と関係してくるわけです。

我が家のボーダー・コリーたち(6頭)の中で、教えなくても勝手にSit Upしてくれたのは1頭だけ。

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※2009年、国連大学前でドッグダンスデモをやってくれたNicky

教えて出来るようになったのが2頭で、そのうちの1頭がこちら👇

202505113
※現アシスタント

現在進行形で教えているのが1頭。

いずれにしても、練習を繰り返すことで、犬は自分でバランスをとることを学習していきます。
同時に体幹も必要なので、筋トレを兼ねながら練習を繰り返していくことが大事ですね。

簡単な教え方レクチャーはこちら👇をご覧ください。



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2025年5月 9日 (金)

ドッグダンス:トリックは段階を追って教えましょう

愛犬に様々なトリックを教えるのはとても楽しいものです。
出来た時の愛犬の動きの可愛さはもちろんのこと、教えていく過程でのコミュニケーションがとても楽しかったりします。
もちろん、中には出来上がった犬が欲しいという人もいるようですが、育てていく過程を楽しむ人の方が恐らくたくさんいるはずです。

トリックを教えていく過程で大事なのは「基礎」がちゃんと出来ているかどうかです。
どんな建築物も「土台」がしっかりしていないと倒れてしまうのと同じで、ダンスのトリックも、最終形だけを教えようとしてもなかなかうまくいきません。

例えば、犬が座った状態で前足をあげる「ちょうだい」のポーズ。
教えなくても勝手にやってくれる犬もいますが、中・大型犬で自然とやる犬はあまり多くありません。

最初はきちんと座ることを教え、その後前足をあげてもバランスがとれるかどうか少しずつ練習を重ねていく必要があります。
バランスが悪いと倒れてしまったり、すぐ前足を下ろしてしまうこともあるので、まずはバランスよく体幹を鍛えることから始めるといいでしょう。

「座る」という行動一つとっても、後ろ足が上手にたためていないときちんと座れませんし、その後「伏せ」の姿勢に移行しようとしても、後ろ足が広がっていたり、崩れていると、上手に「ちょうだい」や「伏せ」も出来ません。

我が家の見習いは若干膝が外に向く傾向にあるので、現在修正中です。

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同様に、人間の足の間に立って、人間の足に前足を乗せるといったトリックも、そもそも人間の足を怖がっているような犬だと上手に足間のポジションに入れないので、そこから馴らしていく必要があります。

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無理に最終形にもっていくのではなく、犬が動きやすい状況や環境を整えてから次の段階に進んでいくことが重要ですね。

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2025年5月 2日 (金)

犬のトレーニングは忍耐と一貫性

昨日のブログに犬の行動の話を書きました。

さらに、敢えて新しい行動を教えるときは、犬の行動を引き出しやすい環境を作るということで、見習いにドッグダンスのトリック「背乗り」を教える導入時のルアーリングについて書きました。

トリーツ(オヤツ)をどこに見せるかによって犬の動きは変わります。
最初は私の左側から背中に乗るように誘導しましたが、当然背中の上で止まっていられず、飛び越えてしまうことが何度もありました。

しかし、飛び越えてしまうとトリーツがもらえないことが繰り返されると、とりあえず前足だけ乗せながらトリーツを食べ、次第に背中によじ登るようになったら、今度はトリーツの上げる場所を私の頭の方から出すようにすることで、見習いは方向転換をして前を向いてくれるようになりました。


練習二日目、リマインドから初めて数回練習したところ、乗ることに馴れ、乗った後も前を向くようになりました。
前からトリーツが出ることを知っているからです。

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途中、私が手の中に握っていたトリーツが気になって、私の横で伏せて「トリーツをよこせ」と要求しました。

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しかし、私がトリーツを出さず、黙って待っていると、キューで乗るようになりました。

待つことは忍耐。
せかしたり、トリーツを取ろうとしている見習いをいさめることもしません。
見習いに考えてもらいたいからです。

もちろん、待っても全然正解が出せない場合は、基準(クライテリア)が高すぎるので、プランニングを変えなければいけません。
要は目の前の犬のレベル(ステージ)をきちんと把握しておくこと。

出来るレベルの犬に過干渉になりすぎたり、犬の要求に任せてすぐトリーツを出さないことが大事ですね。

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