ドッグトリック

2025年2月28日 (金)

鉄板のキューありますか?

以前も書きましたが、愛犬に鉄板のキューを教えておくことはとても重要です。
特にボーダー・コリーのように動きの速い犬たちの行動を止めようとするのは難しいので、「マテ」よりも「フセ」や「オスワリ」の方が有効です。
もちろん、「オイデ(招呼)」は必須のキューですが、刺激対象物が目の前にあると、誘惑に負けてしまうことも少なくないからです。

一般家庭犬の場合は「オスワリ」を鉄板にしておくことは様々な点から有効です。
飛びつきの予防だったり、うろうろ動き回ってしまうようなときに使うことで、犬を落ち着かせることが出来るからです。

我が家の場合はボーダー・コリーなのでやはり「フセ」が犬達にもわかりやすいキューになっています。
特にまだまだ落ち着きが足りない見習いにおいては「フセ」をしてもらうことで、知らない人や犬に挨拶しに行こうとする気持ちを一旦リセットしやすくなります。


さて、今日はドッグダンスのプライベートレッスンがありました。
とても動きが俊敏で意欲的なKさんは、まだ若いこともあり、飼い主さんが何か始めようとすると、ついつい先走ってしまいがちです。
そんなときは、「フセ」をしてもらうことで、まず落ち着くことから教えていきます。
上手に伏せられたら、前足の間のオヤツをおいてあげます。
手から直接渡そうとすると、取ろうと立ち上がってしまうからです。

一度リセットしてから、本題のウィーヴの練習。
目が回る速さに圧倒されて、ハンドラーのキューが遅れてしまうと、Kさんどうしていいのかわからず、さらにバタバタしてしまうので、まずは一回ずつ落ち着いてウィーヴをしてもらうことから始めました。

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ここで大事なのは、ハンドラーのキューをきちんと聞いてから動くこと。

どんなドッグスポーツも、犬が楽しんで参加してくれるのは嬉しいのですが、先走ってハンドラーを置き去りにしてしまうのは避けたいもの。
キュー出しのタイミングはハンドラーの問題なので、そこはハンドラーがきちんと伝えていくことが重要ですね。

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2025年2月26日 (水)

遠隔トリックは近くから教える

遠隔作業と言うのは、犬がハンドラーから離れた場所で作業を行うことです。
作業犬においては、ハンドラーと離れていても作業を行うことはあたりまえですが、一般家庭犬においては、ハンドラーと離れた場所で何かを行うことはあまりないので、ドッグスポーツを楽しむ場合は、改めて遠隔での作業と言うことを教えていく必要が出てきます。

ガンドッグやアジリティ、ドッグダンスなどでも遠隔作業が必要になるので、ひとつひとつ犬に教えていかなければいけません。

どんな遠隔作業であっても、基本はハンドラーが近くにいるところから始めます。
なぜなら、ハンドラーから離れてしまうことで、犬はストレスを感じて、作業に集中しづらくなるからです。

まずハンドラーの近くで、その作業を自信をもって出来るようになってから、ハンドラーと距離があっても出来るようなメンタルづくりをしていくことが大事です。

さて、今日は見習いに遠隔サイドステップの導入を行いました。

フロントポジション(ハンドラーと向かい合わせ)で私と一緒にサイドステップを踏むことは出来る見習いです。
この時のキューは「フロント(正面)」ですが、遠隔作業になると、私との位置関係がが変わってくるため、「フロント」のキューは使えなくなります。

そこで、今日は「ポジション」の概念から、「サイドステップ」という動作の概念にシフトしていくことにしました。

最初はフロントポジションで私が左右に動くと見習いもシンクロして動くので、その動きに対して、右方向と左方向のキューをのせていくことにしました。

見習いの場合、右(見習いにとって)が「サイド」、左が「ステップ」。
なんとも安易なキューですが、お互いがわかればいいので、先代の犬達から受け継いだキューを使って教えていきます。

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スムースに左右に動けるようになったら、私が一歩下がって同様のキューを出し、見習いが前進せずに横方向に動けたらクリックして褒めていきます。

この時、見習いの足元にはターゲットになるようなマットを敷いていますが、ターゲットも教えていく段階で消去していくことが必要です。

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さて、いつになったら遠隔のサイドステップが出来るようになるでしょうか。

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2025年2月18日 (火)

「持来」は役に立つ。

「持来」とは、いわゆる「持って来い」のこと。

訓練競技の課題においては、地面に置かれたダンベルや投げたダンベルを犬に咥えて持ってきてもらいます。
競技における「持来」は、ダンベルの咥え方や、落とさないで持ってくること、噛み返しをしないこと、ハンドラーのキューが出るまで落ち着いて保持していることなどが要求されますが、競技に出ないのであれば、多少アバウトに教えてあげても問題ありません。

競技に出ないのに「持来」を教える必要性がどこにあるのだろうと思われる方も少なくないでしょう。
しかし、実際「持来」を教えてあげると、日常生活の中でも、愛犬にお仕事をお願いすることができます。

例えば、手がふさがっているときに落としてしまったものを取ってもらうこともできます。

今日ドッグダンスのグループレッスンに参加してくれたLさん。
ママさんが腰を痛めたとき、床に落ちて拾えないものをちゃんと咥えて持ってきてくれたそうです。
ちなみにLさんはトイプードルさんです。

我が家の犬たちも、よく手伝ってくれるので助かっています。

ここで重要なのは、犬が咥えることを楽しんでいるかどうかです。

犬が咥えることをネガティブに感じていると、当然食べ物以外の何かを咥えることを拒否しようとします。
「持来」を強制で教えられた犬の中には、咥えること自体を楽しくないと感じる犬もいるからです。

子犬のころからオモチャを咥えることやハンドラーと楽しく引っ張りっこなどの経験をしている犬は、咥えることを楽しいと感じるので、「持来」を教えやすくなります。

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咥える楽しみを教えた後で、実際に咥えて欲しいものをきちんと咥えて、保持することを教えてあげると、犬は意欲的に「持来」に向かうようになります。

その後、課題にあわせてきちんと「持来」を教えていきます。

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ここで大事なのは犬のきもちです。
「持来」が楽しいとインプットされていれば、どんなものでもお願いすると持ってきてくれるということです。

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トレーニングは楽しく!

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2025年2月10日 (月)

行動にはそれぞれ個別のキュー(名前)をつけましょう。

「『オスワリ』と言われれば腰を下ろすことであって伏せることではない。」
と言うのはあたりまえの話ですが、競技会に出るわけではないので、大勢に影響はないという方は、
犬が「オスワリ」と言われて伏せたとしても大して気にしない人は少なくないのではないでしょうか。

おうちのルールが、「オスワリでもフセでも、どっちでもいい」とアバウトであれば、犬にもアバウトな要求しかしてはいけません。
いつもアバウトなのに、今日に限ってちゃんとしなさいと言われれば、それは犬にとって大きな混乱となります。

もし、「オスワリはオスワリ」「フセはフセ」とやってもらいたいと思ったら、きちんと教えてあげることが重要です。
そのために、ひとつの行動に対しては、それに対応するひとつの言葉のキューを付けて繰り返し教えてあげることが不可欠です。

特に左右対になっているような場合、どっちがどっちなのか適当に教えてしまうと、犬もとりあえずどっちかやっておけばいいだろうと考えるようになります。

代表的なものが、「お手」「お変わり」です。
たかが「芸」と言われてしまうかもしれませんが、犬が混乱しないためには、どっちの前足が「お手」で、どっちが「お変わり」であることを教えてあげる必要があります。
右回り、左回りなども同様です。
ひとつのキューで両方教えれば、犬はやりやすい方しかやらなくなります。

これは「芸(トリック)」に限ったことではありません。
日常的に道を歩いていて曲がりたいとき、私は犬たちに「レフト」「ライト」を教えています。
以前自転車で散歩していた時代があるので、曲がるときはあらかじめ犬に伝えておかないと大事故になりかねないからです。
今の犬たちとは歩いて散歩していますが、曲がりたいときは早めに言うようにしています。
犬を蹴り飛ばさないためにも重要です。

最近見習いに、私の前で前を向いている状態で、「お手」「お変わり」のキューを出す練習をしています。

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「お手」や「お変わり」は目の前の人間の手に前足を乗せることではなく、何もなくても、前足をあげることと教えているので、当然左右の足のキューは犬目線です。
我が家の場合は、犬の左前足が「ポウ」、右前足が「フット」。
私との位置関係が変わっても、見習いの上げる足は変わりません。

アイコンタクトがとれていなくても、言葉のキューをきちんと伝えてあげれば、犬はどこでもできる「はず」ですね。

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2025年2月 7日 (金)

「マテ」の意味伝わってますか?

愛犬に教える優先順位の高い行動としてあげられるのは、
「オイデ(招呼)」
「オスワリ(停座)」and/or「フセ(伏臥)」
そして、
「マテ」

オイデやオスワリなどはなんとか教えられても、「マテ」が出来ない犬は少なくありません。

以前にも書いていますが、よくある話が「ごはん」を前にして「マテ」を教えた場合、犬はごはんが目の前にあれば「マテ」は出来ますが、ごはんがないときは待てないというものです。
なぜでしょうか。

犬にとっては「目の前にごはんがあるときは、すぐに食べてはいけない」というのが「マテ」と理解しているからです。
そのため、目の前にごはんが無いのに「マテ」と言われても、何をしていいのかわからないというもの。

そこで、犬に伝えるべきことは「じっと動かないこと」。
動かないでいるのと、目の前のごはんに注視し続けていることとはちょっとシチュエーションが違います。
目の前に何もなくても、じっとしていることを教えてあげることが大事ですね。

初めて教えるときは、待つ時間を伸ばしすぎず、1秒動かなかったら褒めてご褒美。
2秒動かなかったら褒めてご褒美。のように、少しずつ時間を伸ばしていきます。

同様に、キューを出した人が離れることを想定し、ハンドラーが1歩動いても動かなかったら戻って褒めてご褒美。
2歩動いてもじっとしていられたら、戻って褒めてご褒美というようにしてあげるといいでしょう。
ハンドラーが動いてじっとしていたらすぐに褒めてあげたいところですが、褒めたとたんに動いてしまう犬もいるので、戻ってから褒めてあげた方が成功しやすいでしょう。

さて、我が家の見習い。
最近前進してからじっと立つことを教えています。
次のキューが出るまでは、ちゃんと前を向いて立っていることを教えています。

そもそも「前進」には、前進した後、犬が前を向いて立っていることと、犬が振り返って立つことと、ドッグスポーツの課題によって要求されることが異なるので、それらの弁別も重要です。

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ここで注目するのは見習いの耳の向き。
後ろに向けて私の次のキューを聴く姿勢が見えています。
焦らず、細かく教えていきましょう。

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2025年2月 3日 (月)

般化は不可欠

なんとも専門用語でわかりづらいお題ですが、単純に言うと、「どんな状況でも教わったキューを聞けば出来るようにしてあげる」ということです。

いつも例としてあげているのが「オスワリ」。
初めて愛犬に「オスワリ」を教えた状況ままで、その後「般化」の練習をしていないと、いつの間にか「オスワリ」が出来ない犬になってしまうというもの。

つまり、最初に「オスワリ」を教えるとき、犬と向かい合って、人差し指を立てながら、前かがみになって「オスワリ」と言い続けていると、キッチンで料理をしているときに、窓際で外を見ながら吠えようとしている愛犬に「オスワリ」と言っても愛犬が座ってくれず、「ウチの犬はオスワリもわかっていない。」という結論に飛びついてしまうことになるということです。

これは、「オスワリ」という言葉のキューを犬が理解し始めたら、犬との位置関係を変えたり、ハンドラーの姿勢を変えながら、「オスワリ」とは、ハンドラーがどんな状況にあっても、犬が腰を下ろすことと教えていないからです。


さて、今日は見習いが私の前で前を向いた状態で「おじぎ」をお願いしたら、全然できませんでした。
「おじぎ」は知っているのでアイコンタクトが取れていれば言葉のキューだけでも出来る見習いですが、最近教えている前方を見ている状態でお願いしたところ、やはりできませんでした。

そこで、ターゲットを使って見習いの居場所をわかりやすく伝えてからお願いしたら、ちゃんとやってくれました。

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様々なシチュエーションで出来るようにサポートしていくことが大事ですね。

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2024年12月25日 (水)

ハンドシグナルは手の動きに注意

愛犬に様々なトリックやムーヴを教えるとき、ルアーリングと言って、オヤツやオモチャを犬の鼻先に見せながら誘導することがあります。
口で言っても当然わからないので、最初は誘導しながら動きを犬に教えていきますが、ある程度動きが熟達してくれば、次は手にオヤツを持たず、ハンドシグナルと言葉のキューをリンク付けしていくことがオヤツを外していくプロセスとなります。

その時注意してほしいのが、ルアーリングからハンドシグナルに移行する際の手の形です。

よく、人差し指を立てて犬に行動を促そうとすることがありますが、犬によっては、人差し指の先を見てしまって、動けなくなる場合があります。
なぜかと言うと、犬は指の先に注意を向けることが出来るからです。

人はあまり気にしないで、床の上に落ちたオヤツに対して、「〇〇ちゃん、ここに落ちてるわよ。」と人差し指で床の上のオヤツを指していることがあります。
犬は最初は何のことかわかりませんが、何度も続けば、さすがに指が指している先に注意を向けるようになってきます。

すると、ハンドシグナルのつもりで人差し指を立てて動かしてしまうと、犬はその指の先に集中してうごけなくなることがあるわけです。

では、どうすればいいのか。

ハンドシグナルを出すときは、手のひらを使うようにしましょう。
手のひらを使うことで、ハンドシグナルを振付のように見せることもできます。

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※ドッグダンストリック、ウィーヴを教えているときのハンドシグナル。

愛犬がうまく動いてくれなかったときは、ちょっとご自身の手の動きを見直してみるといいかもしれませんね。

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2024年12月15日 (日)

犬に体の使い方を教える

犬に新しい行動を教えるとき、行動によっては犬が普段やらない動きを教えてあげなければいけないことがあります。
例えば、「オスワリ」や「フセ」のように、犬が自発的にする動きについては、その行動にキュー(名前)をつけてあげれば、犬はハンドラーのキューでその行動と関連付けて動けるようになります。

しかし、普段やらない動きに関しては、まず体を馴らしてあげる必要があります。

例えばバックステップであれば、日常的に犬が自分から後退歩行を行うわけではないので、まずは後ろ歩きに体を馴らしてあげることから始める必要があります。
もちろん、ポジションの意味を教えておくのはそれ以前の問題ですが、ポジションが理解できて、そのポジションを維持することがわかったとしても、そもそも後退歩行の体の使い方に馴れていなければ、犬は曲がって後ろに下がっていくようになるからです。

先日、ドッグダンスのトリックで、モンローウォークの話を書きました。
今日はドッグダンスのグループレッスンがあったので、生徒さんからその教え方についての質問も出ました。

今日参加してくれたM君は、トリックを沢山知っていて、クロスハンド(前足を交差させる)が出来ます。
通常M君のクロスハンドは伏せた状態で行うのですが、そこからモンローウォークを教えるには、立った状態でも、前足を片方ずつ上げていられるかというのがベースになります。
なぜなら、3本足で立ち続けていることに体が馴れていなければ、当然モンローウォークのように、落ち着いて左右の足をクロスしながら歩くなどできないからです。

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いろいろなトリックを教えるのは楽しいものですが、目標に向けて、どんな道筋で教えてあげるとわかりやすいかを考えながら伝えていくと、お互いのストレスが少なくなります。

ちなみに我が家の見習いは、3本足でバランスよく立つことを学習中です。

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2024年12月10日 (火)

犬は景色で覚えている。

犬に行動のキューを教えるのはさほど難しいことではありませんが、そのキューを聞けば、いつでもどこでも出来るようにしてあげるにはちょっとしたサポートが必要になります。

犬は初めに教えたときの環境を記憶しています。
それはある意味、その行動とリンク付けされているので、その景色と違う状況でお願いすると、「?」となってしまうことがあるということです。

簡単に言えば、よく例に出される「オスワリ」を、いつもハンドラーと向かい合わせの状態で、ハンドラーが腰をかがめて、人差し指を立てて言っていたとしたら、犬はハンドラーのその動きと言葉のキューをセットにしたものが「オスワリ」という行動を指し示しているものと理解します。

つまり、両手に荷物を持っていたり、犬の後ろから「オスワリ」と声をかけても、犬は出来ない可能性があるということです。
「ほんと?」と思ったら、後ろを振り向かないで、愛犬に「オスワリ」と言ってみましょう。
恐らく愛犬はあなたの目の前までやってきて、オスワリしてくれることでしょう。
もしその場ですっと腰を下ろしたら、「オスワリ」の意味をきちんと理解していると言えます。

いずれにしても、「きちんと理解してもらう」には、どんな状況でもその言葉のキューを聞いたらその場でその行動を起こせるようにしてあげることで、犬は混乱しなくなります。

さて、今日のドッグダンスグループレッスンでは、モンローウォークの教え方をやっていただくことになりました。
モンローウォークは前足を斜め前にクロスするように出しながら歩くことです。

別に普通に歩けば普通のウォークですが、ちょっと前足を斜めに出すことで、ドッグダンスのトリックとして使えるようになります。
先代アシスタントに教えたトリックがこちら👇
https://www.youtube.com/watch?v=LLwCec9WGQQ

初めからこんな歩き方ができるわけではないので、前足を片方ずつ上げることから教えるのですが、基本は「お手・おかわり」です。

「お手・おかわり」を教えるときは普通ハンドラーは座った状態、犬も座った状態から教えます。
その後、出す前足の方向を少しずつ変えたり、「オスワリ」から「タッテ」の状態に姿勢を変えてもらいながら最終形に向けて少しずつ変化させていきます。

オスワリの状態で覚えた「お手・おかわり」を立った状態で出来るようになるには、犬の姿勢も変わるし、ハンドラーの姿勢も変わるので、そう簡単ではありません。

「お手・おかわりは知ってるでしょ。」と犬にプレシャーをかけることなく、少しずつ景色を変えていってあげましょう。

伏せた状態で前足をクロスすることができるLさんに、今日は立った状態でチャレンジしてもらったら、なんとなく形になってきました。

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自信を持って前に踏み出すにはまだまだ時間がかかりますが、焦らずゆっくり見守ってあげましょう。

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2024年9月15日 (日)

オヤツ使い過ぎ?

力による強制を使わない、「正の強化」によるドッグトレーニングでは、犬への報酬としてトリーツ(オヤツやフード)を使いますが、見慣れない方が見ると、「えっ?そんなに使うの?」と言うほど使います。
よって、たくさん使った日のご飯の量は少し少なめにしてもらうようにお願いするようにしています。

犬も人と同じで、適量を超えてしまえば「太る」という結果になります。
数日間は気づかなくても、一か月たったらやけにぽっちゃりになったというお話はよく聞きます。
健康を維持するためには、運動量(代謝)に見合った食事量は大事ですね。

しかしながら、トレーナーはのべつまくなしに、犬に大量のトリーツを与えているわけではありません。
今覚えてほしいことに特化して、ひとつふたつとケチるのではなく、繰り返し褒めるためにトリーツをあげているわけです。

逆に、出来て当たり前のこと、すでに理解していることなどに対しては、言葉だけで褒めたり、たまにトリーツをあげたりします。

よく言われる、「オヤツが無いとやらない犬になる」ことはないわけですね。

さて、今日はDogLifeDesignさんでドッグダンスのプライベートレッスンがありました。
初めてご参加されたAくんは白い被毛がきれいな日本スピッツの若い男の子です。

食べることが好きなAくん。
大好きなおやつをもらうためにはどうすればいいのか。
少しずつトレーニングの意味と楽しさを学び始めたAくんでした。

お姉さんが上手にウィーヴの動きをAくんに教えてあげました。

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これからが楽しみですね。
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