学習理論

2025年12月 2日 (火)

犬にとって楽しい散歩とは

愛犬との散歩の楽しみ方は人それぞれです。
人も犬も楽しい時間が過ごせれば何の問題もありません。

しかし、人だけが楽しいとか、犬だけが楽しい、というのはちょっと違う気がします。
一緒に暮らしているのだから、お互いが楽しい方がいいに決まっています。

犬が人にあわせたり、人が犬にあわせたり、ということをお互いがお互いを尊重しておこなっているのであればいいのですが、犬が主体になってしまい、人が振り回されているとすると、改善した方がいいかもしれません。

ハンドラーと一緒にお出かけするだけで楽しいと思ってもらえるのが一番いいのですけど、なかなかそうはならないのが現実です。

家の中と違って、外の刺激は犬にとってはとても大きいものです。
音、匂い、視界に入るものなどなど、多くの刺激に翻弄されるのが犬です。

日常のご近所散歩であっても、毎日がブランニュー状態なので、特に若い犬たちにとっては刺激が強すぎて、気持ちを持っていかれてしまうこともあるでしょう。

また、犬種的にも、アクティブだったり、作業が好きなタイプは、散歩が単調になると、自分でお仕事を探してしまう犬も少なくありません。

もちろん、居住エリアの環境自体も千差万別なので、自由に散策できる場所がある散歩コースをお持ちの場合は、人も犬も、満足いくまで散策を楽しめますが、車やバイク、キックボードが走り回る都会だと、なかなか優雅な散歩は望めません。

どんな環境にあっても、ハンドラーへの意識は常に持っていてほしいので、外に気持ちを持っていかれそうな犬の場合は特に、ハンドラーが魅力的になって、自然とハンドラーに意識が向けることが習慣になるといいでしょう。

要は、周囲の状況を把握しつつ、意識をハンドラーに向けられるようになること。
刺激対象物を見ることが悪いのではなく、見ても平常心を保てるようにサポートをしてあげることです。

「ダメ!こっちを向きなさい!」ではなく、
「こっちを見た方がいいことがあるんじゃない?」と、犬が自発的に行動できる環境を作ってあげるのがポイントです。

基本のアイコンタクトに立ち返ってみると、犬にはわかりやすいかもしれませんね。



さて、今日は若い男の子Mさんのお散歩レッスンがありました。

気持ちを持っていかれる刺激の種類が多いので、まずは刺戟が低い場所での基礎練習。
上手に出来たら遊びにさそってみます。

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前回のレッスン以降、おうちでも遊び方のルールを少し変えていただいたせいか、
外でも、オモチャを持ち逃げしないで、ちゃんとハンドラーさんの元に戻ってこられるようになりました。

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一人遊びよりも、人と遊ぶ方が楽しいかも。と少しずつ学習している思春期です。

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2025年9月18日 (木)

遠隔作業はどう教える?

ドッグダンスやオビディエンス競技などで不可欠な遠隔作業。
つまり、犬がハンドラーのそばにいなくても、ハンドラーのキューを聴いて、その場で作業することです。

そのためには、犬がハンドラーから離れることに抵抗を感じないことがポイントです。
犬が喜んでハンドラーのそばから離れるためには、離れることにメリットが無ければいけません。

離れるためには、犬にとってわかりやすい目標物を置いてあげることが一番の早道です。
目標物とはターゲットです。

ターゲットマットなどを離れた場所に置くことで、犬が進んでそこへ向かっていくことで、遠隔作業に入りやすくなります。

進んでターゲットに向かうためには、ターゲットに乗ることできちんと報酬が得られていることが重要です。

ハンドラーのそばから、少しずつターゲットを離していっても、必ず報酬が得られることを犬が知っていれば、喜んでターゲットに向かうようになります。

さて、今日は等々力のDogLifeDesignさんで、ドッグダンスのグループレッスンがありました。

若いレディのKさんは、ルーティンでハンドラーから離れた場所でトリックをやるという構成でに取り組んでいます。
ハンドラーのすぐ目の前では出来ても、離れるとなかなか上手にできないことから、今回はターゲットを導入することにしました。

自分からターゲットに乗りに行くKさん。

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ハンドラーから離れることに嫌悪感は持っていないので、まずは簡単な作業からお願いします。
「オスワリ」や「フセ」が出来るKさんですので、少しずつ難度の高いトリックも出来るようにしていきましょう。

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2025年6月20日 (金)

犬を暇にさせない

子犬や思春期の若犬のエネルギーが高いのはあたりまえのことです。
一日静かにじっとしていたら病気を疑った方がいいくらいです。

有り余ったエネルギーをどうやって発散させるのかは飼い主次第。

放置しておけば、いわゆる「余計なこと」をするようになります。
つまり、人にとっては好ましくない行動です。
もちろん犬にそんなつもりはなく、単に時間を持て余しているので、自分で自分が楽しく過ごせる方法を見つけ出しただけのこと。

犬に余計なことをしないようにしてもらうには、犬を暇にさせないことがポイントです。
一緒に遊んだり、かまってあげられないときは、知育玩具と食べ物を組み合わせたもので、頭と顎を使ってもらうとか、様々な方法があります。

一緒に遊ぶときも、真剣に体と頭を使わせてあげることが大事。
スマホ片手にボールを投げていれば、犬は気づけばほかの人のところにボールを持っていくようになるでしょう。
つまり、魅力的な人と遊びたいと思うのは犬も人と同じと言うことですね。

そうならないために、人は犬が喜ぶツボを探さなければいけません。
マニュアル通りの犬はいないので、その犬にあった遊び方があるはずです。

思い切り頭と体を使って遊べば、そのあとは寝るだけなので、あまり余計なことは考えたりしなくなります。

いずれにしても、メリハリを付けて接してあげることがポイントですね。


さて、今日は若いK君のプライベートレッスンがありました。

まだまだいろいろなことに興味津々で、エネルギーも満タンなK君ですが、外では車や自転車などのディストラクションを無視できるようになってきました。
小さいころからきちんと伝えてきた成果でしょう。

今日はテレビの球技系スポーツ番組に反応する行動への対処法をいくつかお伝えしてきました。

昔と違って、今のテレビは大画面ですので、人のサイズも実物大。
目の前で動いていれば反応したくなるのが牧羊犬です。

大興奮しても「報酬」が得られないことを学習してもらいながら、それよりももっと楽しいことがあるという方法でトライしていただきました。

人との遊びが楽しいと理解してもらうことは、様々な面において必須です。
犬だって、嫌なことより楽しいことを好みます。
トレーニングも、楽しくなければ続きません。

今日は遊びの中で、「放して」も一緒に覚えてもらいながら、K君には沢山報酬を得ていただきました。

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ネガティブに伝えるよりもポジティブな方が犬は人と関わろうとしていきます。

日々楽しく繰り返し伝えていきましょう。

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2025年4月 5日 (土)

レッスンを受けてきました。

昨日はWSSさん主催のプライベートレッスンに参加してきました。
講師はJKC訓練士の唐戸美和氏。
犬の行動学や学習理論をベースにした客観的なご意見はとても役に立ちます。

以前にもお伝えしましたが、我が家の練習はほぼ動画を撮っています。
犬がちゃんと理解できているのか、犬のサインは?
ハンドラーの動きにミスはないかなど、自問自答しながら見直すのですが、
それでも第三者の客観的なアドバイスは大変有難いので、チャンスがあれば
参加するようにしています。
トレーニングのメソッドは同じでも、見方はそれぞれ。
いつも勉強になります。

プライベートレッスンとは言え、他の参加者へのアドバイスも拝聴できるので
これもまた役に立ちます。

個々の犬の行動や状態をどう観るのか、そんなところも大変勉強になるので
おもしろいところ。

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翌日はドッグダンスのルーティンを確認するための練習会。

我が家はアシスタントと見習いともども、今年から新しいルーティンの作成に入ったばかり。
日常的にはパーツの練習を重ねているので、それが果たして本番と同じリンクで出来るのか。
構成はどうか。
確認しながら犬と動きます。

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案の定、トランジットが間に合わなかったり、流れが切れたりする個所を発見。
我が家にとっての本番は5月。
それまでに、少しは形にしたいものです。

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2024年10月26日 (土)

新しいルールを理解するには時間がかかる

犬には犬のルールがあります。
人間のルールと同様、個々に勝手に決めたルールがありますが、人間社会の中で、共に暮らしていくために必要な、ある意味人間にとって都合のいいルールを教えてあげようとしても、犬はそう簡単には理解できません。

正の罰を使わない手法においては、犬が取る好ましい行動をハンドラーがキャッチしたり、犬が好ましい行動を取りやすいように人間がおぜん立てしたりすることで、新しいルールを伝えていくので、きちんと理解できるようになるには時間がかかります。

つまり、人間側が一貫性を持って、根気よく伝え続けていくことで、犬が理解し、身に着けていくようになるわけです。

一度や二度うまくいったからと言って、犬が理解しているわけではないということを常に念頭に置いておく必要があります。


さて、今日は9ヵ月のMさんのプライベートレッスンがありました。

外でのレッスンでも、Mさん元気全開で走り回っています。
芝生の上は気持ちいいので、走るスピードも上がっていきます。

ここで重要なのは、飼い主さんがリードを持っているので、永遠に走れるわけではないということを理解してもらうこと。
飼い主さんが呼んだら、戻ってくること。
戻ってきても、体当たりしないこと。
などを基本的なルールとして教えていきますが、一度に全部のことは理解できないので、ひとつずつ伝えていきます。

まずは呼んで戻ってきたら必ずいいことがあるという刷り込みから始めます。
おうちの中でしっかり練習してくださったので、特に大きな刺激がなければ、呼び戻しは問題ありません。
しかし、興奮すると跳びつくMさんですので、跳びつき行動が出る前に、低い位置で呼び戻しの報酬となるトリーツをあげます。

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そうすることで、楽しそうに戻ってきても、顔めがけてアタックするのではなく、飼い主さんの足元に来るというルールを教えてあげることができます。

犬が跳びついてくるのは、犬の目線より高い位置にいいものがあるから。

その後も、跳ばないで戻ってこられるようになったMさんには、「食い逃げ」しないように、2つ目のルールを教えてあげることにしました。

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一貫性を持って接してあげることで、犬の理解は早まります。
焦らず、根気よく。ですね。

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2024年10月 4日 (金)

呼び戻しは子犬のころに教えるのが簡単

一般的に、子犬は動くものを追いかけようとする習性があるだけでなく、人との親和性を求めるので、自分からハンドラー(飼い主)を追いかけてくるものです。
なんの駆け引きもなく追いかけてくる子犬。
この時期を逃さず、「呼び戻し(招呼)」をきちんと教えてあげると、思春期に多少山や谷はあったとしても、確実に戻ってくる犬になるはずです。

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このとき、我が家の見習い(当時生後3ヵ月半)は同居犬と一緒に遊んでいたのですが、遊んでいる途中で呼び戻してご褒美をあげたらまた自由にしてやるということを繰り返したことで、戻ってくることが楽しいことの終わることではないと学習し始めました。

犬のお友達と遊んだってかまいませんが、呼ばれて戻ってこられるようにサポートしてあげることが、愛犬の安全確保のためにも不可欠です。

まもなく3歳を迎える見習いは、相変わらず人や犬に興味津々で、糸の切れた凧のようになりがちですが、とりあえずは戻ってきてくれるので、安全は確保できそうです。

犬も思春期に入ると、様々な刺激に心奪われ、なかなか戻ってこられない状況が増えてきます。
なんの迷いもなく追いかけてくれている時期を逃さないで、呼び戻しを楽しく教えていきましょう。

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2024年2月26日 (月)

ドッグトレーニング:ルアーリングの目的は?

「ルアーリング」とは釣りのルアーと同じで、「何かで釣る」という意味ですが、ドッグトレーニングでは犬の鼻先に美味しいものを見せたり、犬が好きなオモチャを見せて、行動を引き出すときに使います。

「オヤツで釣る」と聞くと、ネガティブな印象を受ける方が多いようですが、最初はオヤツに釣られても、最終的に言葉のキュー(合図)を理解して、オヤツが目の前にぶら下がっていなくても行動するようになるのがドッグトレーニングのゴールですから、ルアーリング自体は通過点でしかありません。
最後までオヤツがはずせないとゴールまで辿りつけていないことになりますが、原因はどちらかというとハンドラ―の自信の無さから来ることが多いものです。

さて、今日は10歳のR君のプライベートレッスンがありました。
R君はラリーオビディエンスを楽しんでいますが、飼い主様曰く、オビディエンスの基礎をやっていないということで、ところどころ不安な箇所があるそうです。
しかし、R君はオヤツも好きですし意欲もあるので、きちんと伝えてあげれば理解できます。

脚側停座もきちんと分かっているR君ですが、ハンドラ―が歩き始めるとき、いつ自分が歩き出せばいいのかのタイミングがつかめずにいました。

そこで、ルアーリングでR君が一歩を踏み出すタイミングに合わせて大好きなトリーツを鼻先から前方に動かしてあげると、ちゃんと付いて来ることが出来ました。

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ルアーリングの時点では、犬はまだ何をやるべきかはわかっていませんが、ルアーリングがハンドターゲットやハンドシグナルに移行し、行動を促すキューとリンク付けされて行くことで、犬はキューに対してきちんと反応出来るようになっていきます。


昨日のラリーオビディエンストライアルでジャッジから見習いへのアドバイスのもうひとつは、回転系の動きで見習いが大回りをしているとのこと。
雨で動画が撮れなかったため、見なおして反省することは出来ませんが、少しでもタイトに周れるように見習いもルアーリングで今朝練習しました。

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体の動きが慣れてくると、ルアーが無くても上手に周れるようになるはずです。

来月の競技会までに調整していきましょう。

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2024年1月16日 (火)

なぜトレーニングがうまく進まないのか

仕事柄様々な犬種、月齢、行動問題、ドッグスポーツの基礎づくりなどの固有のケースに対応させていただいています。

ご依頼を頂く時点で、飼い主様には何かしらの目標があるので、その目標に向かってサポートやアドバイスをさせていただきます。
プライベートレッスンやグループレッスンでは学習理論をベースに、いかに犬たちにわかりやすく伝えていくかということもお話ししています。
しかし、レッスンをスタートされても、すぐに成果が出るケースと、なかなか出ないケースがあります。

なかなか成果が出ない場合、当然のことながら悪いのは犬ではありません。
すでに学習して身に着けた習慣を変えなければいけないときは、どうしても時間がかかるからです。
なぜなら、一発で、瞬時に行動が変わるような強制訓練を使わないからです。

つまり、犬が納得して行動できるように時間をかけて教えていくことが重要なので、どうしてもすぐには変えられないからです。

子犬の場合は、好奇心が旺盛なこともあり、新しい行動は乾いたスポンジのように吸収していくので、変化は見違えるほど速いときもあります。

一方思春期の犬や成犬の場合は、メンタル面が安定していなかったり、あるいは今までの習慣を変える順応性が衰えていたりといった理由で時間がかかることもあります。

重要なのは、少しずつでも犬の変化を見落とさないで、一貫性を持ったトレーニングを続けていくということです。
一貫性が無いと、犬はどう対応していいのか混乱してしまい、学習が進まなくなるからです。

焦らず、ゆっくり見守っていきたいですね。

さて、今日は間もなく一歳になるYさんのプライベートレッスンがありました。

リソースガーディングも含め、ハンドラー側とYさんの意思の疎通がうまく行かなくなったところからレッスンをスタートしたところ、目に見える変化が現われるようになりました。

Yさんへの大きなアドバイスは、
①Yさんの居場所を作ってあげること(ゲートの付いたハウスを用意する)。
②Yさんの目の前から何かを取り上げなくてはいけないときは、取り上げる前に「足す」場面を作ったり、楽しいことに気を逸らしてもらい、ガードする場面を作らない。
③Yさんが興奮しているときはYさんにとってメリットが無いこと。興奮していない時にいいことが起こると学んでもらうこと。

これらのことをまずお願いしたところ、ちゃんと行動に変化が現われ、少しずつ話が通じるようになってきたそうです。

1歳という年齢柄、行動が定着するまではまだまだ時間がかかりますが、ご家族の努力と協力で、少しずつ良い方向に向かっていることは間違いないでしょう。

今日はお散歩を想定した練習。
気になるものがあっても、ママに呼ばれたらママを見ること。

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見ただけでも褒めてあげます。

そして興奮しても跳びつき行動より座ることを選択したら褒めてあげます。

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愛犬とのよりよい生活を目指して、みなさんが頑張ってくださることが嬉しいですね。

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2024年1月 7日 (日)

トリーツのあげ方は教えたい行動によって変わる

褒めて育てる、いわゆる「正の強化」によるドッグトレーニングにおいては、当然犬にとってご褒美となる食べ物を使います。
※食べ物がご褒美にならない犬はそれに代わるものを使います。

しかし、ご褒美をあげることばかりに集中してしまったり、やってくれなかったらどうしようと思ってしまうハンドラー側の問題で、ついつい、いつもトリーツを手で握りしめてしまうようになると、結果「トリーツを持っていないとやらない犬」を作ってしまうことになります。

目の前に100万円置かれていなくても、頑張ったらボーナスとして100万円口座に振り込まれるとわかっていれば、人はちゃんと仕事をします。
犬も同様です。
頑張ったらご褒美が出るというルールが理解出来ていれば、目の前にトリーツをぶら下げなくても、やってくれるようになります。

ただし、強化の過程(まだ学習している段階)においては、教える内容によって、敢えてトリーツを持っていることを伝えておいた方がいい時もあります。
例えば、行動の持続を教えるとき、ご褒美のトリーツを一つもらったら、さっさと目の前からいなくなってしまうような場合は、「次があるから、オスワリし続けていてね。」と手の平に乗っているトリーツを一つずつゆっくり渡して、座っている時間を伸ばしていくこともあります。

一方オスワリという行動の意味が分かっている場合は、トリーツを見せずにキューを出して、出来たら言葉やマーカーであっていると伝えて、後からおもむろにトリーツを渡すようにしていくことがトリーツを外すステップでは欠かせません。
つまり、目の前に見えなくても、頑張ったらご褒美がでるというルールに切り替えていくということです。

このステップは、犬の準備が出来ていても、人間が心配でなかなか手からトリーツがはずせないために、足かせになっていることが少なくありません。
愛犬を信頼してみることも大事ですね。

さて、今日はHくんのプライベートレッスンがありました。
お散歩中のディストラクション対策として、まずはディストラクションが無いときから、ハンドラーさんへ意識を集中する習慣づけから始めます。

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もちろん、頑張ればご褒美が出るので、Hくんも落ち着いて作業が出来ていました。
これを習慣にしていきたいですね。

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2023年8月13日 (日)

オヤツ(食べ物)を使うのはよくない?

先日お問合せに、「オヤツを使わないしつけ」をしたいというご要望を頂きました。

オヤツを使いたくない理由をお伺いしたところ、
1.オヤツを食べ過ぎて肥満になる
2.オヤツが無いと何もしてくれなくなる
といったことをあげられました。

確かに、どちらも望ましいことではありませんが、オヤツを使ったトレーニングを行うと、みんなこんな風になるのでしょうか。

答えはNOです。

まず、肥満に関して言えば、愛犬に食べ物をあげるのは人間なので、容易にコントロール(管理)出来るということです。
一日の適正量を超えないように、あらかじめトレーニングをするときは、ごはんの量を少し減らすことが出来ます。
オヤツだけでなく、フードもトレーニングに使うことも出来るので、一日のフード量から、トレーニング量を別にしておくことも出来るはずです。

「欲しがるから可哀そう。」という人間側の甘さが、愛犬の健康を害してしまう可能性があることを常に念頭においておかなければいけませんね。
私も含め、人間も体重オーバーになってしまってから減らすのは大変です。

また、食餌量を減らしても体重が落ちなければ、代謝をあげるために、運動させてあげるというのも一つの方法です。

そして、よくある、「オヤツが無いと何もしてくれない犬」にしてしまわないためには、きちんとプロにそのコツを聞いてください。
ドッグトレーナーは犬にトレーニングを施すことだけが仕事ではありません。
どうやってオヤツを外していくかということも、きちんと段階を踏んで飼い主様にお伝えします。

オヤツは犬にとってはご褒美のひとつです。
「ご褒美がもらえるなら頑張ろう」という気持ちは、犬だけではなく人間もおなじですよね。

オヤツに限らず、愛犬にとって様々なご褒美を愛犬にあげることで、愛犬が気持ちよく学習していくことができるので、ご褒美を使うこと自体が悪いのではありません。


さて、今日は生後6か月のM君のプライベートレッスンがありました。
家の中では、呼び戻しもバッチリなM君です。
呼ばれると、まっすぐにハンドラ―の元に来て、言われなくてもオスワリができるM君。

今日は並んで座る練習をしてみました。
当然リードコントロールはしませんので、M君の好きなフードを使って、左側に誘導してあげるとストレスなく、上手に座ってくれました。

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少しずつ、出来ることを増やしていきましょう。

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