学習理論

2023年4月25日 (火)

専門学校のオンライン授業

今日は午前中、専門学校の生徒さんを対象にしたオンライン授業を行いました。
前半はドッグトレーナーの仕事について、後半は応用トレーニングについてです。
特に今回は「ドッグダンス」に特化した内容になりました。
JKCもドッグダンスを正式競技として採用したこともあり、今後ドッグダンスファンシャーが増えてくることを期待しています。

応用トレーニングでは、犬に行動を教えるメソッドのいくつかを例をまじえながらお話しさせていただきました。
その中で、犬がきちんと理解できるように、ステップを踏みながら伝えていくことの大切さも合わせてお伝えさせていただきました。

みなさんのこれからの成長が楽しみです。


さて、午後に行われたドッグダンスのグループレッスンでは、参加者それぞれの課題にあわせて、犬にわかりやすく伝えていくための工夫についてお伝えしましたが、そこで初めて見習いがバックアラウンドのデモをしました。
当然、「出来る犬」のデモではなく、「出来ない犬」にどうやって教えるかというもの。

今日初めてバックアラウンドの誘導をされた見習いは、最初何が何だかわからず、トリーツを頼りに動いていましたが、後半は左脚側のキューを言っただけで、自分から半周戻ってくることが出来ました。

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ポジションの認識は大事ですね。

まだまだ体がスムースに動けないのでキューは付けていませんが、トリーツが無くてもスムースに動けるようになってきたら、キューを載せていきます。

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2022年12月13日 (火)

ドッグダンス定期レッスン

今日は世田谷火曜クラスのレッスン日でした。
参加犬はNさんとLさん。

Nさんは、現在進行中のルーティンのコンテンツを少しレベルアップしながら、来年も引き続きやっていくということなので、遠隔の送り出しなどを練習しました。

難度の高い課題に取り組むときは、目標が高い分、どうしても褒めるチャンスが少なくなります。
しかし、難しい動きだからこそ、細分化して褒める(強化する)頻度をあげていくことで犬の理解度もアップし、スムースにステージアップしていくことが出来ます。

一定の時間内でどれだけトリーツをあげられたのか確認してみると、理解度の進み具合もわかりますよ。

一方、Lさんは、ラージサークルを導入中。
御自宅でもコンスタントに練習されていて、コーンの数を減らしても周れるようになってきました。

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今日は初めてスタジオでの練習。
初めは御自宅と同じ程度のサークルから練習を開始し、馴れてきたら少しずつサークルを大きくしていったところ、楽しそうに周ってきてくれました。

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褒められるチャンスが沢山あるように、エラーが出づらい環境設定は大事ですね。

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2022年10月27日 (木)

ご褒美とディストラクションは紙一重

正の強化トレーニング法において、犬に与えるご褒美は当然その犬にとってご褒美とならなければいけないことは何度も書いています。

例えば食べることにあまり興味のない犬のご褒美に食べ物を使ったとしても犬は喜ばないし、触られることが嫌いな子を褒めながら撫でたとしても犬は喜ばないでしょう。

犬が喜ぶご褒美を使うことで、犬のモチベーションはあがり、多少周囲にディストラクションがあってもハンドラーに集中しやすくなるわけです。

つまりモチベーションがあがれば、使った報酬はその環境に適したご褒美と言えますし、もし犬が楽しく動けなかったとすれば、ご褒美レベルよりディストラクションが勝っている状況と言えるでしょう。

さて、おもちゃが大好きな犬にとって、勉強が終わった時のご褒美としておもちゃを与えて一緒に遊べば、犬にとって勉強の時間は楽しいものになるでしょう。

ところが、逆に勉強しているときに大好きなおもちゃが目に入ってしまった場合、犬は早くそのおもちゃと遊びたいと思い、ハンドラーへの集中が落ちてしまうこともあります。
ご褒美とディストラクションは紙一重ということですね。

おもちゃにしてもオヤツにしても、出すタイミングを間違えてしまうと、ご褒美ではなくディストラクションになってしまうことがあるので、ただ与えればいいというものではないことを頭の隅に入れておくと、「なんでうまくできないんだろう」と悩んだときの助けになるかもしれませんよ。

さて、今日の見習い2号は、レッスンが終わった後楽しそうに遊んでいるJさんを見て大興奮。
何を言っても耳に届かなかったので、少し距離をとってから、2号の好きなおもちゃを出したところ、うまく集中力があがってくれました。

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まだまだ時と場合に左右される2号ですが、わずかでも進歩が見られるのは日々の繰り返し練習の成果。
周りが気にならなくなるまで続けていきます。

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2022年10月21日 (金)

褒める回数が増えれば、好ましい行動が身につきやすい。

愛犬に覚えて欲しい行動を速く教えるためには、その行動が出るたびに褒める頻度をあげることが必要です。
専門的な言い方をすれば、「強化頻度をあげれば、行動の出現頻度があがる」

どういうことかと言うと、犬にオスワリを教えようと思ったとき、犬がまだオスワリという言葉を知らなかったとしても、自発的に座った瞬間をキャッチして褒め続けていれば、犬の座る頻度があがり、座る行動が見られたときに、「オスワリだね。」と声をかけ続けることで、行動と言葉のキューの関連付けも早くできて、犬は早く「オスワリ」を覚えることが出来るというわけです。

一日に一回しか座っている状況が目に出来なければ、一日に一回しか褒められないので、犬がその行動を覚えるにはとても時間がかかります。
では、頻繁に褒められる状況はどうやって作ればいいのでしょうか。

オスワリの場合は、手に持ったオヤツを犬の鼻先から少し上に持ち上げると犬の腰がさがりやすくなります。
お尻を押して反発されるより、犬も楽しく覚えられます。
つまり、犬が自分から座りやすい状況をつくってあげるわけです。
これがいわゆる環境設定です。

さて、相変らず犬大好き見習い2号は、今週犬たちが楽しそうに走り回っている姿を遠目に見ながら、じっとしていることや、私と一緒に作業することを練習しました。

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日常の散歩コースではなかなかあり得ない状況なので、わざわざそういう場所に出向き、犬を遠くに見かけると車からおろし、2号が吠えずにいられたり、私との作業に集中できていたらご褒美に遊びました。

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めったにないシチュエーションではなかなか身につかないので、連続して強化していきます。

今週末は1号が競技会に参加するので、競技会場も2号にとっては良い練習場所と言えますが、犬の数が多すぎたり、犬との距離が取れないと褒める状況が作れなくなる可能性もあるので、十分注意する必要があります。
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