子犬の社会化

2024年7月 7日 (日)

音響シャイについて

何年か前にも書きましたが、昨日あまりにも衝撃的な雷鳴が我が家の界隈を襲ったので、リマインドを兼ねて。

「音響シャイ」は「Noise Phobia」や「Noise Anxiety」と言われ、いわゆる音に対する犬の恐怖心から犬が正常ではない行動を取ることです。

正常ではない行動とは、震え、荒い息づかいやよだれ、徘徊、逃避、破壊、自傷行為などです。

我が家の初代ボーダー・コリーも2歳過ぎて突然発症しました。
原因は不明ですが、以来雷、花火、金属バットのヒット音など、散歩の途中で耳にすると帰りたがり、家の中にいるときは、その場を立ち去りたい思いで部屋の扉を次から次へと開けて、1階の玄関の前でパンティングするといった行動を取っていました。
ここで、誰かがたまたま玄関を開けてしまうと、犬は勢い外に出てしまい、帰って来られなくなるという災難に見舞われてしまうので注意が必要です。

こんな時はどんな言葉をかけても無駄ですし、逆にいつもと違う行動を取れば犬は何か異常なことが起こっているに違いないと不安をあおられてしまいます。
「大丈夫」と言う言葉も禁句です。
なぜなら、犬にとっては決して「大丈夫」な気持ちでないときに、「大丈夫」と言う言葉を使われると、「大丈夫」=犬にとって「大丈夫じゃない」と関連付けてしまうからです。

いつも通りにしていることが一番ですが、当然犬の不安は拭えないので、対処法が必要になることがあります。
一度発症してしまった場合は、サンダーシャツなど、身体をホールドするものを着せてみたり、レメディなどを使ってみたり、あるいは外部の音が聞こえづらい場所に移動したりすることも一つの方法ですが、どれも一発解決になるとは限りません。
悪化していく場合は、投薬による治療も必要かもしれません。

もし、そこまでひどくなくても、なんとなく不安を感じているようなときは、その犬にとって楽しいことを始めてみるのもひとつです。

昨夜の雷鳴でドアの前から動かなくなった見習いは、震えているわけではなかったので、大好きなオモチャを投げて遊びに誘ったら、一瞬怖いことを忘れてくれました。
発症しそうな際どい時期だったからかもしれません。

一度発症してしまえば、食べ物も遊びもまったく効果がなくなることはよくあるので、楽しいことだけでは解決できなくなります。

そもそもなぜ発症するかの明確な答えはなく、遺伝的なものや環境によって学習されたものではないかと言われています。

発症してから困ることが無いように、日常的に様々な刺激に馴らしておくことが重要なポイントになります。
いわゆる社会化です。
過保護にし過ぎることなく、少しずついろいろな刺激音に馴らしながら、犬が自分で「大丈夫」と学習することが重要です。

この時期、雷に加え花火の騒音に犬たちが悩まされることは避けられない状況なので、今からテレビなどで、花火の音やチカチカする光などにも馴らしていくことが大事ですね。

202407071
昨日ドアの傍から離れなかった見習い。

----------------------
トレーニングブログに参加しています。
ワンクリック👇が更新の励みになりますのでポチっとお願いします!
にほんブログ村 犬ブログ 犬 しつけ・訓練へ
にほんブログ村

| | コメント (0)

2024年6月25日 (火)

愛犬を守れるのは飼主

なんとも当たり前のお題ですが、実は意外と守り切れていないことが多いものです。

例えば子犬の社会化においては、お散歩に出られるようになると、飼い主としては他の犬と仲良くしてほしいと思うあまり、ついつい子犬の背中を押すどころか、子犬に無理強いをしてしまうことがあります。

子犬には、なんでも受け入れやすい「感受期」(生後3週令から12週令)があり、その期間に多くのものに触れる機会を持った子犬は、その後の社会化がスムースに進みやすいと言われていますが、実際新しい飼い主の元に来るのは感受期も後半になってからなので、ワクチンプログラムの観点からも、なかなか良いタイミングで社会化出来ないという現実もあります。

もちろん、社会化自体は成犬になっても続くものなので、感受期が終わると出来なくなるわけではありませんが、警戒心や恐怖心などが出てくることで、子犬の一歩が出づらくなることも事実です。

そんなとき、世間の荒波にもまれていない子犬を、見知らぬ犬の方に無理矢理引っ張って行って近づけて、「お友達だから仲良くしなさい」というのはあまりにも酷です。

本当は、子犬が自分から近づこうと勇気を出すまで待ってあげることが重要なのですが、実際は相手の犬が突撃して来たり、子犬が近づこうとしたら反撃をくらってしまったりと、子犬にとってトラウマになりかねない状況は少なくありません。

そもそも、社会化は、人間社会の中で、様々なものに遭遇しても平常心でいられるようにサポートしてあげることと言うのはいつも書いていますが、子犬の安全が守れない状況にならないように、飼い主としてはサポートしてあげることが重要です。

しかし、「うちの子は大丈夫ですから。」という言葉を真に受けてひどい目に遭う可能性もゼロではありません。
なぜなら、相手の犬にだって好き嫌いがあったりするので、こちらの犬の出方によっては気分を害さないとも限らないからです。

そこでいつも言っているのが「3秒ルール」。
相手が挨拶をさせようと無理矢理寄ってきたとしても、相手の気分が変わらないうちに、「こんにちは。ありがとうございました。」と3秒でその場から離れること。

犬の動きは速いので、最初は機嫌がよかったとしても、相手の出方によって態度が変わらないとは誰も保証できないからです。

また、「うちの子は大丈夫だから」と言われてしまうと、それでも「いえ、ウチの子はまだ子犬なので、ちょっと時間をかけないと」と言うようなことが言いづらかったりするものです。
中には、愛犬をサポートしている飼い主さんにさげすむような言葉を投げかける人も少なくありません。
※ここで言うサポートとは、愛犬を抱き上げて過保護にすることではなく、愛犬が自分の足で前に進むか後退して様子を見るかを選択する時間をとってあげるということです。
そもそも苦手意識がある犬の場合は、最初から距離をとって相手をやり過ごすことも重要です。


我が家の見習いをよく知っている人は、彼女の他犬への接し方の腰の低さを知っているので、見習いが多少吠えたとしても、アグレッシブとは思いませんが、まったく知らない犬や人が、顔の黒い中型犬の見習いが吠えたり、挨拶しようと飼い主(私)を引っ張って向かって来ようとしていたら引いてしまうのは当然のことです。
こちらが、「この子はフレンドリーだから大丈夫です。」などと言ったところで、相手は警戒するでしょう。

そもそも、子犬の社会化とは、視界に入った犬のもとに飛んで行って挨拶をさせろと大騒ぎをすることではありません。
視界に犬が入っても、一喜一憂することなく、平常心を保てること。
見習いの修行はまだまだ続きます。


さて、今日は若いM君のプライベートレッスンがありました。

飼い主さんの歩調に合わせて上手にお散歩も出来るようになりましたが、時に他犬に対しての反応が過敏だったりするので、散歩中飼主さんとのコミュニケーション強化をお願いすることにしました。

202406252

それには、お家で出来ることが外でも出来るようになるということも重要なポイントです。

飼い主さんの声が耳に届くように、呼び戻しの練習を兼ねて、散歩中でも飼い主さんと遊ぶ時間も作っていきます。

202406251

犬に自信を付けさせることも大事ですね。

----------------------
トレーニングブログに参加しています。
ワンクリック👇が更新の励みになりますのでポチっとお願いします!
にほんブログ村 犬ブログ 犬 しつけ・訓練へ
にほんブログ村

| | コメント (0)

2024年6月24日 (月)

社会化は積極的に。

子犬の社会化が重要なのは皆さんご存知ですが、そもそも「社会化」について誤解をされていることも多いようです。

では「社会化」とは一体どういうことを言うのでしょうか。

「社会化」とは、犬が日々の生活の中で、様々な物やことに遭遇しても、大興奮することなく、「あぁ、これは以前見たことがある〇〇と同じだね」と犬が般化して、平常心を保つことが出来るメンタルを育てることです。

そのために必要なのは経験値ですが、その過程で負荷をかけすぎてしまえば逆効果になることにもなるので、細心の注意が必要です。

もちろん、多少のことに動じない、生まれつき鈍感力を兼ね備えている犬もいますが、センシティブな故に、いろいろなことに一喜一憂してしまう犬もいるので、丁寧な社会化は重要になります。

加えて、犬が一生のうちに出逢うであろうものを想定しておくことも重要です。

例えば、のどかなエリアで育った犬たちは、その環境の経験値はありますが、車やバイク、トラックなど騒音を立てながら、速いスピードで横をすり抜けていく物体の経験値は高くありません。
もし、将来様々な場所に一緒に行こうと考えているのであれば、敢えて、刺激のある場所に連れて行って馴らしてあげることが不可欠になります。

また、行った先でも落ち着いていられるようにハウストレーニングを済ませておくことも大事ですね。

さて、今日は若いA君のプライベートレッスンがありました。
A君のお家の近くには大きな公園があるので、日々のお散歩は犬がいて当たり前の環境。
となると、いちいち犬に反応することもありません。
遭遇しても大騒ぎすることもなく、場合によっては軽く挨拶をしても、すぐにさよなら出来る大人な対応。
ちゃんと社会化出来ていますね。
我が家の見習いに爪の垢を煎じて飲ませたいくらいです。

202406241

社会化は犬の友達を作るのではなく、犬同士、興奮することなくスルーできることです。
人間社会の中で、ストレスを感じることなく生活できるようにサポートしてあげることが大事ですね。

----------------------
トレーニングブログに参加しています。
ワンクリック👇が更新の励みになりますのでポチっとお願いします!
にほんブログ村 犬ブログ 犬 しつけ・訓練へ
にほんブログ村

| | コメント (0)

2024年6月 8日 (土)

「挨拶すれば気が済む」と言われても・・。

他犬に反応する犬のる理由はいくつかあります。

①そもそもアグレッシブで他犬に攻撃的な犬
②他犬が怖いので距離を取りたい犬
③友達になろうと興奮する犬
などなど、犬によって理由は様々です。

中には、「挨拶させれば気が済む」という犬もいます。
相手が誰かわかれば落ち着くことが出来るというものです。

確かに、人間でも相手が誰かわからないのに、自分の方にツカツカ向かってくる人がいればちょっと怖いので緊張してしまいます。

私も20年以上前のことですが、夜誰もいない公園で犬たちとかわりばんこに練習していたら、突然二人組の男の人が公園に入って来るなり私の方にまっすぐ向かって歩いてきたことがありました。
街灯も少ない薄暗い公園内だったので、思わず叫びたい気持ちにかられましたが、公園管理の人でした。
暗い場所で知らない男の人が急に近寄ってきたら嫌ですよねぇ。

犬だって同様で、無遠慮に突進してこられてにこにこしていられる犬はそんなにはいないでしょう。
たとえ自分の犬が「挨拶させてもらえれば落ち着くんです。」と言われても、それはそちらの都合で、こちらの犬にとっては至って迷惑だったりするものです。

実は我が家の見習いもこのタイプで、道端で遭遇しても、距離が取れていると気にしませんが、向こうからやってくる犬に対しては、「だれ?だれ?」と騒いで、近くに行くと途端に低姿勢で挨拶をするタイプです。
しかし、黒い顔の中型犬が体をくねらせながら興奮してやって来られて平気でいられる犬は多くありません。
相手の犬の気持ちを考えたら、「挨拶させてよ~!」と興奮していても、「残念!そのテンションじゃ無理~」となるわけです。

見習いにとっては不完全燃焼が続くわけですが、相手のいることなので、見習いの満足のために他犬のきもちを犠牲にするわけにはいきません。

犬がいても知らん顔出来る犬になるまで、あとどれくらいかかるのか。
先代アシスタントがよく出来た子だったばかりに、ギャップの激しさに翻弄させられる飼主です。

今日のパピーレッスンでも、他犬との関わり方についてご質問を頂きました。
なかなか難しい問題です。
幸いMさんは現時点では他犬に対してとても低姿勢で挨拶をされるそうですが、どの子とも挨拶出来るわけでは無いと教えていく必要があります。
そうでないと、挨拶させてもらえなかったとにストレスを感じて興奮したり吠えたりする可能性があるからです。

いわゆる「社会性のある犬」とは、「他犬がいても平常心でいられる犬」です。
「誰とでも率先して挨拶しに行く犬」ではありません。


今日はとりあえず家の中でリードを着けて歩く練習。

202406081

ディストラクションが無ければとてもいい集中力です。
少しずつディストラクションを増やして練習していきましょう。

----------------------
トレーニングブログに参加しています。
ワンクリック👇が更新の励みになりますのでポチっとお願いします!
にほんブログ村 犬ブログ 犬 しつけ・訓練へ
にほんブログ村


| | コメント (0)

2024年5月21日 (火)

「こらっ!」と叱る前に

我が家の犬たち、あまり叱るというシチュエーションがありません。
ただ、「叱る」というのがどういうレベルなのかは、家庭ごとに違うので何とも言えませんが、一般的に言われているような叱り方はしていないということです。

つまり、悪戯をしたから、トイレを失敗したから、甘噛みをしたから、おもちゃを取ろうとしたらちょっと「ウゥッ」と言ってみたという犬たちを相手に、身体を持ち上げてひっくり返して、グーの根も出ないほど、抑えつけたり、マズルを掴んで「キャン」と言うまで強く握るといったことです。

ではどうするのか。
「ふ~ん、そんなことするんだ」と行動を観察しながら、そのような状況が起こらないような環境設定を考えたり、それでも変なことをしてしまうときは、「それは違うよね。」と伝えるとともに、どうしたらいいのか考えてもらうようにしています。

もちろん命に関わるような場合は「危ない!」と多少きつめに言葉を発することはありますが、体罰は一切ありません。

いずれにしても、犬の行動自体が、人間とは違う思考回路で動いているので、それを理解して予防策を取ることで、叱るシチュエーションは大分減らすことが出来るというわけです。

例えば「吠える」。
一般的に「無駄吠え」と言われてしまいますが、犬の吠えは意味があって無駄に吠えているわけではありません。
もちろん、反射的に声がでることもあります。
人間で言うところの、「あ!びっくりした!」などです。

理由はどんなときでしょうか。
・たいくつしているとき。
・興奮しているとき。
・恐怖を感じたとき。
・警戒しているとき。
・環境が変化したとき。
・他犬が視界に入ったとき。
などなど様々です。

理由がある場合には、その理由を無くすか、吠えない方がいいということを教えていくのがいわゆる報酬ベースのトレーニングです。
吠えたからといって体罰を与えるものではありません。

何かを追いかける行動は、そもそも犬が生まれ持った狩猟本能です。
追いかけて欲しくないものは、追いかけ行動が出る前から馴らしていくことで出さなくすることもできますし、追いかけてもいいもの(おもちゃなど)で代用することで、人との遊びを優先的にやってくれるようになります。

人生のパートナーであり、可愛い子供であり、可愛い犬である犬たちは、やっぱり犬であるということを忘れてはいけません。
人の気持ちを一方的に押し付けてはいけませんね。

さて、アシスタントと見習いは前肢を触られるのはあまりお好きでは無いので、お手お代わりを教えるときは前肢を握らないで、私の手の平に乗せるように教えました。
掴まれるのは誰でもあまり好きではありませんね。
そもそも、お手やお代わりを教える意義がどこにあるのかと言われれば、ウチの場合は足を拭くときや、ダンスのトリックとして使うときです。
そうでなければ、別に必須のトレーニングではありませんので、その辺りも無理強いしないように。

今日は見習いに立止の状態で前肢をあげる練習。

202405211

手のひらが無いとまだまだ上げてくれませんが、無くてもあげられるように少しずつ教えていきます。

----------------------
トレーニングブログに参加しています。
ワンクリック👇が更新の励みになりますのでポチっとお願いします!
にほんブログ村 犬ブログ 犬 しつけ・訓練へ
にほんブログ村

| | コメント (0)

2024年5月 5日 (日)

感じの悪い人と思われたくないけれど。

リアクティブな犬と散歩していると、いろいろ気を遣うものです。

興奮して吠える犬。
喜んで跳びつく犬。
こっちに来るなと吠える犬。
近づきすぎると吠えたり飛び掛かったりする犬。

こんな犬を連れていると、「今日も何事もなく散歩が出来るといいなぁ。」と思う人は少なくないのではないでしょうか。

「リードアグレッション」という言葉あります。
一般的には、「リードの反対側にハンドラーがいることで、犬の気が強くなって相手に対して攻撃的にふるまう。」と言われていますが、実は別の解釈もあります。
それは、リードが付いていることで、犬は自由に動けないストレスや不安を感じて、吠えたり、飛び掛かろうとしたりと、リアクティブな行動に出てしまうというものです。

犬によっては、挨拶がしたくて他の犬に自分から近寄りたいのに、リードがあって出来ない。というストレスを感じますし、犬によっては、他の犬と接触したくないが、リードの長さが決まっているので、相手が近寄ってくると逃げられないという不安を感じるというものです。

ドッグランなどのフリーな場所では、自分から相手に近寄ることも、怖ければ逃げることもできるので、あまりリアクティブな行動を取らない犬が、リードが付いていることで不自由さを感じてリアクティブになるというわけです。

そうは言っても、公道においてリードの装着は義務なので、放してしまうわけにはいきません。
基本的には相手の犬と距離を取って、自分の犬を落ち着かせることが解決策になります。

しかし、それは対処法であって、根本的な解決にはならないために、練習(トレーニング)が必要になってくるわけです。

日常的になかなか時間が取れないことを理由に、練習無くして毎日本番(散歩)に晒されていると、犬も散歩が楽しめなくなる可能性が高くなります。

練習が出来る環境を設定して、愛犬をサポートしてあげることも大事ですね。
環境設定とは、特に難しいことではなく、相手の犬が飛んで来ない場所で、犬のリードを少し緩めて他犬の存在を認識している中で平常心でいられる練習をすることです。
相手の犬が飛んで来ない場所とは、ドッグランのフェンスの外などです。

本来ならば、大人しいダミー犬などを用意して、リアクティブな犬の視界に入っても、何も嫌なことが起こらない状況を作るなどの環境設定が必要ですが、なかなかそこまで準備するのは難しい場合は、すでにある環境を利用するのもひとつです。

いずれにしても、リアクティブな犬を連れていると、避けなければいけない状況は沢山ありますね。

さて、今日は見習いたちと公園に散歩に行きました。
イベントがあったせいか、犬たちが少々前のめり気味に歩いていましたが、特定の相手に突進することなく歩けていました。
ところが、見習いの顔を見たカップルが、見習いの前でしゃがみ込んで触ろうとしています。

ん?
見習いが跳びつくとまずいな。

そこでちょっとリードを短く持ってステップバックすると、

「あっ、触っちゃダメですか?」

見習いはもう自分のこと見ていると認識しているので跳びつく気満々でした。

見習いがもっとチビの頃であれば、私の声などまったく耳に入らないので、跳びつきを強化させないためにご遠慮申し上げたのですが、最近はある程度わかってきているので、「触っても構いませんが、跳びつきますよ。」とお伝えしました。

トレーニングをしているときは、なるべく犬に嫌な経験をさせたくないので、相手が犬連れの場合は接触をお断りすることが多いにですが、今回は犬無しだったので、見習いに任せることにしました。

感じの悪い人と思われたくないのは誰でも同じですが、愛犬を守るのは飼主のつとめ。

見習いを可愛いと思ってくれるひとがいるのは有難いのですけどね。

202405051

----------------------
トレーニングブログに参加しています。
ワンクリック👇が更新の励みになりますのでポチっとお願いします!
にほんブログ村 犬ブログ 犬 しつけ・訓練へ
にほんブログ村

| | コメント (0)

2024年5月 3日 (金)

社会化は犬に納得してもらうこと

犬の社会化とは、子犬の時に様々なものに接する機会を与えて馴らすことと一般的に言われています。
ただ、馴らし方を間違えてしまうと、馴れるどころか鋭敏化してしまい、ネガティブな感情を持つようになってしまうので注意が必要です。

例えば、小さいころに「沢山の人に会わせる」ということを、「沢山の人に抱っこしてもらう」と勘違いしてしまった人がいました。
元々保護犬で、人が苦手だったその犬は、お隣の奥さんに毎日抱っこされ続け、最後は奥さんを見ると吠えるようになってしまったそうです。

抱っこは犬にとっては逃げ場のない状況です。
抱っこ好きな犬であったとしても、家族に抱っこされるのは大好きでも、家族以外の人や、初対面の人に急に抱っこされて喜んでくれるかどうかは未知数です。

子犬には、あらゆる物を受容出来る時期と警戒心が募る時期があります。
この時期を無視して乱暴な社会化をしようとすると、弊害が出ることがあります。

さらに、社会化は子犬の時期だけではなく、成犬になっても日々続くものなので、時間をかけて、犬に納得してもらうことが重要です。

例えば、ご近所で新築工事が始まったとしたら、「大丈夫、大丈夫!」と言いながら、その音に驚く犬のリードを引っ張って、無理矢理近づけていくのではなく、犬が自分からチェックしに行かれるように待ってあげることが重要です。
自分から近づいてチェックして「大丈夫」と納得できれば次回からは驚かなくなります。

今日の夕方の散歩で246沿いを歩いていたら、ちょうど飲食店が開店のために、店の前のベンチを用意して大きな音を立てたので、犬たちがびっくりして飛びのき、その動きに私がびっくりしました。
お店の人はそれを見てびっくり。
みんながびっくりしましたが、お店の人が「すみません」と言うと、犬たちはすかさず挨拶に行きました。
すぐに「大丈夫」だと理解したのでしょう。

いくつになっても日々社会化ですね。

さて、今日は若いT君のプライベートレッスンがありました。
今まではお家の中限定だった引っ張りっこ遊び。
今日は外でやってもらうことにしました。

T君楽しそうに引っ張ってくれ、

202405031

パパが手を離すと、自分から持って走って来てくれました。

202405032

家の中も外も同じように楽しく遊べるようになると、周りの刺激も気にならなくなってきますね。

----------------------
トレーニングブログに参加しています。
ワンクリック👇が更新の励みになりますのでポチっとお願いします!
にほんブログ村 犬ブログ 犬 しつけ・訓練へ
にほんブログ村

| | コメント (0)

2024年4月23日 (火)

優先順位をどう考えるか

犬の社会化についてはいろいろな受け取り方があるようですが、個人的には、目標として犬の平常心を保つためのサポートと考えています。

つまり、人間社会で生きていくためには、犬にとっては理解出来ない様々なものに遭遇することになるので、それらのことや物に対して、一喜一憂することなく、自然体でいられるようになって欲しいと思うからです。

もちろん個体によって性格や気質は様々なので、それらに合わせたサポートも重要になります。

例えば人一倍警戒心が強い犬であれば、人一倍いろいろなものに馴らす工程が必要になりますし、場合によっては(犬にとって)見知らぬ人からオヤツをもらったりしながら、犬が「大丈夫!」と納得できる状況を沢山作ってあげなければいけないでしょう。

我が家の犬たちも、同じボーダー・コリーでありながら、それぞれの性格は全く違うので、当然対応は変わってきます。

故アシスタントは、人にも犬にも優しく接してくれる犬でした。
特に過剰反応することもなく、受け入れてくれるタイプでしたので、いろいろな意味で信頼できるパートナーでした。

一方現アシスタントは、日常的に私しか見ていない犬なので、他犬の存在自体も気にしませんが、自分のパーソナルスペースに急に入ってくると警戒します。
人には特に過剰反応なく、相手がフレンドリーに接してくれると甘えに行きます。

しかし、現見習いは、人に対して過剰に大興奮して挨拶しようとするので、平常心でいてもらうためにとても苦労しています。
目が合う人はみんな自分のことをかわいがりたいと大きな勘違いをしているようで、尻尾だけでなく腰まで振りながら向かって行こうとするので、落ち着かせるのに時間がかかります。

今朝もご近所の奥様達の立ち話に加わろうと向かって行くので、2メートル離れた場所で落ち着くのを待ってから挨拶をさせることにしました。
人に対して不信感を持っていないのはいいことなのですが、フレンドリー過ぎるのも問題です。
特にドッグスポーツの競技においての協働作業では、刺激に負けて気が散りやすいというマイナス面に繋がります。

パートナーとしてドッグスポーツを楽しむのであれば、当然アシスタントの方が信頼できますが、家庭犬としては見習いの方が安心できるというわけですね。

今日はレッスン中に生徒さんのママに挨拶に行った見習い。
必死で伏せている見習い。
少し大人になったかもしれません。

202404231

家庭によって犬に求める優先順位はそれぞれです。
犬のお友達が沢山出来て、母と遊ぶよりそっちの方が楽しくなってしまっても困るので、その犬の社会化にとって、何が一番優先順位が高いかを見極めることも大事ですね。

今日はママが一番になるための練習を頑張ったSくん

202404232

これからが楽しみですね。

----------------------
トレーニングブログに参加しています。
ワンクリック👇が更新の励みになりますのでポチっとお願いします!
にほんブログ村 犬ブログ 犬 しつけ・訓練へ
にほんブログ村

| | コメント (0)

2024年4月21日 (日)

犬の警戒心のはなし

子犬の頃は全てを受け入れることができたのに、成長と共に、ややこしいというか面倒くさくなってくることがよくあります。
今まで大丈夫だったのに、急に過剰反応が始まったなども同様です。
これはいわゆる犬の思春期で、ホルモンのバランスも含め、様々な物が作用して、犬の気持ちが自分でコントロールしづらくなる時期でもあります。

いつも書いていますが、「子犬の頃に社会化したから大丈夫。」というわけにはいかないので、犬の成長と共に社会化はずっと続くと言ってもいいでしょう。
なぜなら、犬にとっては日々新しいものとの遭遇があるからです。

特に生後5~6か月頃から、思春期への突入と共に警戒心も出てくるので、様々なものに馴らしてあげることが飼い主側の重要なサポートとなります。

警戒心は様々な形で現れますが、それに対して「ダメ!」とか「イケナイ!」と言われても犬にはわかりません。
なぜなら気持ちの問題だからです。

以前、見習いが強風の吹いている日の散歩中、突然はためいた自転車のカバーにびっくりして飛びのいたことがありました。
これに対して「自転車のカバーじゃないの。大丈夫よ。」と言ったところで、見習いには伝わりません。

「怖いものかどうか自分で確認してくれば?」ぐらいのスタンスが犬に納得してもらうためには有効です。

リードを緩めて、犬の行動を見守っていればいいだけです。
「大丈夫だから」とリードを引っ張って無理矢理確認させる必要はありません。
大丈夫かどうかは本犬が納得しなければ大丈夫では無いからです。

そんな犬の警戒心を少しクールダウンさせてあげるには、「待ってあげる」ことの他に「食べる」という行動も有効です。
食べるときは当然鼻を使いますし、口を動かし味わうという五感を使ってもらうことで、あがった緊張を緩和させてあげることが出来ます。

ただし、音響シャイなどで、本当に怖がっている犬には食べ物すらも役には立ちません。
食べ物も万能ではないということです。

愛犬の状況をよく観たサポートが不可欠ですね。

さて、今日は生後7か月のLさんのカウンセリングがありました。

初対面だし、訪問者だしで、Lさん的には私は早く帰って欲しい人だったと思います。
実際そう言ってました。
しかし、帰るわけにはいかないので、Lさんが落ち着けるように、トリーツを使ったり、目線を合わせないようにしながら、時間をかけて匂いを嗅いでもらって、なんとか受け入れてもらえました。

202404211

帰るころには、「ワタシ、オスワリもフセも出来るのよ」と得意げに見せてくれました。


トレーニングと違って、犬の気持ちを変えるのは簡単ではありません。
怖い思いをさせないような工夫が必要ですね。

----------------------
トレーニングブログに参加しています。
ワンクリック👇が更新の励みになりますのでポチっとお願いします!
にほんブログ村 犬ブログ 犬 しつけ・訓練へ
にほんブログ村

| | コメント (0)

2024年4月 6日 (土)

社会化は子犬だけではありません。

今日はビッグサイトで行われたJKCのドッグショウの見学に行ってきました。
25年ほど前は、初代のボーダー・コリーたちとショウリンクを走ったこともありましたが、その後はすっかり足が遠のいていました。

今回見学に行ったのは、友人たちの出陳の応援と、ドッグダンス仲間のデモ見学でしたが、同時に我が家の見習いの社会化も兼ねていました。

見習いは2歳5か月。
「今さら社会化?」と言われそうですが、犬の社会化は一生続くと言っても過言ではありません。
なぜなら、犬は一生のうちにいろいろなものに遭遇することが予想されるので、犬のストレスを軽減させながら、「大丈夫」を増やしていく必要があるからです。

見習いはもともと犬に対してフレンドリーですが、突然視界に犬が入ると一声吠えます。
理由は急な遭遇に驚いたり、あるいは、犬に近寄っていきたい興奮だったりします。
しかし、いちいち他犬を見て興奮することは、競技犬としてだけではなく、日常的にも家庭犬として好ましくない行動のひとつとも言えます。

そこで、今日は様々な犬種が集まるドッグショウに同伴したわけですが、最初から犬だらけの会場に入るのはリスクが高いので、まずは早朝、まだ犬たちがさほど通路を歩いていない時間帯に連れて入り、落ち着いていられることを褒めて強化していき、一度車に戻って休憩してから、午後再度一緒に会場を歩きました。
この時間の会場内は犬だらけです。
午前中の馴致のおかげで、午後は犬とすれ違っても過剰反応することなく、落ち着いていることが出来ました。

ドッグショウには不似合いなワーキング系ボーダー・コリーでしたが、学べる場所は多い方がいい。

202404061

まだまだですが、少しずつ伝えていきたいですね。

----------------------
トレーニングブログに参加しています。
ワンクリック👇 が更新の励みになりますのでポチっとお願いします!
にほんブログ村 犬ブログ 犬 しつけ・訓練へ
にほんブログ村

| | コメント (0)

より以前の記事一覧