子犬の社会化

2025年3月 2日 (日)

刺激への対処法は?

人間社会で日々当たり前に起こる様々な事象に関して、平常心を保てる犬は素晴らしい。
また、多少びっくりすることがあったとしても、リカバリーが速い犬はよく社会化されていると言っていいでしょう。

しかし、現実的には、様々な「物」や「事」に対して社会化トレーニングを行ってきても、100パーセント社会化できるとは限らないので、「社会化は犬にとって一生涯続くもの」といつも書いているわけです。

「社会化」とは「馴らしてあげる」ことです。
人間社会においてあたりまえに往来する、車、バイク、自転車、他犬、他人、走る子供、道端に置かれたゴミ袋や店先の上り旗、シャッターの開閉音、緊急車両のサイレンなどなど、毎日遭遇するものから、たまにしか遭遇しないものまで、多くの刺激に馴らしてあげることが「社会化」です。

全てにフレンドリーである必要はありません。
気にしないでいられることが大事です。

そのためのトレーニングの過程で、反応性が高くない場合は、普通でいられたら褒めてその行動を強化してあげればいいのですが、すでになにがしかの反応が出ている場合は、少しずつその刺激対象物に「馴らす」作業が必要になります。

では、日常の散歩で遭遇してしまう刺激対象物に対してはどう対処したらいいのでしょうか。

ここで重要なのは、刺激に対しての反応の度合いです。
どれくらい距離が取れれば大丈夫なのかが重要なポイントになります。

距離が取れない状態で遭遇してしまったときの緊急時どう対処すればいいのか。
一番簡単なのは、距離を取るために逃げること。
犬にやって欲しくない行動を取らせないためには、刺激に馴れていない状態で刺激と遭遇するのは出来れば避けたいので逃げるしかありません。

逃げられないときは、気持ちをそらしてあげること。
そんなシチュエーションで有効なのが食べ物や大好きなオモチャだったりしますが、犬が先に刺激に気づいてロックしたらそれも有効ではありません。
早めに気づいて気をそらすことが必要です。

オヤツを使って気をそらす方法に対して、一生オヤツ漬けになったら困ると思ってやらない人がいます。
そんなことはありません。
なぜなら、オヤツを見せて気をそらすのではなく、犬がハンドラーに対して意識を向けたことに対してご褒美としてオヤツをあげているからです。
つまり、犬の目の前にいつもオヤツをぶら下げているわけではないということです。

もう一つは鉄板のキューを作ること。
例えば「オスワリ」と言ったら、何があっても座ることと教えておくことで、飛びつきなどが回避できる場合もあります。

こういった対処法をその犬のレベルや状況によって使い分けながら、少しずつ刺激に馴らしていくトレーニングが別途必要になります。
一発殴って言うことを聞かせようとは思わないでくださいね。

今までやってきた行動パターンをすぐに変えることはできません。
時間をかけて、犬にとって「大丈夫」な気持ちを作ってあげることが大切です。

しかし、ここでもうひとつ大事なことは、犬は機械ではないので、行動変容が済んだからと言って、一生同じ状況が続くわけではありません。
犬にも感情はありますから、何か気に入らないことがあれば、今までやらなかった行動が急に出ることもあるでしょう。
油断は禁物ですね。


さて、今日も意識改革中のKさん。
お散歩とは、周りを気にして吠えることではなく、ママと一緒に楽しく歩くことと理解してもらうことが目標。

ママの意識が変わると、Kさんの意識も変化します。

202503021

人が近くに来ると吠えることが今は課題のKさんが、ママへの意識強化で、狭い道で人とすれ違ってもスルーすることができました。

202503022

座っているのは、ママがKさんのアイコンタクトに対してご褒美のオヤツをあげようとしたら、自主的に座っただけで、人が来たから座らせたのではありません。

気になるものが一つずつ減っていくといいですね。

----------------------
トレーニングブログに参加しています。
ワンクリック👇が更新の励みになりますのでポチっとお願いします!
にほんブログ村 犬ブログ 犬 しつけ・訓練へ
にほんブログ村

| | コメント (0)

2025年2月19日 (水)

犬を暇にさせない

なんとも抽象的なお題ですが、好奇心が旺盛な犬ほど、暇な時間があるといろいろやらかします。
犬はただ、楽しいことはないか、刺激は無いか、と周りばかりを気にして、自分の世界の中で満足することを考えて行動しているので、何も悪いことをしているわけではないのですが、外部からの刺激に興奮してしまうようになると、ハンドラーの声も耳に届きにくくなってしまうので、常にハンドラーの存在は意識しておいてほしいものです。

もちろん、一人でいる時間をリラックスしていることも大事です。

では、どうすれば犬のきもちを満たしてあげることができるのでしょうか。

答えは、犬と関わる時間を濃密なものにすることです。
犬と関わっている時間は真剣に犬と向き合い、遊びだろうがトレーニングだろうが、一緒に楽しみ、休む時は一人で静かに休む習慣をつけていくことです。

真剣に遊んだりトレーニングしたりすれば、犬は頭も使うし、体も使うので、ある意味疲れます。
疲れたら一人で休むことを習慣にすることで、犬は一人でいることが苦痛ではなくなります。

子犬のころは一人遊び用のグッズを使うのは問題ありません。
それによって、クレートやケージの破壊が防げるのであればどんどん利用しましょう。

しかし、成長と共に人とのコミュニケーションが取れるようになってきたら、オンとオフをきちんと教えてあげること重要です。
「じっとしていなさい」と言ってもなかなか出来ないので、じっとしていやすい環境づくりも大事です。


これは家の中だけでなく、外でも同じです。
犬が多少なりとも一緒に散歩している飼い主に意識を向けていなければ、落ちている物を拾い食いしたり、視界に入ったカラスやハトにロックオンしてしまうこともあるでしょう。
たとえ一瞬気持ちが刺激に持って行かれたとしても、すぐに飼い主の声で我に返ってくれれば問題ありません。
そのためには、日ごろから、飼い主への意識づけを強化しておくことが重要ですね。


さて、今日は若いK君のお散歩レッスンがありました。
おうちの中の行動はだいぶ落ち着いてきて、ご家族とのコミュニケーションもとてもよく取れるようになっていますが、思春期真っただ中の彼にとって、外は刺激満載。
一歩外に出ると、何か面白いことはないかと、気持ちは全部外向きになっているので、少し飼い主のことを気にかけてもらうように練習していただきました。

活動的なボーダー・コリーにゆっくり歩けと言うのはなかなか難しいので、歩度を速めていただいたところ、お互い少し歩きやすそうになりました。
日々の努力のおかげで、今や車には無反応なK君です。

202502191

思春期はまだまだ続くので、サポートは欠かせませんね。

----------------------
トレーニングブログに参加しています。
ワンクリック👇が更新の励みになりますのでポチっとお願いします!
にほんブログ村 犬ブログ 犬 しつけ・訓練へ
にほんブログ村

| | コメント (0)

2025年2月16日 (日)

社会化は日々つづく

「犬の社会化」と言うと、「子犬の社会化」のみが浮き彫りにされがちですが、実際は、子犬のころの社会化は当然のこと、その後若い思春期の時代から成犬に至るまで、さらには成犬になってからも、犬達は様々なことや物に遭遇するので、社会化はずっと続くと言っていいでしょう。
「社会化」が犬達のメンタルを成長させていく糧になっていきます。

愛犬の成長にあわせて、社会化サポートをしてあげることが大事ですね。


さて、今日の見習いの朝練は、見習いにとってはとても刺激的でした。
人や犬に興味津々な見習いにとって、バスケットボールで遊ぶ小学生や、自前のボールを追いかけて走り回る小型犬は大好物です。

子犬のころのように、走って行こうとすることはありませんが、視界に入ったとたんに一声吠えたり、集中力が落ちてしまうことはよくある状況です。
しかし、今回は一瞬目で確認した後、すぐにトレーニングモードに戻ることができました。

202502161

我が家の練習している場所の中には、子供たちや犬が遊びまわる所もあるので、とてもいいディストラクション環境です。

気持ちがそれたことをネガティブに叱るのではなく、集中が取れていることを褒めて強化していくことで、それが習慣になっていくのは、すべての社会化練習に共通しています。
状況の変化に対してリアクティブに反応しなくても大丈夫なメンタルづくりが重要ですね。

202502162

根気よく続けていきましょう。

----------------------
トレーニングブログに参加しています。
ワンクリック👇が更新の励みになりますのでポチっとお願いします!
にほんブログ村 犬ブログ 犬 しつけ・訓練へ
にほんブログ村

| | コメント (0)

2025年2月14日 (金)

犬育ては時間がかかる

犬の思春期の話は以前にも書きました。
犬の反抗期と言われることもありますが、別に本当に反抗しているわけではなく、大人の階段を上っている犬たちの心身の成長の過程で、様々な外的影響に犬自身が冷静に対処できなくなってしまうことによる行動とも言えます。

では、仕方がないとそのまま放置しておくのか。

犬は賢いので、放置されておかれれば、それでいいと学習していきます。
そこはやはり、「こうして欲しい」と言うこちらの意図を伝えていく手間を惜しんではいけません。

今犬に出来ることは何か。

難しいことにチャレンジさせて、エラーを引き起こさせるよりも、今まで出来てきたことを確固たるものにするためにサポートしていくことで、思春期を乗り越えたとき、犬は好ましい行動を身に着けていることにもなります。

そのためには、人間の忍耐と根気が不可欠です。

犬の社会化も、子犬のころの一時のものではなく、成犬になったとしても、日々犬たちの周りで起こる様々な事象に対して平常心でいられるようにサポートしていくことが大事です。

これは、子犬のころから一緒に暮らしている犬との関係だけでなく、成犬になって迎えた犬との関係性を深めていくためにも重要なことなので、あきらめずに時間をかけて伝えていきましょう。

さて、我が家の見習い、最近ようやく落ち着いて待機が出来るようになってきました。
先日の競技会でも、コットというスペースは用意しましたが、犬が視界に入るたびに大興奮していた頃から比べると、私の声が耳に届きやすくなってきたようです。

202502141

まだまだですが、あきらめずに続けていきましょう。

----------------------
トレーニングブログに参加しています。
ワンクリック👇が更新の励みになりますのでポチっとお願いします!
にほんブログ村 犬ブログ 犬 しつけ・訓練へ
にほんブログ村

| | コメント (0)

2025年1月30日 (木)

首輪を持たれることに馴らす

今日たまたまポップアップされたSNSの投稿。
首輪を持たれた子犬が必死で反抗して自由になろうと、首輪を持っている人に唸ったり噛もうとしていました。
そして、その動画を見た人が「虐待」とコメントしているというお話。

確かに、必死でもがく子犬を保定している様子はある種の虐待にも見えるかもしれませんが、その後子犬は少し静かになりました。
もがいても無駄だと少し学習したのでしょう。

力づくで犬を押さえつけるのはいただけませんが、犬の動きを止めることはある意味重要です。
それは犬の安全確保においても大事なことだからです。

先日、「首輪を掴まれることに馴らす」ことを書きました。
犬はそもそも自由を束縛されるのを好みません。
初めてリードを付けた子犬はリードによって自由が阻害されて暴れることもあります。
それを「イケナイ」と叱るよりは、リードが付いているといいことがあると犬に教えた方が犬のストレスは軽減されます。

首輪を持たれることも同様です。
犬が好きなオヤツを使いながら、首輪に触ったり掴んだりされることに馴らしてあげることで、犬は首輪を持たれても反抗しなくなります。

要は楽しいことと結びつけることで苦手を減らしていくことです。

首輪を掴んでガンガン引っ張ったりするのではなく、首輪を掴みながらおいしいオヤツを一つずつ継続的に上げていくだけで、首輪への嫌悪感が軽減されます。

大したことには思えないかもしれませんが、嫌なことを無理強いするのではなく、小さいころから馴らしてあげるといいでしょう。


さて、我が家の見習いは、アシスタントが練習中静かに座っていることを学んでいます。
静かに待っていれば自分の番が来ることはわかっていますが、それ以前に静かに待っていられたらアシスタント同様見習いにもオヤツが届けられます。

202501301

トレーニングは楽しくなければ続きませんね。

----------------------
トレーニングブログに参加しています。
ワンクリック👇が更新の励みになりますのでポチっとお願いします!
にほんブログ村 犬ブログ 犬 しつけ・訓練へ
にほんブログ村

| | コメント (0)

2025年1月26日 (日)

リードはちょっと長めがいい。

愛犬とのお散歩にリードは不可欠です。
畑の中の一本道や、自分の裏山などでのお散歩以外であれば、当然他の人やものと遭遇するので、愛犬の安全面だけでなく、他への迷惑防止のためにも必須のツールですが、都会での散歩では、他との距離が取れない分、どうしてもリードを短く持たなければいけない状況になってしまうことも少なくありません。

しかし、もし一緒に歩く練習をするのであれば、短いリードで、いつもリードのテンションが張った状態であるくのではなく、少し長めのリードを使って、リードが緩んでいる状態で歩く練習をすることが大事です。
なぜなら、リードが張っていることで犬の行動が変わってしまうことが多々あるからです。

さらに、リードが短いというのは、犬にとっての選択肢が少なくなるからです。
つまり、犬は刺激対象物から距離を取りたいと思っても、リードの長さが1メートル20cmぐらいの場合、特に小型犬であれば、犬の体高が低いことからも、ハンドラーのそばにいるだけでもリードが張り気味になりやすくなって、ハンドラーの後ろに隠れようと思っても動けない状況になってしまうからです。

ある程度の長さがあれば、長くも短くも手で調整が出来るので、犬の精神状態によって変えてあげることができます。

犬は逃げ場を失うと、「窮鼠猫を噛む」のたとえどおり、反撃に出ることもあります。
要は、犬が自分の安全を確保できる選択肢を持てるようにしておくことが大事と言うことですね。


さて、今日は、若いMさんの屋外レッスン。
日曜日と言うこともあり、都内の公園はあっという間に駐車場がいっぱいになるほどドッグランの利用者が集まります。
そんな中で、走り回る犬達を遠目に見ながら、どう行動したらいいのか、Mさんに少しずつ考えてもらうことにしました。

リードが張らない距離にいることを褒め、刺激が大きすぎないように環境を調整し、Mさんのそばには安心できる飼い主さんがいるということを学ぶレッスンとなりました。

202501261

公園に、ランナーや子供や犬がいるのはあたりまえ。
いちいち気にしないで、ママとの時間を大事にしてもらうために、いろいろ頑張ったMさんでした。とれな

----------------------
トレーニングブログに参加しています。
ワンクリック👇が更新の励みになりますのでポチっとお願いします!
にほんブログ村 犬ブログ 犬 しつけ・訓練へ
にほんブログ村

| | コメント (0)

2025年1月23日 (木)

お散歩のとき、愛犬は右?左?

お散歩に行くとき、愛犬はあなたのどちら側を歩きますか?
右?
左?

一般的にドッグトレーニングでは、犬はハンドラーの左側を歩くように教えます。
様々な訓練競技においても、左側が一般的です。
ドッグダンスやラリーオビディエンスなどでは左右両方使いますが、基本は左脚側です。

理由については所説あるようなので、ここでは書きませんが、犬の安全を確保できれば、右でも左でもいいと思います。
もちろん、競技に出る場合は左側をきちんと教えておかなければいけませんが、競技に関係なければ、右でも左でも問題ありません。

なぜこんなことを書くかと言えば、散歩中犬にハンドラーの前を歩かせていると、犬の安全が確保しづらいので、左右どちらでもいいので、ハンドラーの横に呼び寄せられるようにしておきたいからです。

突然前を横切る自転車やループ、出会いがしらで他犬と遭遇する可能性はゼロではないので、見通しのきく場所であれば前を歩いていても問題ありませんが、呼んだら戻ってきて脚側に付けられるのが理想です。

さらに、前を歩いていると、右に行ったり左に行ったりと、犬は自由に蛇行するのでハンドラーとぶつかってしまうこともあります。
特に、散歩中遭遇する苦手なものや、逆に好物がある犬の場合、それとは反対側に犬を付けることで、ハンドラーが障壁にもなり、犬の過剰反応を抑えやすくなります。

上手にハンドラーと歩くペースが身に付けば、いちいちハンドラーの顔を見上げて歩く必要はありませんが、ハンドラーがいつも同じ側にいるより、どちらの側にいても犬が安定していられるように、左右の脚側を教えておいてあげると、危険回避にも役立ちますね。

今日は若いEくんのお散歩レッスンでした。
気になるものがバイクというEくん。
通りを歩くときは、道路と反対側にいてくれると少し刺激が低くなるので、両サイド歩けるように練習しました。

202501231

202501232

途中で、別のクライアントさんと狭い歩道上で遭遇したので、若い雄犬同士ということもあり、3秒ルールを実践していただき、スムースに挨拶を交わすことができました。

無用な興奮をあおることのないように、ハンドラーとのお散歩を楽しんでもらえるようになるといいですね。

----------------------
トレーニングブログに参加しています。
ワンクリック👇が更新の励みになりますのでポチっとお願いします!
にほんブログ村 犬ブログ 犬 しつけ・訓練へ
にほんブログ村

| | コメント (0)

2025年1月22日 (水)

お散歩練習

「犬のお散歩なんてあたりまえに出来るもの」と犬と暮らし始めるまで思っている人は少なくありません。
なぜなら、みなさん簡単そうにお散歩されているのを目にするからです。

しかし、実際犬と暮らして、子犬とお散歩に出るようになると、いろいろな問題と遭遇します。

拾い食い
落ち葉追い
小石食い
他人への飛びつき
車やバイク追いや吠え
他犬への過剰反応などなど

思いもよらなかったことがあとからあとから出てくるものです。

さらに成長すると、オスであればマーキングが始まり、それはそれで困る場合もあります。

しかし、初めからそういうことが起きるであろうとある程度想定して対処していくことで、酷くなる前に改善することもできます。
犬にばかり勉強(トレーニング)を強いるのではなく、人も犬のことを勉強することが不可欠ですね。

さて、今日は生後8ヵ月のK君のお散歩レッスンがありました。
生後8ヵ月は思春期が始まったところ。
気になるものがたくさんあるので、人の声がなかなか耳に届きにくい状況ですが、お散歩当初からお願いした練習を日々続けていただいていることもあり、おうちのご近所は大分落ち着いて歩けるようになっています。

バイクや車、自転車への反応もほとんどありません。
現在の最大の課題は犬。
なぜなら、K君はよく小型犬に吠えられるそうで、最近はそれに対して吠え返すそうです。
誰だって吠えられたくはありませんが、無視できるようになることが大事。

他犬をあまり気にしないでいられるようになるにはどうすればいいのか。
今日はオヤツやおもちゃを屈指しながら、K君を暇にさせず、コミュニケーションを多く取りながら歩いてみました。

202501221

暇になると、地面に落ちているものや、通りの反対側を歩く犬を探すのはどの子も同じ。

根気よく育てていきましょう。

----------------------
トレーニングブログに参加しています。
ワンクリック👇が更新の励みになりますのでポチっとお願いします!
にほんブログ村 犬ブログ 犬 しつけ・訓練へ
にほんブログ村

| | コメント (0)

2025年1月18日 (土)

犬も神経使います。

犬のボディランゲージの話はいつも書いています。
犬のきもちはいつもハッピーとは限らないので、そのきもちを察するための手助けとなるからです。

ドッグランは犬たちが楽しそうに駆け回る場所。
しかし、どの子も楽しいとは限りません。
また、楽しそうに駆け回っている子であっても、相性の悪い犬と遭遇すれば緊張します。
「やめて!」と主張できる犬もいれば、言えずに逃げる犬もいます。

犬たちもそれなりに相手の犬のきもちを推し量ったりすることに神経をつかっているわけです。

ですから、ドッグランで遊んでいる犬を放置するのではなく、ちゃんと観ていてあげることも大事ですね。


さて、今日は1歳になったばかりのMさんのプライベートレッスンがありました。
場所はMさんにとっては初めての公園。

日常的に練習している「脚側」を初めての場所でも同じように出来るようにするための練習。

202501181

少しヒントをあげると、Mさん上手に付いてきてくれました。
日々の繰り返しが大事ですね。

そのあとは、併設のドッグランを経験することになりました。
基本的には、呼び戻しが完璧でないと、犬の安全が確保しづらいのでお勧めできませんが、
以前チャレンジしたときは、ちゃんと自分から戻ってこられたということでしたので、
今回はどんな様子か見させていただくことにしました。

もちろん周りは見知らぬ犬たちばかりでしたが、Mさんは走りたいタイプなので、一人で走り回っていました。
途中他の犬を追いかけたり、近づいたりしていましたが、「来ないで」と唸られる場面も。

唸られると自分から引いて、また一人で走り出すという感じで自由を満喫していましたが、
飼い主さんのもとに自分から戻ってきてブルブル。

202501182

それなりに緊張しているのがわかります。

当然いっぱいいっぱいになる前に撤収。
嫌な経験をさせないことが大事ですね。

----------------------
トレーニングブログに参加しています。
ワンクリック👇が更新の励みになりますのでポチっとお願いします!
にほんブログ村 犬ブログ 犬 しつけ・訓練へ
にほんブログ村

| | コメント (0)

2025年1月15日 (水)

ドッグランの使い方

ドッグランの活用法については以前にも何度か書いた記憶があるのですが、たまたまお問い合わせがあったので、再度個人的な意見を述べたいと思います。

これはあくまでも個人的な意見です。

海外のドッグパークと違い、日本国内のドッグランは比較的小さいところが多いです。
そもそも、海外のドッグパークを実際に利用したことがないので断言はできませんが、アメリカの場合、情報から調べてみると、その広さは大きいものであれば東京ドーム8個分ぐらいのものもあるそうです。

大型犬エリアと小型犬エリアに分かれていたり、オンリーシュとオフリーシュのエリアに分かれているところもあり、リードが付いていないと心配な飼い主や、自由に走らせたい飼い主の希望に沿ったドッグランが一般的なようです。

つまり、ドッグランは愛犬と自由に遊べるスペースであり、時にはボールやディスクで遊んだり、一緒にジョギングをしたり、のんびり散策したりと、愛犬と飼い主が楽しく過ごす場所として提供されています。
もちろん、犬同士の友達を作ることもできますが、それが目的になってしまうと、犬が苦手な犬はドッグランに入れないということになってしまいます。
ここで大事なのは、犬が苦手な犬は決して社会化が出来ていない犬とは限らないということです。

犬と暮らしている飼い主さんすべてが愛犬との時間を楽しむ場所としてドッグパークを利用出来るのが理想です。
しかしながら、実際日本のドッグランはスペースがあまりないので、犬が苦手な犬にとっては苦痛でしかありません。
なぜならパーソナルスペースが取りづらいからです。
犬が苦手な犬だってオフリーシュでのんびり散策する機会は欲しい。
でも、狭いから難しい。というのが日本の現状です。

犬同士のコミュニケーションも大事ですが、犬にとって一番は飼い主(ハンドラー)で無ければ犬とのコミュニケーションは取りづらくなります。
犬同士で遊んでいても、呼ばれて飛んで戻ってくれば問題ありません。
ドッグランまでの道のりも、飼い主をぐいぐい引っ張って行くのでなければ問題ありません。

日ごろの運動量が足りないから、ちょっと走っておいで~。でもいいと思います。

要は、飼い主がちゃんとコントロール出来ているかどうか。

子犬のころは、犬同士との距離感を学んでもらうために、我が家の犬たちもドッグランを経験させました。
犬種の特性や個体の性格もあって、犬同士で遊ぶことにあまり魅力を感じないタイプの犬と、犬に興味はあるけれど、走ることの方が好きなので、一緒に走ってくれる犬とはうまく遊べても、邪魔しにくる犬とはうまく遊べません。

現見習いが生後7か月で初めて入ったときのこと。
走るのが好きな見習いはひとりで走り回っていたのですが、気づいたら後ろに大型犬が。
遠目には追いかけっこを楽しんでいるように見えますが、よく見ると

202501151

かなり必死で逃げていますが、最後は追い付かれて

202501152

このあと転がされました。

新参者の洗礼というところでしょうか。

このあと見習いは、かなり低姿勢でこの犬と接していました。
衝撃の体験だったことでしょう。

同じ犬種がいるときはたまにドッグランに入ることもありますが、そうでないときはほとんど入りません。
犬種によって遊び方も違うからです。
私とボールやディスクなどで遊べるスペースがあるところで、犬たちとの時間を楽しむようにしています。
なぜなら、リードをつけずに犬と一緒に遊べる場所が、日本にはドッグランぐらいしかないからです。

中には犬同士では遊ばないと聞いて「かわいそう」と思われえる方もいるようですが、気の合う犬とそうでない犬がいるだけなので、かわいそうとは全く思っておりません。


ドッグランをどう使うかによって、犬のきもちも変わってきます。
ドッグランで神経や身体的なエネルギーを使い果たしてしまった犬たちは疲弊するので、そのあと飼い主と何かやるエネルギーは残っていないでしょう。
家で悪戯をしないようにと、エネルギーを発散させるために敢えてドッグランを利用する人もいるくらいですから。
一方、ドッグランでリラックスできた犬は、そのあと集中して作業に臨むことも出来るでしょう。
愛犬との関係性をどう築きたいかによって、ドッグランの使い方も変わってくるはずです。

正解はそのペアごとなので、万民に共通する正解はありません。
使い方はそれぞれだとお互い理解していればいいのです。

以前、誰もいないドッグランで、リードを付けて入っていた犬に対して、後から入ってきた犬が突進していき、リードを付けていた飼い主さんが相手の犬を止めるようにお願いしていた場面を見ました。
近寄って欲しくないと意思表示をしたのですから、本来ならば、「すみません」で呼び戻せば事なきを得るのでしょうが、突進していった犬は飼い主さんが呼んでも戻っていきませんでした。
そしてその飼い主さんは、「ドッグランなんだから、リード放してあたりまえなのに!」と自分の行動を正当化していました。
いいんですよ。放して。
でも、つないでくださいって言われたら、呼び戻せばいいんです。
あの子は犬が苦手なんだな。と想像してあげればいいんです。
自分の犬はフレンドリーなのかもしれませんが、相手の犬のきもちも考えてあげなければいけませんね。

広いドッグパーク、本当にうらやましいです。
広さがあれば、お互いのパーソナルスペースを確保することができます。

小さいころから呼び戻しの練習をきちんとしてからリードを放しましょうね。

----------------------
トレーニングブログに参加しています。
ワンクリック👇が更新の励みになりますのでポチっとお願いします!
にほんブログ村 犬ブログ 犬 しつけ・訓練へ
にほんブログ村

| | コメント (0)

より以前の記事一覧