子犬の社会化

2022年12月29日 (木)

カートに馴らす

ワクチン前のパピーや歩くのが辛くなったシニア犬でもない限り、通常カートに乗って散歩に出る犬はあまりいないのではないでしょうか。
なぜなら、自分の足で歩くことは、生き物として生きていく上ではとても重要なことだからです。

人間同様、歩かなければ筋力は落ち、運動量も足りなければお腹もすかないし、あまり健康的ではありませんね。

しかし、居住環境によっては、共有スペースは歩かせられないというルールが存在するところも少なくありません。
その場合、敷地内や施設内は当然抱っこかカートになります。
小型犬ならまだしも、中型犬以上の場合抱っこでエレベーターに乗せて、敷地を出るまで抱き続けるのはかなりの負担です。

人間側の負担だけでなく、犬にとっても自由を束縛され、しかも抱かれると暑いとなれば、到底じっとしていろと言うのが無理な話です。

そこで、健康な若い犬であっても、カートに乗るシチュエーションが生じます。
カートに乗ることなんて大したことじゃないと考えるのは人間側の都合。
自分の居場所が揺れ始めれば犬は驚き、飛び降りようとします。

ずっと昔、某国際電話会社のコマーシャルフィルムの撮影に参加した我が家の犬たち。
最初はただ座っていて、「吠えろ」のキューで吠えられればOKと言う話でしたが、途中でディレクターの気持ちが変わったのか、左右に揺れている画が撮りたいということになり、なんと座っている台を左右に動かしたのです。

最初は、一番人の話がよくわかっている母犬が参加していましたが、台が揺れた途端飛び降りて、2度と乗ろうとはしませんでした。
そこで、あまり神経質ではない娘に頼んだところ、揺れても気にすることなく、仕事をこなしてくれました。

いつもと違う状況に馴れるには時間がかかるということを常に念頭に置いておかなければいけません。
「カートなんて簡単!」と思わず、まずカートの中で美味しいものを食べたりしながら落ち着く練習から始めましょう。

好奇心旺盛な若い犬であれば、中でじっとしていることを教えてあげなければすぐに飛び出してしまい、場合によっては骨折なんてことにもなりかねません。

カバーがついているのであれば、カバーをした状態に馴らしたりすることも必要です。

いずれにしても、急に乗せて外に連れ出すのではなく、少しずつ乗ることに馴らしてから動かしてみるようにしましょう。

面倒だからと、カートのまま散歩に行かないように。
自分の足で歩きながら、様々な刺激に触れて、情報を得ることは犬の成長にはかかせまん。

飛び降り防止策としてリードを着けておくことも重要ですが、万が一飛び降りたときに首をつらないよう、ハーネスに繋いだり、リードの長さを確認しておくことも大事なポイントですね。

見習い1号も、カート時代を過ごしました。

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2022年12月20日 (火)

子犬のロングリード散歩

子犬のお散歩デビューは、飼い主にとっても子犬にとってもドキドキです。

「ちゃんと歩いてくれるかな。」

こんな心配は、犬飼い経験者の方に多いものです。
なぜなら、飼い主さんも経験値が高いので、お散歩が上手に出来ない犬のことも知っているし、今までの犬たちと比べることもあるからです。

犬が自分の足で外を歩けない時期には、抱っこで散歩に連れ出し、社会化を頑張ってくださっていたとしても、実際地面に降ろされた犬にとっての世界はまったく別物です。
試しに子犬の目線で外の世界を見てみると、子犬の気持ちがわかるでしょう。

あらゆるものが上から迫ってくるように見えたり、地面の状態が気になって仕方ないということもあるでしょう。

そんな時、子犬を無理やり引っ張って歩かせるのではなく、子犬が自ら一歩を踏み出しやすい環境を作ってあげると、怖いものを少しずつ減らしていくことができます。

今日は3か月のKさんのお散歩レッスンでした。

抱っこで公園までなどは行かれたことがあるそうでしたが、おうちの前から自分の足で歩くのは初めてでしたので、ロングリード(4.5m)を使うことにしました。

案の定、いろいろなところで止まります。
地面に何か落ちているのを見つけたり、前から人が歩いて来たり、ベンチで座ている人を見つけたりと、様々な刺激に対してフリーズしました。

特に、横断歩道が苦手なようで、途中で止まって動けないそうです。

ということで、横断歩道で止まった時は、リードを伸ばして歩き続けるようにしたところ、一瞬止まるものの、飼い主さんに追いついた方がいいことがあるとわかっているので、自分から歩き出すことが出来ました。

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初めての世界は怖いものがあって当たり前。
少しずつ、自分で「大丈夫!」と学習できるように、サポートしてあげたいですね。

今日のお散歩動画はこちら👇

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2022年12月19日 (月)

「吠え」のはなし

先日、見習い2号の「吠え」の話を書きました。
視界に急に犬がとびこんでくると、警戒心と興奮とで「ワワワン!」と吠えます。
そのまま犬が通り過ぎていくような場合は、特に吠えは続きませんが、近寄って来そうになると吠え続けます。
この場合、挨拶出来れば吠え止みますが、「吠え」を止めさせるために毎回知らない犬に挨拶をさせるわけにはいきません。

そこで、2号と練習していることは、距離が取れる場所で犬が視界に入ってくる場合は、2号より先に気づいて、2号のアテンションを取ること。

日常的に、他犬との距離が取りづらい一般道での散歩中は、極力犬を避けて歩きます。
道を曲がったり、Uターンしたりと、さりげなく他犬との距離が縮まないようにしています。
吠える習慣をつけたくないのと、吠えることで相手に嫌な思いをさせてしまえば、当然相手に謝ったりして、自分の犬に意識を集中できなくなるからです。

こんなことを書くと、最初からそんなことをするから犬に興奮する犬になるんだ。と言われそうですが、最初からとても犬に対してはフレンドリーな子で、どんな子に対しても、いわゆる笑顔で寄って行って、追いかけっこに誘ったりするものですから、うっとうしがられるタイプです。
寄っていくときは常にスライディングするように、相手の下に入って挨拶をします。
「私に敵意はありませんから。」と全身で表現しています。

広い場所で、相手の犬が逃げられる環境であれば2号に任せますが、相手がリードに係留されていたり、犬が苦手な犬だった場合、2号の突撃行動は嫌われる行動でもあるため、距離が取れない街中での挨拶は知人以外にはさせていません。

それでも、行きたがる2号。
精神的にもう少し大人になって落ち着けるまでは、2号が嫌な思いをしないためにもマネジメントは必要なので、誰彼構わない挨拶は遠慮しています。

今2号に必要なのは、相手を見ても興奮しないこと。
犬は周りにいて当たり前なので、いちいちお祭り騒ぎをしないで通り過ぎることを学ぶことです。
(我が家ではこれを「ウナギ踊り」と言っていますが・・)

今朝も練習中に、先日の小型犬が登場しました。
最初はお勉強に集中して気づかなかった2号。

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途中で気づいて目がいきましたが、吠えるのは踏みとどまりました。

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他犬が苦手な犬の場合も同様です。
他犬との距離を縮めすぎれば、犬にとってストレスになり、吠えの原因となります。

距離を取って、安全が確保できることを学習しながら、他犬がいても自分には関係ないと思えるようになるまで、少しずつ犬馴らしの練習をしていきます。

吠えることはある意味犬にとってストレスですので、できるだけ吠えない状況が維持できるようにサポートしていきたいですね。

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2022年11月30日 (水)

ディストラクションの質は重要です。

子犬の社会化の中においては、ある程度子犬に抵抗力を与えるための負荷(ストレス)は不可欠です。
つまり、過保護になり過ぎては、子犬は自力で解決する能力を身に着けることが出来ないからです。

こういった負荷のひとつにディストラクションがあります。
ディストラクションとは気持ちを散らすもの。
社会にはいろいろ子犬にとって好奇心をそそる物がたくさんありますが、同時に怖いと思うものもあります。
そんな環境に少しずつ晒してあげることで、抵抗力が付いてきて、最終的には気にしなくてもいいと子犬が学習してくれればいいのです。

しかし、犬が耐えられないレベルのディストラクションは逆効果です。

例えば、犬が苦手な犬に、犬を気にしなくても大丈夫だよと伝えていく中で、いきなりドッグランに連れて行くのはNGです。
ヘビが苦手なインディー・ジョーンズがヘビの穴に落ちるようなもの。

最初は距離を取って、犬も1頭か2頭程度で。と子犬の状態に合わせた環境設定をするのですが、例え1頭であっても、怖がる犬に突撃してくるタイプの犬ではやはりうまくいきません。

犬を気にしない、落ち着いた犬で、怖がる犬が自分から恐る恐る近づいても知らん顔出来るぐらいのレベルの犬が必要です。
難しいですね。

さて、今日は見習い2号の朝練中に、見知った犬が立ちよってくれました。
そして、わざわざ傍でじっと見ていてくれました。
よくできたワンコさんです。

おかげで2号は私への集中を切らすことなく、トレーニングが続けられ、存在に気づいても、チラッと見るだけで突撃することはありませんでした。

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ディストラクショントレーニングは愛犬の経験値をあげるためには不可欠ですが、そんな練習に付き合ってくれるレベルのワンコさんにお願いしないと、ネガティブな経験ができてしまうので注意が必要です。

そういうお友達がいないときは、ドッグランのフェンスの外などを利用すると、安全が確保できで安心ですね。

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2022年11月 1日 (火)

犬の自立を妨げない。

子犬はワクチンの問題から、自力で散歩が出来るようになるまでには少し時間がかかってしまいます。
そこで奨められるのが、「抱っこ散歩」や「カート散歩」のように、子犬が自信の足で歩かなくてもも、早い時期から外に連れ出して様々な刺激に晒してあげることで、社会化を促進してあげることです。

ところが、ある程度大きくなっても、小型犬の場合は飼主さんがすぐに抱き上げてしまうシチュエーションが多いようです。
特に住居環境によっては、集合住宅の共同スペースでは犬を歩かせてはいけないというルールがあったりすると、私有地の外に出るまでカート移動を余儀なくされることもあるでしょう。

そんな場合はなおさらのこと、外に出たら犬に自力で歩く楽しみを教えて欲しいと思います。
常に飼い主さんの腕の中だったりカートの中であれば、気になる物を自分でチェックすることが出来ませんし、怖いものを見ても、自分で克服するという能力を身に着けることができません。

2年前、子犬時代を我が家で過ごしたNちゃん。
小型犬でしたが、抱っこされるのは車の乗り下りのときと、家の階段の上り下りのみで、それ以外は自力で歩いてもらいました。

当然散歩中は自分の鼻で嗅ぎ、自分で傍によってチェックすることが出来ました。

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さらに、散歩は我が家のアシスタントや見習いと一緒に行きましたので、歩くペースもちょっと速め。

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基本の体力作りにはちょうどよい環境だったと思います。

小型犬であっても、是非自分の意思で歩けるようにサポートしてあげましょう。

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2022年10月24日 (月)

社会化と切り離せない基本のトレーニング

昨日は見習い1号とオビディエンスの競技会に参戦してきましたが、もうひとつ別の目的がありました。
それは2号の社会化。
先週ようやく1歳を迎えたばかりの2号ですが、半年前の競技会にも同伴したところ、当時は他の犬を見るだけで大興奮し、まったくこちらの声は耳に入らない状態でした。

あれから半年、それなりに社会化は続けていますが、相変らず人や犬に興味津々な2号。
しかし、今回は人の声が少し耳に届くようになってきました。

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日々の練習で、脚側停座を繰り返し教えてきたとことで、多少のディストラクションがあっても戻って来られるようになってきました。

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もちろんハードルを上げ過ぎればエラーを出してしまうので、極力成功体験が積めるようにプランニングしていきます。

日常で出来ることをしっかり出来るようにしてあげることが大切ですね。

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2022年9月25日 (日)

子犬同士の挨拶

今日は生後11か月の見習い2号と公園にいきました。
あいにくの悪天候続きだったので、晴天に恵まれた連休最終日の今日の人出は結構なもので、2号にとってはディストラクション満載の散歩となりました。

そもそも、行きかう犬全てと挨拶しなくてもいいと教えている2号ですが、こう犬ばかりと至近距離で遭遇すると、ついつい周りばかりが気になって飼い主のことを忘れがち。
それでも、途中で止まったり、方向を変えたりと、いろいろ2号のアテンションをとる工夫をしながら歩きました。

2号は他犬に対しては極めて低姿勢で挨拶にいきますが、小型犬の場合はそれ以上小さくなりようがないこともあり、ほとんどスルーしています。

しかし、今日はたまたま中・大型犬の子犬と遭遇したので、突撃しないペースで挨拶させてみました。

初めに遭遇した生後4か月のダルメシアン。
相手が子犬であっても、2号はかなり低姿勢です。

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若干尻尾が入り気味ですが、背中の毛は立っていないので、それほど緊張はしていません。

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挨拶が済むと、すぐ人の方に挨拶しに行こうとする2号です。

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私が2号に、「上手にご挨拶ね。お利口さん。小さくなってね。」などと言っていたら、それを聞いていた飼い主さんが、2号の低姿勢な挨拶は教えたものなのかと聞かれました。

いいえ。これは教えたわけではありません。
2号が自分から考えての行動です。

つまり持って生まれた性格ですが、好ましい行動に対しては、出来るだけ褒めるようにしています。
しかし、相手と距離があると逆に若干警戒して、背中の毛を立てたり、吠えたりすることがあるので、やはり、犬のいる景色が当たり前になってくれるように、まだまだ修行が必要です。

ちなみに、故アシスタントは挨拶をするときは遊びに誘うことが多く、警戒心自体はほとんどありませんでした。
また、他犬の存在自体もあまり気にしていなかったので、散歩中バタバタすることはありませんでした。

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元々の性格も関係してきますね。

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2022年9月22日 (木)

犬同士の挨拶

昨日、犬に挨拶したくて仕方のない見習い2号の話を書きました。
大小関係なく、犬を見かけると、まるで磁石が入っているかのように犬に吸い付けられる2号。
距離があれば、声をかけてアテンションを取り、気持ちを犬から離すことが可能ですが、近かったり、相手がこちらに向かってきて逃げられないときはリードをタイトに持って、やり過ごすようにしています。

個人的な私のポリシーは、世の中犬はいて当たり前。
「いちいち挨拶する必要はない。」というもの。
人間であれば、見知らぬ人であっても、宿泊先で朝顔を合わせれば、「おはようございます。」と軽い挨拶をかわすのはおかしくありません。
っが、道端で通勤途中に遭う人に挨拶されると、「この人大丈夫?」と思ったり、「あれ?知り合いだったかしら?」と思うのではないでしょうか。

人が行きかう世の中は当たり前の景色で、一人一人に挨拶をする必要はありません。
犬も同じ。
道で出会う犬たちとことごとく挨拶する必要はないと思っています。

公園など、スペースがあるところで、珍しい犬種だからと声をかけたり、かわいい子犬を連れているからと傍に行ってみたり、あるいは同じ犬種だからと親近感を覚えて話しかけるということはあったとしても、誰彼かまわずということはありません。
相手の気持ちも当然関係してきますから、自分の気持ちだけで突っ込んでいくことはできません。

人間同様犬にも相性があります。
片方が気に入っても、相手がそうとは限りません。
相手が嫌そうにしていれば、当然距離を取ってあげなければいけません。

一番気を付けなくてはいけないのは、最初はお互い問題なさそうに見えても、次に何が起こるかは人間にはわからないということです。
犬のボディランゲージを読むことで、次の行動を予測することも可能ですが、自分の犬と相手の犬両方をきちんと観察するのは難しいもの。

今日は朝練の途中で、散歩中の小型犬を連れた方が寄って来られました。
当然2号は近寄ってくる小型犬に大興奮。
相手が小型犬なので、リードを短く持ちながら、相手の行動を観察していました。
最初は2号に向かってリードを引っ張りながら、興味津々でやってきた男の子。
2号が小さくなって挨拶をしていると、小型犬は2号のお尻の匂いを嗅いだ後、突然ガウガウと好戦的になったので、すぐに2号を呼び戻して、距離を取ってフセをさせ、褒めてトリーツをあげ続けました。

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こちらはまだ子犬ですし、相手は小型犬なので、こちらはさほど警戒していませんでしたが、小型犬であろうと急に気持ちが変わって攻撃的になることもあります。
逃げ足の速い2号が怪我をする可能性はかなり低いですが、メンタル面を考えると、ケアは必要です。

「3秒ルール」というのがあります。
「こんにちは。」、「さようなら。」ぐらいがお互い嫌な思いをしないで済みます。
今回はちょっと長かったかもしれませんね。

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2022年9月 8日 (木)

子犬の社会化はブリーダーのところにいるときからスタートしたい。

子犬を迎えると、早く散歩に連れて出たいと思うのが一般的ですが、ワクチン接種の兼ね合いもあり、実際犬が自分の足で歩けるようになるには1か月以上先になってしまうことが普通です。

しかしながら、ブリーダーなどから子犬を迎える生後60日前後からの数週間は子犬にとって多くのことが無理なく吸収できる時期でもあるので、是非抱っこやカートで外に連れ出してあげて欲しいものです。

特にお住まいの環境がとても静かだと、音に対して過敏になる可能性があります。

かつて、とても静かな環境のブリーダーから生後3か月で新しい家族に迎えられた子犬が、ワクチンが終わって実際に外に出られるようになっても、怖くて自宅の玄関から出られないというご相談を受けました。
玄関から門まで歩けるようになるまで数週間、その後門を出てから公道を歩けるようになるまで数週間。
幸い、飼い主さんが頑張ってくださったので、日本を離れる前に、ちゃんと散歩が出来るようになりました。

自然豊かな環境で育った子犬が育つのはとてもいいことですが、人間社会で暮らしていくためには、車の音、バイクの音、宅配トラックのドアの音、人の話し声、子供の甲高い声などなど、様々な物音に馴らしてあげる必要があります。

子犬の産まれた環境によって、順応性の違いが如実に出ます。
飼い主さんもさらに頑張る必要が出てきますので、是非おうちに来た時から、少しずつ人間社会に馴れるサポートをしてあげましょう。

もちろん、子犬はまだまだ赤ちゃんですから、疲れさせる必要はありませんが、朝、昼、夜、さまざまな時間帯に、わずかな時間でも、外的刺激にさらしてあげることが必要です。

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そう言ったことを考え合わせると、おうちに迎えてから2週間はケージの外に出さないようにという売り手のアドバイスがいかに的外れなものかがわかるでしょう。

確かに、お子さんのいる家庭など、ひっきりなしに抱っこされたり、遊ばれたりすると、子犬の睡眠時間が減ってしまい、健康的な成長を阻害してしまう可能性があるので、強制的にハウスやケージなどで寝かせる時間をとることは大事ですが、2週間ハウスから出さないのは子犬の学習のチャンスを逃してしまうことになります。

子犬の様子をよく観察しながら、将来のために、社会化をサポートしていきたいですね。

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2022年9月 2日 (金)

ディストラクションを侮るなかれ

プライベートレッスンにお伺いした時のカウンセリングシートでは、一般的なトレーニングのレベルをお聞きしています。
つまり、「オスワリ」「フセ」「オイデ」などが出来るかどうかと言う質問で、〇△×でお答えいただくものですが、成犬の場合たいてい「オスワリ」には〇が付いています。
しかし、実際外でのレッスンやグループレッスンのときに、「オスワリ」と言うと、座ったり座らなかったりと様々です。

「オスワリ」が出来る。という状況は、家の中だけでなく、散歩の途中の道端や、ドッグランのように刺激がある場所でも、「オスワリ」と言われたときにすぐに腰が下ろせるということです。

「今忙しいから後で」と言われてしまうレベルの場合は、「出来る」レベルではありません。

どんな状況でも、出来るようになるには、様々な状況を想定した練習が欠かせません。

おうちの中で出来るだけで満足してしまわないで、いろいろな場所で「出来る」を増やしてあげると、犬にとっても自信に繋がります。


さて、今日の練習会。
見習い2号は普段家や近所での練習では、1号が練習していても、とりあえず静かに待っていることが出来るようになりました。
わが家に来た当初は、アシスタントや見習いが動く度に大騒ぎをしていましたが、交替制を教え、先住犬たちが遊んでいても、静かに待つように伝え続け、ようやく行動に移せるようになったレベルです。

ところが、練習会などでは、他の犬が動くと反応するだけでなく、1号と私が練習を始めると自分もやる!と大騒ぎをします。
つまり他犬がディストラクションになって興奮をあおられている状態です。

少しずつ改善の兆しは出ていますが、日によっては大興奮することもあります。

昨日、今日と二日続きで練習会が続いたのと、今日もあえてクレートのドアは閉めずに、静かに待機出来ていることを褒め続けていたら、なんと1号との練習時一言も騒ぎませんでした。
体調が悪いのかと心配になるほど。

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※ドアは壊したわけではありません。はずしてあるだけです。

ドアを鼻で押せば倒して出られることは知っていますが、敢えてしていません。
静かにしていると隙間からオヤツが投げ入れられることも知っています。

家で出来ることを家以外の場所でも出来るようにするには、家の中以上に時間もかかりますが、伝え続けていかなければ学習は出来ません。

今日は久しぶりにちょっと静かな練習会になりました。
今日学習したこと、忘れないといいのですが。

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