子犬生活

2025年6月21日 (土)

環境の変化が新しい習慣作りのチャンス

新たに犬を迎えるときは、犬にとっては全く環境が変わるときでもあります。
子犬であれ成犬であれ、今までの環境と異なる環境になることで、当然様々なルーティンも変化することになります。

それはある意味「リセット」のチャンス。

今までやっていた好ましくない習慣をなくすことができる場合もあります。
例えば、戸建ての1階が居住エリアだったときは、窓の外を眺めながら、バイクや宅配便のトラックに吠えるという習慣がついていたとしても、マンションなどの集合住宅に引っ越し、窓の外の景色が変わった場合、当然そのような習慣は出なくなります。

我が家の場合、一時的に仮住まいをしていたときは、庭で排泄がさせられなかったため、子犬の頃のように、家の中でのトイレに変更せざるを得なくなりました。
当時3頭のボーダー・コリーと暮らしていたので、近くに公園などが無い住宅街での散歩中に排泄をさせることは近所迷惑以外の何ものでもなかったからです。

室内トイレを再開したことで、その後現在の家に越した後も、外と中と両方でのトイレが出来るようになり、老犬になってからの介護生活も楽になったのを覚えています。

長年の習慣を変えるのは難しいものですが、環境が変わることで必然的に変えざるを得ないことも出てくると、リセットしやすくなるかもしれませんね。


さて、今日はお迎えしたばかりのパピーさんのレッスンがありました。

レッスンと言っても、現時点でのメインは飼い主様へのアドバイス。

賢い犬との暮らしは、人間も頑張らないとなかなか大変で、気が付いたら犬のペースになっていたと言うことも沢山あります。

愛情は沢山かけて、伝えることはきちんと伝えてあげることが大事。
子犬に勘違いをさせないように、上手にサポートしていきましょう。

今日の学びは、
・名前を呼ばれるといいことがある
・ハウスを覗くと美味しいものが入っていたりする
・人との遊びは楽しい

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うまく伝わったでしょうか。

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2025年6月20日 (金)

犬を暇にさせない

子犬や思春期の若犬のエネルギーが高いのはあたりまえのことです。
一日静かにじっとしていたら病気を疑った方がいいくらいです。

有り余ったエネルギーをどうやって発散させるのかは飼い主次第。

放置しておけば、いわゆる「余計なこと」をするようになります。
つまり、人にとっては好ましくない行動です。
もちろん犬にそんなつもりはなく、単に時間を持て余しているので、自分で自分が楽しく過ごせる方法を見つけ出しただけのこと。

犬に余計なことをしないようにしてもらうには、犬を暇にさせないことがポイントです。
一緒に遊んだり、かまってあげられないときは、知育玩具と食べ物を組み合わせたもので、頭と顎を使ってもらうとか、様々な方法があります。

一緒に遊ぶときも、真剣に体と頭を使わせてあげることが大事。
スマホ片手にボールを投げていれば、犬は気づけばほかの人のところにボールを持っていくようになるでしょう。
つまり、魅力的な人と遊びたいと思うのは犬も人と同じと言うことですね。

そうならないために、人は犬が喜ぶツボを探さなければいけません。
マニュアル通りの犬はいないので、その犬にあった遊び方があるはずです。

思い切り頭と体を使って遊べば、そのあとは寝るだけなので、あまり余計なことは考えたりしなくなります。

いずれにしても、メリハリを付けて接してあげることがポイントですね。


さて、今日は若いK君のプライベートレッスンがありました。

まだまだいろいろなことに興味津々で、エネルギーも満タンなK君ですが、外では車や自転車などのディストラクションを無視できるようになってきました。
小さいころからきちんと伝えてきた成果でしょう。

今日はテレビの球技系スポーツ番組に反応する行動への対処法をいくつかお伝えしてきました。

昔と違って、今のテレビは大画面ですので、人のサイズも実物大。
目の前で動いていれば反応したくなるのが牧羊犬です。

大興奮しても「報酬」が得られないことを学習してもらいながら、それよりももっと楽しいことがあるという方法でトライしていただきました。

人との遊びが楽しいと理解してもらうことは、様々な面において必須です。
犬だって、嫌なことより楽しいことを好みます。
トレーニングも、楽しくなければ続きません。

今日は遊びの中で、「放して」も一緒に覚えてもらいながら、K君には沢山報酬を得ていただきました。

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ネガティブに伝えるよりもポジティブな方が犬は人と関わろうとしていきます。

日々楽しく繰り返し伝えていきましょう。

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2025年6月19日 (木)

せっかちは禁物

犬との暮らしを考えた時、あなたの理想はどんなドッグライフでしょうか。

一緒にカフェに行ったり、旅行に行ったり、のんびり散歩したり、犬と遭えば楽しそうに遊び、帰ると言えばすぐに戻ってきて、散歩から帰れば、足拭きやブラッシングも嫌がらず、人が食事をしているときは、静かに自分のベッドで寝息を立て、ソファでテレビを見ているときは隣で静かに撫でさせ、仕事に出ているときは静かに留守番、夜はベッドの足元で布団を温めてくれる。

こんな暮らしを想像したりしていませんか?

しかし、どんな犬もそんな犬に直ぐにはなれません。
これらすべてをこなせるようになるためには、人も犬も並々ならぬ努力が必要です。

ローマは一日してならず
犬も一日でスーパードッグにはなりません。

恐らく、10年ぐらい一緒に暮らしていると、観察力に長けた犬たちは、飼い主の行動パターンを熟知して、何も言わなくても、飼い主に合わせてくれるようになっているかもしれませんが、子犬や若犬にそれを求めるのは無理です。

では、どうするのか。

やはり、ひとつひとつ教えていくしかないのです。

それぞれのシチュエーションでどう行動して欲しいのかをきちんと伝えなければ、犬は衝動のままに行動します。
特に好奇心旺盛の犬であれば、なんにでも自分から向かっていき、警戒心が強くなれば、様々なモノや音に対して警戒警報を鳴らしていくでしょう。

どうやったら、ストレスを軽減し、お互いが気持ちよく暮らしていけるかを伝えるのは飼い主の仕事。

時間をかけて、犬に教えていくという犬育てのプロセスを楽しみましょう。

さて、今日の朝の練習は見習いにとってとてもハードルが高いものとなりました。
というのは、見習いは他犬や人に興味津々で、すぐに気持ちを持っていかれてしまうからです。
いわゆる、挨拶すれば気が済むというタイプですが、
遭う犬がすべてが見習いと挨拶したいとは限らないので、基本勝手に挨拶には行かないように伝えています。

朝の練習場所にはちょうどいい具合に、お散歩に来た飼い主さんたちがいました。

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そんな中でも、よく集中して練習できていた見習いです。

日々の繰り返し練習は必ず犬を成長させます。
時間はかかる子もいますが、あきらめないことが重要なポイントですね。

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2025年6月17日 (火)

犬のトイレのはなし

犬と暮らし始めると、一番気になるのがトイレトレーニングです。
では、トイレトレーニングとは一体どんなことを言うのでしょうか。

トイレトレーニングは「トイレシーツの上でトイレすること」ではありません。
トイレ(排泄)を意味する言葉のキューを犬に理解してもらうことです。

この違いはなんでしょうか。

トイレシーツの上でトイレをすることは室内であれば当然のことです。
しかし、もしトイレシーツがない場所だったらどうでしょうか。

欧米のドッグトレーニングでは、犬の排泄は屋外(バックヤードなど)が一般的なので、
犬がトイレに行きたいと言えば、ドアを開けてあげればいいわけです。
つまり、家の中でトイレをさせないのがトイレトレーニングと言うわけです。

しかし、日本の住宅事情では、庭がある家は限られているし、
集合住宅の場合、外に出るまでに時間がかかってしまうので、
外トイレオンリーにしてしまうのは現実的ではありません。

そこで、外でも中でも、お願いした時に犬が排泄できるような言葉のキューをきちんと教えてあげることがトイレトレーニングです。

アニマルウェルフェアの観点から、家の中でのトイレは犬に優しくないと思う方も少なくないでしょうが、長い目で考えてみてください。
シニアになって、若いころのように思い通り動けない愛犬が夜中にトイレに行きたいと言ったときや、嵐の日のトイレ出しはどうでしょうか。

我が家は今まで6頭の犬たちと暮らしていますが、そのうちの3頭は晩年介護が必要になった犬たちでした。
私の居室は3階なので、体調が悪い犬たちは当然抱いて移動することになります。
元気で若い犬たちは抱くのは簡単ですが、ぐったりした犬たちを抱きかかえるのは思いのほか大変です。

いずれにしても、外でも中でもトイレができるようにしてあげると、お互いのストレスは軽減されるでしょう。

途中から変えるのは時間がかかってしまうので、小さいころから習慣にしておいてあげると、犬にもわかりやすいです。

ちなみに、我が家の犬たち、当然外でもお願いすればトイレをするし、屋内でも、トイレシーツを敷いてお願いすると済ませてくれます。

ドッグスポーツを楽しみたい方も、先のことを考えて、トイレのキューをきちんと教えてあげると、競技中の排泄も避けられますね。

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小さいころは当たり前のように室内に置かれていたトイレトレー。
トイレが外で出来るようになって回数が減ってくると、外トイレに完全移行してしまうおうちが少なくありません。

キューで出来るようにしてあげると、外でも中でも出来るようになるはずです。

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2025年5月29日 (木)

子犬の社会化

子犬の社会化が重要ということを全く知らない飼い主さんはほとんどいないと思いますが、どう重要なのか、実際どのようにすればいいのかを完璧に理解している人はまだまだ少ないようです。

実は、本来子犬の社会化はブリーダーさんのおうちにいるところから始めてほしいと思っています。
しかし、意識が高いブリーダーさんでなければ、到底そこまで望むのは難しいかもしれません。

子犬を育てるいい環境と言うと、自然豊かな場所を想像しがちです。
もちろん、広いバックヤードや、自由運動ができる場所は重要ですが、その環境にプラスして、子犬の受容性が高いときに、敢えて生活音や人間社会の騒音にさらしてあげることが子犬のこれからを考えると不可欠です。

かつて知り合いのブリーダーさんは、生後1か月を過ぎたころから車に子犬たちを乗せて、幹線道路の片隅で騒音や様々な人間に馴らすというひと手間をかけていました。

子犬はブリーダーに残る子以外は必ず新しい家庭のもとに旅立っていきます。
どんなところに行くかは全くわからないので、どこに行ってもやっていかれるようなサポートが大事ですね。

かつて、郊外のブリーダーさんからやってきた子犬を散歩に連れ出そうとしたところ、まったく動けず、玄関からも出られないとご連絡をいただきお伺いしましたが、子犬が玄関から門まで自力で歩けるようになるまで1週間。
門から出て歩き始めるまでにさらに数レッスン。
実際門から出て歩けるようになっても、車の音やバイクの音が聞こえるたびにフリーズし、オヤツも口にできないほどでした。

ご近所の公園にたどり着くまで1か月以上かかったような記憶があります。
もちろん、たどり着けても、自信を持って歩いているわけではありません。
しかし、飼い主さんも頑張ってサポートしてくださったので、その子は普通の生活ができるまでになりました。

個体の性格にもよりますが、小さいころから経験値を増やしていくことが重要です。

もちろん、大事な時期に社会化がうまくいっていなかったとしても、犬は日々成長しているので、犬のペースに合わせて、少しずつ馴らしていくことで、犬の「大丈夫」を増やしてあげることができます。
焦らず、根気よく。ですね。

ちなみに、我が家の見習いは、生後2ヵ月半のとき、公園のスケボーコーナー脇で馴致。

時折、自転車のお兄さんや騒ぐ子供の声に耳を澄ましながらも、

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持って行ったオモチャで遊ぶ余裕もあり。

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今でもオモチャには目がありません。

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2025年5月26日 (月)

ついつい言ってしまう禁止ワード

犬はとても賢い動物です。
いつも書いていますが、こちらが意図していないことも確実に学習しているので、思った通りに行かないというのはよくある話です。

つまり、こちらが無意識に言ってしまう言葉にたいして、犬は勝手に事象をリンク付けし、その言葉がトリガーになって、さらに犬の過剰反応を誘発する場合があるということです。

何やらわかりづらい内容ですが、
例えば、犬が怖がっているとき、人はつい「大丈夫」という言葉を言ってしまいます。
しかし、犬が「大丈夫」という意味を知らなければ、「大丈夫」と言われているときは、自分にとって怖いもの、あるいは怖いことが起こるときと予測するようになります。
現に、犬が怖いというサインを出しているのですから、犬のきもちは「怖い」という心理状態にあるわけです。

犬が自分で「怖い」気持ちを乗り越え、「大丈夫」を実感したときに、「大丈夫だったね。」という声かけをしていけば、恐らく「大丈夫」という言葉はポジティブな意味と学習されますが、怖がっているときに「大丈夫」を連発するとネガティブになります。

また、他犬とすれ違うたびに興奮してしまうような犬に対して、他犬が視野に入るたびに、「吠えないよ。」や「吠えたらダメよ。」と言ったことを、ちょっと語気を強めて言い続けていると、犬は他犬と遭遇する度に叱られているような気持になって、さらに他犬に対して嫌悪感を抱くようになってしまいます。
すると、他犬のオーラが安定している場合であっても、こちらから吠えてしまう状況になりかねません。

「行かない」「吠えない」と言った、「〇〇しない」という伝え方より、「オイデ」を使ったり、吠えていないときを褒めていくようにすると、少しずつ「犬を見ると褒められる」という法則が出来上がり、犬のメンタルも落ち着いてきます。

人はついつい犬のミスの方に目についてしまいますが、犬のいい行いをキャッチして褒めていくことで、犬の好ましい行動が増えるようにしていきましょう。

さて、昨日カウンセリングに伺ったLくん。
飼い主様とお話しているときは、ちゃんと足元で寝そべっている、いわゆるオフの状態が出来ているおりこうさん。
私との会話も、一生懸命理解しようと頑張ってくれました。

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生後11ヵ月、思春期真っただ中のL君は伸びしろがいっぱい。
これからが楽しみですね。

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2025年5月25日 (日)

犬飼の先輩の言うことがあなたの犬にあっているかどうかはわかりません。

何とも長いお題ですが、ずっと昔、かれこれ40年近く前、
公園に犬と散歩に行くと、まことしやかに「犬のしつけはこうするものだ」と
勝手に人の犬のリードを持って教えてくる「自称訓練士」がいました。

今でも同じようなことをする人がいるようです。

確かに経験豊富な飼い主さんは沢山いますし、
その方々の言っていることは正しいこともたくさんありますが、
実際にどれくらいの数の犬や犬種と関わっているかどうかはわかりません。

犬種の特性の話はここでもよく書いています。
個体の違いも同様です。

この子にはあっているけど、この子には向かないという方法もあるので、
十把一からげに犬のトレーニングはできません。
ましてや、行動に何かしら問題が出そうなときはとても微妙な時期ですので、
その犬をよく知って、対処方法考えることが重要です。

もともとフレンドリーな気質に特化して繁殖されてきた犬種もいれば、
作業犬として、細かいことにも注意を払うように繊細さを求められた犬種もいます。

見た目に出た行動が同じであっても、犬の事情は違うので、同じ方法で修正出来るとは限らないのです。

「小さいころからマズルコントロールをした方がいい」ととある飼い主さんが言いながら、他人の犬のマズルをぎゅっと掴んで犬に怪我をさせたそうです。

人間のお子さんに、「しつけとはこういうものだ。」急に平手打ちを食らわせたら大問題ですよね。

そもそも「マズルコントロール」ってなんでしょう。

「マズルコントロール」とネットで検索すると「マズルガード」の話が出てきます。
「マズルガード」は犬の状況に合わせて一時的に使用するためにはとてもいいツールですが、それは犬にとっての罰でもなんでもありません。
万が一の状況を予防するためのもので、恒久的に使用するものでもありません。
しかし、どんな犬も装着できるようなトレーニングをしておくことは悪いことではありません。

一方「マズルコントロール」は、言うことを聞かない(反抗的?)な犬に対して、人間の強さを示すために力を入れてマズルを掴むという方法だったようです。

生まれつき反抗的な犬はいません。
ハンドラー(飼い主)とうまくコミュニケーションが取れていない結果、反抗的に見えているので、犬だけの問題ではありません。
それを力に任せて、犬にとって繊細な部位であるマズルを力を入れて掴むのは反則です。
親犬が子犬に教育的指導を入れるのとは違うからです。

いずれにしても、様々な諸先輩の話に耳を傾けることはいいことですが、実践すべきかどうかは本人が決めることです。

犬のトレーニングも日進月歩。
古い手法にとらわれず、犬の福祉(Welfare)を考え、科学的根拠に基づいたトレーニング法で導いてあげましょう。

我が家はマズルには優しく触ります。

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すると、こんなこともさせてくれます。

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マズルに触ることが嫌悪刺激になれば、歯磨きもさせてもらえなくなるでしょう。

犬に苦痛を与えないで上手に伝えていくのが人間側の技量ですね。

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2025年5月22日 (木)

子犬の選択肢を尊重する

生後2ヵ月前後で迎えた子犬は、怖いものがあってもすぐに受け入れられるという特性がありますが、その好奇心が次第に警戒心に変わってくる時期を迎えるようになります。
それがちょうどワクチン接種が終わった子犬の成長期と重なり、目にするもの全てを警戒し、後ずさりしたり、吠えたりするという新たな行動を見せるようになるわけです。

そんなとき、ついつい飼い主が言ってしまう言葉が「大丈夫」です。

人間はそれが何かを知っているので、「なんでこんなものを怖がるの?」という気持ちになって、こんな言葉が出てしまうわけですが、当の本犬は若干および腰になっているので、それを無理やり引っ張って対象物に近づけるのは禁物です。

ここで犬に学んでもらいたいのは、自分から近づく勇気と、その結果なんでもなかったと確認することです。

そんな成長過程の愛犬には、人間側の「待つ」というスタンスで見守ってあげることが大切です。

無理やり引っ張っていくと、飼い主への信頼度も下がりますし、自分で確認して自信を持つというプロセスを飛ばしてしまいます。

飼い主が少し対象物に近づいてみることで、子犬の背中を押すこともできますが、決して引っ張らないこと。

そんなときに必須なのが、少し長めのリードです。

短いと犬の逃げ場をなくしてしまいますし、飼い主が対象物に近づこうとすると、犬を引っ張ってしまうことになります。

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気になるものは自分で確かめられるように、時間とスペースを用意してあげることが大切ですね。

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2025年4月28日 (月)

ハイパーな犬との散歩

愛犬とのお散歩に問題を抱えていない人は少なくありません。

ではどんな問題が多いのでしょう。

引っ張り
拾い食い
車などへの興奮(吠え)や飛びつき
他犬への過剰反応
歩かない
などなど。

どんな犬も最初から上手に散歩ができるわけではないので、
こちらからやってほしい行動を教えてあげなければいけません。
子犬だからと、何をやってもいいと許していると、どんどん犬のペースで散歩するようになってしまうので、注意が必要です。

また、これらの行動にはそれぞれ理由があるので、なぜその行動を取るのかを解明してみると、解決法がすぐ見つかるかもしれません。

理由のひとつには、犬が興奮しすぎていることが原因になっていることがあります。
散歩に行きたくて大興奮している犬を勢いで連れて外に出れば、当然大興奮しながら歩き始めることにもなります。

そこで、散歩前にちょっとガスを抜いてみたり、落ち着くのを待って歩き始めるなどの方法が効果的なこともあります。
試してみましょう。

さて、今日は若いK君のプライベートレッスンがありました。

おうちの中ではほぼ問題ない状況で、ご家族との話もちゃんと聞けるようになったK君ですが、外では多少問題行動が見られます。
それは彼の思春期という年頃が大きな要因になっていることもあります。

人間でも、思春期の男子は扱いづらいもの。
犬も同様で、いろいろわかってきたと安心できる一方、どうにも思い通りにいかない行動にイライラしてしまうことも少なくありません。

そんな状態の犬を頭ごなしに叱っても改善はされないので、時間をかけて、代替行動を教えていくことが重要です。

今日はちょっとガス抜きしてからお散歩に行ってもらいました。

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飼い主さんと一緒に遊ぶことも大事なコミュニケーション。
家でも外でも遊べるようにしていくと、飼い主さんに集中しやすくなりますね。

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2025年4月27日 (日)

犬育て:「出来た!」と油断しない

子犬が飼い主の後をくっついて歩くのは自然なことです。
なぜなら動くものを追いかけていく本能的なものがあるからです。
しかも、家の中は外と違って刺激も少ないので、飼い主がそばにいれば一点集中で追いかけてきます。
なかには、トイレやお風呂までストーカーのように付いてくる犬もいます。

子犬が外に出るようになっても、まだまだ世界が狭いので、飼い主の横や後ろなど離れないように付いてくると、一瞬、「この子天才」と思われがちです。
だからと言って放置しておくと、次第に外界に興味を奪われ、気づいたら、地面に一点集中したり、人や犬、カラスやハトなど、追いかけてほしくないものにばかり気がいってしまい、飼い主の言葉が耳に届かなくなるということもよくある話。

自分からついてきてくれる時を最大限利用し、その行動を定着させ、習慣にしてあげることで、飼い主へのフォーカスもあがるようになります。
油断しないことが大事ですね。

今日はDogLifeDesignさんでのグループレッスンがありました。

最近参加し始めたMさんはまだ子犬。
しかも、ちょっと警戒心が出てきているところなので、飼い主さんのそばをあまり離れません。

飼い主さんが動けば、こんな風について歩きます。

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そこを油断しないで、ヒールウォークを習慣にしていくと、お散歩でも声が届きやすくなります。

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飼い主さんのそばにいると楽しいことが起きると伝えていくことが大事ですね。

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