子犬生活

2024年9月18日 (水)

本番前の練習は不可欠

人間と同じで、犬にも練習は必要です。
競技会に出る前の練習は当然ですが、子犬が実際外でお散歩に出るときも、その前の練習は必要です。

なぜなら、いつも出来ることが周囲の刺激に惑わされてできなくなることは当たり前のことなので、そうならないようにまず予行演習をしておくことが必要だからです。

初めての散歩の直前に、ハーネスを付けたり、リードを付けたりすれば、犬はそれだけで興奮したり、不安になったりして、平常心を保てなくなるからです。

ということで、今日はK君とお散歩前練習を行いました。

リードをひっぱらないと美味しいものがもらえたり、呼ばれてそばにいくと褒めてもらえたりすることを、実際外に出る前に練習しておきます。

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上手に出来たら、褒めてオヤツ(フード)をあげて、ついてこられやすい状況を作ります。
もちろん、練習したからと言って、すぐ外で出来るわけではありませんが、少なくても外に出る興奮とハーネスやリードの刺激がないまぜになって、収拾がつかなくなるのを防ぐことができます。

お散歩の歩き方は、K君だけでなく、飼い主様にも学んでいただく必要があります。
リードの持ち方、リードの緩め方や子犬の動きの止め方などなど。


K君に日常ルールを伝えていくにはまだまだ時間がかかります。
焦らず、ゆっくり教えてあげましょう。

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2024年9月 9日 (月)

環境は犬の行動に影響を与える

「おうちで出来るのに、外で出来ない。」ということはよくお話ししています。
当たり前のことですが、犬の周りの様々な環境が犬の行動に影響を与えるために、普段できていることが出来なかったりするわけです。

環境というと大きなものを考えてしまうかもしれませんが、その場にいる家族のメンバー(顔ぶれ)が違うだけでも、行動は変わってしまいますし、ちょっとした音がしただけでも、犬にとっては刺激です。


今日は生後3か月のK君のプライベートレッスンがありました。

前半はリッキーマットを使いながら、さりげなく爪切りをさせていただき、後半は前回のリマインドで、オスワリ強化練習。

私の前に来ると「おばちゃんはオヤツをくれる人だよね。」と満面の笑顔で座ってくれるK君。

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どんどん褒めて、トリーツ(フード)もあげます。
トリーツを次から次に提供することで、K君は食い逃げしないで待っていてくれるようになりました。
この間、「オスワリ」も「マテ」も言わないのですが、K君は楽しそうに座って、じっとしていてくれました。

ママさんにもやっていただいたのですが、ご家族の方がお部屋を出入りされたり、玄関を開ける音がすると、気になってすぐに動いてしまいました。
当然です。
あきらめずに、刺激が少ないところで練習していきます。

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少しずつ繰り返して伝えていくと、いずれは外でも、待てるようになります。

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※見習いの「セトル(リラックスして待つこと)」練習

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2024年9月 4日 (水)

どうしてトイレを覚えないの?

最近多くみられるご相談事に「子犬がトイレを覚えない」というのがあります。
いわゆるトイレトレーニングがうまくいかないということですね。
なぜでしょうか。

トイレトレーニングはトイレの場所を覚えることもひとつですが、最終的には、トイレの「キュー」を聞いたら、排泄すればいいことを犬に理解してもらうことです。

子犬のころは家の中が子犬の世界なので、まずはそこでトイレの場所を教えてあげることが必須となります。

子犬のトイレのミスは失敗ではありません。
子犬はまだ理解していない可能性があるからです。
理解できていないのに叱られるようなことがあれば、それは子犬にとってフェアではありませんね。

子犬のミスを減らすためにはどうしたらいいのでしょうか。

第一に、子犬がトイレにアクセスしやすい環境づくりをすることです。

先日、お伺いしたクライアントさんから、某預託訓練所から、子犬のトイレはケージの外に出すように言われて、そうしていたら、子犬がケージの中でトイレを我慢できず、ケージの中でお漏らしをしてしまったとのこと。
トイレトレーをケージの外に出すまでは、ケージの中でちゃんとトイレができていたそうです。

子犬のトイレ回数はとても多いです。
1時間か2時間おきぐらいに行く子もいます。
でも、ケージの中で休ませる時間も必要です。
出来ればゆっくりお昼寝をさせてあげたいところ。
寝起きにトイレに行くのは子犬の行動としては当たり前。
ケージの中で目覚めてトイレに行こうとしてトイレがなかったら当然子犬はミスをしてしまう。

子犬のトイレのタイミングは、朝寝起き、遊んだ後、飲水のあと、ご飯の後などなどたくさんあります。
そのタイミングをみはからって、おうちにまだなれない頃は、トイレに促してあげることが大事ですね。

よくあるのが、ケージから出して遊んでいると、あちこちでトイレをしてしまうというもの。

時間を見計らって、トイレにいざなってあげたり、あるいは、遊んでいて間に合わない時を考えて、部屋の中に、いくつかトイレシーツを敷いておいてあげることが子犬にとっても優しい環境設定と言えるでしょう。

子犬がトイレで上手に排泄してくれたら、足が一本トレーから外れていたとしても、自発的にトイレに向かって行ったことを褒めてあげることが重要です。

排泄の最中にさりげなくトイレのキューをかけてあげることで、犬は排泄行為とトイレのキューを関連付けていきます。

子犬は賢いのですぐいろいろなことを覚えてしまうように見えますが、実際はまだまだ赤ちゃんなので、日々継続していなければ忘れてしまいます。。
時間をかけて、安心して排泄できるように教えてあげることが大切ですね。


前にもお話ししましたが、我が家のアシスタントは、二つあったトイレの一方でしかしないと決めたら、もう一つでは絶対しませんでした。
場所も犬にとっては大事なポイントのようですね。

我が家の犬たちは、外では、トイレをしても大丈夫な場所でキューを出し、家の中ではいつもの場所にトイレシーツを敷いてあげればいつでもトイレをしてくれます。

見習いはトイレのキューも理解していますが、我慢が出来なくなるとすぐしゃがむので、早めにトイレにいざなってあげないといけません。
大人になっても、体調の良しあしで、トイレが近い時もあります。
安心してトイレができるようにしてあげられるといいですね。

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※生後2か月の見習い。
我が家に来て2日目。
子犬のあるあるな寝場所です。

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2024年9月 3日 (火)

犬は暗いところが好きなんです。

最近は、子犬を迎えるときに、ケージを用意される方が多くなりました。
ケージの場合、中にトイレスペースも設置できるので、子犬のトイレの失敗も少なくなるのでとてもいいと思います。

ただ、ケージはどちらかというと4方が丸見えになっているケースが多いので、出来れば中にクレート(ハウス)を入れてほしいと思います。
もちろん、スペース上の問題もあるので強要することはできませんが、周囲を囲まれたクレートは犬にとってはとても落ち着ける場所でもあるので、小さいころから馴らしておいてあげるといいでしょう。

ハウストレーニング法については今回は触れませんが、ハウスがある方が落ち着いて寝られるようです。

我が家の犬たちも、留守中カメラで確認していると、二頭ともハウスに入っていることが多く、たまにソファで長々寝ている見習いの姿がありますが、ほとんどハウスにいる方が多いようです。

さて、今日は若いM君のシッティングに伺い、遊びとトレーニングの合間はハウスに入っていてもらったら、私が相手をしてあげない時間は、ぐっすりハウスで寝ていてくれました。

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「出せ」と要求することもなく、オフの時間をちゃんと理解しています。
もちろん、小さいころからハウストレーニングをしていることもありますが、ハウスは心地よく寝られる安全な場所と考えているのがよくわかります。

ハウスは決してかわいそうな場所ではないので、犬のために、選択肢として用意してあげましょう。
同行避難の時も、役に立つはずです。

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2024年8月22日 (木)

甘噛みのはなし

子犬を迎えると、お悩み事のひとつに「甘噛み(mouthing)」があります。
甘噛みと本気噛み(biting)の違いはおわかりでしょうが、どちらも犬が人に歯を充てることは同じですね。

甘噛みの理由は、子犬が人間に構ってもらいたくて口を使うことからきます。
狙いどころは手や足など、子犬の目の前でよく動くものです。
つまり、動くから追いかけて嚙みつこうとするので、一度子犬が興奮したら動きを止めることが有効です。
動いていなければ子犬にとってはつまらなくなるからです。

もちろん、子犬が甘噛みをするということは、退屈で遊んで欲しいからなので、甘噛みしなくてもいいように、こちらからおもちゃを介した遊びを提案してあげることも大事です。

人にとって問題と言われる犬の行動には必ず理由があるので、人間が工夫して環境設定してあげれば問題の起こる確率は確実に減少します。

遊び足りないのであれば、真剣に遊んで子犬のきもちを満たしてあげれば、疲れて寝てくれるようになります。

かつて、オスの大型犬と暮らし始めた知人が、若犬をハウスから出す度に家を破壊するほど暴れるので、ますますハウスに閉じ込めるようになったという話をしていました。
気持ちはわかるのですが、実はそれは逆効果です。

暴れなくてもいいように、一緒に遊んだり、散歩の時間を増やしたり、あるいはトレーニングで頭を使ってもらったりしながら、犬が心地よく疲れる状況を作ってあげれば、ハウスに入ったときに休めるようになります。
もちろん、ハウスの中で暇にしているようであれば、トリーツを入れた知育玩具や、噛んでも安全なおもちゃをいておくこともいいでしょう。

要は対処法にならないように、予防策を考えること。

よく聞かれるのが、「この子はいつになったら大人しくなりますか?」というもの。

何もしないで大人しくなるのを待っていたら、10歳以上のシニアになるまで無理でしょう。
小さいころから、オンとオフを教えて、遊ぶときは元気よく遊び、休む時は静かに休めるように教えてあげることが重要です。
そのためにも、ハウスの活用は重要なポイントですね。

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日常的にハウスで休むアシスタントですが、この時は爆睡中で、カメラを向けても微動だにせず。
歳を重ねると、寝る時間も増えますね。
100年の恋が冷める不細工顔でしたね💦

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2024年8月18日 (日)

子犬の失敗は失敗にあらず

子犬を迎えたばかりの飼い主さんのお困りごとの第一は排泄です。

・トイレシーツを敷いているのに、その上でしない。
・ケージの外に出すと、あっちこっちで排泄をする。

字面を見ると、確かに子犬に問題がありそうに見えますが、実際はそうではありません。

子犬がなぜトイレシーツを見てトイレだとわかるのか。
ケージから出てしまった子犬が、なぜ認識していないトイレシーツに言ってトイレができるのか。

といった、簡単な疑問がわきます。

例えば、ブリーダーさんのところで、すでにトイレシーツを認識している場合、環境が変わったことで、トイレの場所の認識が上手にできていない可能性があります。

ではどうするのか。

子犬のトイレのタイミングはおおよそ決まっているので、タイミングを見計らって、トイレシーツにいざなって静かに待ってみる。
上手にできたら、さりげなく褒めていく。
その際、足が一本出ていたとしても、それは失敗ではありません。
ちゃんとその場所に向かって行ったのですからきちんと誉めてあげなければいけません。
どうしてもはみ出てしまうのであれば、トイレシーツを広くして、ミスの確立を下げてみるという工夫も必要です。

ケージから出てしまった子犬がトイレスペースまで戻れないのであれば、トイレシーツを敷く数を増やしてあげたり、トイレのタイミングで、トイレのスペースにいざなってあげることが大事です。

要は子犬の成功をサポートできるように、飼い主が工夫することが大事ということです。

もちろん個体による学習の速さには違いがあるので、よその子犬と比べないことも大事。
これは人間のお子さんでも同じですね。

さて、我が家のアシスタントくん、我が家に来た当初は、狭い部屋に2箇所トイレスペースを作り、最終的には1ヵ所にしようと考えていたのですが、なぜか最初は2ヵ所にトイレをしていたのに、次第に1ヵ所に決めるようになりました。

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しかし、それは屋上に上がるドアの前だったこともあり、個人的にはもう一つの方を最終の場所にと考えていたので、屋上に上がる方のトイレシーツを片付けてみたところ、アシスタントはトイレシーツを置いていないのに、ドアの前でトイレをしてしまいました。

これはアシスタントの失敗ではありません。
私の環境設定のミスです。

実はこのトイレシーツの右側に、故アシスタントが使っていたクレートがあります。
(現在は現アシスタントが使っています)
自分のクレートがあるにも関わらず、わざわざ故アシスタントと一緒に寝たくて、彼はそのクレートを使って寝ており、トイレに行きたくなると、出てきてすぐ目の前のトイレシーツでトイレを済ませて、またクレートに戻っていくという行動パターンを作っていたのです。

結局私がおれました。
彼は、8年半経った今でもそこでトイレをしています。
失敗はありません。

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2024年8月15日 (木)

子犬の社会化

子犬を迎えたら、早くから社会化をしていきましょうということは今では大分一般的になってきました。
もちろん、社会化は子犬限定ではなく、ある意味一生続くとも言われていますが、早ければ早いほうがいいいのは変わりません。
なぜなら、子犬がストレスなく、様々なものを受け入れやすい時期が生後2ヵ月から3ヵ月程度だからです。

この時期に、様々なものを見せたり、様々な音を聞かせたりすることが、子犬の経験値を上げることに役立ちます。

ワクチンが済んでいない時期であれば、抱っこで散歩したり、カートに入れて散歩したりすることで、犬にとってはあまり好きではない大きな音や生活音に慣らしていくことができます。

我が家の犬たちも、小さいころからカート散歩に連れて行っていたので、幸いバイクやトラックの轟音、横をすり抜けていく自転車などにも無反応でいられます。
公園に行ったときは、スケボーやBMXで遊ぶ子供たちも見学させました。

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カート散歩が済んで、実際自分の足で歩けるようになっても、当然社会化は続きます。
まだまだ未知のものがたくさんあるからです。

さて、今日は生後4ヵ月半のO君のプライベートレッスンがありました。
前回は、人通りの少ない道を自分の足で歩く練習から始めましたが、今日は人通りの多い道で、人、車、バイク、自転車をやり過ごす練習でした。

歩道の端の安全な場所で、目の前を行き来するものを見せます。
O君も我が家の見習い同様、人への関心が高いので、人を見ると飛びつきそうになります。
ネガティブな言葉で行動を制御しようとしてもまったく耳に入らないので、人との距離が取れるようにリードの長さをコントロールして、落ち着いていられたり、自ら座れたり、ハンドラーに意識を向けられたら褒めてご褒美をあげていきます。

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人にフレンドリーなのはいいことですが、誰彼かまわず突撃して飛びつくのは好ましい行動とは言えません。
みんなが犬好きとは限りませんし、犬好きであってもロケットチュウされると危険ですね。

少しずつ、周りのものが景色の一部になっていかれるように、サポートしていきます。

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2024年8月10日 (土)

子犬のトレーニング:エラーの出にくい環境設定

「エラー」とは、犬が褒めてもらえない状況のことを言います。
別に犬が悪いことをしているのではなく、ハンドラ―側が求めている行動ではな行動をしていることを言います。

ドッグトレーニングにおいては、犬に行動を教えてあげなければいけないので、犬が理解出来ずに違ったことばかりを繰り返してしまえばそれは「エラー」となり、犬にとっては全く褒められないので楽しくなくなり、学習が進まないという負のループにはまってしまいます。

こういう状況にならないようにするために、犬が成功しやすい、「エラー」を出しづらい環境を作って褒めるチャンスを増やしていくことが重要になるわけです。

さて、今日は生後7か月のMさんのレッスンがありました。
M
さんはトイプードルなので、そのジャンプ力は結構なものです。
いわゆる上に向かって飛ぶタイプですね。

股関節や膝などの問題が生じないようにするためには、出来るだけジャンプはご遠慮いただきたいところ。
しかし、ジャンプする犬に向かってネガティブなことを言っても、犬は一瞬やめるかもしれませんが、結果その行動はなかなか減りません。

ではどうするのか。

跳ばない方がメリットがあると教えてあげることです。

M
さんは「オスワリ」の意味も分かっていて、座るといいことがあるということもわかっているのですが、ジャンプはなかなか止まりません。

座っているときにオヤツをあげようとしても、あっという間に跳んでしまうのでなかなか褒められない状況でした。

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そこでハンドラ―が床に座ってみると、Mさん跳ぶ必要がなくなり、沢山褒められて、さらにオスワリの確率が上がってきました。

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犬は時としてハンドラ―が意図していない行動を学習してしまうことがあります。
そうならないためには、環境設定が欠かせませんね。

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2024年8月 8日 (木)

子犬に待機を教える

犬のトレーニングにおいては、当然「マテ」を教えていくわけですが、「マテ」を教えるにあたっては当然周りに子犬の気を紛らわすようなディストラクションの無い場所で行います。
家の中や、静かな場所を使ってやるということですね。

しかしながら、多頭飼いの場合、その犬以外の犬もいるので、なかなかディストラクションが無い場所を探すのは難しいものです。
特に、ハンドラ―が別の犬に関わっているのを見ると、残りの犬が大騒ぎをするというのは珍しくありません。

もちろん、犬にとって楽しくないことをやっているときは姿を消してしまうような犬もいますから、基本的には「自分もやりたい!」「自分も構って欲しい!」という犬の気持ちが大騒ぎの原動力になっているわけです。

愛犬とドッグスポーツを楽しんでいる人の場合、一頭ずつ別々に関わらなければいけない状況になるので、残りの犬たちが静かに待機することを教えるのはとても重要です。

物理的に邪魔しないようにクレート(ハウス)に入れておくことも可能ですが、邪魔は出来なくても、中で大騒ぎをすることは出来るので、落ち着いて待っている状態とは言えません。

そこで、子犬の頃から静かに待つことを教えていくわけですが、「うるさい!」とか「静かに!」と言ってもなかなか子犬には伝わらないので、静かにしているといいことがあると教えてあげることで、瞬時には学習できませんが、日々の繰り返しで次第に理解できるようになってきます。

我が家の犬たちも、子犬の頃は先住犬達の練習風景を見ながら大騒ぎしないように、少しずつ練習していきました。

その方法の第一は、まず子犬を興奮させて吠えさせないこと。
別の犬のリードを取っただけで、大騒ぎを始める犬もいますから、別の犬に接しているときに吠えなければトリーツ(オヤツ)をあげながら、その状態を褒めていくのが有効です。

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最初から別の犬と楽しそうに遊べば大騒ぎになるので、まずは他の犬をかまっても騒がなければオヤツをあげることから始め、少しずつ他の犬と一緒に子犬から離れたり、動いたりしてみます。
その間も子犬が騒がなければトリーツを子犬に投げます。

オスワリやフセなどを理解していれば、興奮する前に声をかけてもいいですし、子犬が自らその姿勢を取ったら思い切り褒めてトリーツを投げるようにしていくと、子犬はじっとしている方がメリットがあると学習していくようになります。

我が家の見習いも、最初は遊んで欲しくて吠えたりジタバタしたりしていましたが、数週週間では吠えずに待てるようになりました。
とは言え、競技会場のようにいつもと違う場所だったり、車から降りて完全に見えなくなってしまうと状況が変わることもあります。

リードが付いていなくても、じっとしていられるようになれば成功ですね。

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2024年8月 2日 (金)

子犬の呼び戻し

ドッグランで楽しそうに走り回っている愛犬を呼んだとき、とりあえず戻って来てくれますか?

呼び戻し(リコール)はドッグトレーニングの基本です。
愛犬の安全確保には欠かせない呼び戻しですが、なかなかうまくいかないことが多いようです。
それはいったいなぜでしょうか。

子犬の頃はあんなに追いかけてくれたのに、散歩に出て、世界が広がると、いつの間にか飼い主を忘れて楽しく遊びに興じる子犬たち。

ある意味あたりまえのことです。

子犬の頃追いかけてくれたし、呼べば戻ってきたから「大丈夫」と思ってドッグランに連れて行ったら、飼い主のことなんかすっかり忘れて戻ってこない。
当然です。

そうならないためにはどうするのか。

大人になって、ちゃんとコミュニケーションが取れて信頼関係が築けるようになるまでは、何度でも戻ってきた子犬を沢山褒めて、戻るといいことがあると子犬に刷り込んでおく必要があります。

昨日は戻ってきたから今日も大丈夫と思って気をゆるしていると、いつの間にか戻ってこない犬になってしまうこともあります。


今日はちょっと音に対して繊細なDさんのプライベートレッスンがありました。

おうちのご近所が建設現場になっていることもあり、音がするとビクッとしたり、慌てておうちに帰ろうとしたりと、まだまだお散歩が楽しめないDさんですが、公園に行くと楽しそうに走ります。

飼主さんもそんなDさんを見るのが楽しそうです。

今のDさんは、呼ばれるとすぐに戻ってきます。

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なぜなら、まだまだ周りが怖いからです。
戻ってきたら必ず褒めてご褒美をあげるようにお願いしました。

Dさんは、今は嬉しそうに走って戻ってきますが、Dさんが自信をつけて、怖いものがひとつふたつと減ってくると、今度は周りの誘惑に負けて戻って来られなくなるかもしれません。
そうならないように、呼んだらとりあえず戻ってくることを習慣にすることが重要ですね。
戻ってきたときのご褒美は、オヤツだけでなくライフリワードとして「また自由にしていいよ」とフリーにしてあげたり、一緒に遊んであげることも大事ですね。

賢いDさん、これからが楽しみです。

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