バランスエクセサイズ

2025年6月15日 (日)

犬のフィットネス

犬のバランスエクセサイズが一般に知られるようになって久しいですが、そもそもはスポーツドッグの怪我の防止で広まってきたフィットネスですが、実はそれ以上にメリットがあります。

子犬の頃から始めることで、集中力を高める効果をもたらし、シニア犬にとっては筋力やバランス感覚を維持する効果があります。

正しい姿勢で立つ。
バランスよく四肢を使う。
関節等の柔軟性を育む。

サーカスのようなアクロバティックな動きを求めるためではなく、愛犬の健康維持のために少しずつ続けていくことが大切ですね。

我が家の犬たち、アジリティやディスクなどのアクティブなドッグスポーツはやっていませんが、少しでも長く一緒に楽しめればと、習慣にするよう心掛けています。

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気が付けば、アシスタントも今年の秋で10歳。
遊びでも、こんなことが続けられるように、ケア出来たらいいのですが。

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2025年5月11日 (日)

ドッグダンストリック:Sit Up(チン)

昨日のドッグダンスグループレッスンでは、Sit Upの教え方についてもお話が出ました。
昔風に言うと「チンチン」と言われるトリックです。

何も言わなくても、オスワリの状態から前肢を床から浮かして「ちょうだい」と言っているかのように、前足でアピールする犬もいます。

基本的には小型犬の方がバランスがとりやすいので、この形を取りやすいのですが、中・大型犬も教えれば出来るようになります。

ただ、教えればみんなできるというわけではなく、バランスが取れないと、犬にやる気があってもSit Upの状態を維持するのは難しいものです。

ここでいうバランスがいつも書いている「体幹」と関係してくるわけです。

我が家のボーダー・コリーたち(6頭)の中で、教えなくても勝手にSit Upしてくれたのは1頭だけ。

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※2009年、国連大学前でドッグダンスデモをやってくれたNicky

教えて出来るようになったのが2頭で、そのうちの1頭がこちら👇

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※現アシスタント

現在進行形で教えているのが1頭。

いずれにしても、練習を繰り返すことで、犬は自分でバランスをとることを学習していきます。
同時に体幹も必要なので、筋トレを兼ねながら練習を繰り返していくことが大事ですね。

簡単な教え方レクチャーはこちら👇をご覧ください。



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2025年5月10日 (土)

四足(四肢)を意識してもらう

基本的に、犬の動きは、前肢が前に進みだすことで後肢が付いていくというものです。
無意識にプレイバウのように後ろに下がる犬は別として、
犬がみずから後退歩行をすることはほとんどありません。
しかし、ドッグダンスに限らず、オビディエンス競技においては、犬に後ろに下がることをお願いすることがあります。
特にドッグダンスの場合は、サイドステップもあるので、後退歩行だけではありません。

では、どうやって後肢を上手に使えるように教えていくか。

ここで重要なのは、犬に体の使い方を先に教えておく必要があるということ。
つまり、後肢に意識をもってもらわないと、行きたい方向には行けない。
あるいは、行きたい方向に後肢を出せないことになるわけです。

後肢の意識付けには「バランスエクセサイズ」が最適です。
それは、四足にバランスよく体重を乗せることからはじまり、自分から後肢を動かせるような環境づくりをしていきます。

幸い、今日は雨だったので、家の中でアシスタントとバランスエクセサイズをやりました。
ダイジェスト的な動画を撮ったので、よろしければご覧になってみてください。





さて、今日はドッグダンスのグループレッスンがありました。

サイドステップの導入についてご質問があったので、先日見習いがやったターゲットトレーニングの動画をお見せしました。

インスタグラム:https://www.instagram.com/reel/DJZREM6z0Yj/


要は前肢を固定した状態で後肢を動かす練習をすることで、サイドステップへ移行しやすくなります。
ヒールポジションの強化でも、後肢を上手に動かすことが出来るようになります。

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ひとつひとつ丁寧に伝えていきましょう。

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2025年4月29日 (火)

体幹は大事

週末FCIオビディエンス競技にアシスタントと参加してきました。
第一課目の休止では、犬は2分間停座で待っていなければいけません。
微動だにしなければ10点満点。
匂い嗅ぎ、体重の移動(足の踏みかえなど)だけでも減点対象となります。

ハンドラーは2分間犬が目視できない場所にいるので、
その間犬が何をしているかはわかりません。

今回アシスタントの点数は6.5。
減点の理由は、ちょっと前にかがんで匂いをとったことと、前肢を踏みかえたことだとジャッジに言われました。
確かに友人の撮ってくれた動画で確認すると、ちょっと下を向いたり、前足の体重移動が見られましたが集中はできていたと思います。

今年10歳になるアシスタント。
いろいろ衰えてくるお年頃です。

たった2分間でも、微動だにしないで座っているには
もちろん集中力も重要なポイントですが、体幹も欠かせないところ。

先日の休止練習でアシスタントの座っている姿を見て友人に背中が丸まっているとのアドバイスを受けました。
言われてみれば確かに。
とにかくいつも意欲が先に出て前のめりになっていたので、お尻が地面についているだけで大目に見てきた結果でしょう。

いまさら体幹が付くかどうかは別として、ちょっと意識を変えた練習。

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2025年4月17日 (木)

ドッグトレーニングはいつから始める?

クライアントさんによく聞かれるのが、「トレーニングはいつから始めればいいでしょうか。」というもの。

基本的には、きちんと精度をあげたトレーニングは生後6~7ヵ月ごろから始めることで、心身ともに少し成長してからの方が理解も早く、学習が進みやすいと言われていますが、犬は急に6~7か月でやってくるわけではないので、おうちに来た時からトレーニングは始まると言っていいでしょう。

いつも書いていますが、名前に対しての反応がよくなるようなポジティブトレーニングや呼び戻しのトレーニングをするということは、極端に言えば家に来たその日から始められるものです。
ハウストレーニングやトイレトレーニングなども同様ですね。

人と遊ぶことの楽しさを教えながら、学習意欲をあげていくことで、人との信頼関係も生まれてきます。

お散歩に出るようになれば、社会化も含め、犬に考えることを教えていくことも大事。

しかし、きちんと座ることだったり伏せることなどは、体がきちんと成長してからでなくてはできません。
子犬の体はぐにゃぐにゃしているので、無理をさせると骨の成長に悪影響を与えないとも限らないからです。

きちんと座ることを教えるのはあとからでも大丈夫ですが、犬も人間同様体幹がなければじっと立つことや座ることもできません。

成長に合わせて課題の内容を変えていくといいでしょう。

さて、我が家の見習い3歳5ヵ月。
最近ちょっと座り方が気になります。
たかがオスワリ、されどオスワリ。
体がきちんと記憶できるまで、練習していきましょう。

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2025年1月28日 (火)

四足の意識は大事

昨日バランスエクセサイズについて書きましたが、「キャバレッティ」も有効です。
「キャバレッティ」とは障害馬術などの練習で使われるエクセサイズで、等間隔に並べられた横木を馬が通り抜けていくものです。
犬の場合も、ポールのようなものを設置し、犬が躓かないように四足を意識して通るというもの。

焦って通れば当然躓いてしまうので、最初は落ち着いて作業に向かわなければ出来ません。
体が慣れてくると、次第に速度を上げていくこともできます。

このエクセサイズはスポーツドッグのウォーミングアップとして取り入れられたり、シニア犬のアンチエイジングエクセサイズとしても有効なのでお奨めです。


今日は素敵な縁側のあるM君のお宅で初キャバレッティ。
最初は足元に注意が向くように環境設定しながら、バーも低くして歩いてもらい、馴れてきたら少しバーの高さをあげてみます。

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バーとバーの距離も熟練度に合わせて変えていきます。

そのあとは遊びを混ぜたトレーニング。
遊びも、犬任せではなく、ハンドラーの誘いに乗せていきます。

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飽きないうちに、疲弊しないうちに、ハンドラー主導で止めるのがポイントですね。

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2025年1月27日 (月)

バランスエクセサイズ

愛犬のボディメンテナンスに意識を向けている飼い主さんは少なくありません。
ドッグスポーツをやるならなおさらですが、一般の家庭犬であっても愛犬のボディケアに興味を持たれる方は増えているようです。

人間も同様ですが、姿勢が悪いといろいろな弊害が出てきます。
人間であれば、肩が凝った、腰が痛いと自分で何とか考えることができますが、犬の場合不調があってもなかなかうまく伝えられないことも多いので、飼い主側が犬の正しい姿勢や歩き方などを注意してみてあげることが大事です。
日々の観察によって、体重の増減にも気づくことができますし、歩き方ひとつとっても、不調に気付けるはずです。


さて、今日はじっとしていることが苦手な我が家の見習いのボディバランスエクセサイズでした。

何もない場所でじっと立っていることは難しいですが、四足の置き場所が理解できると、その上に足を乗せてじっとしていることができます。

始めた当初は、果たしてこの多動気味の犬でもちゃんとできるのか不安を感じましたが、今はきちんと4本の足を意識しながら、ターゲットに乗せることが出来るようになりました。

小さいころから、足を拭く都合上、四足を1本ずつあげることは教えてありましたが、あげた足を決められた場所に乗せることは簡単ではありません。
一瞬芸ではなく、乗せたままじっと立っていることが課題です。

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時間はかかりますが、少しずつ見習いが自信を持って体を使っている様子を見て、わずかずつですが成長を感じることができました。

体をきちんと使うことはメンタル面との相互作用とも関わります。
落ち着いて体を使う、考えて動く。
そんなことが身についてくれるといいですね。

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2024年10月28日 (月)

筋力は大事

愛犬とドッグスポーツを楽しむ人は少なくありません。
犬の素晴らしい身体能力に魅せられて始める人もいらっしゃるでしょう。

確かに、犬たちの身体能力は素晴らしいのですが、どの犬も同様に身体能力が高いわけではありません。
同じ犬種であっても、同じ動きは出来ません。
しかし、体のバランスを整えることで、パフォーマンスを上げることもできるし、ケガを減らすこともできます。

ドッグスポーツを安心して楽しめるように、愛犬の体のことをチェックすることは大事ですね。

さて、今日は見習いがバランスレッスンに参加しました。

アシスタントとは少し違った体の使い方をする見習い。
3歳になったばかりで、まだまだ力強さに欠ける見習いです。

アシスタントのような最速の動きや、それに見合った制動性を身に着けるには、まだまだ時間がかかりそうですが、今日はとてもよく頑張りました。

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日々のトレーニングは、ここでも重要ですね。

わたくし事ですが、今年5月から20年ほどぶりにテニスを再開しましたが、ふくらはぎが急な運動についていけず、毎回つってしまう状況になりましたが、医師のアドバイスに従い、ふくらはぎにテニス用の筋力アップの負荷をかけ続けていたら、足がつらなくなりました。
筋肉は大事ですね。

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2024年8月30日 (金)

姿勢よく座ることの重要性

先日「バランスよく立つ」ことの重要性について書きました。
いつも落ち着きがない犬にとってはとても重要なことです。
同時に、姿勢よく座ることも犬にとっては重要です。
「オスワリ」なんて、どんな犬でも出来ると思わないでくださいね。

ずっと以前にレッスンに通っていた子に「オスワリ」をお願いすると、必ず横座りをしました。
いつお願いしても横座りなので飼い主さんに尋ねたところ、ご自宅のソファに座って、斜めに寄りかかってテレビを観ているとおっしゃいました。
人間でもいそうな感じですね。

寄りかかっていれば確かに楽なので、ついつい気も緩んで、足も崩れてしまうでしょう。
それが、ソファのない時でも習慣として出ているために、横座りになってしまったというわけです。

横座りの何がいけないのか!と言われそうですが、横座りの状態は背骨が曲がった状態ということです。
まっすぐ座ろうと意識していないので、当然筋肉も使っていません。
背骨のゆがみや、内臓に影響が出そうですね。
後肢も開くので、内転筋もあまりないような感じです。
そもそも体幹が衰えてしまい、日常の運動でも怪我をしないとも限りません。

姿勢よく座ることの重要性は、スポーツドッグに限ったことではないということです。

もちろん、様々なドッグスポーツをする場合において体幹はとても重要ですし、筋力も不可欠です。

我が家の見習いは、座ったときに後肢が開く傾向があるので、脚側停座をさせたときに、足を踏んでしまったことがありました。
また、後肢が開いた状態でフセをすれば、当然伏せたときも後肢が外に広がっているので、ドッグダンスのトリックなどで使う「ロールオーバー」も出来ません。

怪我をしないためにも、体幹と筋力は大事なので、ちょっと変だなと思ったら、きちんと正しい姿勢を教えてあげることも重要です。

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もちろん、子犬のころはまだ体がぐにゃぐにゃなので、激しい運動同様、無理な姿勢づくりもよくありません。
成長板が閉じるまでは無理は禁物ですね。

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2024年8月27日 (火)

バランスよく立つことを教える。

犬は動き回っているのが当たり前と思っていると、ついついバランスよく立つことを見逃してしまいます。
そもそも、バランスよく立つというのはどういうことでしょうか。

人間でいうところの姿勢の良しあしは健康面にとても大きな影響を及ぼすことを知らない人はいないと思います。
バランスが悪くなると、弊害として、腰が痛い、足が痛い、内臓の調子が・・等々、直接関係のないようなところに出てくるのはよくあることです。

犬たちとのトレーニング風景を動画で撮ってみると、犬の動きより、自分の姿勢の悪さに気づく人は少なくないでしょう。
「姿勢よく」はとても大事ということですね。

同様に、犬も四足にバランスよく荷重して立つのはとても重要なことです。
前肢は首と頭を支えていることから、知らないうちに大きな負荷がかかっていますが、対照的に後肢への荷重は少なく、そもそもぴょんぴょん飛び跳ねる犬も多いので、安定して4足にバランスよくじっと立つことができない犬は少なくありません。

我が家の見習いも、走ることは得意ですが、走る時に使う筋肉と、自立して立つ筋肉は別物なので、走ることばかりを優先してしまうと、速筋にあたる外転筋ばかりが増えてしまい、オスワリをするときに外側に足が引っ張られてガニマタになってしまうこともあります。

きちんと立つことは実は意外と重要ということですね。

さて、今日はあいにくの荒天だったので、家の中でゆっくりバランス練習。

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※前肢のボーン(ディスク)がまっすぐの状態になるともっといいのですが。

不安定なものに足をのせていても、グラグラしないでちゃんと立っていることがポイントです。

併せてフセの動きも混ぜながら、体感アップを頑張ってもらっています。

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