犬のハズバンダリーケア

2025年1月17日 (金)

刺激を刺激でなくす方法

犬にとっての刺激は様々です。
例えば我が家の見習いは犬が刺激対象です。
犬が視界に入ると興味津々で、挨拶に行こうともがきます。
もちろんダメなので、私は素通りします。

しかし、刺激対象物との距離が近すぎると、犬の興奮はマックスになり、様々な問題行動に発展する場合があるので、相手の犬との距離が取れないと判断したらUターンするなり、横道にそれるなりして、興奮マックスを経験させないようにします。

これだけ聞くと、一生他犬を避けて暮らしているように見えますが、実はちゃんと環境設定をしたトレーニングをしています。

例えば、犬と距離が取れる場所で、他犬が視界に入っていても気にせずハンドラーに集中する練習であったり、散歩中でも、相手と距離が取れて無反応でいられたらきちんと褒めるということを繰り返してやっているので、以前のように、吠え続けたり、こちらの声が耳に入らず、リードを引っ張り続けるということはなくなりました。

つまり、何もしなければ行動は変えられないけれど、少しずつ変えていくための段階を踏むことで、犬の行動は変えられるということです。
それは、犬に罰を与えて、犬が怖がってやらなくなるのとは違います。
また、刺激に馴らそうと、刺激との距離を近づけすぎたり、刺激を沢山浴びせるような洪水療法(フラッディング)などは逆効果になることがあるのでお勧めできません。
犬の精神状態をよく観察しながら、手順を追っていくトレーニングが重要ですね。

さて、先月からバイクや大型車への過剰反応対策レッスンを受けていただいているEさん。
Eさんへの意識改革だけでなく、一緒に歩く飼い主様の行動を少し変えていただくだけで、Eさんの行動は大分変ってきました。

もちろん、バイクの音や大型車の音は気になりますが、距離が取れていればやり過ごせるようになってきたのです。

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バイクもトラックも関係ないよね。と納得していただくまではもう少し。
新しい行動パターンが習慣になるまで、刷り込んでいきましょう。

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2025年1月16日 (木)

犬のきもちを知る

犬のボディランゲージが一般的に知られるようになって久しいですが、ボディランゲージは文字通り犬の体が示すきもちのサインです。
顔の表情、姿勢、尻尾の動きなど、「唸る」「吠える」「噛む」といった行動にまで至らない犬のきもちを表現しています。

実際犬は閾値を超えれば、唸ったり、吠えたり、噛んだりすることもあるので、そこに至らないためにボディランゲージを読むことが重要とされているわけです。

しかし、瞬時にいぬのきもちを察するのは難しいので、ボディランゲージを見落としたとしても、犬は「唸る」ことでネガティブなきもちを表現してくれるので、それを見落とさないことがとても重要なポイントになります。

唸り声を聞くと、「アグレッシブ(攻撃的)」と感じる人は少なくありませんが、唸りは攻撃だけのサインではありません。
「警戒」「恐怖」など、犬が避けたい場面でも唸るので、そのきもちを理解することがとても重要です。

人によっては、「唸られてやめたら、犬は唸れば人間が止めてくれると学習するから唸ってもやった方がいい」という人がいます。
しかし、犬にも個体差があって、「『嫌だなぁ』」と言っても聞き入れてもらえなかったからあきらめよう」と思うタイプの犬と、「『嫌だなぁ』と言っているのに聞いてくれないから今度やったら噛んでみよう」と考えるタイプの犬がいます。
前者がよくて後者が悪いのではなく、個体の性格です。

前者の犬の場合、その後も問題なく暮らしていけるかもしれませんが、後者の場合は事態が悪化することがよくあります。

そうならないためにはどうするのか。

「嫌だ」と感じていることを理解して、「嫌」を少しずつ嫌じゃない状態に変えていくサポートが必要になってきます。
それは何も犬のご機嫌を取ることではありません。
犬は怖いから「嫌だ」と言っているのですから、自分で「怖くない」と納得できれば唸る必要がなくなります。

以前子犬の社会化で書いたことですが、現アシスタントが子犬のころ、何時もの散歩コースに突然置かれたカバーのかかった大型バイクに驚いて、後ずさりしながら唸っていたことがありました。
このバイクが子犬に襲い掛かれば当然大変なことになりますが、バイクは動かず、子犬は何も怖がることはないと学習すれば唸らなくなります。
そこでしばらくリードを緩めて様子を見ていたら、自分で近寄っていき、匂いを嗅いで、「大丈夫」と納得して戻ってきました。
すると、次にバイクを見ても唸らなくなりました。

つまり、「怖い」や「嫌」もポジティブなことに変えてあげることで、犬のきもちも変えることが出来るということです。
そのためには、今の犬のきもちを理解して対処してあげることが重要です。

「唸り声」を軽視せず、「噛み」に移らないで済むようにサポートしていきましょう。

さて、今日は2歳間近のYさんのプライベートレッスン。
まだまだ「いや!」と言いたいお年頃。

今日は首輪を持っても嫌なことは起きないと学習してもらう練習。

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このお嬢さんは賢いので、教えたことはちゃんと覚えてくれます。
ハウスもすぐに飛び込めるようになったので、「首輪」も覚えてもらいましょう。

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2025年1月15日 (水)

ドッグランの使い方

ドッグランの活用法については以前にも何度か書いた記憶があるのですが、たまたまお問い合わせがあったので、再度個人的な意見を述べたいと思います。

これはあくまでも個人的な意見です。

海外のドッグパークと違い、日本国内のドッグランは比較的小さいところが多いです。
そもそも、海外のドッグパークを実際に利用したことがないので断言はできませんが、アメリカの場合、情報から調べてみると、その広さは大きいものであれば東京ドーム8個分ぐらいのものもあるそうです。

大型犬エリアと小型犬エリアに分かれていたり、オンリーシュとオフリーシュのエリアに分かれているところもあり、リードが付いていないと心配な飼い主や、自由に走らせたい飼い主の希望に沿ったドッグランが一般的なようです。

つまり、ドッグランは愛犬と自由に遊べるスペースであり、時にはボールやディスクで遊んだり、一緒にジョギングをしたり、のんびり散策したりと、愛犬と飼い主が楽しく過ごす場所として提供されています。
もちろん、犬同士の友達を作ることもできますが、それが目的になってしまうと、犬が苦手な犬はドッグランに入れないということになってしまいます。
ここで大事なのは、犬が苦手な犬は決して社会化が出来ていない犬とは限らないということです。

犬と暮らしている飼い主さんすべてが愛犬との時間を楽しむ場所としてドッグパークを利用出来るのが理想です。
しかしながら、実際日本のドッグランはスペースがあまりないので、犬が苦手な犬にとっては苦痛でしかありません。
なぜならパーソナルスペースが取りづらいからです。
犬が苦手な犬だってオフリーシュでのんびり散策する機会は欲しい。
でも、狭いから難しい。というのが日本の現状です。

犬同士のコミュニケーションも大事ですが、犬にとって一番は飼い主(ハンドラー)で無ければ犬とのコミュニケーションは取りづらくなります。
犬同士で遊んでいても、呼ばれて飛んで戻ってくれば問題ありません。
ドッグランまでの道のりも、飼い主をぐいぐい引っ張って行くのでなければ問題ありません。

日ごろの運動量が足りないから、ちょっと走っておいで~。でもいいと思います。

要は、飼い主がちゃんとコントロール出来ているかどうか。

子犬のころは、犬同士との距離感を学んでもらうために、我が家の犬たちもドッグランを経験させました。
犬種の特性や個体の性格もあって、犬同士で遊ぶことにあまり魅力を感じないタイプの犬と、犬に興味はあるけれど、走ることの方が好きなので、一緒に走ってくれる犬とはうまく遊べても、邪魔しにくる犬とはうまく遊べません。

現見習いが生後7か月で初めて入ったときのこと。
走るのが好きな見習いはひとりで走り回っていたのですが、気づいたら後ろに大型犬が。
遠目には追いかけっこを楽しんでいるように見えますが、よく見ると

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かなり必死で逃げていますが、最後は追い付かれて

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このあと転がされました。

新参者の洗礼というところでしょうか。

このあと見習いは、かなり低姿勢でこの犬と接していました。
衝撃の体験だったことでしょう。

同じ犬種がいるときはたまにドッグランに入ることもありますが、そうでないときはほとんど入りません。
犬種によって遊び方も違うからです。
私とボールやディスクなどで遊べるスペースがあるところで、犬たちとの時間を楽しむようにしています。
なぜなら、リードをつけずに犬と一緒に遊べる場所が、日本にはドッグランぐらいしかないからです。

中には犬同士では遊ばないと聞いて「かわいそう」と思われえる方もいるようですが、気の合う犬とそうでない犬がいるだけなので、かわいそうとは全く思っておりません。


ドッグランをどう使うかによって、犬のきもちも変わってきます。
ドッグランで神経や身体的なエネルギーを使い果たしてしまった犬たちは疲弊するので、そのあと飼い主と何かやるエネルギーは残っていないでしょう。
家で悪戯をしないようにと、エネルギーを発散させるために敢えてドッグランを利用する人もいるくらいですから。
一方、ドッグランでリラックスできた犬は、そのあと集中して作業に臨むことも出来るでしょう。
愛犬との関係性をどう築きたいかによって、ドッグランの使い方も変わってくるはずです。

正解はそのペアごとなので、万民に共通する正解はありません。
使い方はそれぞれだとお互い理解していればいいのです。

以前、誰もいないドッグランで、リードを付けて入っていた犬に対して、後から入ってきた犬が突進していき、リードを付けていた飼い主さんが相手の犬を止めるようにお願いしていた場面を見ました。
近寄って欲しくないと意思表示をしたのですから、本来ならば、「すみません」で呼び戻せば事なきを得るのでしょうが、突進していった犬は飼い主さんが呼んでも戻っていきませんでした。
そしてその飼い主さんは、「ドッグランなんだから、リード放してあたりまえなのに!」と自分の行動を正当化していました。
いいんですよ。放して。
でも、つないでくださいって言われたら、呼び戻せばいいんです。
あの子は犬が苦手なんだな。と想像してあげればいいんです。
自分の犬はフレンドリーなのかもしれませんが、相手の犬のきもちも考えてあげなければいけませんね。

広いドッグパーク、本当にうらやましいです。
広さがあれば、お互いのパーソナルスペースを確保することができます。

小さいころから呼び戻しの練習をきちんとしてからリードを放しましょうね。

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2025年1月11日 (土)

犬と一緒に寝たらいけない?

先日とあるインスタで「犬と一緒に寝てはいけない?」というお題で投稿がありました。
投稿者は的確なアドバイスをしてくださっていました。
さすが奥田先生。

はい。
私は犬と寝ています。

代々、犬たちにはOKを出していますが、さすがに2頭、3頭乗られたときは、こちらの安眠が保てなくなるので降りてもらうこともありました。

先代アシスタントは、呼べば乗ってきますが、ゆっくり一人で寝たいタイプのようで、私が寝るとハウスやドッグベッドに帰っていくタイプでした。

現アシスタントは、私がベッドでテレビを観ているときは来ませんが、テレビを消して部屋の明かりも消すと、そっとハウスから出てきてベッドに乗って寝るタイプです。
夏場は途中でいなくなることもありますが、最近は寒いのか、朝まで降りません。
夜中に目覚めて寝がえりを打っても気にせず寝ています。

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この方です。

犬と一緒に寝ることに問題があるとすれば、
①衛生上の問題
②犬がテリトリーを勘違いする
ということでしょうか。
「犬が人より上だと勘違いする」ことはありません。

犬は外を裸足で散歩しますから、当然足をよく洗わないとベッドに乗せるうえでは気になる部分もあるでしょう。
さらに、抜けるタイプの毛質の犬は、呼吸器系のトラブルのもとにもなりかねません。
アレルギーがある人などは気を付けた方がいいでしょう。
また、ズーノーシスと言われる、人獣共通感染症をもらわないとも限らないので、ある程度は節度を持った接し方が重要です。

テリトリーの問題は、犬がベッドの上も自分のエリアと勘違いした時に起こるトラブルで、リソースガーディングが強い犬は注意が必要です。
寝返りを打ってあたった途端、自分の安眠を妨げられたと噛まれた人もいます。

これはソファに乗っている犬を撫でたり、ソファから降ろそうとしたときに唸られたり噛まれたりするのと同じ状況です。

そうならないように、小さいころから「降りて」というキューを教えておくのと、そもそも触られても噛まないようなトレーニングを施しておくことも大事です。

我が家の犬たちも、ソファやベッド、「降りて」と言えば、自分が乗っていても譲ってくれます。

どの子もテリトリーの問題が出るわけではありません。
犬も人間同様、個体によって性格が違いますから、多少のことは気にしないタイプの犬は問題ありません。
おかげさまで、我が家の犬たちにはまだ噛まれたことはありませんが、ちょっとした勘違いから起きることが多いので、最初からルールを決めておくことが大事ですね。

例えば、首輪を掴もうとして噛むようなタイプの犬の場合は、首輪に手を持っていくときにオヤツをあげることを繰り返し、首輪に触ってもオヤツがもらえ、首輪を掴んでもオヤツが出ると学習してもらうことで、首輪を掴まれてもキレなくなります。
オヤツのタイミングが難しいので、すでに首輪を掴まれることを嫌がっている犬の場合はプロの指導を受けてからやってください。

まだ嫌がっていない子犬の場合は、今から少しずつ馴らしてあげるといいでしょう。

いずれにしても、人との接触を極端に嫌がる犬は、人に対して「怖い」という気持ちの裏返しの部分もあります。
人は脅威ではないことを時間をかけて教えていきましょう。

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2025年1月 2日 (木)

繰り返しの練習が大事

犬は仲間意識が強い動物です。
異なる種であっても、寄り添って寝ることができる、ある意味心の広い動物です。
かつて我が家の犬と猫もそうでした。
長く一緒にいることで、仲間として認めることもできるようになります。
もちろん、個体差や好き嫌いはありますが。

「パックウォーク」と言われるものが、犬の社会化に効果的だというのもそんなところからきます。
他犬が苦手な子でも、少し距離を取って同じ方向に歩きだすと、相手の犬が気にならなくなったりすることがあるからです。

人間はたまにしか起きないことにはなかなか慣れませんが、毎日繰り返されて行くと、体が馴れていくので、自然と習慣化されます。
犬も同様で、たまにしか犬と遭遇しないと、その都度興奮してしまいますが、犬を沢山見る機会があれば慣れてきて、さほど反応しなくなるのと同じです。
もちろん、最初から距離を縮めるのは禁物です。

犬に大してネガティブでもポジティブでも、他犬反応のある犬には、知らない犬に対して大興奮する必要がないことを教えてあげる必要があります。

さて、我が家の犬たちは中型犬ということもあり、よく小型犬に吠えられます。
今日も広い公園を散歩中、距離は取れているのに結構吠えられてしまいました。

アシスタントは長い経験から、吠えられそうになると足早にそこを立ち去ろうとしますが、見習いは興味があるので、なかなか視線がはずせませんでした。

一般の公道ですれ違うのと異なり、大きい公園は距離が取れることもあり、他犬が視界に入っても、何も起きないことが繰り返されて行くことで、ハンドラーへの意識を戻しやすくなります。

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少しずつ、吠えられても無視できるようになってきた見習いです。

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2024年12月 6日 (金)

ハズバンダリーケアの効果

犬と暮らしていると、いつも犬にとって嫌なことを避けているわけにはいきません。
かといって、強引にやろうとすれば、信頼関係にひびが入ってしまうことにもなりかねません。

では、どうするのか。

犬の「イヤ!」と言う気持ちを変えてあげることで、「これくらいなら我慢できる」というレベルにしてあげることが重要です。

そのために行う手法のひとつが「ハズバンダリーケア」です。

さて、昨日は若いK君のプライベートレッスン。
K君はボーダー・コリーなので、動くものへの反応はとても高いです。
しかし、都会の町中は動くものだらけ。
自転車、バイク、車などなど、いちいち反応していたら体がもちません。

ということで、今はそれらの物をすべて景色の一部に変えるトレーニング中です。

車が通っても、気にならないときが増えてきました。

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「根気よく」伝えていくことが大事ですね。

お散歩から帰ってくると、当然足ふきが待っています。
K君も我が家の犬たち同様、あまり足を触られたくない様子。
そこで、リッキーマットを使いながら、嫌なことを嫌でなくするようにしてあげたら、リッキーマットを使わなくても手を拭かせてくれるようになったそうです。

押し付けではなく、きもちづくりが大事ですね。

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2024年11月28日 (木)

犬の吠えを考える

犬が吠える理由は様々と言うお話は以前にも書いています。
つまり吠える理由がわかれば、犬が吠えないでいられるように環境設定することで、犬の吠えを軽減することができるわけです。

しかし、相変わらず、お困りごとの上位に来るのが「無駄吠え」。
無駄に吠えているわけではないのに、「吠え」を十把ひとからげにしてしまうことで、適切な対処法が取れていないのが現状です。

「ダメ!」と言ってわかるぐらいなら、そもそも犬は吠えません。

環境の変化に対応できずに口が出る犬もいます。
人間で言えば、「あ~、びっくりした!」とか「きゃぁ~!」とか、つい言葉にしてしまうタイプですね。
この場合、吠え続けなければ問題ありませんが、そのあとも続くようであれば、メンタルサポートが必要かもしれません。

いずれにしても、吠えることは犬にとっては意思表示。
「犬は吠えて当たり前」とも言われることがありますが、吠えっぱなしは犬自身いとってはとてもストレスフルな状態です。

吠えないでもいられるように、社会化も含め、日常生活の中で、愛犬と上手にコミュニケーションを取っていくためには、環境設定などのサポートが重要ですね。

子供のころ(今でもまだ子供ですが)は、視界に犬が入ると興奮して吠えていた見習いですが、最近少し吠えも軽減してきました。
競技会会場では、犬めがけて突進しようとしていた見習いも、落ち着いていることも出来るようになりました。

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もちろんまだまだ途上ですので、サポートは欠かせませんね。

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2024年11月19日 (火)

苦手を減らすには。

犬には様々な苦手なものがあり、それは個体によって異なります。

犬が苦手なものに遭遇した時はどんな行動をとるのでしょうか。

①吠える
②排除しようと噛みつく
③隠れる
などなど。

どの行動を取ったとしても、犬にとってストレスであることには変わりありません。

では、犬のストレスを軽減するためにはどうしたらいいのか。

苦手意識を軽減させることで、ストレスも軽減させることができますが、
いくら飼い主が「大丈夫」と言っても犬には伝わりません。
逆に「大丈夫」と言えば言うほど、犬のきもちはぞわぞわしてしまう可能性があるので、
基本的には、人間は何事もないようにふるまうことがポイントです。

しかし、人間がどんなに平常心を保っても、犬のきもちを変えることはできないので、少しずつ苦手なものをなくしていくサポートも不可欠です。

例えば掃除機。
動くものが刺激となって興奮するだけでなく、モーター音が嫌いで苦手意識を持つ犬は少なくありません。

音が出て動き回る掃除機が苦手になってしまった犬は、音が出ていなくても、掃除機本体を見ただけで大興奮してしまうことがあります。


掃除機が苦手になったK君のプライベートレッスンでは、オモチャやオヤツが撒かれた場所に掃除機を置いてみました。

K君はオヤツを食べたり、オモチャに興味を示したりしながら、掃除機のすぐ横を歩いたり、掃除機をまたいだりすることができました。

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そして、最後はその中で遊んでみました。

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まだスイッチは入れていませんが、焦らず、少しずつ馴らしていくことが重要ですね。
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2024年10月19日 (土)

犬とこども

犬を飼おうと決めたご家庭の中には、「お子さん情操教育のため」や「子供が欲しがった」と言うように、お子さんのいる家庭も少なくありません。

そこで問題となってくるのが、「犬とこども」との関係です。
お子さんがいるところに犬がやってくる場合、犬は後から来るので、比較的お子さんには馴れやすいのですが、子犬の成長の過程では、お子さんの年齢が小さい場合、いつしか犬がお子さんを自分と同等のレベルと考えて、激しく甘噛みするようになったりすることがあるので、大人の介在は不可欠です。

一方、お子さんがいない家庭の場合、そもそも子供と接する機会がない犬にとっては、大きな声を出しながら、走り回る小さいお子さんを怖いと感じたり、あるいはおもちゃのように思ったりと様々です。

お子さんがいないご家庭でも、社会化として、小さいお子さんに馴らしていくことも重要になります。
我が家も最初のボーダー・コリーを迎えたとき、低学年の小学生を見ると興奮して吠える傾向があったので、登下校の時間を見計らって散歩し、遠くから子供たちを見せたり、高学年の子供さんには、オヤツをあげてもらったりしたこともありました。


さて、今日は1歳のM君のプライベートレッスンがありました。
M君は大人だけの家族のもとで暮らしていますが、時にはお孫さんがやってくることもあります。
しかし、初対面時の印象が悪かったのか、その後もお孫さんがやってくると、狂ったように吠えるというので、今回はお孫さん馴らしの練習2回目。

前回、少し馴れてきたかと思ったのですが、後半グダグダになってしまったそうなので、再度練習会の運びとなりました。

そもそも、犬は面と向かって来られると緊張したり、興奮したりするので、今回は並んで歩くところから。
最初は私がリードを持って、その横をお孫さんが歩くところから始めました。

少しその状況に慣れてきてから、リードをお孫さんに渡し、お孫さんのペースで歩いていただくことに。

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意外と冷静に、リードを引っ張ることなく上手に歩くM君。

お孫さんの顔を見て吠えることもなかったので、次はお孫さんにM君の名前を呼んでもらい、顔を上げたらオヤツを一つあげてもらうことにしました。

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リードを誰が持っているのか、賢いM君はちゃんとわかっているようです。

犬は同じ方向に向かって歩くと、お互いの仲間意識が出来てくると言われています。

おうちに帰れば、まだまだお孫さんが気になるM君ですが、少しずつ距離を縮められるように、サポートしていきましょう。

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2024年10月 6日 (日)

しつけ相談会@港区立有栖川宮記念公園

今日は港区にある有栖川宮記念公園でのしつけ相談会でした。

前半は、犬との優しいくらし方やトレーニングを楽しく続けるヒントなどをお伝えさせていただき、後半は、ご参加者にあわせたお困りごとの対処法などを、デモを交えてお伝えさせていただきました。

デモは見習いが務めてくれました。

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「マテ(静かに待っていること)」の教え方では、細かいステップで 褒めていくことで、犬にわかりやすく伝える方法をお伝えしました。

飼い主さんが見えなくなると不安で吠えてしまうゴールデンさんには、実際にチャレンジしていただき、吠えない時間を少しずつ増やして行かれることを実感していただきました。


また、お散歩中に拾い食いなどで、なかなか飼い主さんに集中できない思春期の男の子には、人と一緒に歩くと楽しいことが起こるかもしれないと伝えることで、地面で探し物をする機会を減らしてあげるようにすると、楽しそうに付いてきてくれました。

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犬育ては一日では出来ませんが、日々の一貫した接し方で、必ず犬に伝わります。
要はあきらめないこと。
根気よく繰り返していきましょう。

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