犬のボディランゲージ:毛が立つ
今日は犬のボディランゲージのはなし。
先日アニマルセラピーの動物介在教育では、小学生たちに犬との接し方を伝える活動も行っていると書きました。
その中では、
・勝手に知らない犬に手を出さない(飼い主に聞いてから)
・犬のそばで走らない
・犬をよく観察する
と言った話もします。
子供たちの中には当然犬を怖がる子もいますが、単に怖がるのではなく、犬という動物を知って、正しい接し方をすれば怖いものではないということも教育の一環として教えていくことが大事だからです。
「犬をよく観察する」ことは、犬のボディランゲージを読むことにつながります。
もちろん、短い活動時間の中で、犬のボディランゲージすべてを伝えることはできませんが、犬が警戒しているのか親しみを持ってくれているのかを知ることはとても大事なので、一般的に尻尾を振っているときはOKというような大雑把な伝え方はしていませんでした。
つまり、尻尾の振り方によってはウェルカムではないことも伝えていくわけです。
尻尾の位置、振り方によっては、真逆の意味になっていることもあるからです。
また、尻尾ばかりに気が行ってしまい、ほかの部分を見落としてしまうことも多いので、今日はそのほかの部分のひとつ、犬の首から背中にかけての毛の状態もとても重要なボディランゲージになっているというおはなし。
人間の場合「総毛立つ」という言葉があります。
簡単な説明では「恐怖や寒さによって体中の毛が逆立つ」様をいいます。
犬の場合も同様のことが、首から背中にかけて起こります。
警戒しているとき、恐怖を感じた時に、首や背中の毛が立ちあがるのです。
英語では「raised hackles」
短毛犬種は見ていてわかりやすいです。
どういう感じかと言うと、ローデシアンリッジバックのリッジのような感じで、その部分だけの毛が立ち上がっています。
犬の毛が立っているときは、犬は警戒心全開なので、対象物が生き物でなければ、自分で確認させることで落ち着くことができますし、相手が人や犬など生き物の場合は、一度距離を取ってあげれば落ち着けます。
そのまま距離を縮めてしまうと、吠えたり、場合によっては「窮鼠猫を噛む」事態にもなりかねないので、注意が必要です。
なぜこんな話を書いたかというと、背中の毛が立つことをあまり知らない人が多いのと、長毛犬種だと目立たないため気づかなかったりして見逃してしまうことが多いからです。
毛の長い、ショータイプのボーダー・コリーでも、首の後ろの毛ははっきり立ちあがりますし、見習いのようなスムースタイプの場合は、遠目にも明らかに毛が立っているのは目視できます。
興奮がマックスにならないように、気をつけてあげられるといいですね。
ボディーランゲージについての詳細は、Lili Chinさんの「DOGGIE Language」に載っています。
日本語翻訳版も出ているので、興味がある人は是非読んでみてください。
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