犬のハズバンダリーケア

2023年9月16日 (土)

「咬む犬」と暮すこと

先週「人と動物の共生大学」のライブ配信で「触れない犬の行動療法の実際」というライブ配信がありました。
私は主催イベントで遠征していたこともあり、帰ってきてからアーカイブをゆっくり見ました。
獣医行動診療科認定医である奥田順之氏のお話です。

「触れない犬」とは触られることを嫌悪し、咬むというものです。
触る触らないに限らず、犬の咬みつき行動には様々な原因がありますが、どんな原因であったとしても、犬が嫌がっていることで「咬む」行動を選択していることに違いはありません。
※喜んで興奮しすぎて咬むのとではダメージが違います。

いくつかの症例のビデオを観ながら解説をされていましたが、小型犬であっても「咬む力」は相当なものですから、無傷でいられることはほとんどありません。
実際私も飼主さんが触れない小型犬に対し、緊急を要することで手を出さざるを得ず咬まれ、その後瘢痕化したため、治癒にはかなり時間がかかりました。

「咬む犬」の行動修正として、かつて某放送局が現場の実態を放映したこともありましたが、対処の方法はいくつかあったとしても、犬にとってストレスや負荷をかけすぎず、咬みつき行動を減らしていくには、その原因となることを人間がしないこと、あるいは、そういう環境に犬を追い込まないことが重要なポイントになります。
つまり、「咬みつきスイッチ」が入りづらい状況を続けていくことで、「咬む」行動の閾値があがり、ちょっとイラっとしてもすぐ咬む行動に出づらくなるようにするということです。

人と暮していく犬にとっては、嫌なことを全くしないで一生暮らすことは出来ません。
トリミング、爪切り、ブラッシング、獣医師の診察等々、犬にとって楽しくない状況は必ずついてまわります。

嫌なことを嫌なことと刷り込まないために、人間側が犬のきもちになってサポートしていくことが重要になります。

幸い我が家には、私を咬む犬は一頭もいませんでしたが、獣医師が苦手な犬が一頭だけいます。
獣医師を転々としたり、ハズバンダリーケアを施したり、診察をしなくても病院に何度か通わせてもらったりと、いろいろ試しながら暮らしています。

そもそも、犬が咬むようになるのは人間の問題であることも少なくありませんが、犬の個体による性質も大きく関わってくるので、「イヤ!」と言う気持ちを無視して強制していると、「イヤ」と唸ることを止めて、突然咬みつくようにもなってきます。

犬と暮すことを決めた人は、まさか自分の犬が自分を咬むようになるとは思ってもみないはずです。
特に小型犬の場合は、人間は力で押さえつけることが出来てしまうので、ついつい犬の気持ちを見落としてしまうこともあるかもしれません。

これは、犬の好きにさせるということではありません。

犬が嫌がることを強要するのではなく、犬が嫌がらなくても出来るようなサポートを時間をかけてやってあげる方法を見つけることが犬のストレスを軽減できるというお話です。

いろいろ強いてきても文句ひとつ言わずについてきてくれる性格の犬もいます。
おっとりしていて、いちいち細かいことは気にしないタイプなのでしょう。
そういう犬たちとの暮らしはのんびりした時間が流れています。
しかし、そんな犬ばかりではないので、愛犬の性格をよく知ることも大事ですね。

さて、我が家の見習い、人に手を握られるのは好きではありません。
足ふきも嫌いですが、無理矢理掴むのではなく、足をあげるたびにキュー(4本の足それぞれ)をつけてトリーツをあげていたら、とりあえずあげてはくれるようになりました。
でも、好きではないので、やたらにやらせることはありません。
あげてくれても握るのではなく、私の手や足に乗せてくれるだけでOKです。

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ドッグダンスのトリックには足(手)技が沢山ありますが、見習いの習得はむずかしそうですね。

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2023年1月15日 (日)

リードの話し

リードなんて、犬を繋ぐ紐程度に考えている人は少なくないかもしれませんが、犬飼い歴が長くなってくると、使いやすさや手になじむ素材など、いろいろと好みも出てきます。

逆に言うと、子犬の場合は齧ってしまう可能性もあるので、手になじみつつも、丈夫な物であった方が無難ですね。

しかし、一番に考えなくてはいけないのは、リードは犬に負担をかけることなく、犬の安全を守る道具であるということです。

犬が引っ張った時に、手から離れてしまうようであれば、犬の安全が保障できませんし、歩いているとき、常に犬がリードに引っ張られているように短ければ、犬も歩きづらく、リードが張った状態が常態化してしまうことで、犬は常にリードを引っ張るようになってしまいます。

つまり、犬との距離感を上手にコントロールできる長さがある程度必要ということです。

ラリーオビディエンス競技では、レベル1のカテゴリーはリード付きで行いますが、リードが張るたびに、ペナルティとして1点ずつ減点されて行きます。
リードが張らないようにするリードさばきが必要となるわけですね。

もちろん、レベル1ですから、どちらかと言うと初心犬が参加しているので、当然100パーセントのヒールワークが出来るわけではありません。
途中で気が散って止まったり、あるいは別の方に行きそうになったりしたところで、リードが張る前に犬の意識を戻して張らないようにするのです。
その場合あまり短いリードでは上手にコントロールできません。
すぐにリードが張ってしまうからです。
適度の長さのリードを緩めたり、短めに持ったりしながら、犬をコントロールするのです。

日常生活においても、このリードさばきはある意味重要です。

そのためには、リードの長さもとても重要になるということです。
小型犬であれば、当然リードを装着するハーネスの位置はかなり低めになるので、リードの長さは長めが必要です。
では、長めとはどれくらいのことを言うのでしょうか。

我が家の場合、中型犬ですが、通常の散歩では1メートル40cm程度を使っています。

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※理想はリードがUの字あるいはJの字に緩んでいる状態です。

ちょっと走れる広場に行くようなときは4.5メートルぐらいのロングリードを、緩めたり、短めに持ったりしながらコントロールします。

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ロングリードというと、フレキシブルリード(機械でリードの長さを調節するもの)を想像される方がいらっしゃいますが、このリードは若い元気な犬にはあまり向きません。
なぜなら、動きが機敏で、急に走り出したりするからです。
犬が急に動くと人間は反射的にストッパーをかけますが、その止め方は犬にはかなりの衝撃になります。
小型犬の場合、体が宙に浮いてしまうこともあるでしょう。
ハーネスではなく、首輪に付けていたとすれば、首への衝撃ははかりしれません。
自分の首で想像してみて下さい。
急に首に衝撃を受けたら、むち打ち症になってしまうかもしれませんね。

のんびり匂い嗅ぎをしながらお散歩する成犬やシニア犬であれば、リードを伸ばしたり、止めたりしてもさほどの衝撃にはなりませんが、元気な犬が走り回れば当然止めるときの衝撃は大きくなります。

犬の状況を確認しながらリード選びをしたいですね。

蛇足ですが、革リードは手になじむと使いやすいのですが、子犬や、噛み癖がある犬の場合はすぐに嚙み切ってしまうのでおすすめしません。
噛みちぎりにくい、ロープタイプの方がいいでしょう。
もちろん、リードを着けたままハウスに入れたり係留すれば、当然暇を持て余した犬のおもちゃになってしまうので、基本的にはお散歩時以外は外しておきます。
噛まない犬の場合(現アシスタント)は革リードは手になじんでとても使いやすいのですが、ついつい馴染み過ぎて経年劣化を忘れてしまいます。
傷み具合の確認は必要ですね。

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2022年12月11日 (日)

「嫌なこと」にしないために。

子犬と暮らし始めると、いろいろなことを教えていかなければいけません。
しかし、それは子犬にとって楽しいことばかりではありません。
子犬が「イヤ!」と感じることを、どうやってやればいいのでしょうか。

まず「イヤ!」という行動が出そうな場合は、子犬の好きなものを使って、気を紛らわすことから始めます。
そのためには、子犬の好きなものを知っておくことが必要ですね。

子犬が「イヤ!」と思う行動とはどんなことでしょう。
一般的に「イヤ」という行動が出やすいのは、体を掴まれること(自由を奪われること)、手足を触られること、隔離されること、などがあがります。

日常生活では、当然子犬が嫌がることもやっていかなければいけませんが、無理強いは禁物です。
なぜなら、最初は何が何だかわからず我慢しているように見えても、次は我慢しないからです。

では、どんなことが日常生活の中で「イヤ」な部類に入るでしょうか。

・手足に触る:足拭き、爪切り、足裏カット、獣医師の診察
・顔周りを触る(拭く):ブラッシング、トリミング、歯磨き、獣医師の診察
・体に触る:抱っこする、シャンプー、トリミング、獣医師の診察
・体に何かを装着する:カラーやハーネスの着脱、洋服を着せる
・じっとしている:トリミング、獣医師の診察

上記のようなことを最初から喜んで協力してくれる子犬はあまりいないでしょう。

何事にも初めがありますが、最初から無理強いしてしまうと、「イヤ」と言っても聴いてくれなかったと学習した子犬は、次は反撃しようと考えます。
賢い犬ほど、人間観察は優れているので、予測して身を守るようになります。

反撃は、唸りや空噛み、そして本気噛みに発展し、中・大型犬の場合は手に負えなくなることもあります。

そうならないために、様々な「イヤ」に馴らしていくためには、「イヤ」をあまり感じさせないような環境設定が必要です。


さて、今日は生後4か月のOさんのプライベートレッスンがありました。
お散歩デビューを控え、ハーネスの着脱を飼い主さんにトライしていただきました。

初めは私がトリーツを使って装着を試みましたが、ハーネスが両前足を入れなければいけないメガネタイプだったので、トリーツではうまく行かないことが判明。
リッキーマットを使うことにしました。

リッキーマットとは、ペースト状の食べ物を塗って犬に舐めさせるというマットです。
以前、見習い2号の爪切りの時にも使いました。
現在は馴れたので、マットが無くても切らせてくれています。

その時の動画はこちら👇

Oさんのマットへの執着はかなりのものでしたので、舐めている間に装着完了。

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ハーネスはおもちゃではなく、装着も不快に感じないと理解してもらうまでは、リッキーマットでトライしていただくことにしました。

「イヤ」の数が減ることで、犬のストレスは軽減できます。

「ウチの子、〇〇をすると噛むんです。」というお悩みが少しでも減るといいですね。

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2022年11月25日 (金)

ハズバンダリーケア

今日からJAPDT主催のカンファレンスが始まりました。
このカンファレンスは、かれこれ15年ぐらい前でしょうか、初代ボーダー・コリーがデモ犬として参加したのがきっかけです。

毎年とても有意義な講義が聴けるので楽しみにしていますが、コロナ禍の影響で、今年もネット配信になりました。

今回3日間を通じてシカゴのAnimal Behavior Training Conceptsの創設者Laura Monaco Torelli氏の講義があります。
Lauraさんが2019年に来日されたとき、「ハズバンダリーケア」についてのセミナー・ワークショップにアシスタントと見習い1号と共に参加しました。

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実際にハズバンダリーケアを見ることで、多くのことを学べた二日間でした。

あれから3年、気持ちを新たにLauraさんの講義を聴きながら、ますます犬をよく観察することの重要性を感じました。

さて、我が家の見習い1号が2年前に撮った動画がこちら👇です。


1号はパピーの頃のトラウマから、獣医師の診察が苦手です。
病院にも入り、自分から診察台にも上れるのですが、触診直前に緊張が走ります。

そんなこともあり、Lauraさんから教わった「チンレスト」だけでなく、診察する側の人の気持ちに配慮してマズルガードの装着にも馴らしておいた方がいいだろうと考えて行いました。

おかげで、今年無事に去勢手術も切り抜けられた1号です。

人も犬もストレスが軽減できるのであれば、ハズバンダリーケアを行うことはとても重要なことではないでしょうか。

明日以降の講義も楽しみですね。

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2022年9月20日 (火)

きらいな物には馴らさなくてもいい?

子犬の社会化とは、犬が恐怖を感じる前に、様々なものに少しずつ晒しながら、気にしなくても大丈夫と言うことを教えていくことです。
それは家の中のドライヤーや掃除機の音だったり、散歩中の車の音や、高速で走り去るバイクであったり、これから先子犬が遭遇するであろう様々なものに早くから馴らしてあげることで、将来的なストレスを軽減させるのが目的です。

成犬になってからの社会化も同じですが、一度恐怖心などネガティブな感情を持ってしまうと、それを払拭するためのトレーニングはとても時間がかかり、人も犬も根気が必要です。

だからこそ、そうなる前に経験値をあげるために、いろいろな物を見せてあげることが大事ですが、やり過ぎも禁物。
なにごともその子の状況に合わせて進めていくことが重要です。

中には、かわいそうだから無理に馴らす必要はないと考える人もいます。
もちろん、家の中から一歩も出なかったり、あるいは家の中でもしーんとした環境を提供できるのであればいいのでしょうが、なかなかそうもいかないでしょう。

我が家の犬たち、掃除機に馴らす練習をしました。
スイッチをいれないで、そばに置いておくところから始め、動かさずにスイッチだけ入れてみるとか、少しずつハードルをあげて練習しました。
もちろん、反応しなければご褒美が出るという仕組みです。

反応してしまう場合は、ハードルを下げる必要があります。

以前床用掃除用具を子犬の前で動かしても気にならなくするトレーニングの様子を動画にあげました。
詳細は👇こちら


この時は、犬が最終的にはフリーの状態でも出来るようにしましたが、掃除機に関しては敢えて無理をする必要はないし、掃除の邪魔にもなるので、ハウスに入ってもらうことにしています。
もちろんその方が犬にとっても安心だからです。

目標は犬が冷静でいられること。
嫌な思いを我慢させることではありません。
犬にとって無理にならないように馴らしてあげることが大事ですね。

少しずつ、犬のレベルに合わせて馴らしていくためには、人間の観察力も重要です。

そもそも犬たちの聴力は人間をはるかに超えているので、うるさい音自体が嫌悪刺激になりやすいものです。

その昔、初代ボーダー・コリーと都心の公園を散歩していた時、急に爆音がしたので見上げたら、頭の上をかすめてヘリコプターがすぐ先に降りてきたことがありました。
さすがに私もびっくりしましたが、犬は大パニック。
一生に一度あるかないかの状況を想定して、ヘリコプターの爆音に馴らす必要はありませんが、何があるかわからないことは常に念頭に置いておくことは必要かも知れませんね。

さて、いろいろなことを想定した中で、見習い2号のマズルガードの装着練習。

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この話の続きはまた。

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2022年7月 6日 (水)

苦手は無理強いではなく、犬の気持ちを優先させて克服してもらいましょう

先日見習い2号が傘にびっくりした話を書きました。
傘をさして歩いている人は多いものの、目の前で急に開かれるとびっくりするようです。

今日プライベートレッスンでLさんのお宅に伺ったとき、Lさんも実は苦手と聞きました。
確かに私が折りたたみ傘をいじっていると、吠えながら遠巻きにして寄ってきません。

そこで、2号同様低い位置で傘を持ってLさんが近寄ってきやすい状況を作ります。

実はLさん、普段オヤツをあまり召し上がらない方なので、今日もしお腹が空いていなければやらなかったのですが、今日はお腹が空いていたようで、そばに寄って来てくれました。

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左手に持った傘は静かに揺らす程度にします。

その後、オヤツを投げたり、傘の傍でオヤツをあげたりして、少しずつ傘に馴らしていきます。

その後オヤツを食べている横で、静かに傘を閉じたり開いたりして様子をみます。
この時点で、一気に開いたり閉じたりすることはしません。

怖がらないでオヤツが食べ続けられていたので、その後閉じた傘の中にオヤツを隠して放置していたら、自分から寄って行って、オヤツも全部食べられました。

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その後、お部屋の中に開いた傘を置いて様子を観ていたら、自分から傘の傍に寄っていくことも出来ました。

だからと言って、今日のレッスン一回で傘が大丈夫になるわけではありません。
少しずつ馴らしていきましょう。


実はLさんは様々なトリックに挑戦してくれているアスリート。

少しずつステップを重ねて後肢上げが出来るようになったところで、とうとう逆立ちまで出来るようになりました。

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体幹が出来てきた感じですね。

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2022年6月 4日 (土)

リックマット

「リックマット(Lick Mat)」とは、犬や猫などがオヤツを舐めるためのマットです。
最近では「リッキーマット」という名称が登録商標にもなっているようなので検索するといろいろ商品が出てきますが、私がリックマットとして使っていたのは、100円ショップで売っていたシリコン製の鍋敷きでした。
これでも十分役に立っていたので、今回見習い2号が我が家にやってきてからは爪切りのときにこれを使っていました。

参考動画はこちら👇



吸盤がついたリックマットもあるようなので、今回購入してみました。

202206041

あいにく、マットを乗せている代はすべり止めが付いているので、吸盤は役に立ちませんでしたが、リックマットとしての役目はちゃんと果たしてくれました。

202206042

つるっとした壁であれば、かなりの吸着力で壁についてくれるので、前を向いていてもらう場合は有効でしょう。

見習い1号はパッドの毛のカットも爪切りもごろんと横になって身を委ねてくれるのでトリミングはとても楽ですが、2号はまだまだのようです。
そのうち、ごろんとなってくれるといいのですが。
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2022年4月12日 (火)

子犬の爪切り

トリミング犬種と言われる犬たちは、小さいころからプロの手で、ヘアカットや爪切りなどをやってもらうわけですが、それ以外の犬種の場合は、飼い主さんがご自分で爪切りをすることもあります。

我が家の犬たちは、トリミング犬種ではありませんが、かつてドッグショーに出ていたこともあり、足回りのカットや爪切りは自宅で行っていました。

幸いどの子たちも、さほど嫌がることなく、ブラッシングや足回りのカット、爪切りをやらせてくれていました。
見習い1号も、私がハサミや爪切りを出すと、自分から傍に寄ってきて、ごろんと寝転がり、足回りのカットや爪切りをさせてくれます。

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一方見習い2号は、現在生後5か月ですが、どうも前肢を触られることに抵抗があるらしく、足拭きの時も、まだトリーツを使いながら行っています。

当然爪切りのハードルは高いので、なるべく早くから馴らしていこうとしましたが、やはりちょっと抵抗があるようなので、他に気を散らしてもらっている間に、さっさと済ませてあげることにしています。
今回は我が家に来て3度目の爪切り。

参考動画はこちら👇


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2021年12月21日 (火)

ハズバンダリーケア@Vet.4回目

動物病院が苦手な見習いのハズバンダリーケアも今日で4回目となりました。

朝の散歩の帰りにアシスタントと一緒に立ち寄ります。
入り口を入ると自分からどんどん中に入っていき、待合室で待機。
待機中も特に不穏な動きはありませんでした。

診察室に入るときも自分から入って行き、さりげなく女医さんに挨拶。
いつも通り勝手に診察台に上がってしまうので、準備が出来るまで「マテ」。
「アップ」「フセ」で体重測定。

その後私の腿にチンレスト。
先生には見習いの視界に入るところにいていただきました。

いつものように目で検温。

その後トリーツを食べたり、診察室の中でリラックスしている様子だったので、今回はワクチンを打つ方向で進めていくことにしました。

前回は首筋の消毒だけで終わりましたが、今回は消毒はすんなり完了。
しかし、実際に注射器が近づいてくると、チンレストから離脱します。
それでも今までの動物病院で見られた「スイッチが入る状況」にはなりません。

そこで何回かチンレストを行った後、私は「ステイ」のキューを出して、彼が動かない間クリッカーを鳴らしてトリーツを渡すことにしたところ、ワクチンを無事接種することが出来ました。

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本来ならば、「ステイ」をかけずに彼の意思を尊重したかったのですが、時間をかけすぎて緊張感が高まってもいけないと感じ、敢えて「ステイ」とキューを出しました。
FCIオビ競技に出ている犬なので、「ステイ」と言われたら何をすべきなのかはわかっています。

彼はトリーツを食べながらじっとしていることが出来ました。
緊張が高まれば当然トリーツは口に出来なかったり、口にしてもすぐスイッチが入ってしまうのですが、今回は今まで練習してきたことで、気に入らないことではあるけれども、我慢の閾値を少し上げることが出来たのではないかと考えます。

この5年半、私が力づくで保定したり、あるいはマズルガードを付けていないと触診さえ受けられなかったことを考えると、見習いがじっとしていられたことは本当に快挙でした。
今までの見習いであれば、「ステイ」など耳には入りませんでした。

注射後先生と話をしていると、また自分から先生に甘えに行く見習い。

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今までは怖いことは起こらなくても、滞在時間が長くなるといっぱいになって私に抱きつこうとしていた見習いが、今回は注射の後もリラックスして診察室にいることができました。

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今後も特に用がなくても、動物病院にお邪魔しながら、少しずつハズバンダリーケアを続けていく予定です。
もちろん、毎回診療費は払ってますよ。

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2021年12月15日 (水)

ハズバンダリーケア@Vet.3回目

ご近所の獣医さんのご厚意で、今日も見習いのハズバンダリーケアのため動物病院に行ってきました。

2回目の様子はこちら👇
http://chn.air-nifty.com/dance_with_dogs/2021/12/post-046acb.html

今回は朝の散歩の流れで病院に寄りました。
アシスタントも同行しているので、少し気持ちは楽だったかもしれません。

前回は乗った診療台からすぐに飛び降りたりバタバタしていましたが、今回は落ち着いて座っていられたので、体重も正確に測定できました。

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その後下りてから検温のために診療台にチンレスト。

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じっとしている時間はまだまだ短いのですが、体温計が差し出されても逃げる様子はありませんでした。

それから触診。
この時は私の膝にチンレストをしてもらっているときに聴診をお願いしました。
家では問題なくできますが、先生が横にいて彼の視野外から手を出されること自体がまだまだストレスのようです。
それでもちょっと我慢出来て聴診完了。

先生とお話を始めると、自分から先生に近寄って行く見習い。

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もちろん、オヤツもあげてもらっています。
ただ、食べ方に少しストレスを感じます。

その後私が首の後ろを触っているとき、先生にも触って頂きました。
少しずつ触られることには慣れてきているようです。

首の後ろを消毒用の綿で触ろうとすると少し体を避けるので、私が消毒面を首に付けることに。

多分、注射自体は一瞬のことなので出来ないことはないでしょうが、見習いが嫌だと思ってしまえば、二度とこの病院にも来られなくなるので、今回も注射はせずに帰ってきました。

今回の滞在時間20分弱。
前回は10分ちょっとで頭がいっぱいになってしまった見習い。
少しは進歩したのかもしれませんね。

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