犬のハズバンダリーケア

2024年4月 9日 (火)

犬のきもちをゆっくり変えてあげる

犬も人間同様様々な感情があります。

楽しい。
怖い。
悲しい。
イヤ。
などなど。

「怖い」や「イヤ」という気持ちを無視してしまうと、犬はどんどんネガティブな反応をするようになるので、犬のきもちをわかった上でサポートしていくことが重要です。

以前にも書きましたが、「大丈夫」と言う言葉は、逆に犬にとって「大丈夫じゃない」状況とリンク付けされていくので、あまり言わない方がいいかもしれません。
「大丈夫」かどうかを決めるのは人ではなく犬なので、出来るだけ普段通りに接することが犬にとって安心できるかもしれません。


さて、今日はSさんのカウンセリングがありました。
Sさんは、日常生活においてはまったく問題の無い女の子です。
しかし、数か月後に海外渡航の予定があるため、今日は手続き以外でSさんにとって必要なことなどをお話しすることになりました。

最優先事項はクレートトレーニングです。
飛行機での輸送においてクレート待機は不可欠です。

Sさん、クレートが嫌いなわけではありませんが、ドアが閉まるのが嫌い。
それを克服してもらうには、クレートが楽しい場所であることを知ってもらう必要があります。

そこで、今日はクレートをリビングに移していただいてから、中にSさんの好きなオヤツを何個か入れてみました。
当然傍まで来て中を覗きますが、入りません。
私がそばにいると、閉められるのではないかと予測しているので、敢えて知らん顔してダイニングで皆様とお話ししていると、こっそり食べに行きました。

その後もお話の合間にオヤツを数個投げ入れて、放っておいたところ、自分からこっそり入って、慌てて飛び出してくる様子が見られました。

こんなことを繰り返していたら、クレートの中のオヤツをしばらくのぞき込んでいたSさんでしたが、

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最後は中まで入って、滞在する時間が少し増えました。

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まずは、自分から入りたい気持ちになることが大事ですね。
その後は滞在時間が増えるように工夫していきます。

飼い主様も渡航に向けて、根気よく頑張ってくださるそうなので安心です。

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2024年4月 3日 (水)

犬の嫌悪感を無視しない

犬にも人間同様、個体によって苦手なものが違います。
子犬の頃から、あまり頓着しない性格の犬もいれば、石橋を叩くような犬もいますし、とても繊細なメンタルの犬もいます。

頓着しない子は、何をされても気にしないかもしれませんが、繊細な子はいちいち気にするかもしれません。
頓着しない子犬を育てるのは楽ですが、繊細な子を育てるのは時間がかかります。
人間の子供と同じです。
「弱い子は厳しく躾けて強くすればいい。」といった二世代前の考え方を押し付けても解決できません。

それは「やわな考え方」ではなく、逆に言えば「メンタルを強くするため」の大事なステップと考えましょう。

犬は苦手なことを強いられれば、「嫌だ」という意思表示をします。
それは時に「小さな唸り」かもしれませんし、逃避行動かもしれませんが、とりあえず犬が嫌がっているということをハンドラ―は認識しなければいけません。

それを無理にやり続けていれば、犬のストレスは限界となり、「唸り」の次のステップ「空噛み行動」に出ます。
「飼い主に向かって何をする!」とまだ関係性も出来ていない子犬を力で押さえつけて続ければ、最後は「本気噛み」に移行する可能性があります。
いつも書いていますが、全ての犬がそうなるわけではありません。
しかし個体の性格によっては、そうなる犬もいるというのが事実です。

そうならないためにはどうすればいいのか。

犬の「嫌だ」という気持ちを理解したうえで、少しでも「我慢」出来るレベルにもっていくことです。
場合によってはそれが楽しいことに転じられることもあります。

ではどうやって「嫌だ」を減らしていけばいいのでしょうか。

例えば爪切り。
そもそも、足を触られることがあまり好きではない犬にとって、前肢を握られたり、ましてや爪切りでミスをしたりすれば、その次は絶対前肢を預けてはくれません。

そこで、犬の足に触るときは、「楽しいこと」や「いいこと」が同時に起こるような条件付けをしていくわけです。
いつものオヤツよりもレベルが高い美味しいものが食べられるとなれば、犬のストレス度を下げることが出来ます。
そして、「嫌なこと」の時間を短く抑えること。
当然犬には4本足があるわけですから、一度に4本の足の爪切りをしようとしないこと。
さらに言えば、爪切りの音だけさせて、犬の足を触るだけにとどめておくなどして、爪切りのシチュエーションの予行演習から始めることも有効です。

おうちシャワーなども同じで、最初から全身を洗うのではなく、初めは足だけにするなど、「嫌(イヤ)」という気持ちになる前に止めてしまうことも大事です。

我が家の見習いの場合、特に前足に触られるのが嫌なので、爪切りは美味しいものとセットにすることにしました。
つまり、目の前に美味しいクリーム状のオヤツを塗ったマットを置いて、ペロペロ舐めている間4本の足に触ることから始めたのです。

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これを繰り返すことで、多少嫌でも、美味しいものがあれば我慢が出来るレベルになりました。

子犬の頃は力で組み伏せられても、成犬になれば難しいサイズの犬もいます。
小さいころにちゃんと時間をかけてあげると、あとが楽ですね。

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2024年3月 8日 (金)

犬との暮らし:グループカウンセリング

今日はドッグサロンApsey(アプシー)さんのご依頼で、犬との暮らし方についてのグループカウンセリングの講師を務めさせていただきました。

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犬と上手にコミュニケーションをとるには。
犬に行動を教えるには。
犬を叱らないで済む方法とは。
犬のきもちを無視しないようにすること。
などなど、人の勘違いや犬の勘違いを少しでも減らせるようにお話しさせていただき、そのあと個々の課題についてアドバイスをさせていただきました。

見習いを同伴していったので、初めての場所、初めてのシチュエーションにどうなることかと心配でしたが、ケージの中で静かにしていることが出来、外に出ても、ご参加の皆様に跳びつくことなく、上手にご挨拶をすることが出来ました。

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少しずつ進歩しているようです。

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2024年3月 5日 (火)

マズルガードの話し

 昨日たまたまお会いした旧知の友人から、お知り合いが獣医さんを探しているという話を聞きました。
理由は、ご愛犬(大型犬)の元気が良すぎて診察出来ないからという。

この犬種は私も仕事柄ハンドリングしたことがありますが、男の子のパワーは特に強く、女性の手で制御するのはなかなか難しいレベルです。
ましてや診察となると、嫌がる犬にとっては全力で反撃したり、逃げたりすることが予想されます。

こんな時、獣医側としては安心して診察できるようにマズルガードを装着して欲しいという話を聞いたことがあります。

日常のトレーニングにおいては、嫌なことをされると噛むという犬のトレーニングでは、なるべく犬の嫌がることをやらないようにして、「噛みのスイッチ」が入りにくくすることから始めていきますが、獣医師の診察はそうはいきません。
ハズバンダリートレーニングによって、犬と折り合いをつけることはとても有効ですが、急に病院に行かなければいけないことも多々あります。
そんなときはやはりマズルガードが有効です。

マズルガードを付けていると、攻撃性の高い犬と思われてしまうのが嫌なのは誰も同じです。
しかし、安心して診察を受けるためにマズルガードは不可欠です。

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普段から装着する練習をしておくことも大事ですね。

アシスタントのバスカヴィルタイプのマズルガード装着練習はこちら👇からご覧になれます。




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2023年10月28日 (土)

パピートレーニング:嫌なことを減らす

子犬の頃は、多少子犬が嫌がっていても、力で抑えられることもあり、ついつい無理をしがちですが、成長するに伴って、「嫌!」という気持ちが強くなってくると、身体が大きくなった犬を力で抑えるには難しくなってきます。

そうならないためにはどうすればいいのでしょうか。

やはり、様々なものに対して、好奇心を持って近づける子犬の時期を無駄にしないことも大事ですが、気が付いたら受容期を逸してしまったということもあります。
それでも、あきらめることなく、少しずつ馴らしていくという作業が大事です。

特にトリミングや獣医師の診察など、犬が一生のうちで避けることが出来ない場所や行為に対して馴らしてあげることは不可欠です。

さて、今日は見習いのバースデー検診の日でした。
見習いは人、犬、誰彼かまわず、挨拶にいくほどフレンドリーな性格ですが、さすがに触診が始まりそうになったらちょっと緊張が走りました。

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幸い唸ることはありませんでしたが、持って行ったオヤツが口に出来ない瞬間もあり、ちょっとストレスフルだったようです。
しかし、言葉の励ましとオヤツで、少しずつ受け入れてくれ、最後は自分から診察台に飛び乗って体重測定も出来ました。

考えてみれば、初対面の女医さんにあちこち触れるるわけですから、誰だって緊張するものです。
でも、力で押さえつけるのではなく、自分から参加してもいいという気持ちにさせてあげることが大事ですね。

一方、動物病院大嫌いなアシスタントは付き添いだったので、思う存分女医さんに甘え、オヤツのおこぼれを頂きながら、自分から診察台に跳び乗ってご満悦でした。
もちろん、こちらの方は触診はありません。
楽しい気持ちで帰ってもらうだけですね。

帰りは、併設されたショップで、オモチャやオヤツを見ながらリラックス。
追い詰めないことが大事ですね。

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2023年9月16日 (土)

「咬む犬」と暮すこと

先週「人と動物の共生大学」のライブ配信で「触れない犬の行動療法の実際」というライブ配信がありました。
私は主催イベントで遠征していたこともあり、帰ってきてからアーカイブをゆっくり見ました。
獣医行動診療科認定医である奥田順之氏のお話です。

「触れない犬」とは触られることを嫌悪し、咬むというものです。
触る触らないに限らず、犬の咬みつき行動には様々な原因がありますが、どんな原因であったとしても、犬が嫌がっていることで「咬む」行動を選択していることに違いはありません。
※喜んで興奮しすぎて咬むのとではダメージが違います。

いくつかの症例のビデオを観ながら解説をされていましたが、小型犬であっても「咬む力」は相当なものですから、無傷でいられることはほとんどありません。
実際私も飼主さんが触れない小型犬に対し、緊急を要することで手を出さざるを得ず咬まれ、その後瘢痕化したため、治癒にはかなり時間がかかりました。

「咬む犬」の行動修正として、かつて某放送局が現場の実態を放映したこともありましたが、対処の方法はいくつかあったとしても、犬にとってストレスや負荷をかけすぎず、咬みつき行動を減らしていくには、その原因となることを人間がしないこと、あるいは、そういう環境に犬を追い込まないことが重要なポイントになります。
つまり、「咬みつきスイッチ」が入りづらい状況を続けていくことで、「咬む」行動の閾値があがり、ちょっとイラっとしてもすぐ咬む行動に出づらくなるようにするということです。

人と暮していく犬にとっては、嫌なことを全くしないで一生暮らすことは出来ません。
トリミング、爪切り、ブラッシング、獣医師の診察等々、犬にとって楽しくない状況は必ずついてまわります。

嫌なことを嫌なことと刷り込まないために、人間側が犬のきもちになってサポートしていくことが重要になります。

幸い我が家には、私を咬む犬は一頭もいませんでしたが、獣医師が苦手な犬が一頭だけいます。
獣医師を転々としたり、ハズバンダリーケアを施したり、診察をしなくても病院に何度か通わせてもらったりと、いろいろ試しながら暮らしています。

そもそも、犬が咬むようになるのは人間の問題であることも少なくありませんが、犬の個体による性質も大きく関わってくるので、「イヤ!」と言う気持ちを無視して強制していると、「イヤ」と唸ることを止めて、突然咬みつくようにもなってきます。

犬と暮すことを決めた人は、まさか自分の犬が自分を咬むようになるとは思ってもみないはずです。
特に小型犬の場合は、人間は力で押さえつけることが出来てしまうので、ついつい犬の気持ちを見落としてしまうこともあるかもしれません。

これは、犬の好きにさせるということではありません。

犬が嫌がることを強要するのではなく、犬が嫌がらなくても出来るようなサポートを時間をかけてやってあげる方法を見つけることが犬のストレスを軽減できるというお話です。

いろいろ強いてきても文句ひとつ言わずについてきてくれる性格の犬もいます。
おっとりしていて、いちいち細かいことは気にしないタイプなのでしょう。
そういう犬たちとの暮らしはのんびりした時間が流れています。
しかし、そんな犬ばかりではないので、愛犬の性格をよく知ることも大事ですね。

さて、我が家の見習い、人に手を握られるのは好きではありません。
足ふきも嫌いですが、無理矢理掴むのではなく、足をあげるたびにキュー(4本の足それぞれ)をつけてトリーツをあげていたら、とりあえずあげてはくれるようになりました。
でも、好きではないので、やたらにやらせることはありません。
あげてくれても握るのではなく、私の手や足に乗せてくれるだけでOKです。

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ドッグダンスのトリックには足(手)技が沢山ありますが、見習いの習得はむずかしそうですね。

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2023年1月15日 (日)

リードの話し

リードなんて、犬を繋ぐ紐程度に考えている人は少なくないかもしれませんが、犬飼い歴が長くなってくると、使いやすさや手になじむ素材など、いろいろと好みも出てきます。

逆に言うと、子犬の場合は齧ってしまう可能性もあるので、手になじみつつも、丈夫な物であった方が無難ですね。

しかし、一番に考えなくてはいけないのは、リードは犬に負担をかけることなく、犬の安全を守る道具であるということです。

犬が引っ張った時に、手から離れてしまうようであれば、犬の安全が保障できませんし、歩いているとき、常に犬がリードに引っ張られているように短ければ、犬も歩きづらく、リードが張った状態が常態化してしまうことで、犬は常にリードを引っ張るようになってしまいます。

つまり、犬との距離感を上手にコントロールできる長さがある程度必要ということです。

ラリーオビディエンス競技では、レベル1のカテゴリーはリード付きで行いますが、リードが張るたびに、ペナルティとして1点ずつ減点されて行きます。
リードが張らないようにするリードさばきが必要となるわけですね。

もちろん、レベル1ですから、どちらかと言うと初心犬が参加しているので、当然100パーセントのヒールワークが出来るわけではありません。
途中で気が散って止まったり、あるいは別の方に行きそうになったりしたところで、リードが張る前に犬の意識を戻して張らないようにするのです。
その場合あまり短いリードでは上手にコントロールできません。
すぐにリードが張ってしまうからです。
適度の長さのリードを緩めたり、短めに持ったりしながら、犬をコントロールするのです。

日常生活においても、このリードさばきはある意味重要です。

そのためには、リードの長さもとても重要になるということです。
小型犬であれば、当然リードを装着するハーネスの位置はかなり低めになるので、リードの長さは長めが必要です。
では、長めとはどれくらいのことを言うのでしょうか。

我が家の場合、中型犬ですが、通常の散歩では1メートル40cm程度を使っています。

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※理想はリードがUの字あるいはJの字に緩んでいる状態です。

ちょっと走れる広場に行くようなときは4.5メートルぐらいのロングリードを、緩めたり、短めに持ったりしながらコントロールします。

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ロングリードというと、フレキシブルリード(機械でリードの長さを調節するもの)を想像される方がいらっしゃいますが、このリードは若い元気な犬にはあまり向きません。
なぜなら、動きが機敏で、急に走り出したりするからです。
犬が急に動くと人間は反射的にストッパーをかけますが、その止め方は犬にはかなりの衝撃になります。
小型犬の場合、体が宙に浮いてしまうこともあるでしょう。
ハーネスではなく、首輪に付けていたとすれば、首への衝撃ははかりしれません。
自分の首で想像してみて下さい。
急に首に衝撃を受けたら、むち打ち症になってしまうかもしれませんね。

のんびり匂い嗅ぎをしながらお散歩する成犬やシニア犬であれば、リードを伸ばしたり、止めたりしてもさほどの衝撃にはなりませんが、元気な犬が走り回れば当然止めるときの衝撃は大きくなります。

犬の状況を確認しながらリード選びをしたいですね。

蛇足ですが、革リードは手になじむと使いやすいのですが、子犬や、噛み癖がある犬の場合はすぐに嚙み切ってしまうのでおすすめしません。
噛みちぎりにくい、ロープタイプの方がいいでしょう。
もちろん、リードを着けたままハウスに入れたり係留すれば、当然暇を持て余した犬のおもちゃになってしまうので、基本的にはお散歩時以外は外しておきます。
噛まない犬の場合(現アシスタント)は革リードは手になじんでとても使いやすいのですが、ついつい馴染み過ぎて経年劣化を忘れてしまいます。
傷み具合の確認は必要ですね。

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2022年12月11日 (日)

「嫌なこと」にしないために。

子犬と暮らし始めると、いろいろなことを教えていかなければいけません。
しかし、それは子犬にとって楽しいことばかりではありません。
子犬が「イヤ!」と感じることを、どうやってやればいいのでしょうか。

まず「イヤ!」という行動が出そうな場合は、子犬の好きなものを使って、気を紛らわすことから始めます。
そのためには、子犬の好きなものを知っておくことが必要ですね。

子犬が「イヤ!」と思う行動とはどんなことでしょう。
一般的に「イヤ」という行動が出やすいのは、体を掴まれること(自由を奪われること)、手足を触られること、隔離されること、などがあがります。

日常生活では、当然子犬が嫌がることもやっていかなければいけませんが、無理強いは禁物です。
なぜなら、最初は何が何だかわからず我慢しているように見えても、次は我慢しないからです。

では、どんなことが日常生活の中で「イヤ」な部類に入るでしょうか。

・手足に触る:足拭き、爪切り、足裏カット、獣医師の診察
・顔周りを触る(拭く):ブラッシング、トリミング、歯磨き、獣医師の診察
・体に触る:抱っこする、シャンプー、トリミング、獣医師の診察
・体に何かを装着する:カラーやハーネスの着脱、洋服を着せる
・じっとしている:トリミング、獣医師の診察

上記のようなことを最初から喜んで協力してくれる子犬はあまりいないでしょう。

何事にも初めがありますが、最初から無理強いしてしまうと、「イヤ」と言っても聴いてくれなかったと学習した子犬は、次は反撃しようと考えます。
賢い犬ほど、人間観察は優れているので、予測して身を守るようになります。

反撃は、唸りや空噛み、そして本気噛みに発展し、中・大型犬の場合は手に負えなくなることもあります。

そうならないために、様々な「イヤ」に馴らしていくためには、「イヤ」をあまり感じさせないような環境設定が必要です。


さて、今日は生後4か月のOさんのプライベートレッスンがありました。
お散歩デビューを控え、ハーネスの着脱を飼い主さんにトライしていただきました。

初めは私がトリーツを使って装着を試みましたが、ハーネスが両前足を入れなければいけないメガネタイプだったので、トリーツではうまく行かないことが判明。
リッキーマットを使うことにしました。

リッキーマットとは、ペースト状の食べ物を塗って犬に舐めさせるというマットです。
以前、見習い2号の爪切りの時にも使いました。
現在は馴れたので、マットが無くても切らせてくれています。

その時の動画はこちら👇

Oさんのマットへの執着はかなりのものでしたので、舐めている間に装着完了。

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ハーネスはおもちゃではなく、装着も不快に感じないと理解してもらうまでは、リッキーマットでトライしていただくことにしました。

「イヤ」の数が減ることで、犬のストレスは軽減できます。

「ウチの子、〇〇をすると噛むんです。」というお悩みが少しでも減るといいですね。

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2022年11月25日 (金)

ハズバンダリーケア

今日からJAPDT主催のカンファレンスが始まりました。
このカンファレンスは、かれこれ15年ぐらい前でしょうか、初代ボーダー・コリーがデモ犬として参加したのがきっかけです。

毎年とても有意義な講義が聴けるので楽しみにしていますが、コロナ禍の影響で、今年もネット配信になりました。

今回3日間を通じてシカゴのAnimal Behavior Training Conceptsの創設者Laura Monaco Torelli氏の講義があります。
Lauraさんが2019年に来日されたとき、「ハズバンダリーケア」についてのセミナー・ワークショップにアシスタントと見習い1号と共に参加しました。

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実際にハズバンダリーケアを見ることで、多くのことを学べた二日間でした。

あれから3年、気持ちを新たにLauraさんの講義を聴きながら、ますます犬をよく観察することの重要性を感じました。

さて、我が家の見習い1号が2年前に撮った動画がこちら👇です。


1号はパピーの頃のトラウマから、獣医師の診察が苦手です。
病院にも入り、自分から診察台にも上れるのですが、触診直前に緊張が走ります。

そんなこともあり、Lauraさんから教わった「チンレスト」だけでなく、診察する側の人の気持ちに配慮してマズルガードの装着にも馴らしておいた方がいいだろうと考えて行いました。

おかげで、今年無事に去勢手術も切り抜けられた1号です。

人も犬もストレスが軽減できるのであれば、ハズバンダリーケアを行うことはとても重要なことではないでしょうか。

明日以降の講義も楽しみですね。

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2022年9月20日 (火)

きらいな物には馴らさなくてもいい?

子犬の社会化とは、犬が恐怖を感じる前に、様々なものに少しずつ晒しながら、気にしなくても大丈夫と言うことを教えていくことです。
それは家の中のドライヤーや掃除機の音だったり、散歩中の車の音や、高速で走り去るバイクであったり、これから先子犬が遭遇するであろう様々なものに早くから馴らしてあげることで、将来的なストレスを軽減させるのが目的です。

成犬になってからの社会化も同じですが、一度恐怖心などネガティブな感情を持ってしまうと、それを払拭するためのトレーニングはとても時間がかかり、人も犬も根気が必要です。

だからこそ、そうなる前に経験値をあげるために、いろいろな物を見せてあげることが大事ですが、やり過ぎも禁物。
なにごともその子の状況に合わせて進めていくことが重要です。

中には、かわいそうだから無理に馴らす必要はないと考える人もいます。
もちろん、家の中から一歩も出なかったり、あるいは家の中でもしーんとした環境を提供できるのであればいいのでしょうが、なかなかそうもいかないでしょう。

我が家の犬たち、掃除機に馴らす練習をしました。
スイッチをいれないで、そばに置いておくところから始め、動かさずにスイッチだけ入れてみるとか、少しずつハードルをあげて練習しました。
もちろん、反応しなければご褒美が出るという仕組みです。

反応してしまう場合は、ハードルを下げる必要があります。

以前床用掃除用具を子犬の前で動かしても気にならなくするトレーニングの様子を動画にあげました。
詳細は👇こちら


この時は、犬が最終的にはフリーの状態でも出来るようにしましたが、掃除機に関しては敢えて無理をする必要はないし、掃除の邪魔にもなるので、ハウスに入ってもらうことにしています。
もちろんその方が犬にとっても安心だからです。

目標は犬が冷静でいられること。
嫌な思いを我慢させることではありません。
犬にとって無理にならないように馴らしてあげることが大事ですね。

少しずつ、犬のレベルに合わせて馴らしていくためには、人間の観察力も重要です。

そもそも犬たちの聴力は人間をはるかに超えているので、うるさい音自体が嫌悪刺激になりやすいものです。

その昔、初代ボーダー・コリーと都心の公園を散歩していた時、急に爆音がしたので見上げたら、頭の上をかすめてヘリコプターがすぐ先に降りてきたことがありました。
さすがに私もびっくりしましたが、犬は大パニック。
一生に一度あるかないかの状況を想定して、ヘリコプターの爆音に馴らす必要はありませんが、何があるかわからないことは常に念頭に置いておくことは必要かも知れませんね。

さて、いろいろなことを想定した中で、見習い2号のマズルガードの装着練習。

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この話の続きはまた。

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