犬のデイリートレーニング

2025年11月 9日 (日)

持続を教えるには「解除」が不可欠

犬が行動を覚えることと、行動を持続することを理解するのは別の話です。

つまり、「オスワリ」を教えられた犬は、腰を下ろす動作を理解しますが、
「オスワリ」し続けることは知りません。
そこで、「オスワリ」と言われると、すぐに腰を下ろしてくれますが、
次の瞬間には立ち上がって違うことをしていたりします。
そうなると、褒めようと思ったら、もう違うことをしていた。なんてことにもなりかねません。

行動をきちんと伝えられたら、次に教えるのは、その行動を持続することです。

犬が理解してもいないのに、座った犬に「マテ、マテ、マテだよ~」と手をかざしてみても、
犬が持続を理解することはなかなか難しいものです。
多少座っている時間が伸びたとしても、ハンドラーが解除するまでじっとしているということを理解しないと、勝手に動いてしまいます。

そこで、持続を教えるときは、まず犬がじっとしていやすい状況を作ります。
つまり、褒めてトリーツをあげるということを、連続して行います。

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犬はまだトリーツがもらえると思えば、座っていた方が得だと理解し、
「マテ、マテ、マテ!」と連呼しなくても、トリーツが出てくるまでじっとしています。

ちょっとでも持続出来たら、犬が勝手に動き出す前に、オスワリを「解除」してあげます。
そうすることで、「解除」されるまでは、座っている方が得だと犬が理解するようになります。

犬が一瞬芸から卒業出来たら、行動の持続を少しずつ教えていくことで、
次第に待っている時間も伸ばしていくことができます。

先日も書きましたが、「オスワリ」と言って、停座を持続させる方法と、
「オスワリ」のあとに、「マテ」や「ステイ」など別のキューを付けて
じっとしていることを教える方法があります。

どちらでも構いませんが、犬にキューの意味をきちんと伝えることが大事ですね。

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2025年11月 8日 (土)

しつけ相談会でした。

今日は港区立芝公園主催の「しつけ相談会」で講師をさせていただきました。
有栖川公園の相談会同様、愛犬とお互いストレスを少なく暮らしていくためのヒントやアドバイスをお伝えさせていただきました。

今回はご参加の方々が少な目だったので、最初からご参加者のご依頼にあわせてお話させていただきました。

多頭飼いのお話や、愛犬のボディケアなど、日頃疑問に感じていらっしゃることにお答えさせていただきました。

日常的に大きな問題になってはいなくても、犬の行動には理由があって、人間にうまく伝わらない行動もあります。
しかし、それを犬のきもちの表れだと考えると、意外なところに解決の糸口があったりするものです。

「愛犬のため」と思っていたことが、実はちょっとした勘違いだったりと言うのもよくある話。

犬にわかりやすく伝えていくことも大事、犬のきもちを知ることも大事。
愛犬を理解しようとする気持ちが大切ですね。

今回の見習いのデモは、基本のアイコンタクトの強化方法と、クレートトレーニングの重要性でした。

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環境が変わることで、犬の行動パターンは変えることができます。
どうすれば、愛犬にとってわかりやすいかを考えながら、環境設定してあげられるといいですね。

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2025年11月 7日 (金)

動物取扱責任者研修

今日は午前中仕事が無かったので、オンラインで動物取扱者研修を受けました。
コロナ禍以来、オンラインでも受けられるようになったので便利です。

今年のお題は、
「動物由来感染症と動物取扱業における注意点」
「動物の問題行動対策~困った動物の行動どう改善する~」

どちらもとてもためになる内容でした。
特に動物の問題行動に関しては、東京農工大学付属動物医療センター動物行動科の専門家による講義で、動物の学習理論を元に、具体例も含めた内容で、まさに昨日ブログに書いたインターホンへの吠えなど、日常的なお困り行動の理由や対処法など、わかりやすく解説されていました。

もちろん、モノを投げたり、大きな音をたてたり、怒鳴ることもしません。

犬を扱うには犬を知ることから。
犬と暮らすにも犬を知ることから。

個人的には、鳥やウサギの生態も興味深く聴くことができました。
子供の頃は、父の転勤で社宅住まいをしていたことがあり、犬が飼えず、長い間鳥を飼っていたのですが、今日聞いたことをそのとき知っていたら、もっと鳥たちともコミュニケーションが取れていたと思うと残念でなりません。


さて、今日は見習いと細かいパーツの練習。

ダンベルひとつとっても、競技においては、慌てず、ロスなく、スムースに咥えて持ち帰り、噛み返すことなく、ハンドラーに手渡すことが重要なポイント。

幸い見習いは、噛み返しも、受け渡しもとても上手なのですが、問題は咥えるときのアプローチの仕方。

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上手に咥えられるようになるには、まだまだ時間がかかりそうです。

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2025年11月 6日 (木)

大きな音で脅かさないで。

興奮して、人の声が届きづらい犬に声を届けたいときはどうすればいいのでしょうか。

興奮には様々なものがあります。
ポジティブなものであれネガティブなものであれ、様々なシチュエーションで犬は興奮します。
そんな犬の興奮を鎮めたいときはどうすればいいのでしょうか。

例えば、我が家の見習いは他犬と遭遇したとき、挨拶したくてウナギ踊りをすることがあります。
こんなとき、言葉で何か言っても、刺戟が強すぎる(相手との距離が近すぎる)と声が届きません。
多少距離が取れている場合、最近では「ダウン(フセ)」のキューで、とりあえず突撃を防ぐことが出来るようになりましたが、距離が取れないときは、「行くよ。」ととりあえず声掛けをしながら、リードやカラーを持って、相手と距離を取ります。

距離が取れて、刺戟の度合いが軽減すれば、我に返ることができるからです。

しかし、興奮している犬を我に返らせる方法として、かつて、恐らく20年ぐらい前でしょうか。
とあるテレビ番組の中で、訓練士が使った方法は、重ねたアルミの灰皿を犬に投げつけるというものでした。

犬は目の前に灰皿が飛んできて、大きな音がした時点で、とりあえずハッとして吠え止みました。
しかし、当然一回では治らないので、何度も繰り返し、吠え止んだというストーリーだったようです。

人一倍聴覚のいい犬たちに向けて、大きな音がするものを投げつけるというこの方法は果たしてどうなのでしょうか。

私はこの方法を使ったことがありませんし、使う気もありませんが、このようなことが繰り返された犬のきもちはどうなるのでしょうか。

何かを投げつけてくるハンドラー(飼い主)に対する信頼感はそこなわれないのでしょうか。
あるいは、大きな音を聞かされた犬たちは、音を嫌悪刺激と理解し、音響シャイになる可能性はないのでしょうか。

かつてハンドラー(飼い主)がやったとわからない天罰方式が有効と言われたこともありました。
ほんとうにアクシデントで起こった天罰の結果、たった一度のアクシデントで犬がその行動を止めたという事案がありました。
それは、犬がクレートから出ようとしたら挟まって痛い思いをしたというものです。
その犬は、その後はクレートの扉が全開にされないと、クレートから出てこなくなったそうです。
ある意味トラウマと言えるかもしれません。
これはとてもレアなケースです。

犬は賢いので、何度も天罰もどきを繰り返されれば予測するようになり、誰がやったかもわかるようになります。

いずれにしても、嫌悪刺激を繰り返し犬に与えることは、犬にとってストレスになることは明らかなのでお奨めできません。

たとえ時間はかかったとしても、犬にやって欲しい行動を教えた方が、犬にとってはストレスレスですね。


さて、我が家のアシスタント、今まではインターホンに全く反応しなかったのに、見習いがやってきてから吠えるようになりました。

吠える原因は、私がインターホンに応対して、部屋を出るからです。

我が家の犬の場合、インターホンが鳴ったら外から人が来るという概念は全くありません。
居室は3階なので、来訪者と出会うことは全くないからです。

そこで、私がやることは、インターホンが鳴って、アシスタントが一声を発したら、トリーツを一掴みして、ハウスに投げ込んで部屋を後にすること。
「ダメ!」などの声掛けは一切しません。

アシスタントはハウスに飛び込んでトリーツを食べるだけ。
用が済んで部屋に戻ったときアシスタントは平静に戻っています。

これを繰り返すことで、一瞬興奮したとしても、長引くことはなく落ち着かせることができます。

今日来客があったとき、アシスタントは一瞬吠えたのですが、私が慌ててトリーツを投げ入れるのを忘れても、吠え続けることはありませんでした。

もちろん、次回は忘れずに投げ入れます。

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2025年11月 5日 (水)

犬の動きを止めたいときは?

人は犬の動きを止めたいとき、ついつい「マテ」と言ってしまいがちです。
しかし、犬は本当に「マテ」の意味を理解できているのでしょうか。

以前も書きました。
「マテ」をどういうときに使っているかによって、犬の理解は変わります。

例えば我が家の場合、階下に食事に行くときや、車に犬を置いて出るときなどは、「待っててね」と言います。
私が不在となるけれど、戻ってくるから、好きにしていていいよ。と言う意味です。
別にじっとしている必要はありません。

しかし、犬に「オスワリ」や「フセ」などをお願いして、動かずじっとしていてもらうときは「ステイ」と重ねて声をかけます。
「ステイ」と言わず、「オスワリ」や「フセ」などの姿勢のキューだけを言って犬から離れる人もいます。

いずれにしても、犬がそのキューの意味をきちんと理解できていないと、こちらが予測した行動をしてくれるかどうかはわからないということです。

例えば動いている犬を止めようとしたとき、犬に何を求めているかによって、かけるキューは当然変わってきます。

訓練競技では当然犬の動きを止める課題があります。
その際使うのは、「スワレ」「フセ」「タッテ」などの姿勢のキューです。
そのあと、ハンドラーが次のキューを出すまで犬はその姿勢を維持するように教えられています。

競技に出ないとしても、犬の動きを止めたいときはあります。
散歩中、車が走ってきて危険を感じれば、ハンドラーのそばでじっとしていることをお願いすることもあるでしょう。
道を渡ろうとしているとき、自転車が走ってくれば、犬を止める必要があります。
もちろんリードが付いているので、リードを手繰れば済みますが、ドッグランなどで、リードが付いていないときはどうでしょうか。

さて、我が家の犬たちは競技会にも出ているので、動いているときに止める練習もしていますが、突発的なときに果たしてきちんと出来るかどうかは周囲のディストラクション(刺激)によっても異なります。

特に見習いは、刺激が他犬や人の場合、挨拶をしに行きたくて仕方が無いので、行動を抑えるのが難しいタイプです。
今日たまたま休憩中に他の犬が寄ってきたことで、思わず立ち上がって挨拶しに行きそうになったので、「ダウン」と声をかけたところ、直ぐに伏せて、興奮せずにやり過ごすことができましたじ。

日々の練習の成果が少し出たのかもしれません。

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もちろん、「ダウン(フセ)」は、ちゃんと解除してあげないと、いつまで伏せていればいいのかわからず、結果的に犬が勝手に立ち上がるようになってしまうので、きちんと伝えることが重要です。

ハンドラーはあきらめずに繰り返し伝えていくことが大事ですね。

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2025年11月 3日 (月)

行動を教えて、問題を回避

犬のトレーニングでは、様々な行動にキューを付けて教えていきます。
「オスワリ」「オイデ」「マテ」のような基本の動きだけでなく、
個々のライフスタイルにあわせて教えてあげなければいけないこともあります。

例えば、我がやの場合、ハンドラーが転ぶといけないので、
階段を一緒に上り下りするときは、「ゆっくり」というキューを付けていますし、
散歩から帰って足を拭くときは、それぞれの足(4本)にキューが付いているので、
拭きたい足をあげてくれるなどです。

キューを付けることで、犬が自分で行動するので、
人に強制されることではありません。
行動を強制するためには、どうしても犬の身体に触れなければいけないので、
嫌がる犬の場合は、逃げたり、吠えたりすることあります。

そうならないために、敢えて犬に行動を教えることで、問題を回避することも可能になります。

さて、きょうはB君に、ソファやベッドに「上がる」ことと「下りる」ことにキューを付けました。

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例えばソファに犬が乗っているときに、家族がソファに座ろうとすると、唸る犬がいます。
自分専用の場所と勘違いしている犬によく見られる状況です。
そこで、ソファから抱いて下ろそうとすると噛まれることもあります。

そうならないために、キューで下りたり上がったりすることを教えておくと、
キューを聞いて反射的に行動できるようになるので、
余計なトラブルを回避することができます。

要は楽しいゲームのように教えること。
「やれ!」ではなく、「やるといいことがあるかも~♪」と言うスタンスで、
繰り返して伝えていくことで、習慣になっていきます。

ハンドラーの根気が大事ですね。

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2025年11月 2日 (日)

犬に任せすぎていませんか?

作業犬でなかったとしても、犬は仕事をするのが好きな動物です。
こちらが頼んでいないことも勝手にやっていたりするものです。

よくあるのが「番犬」。
家の中にいても、窓辺から外を行きかう他犬や車、人などを見て吠えたて、視界から消えていくのを見て、「追い払ってやった」と思っている犬は少なくありません。
いつまでたってもいなくならないと、ずっと吠え続けることになってしまいます。

こんなお仕事は普通はあまりお願いしていないにもかかわらず、犬は勝手にやりはじめ、仕事にしています。

やって欲しくないと思ったら、犬の視界に道行く犬や車などが見えないようにしておくことで、犬はその仕事をやらなくなる可能性があるので、環境を変えてあげることが必要なときもあります。

犬の警戒心は、思春期に入る前あたりから芽生え始めるので、そのタイミングで社会化をたくさん行うのもひとつですが、もし出始めてしまったら、先ほどのように環境を変えることも含め、ある程度ハンドラー主体で物事を決めるというルールを伝えてあげる必要があります。

つまり、犬任せにしないということです。

家のドアから勝手に外に出る。
散歩で犬が行きたい方向に行く。
要求されたら応じる。
犬が拒否したらやらない。

こういったことが起きないように先手を打つ必要があります。
これは、犬に嫌なことをするということではなく、
犬にとって嫌なことを減らしていったり、
犬に、「ハンドラーがいいと言ったらやっていいんだよ。」という新しいルールを教えることです。

小型犬であれば、多少勝手に動かれても、リードをちょんと引っ張れば人間の方が当然力がありますが、30キロを超える大型犬になってくると、犬に引きずられて怪我をすることもあります。
自分だけでなく、他人を怪我させてしまわないとも限りません。

そういったことを減らす意味でも、全てを犬任せにするのではなく、犬がハンドラーの提案を聞きやすい関係性を作っていくことが重要です。

力で言うことを聞かせるのではありません。
ある意味、動きを止めてあげることで、こちらの意図を伝えていくことも大事です。


さて、今日は3歳のKさんのプライベートレッスンがありました。
食べることが好きで、動くことが好きで、遊ぶことが好きで、とても意欲的にトリックも覚えていきます。
しかし、若干テリトリーの意識が強いので、外から来るもの、近寄って来るものに対して警戒心が出てしまいます。
ハンドラーのことも忘れてしまうほどです。

一緒に歩いていても、自分のペースで歩こうとするので、ちょっと歩き方を変えてもらうことにしました。

最初は戸惑っていましたが、「これが新しいルールですよ」と伝え続けていくことで、納得してもらうこともできるはずです。

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要は、あきらめずに伝え続けていくこと。

そして、ちゃんと出来た時はきしっかり褒めてあげることも大事ですね。

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2025年10月30日 (木)

犬育てには時間がかかります。

仔犬に何かを教えると、びっくりするほどすぐにその反応を見ることができるので、
飼い主は、ついつい「この子天才!」と思ってしまいますが、
ある時期から、なかなか成長が見られなくて、イライラいてしまうようになります。
それはなぜでしょうか。

なんでも受け入れスポンジのように吸収していた仔犬期と違い、生後7ヵ月あたりから思春期に入った犬たちは、自分で自分をコントロールできなくなります。
人間の思春期と同じで、反抗しているわけではないのに、素直になれない時期です。
それは、ホルモンのバランスや、警戒心の表れなどによる行動パターンの変化とも言えるでしょう。

この時期の犬たちには、日々繰り返して伝えていくことが欠かせません。
あきらめたところで、その犬の成長は止まってしまうからです。


さて、今日は若いK君のプライベートレッスンがありました。
おうちでは大きな問題もなく、ご家族とのコミュニケーションもよく取れるようになったK君。

気になるのは、他犬反応。

そこで今日は公園を使っての練習。
公園は当然犬との遭遇が予測されますが、路上と公園の違いは、相手の犬と距離が取れること。

先日も書きましたが、洪水療法を使う必要はありません。
脱感作しながら、逆条件付けをしていきます。

一朝一夕では出来ませんが、少しずつ伝えていくことに。

初めての場所で緊張気味のK君。
当然、私も含め、ハンドラーさんにも意識が向きづらい状況だったので、歩き出す前にちょっと遊んでもらいました。

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おうちの中だけでなく、散歩中でも、公園でも遊べるようになったK君。
ちゃんとハンドラーさんの元に戻ってきて、オモチャの受け渡しも上手です。

その後は、他犬を遠目に見ながら、平常心を保つ練習。

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最後にもう一度遊んでいただいたところ、一瞬視野に入った大型犬のグループに気持ちが行きそうになりましたが、ちゃんと遊びに戻ってくることができました。

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小さなステップ(成長)を積み重ねていくことが大事ですね。

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2025年10月29日 (水)

嫌なことを受け入れてもらうためには

犬と暮らすことは、楽しいことばかりではありません。
犬のお世話も不可欠。
楽しいお世話もあれば、犬にとってはちょっと嫌なこともしなければいけません。

足拭き
ブラッシング
爪切り
歯磨き
シャンプー

これらどれをとっても、手抜きは出来ませんが、どの犬も喜んで受け入れてくれるわけではありません。

よくあるのが、初めてやったときは問題なかったのに、2度目にやったら嫌がって噛まれた。というケース。
初めの一回目は、犬も何が何だかわからずフリーズしていたために出来たけれど、2度目は犬が学習しているので、嫌なことをされまいと抵抗するというものです。

前足を触れることを好まない犬も少なくありません。
そこで、無理やり前足を引っ張られて拭かれたり、爪切りをされるとなると、犬は抵抗する可能性が高くなります。

そうならないために、最初のアプローチから、犬のきもちを考えて、いやにならないための工夫をしながらサポートしていくのが重要です。

効果的な方法のひとつが、リッキーマットを使ったもの。
リッキーマットとは、でこぼこしたマットの表面に、ペースト状のトリーツを塗ることで、犬がそれをなめている間に、少しずつ嫌なことが嫌でないかもと感じさせるためのものです。

ある意味気をそらすわけですが、気をそらしているからと、全部の足をいっぺんに爪切りしようと考えないこと。
短い間に嫌なことを済ませ、リッキーマットが出てくることを楽しみに待てるように行動と関連付けていくことがポイントです。

お散歩から帰って足を拭くことが日課だったK君も、玄関にリッキーマットを張り付けて、足拭きの間、トリーツを舐めてもらっていたら、足拭きに対して過剰反応しなくなり、最終的にはリッキーマットが無くても、落ち着いて足を拭かせてくれるようになりました。

犬が嫌がることをお願いするときは、一回では終わらないことなので、先を見据えて、ゆっくり馴らしてあげることが大事ですね。

チビの頃、リッキーマットで爪切りをしていた見習い。

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今もそんなに好きではありませんが、とりあえずやらせてくれます。

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2025年10月28日 (火)

繰り返すことで、行動は身についていきます。

「それは正しい!」と繰り返し伝えて褒める(強化)ことで、その行動は頻繁に出るようになります(定着)。

これが、犬の学習理論に基づいて教えていくことが、犬にもわかりやすく、早く伝えられるということを意味しています。

「それはダメ!」「あれもダメ!」とネガティブなことばかりを言っても、犬には一切伝わりません。
なぜなら、ダメな行動ばかりを責めて、正しい行動を教えていないからです。

犬に早く伝えるのであれば、正しい(好ましい)行動を伝えて、何度もその行動が出やすい環境を提供することが一番ですね。


さて、今日は以前レッスンを受けてくださったLさんのフォローアップレッスンでした。

保護犬ということもあり、様々な面での社会化を少しずつやっていただき、日常のお散歩も大分上手に出来るようになってきました。

今日は公園を使って、ディストラクションに対するハンドラー側のサポート方法をお伝えしました。

いろいろな理由で、何かにロックしてしまったときは、「ノー」と言うより、犬が戻ってきやすい状況を作る。
ハンドラーが少し動くだけでも、犬はハンドラーに意識を戻しやすくなります。

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誘惑や刺激が沢山ある中では、ハンドラーへ自発的に気持ちを戻してくれたとき、それだけで褒めてあげていたら、どんどんハンドラーを見る頻度があがってきました。

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名前を呼んで振り返ってもらうのではなく、自分からハンドラーへ意識が戻せるようなきもちづくりが大切ですね。


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