犬のデイリートレーニング

2021年12月31日 (金)

少しのズレを見過ごすと、目標からかけ離れていく。

犬のトレーニングはまず犬が安心して落ち着ける場所から始めます。
なぜなら、見知らぬ場所や、刺激の高い場所ではなかなか集中が出来ないからです。

いつもの場所で出来るようになったことを、次第にいつもの場所以外でも練習しながら、周囲の刺激を少しずつ上げていくことで、最終的に犬はどこでも言われた作業を遂行できるようになるわけですが、当然のことながら、ハードルが高くなるといつも通りに出来ないこともあります。
そんなとき、正確さを欠いてもOKにしてしまうと、犬は適当にやっても許されると学習してしまいます。

その場で正確に出来ないとすれば、その環境がその犬にとってはまだハードルが高すぎると判断し、少し刺激の度合いを落としたところで正確にやってもらってから次のステップに移るようにすることが大事です。

「ちゃんと教えたはずなのに出来ない」という場合は、家の中ではちゃんと出来ても、外でちゃんと出来るようにサポートしていないことが多いので、よく観察してあげましょう。

さて、今日のプライベートレッスン。
今年の仕事納めですが、ちょっと他犬が苦手で吠えてしまうLさんと公園散歩レッスン。

他犬との距離を長めに取りながら、ハンドラーへの集中力をあげて歩いていると、相手が一方的に近寄って来ない限り、尻尾を下げることなくスルー出来るようになってきました。

頑張ったあとは、お気に入りのおもちゃで遊びます。

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遊んでいるときも、視界に犬が入ることがありましたが、一瞬気にしても、すぐにハンドラーへ意識を戻すことが出来ました。

少しずつLさんにとっての「大丈夫」が増えていくといいですね。

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2021年12月29日 (水)

犬の行動だけを変えればいいの?

犬は生後7~8か月から1歳半ぐらいが思春期と言われています。
人間でいうところの中高生といったところでしょうか。

子犬と暮らし始めて生後半年を過ぎるころ、今まで少しずつ気になっていたことがだんだん大きくなって、いわゆるお困りごとになってしまうことがあります。

子犬の頃は体も小さいので、なんとか対処出来ていても、体が大きくなるとともに制御しづらくなり、気が付くとお散歩が上手くできなくなっていたり、他の犬に吠えるようになっていたり、犬がいろいろな刺激に過剰反応するようになったりと、それぞれお困りの内容は異なりますが、成長と共にいろいろ話が通じるようになってきたと気を緩めていると、ちょっと違う方向にいっていたりすることがあります。

なぜこんなことが起こるのでしょうか。

要は目に見える問題行動のみを矯正しようとしているために、なかなか治らないといったことが原因です。

例えば、散歩中の引っ張り。
多少前を歩くという話ではなく、愛犬が自分の行きたい方向へどんどん飼い主を引っ張って進んでいく場合。
引っ張らないように物理的に止めたとしても、愛犬の気持ちがハンドラーより外的刺激に奪われていれば、いくら止まってもまた引っ張っていくでしょう。
そもそも、散歩は飼い主と一緒に行くもの。
一人で勝手に好きなところに行くものではありません。

もちろん、家の周りが限りなく続く畑や田んぼなど、外部の刺激に左右されても安全を確保できるようなところを散歩させているのであれば、好きなだけ匂いを嗅がせたり、引っ張りたいだけ引っ張らせてもいいのかもしれませんが、車通りがあったり、他犬とのすれ違いがあったりと、愛犬をあまり自由に出来ない環境であれば、当然ハンドラーと一緒に歩くことをお願いしたいところ。

「引っ張るな」と言うだけでなく、「どうやって歩いて欲しいのか」を丁寧に伝えていくための関係作りも必要です。
愛犬にとってわかりやすく伝えるには、日常生活の中でのコミュニケーションも欠かせません。

問題だけの対処法を考えるのではなく、日常生活全般を見直してみることが必要な時もありますね。

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関係作りは一夜にしてならず。
わが家の見習い2はまだまだ宇宙人レベルです。

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2021年12月27日 (月)

犬の気持ちをサポートする

今日のプライベートレッスンは、我が家の自宅の傍で行いました。
ということは、生徒さんにとっては初めての場所。

普段はどちらかというと都心の静かな環境で暮らしているLさん。
ところが、我が家はどちらかというと近所にスーパーなどの店がある、そこそこ騒々しい住宅街。
日差しの暖かい午前中は、買い物がてら小型犬の散歩に出てくる人も多く、細い歩道でのすれ違いなどもあります。
一本裏の道に入れば、一方通行の人通りが少ない道ですが、敢えて大通りを歩きながら、近所の公園まで歩きました。

他犬がちょっと苦手で、ついつい吠えてしまうLさんですが、レッスンを重ねてハンドラーさんも対応が上手になったこともあり、Lさんに余計なストレスをかけることなく、吠える場面もかなり減っているのが現状です。
しかし、今日は初めての場所ということもあって、多少緊張感を感じましたが、それでも尻尾がさがってしまうこともなく、無事に公園まで歩き、ベンチで座って他犬の動きを距離を持って観察することもできました。

その際、すでにやっているマットトレーニングを利用し、マットの上でじっとしていてもらうことにしました。

最初は立ったままで、まったく座る様子を見せませんでしたが、その後は自分から座ったり伏せたりすることが出来ました。

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このとき、Lさんには敢えて「オスワリ」や「フセ」は言いません。
「マット」と言うだけで、座るかどうかはLさんに任せました。
なぜなら、馴れていない場所では、何かあった時にはすぐその場から逃げたいと思っているLさんにとって、「オスワリ」や「フセ」を強要するのはストレスを与えてしまう可能性があるからです。

Lさんのトレーニングは、平常心を育てること。
おうちで出来ることは沢山あるので、それをおうち以外の場所で出来るようになることが目標。
飼い主さんのサポートが欠かせませんね。

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2021年12月24日 (金)

好ましい行動を見過ごしていませんか?

昨日のブログで、多頭飼いのトレーニング中、待っている犬もきちんと褒めることが大事だと書きました。

待っている間大騒ぎをされると、ついついネガティブなことを言ってしまったり、あるいはちゃんと待っているのに、「あたりまえ」と思って無視してしまったりというのは意外と多いものです。

好ましくない行動が出てからあわてて矯正するのではなく、好ましい行動を早めに強化していくことで、好ましくない行動は出づらくなります。

例えば挨拶。
そもそも、犬同士誰彼構わず挨拶をさせようとする風習は個人的には好きではありませんが、ご近所だったり、いつもの公園仲間であれば当然、対犬、対人間との挨拶は日常的なものです。
しかし、興奮しすぎて人に跳びついてしまったり、あるいは、犬に対して吠えてしまうと言うのはあまり好ましい行動とは言えません。

好ましくない行動が出てから人はネガティブなことを言いがちですが、もし一瞬であっても、犬が平常心でいられれば、そこを褒めてあげる方が犬にはわかりやすいのではないでしょうか。

我が家の見習い、若い女性が好きです。
先日も生徒さんのご家族が見えたとき、「歌舞伎町にいそうな感じでしょ。」と言われるくらいの大歓迎。

それでも、跳びつかないで我慢出来ている間は「Vinちゃん、お利口さんねぇ。」と声掛けします。
跳びついてからネガティブなことを言うより、本犬としても、褒めてもらえているのはわかっているので、頑張って跳びつきたい気持ちを抑えていたりします。

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様々な経験は出来るだけポジティブなことと関連付けることが大事なので、好ましい行動を見逃さないで強化していきましょう。

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2021年12月23日 (木)

多頭飼いで重要な「交替制」

以前にもお話ししたことがありますが、多頭飼いの環境で個別に一頭ずつ犬と関わって遊んだり、トレーニングをしようとすると、待っている犬が大騒ぎしてしまう場合があります。
そんなときは、「交替制」を犬に教えることがとても有効です。
つまり、「待っていれば自分の番が回ってくるから大丈夫」と伝えることです。

初代のボーダー・コリーが母になって、子犬二頭のトレーニングが始まった時、彼女はなぜ自分が待たされるのかわからず吠えました。
今までずっと私と二人だけのトレーニングを楽しんできた彼女にとって、子供たちのトレーニング時間待っているのが苦痛だったようです。

そこで、母⇨娘⇨母⇨息子⇨母⇨娘・・・・、と言うように、最初は母の練習回数と時間を多めにし、その後少しずつ待ち時間を増やしていくようにしたところ、彼女はちゃんと自分の番を静かに待てるようになりました。

今のアシスタントが我が家に来た時が生後5か月。
先住犬たちと私が遊んでいると、自分もやると騒いでいましたが、少し待てば自分の番が来るとわかると静かに待てるようになりました。
見習いも同様です。

ここでポイントとなるのが、トレーニングを楽しんでいる犬は当然上手に出来れば褒められ、オヤツがもらえるわけですが、待っている犬に対しても、静かに待っているときは頻繁にオヤツをあげるということです。
待っている方がある意味頑張っているとも言えるので、当然の報酬とも言えます。

今日のラリオビグループレッスンでは多頭飼いの子たちが参加してくれましたが、やはり先住犬が騒ぎます。
そこで、「交替制トレーニング」を導入。

先住犬が待たされているときは、頻繁にトリーツが出て、決して忘れていないということを伝え、疎外感を感じさせないようにしました。

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強化頻度が高ければ、さほど長い時間をかけることなく、犬に「交替制」の意味は伝えられると思いますが、トレーニングの頻度が少なければ時間はかかります。
それでも、あきらめずに続けることで、その後何年間も犬を吠えさせることは無くなるので、是非頑張って欲しいですね。

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2021年12月20日 (月)

ドッグトレーニング:「般化」は難しい。

「般化」とは・・・。
「般化」をネットで確認すると、「一定の条件反射が形成されると、最初の条件刺激と類似の刺激によっても同じ反応が生じる現象」と書かれています。

ドッグトレーニングで「般化」すると言うと、例えば道端に置いてあるゴミ袋。
家の前のゴミ袋も、あっちの家の前のゴミ袋もみんな同じゴミ袋だから、いちいち気にしなくても大丈夫だと犬に教えていくことです。

バイクも同じ。
50ccのバイクも750ccのバイクも、バイクはバイクで同じだから、気にしないで大丈夫と教えること。

しかし、犬が「あれもこれも同じものだね」と般化できるようになるまでには経験が必要とされます。
つまり、多くを経験すること、社会化することによって「般化」も速く進むわけです。
そのためには、もちろんハンドラーのサポートは欠かせません。

さて、今日のプライベートレッスンは若いオスのボーダーコリー。
ボーダーコリーと言えば、いろいろな動くものへの反応性が高い犬種と言われています。
さらに若いオスともなれば、落ち着いているわけがない。

しかし、待っていても自然に落ち着くわけでは無いので、やはりハンドラーのサポートが必要になります。

ご自宅から離れた公園を使ってのウォーキング練習。

平日の日中という比較的静かな環境の中で、ハンドラーへの意識をあげる練習をしました。

最初は多少バタバタしていますが、好ましい行動だけをマークして褒めていくと、だんだん上手に歩けるようになります。

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ところが、石畳から落ち葉が敷き詰められた土の地面に移動しただけで、再び意識は外に向いてしまいます。
環境が変わったから当然ですね。

また最初から同じようにやり直し、意識をハンドラーに向けるようにしていきます。

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環境が変わってもやるべきことは変わらないと教えていくにはハンドラーのサポートが欠かせません。

こういった練習はただ散歩のためだけにやっているのではありません。
ハンドラーとの協調性を培うためにも必要な作業と言えるでしょう。
一人で散歩しているのではなく、リードの反対側にはいつもハンドラーがいるという意識を持ってくれると話が通じやすくなりますね。

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2021年12月16日 (木)

ドッグトレーニング:苦手に馴らす

犬の行動が環境によって大きく左右されることは何度も書いています。
おうちでは何の問題も無くても、外ではいろいろ大変だというのはよくある話です。

しかし、実は家の中でもその片鱗が出ていることがあります。
よくあるのが郵便屋さんのバイク音。

郵便は必ず個別に配達されます。
いわゆるインターホンの来客と同じで、玄関前まで来て何かをポストに入れたり、あるいはインターホンを鳴らしてやってきたりするものです。
つまり、バイク音がすると、誰かが家の前までやってくることを犬はちゃんと知っているので、音を聞くと警戒心がでて、場合によっては吠えると言う行動に出るわけです。

そして同じ音を外で聞くと同じような反応が出てしまうことがあります。

すでにバイク音がインプットされて、次に誰かがこちらにやってくると犬は予測するのです。

個体によってはバイク音全てに反応する犬もいます。
いわゆる騒音自体が気に入らない場合です。
しかし、バイクのエンジン音によって反応が異なる場合は、先ほどの個別の理由による反応とも考えられます。

先日のプライベートレッスンでは、そんなことも含め、いちいちどんなバイクも気にしないでいられるように伝える練習を外で行いました。
当然ご自宅内でも同様の練習は続けていただいています。

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正の罰を使わないトレーニング法のため、犬に嫌悪刺激は与えません。
効果は地道な繰り返し練習でのみ得ることができます。

どんなトレーニングもすぐに犬が出来るようになるわけではありません。
根気よく続けていくことが大事ですね。

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2021年12月10日 (金)

日常の何気ないことでも、ちゃんと教えてあげるとお互いストレスが減ります。

今日はちょっと細かいおはなし。
「ウチはそんなこと気にしない。」という方はスルーしてください。

私が初めて自分の管理する犬と暮らし始めたのが25年ほど前。
当時の愛犬はソリ犬ハスキーでした。
そして彼との散歩は自転車で30分~60分ほどゆっくり走ること。
スピードはジョギングの人が抜いていく程度で、彼には自転車に並走してもらっていましたが、ポールや電柱などの障害物と遭遇したとき、当然私の傍について走ってもらわないと、電柱やポールを挟んで別れ別れになってしまう可能性があります。
歩いていれば、こちらが犬の側に回ればいいことですが、自転車の場合当然急には止まれないので、どちらかが痛い思いをする可能性もあります。

そこで、必ず障害物があってもスプリットすることなく、ハンドラーと同じ側に来るように彼には最初から教えました。

次に一緒に暮らしたボーダー・コリーたち3頭とも自転車で散歩に出ていたので、同様に必ず同じ側に来るように小さいころから教えてきました。

最近では自転車で走るのは公園内ぐらいで、頻度も少なくなりましたが、歩いて散歩に行くときでもポールやガードレールなど背の低い障害物であっても、必ず私と同じ側を歩くように犬たちには伝えています。

プライベートレッスンでお散歩の様子など拝見させていただくと、意外と気になさらない方が多く、低いポールであれば、上手にリードをさばいてポールに絡まないようにされたり、電柱のように高いものであれば、ハンドラーが犬に合わせて犬の方による方が多いようです。

別に大したことでは無いのですが、我が家は多頭飼いが長いので、みんなが行きたい方に勝手に行くと収拾がつかなくなったり、車道に出てしまったりという危険性もあるので、同じ側を歩くことを徹底しています。

そんなことを今日のプライベートレッスンでお話ししたところ、ちょうどいい具合にあった散歩道のポールを練習に歩いてくださいました。

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最初は自分の行きたい側に行こうとしていたLさんですが、ママに一緒に歩くように促されると、ちゃんとママと同じ側を歩くようになりました。

一度きちんと教えると、犬たちは何も言わなくてもちゃんと障害物を避けて一緒に歩いてくれるようになります。
大したことでは無いのですが、お互い痛い思いをしなくていいように、こんなことも教えてあげると、犬たちはちゃんと覚えてくれますよ。

お散歩の途中で出会ったワンコさんとママが挨拶に行っている間、ちょっと犬の苦手なLさんは距離を取って静かに待っていられました。

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無用な喧騒はお互いストレスになるので、安心できる距離を保つことは大事ですね。
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2021年12月 1日 (水)

犬の社会化、勘違いしていませんか?

子犬に社会化が重要なことは、今では当たり前のように言われています。
そして、それは生後2~3か月から6か月ぐらいまでの間に限ることではなく、成犬になるまでは引き続き意識していなければいけないこともわかっています。
なぜなら、生後一年前後は犬の思春期の時期にもあたり、今まで大丈夫だったものが急にダメになったりする不安定な時期だからです。
心の成長や体のホルモンバランスの変化と共に、人間の思春期と同様のことが起こるこの時期は日々変化すると言ってもいいでしょう。

っで、何が勘違いなのかと言うと、「社会化が出来ている犬=社会性のある犬=誰にでもフレンドリーな犬」と思われていることが意外と多いことです。
つまり、「社会化がちゃんと出来た犬は、ドッグランで誰とでも仲良く遊べる犬」と思っていらっしゃるかたが少なくないということです。

「誰とでも仲良く遊べる犬」は飼い主にとってはとても楽な犬とも言えますが、それは社会化とは別の話です。
他の犬と仲良く遊べても、車やバイクの音が怖くて平常心で街を歩けなかったり、人が向こうから歩いてくるのを見て大興奮する犬は社会化が出来ているとは言いません。

傘をさす人、車いすの人、大きな声を出す子供、爆音を立てて走り抜けていくバイク、石ころだらけの道、チクチクする草の上、固いアスファルト、変わった匂いがする場所などなど、そういった日常的に存在することやものに対していちいち気にすることなく、平常心でいられるようにサポートすることが社会化するということです。

我が家の見習い、未去勢の現在6歳のオスですが、チビの頃公園に連れていくと、視界に犬が入ると大声で吠えて犬を呼んでいました。
彼は小さいころから近所の公園で先輩犬たちに育てられたので、犬が来ると喜ぶタイプでしたが、出会う犬全てに大興奮されては落ち着いて散歩も出来ません。
世の中に犬はいても当たり前だから、いちいち反応しなくていいよ。としつこく伝え続け、ようやく大興奮はなくなりました。
しかし、彼は未去勢のオスでもあるので、自分よりちょっと大きめのオス犬を見てしまうと緊張します。
これは社会化とは別の次元です。
そういう時私は相手と距離を取るようにしています。
彼にも感情がありますから、気にいらない犬と仲良くする必要はないと思っているので、知らん顔出来る距離をとるだけです。
当然ドッグランも知らない犬ばかりの時は入りません。
みんながフレンドリーとは限らないので、彼のストレスを考えたら、無理にドッグランに入る必要はないからです。

社会化は人間社会で共存するために犬の苦手を減らしてあげること。
例えば地面によくあるグレーチング。
下が透けて見えることや、夏は熱く、冬は冷たいなど、犬にとってはあまり好ましくないものであっても、場合によってはそこを通らなくては先に進めないこともあります。
小型犬なら抱っこで避けることも出来ますが、大型犬は抱っこも出来ません。
そんなグレーチングも普通に上を歩いたり、あるいはひょいと跳び越えられるように自信をつけてあげることが社会化です。

散歩コースに突然現れた大型バイクなどに対しても、気にしなくていいものと犬に学習させて、少しずつ馴らしていくことが社会化です。

その状況は一つ一つ違いますが、いろいろな経験をさせていくことで、「般化」という、「こっちのバイクもあっちのバイクも一緒だね。」ということを犬に学習させて、日常のストレスを軽減してあげることが飼い主のサポートです。
少しずつ、犬のストレスレベルに合わせて進めて行きましょう。

散歩の途中には国道が走っているので信号待ちもあります。
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公園でイベントがあれば、距離を取って人混みや騒音に馴らします。
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犬の苦手なスケートボードも、ネット越しで安全を確保して馴らしていきます。
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苦手な物と楽しいものを組み合わせて、「大丈夫」にさせてあげることが社会化。
大人になるまでは続けてあげたいですね。

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2021年11月29日 (月)

吠える理由は様々

犬の問題行動と言われているもののなかに、「吠え」があります。
「無駄吠え」とも言われていますが、別に犬は無駄に吠えているわけではなくそれなりに理由があります。
つまり、「吠え」は犬の主張とも言えますが、主張は通るときと通らない時があるのは世の常。
それぞれの理由に合わせての対応が必要になります。

午前中のプライベートレッスンは他犬(見知らぬ犬)が苦手なLさんの散歩。

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※信号待ち中のLさん

少しずつ吠えなくても大丈夫な環境を提供しつつ、吠えないでも大丈夫と自信をつけていってもらうわけですが、今日はたまたまLさんのお友達と遭遇しました。
Lさん、お友達には吠えません。

Lさんのお友達はLさんと挨拶をしたあと、すぐベンチに座っていたLさんの飼い主さんの膝に飛び乗りました。
小型犬ではよくあることなのでしょう。
さすがに我が家はボーダー・コリーやハスキーにコリーという中・大型犬飼いなので、犬が勝手に膝に飛び乗ってくるということはほぼありません。
因みに我が家では抱っこは許可制にしていて、不意をつかれないようにしています。

Lさんの飼い主さんは、そのままLさんのお友達を抱っこし、その少しあとで地面に降ろしたところ、Lさんのお友達はLさんの飼い主さんに向かって吠え始めました。
「早く抱っこしてよ!」と言っているように見えます。
あきらかな要求吠えです。

抱っこしてもらえたんだから、また抱っこして欲しいと思うのはある意味当然。
そこで抱っこしてもらいたいと吠えるかどうかは個体差がありますが、犬はこちらが意図していなくてもいろいろなことを学習していくので、そういうことは予測することが大事ですね。

一方午後のレッスンのY君の吠えは「警戒吠え」。
先日Y君と二人で散歩した時、見知らぬ人が視界に入ると小さく「ウウッ」と言ったので、「いちいち言わなくていいよ。」と伝えたら、そのあとすれ違う人には知らん顔して歩いてくれました。

しかし、今日は飼い主さん同伴でのお散歩。
飼い主さんがそばにいると、かなり遠くの人でも視界に入ると「ウウッ」と言い始めたので、「それも気にしないでいいよ。」と繰り返し言っていたら、一瞬緊張はするものの、激吠えには至りませんでした。
Y君にとっては、飼い主さんの存在がとても大きいので、ガード犬の仕事をしているようにも見えます。

先日も書きましたが、飼い主さん自身も環境刺激のひとつです。
トレーナーとは問題なくても、飼い主さんと一緒にいると出る行動もあるので、その都度飼主さん自身がきちんと伝えていかなくてはいけないこともあります。

犬のきもちは複雑ですが、それぞれちゃんと意味があります。

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