ドッグスポーツ

2023年9月 8日 (金)

ワークショップ開催しました

今日はドッグスポーツの基礎となるエレメントをベースにしたエクセサイズとインパルスコントロール、ハンドラーへのフォーカスとディストラクションレッスンを兼ねたワークショップを開催しました。

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 特にハンドラーへのフォーカスについては、いくつかのステージに分けて、少しずつ犬に理解してもらう方法を実践していただきました。
このエクセサイズでは、犬に何をしなければいけないかや何をしてはいけないということを言葉で伝えることはせず、犬が考えて行動していくなかで、正解に対してのみ強化(褒める)するという手法で行い、実際に犬たちが考えて行動する様子を目の当たりにしていただきました。

それぞれのエレメントはどれかひとつが欠けても、様々なドッグスポーツや競技で成果をあげることは出来ません。
座学で確認していただいた後、実際に犬たちと一緒に動いていただきながら体感していただきました。

犬たちだけでなく、ハンドラーも沢山頭を使っていただき、一日本当にお疲れさまでした。


明日はドッグダンスのリハーサルショウです。
50ペア以上の参加者の演技を間近に観ることが出来るので、今から楽しみです。」

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2023年9月 4日 (月)

「マテ」をわかりやすく教えるには。

犬と暮し始めると、日常的にどうしても必要になってくるのが「マテ」のようです。
競技会で不可欠な「休止」のように、きちんと教える手順を踏む前に、普段の生活の中で「マテ」を言わないではいられない状況がすぐに始まってしまうからです。

例えば、子犬がトイレをしたとします。
成功してもしなくても、片づけようとすると、子犬は手に絡みついたり、トイレシーツで遊ぼうとするので、ついついまだ教えてもいない「マテ!」と言ってしまう人は少なくないのではないでしょうか。

教わっていないので、当然子犬は動き回って片付けの邪魔をするというのがよくあるパターンです。
余談ですが、そんなときは、ハウスにフードを投げ込んで、子犬が飛び込んだら扉を閉めて、掃除が終わったら出してあげるようにすると、教えていないことばを叫ぶ必要はなくなります。

いずれにしても、「ちょっとまって!」というシチュエーションは少なくないので、飼い主は「マテ」を教えようとし、食餌の時がちょうどいいタイミングと考えて、フードを目の前にした子犬に、「マテ」を連呼するようになります。

毎回繰り返されていくことで、子犬はとりあえずフードボウルにかぶりついてはイケナイらしいということを学習し、いつしかフードボウルを見れば、「よし」と言われるまでは食べないようになっていきます。

実は、これで「マテ」を覚えたと勘違いしてしまい、食餌の時間以外でも「マテ」と言えばじっとしていてくれるものを思い、いろいろな場所で「マテ」と言ってみるものの、犬がやってくれないというのがよくある話です。

つまり、フードボウル限定の「マテ」を学習し、目の前にフードボウルが無ければ通用しないというわけです。

一般的に、フードボウル(ごはん)は極上のご褒美状態なので、それがあればやるけれど、なければやらないというのは当然の結果とも言えます。
「フードボウルを前にすれば何分でも待てる。」と言うのは、ある意味実用性が無いばかりでなく、犬に大きなストレスを与えているとも言えます。

「マテ」の概念を教えるのは意外と難しいものです。
一人で家で留守番しているのも「マテ」ですし、ドアから飛び出さないで一瞬立ち止まるのも「マテ」、買い物している間その場から動かないのも「マテ」、競技会での休止も「マテ」。
何を求めているのか、わかりやすく伝えてあげることだ重要ですね。

そして一番大事なのは、きちんと「解除」してあげること。
「マテ」と言ってそのままにしていたり、「オスワリ」と言って放置してしまうと、犬は勝手に自分で解除するようになります。

順序だてて「解除」まできちんと教えてあげることで、犬は「マテ」や「オスワリの持続」の意味をきちんと理解していかれるでしょう。

さて、週末友人たちとキャンプに出掛け、帰りに犬たちの集合写真を撮りました。
最初は「オスワリ」、そのあと「フセ」。
最後は「OK」で解除。

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みんなドッグスポーツを楽しんでいる子たちなので、ちゃんと解除されるまで待っていられました。

※個人的に集合写真はあまり好きではありません。
我が家の見習いのパーソナルスペースが広いので、ストレスになるからですが、このグループの犬たちはずっと以前からの知り合いなので、ストレスサインは出ませんでした。

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2023年8月18日 (金)

犬と水遊び

「犬かき」というくらいだから、犬は泳げて当たり前と思っている人は少なくありません。
しかし、実際犬を飼っている人は、そうとは限らないことを知っていらっしゃいます。

まだまだ暑い日が続いている日本列島。
こらから愛犬と水遊びに出かける人もいらっしゃるでしょうから、今日はちょっと「泳ぎ」の話し。

我が家は初代ハスキー犬スコットとよく川遊びに行きました。
と言っても、当時の目的はスコットの川遊びではなく、川で人間の子供たちが遊ぶのに、スコットも一緒に連れて行っただけでした。
30年以上前の日本はそんなに暑くなかったので、基本スコットは泳ぎませんでした。
中州に渡るときも最初は躊躇し、先に入って呼んだときも、足が着くのを確認できるまではなかなか入ってくれませんでした。

しかし、あるとても暑い日、スコットはとうとう我慢できずに自ら川に飛び込みました。
その年は川が増水していたこともあり、スコットは足がつかなかったので初めはびっくりしたようでしたが、すぐに自分から泳ぎ始めました。

「犬だから、泳げて当たり前」と思っていましたが、その後我が家に迎えたボーダー・コリーたちは、最初は全く水に入ろうとせず、母犬と娘犬は、とりあえず川にいざなえても、さっさと陸にあがってしまいました。
息子犬の方も、最初はあまり楽しそうではありませんでしたが、湖に連れて行ったときは投げ込まれたオモチャにつられて自ら飛び込み、その後はスイスイ気持ちよさそうに泳いでいました。

その後迎えたニコルは、泳げるのですが、こちらも水はあまりお気に召さず、自分からは決して入ろうとしませんでした。
理由は、初めてプールに連れて行ったとき、大型犬たちに追いかけられて足を滑らせプールに落ちたからでした。
かなりのトラウマになってしまったのでしょう。

現アシスタントは生後半年ぐらいに、自分から浅いプールに飛び込んだくらいで、水に対しての恐怖心がなかったことから、川遊びに連れて行ったところ、諸先輩犬たちが楽しそうに遊んでいるのを見て、自分から飛び込み、唇が紫色になってもなかなかあがってこないので、強制休憩が必要なほどでした。

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現見習いは、昨年初川遊びに行ったときは、自分から飛び込んだものの、足がつかなかったことで恐怖心を持ってしまい、その後はアシスタントがどんなに気持ちよさそうに泳いでいても、プールサイドを走り回る程度で、まったく足を突っこもうとしません。

泳げるのと、泳ぎが好きなのとは違うということですね。

かつて、初めての水練に愛犬を連れて行った人を見て、「こうすれば簡単だよ」と、その人の犬を抱きかかえてプールに投げ込んだ人がいたそうです。

その犬が、水泳好きになったかどうかは容易に想像できますね。

「犬だから泳ぎが好き」とは限りません。
これから先、愛犬と一緒に水遊びを楽しもうと思ったら、根気よく、愛犬が泳ぎ好きになれるようなサポートも必要ですね。

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水遊びの際の注意事項👇もお忘れなく。
http://chn.air-nifty.com/dance_with_dogs/2023/05/post-8c04b7.html
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2023年8月14日 (月)

トラップは犬を罰するためではありません。

出来れば、愛犬にはやって欲しくないことは沢山あります。
特にドッグスポーツの競技に参加していれば、愛犬の集中力をそいでしまうもの、つまりディストラクションとなるものはスルーして欲しいと思っています。

例えば、アシスタントにとってのディストラクションは、競技に使うダンベルやコーンなど、目視できるオブジェクトであり、見習いにとってのディストラクションは、人や犬です。

ディストラクションに吸い寄せられてしまえば、当然集中力がなくなってハンドラーの声が耳に届かなくなるので、ハンドラーとしてはディストラクション対策は不可欠です。

これは競技に参加するとかしないとか以前に、一般の家庭犬においても同様で、散歩中他の犬が視界に入って大興奮するとか、落ちている物が気になって、なんでも口に入れようとするなども同じです。

そういったものに気持ちをもって行かれないようにする練習を、あえてトラップとなるようなものを置いて、パピートレーニングでもやりますし、競技犬のトレーニングでも行いますが、それは、そういったものに犬がいったら痛い思いをするからやめた方がいいと教える練習ではありません。

トラップに犬が引きずられないように、ハンドラーが先手を打ってサポートをしていくことが大事なのだということを是非忘れないでほしいと思います。
間違っても、トラップに引っかかった犬を叱ったり、脅かしたり、体罰を与えたりしないように。


さて、今日はオビディエンスの練習会があったので、見習いもディストラクション練習に参加しました。

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競技中の見習いにとってのディストラクションは人です。
ジャッジやスチュワードなど、あるいは見知った人など、とにかく挨拶に行きたい見習いなので、ハンドラーに集中することを繰り返し教えていきます。

秋の競技会までに、理解が深まってくれるといいのですが。
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2023年8月 4日 (金)

ドッグスポーツ(競技会)は犬のストレス?

犬に関わる仕事をしている人は沢山いて、そのポリシーも様々です。

私は、犬と一緒に何かをすることが楽しくて、オビディエンスやドッグダンスをやりながら、競技にも参加しています。

競技に出るには犬のスキルを上げるだけでなく、ハンドラーもきちんと競技ルールを勉強し、「参加することに意義がある」だけでなく、高みを目指して努力していくことも楽しいと感じていなければできません。

また、人間だけの競技と異なり、ドッグスポーツは犬もスキルアップしなければできません。
犬をスキルアップするためには、繰り返しの練習は不可欠です。

その練習を、犬への負荷と考えて、競技自体を否定する人もいます。
つまり、犬のありのままを受け入れることが犬にとって幸せなことだと。
よって、犬を変えようとトレーニングするのはよろしくないと。

果たして、犬をトレーニングすることは犬にストレスを与えることなのでしょうか。

私はトレーニングが好きなのでワーキング系の犬たちと暮していますが、ワーキング系ではないクライアントさんの犬たちを見ていても、犬たちはトレーニングを楽しんでいるように見えます。
つまり、飼い主さんと一緒に行う作業をゲームのように楽しんでいるのです。

そもそも、犬にとって楽しいものでなければトレーニングは進みません。
「やれ!」と無理矢理リードを引っ張ってみても、嫌がる犬は付いてきません。
やりたがりの犬たちは、リードが付いていなくても、ハンドラーの傍に来て、次は何をやるのか期待のまなざしを向けてくれます。

ドッグスポーツや競技にはいろいろな種類があります。
精度にこだわり、厳しい規定のある競技もあれば、犬がもともと楽しいと思えることを競技にしているドッグスポーツもあります。

どんな競技(ドッグスポーツ)であっても、ルールに合わせて行うために練習は欠かせません。
その練習を楽しくやれるかどうかは、ハンドラー側のサポート次第。

ハンドラーといることが楽しい。
ハンドラーと一緒に何かすることが楽しい。
と思える犬であれば、競技に出ることを否定しなくてもいいのでは?

要は、ハンドラーが犬の状態を把握し、成功体験を得られるようにサポートしていくことができれば、犬は一緒に楽しんでくれるのではないでしょうか。

さて、先週避妊手術を受けた見習い。
抜糸が済むまでは、いろいろ制限があって、いろいろため込んでいます。
かろうじて朝の練習は参加しているので、自分に番が来るのを楽しみにしています。

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やらされている感がないのが素晴らしい。
このテンションがずっと続くといいのですけど。

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2023年7月14日 (金)

ドッグトレーニング:メンタルのサポートは難しい

FCIオビディエンス競技には「臭気選別」という課目があります。
いくつかの木片のひとつにハンドラーの匂い(手で持つことが許されています)を付けて、離れて場所に置かれた木片の中からハンドラーの匂いのついた木片だけを嗅ぎ分けて持来するという競技です。

この課題を教えることは、他の行動を教えるよりも難しいことは確かです。
何が正解なのかの概念を教えることから始めなければいけないからです。

ダンベルの持来のように、決められたものを持ってくる行動を教えることも簡単ではありませんが、目視できるので、冷静に行動できればミスは少なくなります。
しかし、「臭気選別」は嗅覚を使って作業をすること自体を教えなければ次には進めないため、時間がかかる作業と言えるでしょう。

幸い、故アシスタントも現アシスタントも概念はかなり早くから理解出来、日常的な遊びの中にも取り入れたことで、競技中も探しに行く場所を間違えなければ、ほぼ正解を持ってくることが出来ていました。

ところが、ある時期から、初めに正解を選んでいるのに、持ってくる途中で正解の木片を口から落として、また木片群のところに戻って再確認するようになってしまいました。
つまり自信がないということです。

犬に自信をつけさせるには、正解が出たときにすぐマークするという方法があります。
エラーを出す前に「あっている」と伝えるわけですが、元々作業そのものは遠隔で行われるものなので、咥えた瞬間に正解かどうかを伝えるのはなかなか難しいものです。

そこで、遠隔ではなく、近くでこの作業を行う、レベルを落とした練習からやり直すことが必要になります。

「自信をもって!」と言うのは簡単ですが、なかなか本犬には伝わりません。

「これであってるんだ!」と本犬が自覚できるようにサポートしていくしかありませんね。

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一方、夏前から「臭気選別」の下準備を始めた見習いですが、まだまだ概念がわかっていないだけでなく、ダンベルではやらない噛み返しを木片に限ってやるようになりました。
まだまだ先は長そうです。

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2023年7月 8日 (土)

犬の作業スピードについて

以前、「招呼」の話しの時に、ロケットダッシュしてくれる愛犬は嬉しいというようなことを書きました。

幸い、我が家の犬たちは、基本的に呼べば走ってきてくれます。
特に、競技の「招呼」においては、私にぶつかるほどのスピードで戻ってきます。
もちろんぶつかってはいけないので、見習いに関しては、今後ぶつからない練習を別にやっていかなければいけませんが、ボールを投げても、ディスクを投げても、戻りは速い方です。

子犬の頃から、呼ばれたらいいことがあると刷り込んでおくことで、ある程度「招呼」の戻りを速くすることは出来ますが、様々なドッグスポーツの遠隔作業において、スピードアップを教えていくのはなかなか難しいものです。

今見習いにFCIオビディエンス競技を教えています。
作業課題の中に、15メートル離れた目的地点に向かって走っていったり、あるいは10メートル先に置かれたコーンを周って戻ってくるというものがありますが、犬によっては目的地点を認識してしまうと、その途中でスピードを落として調整するため、全速力で走らないことがあります。

しかし作業においては、ある程度の速度が要求されます。
犬種による特性などが考慮されるので、我が家の場合はボーダー・コリーですから、走ってあたりまえという部類です。

そこで、いかにスピードを上げるかが課題になるわけです。

精度と速度の関係については先日もヒールワークのところで書いていますが、遠隔作業においても同様です。
あちらが立てばこちらが立たずにならないように教えていかれるといいですね。

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2023年7月 7日 (金)

ドッグダンス

ドッグダンスの競技は大きく分けると、FS(フリースタイル)とHTM(ヒールワークトゥミュージック)の2つのカテゴリーがあります。
FSは、犬にとって危険でない動きであれば、どんな動きやトリックを入れても構いませんが、HTMにおいては、ハンドラーのすぐ傍、すなわちヒールポジションで作業するヒールワークが基本となっています。
オビディエンスや服従訓練で見られる、ハンドラーの左側にいる状態もヒールポジションのひとつです。

ヒールポジションについては、競技会の主催団体によって数や位置などが若干異なっているので、出陳する競技団体の規定をきちんと読んでおくことがとても重要です。

つまり、ドッグダンスの競技やファンショーなどに出陳する場合は、出陳する競技団体によって、ルーティン(演目)の構成を変えなければいけなくなるということです。

服従訓練競技の場合、例えばFCIオビディエンス、JKCのCD競技、あるいはオプデスのTT、さらにはラリーオビディエンスなど、様々なオビディエンス競技がありますが、どれも規定が異なるため、出陳前には必ず規定書に目を通さなければ作業出来ません。

ある意味当然のことと言えますが、ドッグダンスの場合は、個々のルーティンがオリジナルなため、構成を考えるときに、ついついルールを見落としてしまうということもあるので注意が必要です。
特に、私がドッグダンスを始めた頃は、一年に一回あるか無いかの競技会が、今では年に数十回開催されるほどになりました。
ドッグダンスファンシャーには嬉しいことですが、各団体によって規定が異なっていることを忘れていると、評価されないということも出てくるので、構成を考えるときは、どこの団体に出すかということも合わせて考えないといけなくなります。

例えば、先代アシスタントと3年前に踊ったルーティン。
FSのカテゴリーでエントリーしているので、コンテンツとして、遠隔作業やトリック、ムーヴのバリエーションが必須となります。

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しかし、HTMでエントリーする場合は、トリックやムーヴのバリエーションではなく、ヒールポジションのバリエーションや精度が評価対象となります。

ルールをちゃんと読んでいないと、せっかく作ったルーティンが評価してもらえないということにもなりかねませんよ。

しかし、共通してい言えることは、ドッグダンスに限らず、どんなドッグスポーツも主役は犬であること。
つまり犬の技量と、犬とハンドラーの一体感を審査する競技であるということです。

そんなことを考えていて、ひとつ思い出したのが、かつてのセミナーで聞いた海外講師の言葉です。
HTMは様々なヒールポジションで犬と一緒に動くのですが、ポジションチェンジの際、必ず犬が自らそのポジションに向かって行かなければいけないということ。
つまり、ハンドラーがくるくる回りながら、犬にポジションを提供してはダメと言う話。

究極のオビディエンスと言われるドッグダンスで、愛犬との一体感を感じさせるルーティンが作れると素晴らしいですね。

さて、WanByWan主催のドッグダンスリハーサルショウのご参加お申し込みは、明日(土)20:00からです。
詳細はこちら👇でご確認下さい。
http://chn.air-nifty.com/dance_with_dogs/2023/06/post-ae2c13.html

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2023年5月13日 (土)

犬種の特性

昨日、犬種による特性の違いを理解したうえで、サポートをしたいですねということを書きました。

犬種の特性は、そもそも、ある作業に特化した犬を作りたいという人間側の要求によって生まれてきたものです。
犬たちとの長い歴史の中で、様々な作業に適した犬を作ろうとして、犬種は生まれました。
したがって、「犬」という種の中で、大雑把に「犬はこういうものだ」とか、「犬と猫はこういうところが違う」などといった話は出来ますが、それぞれの犬種を深堀していけば、当然、「〇〇さんちの、〇〇ちゃんと、ウチの〇〇は全然動きが違う」というのは当たり前のことと言えるでしょう。

同じ犬種であっても、個体によって特性や気質が違うことからも、当然の話しですね。


さて、我が家のボーダー・コリーは現アシスタントが5代目、見習いが6代目になります。
最初の犬はオーストラリアのショーのラインで、交配相手も同じタイプでしたから、生まれてきた子犬たちも当然その流れを継いでいます。
4代目の先代アシスタントの先祖は、家系図をさかのぼると、初代のボーダー・コリーと同じオーストラリアの犬舎から来ています。
しかし、現アシスタントはイングランド、見習いはアイルランドと、共にシープドッグのラインで、ショータイプとは外観も動きも全く異なります。

我が家のショーラインの犬たちは、どちらかというと安定感にすぐれ、跳んだり跳ねたりは苦手な子たちでしたが、現見習いは、日々跳んでいて身軽なタイプなので、今までの犬には教えてこなかったトリックを教えてみようと考えました。
ディスクのフリースタイルで使うトリックで、ハンドラーの身体に跳びつきながら体をひねり、ハンドラーを後ろ足で蹴って前肢から地面に着地するというものです。

なぜ現アシスタントに教えなかったかというと、彼のパワーで蹴られたらこちらの体がひとたまりもないと思ったからです。
しかし、体重も少し軽く、動きも身軽な見習いならばこちらも耐えられるかと考えて先週から教え始めたところ、5セッション目にしてようやく形になりました。

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ただし、こちらはあざだらけです。

ディスクのフリースタイルで着るようなベストを着用していれば、こうはならなかったかもしれませんが、Back Vault(背跳び)などをやるわけでもないので、今回は我慢することにしました。


犬にトリックを教える場合、本来その動きに向いている犬と、そうでない犬がいます。
向いてないから出来ないかと言えばそうではありませんが、時間がかかってしまうので、犬に負担になることもあります。
特に2足歩行などは、小型犬は軽々とやりますが、大型犬ではなかなか難しいものです。

どこまで頑張れるかは、犬とよく相談してからにするといいかもしれませんね。

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2023年5月 5日 (金)

ドッグトレーニング:集中力は重要

様々なドッグスポーツを愛犬と楽しむときに欠かせないのが愛犬の集中力です。

これから作業を始めようとしているときに、犬の集中力が無ければ、ハンドラーの声が届きづらくなります。
例えばオビディエンス競技の場合、「ヒール(アトヘ)」と言って脚側行進を始めようとしても、愛犬の気持ちがよそにいっていれば、ハンドラーのスタートのタイミングとズレてしまい、遅れてスタートすることになってしまいます。

遅れたタイミングで歩く習慣がつくと、常にタイミングがズレてしまうようになります。

では、そうならないためにはどうするのか。

愛犬がハンドラーに集中しやすいようにサポートしていきます。
基本的には、集中することでメリットがあるようにすると、集中しやすくなります。

当然のことながら、犬はロボットではないので、気が散ってしまうこともあります。
そこで無理矢理集中させようとしても意味がないので、犬が自発的にハンドラーに集中するのを待つことから始めます。

ハンドラーへの集中度が少しずつ上がってきたら、ディストラクション(犬の気を散らすもの)を少しずつ加えていきます。

今日の見習いの練習では、コーンを配置してみました。

オビディエンス競技に参戦しているアシスタントはコーンが視野にあるだけでも、気持ちがそちらに引っ張られることがあります。
そうならないように、見習いは今から少しずつディストラクションを入れていきます。

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正の強化で、望ましい行動は積極的に強化していきます。

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