犬の行動学

2023年1月16日 (月)

環境の変化は犬の行動を変える

犬の行動を変える(変容させる)には、犬だけに注視するのではなく、犬を取り巻く環境から考えると解決への道は速いものです。
つまり、環境はそれほど重要だということですね。

今日は実際に環境が変化したことで、アシスタントの行動が変わったことを例に挙げてお話ししたいと思います。
これは私が意図したことではなく、結果として起きた事象です。

我が家の犬たちは留守中基本フリーです。
もちろん子犬の頃はサークルを利用しているので、成犬になってからということです。
クレートもあるので、入りたければ自由に入ることはできます。

前アシスタントや現アシスタントは、留守番時はソファで2頭並んで寝ていることが多かったのですが、前アシスタントが旅立ってからは、いつIPカメラを覗いてみても、現アシスタントがソファにいることはなくなりました。

どこにいるかと言えば、自分のハウスに入っています。

理由のひとつは、前アシスタントが旅立つ前から我が家にやってきた見習い(子犬)の存在です。
現アシスタントにとっては、まさに鬱陶しい存在の見習いが、同じ部屋にいるということがソファでゆっくり寝られなくしていると考えられます。
もちろん見習いはサークルやクレートに入っているのですが、アシスタントが動く度に反応されるのが嫌なようです。

さらに、見習いが来るまでは、ブラッシングや爪切りなどのお手入れ時、前アシスタントと先を争って私の前に来て転がっていたのに、前アシスタントが旅立ってからは、自分からは来なくなりました。
張り合う相手がいなくなったことと、見習いの視野内でゴロンとお腹を出すこと自体を避けたかったようです。
呼んで来てもらっても、断固としてゴロンと横になりません。
仕方なく、前回は立ったまま爪切りをすることになりました。

そんな現アシスタントですが、昨年暮れ辺りから、留守番時にソファでくつろげるようになってきました。
クレートから飛び出してこないことを確信したのでしょう。

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同時に、前アシスタントが留守で、部屋に自分しかいない時は、よくソファの上で遠吠えしていたのが、最近はまったくやらなくなりました。
見習の存在がプラスに影響しているのかもしれません。

さらに今日は久しぶりに、アシスタントの方から、私の傍に来てゴロンと横になりました。
別に爪切りをしようとしたわけではありませんが、自分から体を預けてきました。

202301161

見習いはそのときクレートに入っていました。
クレートに入っていても、中から自己アピールして吠えるときがあるのですが、今日は静かに待機していました。

ファミリーメンバーが変わるという環境の変化によって、アシスタントの行動パターンも変化を余儀なくされましたが、少しずつまた日常に戻ってきたのかもしれませんね。

いずれにしても、意図していなくても、環境の変化で犬の行動は変わります。
いつもやってくれることを急にやらなくなったときは、何かライフスタイルに変化があったのかもしれません。
ちょっと見直してみると、原因がわかるかもしれませんね。

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2023年1月 3日 (火)

好ましい行動を褒めて伸ばした方がいい

恒例の箱根駅伝を楽しんだ昨日今日。
事務仕事をしながら聴いていたので、画面をあまり見ていないこともあり、アナウンサーやコメンテイターの言葉ばかりが耳に残りました。

その中で印象的だったのが、総合優勝校の監督についてのコメント。
K大学は過去にも優勝経験のある実力を持つ学校ではありますが、近年はA大学の活躍が目立っていました。
ところが、今年はK大学が大学三大駅伝とも言われる、出雲駅伝、全日本大学駅伝を2022年に制した上に、今回の箱根駅伝も制し、三冠達成と報じられました。

なぜそんなに実力が発揮できたのか。

と言う話の流れで、コメンテイターのひとりが「〇〇監督さんが変わったからだ」と言っているのが耳に入りました。

どう変わったのでしょう。

昭和の時代を彷彿とさせる指導方法から一転し、個々の学生のことを考えた指導が行われたというようなお話。

A大学の監督さんがどちらかと言うとまさにその路線を貫いているのを見てのことでしょうか。


そんな話を聴きながら、「犬育ても子育ても一緒だなぁ」と改めて実感した次第。

かつては、「飼い主やハンドラーがリーダーにならなければいけない。」と言われて行われてきたドッグトレーニング。
「犬に舐められたらいけない。」と言われ、「躾」という名のもとに体罰が行われていた時代。
言うことをきかないときは、マズルを掴んでひっくり返す。と言われたことも。

良きリーダーであることは大事ですが、それは力で抑え込むのではありません。
学び手を導くことです。

わかりやすい方法で伝えていく方が、強制するより犬の信頼を得られやすいでしょう。

子犬の場合はメンタルが伴っていないので、なかなか理解が進まないこともあるかもしれませんが、長い目で見てあげることも大事。
もちろん、やって欲しくない行動を減らすサポートは続けますが、力で抑え込むことではありません。

いずれにしても、痛い思いをさせて言うことを聞かせようと思うこと自体が犬の成長を妨げることにもなりかねません。


さて、見習いの、他犬と挨拶したい欲求はまだまだおさまりませんが、少しずつこちらの声は耳に届いているようですので、あきらめずに絆作りを続けていきます。

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※黙っていると賢そうに見える見習いです(笑

スキルを教えるのは難しくありませんが、メンタルをコントロールするのは見習いだけの話ではなく難しいものです。

特に他犬に対してネガティブなイメージを持っている場合はなおさらです。
いろいろな面からサポートしていくことで、メンタル面での成長も助けていくことに繋がります。
犬が納得できる解決案が提示できるといいですね。

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2022年12月 5日 (月)

犬に言葉を教えるには?

子犬を迎えたときは、人も犬も、お互い言葉が通じず、イライラすることも少なくありません。
「なんでこんなことがわからないんだろう。」
「何回同じことを言えばわかるんだろう。」
なんてことは数限りなく。

しかし、教えていないことは出来なくて当たり前。
ひとつずつ、丁寧に教えてあげることで、お互いの意思の疎通が上手に出来るようになります。
そのためには、それぞれの行動に名前を付けてあげることが早道です。
もちろん、犬に言葉の意味はわかりませんが、行動と関連付けてあげることで、サインとして伝えていくことが出来るからです。

昨日のプライベートレッスンに付きあってくれたP君。
若いP君は遊び好き。
そしてオヤツ好き。
どちらもコミュニケーションを取るための重要なツールです。

おもちゃにもランクがあるので、今回は大好きなおもちゃを使って、「ちょうだい(出せ)」を教えてあげることに。

「ちょうだい」はただおもちゃのやり取りとして使うサインではなく、口に入れて欲しくないものを咥えてしまったときも「ちょうだい」で出してくれるようになるからです。

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おもちゃを動かしながら、P君が誘いに乗るのを待ってひっぱりっこ。

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それから、出して欲しい時に手に握っていたオヤツを見せながら、P君がオヤツを食べようと口を開けるタイミングで「ちょうだい♪」

こんなことを何回か繰り返しているうちに、オヤツを見せなくても「ちょうだい」と言うとおもちゃを口から離すようになりました。

言葉のサインを教えることは難しいことではありません。
わかりやすく教えてあげましょう。

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2022年11月12日 (土)

ポイントはわかりやすく伝えること。

犬に行動を教えたのに、いつまで経ってもちゃんとやってくれないと嘆く人は少なくありません。

理由は何か。

「ちゃんと」と言うのが曲者ですが、よくある勘違いが原因だったりします。

つまり、「ちゃんと」教えたと思っているが、実は「ちゃんと」教えていない。
この場合、「ちゃんと」は「完璧に」と言う意味です。

当然犬は生き物ですから、「完璧に」教えたとしても、時に間違えることはありますが、そういったミス以外で、「ちゃんと」やってくれない場合は、やはり「ちゃんと」教えていないことに起因しているものです。

①行動を正確に伝えているか。
②行動とキュー(合図の言葉)が関連づけられているか。
③どんな場所でも出来るように練習したか(般化)。
④いつもキューを言ったら必ずやるように伝えてあるか(一貫性)。

最低でも上記の点が明確になっていることが重要です。

「そんな細かいことまでやっていない。」と言うのであれば、犬が言われたときに出来なくても仕方ないと諦めましょう。

さて、ドッグスポーツの場合は、そうそう諦めるわけにはいかないので、犬がちゃんと理解できるまで、あの手この手でサポートしていきます。

いい加減に伝えてしまえば、競技本番でメンタル面でのストレスが多少でもかかってくると、正解を出しづらくなります。

このメンタル面のケアはスキルとは別にサポートしなくてはいけない部分です。

いずれにしても、きちんと伝えていないことを犬に要求することはできません。

犬に伝えるときは、犬の理解度を検証する必要がありますね。

脚側停座一つとっても、ハンドラーの横で曲がらずに座っていることを教えてあげないと、気づいたら曲がったり、出過ぎていたりなんてことになりかねません。

オビディエンス競技に参加するには不可欠の基本姿勢です。

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2022年10月31日 (月)

犬は勝手に学習します。

犬と暮らし始めると、飼い主は犬に様々なことを覚えてもらおうと教えていきます。
それは、「オスワリ」や「マテ」、トイレなど、一緒に生活していくうえで最低必要限のことです。

こういったことは、飼い主主導で犬に細かく伝えていくわけですが、犬は教えられたことだけを学ぶわけではありません。
つまり犬目線では、彼らなりに様々なことを学習しているのです。
そして、困ったことにそれはこちらが意図していないことが意外と多かったりします。

例えば、いつまで経っても直らない「跳びつき」や「リードの引っ張り」
「ダメだと言っても全然直らない。」と飼い主としてはやるせない気持ちになったりします。

「直らない」というより、「跳びつかないでいること」や「リードを引っ張らないこと」を新たに学んでもらうわけですが、なぜ犬は学んでくれないのでしょう。

時に、「こいつはバカじゃないのか?」と思うこともあるでしょう。

基本、犬育ては「忍耐」ですので、あきらめないことが大事ですが、間違った方法であれば、続けていても成果はあがらないと言えます。

間違った方法とはどういう意味でしょうか。

専門的な言い方をすると、犬は結果的にメリットがある行動が強化され、出現頻度があがります。
言い換えると、犬はその行動を取ることでメリットがあるために、その行動が止められないということです。

跳びつきであれば、跳ぶことで飼い主にかまってもらえればそれがメリットになるわけです。
「ダメダメ!」と言って押し返すことが犬にとっては相手にしてもらってると感じるわけです。

そんな時は、犬が跳んでいない時にご褒美をあげ続けることで、跳ぶよりメリットがあると理解すれば犬は跳ばなくなるわけです。
飼い主側の一貫性が必須のトレーニング法とも言えるでしょう。

さて、見習い2号は相変わらず犬を見つけると大興奮中ですが、大騒ぎをしながらでも犬にアクセスできると学ばないように日々対処中です。
まだまだ先は長いですね

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2022年10月27日 (木)

ご褒美とディストラクションは紙一重

正の強化トレーニング法において、犬に与えるご褒美は当然その犬にとってご褒美とならなければいけないことは何度も書いています。

例えば食べることにあまり興味のない犬のご褒美に食べ物を使ったとしても犬は喜ばないし、触られることが嫌いな子を褒めながら撫でたとしても犬は喜ばないでしょう。

犬が喜ぶご褒美を使うことで、犬のモチベーションはあがり、多少周囲にディストラクションがあってもハンドラーに集中しやすくなるわけです。

つまりモチベーションがあがれば、使った報酬はその環境に適したご褒美と言えますし、もし犬が楽しく動けなかったとすれば、ご褒美レベルよりディストラクションが勝っている状況と言えるでしょう。

さて、おもちゃが大好きな犬にとって、勉強が終わった時のご褒美としておもちゃを与えて一緒に遊べば、犬にとって勉強の時間は楽しいものになるでしょう。

ところが、逆に勉強しているときに大好きなおもちゃが目に入ってしまった場合、犬は早くそのおもちゃと遊びたいと思い、ハンドラーへの集中が落ちてしまうこともあります。
ご褒美とディストラクションは紙一重ということですね。

おもちゃにしてもオヤツにしても、出すタイミングを間違えてしまうと、ご褒美ではなくディストラクションになってしまうことがあるので、ただ与えればいいというものではないことを頭の隅に入れておくと、「なんでうまくできないんだろう」と悩んだときの助けになるかもしれませんよ。

さて、今日の見習い2号は、レッスンが終わった後楽しそうに遊んでいるJさんを見て大興奮。
何を言っても耳に届かなかったので、少し距離をとってから、2号の好きなおもちゃを出したところ、うまく集中力があがってくれました。

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まだまだ時と場合に左右される2号ですが、わずかでも進歩が見られるのは日々の繰り返し練習の成果。
周りが気にならなくなるまで続けていきます。

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2022年10月26日 (水)

行動を伝えやすくするための環境設定

犬に新しい行動を教えるとき、基本的に犬を引っ張ったり押したりすることはありません。
なぜなら、引っ張ったり押したりすれば犬は当然反対方向への力をかけるので、こちらが意図した行動を引き出せないからです。
試しに隣に立っている人を押してみて下さい。
隣の人は押されたまま倒れますか?
倒れないように押し返してくるのではないでしょうか。

いずれにしても犬の自発行動を誘発させなければ、犬は納得して動いてはくれないので、教え手としては、なんとか犬がその気になる方法を考えるわけです。

一番簡単なのは、犬を呼ぶとき、リードを引っ張って「コイ!」と言うより、オヤツを手に持って「オイデ~。」と言えば、お互い嫌な思いをすることなく犬は来てくれるでしょう。
これはある意味犬を成功へ導くための環境設定でありマネジメントです。

また、犬に悪戯されたくないと思えば、犬にとって悪戯の対象となる物は犬の口や手が届かない場所に撤去するというのもよくある環境設定です。

犬に脚側にいてもらおうと思ったら、犬がわかりやすいように犬の立ち位置を教えてあげれば、押したり引いたりする必要はありません。
そのためにプラットフォームというツールを使うこともあります。

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※フロントポジションを教えるときのプラットフォーム

犬に真っすぐバックさせたいと思えば、最初は犬が曲がりづらい環境を作るのも同様です。

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何か新しいことを犬に教えようと思ったら、全体像を見て環境設定してあげると意外とスムースに進みますよ。

さて、今日はディスクのフリースタイルで、犬を背中に乗せる動きを教えたいというご要望がありました。
ところがS君はすでにママの背中を跳び越える技を知っているので、乗ることと跳び越えることを混乱しているというお話でした。

そこで、まずキューを変えることを提案させていただきました。

加えて跳び越えてしまわないよう、壁際で練習していただいたところ、S君上手にママの背中で止まってくれました。

フリースタイルのトリックはダイナミックで見ていて楽しいですね。

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2022年10月15日 (土)

レベルに合わせたトレーニング

今日はパピーの頃見させていただいた生徒さんの3年ぶりのレッスンでした。

課題は散歩中に人や犬を見て興奮してしまうというもの。
そう言えば我が家の見習い2号も日々練習中の課題です。
人や犬に対してネガティブな感情は持ってほしくないので、基本罰は一切使いませんし、ネガティブな言葉もあえて使いません。
例えば、犬が視界に入った時に、「ダメよ!吠えたらだめだからね」というような言葉はNGです。
つまり他犬の存在がその子にとってよくないことを連想させてしまわないようにするためです。

当然この方法の場合、犬の好ましい行動を拾って褒めて(強化して)いくので、身につくまでには時間がかかりますが、犬のストレスは最小限に減らすことが出来ます。

そのためには、犬が興奮しすぎてハンドラーの声が耳に届かないような状況にならない工夫が必要となります。
いわゆる環境設定です。

加えて、ディストラクションが低いレベルでの成功体験を増やして経験値をあげていくことも重要なポイントになります。

3年ぶりに会ったのに覚えていてくれたのか大興奮のN君。
まずは落ち着くことからリマインドし、ハンドラーさんの声が聞こえる状況の中でのコミュニケーションアップからスタートしました。

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3年前にお会いした時はハンドラーさんもパピーさん同様初心者でしたが、今日はお話ししたアドバイスもすぐにご理解いただけるほどのベテランになっていらっしゃいました。

次回のレッスンまでに今日の復習を頑張ってくださるので、次回のレッスンが楽しみですね。

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2022年10月 2日 (日)

犬のきもち

犬が喜んでいるかどうかは、ほぼすべての飼い主さんはわかると思います。
一緒に遊んでいるとき、ごはんを食べているとき、飼い主が外出先から帰ってきたとき、散歩好きな犬の場合、飼い主がリードを持つのを見たとき、などなど、犬が小躍りしているようなときは、ほぼ喜んでいると思って間違いないでしょう。

また、犬が怖がっている、嫌がっている、というのもある程度わかります。
尻尾が下がっていたり、足の間に挟まっていたりするのを見ると、一目瞭然です。

こういった犬の感情に関しては、人間が余計な憶測をしなくてもすぐわかりますが、もっと細かい感情の機微に関しては、ついつい人間が擬人化してしまうことが多いものです。

よく言われるのが、「これみよがしに」とか「わざと」と言った人間の感情を当てはめて憶測することです。

留守番しているときに、布団の上で排泄をしていたりすると、「あてつけ」や「わざと」と言ったことを言う人がいます。
果たしてそのような感情が犬にあるのでしょうか。

例えば犬同士の遊びを見ていると、おもちゃの取り合ったり、お尻に噛みついたり、お互いいろいろ仕掛けて遊んでいますが、根に持つような行動はあまり見られません。
おもちゃを取るのは、単にそのおもちゃが欲しいからで、意地悪をするつもりはなく、他のおもちゃに気がいけばすぐに違うことに心を奪われてしまうこともあります。

要は自分にとって興味のあることに集中していくだけで、楽しいことが無ければ、すぐに飽きてしまいます。

多頭飼いの場合、どちらかがいなくなってしまうと、今まで一緒にいた仲間がいなくなったことで喪失感を持つのは当然のことです。
元気のない愛犬を見て、「悲しんでいる」と言う人もいます。
「なんでいつもいるのにいないんだ?」という不安感とも取れます。
その状態に馴れると、急にタガが外れたようになる犬もいます。

いつもと違う場所での排泄も、「あてつけ」よりも「ひとりでいることの不安」とも考えられています。

犬も人間同様、個体差がありますし、環境による学習の度合いも違います。
中には秀でた感情表現をする犬もいるかもしれませんが、擬人化しすぎてしまうと、本当の犬の気持ちを見落としてしまうかもしれませんね。

さて、今日公園に行った時のこと。
休日で人出も多かったので、ロングリードは使わず、通常のリードを着けたまま見習い2号とおもちゃで遊んでいたら、勢い余った2号のマズルが私の右手首に激突。
肘をぶつけたときのように、一瞬激痛が走って力がはいらなくなったので、思わず「痛~い。」と涙声を出したら、横で伏せておもちゃがこぼれるのを待っていた1号が、急に私の顔に顔をすり寄せて来ました。
あたかも心配しているかのように。

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犬にも様々な感情がありますし、人との暮らしの中で多くのことを学習しています。
細かい感情表現をしてくれる犬もいるかもしれません。

いずれにしても、よく観察することは大事ですね。

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2022年9月22日 (木)

犬同士の挨拶

昨日、犬に挨拶したくて仕方のない見習い2号の話を書きました。
大小関係なく、犬を見かけると、まるで磁石が入っているかのように犬に吸い付けられる2号。
距離があれば、声をかけてアテンションを取り、気持ちを犬から離すことが可能ですが、近かったり、相手がこちらに向かってきて逃げられないときはリードをタイトに持って、やり過ごすようにしています。

個人的な私のポリシーは、世の中犬はいて当たり前。
「いちいち挨拶する必要はない。」というもの。
人間であれば、見知らぬ人であっても、宿泊先で朝顔を合わせれば、「おはようございます。」と軽い挨拶をかわすのはおかしくありません。
っが、道端で通勤途中に遭う人に挨拶されると、「この人大丈夫?」と思ったり、「あれ?知り合いだったかしら?」と思うのではないでしょうか。

人が行きかう世の中は当たり前の景色で、一人一人に挨拶をする必要はありません。
犬も同じ。
道で出会う犬たちとことごとく挨拶する必要はないと思っています。

公園など、スペースがあるところで、珍しい犬種だからと声をかけたり、かわいい子犬を連れているからと傍に行ってみたり、あるいは同じ犬種だからと親近感を覚えて話しかけるということはあったとしても、誰彼かまわずということはありません。
相手の気持ちも当然関係してきますから、自分の気持ちだけで突っ込んでいくことはできません。

人間同様犬にも相性があります。
片方が気に入っても、相手がそうとは限りません。
相手が嫌そうにしていれば、当然距離を取ってあげなければいけません。

一番気を付けなくてはいけないのは、最初はお互い問題なさそうに見えても、次に何が起こるかは人間にはわからないということです。
犬のボディランゲージを読むことで、次の行動を予測することも可能ですが、自分の犬と相手の犬両方をきちんと観察するのは難しいもの。

今日は朝練の途中で、散歩中の小型犬を連れた方が寄って来られました。
当然2号は近寄ってくる小型犬に大興奮。
相手が小型犬なので、リードを短く持ちながら、相手の行動を観察していました。
最初は2号に向かってリードを引っ張りながら、興味津々でやってきた男の子。
2号が小さくなって挨拶をしていると、小型犬は2号のお尻の匂いを嗅いだ後、突然ガウガウと好戦的になったので、すぐに2号を呼び戻して、距離を取ってフセをさせ、褒めてトリーツをあげ続けました。

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こちらはまだ子犬ですし、相手は小型犬なので、こちらはさほど警戒していませんでしたが、小型犬であろうと急に気持ちが変わって攻撃的になることもあります。
逃げ足の速い2号が怪我をする可能性はかなり低いですが、メンタル面を考えると、ケアは必要です。

「3秒ルール」というのがあります。
「こんにちは。」、「さようなら。」ぐらいがお互い嫌な思いをしないで済みます。
今回はちょっと長かったかもしれませんね。

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