犬の本能を消すことはできません。
ボーダー・コリーが動くものに反応しやすいことを知っている人は少なくありませんが、どれくらい反応するかは実際にボーダー・コリーと暮らしてみないとわかりづらいものです。
しかし、それを知っていることで、子犬を迎えて自力で散歩に出られるようになる前から、様々な刺激を見せても反応しないことを教えていくというポジティブトレーニングによって、ある程度コントロールできるようになります。
子犬の頃からの抱っこ散歩などによって、幸い我が家の犬たち(6頭のボーダー・コリー)の中で、車追い、バイク追い、自転車追いに目を血走らせる犬は1頭もいませんでしたが、1頭だけ意図せずにスケートボードに反応するようになってしまった犬がいて、耳が遠くなるまではコントロールにとても苦労したことを覚えています。
いずれにしても、動体視力のいい犬たちなので、いちいち反応しなくてもいいことを繰り返し教えていく必要があるのですが、実生活では、先ほどのスケートボードのように、意図しないこともたくさん起こるので、犬はやはりその刺激にリアクションしてしまうことがあります。
例えば、猫や鳩などは、散歩中も普通に遭遇します。
しかし、どこで遭遇するかはわからないので、練習することができません。
犬に過剰反応する場合は、ドッグランなど犬が集まる場所で環境設定しながら練習することはできますが、さすがに猫や鳩が集まる場所はそうそうありません。
たとえ過剰反応したとしても、すぐにリカバリーできるようにサポートしてあげることが重要です。
さて、我が家のお向かいには今年小学校にあがったお嬢さんがいます。
道端でご挨拶する程度の関係ですが、朝犬たちと散歩に出ようとすると、ちょうどお向かいさんの玄関ドアが開くときがあり、見習いはその都度びっくりして吠えてしまいます。
環境の変化に弱い見習いです。
2~3年前は、見習いが興奮して吠えたときにお嬢さんを泣かしたこともありました。
誰だって吠えられるのは嫌ですよね。
先日もちょうど玄関を開けた時、お向かいも登校時間で、ばったり顔があって、見習いはまた吠えてしまいました。
すかさず、「ごめんなさいね。」と声をかけると、お嬢さんは
「犬は吠えるものだから仕方ないわ。」という大人な返答。
毎回泣いていたのに、大人になられましたね。
だからと言って、吠えさせるわけにはいきません。
今日は雨上がりだったので、家の前で練習をしていたら、ちょうどお向かいの玄関が開く音がしました。
当然見習いも気持ちがそっちに行きました。
しかし、「アトヘ」と声をかけたら、すぐに脚側停座に。
吠えずにやり過ごすことができました。
当然ご褒美のオヤツはもらえます。
吠えないでいられる回数を増やしていくことで、見習いは向かいの家から人が出てきても、いちいち吠える必要がないことを学んでいきます。
罰を使わないトレーニングでは、一度で犬に覚えさせることはできませんが、好ましい行動を繰り返してもらうことで、それが習慣となっていきます。
忍耐と一貫性が不可欠ですね。
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