ドッグライフアドバイス

2023年6月 3日 (土)

ハウストレーニングを成功させるには。

犬はとても正直で賢い動物です。
特に若い犬たちに忖度は無いので、自分にとってメリットになることを優先していきます。

昨日も書きましたが、自由を奪われることは犬にとってデメリットでしかありません。
それでも、好き勝手にいなくなったりしないことや、状況によってはハウスで静かに休むことなどを学習してもらうためには、根気よく犬にとってメリットがあることを伝えていかなくてはいけません。

ハウスの中はいい場所だよ。と実感してもらうためには様々な工夫が必要です。
自分から入りたい場所として認識してもらうことが重要ですね。

最初は美味しいものを入れてみたり、中でご飯をたべてもらったり、楽しいおもちゃと一緒にはいってもらったりと、入ることもまんざら悪くはないと犬たちに思ってもらえれば、毎回取引のための物品を用意していなくても、入ってくれるようになります。

悪いことをしたから「罰」として閉じ込めたりすることなく、自分から進んで入って寝てくれるようになれるといいですね。

ちなみに我が家の犬たちは、食事はハウスで取っていますし、眠くなると自分からハウスに入ります。
しかし、出先では、アシスタントだけが外に出ているとまだまだ大騒ぎする見習いです。
「大人になれば静かになる」と放置しておいても、恐らくなおることはないでしょう。

やって欲しい行動が出やすいように、日々の努力は欠かせませんね。

さて、見習いは現在オスワリの再調整中。

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たかがオスワリ、されどオスワリ。
体がある程度成長したら、きちっと座ることも教えていかなければいけませんね。

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2023年6月 2日 (金)

ドッグトレーニング:犬の気持ちになってみる

「あなたの犬は呼んだらすぐ来てくれますか?」

ドッグトレーニングの経験があったり、競技に出たことがある人にとっては、当然YESと回答される質問ですが、先日も書いたように、そもそも呼び戻す必要性を感じていない人にとっては、来てくれても来てくれなくても、日常生活上困らない方も多いようです。

では、戻ってこない犬をドッグランで放したらどうなるのでしょうか。

犬が遊びに飽きて疲れて戻ってきたところを捕まえれば家に帰れますが、まったく戻ってこようとしない愛犬を放ってしまったら、ハンドラーが戻って欲しいタイミングで帰ってくるかどうかはギャンブルとしか言いようがありません。

そうなると、ハンドラーは犬が戻ってきたらすぐにリードを着けて捕獲しようとするので、犬はますます逃げようとするでしょう。

自由を奪われるのは誰だって嫌なものです。
自由に走り回っている方が絶対楽しいに違いない。

ハンドラーの元に帰ってくることにメリットを感じない犬は、恐らく飽きるまで戻ってくることはないのではないでしょうか。

家の中と違い、外には楽しいことや興味をそそるようなものが沢山あります。
そっちに行くべきか戻るべきかの選択の中で、犬が迷うのはある意味当然のことです。

それでも、ハンドラー(飼い主)を選んで戻ってくるのは、すでに信頼関係が出来ているか、戻った方がメリットがあるに違いないと知っているか、あるいは戻ることが習慣になっているかのどれかでしょう。

最初は、犬が戻りたいと思う気持ちにしてあげることがハンドラーの仕事と言えます。
そのためには、戻った時に嫌なことが起こらないと伝えることが不可欠です。

しかし、人はついつい、戻ってきた犬をすぐに捕まえようとしてしまいます。

そんなことを学習している犬は、とりあえず戻ってはきても、ハンドラーから距離を取ったところからハンドラーの様子を観察し、捕まりそうになると、踵を返して走り去っていきます。

そうならないように、小さいころから、ハンドラーと一緒にいることの楽しさをしっかり教えてあげることが一番ですね。

さて、今日は若い犬たちのプライベートレッスンがありました。

ちょっと自由になると、ついついハンドラーそっちのけで好奇心のままに動きたくなるお年頃。
少しずつ、ハンドラーとの関わり方も教えていきます。

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まずは、犬にとって楽しいことを共有することから始めましょう。

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2023年5月30日 (火)

パピートレーニング:ロングリードの有効性

ロングリードと聞くと、フレキシブルリードを思い浮かべる方は少なくありませんが、今回はシンプルなローブ状のロングリードの話しです。

通常のお散歩では、犬のサイズにもよりますが、1メートル40cm程度から1メートル80cmぐらいのものがコントロールしやすくておすすめですが、パピー(若い犬)のお散歩では、広場などで自由運動をさせてあげるための10メートルから20メートルのロングリードとは別に、4メートル50cmぐらいのものがあると、犬に選択肢が与えられるので、犬に考えることを教えていくにはとても有効です。

選択肢とはどんな場合のことを言うのでしょうか。

例えば、いつものお散歩コースに見慣れないものが置かれていると警戒する犬は少なくありません。
一瞬びっくりして後ずさりしたとき、犬に自ら確認する時間をあげないと、翌日も同じ場所で同じ行動をとるようになります。
そんなとき、「大丈夫だから」とリードを引き寄せ無理に対象物に近づけようとすると、犬は選択することができずストレスを感じてしまいますが、ハンドラーが一歩引いたところで、犬のリードを緩めて待っていてやると、犬は自分からゆっくり近づいて行って確認することができます。
一度確認できれば、翌日は気にせずその前を通ることが出来るようになるので、ロングリードは距離をとって犬に選択肢を与えるにはとてもいいツールです。


さて、今日は若いA君のプライベートレッスンがありました。

言葉が通じるようになって、コミュニケーションも取りやすくなってきたA君ですが、御自宅の階段が下りられないとのこと。
日常的には抱っこで下りて、上るのは自力で出来ていて、公園の階段なども、普通に上り下りは出来るそうです。

しかし、集合住宅内の階段は蹴上げが高く、周りも暗いため、ちょっと腰が引けてしまうようです。

そこで、階段に「パンくず」状態でトリーツを置いて、リードの長さ分だけA君から離れてみることにしました。

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下りて来たそうにしていましたが、今一つ勇気が出ません。

しばらく様子を見ていましたが、A君は行ったり来たり。
行きたいのに行かれない気持ちがよくわかりました。

その後も、A君は一段下のトリーツは食べに出てくるものの、その次の一歩が出ないので、飼主さんには先に途中まで下りて下からA君を励ましていただき、私が最初の一歩分だけちょっと体を支えてあげたところ、その先は自分から下りていくことが出来ました。

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短めのリードで引っ張ってしまえば、ますます腰が引けてしまいますし、ハンドラーとの距離が近かったりすると、ついつい甘えも出てしまうので、ロングリードは丁度いい距離感を作ることができます。

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2023年5月27日 (土)

犬の相性

犬と暮らし始めると、愛犬をドッグランに連れて行って、犬友と楽しく遊ばせてあげたいと思う飼い主さんは少なくありません。

犬同士で楽しそうに走って遊ぶ姿は見ていて微笑ましいものですが、どの子とも仲良く遊べる犬ばかりではありません。

人間の子供と同じで、同じ趣味や話題があれば楽しく同じ時間を共有できますが、まったく趣味が違っていたり、話が合わないと、なかなか長続きはしにくいものです。
片方が押しつけのように自分の好きな話ばかりしていても、相手は面白くないと感じることもあるでしょう。

犬の場合も、走って遊ぶタイプ、寝そべってワンプロするタイプ、体当たりするタイプの子など、遊び方もまちまちなので、どの子も同じペースで遊べるとは限りません。

特にオス同士、メス同士、オスとメスによっても関わり方は異なってきますので、愛犬をよく観察しながら、無理強いしない友達作りをしてみましょう。

場合によっては、「友達は要らない」と愛犬が言うかもしれませんが、そんなときは、愛犬の意思を尊重してあげることも大事です。


さて、今日はアシスタントが知人宅で遊ばせてもらいましたが、彼は昨年去勢した7歳のオス。
一緒に時間を共有してくれたのは3歳と5歳の女の子。
両方とも、小さいころから面識があるのと、相手が女の子ということもあり、アシスタントはおもちゃを交えながらも、リラックスして遊んでいました。

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時折、女の子にしつこくされることがあっても、そこは寛大に多少我慢していたようです。

一般的に女の子に優しいのが男の子ですが、たまに、相手の子が自分よりも大きかったりすると、アシスタントは多少緊張するので、基本的には初対面の方たちと急に接近させるようなことはしません。
特に、相手の犬が飼い主さんにきちんとコントロールされているときは安心していますが、行動が全く読めないような場合は警戒します。

逆に、見習いは誰彼かまわず挨拶に行こうとするので、「それは違うでしょ。」と言ってやめてもらっています。
黒い顔をした大きい犬が突撃してきたら、誰だって怖いでしょう。
「ウチの犬は大丈夫ですから」と言うのは一方的な話なので、注意が必要ですね。

いずれにしても、「犬は犬同士仲良くできる」という根拠の無い話を鵜呑みにすることなく、犬と相談しながら友達つくりをされるといいでしょう。

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2023年5月26日 (金)

散歩は楽しい方がいい。

愛犬とのお散歩、楽しめていますか?

理想のお散歩はそれぞれなので、「こうでなくてはいけない。」というものはありませんが、お住まいの環境に合わせたお散歩がベースになるでしょう。

例えば、のどかな郊外であれば、のんびりリードを緩めて、犬の匂い嗅ぎを自由にしている方もいるでしょう。
一方、都会で、交通量が多いエリアであれば、リードは短めに持って、犬の安全を確保する必要があるでしょう。

環境に合わせるだけでなく、子犬の場合は、いろいろなものを口に入れて確かめる行動が出るので、危険なものが口に入らないように注意することも必要です。

危険な物の中には、吸い殻、石ころ、繁華街であれば、焼き鳥の串など、食べ物に関する危険物も含まれます。

子犬は好奇心旺盛なので、様々なものに興味を示しますし、そんな時は、後ろで何を言っても耳に届かなかったりします。
そこでポイントとなるのはある程度の予測と、早めの危険察知能力です。

「散歩なんだから、のんびりしたい。」と思われる方は少なくありませんが、そんな散歩が出来るようになるまでは、子犬の頃からのサポートは欠かせませんね。

さて、今日は4か月のM君のお散歩レッスン。

3秒ルールが重要であることをお伝えするとともに、M君がアイコンタクトを自発的に取ってくれたら沢山褒めてあげること。

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退屈になって、地面に気持ちが向き始めたら、歩く速度を変えて、リフレッシュすることなどをお伝えしました。

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散歩デビュー当初より、大分ハンドラーの声が耳に届きやすくなってきました。
日々の練習の成果ですね。

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2023年5月25日 (木)

愛犬とのコミュニケーションを楽しむ

愛犬と話は通じますか?
恐らく飼い主さんたちみなさんは、「当然」とおっしゃるでしょう。
愛犬の考えていることは手に取るようにわかるからと、愛犬の望むこと全てを提供してしまうことはある意味一方通行のコミュニケーションの場合がよくあります。

可愛いからなんでも許す。と言うのもあるでしょう。

でも、可愛い愛犬たちが、もっとこちらに興味を持ってくれたら、もっとコミュニケーションが進むとは思いませんか?

「ドッグトレーニング」と聞くと、「ウチは家庭犬だから必要ない」とおっしゃる方は少なくありませんが、愛犬に言葉を教えることは、家庭犬だろうが競技犬だろうが、あるいは使役犬であろうが関係ありません。

「オスワリ」や「マテ」、「持ってきて」や「トイレ行ってくれば?」などは、トレーニングで教えることですが、日常生活の中でのコミュニケーションでもあります。

コミュニケーションづくりの基本となるトレーニングをやろうと思ったとき、犬が参加するかしないかは犬の選択肢です。
なぜなら、無理矢理参加させようとしても、犬は学習しないからです。

つまり、犬がやる気になることが最初の一歩。
そのためには、何から始めたらいいのでしょう。
まずは一緒に遊べるようになるといいですね。
共通の話題(遊び)が出来ると、興味を持ってくれるようになります。

さて、今日は若いAくんのプライベートレッスンがありました。

前回、ゲーム感覚の呼び戻し練習をやって頂いてから、少しやる気スイッチが入ってくれたようで、今日はゲームが始まると、自分から「次は何?」と集中力がアップしてくれました。

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いろいろ予測するほど賢いAくん。
先日インターホンに反応して吠えていたので、対処法をお伝えしたところ、今回は一声も吠えませんでした。
さらに、ハウスもどんどん活用していただいているせいか、休憩時間にハウスをお願いしても、静かに待っていられました。

ちゃんと宿題をやって頂けると、進みが速いですね。

ちなみに、我が家の犬たちも自主的に休憩するときは、自分からハウスに入っています。

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ちょっと目が恨めしそうですが、出て来たければいつでも出てこられます。

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2023年5月24日 (水)

ハンドラーの動きもディストラクション

ディストラクション続きの話しですが、子犬に「オスワリ」や「フセ」を教えようとするとき、人はついつい体を前にかがめがちです。
子犬に視線を合わせようとすることから生じているとも言えますが、人は無意識にやっていても、犬は全てをインプットするので、言葉のキューと人の動きをセットにして行動のキューとみなしてしまうことが多いものです。

いつも人差し指を立てて「オスワリ」と言っていると、手がふさがっていた時などに言葉だけで「オスワリ」と言っても犬が出来なかったりするわけです。

つまり、前かがみの姿勢や人差し指はある意味ディストラクションになっていると言えます。
人の余計な動きのせいで、犬が正しい行動が取れなくなった犬を責めるのは理不尽ですよね。

シンプルでわかりやすいキューを使ってあげれば、犬の混乱を防ぐことができます。


さて、今見習いとドッグダンスのルーティンを作っています。
今日は初めて曲に合わせて動いてみたのですが、出来る動きと思っていた動きで躓きました。
「動き」というよりは、むしろ「動かないでいること」でしたが、見習いは私の動きに釣られて動いてしまいました。

要は、ハンドラーがどう動いたとしても、「ステイ」と言われたらじっとしているのが決まりでしたが、私が隣でターンしたら、フラッと動いてしまったのです。

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オビディエンス競技には「行進中の作業」があり、ハンドラーが動いても、犬はハンドラーに言われた姿勢を維持する課題があります。
見習いは私が見習いの横から立ち去ったり、見習いの周りを周ることには慣れていても、となりで急にターンされたのは初めてだったので、釣られたのでしょう。
ハンドラーの動きがディストラクションになっているということですね。

少しずつ、動かないでいることを伝えていきます。

さらに、今回のルーティンの衣装はスカートなので、普段の練習でもスカートを履いてやっています。
スカートの裾が顔にあたるだけでも、大きなディストラクションになるので、慣れるように練習していくわけです。

小さい変化でも、犬にとっては大きなディストラクションになることがあるので、サポートは欠かせませんね。

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2023年5月23日 (火)

子犬がディストラクションに遭遇したら。

散歩に出るようになる子犬にとっては、全てがディストラクションになります。

風に飛ぶ落ち葉。
石ころ。
タバコの吸い殻。
道端の草。
電柱から立ち上る匂い。

ある意味、全てをチェックしたい気持ちはよくわかるのですが、犬によっては口に入れて確かめるタイプの子もいます。
石なんて食べられないから、口に入れたらすぐ吐き出すだろうと高をくくっていると、カリカリという感触を面白がってなかなか口から出さず、無理に取り出そうとしたら飲み込んでしまったなどということもあります。

たった一つの小石ならば、そのうち排泄されるかもしれませんが、癖になってしまうと、食べ続けて開腹手術にもなりかねません。

「あれもダメ、これもダメ。」とは言いたくありませんが、出来れば3秒ルールを適用して回避できるようにサポートしていきましょう。

その際、「オイデ」で戻ってくれれば言うことなしですが、恐らくハンドラーの声は耳には届かないので、子犬の傍まで行って声をかけ、好ましくない行動が出る前に、美味しいものを使っても構わないので、呼び戻して、戻ったところを褒めるというパターンを作っていくといいでしょう。

つまり、ディストラクションと子犬との距離が近ければ、当然誘惑に負けてしまうので、子犬に敢えて近づいて、気持ちをハンドラーに戻してあげることが有効です。

傍にハンドラーが来ることで、子犬が「はっ」と我に返ることが大事。

さて、昨日のパピーレッスンでは、庭で遊ぶMくんにとって、私の存在自体がディストラクションになっていましたが、ロングリードの先にいた飼い主さんがMくんの傍に戻って、声をかけたところ、Mくんはすぐに気づいて、飼い主さんの元に戻ることが出来ました。

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ディストラクションと子犬との距離が近ければ近いほど、ハンドラーも遠くから声をかけるのではなく、子犬の傍まで戻って声をかけることで、ハンドラーの声が耳に届きやすくなります。

トレーニングに熟達してきたら、離れたところから呼んでも、ちゃんと耳に届くように練習していくことが大切ですね。

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2023年5月18日 (木)

子犬との生活:世のお父さんたちへのお願い

子犬との生活の中で問題となってくる子犬の行動のひとつに「甘噛み」があります。

「甘噛み」とは、本気で噛むことではなく、いわゆる赤ちゃんの「おしゃぶり」のように、手に絡んでくることです。
赤ちゃんは歯が生えていないので問題ありませんが、子犬の場合、尖った歯は人間の手の皮を簡単に引き裂いてしまいます。

「甘噛み」と聞いて、「絶対に許さない」というご家庭もありますが、私は基本的には「甘噛み」は許容しています。
しかし、犬はロボットではないので、常に同じ力で噛んでくるわけではありません。
興奮すれば力も入るし、ある意味、どのくらいなら許されるのかチャレンジしている部分もあります。

そこで、力が入ってしまったときは、「痛いよ。」と伝えることで、子犬に、このレベルはダメだなぁと教えていくわけですが、ときに「甘噛み」も興奮すると加減が出来なくなってしまうこともあります。
では、興奮させなければいいのですが、そんなつもりはないのに、子犬を興奮させてしまうのが、世の男性陣(お父さんたち)です。

なぜか、男性は子犬と遊ぼうとすると、手を子犬の前にちらつかせて、手で遊ぼうとします。
手は、美味しいものをくれたり、優しく撫でてくれるもので、「おもちゃ」ではありません。

子犬にとって手の噛み心地は、絶妙です。
しかも動いていればそそられます。

是非、子犬と遊ぶときは手ではなくおもちゃを使いましょう。

そして、上手に出来たことを褒めるときも、顔の周りをグシャグシャに撫でまわすのではなく、体を優しくポンポンと叩く程度にしてみましょう。
手に向かってくることが少なくなるはずです。


さて、今日はパピーさんたちのプライベートレッスンがありました。

日々様々なことを学習していくM君。

今日はおもちゃの交換を学びました。

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口から離してもらうことを教えてあげることは、日常生活的にも大事です。
口にしては困るものをすんなり手渡してもらえると安心ですね。

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2023年5月16日 (火)

小型犬でも大型犬でも、コミュニケーションは大事

犬も人間同様、性格、気質、特性は様々ですが、ハンドラー(飼い主)とコミュニケーションが取れるようにサポートしてあげるのはどの子にとっても大事なことです。

日常会話が出来るようになることが、人にとっても犬にとっても心地よい生活を送るためには必要ではないでしょうか。

・散歩に行こうか。
・ごはんにしよう。
・ちょっと待っててね。
・おいで。
・車に乗って。
・ハウスに入って。

こんなことは、日常的に交わされる会話のような気がしますが、そういうことを言わない愛犬との生活ってあるのでしょうか。

今日は、私の勉強不足がひとつ露呈しました。
それは、小型犬の飼い主さんは、愛犬を呼ばないらしいということです。
理由は、用事があって傍に来て欲しい時は、抱き上げれば済むからというお話でした。

中型犬や大型犬ではそうはいきません。
たとえリードが着いているシチュエーションだったとしても、犬の状況を無視してリードをグイと引っ張ったところで、40キロを超える犬ではびくともしないでしょうし、我が家の15キロ程度の犬であっても、ズルズルと引きずっていくことはできません。

こっちに来て欲しいことを伝えて、自力で移動してもらうのが一般的な方法ですから、当然「呼び戻し」を教えることになります。

先日も、とあるクライアントさんに、「呼んだら来てくれる犬になって欲しい。」と言われました。
トレーニングにおいては基本中の基本だと思っているので、クライアントさんのお気持ちには大賛成でしたが、今日の話を聞くと、小型犬の飼い主さんは、あまり「呼び戻し」を重要視していらっしゃらないのかも知れないと考えさせられました。

そうなると、「リードを離すのは、呼び戻しが出来るようになってからにしましょう。」と私が言うことは、飼い主さんによってはあまり現実味が無かったのかもしれないと改めて感じました。

人と犬との暮らしは、その人の数、犬の数ほどありますが、出来れば上手にコミュニケーションが取れるようになって欲しいですね。


さて、今日はLさんのプライベートレッスンがありました。
お散歩中、公園のベンチで休むときも、地面にマットを敷いてあげれば、自分からその上に乗って、オスワリやフセをしてくれるLさん。

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マットトレーニングがちゃんと出来ているからこそです。
自分の居場所がきちんと理解できているので、ストレスも軽減されますし、飼い主さんも安心です。

飼主さんと、まったりとした時間が流れているのを拝見できるのは嬉しいですね。

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