犬の健康

2025年3月10日 (月)

犬とドッグスポーツ

ドッグスポーツには様々あります。
活動的なドッグスポーツの身近で代表的なものは、アジリティ、フライングディスク、フライボール、それほどアクティブではなければ、ドッグダンス、ノーズワーク、オビディエンスなどなど、数え上げたらきりがないほどあるでしょう。

ドッグスポーツを楽しむ人たちは、犬と一緒に楽しさを分かち合いたいという気持ちから始めたはずです。
しかし、競技や順位が絡んでくると、ついつい犬に多くを望んでしまいがちです。

きちんとした手順を踏んで、犬が理解できていることが最低条件ですが、それ以前に犬の健康状態がとても重要になります。
特にアクティブなドッグスポーツにおいては、犬の福祉を度外視することは出来ません。

先週末イギリスで年に一度開催される犬のイベントCruftsがありました。
我が家はドッグダンスをやっているので、やはり観るのはドッグダンス。
イギリスでは「Heelwork to Music」と称されていますが、3日目はインターナショナルフリースタイル部門で10ヵ国の代表が華麗なパフォーマンスを披露してくれました。

演技の合間に、観客に向けてインタビュアーがジャッジ(3名)に、ヒールワークとフリースタイルの違いや評価の仕方などを質問していましたが、興味深かったのは、出来栄えも大事ですが、犬の福祉が保たれているか、犬が安全であるかということに重点がおかれているというコメントでした。

犬の身体能力の素晴らしさは何度も書いていますが、そもそも兼ね備えたものもあるでしょうが、練習によって身に着けていくものも当然あります。
それらの行動が、果たしてその犬に負担を与えていないか、負荷をかけすぎていないか、身体的だけでなくメンタル的にストレスをかけていないか。
そんなことも重要な評価点につながることを改めて解説していました。

そもそも、なんのためのドッグダンスなのか。

そのあたりを勘違いしてしまうと、パフォーマンスの出来栄えばかりに目がいってしまい、大事な部分が見落とされてしまうかもしれません。

どんなドッグスポーツであっても、基本を忘れてはいけませんね。

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画像は今年のインターナショナル優勝者とパートナーです。


ボーダー・コリーだから勝てると言うわけではないのがドッグダンスですね。
※ボーダー・コリー飼いの私が言っているので、皮肉でもなんでもありません。

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2025年3月 5日 (水)

適正体重

昨日愛犬の体重の話を書きました。

愛犬に見つめられると、ついつい何かあげてしまいたくなる。というのはよくある話です。
そしていつの間にか重たくなっているなんてことは少なくありません。

腰のあたりのくびれだけでなく、お尻の方にある腸骨が手で触れられるかどうかも指標になります。
つまり、指で触れたとき、お肉の下に骨があることがさりげなくわかる程度がOK。
ゴリゴリに出ていると痩せすぎ、触っても骨の存在がわからないのが肥満です。

環境省のホームページに犬の体調管理についての記事が載っていますが、そこに犬の体重管理について、ボディコンディションスコアをいう指標を載せています👇
https://www.env.go.jp/nature/dobutsu/aigo/2_data/pamph/petfood_guide_1808/pdf/6.pdf



今日は2歳になったM君のプライベートレッスン。
半年ぐらい前から少々体重が増え始めたようで、ちょっと動いてもすぐ休憩してしまうことが見られました。
触ってみると、やはりちょっとお肉が・・・。

ということで、食餌の量や内容のアドバイスをさせていただきました。
あれから数か月、今日お会いしたら、数100グラム減量に成功したそうです。

言われてみると、半年ほど前の姿がこれ。

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全く同じアングルではありませんが、スリムになった感は伝わるかと思います。

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実際飼い主様もご愛犬の動きがよくなったと感じていらっしゃるようです。

愛犬の適正体重何キロですか?

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2025年3月 4日 (火)

太るからオヤツは使いたくない?

犬を押したり引いたりしないで行動を教える方法の中には、「ルアーリング」と言って、オヤツなどの犬の好きなものを使いながら犬の行動を引き出すメソッドがあります。
つまり、犬の鼻先にオヤツを見せると、犬がそのオヤツにつられて動いてくれるので、こちらが教えたい行動を伝えやすいというものです。
ルアーリングしたあとは、当然ご褒美としてオヤツを犬に与えます。

ルアーリングでなくても、犬が好ましい行動を取ってくれたときはご褒美としてオヤツをあげることで、犬はその行動を頻発するようになることで、学習を奨めていくことができます。

もちろん、最終的にはルアーリングしなくても、犬は言葉のキューを理解すればちゃんと動いてくれるようになるので、オヤツの使用量は減ります。

しかし、オヤツを沢山使う方法に抵抗感を持つ人はいまだに少なくありません。
現に愛犬を太らせてしまったというひともいます。
ではどうするのか。

オヤツを減らしますか?

オヤツをケチると、犬の学習意欲は落ちます。
つまり、見せ餌の状態をずっと続けてしまうと、犬はもらえないストレスで吠えたり飛びついたり、果ては「もらえないならもういいよ。」と離脱してしまう可能性もあります。

そうならないためには、オヤツを使ったときはごはんをちょっと減らしましょう。
あるいは、代謝をあげるために、お散歩の時間をちょっと増やして遊ぶなど、いろいろ工夫してみましょう。

ぽっちゃりした愛犬をかわいいと思う方は少なくないようですが、体が重いと犬もストレスを感じたり、怪我をしたり、あるいは股関節などに負担がかかることもあります。

適正な体型を維持できるように、オヤツやご飯の量は適宜フレキシブルに対応してあげられるといいですね。

上から見たとき、適度なくびれありますか?

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実はこの右側の方は、標準体重12kgだったのに、一時期12.8kgになってしまったことがあり、いつも通り飛び越えられるつもりが、おなかをぶつけてしまったという過去がありました。
いつもは出来るのに・・・。という若干ショックが見られたのも事実です。

愛犬のストレス軽減のためにも、体重管理は重要ですね。

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2025年2月27日 (木)

ごはんの食器、すぐ片付けていますか?

愛犬の食欲に感心の無い飼い主はおそらくいないでしょう。
美味しそうにフードボウルを空にしてくれるときほど嬉しいことはありません。

しかし、中には食べることへの執着が少なく、ごはんを食べようとしなかったり、
あるいは、残してしまったりする犬も少なくないようです。

小型犬ではよくある話ですが、中・大型犬でも無い話ではありません。

そんなときはどうしていますか?

食べるまで食器をそのままにしておく。
食べなければ、食べそうなものに変えてみる。
食べなければ下げる。

子犬であれば、食べないときはとても心配になってしまいますが、
ある程度大人になっている場合は、元気があればあまり心配しなくてもよさそうです。
元気が無ければすぐに獣医さんに行ってください。
大きな病気が隠れているかもしれないからです。

元気があって食べないときは、犬も飽きている可能性や、そもそも量が多い時があります。

まずは、肉付きの状態を確認してみるのもひとつですね。
その後、飽きているようなときは、ちょっとしたトッピングによって味を変えてみるのもひとつですが、毎回変えていくようになると、いわゆるフードジプシーになってしまい、食べなければ美味しいものが出てくると犬は学習してしまうので注意が必要です。

いずれにしても、出されたごはんに興味を示さないときは、とりあえず下げましょう。
運動量が足りず、本当にお腹が空いていないのかもしれません。

いつまでも出しっぱなしにしておくと、不衛生になる上に、犬はいつでも食べられると学習してしまい、もっと食べることへの執着がなくなっていきます。

とある知人の愛犬(大型犬)の話ですが、頭のいい犬なので、飼い主がオヤツをご褒美に人前で犬に芸をさせようとしたところ、犬は全く興味を示さず、芸も見せなかったので、飼い主は機嫌が悪くなってしまいました。

実はその家では、フードボウルは朝から晩まで置きっぱなし。
犬はその間、一粒咥えては床に転がして遊び、気が向いたら食べるという生活をしていました。
個人的にはお勧めできないというお話はしたのですが、聞いてもらえませんでした。

ところがある日、私はその犬を預からなくてはならなくなりました。
頼まれたので仕方がありません。
そこで、我が家の犬たちと同じようにごはんを出すと、我が家の犬たちは数分で完食するのに、その犬は遊び食いを始めてしまい、食べる気配がありません。
他に犬がいるので、出しっぱなしには出来ません。
そこで、数分待っても食べなければ下げることにしました。

翌日の朝も、同じようにまたごはんを提供したのですが、これまた遊んでばかりで真面目に食べません。
そこで下げました。

成犬で元気なので、食べたくないのであれば無理しなくてもいいと思って下げていますが、その晩ごはんを提供したら、今度はあっという間に完食しました。
翌朝もちゃんと食べました。
犬は賢いですね。

食後のあとは飼い主の足元で惰眠をむさぼるアシスタントです。

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2025年2月 2日 (日)

犬の排泄

子犬を迎えると、なかなかトイレのタイミングが掴めず、「あ~ぁ」となることはみなさん経験されていることでしょう。
「あ~ぁ」とは、「犬が失敗した」のではなく、「犬に失敗させてしまった」という意味です。

人間が決めた場所で上手にトイレが出来ない場合、犬が悪いのではなく、トイレの設置場所や促しのタイミングが犬の行動と合致していないことによっておこる事象に過ぎません。

犬は場所で覚えたり、足元の感触で認識したりするので、最初に「ここ!」と決めてしまうと、なかなか変えられないこともあるので、トイレの場所はある程度決定した場所を教えてあげることが大事ですね。

我が家のアシスタント、子犬のころ2箇所に設置したトイレの一方を最終的に撤去しようとしたのですが、私の意見と彼のきもちが合わず、こちらの思惑とは違った方のトイレを残すことになりました。
彼は場所で認識したようです。

そういうことも考えて、トイレのトレーニングは柔軟に教えてあげないと、将来的に、「家の中でしかしない。」とか「外でしかしない。」と言うように、犬が頑なに主張し続けることにもなりかねません。

40年近く前、我が家に最初にやってきたハスキー犬は庭で排泄していました。
10歳過ぎた晩年、椎間板ヘルニアを患い急に立てなくなったとき、私が何度も庭に補助しながら連れていき、支えて待ってみましたが、彼は頑として排泄をしませんでした。
48時間近く我慢して、ステロイドが効いて自力で立ち上がれるようになり、初めて私の手を振り切って歩いて行って排泄しました。

今まで独りで出来ていたことなのに、急に抱きかかえられながらトイレをするよう言われても、そうそうは受け入れられなかったのでしょう。

今日はシニアなSさんのシッティングに行ってきました。
介助が必要になってから2回目でしたが、前回は私の介助では心許なかったのか排泄をしてくれませんでした。
そして今日も日中は全くしてくれず、このままではお漏らししてしまうのではと心配でしたが、夕方の介助でようやく排泄してくれました。
少しは信頼してもらえたのかもしれません。

トイレトレーニングがちゃんと出来ている犬であっても、周囲の状況を確認してからトイレを促してあげないと、なかなか排泄してくれないこともあるでしょう。
なぜなら排泄はとても無防備な状態だからです。

人間も、ドアの閉まらないトイレでは怖くて落ち着いては入れませんよね。

たかが犬のトイレと思わず、犬のきもちに寄り添ってトイレのキューを出してあげましょう。

急に冷え込んだのか、朝からちょっとお腹の痛かったアシスタント。
夕方の散歩は、めったに着せないのですが、洋服を来て出かけました。

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2025年2月 1日 (土)

グループ相談会開催しました。

今日はグルーミングサロンアプシーさんで定例のグループ相談会を開催しました。

グループ相談会では、犬とのくらしに役立つヒントを含め、犬とのかかわり方や、問題行動の改善策をお話させていただいています。

今日は犬の健康の話から始まりました。

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犬の後肢を含めたボディメンテナンスの話では、見習いがデモをやってくれました。

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高齢になってからではなく、若いころから犬の姿勢や体の使い方を観察しながら、サポートしてあげるといいでしょう。

そのあとは、分離不安やお散歩の問題、ハウスの問題など、様々なご相談がありました。

今回はプライベートレッスンを受けてくださった生徒さんや、相談会に参加されるたびに愛犬との関係性の変化を伝えてくださる方、新たに子犬を迎えた方や、お困りのある方などがご参加くださいました。

プライベートレッスンと異なり、グループ相談会では、問題が個人のものではなく、みんなで共有できること。
改善策のアドバイスを聞いて頂くだけでなく、実際に改善された方の実体験も直接お伺いできるのがメリットです。

犬の行動そのもをを取り上げるのではなく、その行動がなぜ出るのかを考えていただきながら、愛犬のサポート法を考えていくことが重要ですね。

ご参加いただきましたみなさま、お疲れさまでした!
いつも場所をご提供いただいておりますアプシーさん、ありがとうございます!

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2025年1月 3日 (金)

アンチエイジングの話

犬も歳を重ねていくとあちこち衰えが出てきます。
人間と同じです。
目や耳もそうですが、足腰にも衰えが見え始めます。
特に後肢の衰えが著しいので、様々なドッグスポーツを楽しむ人たちは特に愛犬の四肢のエクセサイズに気を遣っています。

キャバレッティも一つの方法ですし、後退歩行の練習なども筋力の衰えの予防策の一つと言われています。

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我が家のアシスタントは9歳。
走る速度はまだまだ余裕がありますが、コーナリングに若干の不安があります。

走るための外転筋だけでなく、インナーマッスルとも言われる内転筋の補強も重要です。

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若いうちから習慣にしておくといいでしょう。

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2024年12月 2日 (月)

お腹のはなし

愛犬の健康が大事なのはどんな飼い主も同じです。
大きな病気はもちろんのこと、日常的な不調に関しても、何かあれば心が痛むのはあたりまえです。
特に子犬のころや、初めて子犬を迎えたときは、子犬のちょっとした異変も気になってしまいます。

子犬の不調でよくあるのはお腹です。
いつも通りのごはんなのに、突然お腹が緩んでなかなか治らなかったりすると、心配になるのは当然です。

原因は様々です。
ひとつは回虫。
ブリーダーさんによっては、新しい飼い主さんに渡す前に、いわゆる虫下しを飲ますこともありますが、虫によっては、簡単に駆虫できないものもあり、特にジアルジアと言われるものは、完治までに時間を要すので、じっくりケアしてあげることが必要です。

ほかにも、ちょっとした寒暖の差や気圧の変化による体調不良だったり、腸内細菌のバランスからくる不調だったりと、子犬のお腹は様々な試練と向き合うことが多いです。

虫が原因の場合は、最終的に駆虫することで回復しますが、腸内細菌のバランスはなかなか厄介なことも多く、定期的にお腹を壊すことになったりするものです。

いずれにしても、子犬や若い犬の場合は、体が成長途上にあることもありなかなか安定しないので、じっくり向き合うことが重要です。

なかなか治らない場合は獣医師の診断を仰ぐことが不可欠ですし、日常的なフードの見直しなどが必要になる場合もあるので、日々の観察も必要です。


さて、我が家のアシスタントも小さい頃はよくお腹を壊しました。
幸い虫はいませんでしたが、生後7か月あたりから定期的にお腹を壊して体重が増えなくなったので、ビフィズス菌のサプリを飲ませたりしながら様子をみました。
それでも2歳過ぎてもひょろひょろして体重がのってきませんでした。

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<生後1歳半の現アシスタント>

体が出来てきたのは3歳を過ぎてから。

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<8歳の時のアシスタント>

男の子の成長はメンタルだけでなく、体の成長もゆっくりなタイプがいるので、あまり神経質にならないことも必要かもしれませんね。

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2024年11月18日 (月)

ぴょんぴょん跳ばないでもらうには。

小型犬の跳びつきやジャンプは見ていてもかわいいので、ついつい見過ごされがちですが、常同行動になってしまうと、犬種や個体によっては膝や腰に負担がかかってしまう場合もあるので、基本的には4足で立っていて欲しいものです。

中・大型犬の場合は、跳びつき行動によって、子供や高齢者がケガをする可能性もあるので、なるべくやめてほしいと思う方は少なくありません。

では、どうやってやめてもらうのか。

「ダメ!」とか「イケナイ!」と言いながら振り払ったり押したりしても犬には通じません。
なぜでしょうか。

犬同士の遊びの中で、体当たりをしたりしているのを見たことがありませんか?

犬は相手にぶつかったりすることで、楽しみながら遊んでいるので、押し返されればさらにエキサイトしていく可能性があります。

では、どうすればいいのか。

まずは、犬がなぜ跳びついたり、跳んだりするのか理由を考えてみるといいかもしれません。
例えば、人の顔に近づきたくて跳んでいるのであれば、犬と接するときは人間の位置を低くしてみるのもひとつです。
何かが見えなくて跳んでいるのであれば、さえぎっているものをなくしてあげるのもひとつです。

また跳びつくことによって、先ほどお話ししたように、遊んでもらっていると勘違いされているとしたら、跳びついてくるようなときは、一度犬から距離を取ってみるのもひとつです。

さらに、跳びつくよりも好ましい行動、例えば4足で立っているときや、オスワリをしているときを沢山褒めてご褒美をあげていると、跳びつくよりも座った方がメリットがあると犬が学習することで、犬の飛びつき回数が格段と減ります。

いずれにしても、跳びついたり、跳んだりしてもあまりメリットが無いと犬に学習してもらうことが大事ですね。

昨日のプライベートレッスンでは、Eさんが素晴らしい身体能力を見せてくれましたが、足腰の負担が心配なので、出来るだけ跳びづらい環境づくりをお願いしました。

お散歩レッスンでは、上手に飼い主さんに集中しながら歩けたEさん。

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好ましい行動はどんどん褒めていきましょう。

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2024年11月13日 (水)

犬はいくつになっても学習する

あたりまえのことですが、犬は大人になっても多くのことを学べます。
シニア犬も同じ。
もちろん、子犬の方が吸収力は高いので、飲み込みは速いですが、身に付くまでには時間がかかります。
その点、ある程度経験値の高い成犬の方が、納得するのに多少時間はかかったとしても、身に付くのは速かったりするものです。

かつて、コロナ禍で在宅勤務になったご家庭の愛犬が、再び出勤になったとき、分離不安を発症したことがありました。
コロナになるまでは、普通にお留守番が出来ていたのに、在宅勤務でご家族が当たり前のように毎日家にいる生活に慣れてしまい、一人でのお留守番が出来なくなってしまったのです。

静かにお留守番が出来なくなったその子の取った行動は、リビングから玄関に通じるドアの前で2足立ちをして、ずっと吠え続けるというもの。
2足でじっとしていることはできないので、当然足踏み状態が続き、体型さえもかわってしまい獣医さんもびっくりされたそうです。

職場から自宅に置いた見守りカメラを観ていたご家族は心を痛め、なんとかならないかと相談されました。

そこでお願いしたのが、「クレート(ハウス)トレーニング」でした。

留守中2足で立ち続けることを回避するためには、2足立ちがしづらい制限されたクレートの中で、落ち着いてくつろげるようにしてあげることが一番犬にとってわかりやすいと考えてのことでした。

クレートの中では楽しいことが起こると日々刷り込みを続け、クレートの扉が閉まっていても、不安にならずに落ち着けるようになるまでは2ヵ月ほど要しましたが、結果なんとか静かに留守番ができるようになりました。

シニアでもちゃんと学習できるのですから、若い犬ならもっと速いはず。

前回から、クレートトレーニングの強化を頑張っているTくん。
今日はレッスン中、クレートの中で動き回ったり、吠えたりすることなく、同居犬が飼い主さんと作業をしていても、落ち着いて待っていられるほどクレートになじんでいました。

飼い主さんと作業している犬だけが褒められるのではなく、静かに待っている犬もちゃんと褒めらえるとわかると、待たされている犬も大騒ぎしなくなります。

途中で、飼い主さんが席を立って、見えないところに行っても、犬たちはみんな静かに待っていることができました。

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日々の練習の成果ですね。

次のステップは、おうちの中で出来ていることを、別の場所でも出来るようにしていきます。

ポイントはあきらめないこと。

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