環境は重要な因子
犬の行動を上手にコントロールするためには「環境設定」が重要といつも書いています。
この「環境」と言うのは、犬の周りにある全てのものなので、箱ものの「家」だったり、「外的刺激」であったり、場合によっては「家族」など、一緒に暮らす人たちだったりします。
つまり、犬の周りを取り巻くもの全てが「環境」になります。
人間も同様で、環境が変わればそれなりにストレスがかかってしまいます。
犬はそんなに繊細ではないと思われがちですが、実はちょっとした変化にも影響されます。
ドッグスポーツなどの競技に出ていると、練習と本番との違いが犬に大きな影響を与えることがよくわかります。
そこで、犬がいつも通りのメンタルを保つために、様々な環境の変化にも馴れるような練習が必要となってくるわけです。
実際に競技に出ていない犬であっても、当然日常生活に影響が出る環境の変化があるのでケアが必要です。
かれこれ25年ほど前、当時我が家にいた生後8か月の若い犬たちは、思春期と引っ越しと言う環境変化が重なり、新しい環境に慣れるまで半年近くかかったことがありました。
馴れるまでの若い犬たちの行動の変化で大きかったのは「吠え」でした。
引っ越し前までは、家の中でも外でもほとんど吠えませんが、家が変わった後、散歩に出て他犬と遭遇すると必ず弟犬が吠えて、他の犬を寄せないようにしたのです。
母犬と姉犬と一緒の散歩していて、女子は問題ありませんでしたが、弟犬だけが新しい環境の中で、警戒モードになってしまったようです。
半年近くたって、それも次第になくなり、ようやく散歩で遭遇する犬たちを見ても反応しなくなりましたが、反対に、今まで吠えた相手に吠えられるという状況になってしまいました。
人騒がせな弟犬でしたが、個体によって、順応性が異なるのは人間も同じ。
ちょっと変わった行動が出ても、平常心が保てるようにサポートしていくことが大事ですね。
さすがにアシスタントは経験値が高いので、多少の環境変化には動じず、今朝はいつもより多めに犬たちが散歩に来ていましたが、いつもと変わらぬパフォーマンスでした。
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