犬との生活

2024年9月17日 (火)

リマインドを忘れない

犬にとって、人間社会で共に暮らしていくために不可欠の「社会化」は子犬時代だけではないことはいつも書いています。

それは音であったり、匂いであったり、あるいは人や犬など、大きなものや動くものなどなど、人間にとってなんでもないものが、犬には恐怖や不安のもとになってしまうことは少なくありません。

子犬を迎えたその日から社会化を始めることが、犬にとっての負担も少なくなるので、手を抜かないでやってもらいたいところ。

さて、我が家の見習い、小さいころから、子供たちがサッカーやら野球やらで遊びまわっている運動場の端っこで練習していたので、全然気にしない子に育ったのですが、最近少しサッカーボールが気になり始めました。
飛び交うボールに少しロックしてしまいます。

そこで今日は、「あなたには関係ないよ」とリマインドを兼ねながら再練習を行いました。

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気にせずじっとしていられたら、クリッカーを鳴らし、トリーツをゆっくりあげます。

犬の動きは速いので、反射的に動くことも少なくありません。
平常心でみられるように教えていきます。

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2024年9月14日 (土)

人の話はちゃんと聴いて欲しいと伝える

犬たちは日々の生活の中で人間をよく観察しています。
その中で、人間の動きを見ながら次に起こることを予測します。

ごはん?
散歩?
留守番?

予測することでワクワクしたり、あきらめたり、ある意味平常心を保つことができます。

人間も同じですね。
ある程度決まったパターンで動いているので、日々安心できる。
次に何が起こるかわからなければ、ドキドキしてしまいます。

日常生活である程度予測してもらうことは問題ありませんが、トレーニングにおいては、出来る限り予測しないでほしいというときがあります。
つまり、勝手に「次はこれでしょ?」と動かれてしまうと、フライングになることもありますし、「そんなの聞いていない」と頑固に拒まれると、こちらのお願いは無視されてしまうこともあるからです。

よくあるのが、訓練競技の課題で、招呼中に止まってもらう場合、犬はどうせ止められるだろうと端からスピードを落としてしまう場合たあります。
呼ばれたら走って戻ってきてほしいのに、とぼとぼ歩いて来るというのはよくあります。

また、勝手に予測しているようなときは、3方向に分かれておいてあるダンベルを、ハンドラーのキューで指示された方向のものを持ってくるという場合、キューを言っても、最初から持って帰るダンベルを勝手に決めてロックオンしていると、指示されたものと違うものを咥えて戻ってくることがあります。

予測は大事だけれど、人の話もちゃんと聞きましょうね。と言うお話。


さて、今日はドッグダンスのグループレッスンで、M君が「前進」して止まることを練習しました。
最初はターゲットを使って覚えたので、ターゲットまでは順調に向かうことが出来るようになりましたが、ターゲットに着く手前で止まることを教えたら、2回目にお願いしたとき案の定スピードが落ちて、ターゲットまでスムースに辿り着けなくなりました。
ちゃんと次に起こるかもしれないことを予測した行動を取っているので、学習しているということですね。

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でも、止まってほしくないので、ターゲットまで送りだすことを混ぜながら、M君には何が起きるかわからないから、よく聞いていてねと教えていきます。

考えることも大事。
人の話を聴くことも大事ですね。

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2024年9月13日 (金)

無理強いしなくてよくなるように

昨日、子犬にとって嫌なことを無理やりやらないお話をしました。
そのためには、子犬の好きなことと関連付けて、「嫌」にならないようにしていくことが大事と言うお話でした。

爪切りや、パッドの毛のカット、耳掃除、歯磨き、ブラッシングは、そもそもそれ自体が痛いことを子犬にしているわけではありませんが、体を押さえられて自由を奪われたり、足をつかまれること自体が好きでなかったりするので、お手入れ関係を嫌いになる犬は少なくありません。

しかし、最初少し怖いと感じたととしても、子犬の好きなものを使うことで気を紛らわすことができれば、好きなものと関連付けて、受け入れてくれるようになることも少なくありません。

さて、我が家のアシスタント、以前も書いたと思うのですが、故アシスタントがトリミングをしていているのを見ながら、早く自分の番が来ないかと待ち遠しく思っていました。
なぜなら、故アシスタントはトリミング中に美味しいものをもらっていましたし、本犬もとてもリラックスして横になっていたからです。

そのせいで、現アシスタントは私がフロアに座ると自分からやってきて、ゴロンと横になります。
その間にこちらはパッドの間の毛を切り、爪も切ります。
もちろん合間にオヤツも出ます。

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毎日のことではありませんが、必要なお手入れなので、気持ちよく付き合ってもらえるといいですね。

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2024年9月12日 (木)

嫌なことは無理やりやらない

犬にとって人との共同生活ではいろいろ嫌なことが起こります。
爪切り、歯磨き、ブラッシングにトリミングと、犬たちにとってはどうでもいいことを人は頑張ってやろうとします。
それは「あなたのためだから」というところから来るのですが、犬にとってはどうでもいい。
出来ればやってほしくない。と思っている犬は少なくありません。

そんなに好きではないことでも、嫌がらずにやらせてもらうには、力づくの「強制」では出来ません。
なぜなら、最初はなんとか成功しても、次回は犬が学習して逃げてしまったり、捕まえられても嫌がって、唸ったり噛んだりする可能性が高くなるからです。

小型犬であれば、抱っこで動きを封じることも可能ですが、中・大型犬になるとそうはいきません。

犬が「イヤ」という気持ちにならないようにやらせてもらうために、様々なハズバンダリーケアの方法があります。
ひとつは「チンレスト(顎のせ)」と言うもので、犬が人間の膝の上やテーブルや椅子の上などに顎をのせている間は「触ってもいい」というサインとして、様々なお手入れをさせてもらうという方法があります。
しかし、チンレストを教えるにはそれなりに時間がかかるので、子犬の場合は子犬の好きなこととセットしてあげるのも一つです。

今日は生後3ヵ月のK君のプライベートレッスンで爪切り。
右半分は前回やらせてくれたので、今日は左半分。

ペースト系のおやつをなめてもらっている間にサッと済ませます。

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犬も人もストレスが軽減できるといいですね。

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2024年9月11日 (水)

まいっか・・。と放置しない。

日常生活の中で、愛犬に何かお願いした時、ちょっと違っていても大勢に影響がないことはたくさんあります。
いわゆる、「マテ」とお願いしたのに、2~3歩動いて止まったときとか、呼んですぐに戻ってこなくても、しばらくして戻ってきたからいいかとか、その時は大きな問題にならないとき、人間は適当にしてしまっていることがよくあります。

しかしながら、この「適当さ」や「あいまいさ」は実は犬に混乱を与えてしまっていることを認識しておかなければいけません。

日頃飼い主が「適当でいいよ。」と言っているのに、あるとき「オスワリ」と言われて「フセ」をしたら叱られた。なんてこともあるでしょう。
診察台で聴診器を当てるために「オスワリ」と言ったのに、犬は伏せてしまったときなど、「あれ?オスワリって言ってるじゃないの。」なんてことありませんか?

普段どうでもいいのに、日によって「ダメ」と言うのは犬を混乱させてしまいます。

「犬のトレーニングは一貫性をもって」というのはこういうことにも関係してきます。

大勢に影響がなくても、「呼んだときはすぐ来てほしい」ことや、「マテ」と言われたら動かないでいてほしいということをきちんと伝えてあげないと、大事な時に危険回避できなくなることもあるでしょう。

我が家も狭い散歩道で車を避けるためには、「ヒール」や「コイ」はちゃんと聞いていてくれないと危険なので、車が来ていないときに「フセ」と言ったり、「ヒール」と言ったり、いろいろお願いしています。
もちろんちゃんとやってくれたらご褒美はあげています。

さて、今日はM君のシッティングがありました。

お留守番中のM君と遊びながらトレーニング。
M君、「オスワリ」が鉄板になったあと、「フセ」も覚えてくれたのですが、なぜか「オスワリ」とお願いしても先に伏せたりしています。
きちんと弁別を教えてあげなければいけませんね。

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2024年9月10日 (火)

体罰や叱責は犬に伝わっていますか?

今日はクライアントさんからこんなお話を聞きました。
犬連れOKのカフェに犬無しで行ったところ、小型犬を連れたお客様が後から来て席に着き、愛犬を椅子に乗せたそうです。
すると、犬は当然テーブルの上のものに興味をそそられ前足をかける。
すると飼い主さん愛犬を叱責してバシッ。

「バシッ」は基本的に推奨できませんが、叱責したことで犬が二度と前足をかけなかったとすれば、犬はこれはいけないことだと理解したかもしれません。
しかし、この犬はその後も何度も前足をかけ、その度に同じことが起きていたようです。
つまり、犬には理解できなかったということですね。

一度や二度伝えただけで犬が理解できるとは思いません。
繰り返し伝えることが重要ですが、それは体罰ではありません。

さらにここで問題なのは、犬が前足をかけることをハンドラーが予測できなかったということです。

手の届くところに気になるものがあれば前足をかける行動に出るのは予測できるはずです。
最初から椅子の上に座らせず、床にマットを敷いて休むトレーニングをしておけば、お互いこんなストレスを感じる必要はなかったでしょう。

かつて、同様のことが起きました。
ホテルのレストランで朝食を取っていた時、友人の愛犬がテーブルに前足をかけ、友人に叱られていました。
そこで、リードフックにつなぐリードの長さをもう少し短めにして、前足が届かないようにしたところ、友人の愛犬は2~3度トライして、足が届かないとわかると、そのあとは足元でのんびり休んでいることができました。
つまり、そのあとはお互いストレスを感じることなく、友人はゆっくり朝食を楽しむことができたというわけです。

ハンドラーの環境設定ひとつで、お互いのストレスを軽減できます。


さて、今日はドッグダンスのレッスンがありました。
Lさんは、様々なトリックを体得しているお嬢さんですが、ウィーヴ(足の間をくぐる)がちょっと苦手です。
人の足の間や足のそばが怖がる小型犬は少なくありません。
Lさんは止まっている飼い主さんの足の間を駆け抜けるのは好きなので、「ウィーヴ」のキューを使わず、足の間をくぐるキューを使いながら、片側から片側に駆け抜けることを教えてあげると、ちょっと楽しそうに動いてくれました。

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形にこだわりすぎると、犬が苦手意識を持っている場合はなかなか先に進みませんが、ちょっとアプローチを変えてみると、犬のきもちも切り替えられるかもしれませんね。

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2024年9月 9日 (月)

環境は犬の行動に影響を与える

「おうちで出来るのに、外で出来ない。」ということはよくお話ししています。
当たり前のことですが、犬の周りの様々な環境が犬の行動に影響を与えるために、普段できていることが出来なかったりするわけです。

環境というと大きなものを考えてしまうかもしれませんが、その場にいる家族のメンバー(顔ぶれ)が違うだけでも、行動は変わってしまいますし、ちょっとした音がしただけでも、犬にとっては刺激です。


今日は生後3か月のK君のプライベートレッスンがありました。

前半はリッキーマットを使いながら、さりげなく爪切りをさせていただき、後半は前回のリマインドで、オスワリ強化練習。

私の前に来ると「おばちゃんはオヤツをくれる人だよね。」と満面の笑顔で座ってくれるK君。

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どんどん褒めて、トリーツ(フード)もあげます。
トリーツを次から次に提供することで、K君は食い逃げしないで待っていてくれるようになりました。
この間、「オスワリ」も「マテ」も言わないのですが、K君は楽しそうに座って、じっとしていてくれました。

ママさんにもやっていただいたのですが、ご家族の方がお部屋を出入りされたり、玄関を開ける音がすると、気になってすぐに動いてしまいました。
当然です。
あきらめずに、刺激が少ないところで練習していきます。

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少しずつ繰り返して伝えていくと、いずれは外でも、待てるようになります。

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※見習いの「セトル(リラックスして待つこと)」練習

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2024年9月 8日 (日)

愛犬はオモチャを手渡ししてくれますか?

愛犬とボールやディスクを投げて遊ぶ人は少なくありません。
ボールを使っての競技はありませんが、ディスクキャッチの競技はあります。
ディスクキャッチのロングディスタンスであれば、ハンドラーの投げたディスクを犬がキャッチして、ハンドラーのもとに戻り、ハンドラーは再びそのディスクを投げなければいけません。
限られた時間の中で、どれだけ遠くに投げたディスクを犬がキャッチし、何回戻ってこられるかでポイントを競う競技ですから、ディスクの受け渡しはとても重要です。
リレー競技のバトンの受け渡しと同じですね。

ボールを投げて犬にとって来てもらう遊びであっても、犬がボールを手元まで持ってきてくれないことはよくあります。
ハンドラーの手前1メートルぐらいのところで口から離し、次に投げてもらったボールを取ろうと、ハンドラーが投げる前に走り出してしまう犬もいます。
遊びであれば問題ありませんが、ディスクの競技で、犬が途中で落としてしまえば、ハンドラーは走って取りに行き、スタートラインまでまた走って戻ってから投げなければいけないので、タイムロスになります。

ハンドラーは競技だからと真剣になりますが、犬はいつもの遊びと同じと考えているので、毎回手元に戻さなければいいと教えてあれば、犬はいつもと同じようにするでしょう。

手元まで持ってこないからと、犬を追いかけたり、焦って咥えているものを無理やり取ろうとすると、犬はますますハンドラーのそばには寄ってこなくなります。

では、どうするのか。

今日は若いYさんのプライベートレッスンがありました。
Yさんはリソースガーディングがあるのですが、ボール投げやオモチャの引っ張りっこも出来るようになってきて、「ちょうだい」のキューで少しずつ自分から咥えているものを出せるようになってきました。
出したからといって、取り上げられないことを教えてあげるために、敢えてこれらの遊びを導入しています。

今日は、ボールキャッチのあとに、ちゃんと手元にボールを持ってきてもらう練習をしました。

ボール遊びの楽しさは十分わかっているので、早く取りに行きたい気持ちと、咥えているものをすぐに手放したくない気持ちが入り混じって、ハンドラーからちょっと離れたところにボールを落とします。

そこで、私はボールを取りに行ったYさんに対して、私の手元にまで持ってきてくれるように頼みました。
頼んだら持ってくるのか?と言われそうですが、頼んだら私は動かず待ちます。

Yさんがボールを咥えて離れたところで立っていても、私は自分からは取りには行かず、私のそばまで持ってきてくれないと投げられないと伝えます。
つまり、手渡ししてくれないと、次のボールが投げられない状態が続くわけです。

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この時私は一切ネガティブなことは言いません。
ひたすら、Yさんに考えてもらうだけです。
遊びたいYさんにとって、ボールが投げてもらえないのはつまらないので、考えた末私のそばまで来るようになりました。

ボールをもらったらすぐ投げてあげます。
「ちょうだい」でボールを口から離したご褒美はボールを投げること。

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ゲームの後半には、私のすぐそばまでボールを咥えて持ってきてくれました。

まだまだイラっとしてお口が出ることがゼロになったわけではありませんが、少しずつ飼い主様との関係性を強化していただいているおかげで、Yさん行動に出る前に考えることも増えてきたようです。
焦らず、ゆっくり伝えていきましょう。

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2024年9月 7日 (土)

多頭飼いを始める前に。

多頭飼いになるきっかけは様々です。

・プランを立てて、計画通り子犬を迎えた。
・予定はなかったがたまたま入ったペットショップでご縁を感じてしまった。
・周囲が子犬を迎えたのでウチもと思った。
・以前から予定していたところ、よいご縁があった。
・子犬を迎えたが、一人っ子じゃかわいそうだと思って、もう一頭迎えた。
などなど・・・。

ここで重要なポイントが2つあります。

ひとつは、先住犬が新人を受け入れられるかどうか。

もうひとつは、迎える犬の年齢が近い場合、特に年齢が若い場合は、人との関係性が強固に築かれる前に、犬同士の絆が強くなってしまうことがある。

結果として、何の問題もなく多頭飼い生活が出来ることがほとんどですが、「こんんはずじゃなかった」となる前にはいろいろ考慮しなければいけないことを事前にわかっていることは大事です。

先住犬との力加減は、年齢差や性別によっても異なるため一概には決められませんが、日常的に一人っ子生活を楽しんでいるような犬や他犬が苦手な犬の場合、受け入れるのに時間がかかることがあるので忍耐強く待つことが大事です。


我が家の場合、1代目から4代目のボーダー・コリーたちは、新しい家族が来ても、大きなトラブルにはなりませんでした。
もちろん、先住犬には少なからずストレスはかかっていたと思いますが、馴れるまでに大きなトラブルが起きることはありませんでした。

しかし、現アシスタントは、見習いが生後2ヵ月で我が家にやってきたときは、クレートから一歩も出てこなくなり、見習いがクレートに顔を突っ込みそうになると、ものすごい顔で怒って、見習いは何度か部屋の隅に走って逃げていました。

その状況に対して私は干渉しませんでした。
なぜなら、アシスタントがクレートから出てきて見習いを攻撃しようとはしなかったからです。
アシスタントは自分のスペースを主張していただけで、スペースが守られていれば何も問題は起きませんでした。

見習いが我が家にやってきて3ヵ月過ぎたころ、ようやくアシスタントは見習いを受け入れ、その後は上手に距離感をもって遊んでやるようになりました。
3ヵ月は結構長かったですね。
生後3ヵ月の子犬を預かっていた時は、なじむまでの時間はもう少し早かったからです。

いずれにしても、どちらかがひくことをしなければ、お互いが攻撃的になってしまい、流血騒ぎにならないとも限らないので注意は必要です。

相性の問題はどっちがいいとか悪いとかではないので、場合によっては同居をあきらめなければいけないこともあるかもしれません。

さらに先ほど書いたように、犬同士が仲良くなりすぎて、ハンドラーのコントロールが効かなくなることがないように、一頭ずつ別々に向き合う時間を作ることも大事です。

神経質になりすぎるのは避けたいところですが、楽観しすぎてどちらかがストレスを溜め込まないように配慮することも重要ですね。

以前は水を飲むときも、アシスタントは唸って見習いを寄せませんでしたが、最近は我慢するようになり、見習いも少し遠慮することを覚えたようです。

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2024年9月 4日 (水)

どうしてトイレを覚えないの?

最近多くみられるご相談事に「子犬がトイレを覚えない」というのがあります。
いわゆるトイレトレーニングがうまくいかないということですね。
なぜでしょうか。

トイレトレーニングはトイレの場所を覚えることもひとつですが、最終的には、トイレの「キュー」を聞いたら、排泄すればいいことを犬に理解してもらうことです。

子犬のころは家の中が子犬の世界なので、まずはそこでトイレの場所を教えてあげることが必須となります。

子犬のトイレのミスは失敗ではありません。
子犬はまだ理解していない可能性があるからです。
理解できていないのに叱られるようなことがあれば、それは子犬にとってフェアではありませんね。

子犬のミスを減らすためにはどうしたらいいのでしょうか。

第一に、子犬がトイレにアクセスしやすい環境づくりをすることです。

先日、お伺いしたクライアントさんから、某預託訓練所から、子犬のトイレはケージの外に出すように言われて、そうしていたら、子犬がケージの中でトイレを我慢できず、ケージの中でお漏らしをしてしまったとのこと。
トイレトレーをケージの外に出すまでは、ケージの中でちゃんとトイレができていたそうです。

子犬のトイレ回数はとても多いです。
1時間か2時間おきぐらいに行く子もいます。
でも、ケージの中で休ませる時間も必要です。
出来ればゆっくりお昼寝をさせてあげたいところ。
寝起きにトイレに行くのは子犬の行動としては当たり前。
ケージの中で目覚めてトイレに行こうとしてトイレがなかったら当然子犬はミスをしてしまう。

子犬のトイレのタイミングは、朝寝起き、遊んだ後、飲水のあと、ご飯の後などなどたくさんあります。
そのタイミングをみはからって、おうちにまだなれない頃は、トイレに促してあげることが大事ですね。

よくあるのが、ケージから出して遊んでいると、あちこちでトイレをしてしまうというもの。

時間を見計らって、トイレにいざなってあげたり、あるいは、遊んでいて間に合わない時を考えて、部屋の中に、いくつかトイレシーツを敷いておいてあげることが子犬にとっても優しい環境設定と言えるでしょう。

子犬がトイレで上手に排泄してくれたら、足が一本トレーから外れていたとしても、自発的にトイレに向かって行ったことを褒めてあげることが重要です。

排泄の最中にさりげなくトイレのキューをかけてあげることで、犬は排泄行為とトイレのキューを関連付けていきます。

子犬は賢いのですぐいろいろなことを覚えてしまうように見えますが、実際はまだまだ赤ちゃんなので、日々継続していなければ忘れてしまいます。。
時間をかけて、安心して排泄できるように教えてあげることが大切ですね。


前にもお話ししましたが、我が家のアシスタントは、二つあったトイレの一方でしかしないと決めたら、もう一つでは絶対しませんでした。
場所も犬にとっては大事なポイントのようですね。

我が家の犬たちは、外では、トイレをしても大丈夫な場所でキューを出し、家の中ではいつもの場所にトイレシーツを敷いてあげればいつでもトイレをしてくれます。

見習いはトイレのキューも理解していますが、我慢が出来なくなるとすぐしゃがむので、早めにトイレにいざなってあげないといけません。
大人になっても、体調の良しあしで、トイレが近い時もあります。
安心してトイレができるようにしてあげられるといいですね。

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※生後2か月の見習い。
我が家に来て2日目。
子犬のあるあるな寝場所です。

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