犬との生活

2023年11月26日 (日)

犬のストレスとは。

昨日の記事で、犬を混乱させないようにと書きました。

いろんな意味で犬が混乱するようなシチュエーションは少なくありません。
そもそも、異言語で会話をしているので、自分の思いが上手く伝わらないストレスは犬側にも人間側にもあるからです。

犬に何か新しいことを教えるとき、最初犬は何を言いたいのか理解できずストレスを感じることがありますが、ハンドラーの言いたいことを一生懸命考えながら行動し、その結果報酬が得られる場合、そのストレスはある意味期待感を持った緊張とも言えます。

人も、大きなイベントを前にすると、ある意味ストレスを感じますが、その先に達成感があることでそのストレスはポジティブなものとなります。
つまり、犬も報酬ベースのトレーニングを行う場合は、ストレスを感じてはいても、出来たときの報酬を期待しているので、ポジティブストレスと言うことができます。

一方犬は予測する動物なので、過去の経験から様々なことを予測し、その結果ハンドラーに対して予測通りの結果を求めることがあります。
例えば、一度でも美味しいものをテーブルからもらってしまった場合、当たり前のように要求しに来ますが、要求しても叶わないとなれば、そのストレスはネガティブなものになります。
そしてエスカレートすると要求吠えに繋がったりするわけです。

要求吠えが激しくなると、結果ハンドラーが根負けして、再びテーブルから食べ物を与えてしまい、要求吠えが強化されていくことになります。

犬のトレーニング自体に、「ストレスがかかって可哀そう」と思う人もいますが、そもそもポジティブトレーニングにおいてのストレスはいい緊張なので、犬の学習意欲をあげるためにも不可欠です。

もちろん、体罰方式の強制トレーニングにおいては、ストレスがネガティブになるので、基本おすすめしません。
愛犬がトレーニング教室に入るのを嫌がったら、嫌なことが起こると予測しているからなので、愛犬とよく話し合ってトレーニング方法を変えることも必要かもしれませんね。


さて、今日はDogLifeDesignさんで、ドッグダンスのグループレッスンがありました。

愛犬にわかりやすく伝えるには、人もたくさん動かなければいけないし、出来たときは見合った報酬をタイミングよく渡すことも重要です。
愛犬が上手く出来なかった時は、自分の動きがわかりづらくなかったかどうかを検証してみることも大事ですね。

今日のA君は、サイドステップの前に、ピボットターンで後肢の使い方をマスターしてもらったら、上手に後肢を動かせるようになりました。

202311261

愛犬が理解の兆しを見せたら、その都度しっかり褒めていきます。
わかりやすく、繰り返し伝えることが重要なポイントですね。

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2023年11月24日 (金)

JAPDTカンファレンス

今日からJAPDT(日本ペットドッグトレーナーズ協会)主催のカンファレンスが始まりました。

今回のカンファレンスのメインテーマは「犬の攻撃性」。

犬界における様々なプロが「犬の攻撃性」について分析し、対処法や解決策について話してくれます。
初日の今日は獣医行動診療科認定医やPet Grooming Specialist、そして弁護士による講義でした。

ライブ配信とアーカイブで受けることが出来るので、仕事や散歩の合間にライブ、聞き漏らしたところはアーカイブで聴講予定です。

ドッグトレーナー(ドッグトレーニングインストラクター)の立場においては、犬の攻撃性についてのご相談は珍しいことではありません。
特に、ご家族など限定された方に対しての噛みつき行動に悩まれる飼い主さんは少なくなく、それに対処するためのアドバイスやトレーニングの引き出しは多い方が有効です。

また、パピートレーニングにおいては、攻撃行動の兆候を見逃さないことも重要です。
そのためには、飼い主様にご愛犬の日々の変化を伺うことも不可欠です。

さらに、子犬の頃からなんの兆しもなかった子が、環境の変化によって、攻撃行動を取ってしまったという事例もあります。

「犬の攻撃行動」は単に犬が攻撃的だから起こるとは限りません。
その背景には様々な犬にとっての理由(原因)があるので、それを見逃さないことも大事ですね。

明日は世界中のプロに伝授しているマイケル・シカシオCDBCの講義です。
楽しみですね。

Michaelshikashio
JAPDTホームページより

アーカイブ配信のみの方は2023年12月22日(金)24:00までお申し込み出来ます。

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2023年11月16日 (木)

呼んでいるのに、愛犬が来てくれない理由

愛犬の名前を呼んだとき、犬はすぐに来てくれますか?

家の中、道端、ドッグランなどなど、愛犬を呼ぶシチュエーションは様々ですが、どんな時でも、呼んだら来てくれますか?

1.顔はあげるけど、来ようとしない。
2.顔もあげず、知らん顔。
3.走ってくる。

1の場合、「なに?」とハンドラーの次のアクションを待っている場合があります。
名前だけでなく、「オイデ」などのやって欲しい行動をきちんと伝えることで、犬が理解していればやってくれるでしょう。

2の場合、自分の名前と「楽しいこと」がリンク付けされていないため、「どうせいいことはないだろう」と無視を決め込んでいる場合と、他に気持ちが集中してしまい、ハンドラーの声が耳に届いていない場合があるので、もう一度声をかけてあげてもいいでしょう。

それでも来なかった場合。
つまり、聞こえているのに来ないのであれば、ハンドラーの元に行くことに何のメリットも感じていないからかもしれません。

呼ばれて行ったら、爪切りだったとか、シャンプーだったとか、呼ばれて行くと嫌なことが起こると学習していると、犬は戻って来てはくれません。

まだまだ天真爛漫な頃から、名前に対してポジティブな印象付けをすることと、呼ばれて行くといいことがあると刷り込んでおくことが重要です。
そのためには、ハンドラーと一緒にいると楽しいと思えるように、ハンドラーが魅力的になることも重要です。

魅力的とは、甘やかすことではありません。
頑張ったことをちゃんと評価して、すぐに報酬(食べ物、遊び、散歩、撫でるなど)が得られることです。

呼ばれるたびに怒られていたら、人間の子供だって行きたくなくなってしまいます。

呼んでも来てくれない場合は、一度愛犬と話し合ってみるのもいいかもしれませんね。

先月の競技会での見習いの招呼。

202311161

「招呼」は競技課目として教えていますが、見習いは呼ばれれば一目散に走って来るものと思っています。

呼ばれて行ったら絶対嫌なことは起きないし、もしかしたらいいことが起こると学習してもらうことが、呼び戻し成功の秘訣ですね。

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2023年11月15日 (水)

ドッグトレーニングに学習理論は不可欠です。

犬に何かを教えるときに必要なことはなんでしょうか。

力(力)?
リーダーシップ?
叱るタイミング?

いえいえ、犬が学ぶプロセスをきちんと知ることです。

いつも言っていることですが、リードを使って犬を引っ張ったり、身体を押したりしながら、やって欲しい行動を取らせることは犬の理解には繋がりません。

人間も、引いたり押したりすれば、それに反発する力が自然に働くものです。
相手にされるがままに動く人は恐らくいないでしょう。

では、どうするのか?

犬がハンドラーの求める行動をしやすくするように環境づくりをすることが必要です。

犬が行動しやすい環境づくりとは、適切なタイミングで犬が動けるように誘導し、出来たところでタイミングを逸することなく褒め、行動が身につく(定着する)まで、繰り返し行動を褒め、その行動がスムースに出るようになってきたら、行動にキュー(合図の言葉)を付けて、犬が理解を深められるようにサポートしていくことが重要です。
その根底にあるのが、学習理論です。

むか~し、ある人が、犬が上手く動けなかった時にどうするのかと尋ねたら、「目力です。」と言った人がいました。
当時は笑いましたが、よく考えてみると、犬に「目」で「圧」をかけていることになるわけですよね。

WCRL規定のラリーオビディエンスのペナルティには「追加のキュー(Additional Cue)」があります。
単純に言うと、「オスワリ」と愛犬に言ったとき、愛犬がすぐに行動に移さなかった時、続けて「オスワリ」ともう一度言った場合、「追加のキュー」とみなされます。
また、「ヒール」と言ったとき、犬がその行動を続けていれば、名前を呼んでも追加のキューには取られませんが、犬がよそ見をしてとまってしまったときに、犬の名前を呼ぶことで犬が「ヒール」を再開した場合は、この「名前」が追加のキューと判断されることがあります。
そしてもうひとつ、犬がキューを出されても、なかなか行動に移さなかった時、犬を凝視し続けることで犬が行動に移した場合も、ジャッジの裁量によっては「追加のキュー」とみなされることもあります。

犬はそもそもじっと見つめられるのが苦手な子の方が多いので、この辺りも注意したいところですね。

犬がどのくらい理解しているのか。
ちゃんと観察することも重要ですね。

アシスタントの前横ポジション。

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日常的にも、オビディエンスでも使わないので、練習量は少ないポジション。
時々、わからなくなるので、まだまだ繰り返し練習は欠かせませんね。

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2023年11月14日 (火)

愛犬をちゃんと褒めていますか?

ドッグスポーツや競技なども含め、愛犬に何かを教えるときに愛犬を褒めることは今では普通になっています。
「褒めるトレーニング」や「褒めるしつけ」などと言われています。

ここで大事なのは褒めるタイミングや頻度、褒めの度合いも含めた「褒め方」です。

褒めの度合いについては、先日「作業に対して見合った報酬をだしているか」という話で書きましたが、今日はタイミングと頻度の話し。

「ウチは褒めてます。」という方に敢えてお聞きしたいのが、「褒め方」です。

どのタイミングで、どれくらい褒めているでしょうか。

仕事柄、生徒さんの練習風景を見て、「そこで褒めて。」とか「今です。」なんてことを言っていますが、自分の場合はパーフェクトなタイミングかと言えば、動画を見て反省しきりです。

「あそこで褒めておけばよかった。」
「もっと、長く褒めてあげればよかった。」
などなど、反省することは沢山あります。

202311141  

ここで褒めておけばよかった。
でも、少し引っ張り過ぎてしまったので、そのあとのご褒美タイムは長めにとりました。

202311142

「褒める」とは「強化する」ということです。
「強化」の頻度が高ければ高いほど、行動は定着しやすくなります。
そのためには、褒めるタイミングや回数は重要。

また、褒めた時愛犬が喜んでいるかどうかをちゃんと確認しておくことも大事ですね。

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2023年11月13日 (月)

遊びの中にコミュニケーションのヒントが。

「愛犬とちゃんと遊べていますか?」という質問に対しては、みなさん普通に「はい!」とお答えになるでしょう。

愛犬との遊びには様々なものがあります。
おもちゃなどの道具を介した遊びもあれば、トリックを教えたりすること自体が遊びの一部だったりすることもあるでしょう。

いずれにしても、「遊び」一つとっても、きちんと話が通じていなければ「遊び」は成立しません。

犬同士の遊びにおいても同じです。
片方だけが遊びに夢中でも、もう片方がそうでなければ「遊び」は成立しません。
同じテンション(熱量)であることが重要ですね。

もし遊びの途中で犬が離脱してしまうようなことがあれば、犬は遊びを楽しんでいないか、あるいは集中力が持続せず疲れてしまったり、飽きてしまったりしているからです。

そうならないためには、犬が飽きる前に止めることも大事なポイントです。
要は押しつけにならないことです。

また、犬が何を楽しんでいるのかを見極めることも重要です。
特におもちゃで遊ぶときは、持ち逃げされないこともポイントです。

犬同士の場合は、追いかけっこが成立しますが、人と犬の場合、犬が追いかけるのはかまいませんが、人が犬を追いかけるのは無理があります。
犬は一度追いかけられる楽しさを知ってしまうと、なかなか捕まらなくなるからです。
持ち逃げされないためには、ロングリードを使って物理的に制御することも必要です。

遊び一つとっても、適当ではダメということですね。


今日はM君のプライベートレッスンがありました。

ディスクやプラーなど、興味のあるものはいろいろありますが、集中力が持続しないMくん。
とりあえず、ハンドラーさんとの距離を縮めるために、家の中で遊んでいるロープ遊びを外でもやって頂くことにしました。

家の中と同じテンションで付き合ってくれるMくん。

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遊びの途中でハンドラ―の声もちゃんと耳に届いています。

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もっとやってほしいという気持ちになってくれることが重要ですね。

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2023年11月 9日 (木)

犬にどう伝えるのか。

漠然としたお題ですが、犬にやって欲しくない行動を教えるとき、どうしても人は「ダメ」と言いがちです。

しかし、「ダメ」が何を意味しているのか、ピンポイントで犬に伝えることは意外と難しいので、古いしつけ法においては、時に体罰を与え、犬が痛いから何か行動するのを止めようと思うまで続けなければいけなくなったりしてしまいます。

以前も書きましたが、拾い食いする犬にトラップを仕掛けて、拾い食いをやめさせようとするとき、犬への対処の仕方で、古い体罰方式なのか、犬の学習理論に基づいた手法なのかがわかります。

学習理論に基づいて伝えていくことは、すぐに結果は出ないかもしれませんが、強化し続けていくことで、犬が学ぶことが出来るはずです。

さて、今日は見習いの練習中に、見習いにとって大きなディストラクションとなる犬が視界に入りました。

当然見習いの耳は全部犬に向かい、尻尾もぶんぶんしています。

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何もなければ飛んでいくところですが、一応「フセ」と言うだけでなく、リードを足で踏んでおきます。
突然引っ張られてまた指を折ってはいけないので、リスク管理は不可欠です。

飛んで行かなければ褒めます。
どんどん褒めて強化します。

自分から私に意識を向けてくれたら、ご褒美に遊んだりします。

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しかし、まだまだな見習いは、やはり動いてしまったので、刺激対象物から距離を取りました。
「ざんね~ん。」

少しずつ伝えていきましょう。

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2023年11月 7日 (火)

愛犬の居場所を作る

日常生活の中で、愛犬にハウスやクレートを用意することを私は日々お伝えしていますが、実際にそういったものを利用されていらっしゃらないおうちは沢山あります。
使わないからといって、大きな問題も無く過ごせている犬たちは沢山いますので、それはそれでいいと思いますが、中には、旅行先や出先で、飼い主さんが離れるたびに「行かないで!」と言わんばかりに泣いたり吠えたりする犬たちにはそれなりにストレスがかかっていることも事実です。

小型犬の場合は抱っこで解決出来てしまうことが多いのであまり切実な問題となっていないこともありますし、1頭飼いの場合は特に大きな問題にならないこともあります。

しかし、実際多頭飼いであったり、一頭飼いであっても、留守番をしなければいけない状況など、飼い主さんが犬から離れることにストレスを感じてしまう場合は、そうなる前にハウスやクレートに馴らしてあげることで、犬のストレスを軽減できることも事実です。

多頭飼いの場合、自分のスペースが無いことは犬にとっては落ち着かない状況になります。
ハウスやクレートなど、物理的に隔離できなくても、ドッグベッドなどが用意されていることで、犬の居場所を決めてあげることも有効ですが、その場から動かないでいて欲しい時は、物理的に隔離できるタイプのものの方が、犬に余計なストレスをかけずにいられることがあります。
例えば修理の人や来客などがあった場合、犬好きであればかまいませんが、そうでないとき、ベッドに行くように犬に行っても、やはり来客のチェックをせずにはいられな犬はいます。
そんなとき、「ベッド!ベッドに行きなさい」と何度も言わなければいけなかったり、犬から目を離せなくなるような状況になるより、ハウスのゲートを閉めておけば余計な気遣いもいりません。

我が家の犬たちなど、大の人好きですから、誰か来れば執拗に挨拶しようとしますし、その後もかまってもらおうと、作業中の方の傍に行ったりするので、オヤツと一緒にハウスに入っていてもらうのがお互いストレスが無くて助かります。

ただし、人が来るときや特別な時だけにハウスを使うのではなく、日常的に休む時間はハウスに入って寝てもらうなどの習慣をつけておくことが重要です。
つまり、ハウスを特別な場所にしないことですね。

我が家の犬たち、基本ごはんはハウスで食べていますし、散歩から帰ってくれば自分からハウスに入って休んでいます。

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犬にとって自分の居場所はいわば安全地帯。
誰にも邪魔されないことが必要最低条件です。

緊急事態が起こっても、ハウスにはいってもらったりすることで、お互いの安全が確保できるので、まだ使ったことが無い方は、是非ハウストレーニングに取り組んでみて欲しいですね。

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2023年11月 1日 (水)

「大丈夫だから」を鵜呑みにしない。

初めて子犬を迎えて、犬との生活が始まり、外に出るようになると、諸先輩方からいろいろなアドバイスを受けることもあります。
犬飼いの先輩だと思うと、ついつい言われたようにやらなければと思ってしまうこともあるでしょう。
もちろん、先輩の意見は大事ですが、それはある意味、愛犬との暮らしの中の経験値から来る情報であって、あなたの愛犬に当てはまるとは限らないこともあります。

犬の性格や特性には個体差があることを覚えておかなければいけません。

先輩に言われると、その通りにしないと人間関係が悪くなりそうで、ついつい言われるがままにしてしまうこともあるでしょう。
でも、大事なのはあなたの愛犬の様子をよく観察することです。

同じ犬種と暮している先輩の意見はとてもためになることが多いですが、違う犬種の場合は全く役に立たないこともあります。
犬だからと十把一絡げにしないことが大事ですね。

先日、他犬が苦手な生徒さんと一緒に歩いていた時のこと。
苦手とは言っても、小さいころは全部の犬がダメだったのに、今では見ないようにスルーすることもできるようになり、お友達も出来て、彼女なりに考えながら日々送っているのですが、たまに息の荒い若いオス犬に向かって来られると、「それ以上こっちに来ないで。」と吠えて意思表示するので、飼い主さんは、相手との距離を取って、失礼にならないように挨拶をして通り過ぎるようにしているそうです。
ちゃんと愛犬のきもちを理解して対応されています。

それを見た相手の飼い主さんは、「大丈夫だから。」とおっしゃるそうです。

飼い主さんは犬飼い初心者ではありませんが、相手の方に気を遣われるので、スルーしづらいとおっしゃいます。

いいんです!
だって、愛犬が「嫌だ」って言ってるんですから。

例えば、最初「嫌よ。」と言ってはみても、その後時間が経つうちに、自分からこっそり近づいてチェックできる場合もあるので、ある程度様子をみてあげることが必要な場合もありますが、距離が縮まるにつれて吠えが酷くなっていく場合は、その犬にとってストレスがかかっていることは明らかです。

どうしてもお友達になろうというのであれば、時間をかけて相手の犬に馴らす方法もありますが、そこまでする必要が無いと飼い主が判断した場合は、すれ違い時に人間同士が軽く挨拶を交わして、そのまま離れて行くようにしてあげた方が、犬にとってのストレスも軽減されるでしょう。

要は無理をしないこと。
相手に強要しないこと。

犬が苦手な子でなくても、3秒ルールのご挨拶であれば、トラブルは起きづらくなります。

30年以上前の話ですが、当時仲良く遊んでいた我が家のオス犬と散歩でよく会う同じ犬種の男の子の間に、同じ犬種の若いメス犬が登場した途端に、若いオス犬が我が家のおじさん犬に飛び掛かってガブリ。
首の付け根に大きな穴があいたことがありました。
いつもは仲のいい2頭でしたが、女の子1頭の出現で、友達を解消したようです。
後日談ですが、我が家のおじさん犬は嚙まれて以来、気のいいおじさんから、警戒心の強いおじさんになってしまい、オス犬を敬遠するようになりました。

よくわかっていると思っても、何が起こるかわからないものです。

「大丈夫」を鵜呑みにしないことも大事ですね。

さて、我が家のアシスタントはあまり他犬と関わりたくないので、他犬を見ると早くその場を立ち去ろうと足早になります。
当然無理矢理他犬に近づけることはありません。
一方見習いの方は、誰彼構わず挨拶に行こうとしますが、相手が同じ気持ちとは限らないので、これまたスルーするように教えています。

犬はいて当たり前と認識してもらえるようになるまではまだまだ時間がかかりそうです。

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2023年10月31日 (火)

愛犬の排せつ物、どのように処理していますか?

これは「拾って帰る。」という次元の話ではなく、持って帰ったものをどうするかということです。

これは毎日のことなので、みなさん当然何かしらの処理をしていると思いますが、気軽に人間のトイレに流している方も少なくないのではないでしょうか。

基本的には、これはおすすめできません。
とりあえず家の便器から流れていくので大丈夫と思われがちですが、実際は詰まる可能性が高いからです。
特に中型犬以上で、いつも硬めのしっかりしたブツを処理していらっしゃる方は、便器に流すのは危険です。
戸建ての住宅の場合、すぐに外に下水道管に直結しているから大丈夫と思う方もいらっしゃいますが、二階のトイレの場合は、家の中の配管内で詰まるリスクがあります。

集合住宅の場合、配管径は戸建てよりも大きいかも知れませんが、専門家ではないので何とも言えませんが、万が一詰まらせたときの修理はとても大掛かりになるはずです。

実はこの話、昨日クライアントさんと猫談議になった時にでたのですが、猫の排せつ物だけでなく、犬の排せつ物の処理も、出来ればゴミの日に安全に出すようにすると、リスクを回避することができるでしょう。

トイレに流す前に、ちょっと考えてみましょう。


そして、排泄に関してももう一つの話し。

今日練習会の時に出たのですが、愛犬のオムツ(マナーベルトなど)がはずせないという話を聞きました。

そもそも、オムツはなんのためにするのか。
人間の場合、まだトイレを教えられない赤ちゃんは当然オムツをしています。
しかし、次第に自分で「トイレ」と言えるようになって、たまに失敗することがあったとしても、次第にパンツに移行していきます。
そのためにも、昔はなるべくお出かけの時以外は布オムツを使って、不快感を感じさせることも重要とパンツに移行しやすくなると言われていました。
今はどうなのでしょうかね。

一方犬の場合はどうでしょうか。
トイレを覚えるためには、トイレの場所を教えることから始めます。
しかし、トイレの場所を認識できるようになれば、トイレのキューも理解できるようになり、トイレの失敗も少なくなります。

今は犬と一緒に入れる施設は沢山あり、トイレの失敗をさせないようにマナーベルトの着用を義務付けしているところもありますが、日常では、オムツを使用しなくても生活できるようにトイレトレーニングをしてあげることが、何かを装着される不快感も含め、犬のストレスを軽減できるかもしれませんよ。

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