犬との生活

2021年2月22日 (月)

子犬育ては最初が肝心

毎朝聞いている某FM局でDJが、最近問題になっている、コロナ禍におけるペットブームと、その背景にあるペットの遺棄に対し、「ペットは家族なのだから、最期まで寄り添う気持ちがなければ、飼ってはいけない。」と語っていました。

まさしく。

彼はまた、「自分だけが癒されるのではなく、ペットのこともきちんと考えるべき」といったようなことも話していました。

たしかに。

ペットを迎えることが悪いのではなく、きちんと準備をして、15年、20年先のことに想像力を働かせてからお迎えすることが大事なのです。

ペットは飼うのではなく、命を預かること。ですね。

さて、昨日は新しく子犬を迎えたおうちへのカウンセリングに伺ってきました。
初めての犬との生活に向けて、沢山お勉強されていました。
子犬の睡眠時間が沢山必要なこともご存知でした。

生後3か月ちょっとのボーダーコリーの男の子。
そろそろ活動範囲も広がり、いたずらもエスカレートしてくる頃です。

トイレは上手に出来ているので、今後問題となるのは、危険を回避するための予防策です。
手や口が届く場所に、危険な物や大事なものを置かないこと。
特に危険だらけのキッチンにはベビーゲートがあった方が安心なこと。
身体能力はどんどんレベルアップしていくので、ある程度予測することが欠かせません。

誤飲や怪我で獣医さん通いにならないために、きちんとした環境設定は不可欠ですね。

小さいころにやらなかったことは、大人になって急にやり始めることは少ないものです。
しかし、子犬は何でも口にいれてしまうもの。
そこで、環境設定はとても重要になります。

犬の行動を予測しながら予防策を取ることがポイントです。

そして犬が自発的に取る行動を見逃さずに褒めて強化していくことで、良い行動は習慣化していきます。

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こんなかわいい顔をして、フロアカーペットを剥がし、ドッグベッドを破壊し、サークルのジョイントを食して脱走を企てていたのは、我が家のアシスタントです。
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2021年2月17日 (水)

ドッグトレーニング:跳びつきが悪いわけじゃないんです。

昨日、犬の都合で勝手に学習している行動の中に、「跳びつき」があると書きました。
跳びつき方は犬によって異なるので、そ~っとくる子もいれば、どこからでも体当たりでくる子もいます。
体が小さければかわいいと笑っていられますが、大型犬はそうもいきません。
だから、跳びつきを強化するのはやめましょうという内容でした。

それを読まれた生徒さんから、「今までずっと許してました」という反省の弁のようなものがありましたが、「跳びつき」が悪いわけではないのです。
跳びついてきた犬をハグしてあげることは悪いことではありません。
問題はタイミング。

飼い主さんが準備しているところに跳びついて来るのであればかまいませんが、不意を突かれたり、後ろから跳びつかれたりというのは怪我を招かないとも限りません。

我が家では、跳びつく動作自体にキューを付けています。
つまり、「跳びついてきてもいいよ。」という合図です。

跳びつくタイミングの多くは、留守番しているところに飼い主さんが帰って来たり、ごはんなど美味しいものを持っているときによく起こります。

そんなとき、勝手に跳びつかせるのではなく、「今ならいいよ。」というキューを教えてあげておくと、犬はちゃんとその合図を待つようになります。

今日帰宅時の様子。

愛犬たちの愛情をしっかり受け止めるのも大事ですね。

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2021年2月14日 (日)

ハウスは地震の時も強い味方

昨日は大きな地震がありました。
我が家も木造3階建てということもあり、かなり揺れて船酔いしそうになりましたが、幸い壊れるものも無く、家族もみな無事でした。

被害を受けられた方々には、心よりお見舞い申し上げます。

さて、いつもいつも、くどいほど言っているハウスの話。

未だに、「檻の中に閉じ込めているようで可哀そう」というお声を聞きますが、それは人間の考え方次第。
日常的に、犬がよくないことをしたから閉じ込める。と思っていると、ハウスは牢獄となってしまいます。
しかし、誰からも邪魔されることなく、のんびり寝られる場所と考えれば、そこは犬にとって安全地帯。

その代わり、ハウスに入った犬を引きずり出して怒るようなことがあれば、そこは安全な場所ではなくなってしまうので、使い方を間違えないようにしましょう。

昨日の地震の際、見習いは一目散にハウスに飛び込みました。
去年子犬を預かったときも、子犬がしつこくちょっかいを出してきたときの逃げ場はハウスでした。
うつぼのように、ハウスから顔だけ出して、子犬が何か言いに来ると、そこから小さく唸っていました。
子犬もそこから先には入ってはいけないと理解し、ひたすら見習いが出てくるのを天岩戸から天照大神が出てくるのを待つかのように、楽しそうに誘っていたものです。

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見習いは我が家に来た当初からハウスが好きで、アシスタントが逃げ込んでいても、一緒に入る子でした。

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アシスタントはNO!と言えない性格なので、見習いは幸せだったと思います。

その後も、レッスン時でハウスを用意すれば、自分から入っていくようになりました。

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ハウスの入り口が閉まっていれば、レッスン中、他の子が邪魔しにくることもありません。
見習いやアシスタントにとっては、ハウスは安心して寝ていられる場所だと認識されています。

マットを犬の居場所として教えることもありますが、設置する場所によっては、他の犬に邪魔される可能性があるため、警戒心が強い犬などは安心できなくなってしまうので、マットを置く場所はよく考える必要があります。
状況によってはハウスの方が落ち着けるでしょう。

今日レッスンに参加してくれたRさん。
飼い主さんとお話ししているときは、伏せて待っていることが出来ますが、飼い主さんが気になって緊張してしまい、リラックスできないようです。
そこで、移動時に使われるバッグに入れてあげることにしました。
バッグはハウスの代りにもなります。

ハウスを使うことによって、今回のような地震に際しても、物が上から落ちて来たり、倒れて来たりしても犬の安全を確保することができます。

万が一非難しなければいけない状況になっても、安心してハウスの中で落ち着いていられれば、同行避難の可能性も出てくるでしょう。

いずれにしても、ハウスはかわいそうな場所ではないと犬に教えてあげることから始めるといいでしょう。

ハウストレーニングの方法はこちら👇

ハウストレーニングは、ハウスが犬にとって楽しく、安全な場所と教えてあげること。

ステップ①
ハウスの中に子犬の好きな食べ物(オヤツ)を入れて、子犬が自分から入れるような環境を作ります。
オヤツを見て自分からハウスに向かうことが頻繁になってきたら、子犬が入る直前に「ハウス」という言葉のキューをのせていきます。
食べ終わった頃に、出て来てもいい解除の言葉を言ってあげると、そのキューも次第にリンクされていくようになります。

ステップ②
子犬がオヤツを食べに入ったら、一度ドアを閉めて、子犬が食べ終わるころを見計らってドアを開けながら、解除のキューを言います。

ステップ③
子犬がオヤツを食べに入ったら、ドアを閉めて、外からオヤツを補給していきます。
初めは短い時間で、ドアを開けてから、解除のキューで子犬を出します。
解除のキューの前に出ようとしたら、またドアをそっと閉めます。

ステップ④
ドアを閉めた状態で、オヤツを食べている時間をだんだん伸ばしていきます。
ハウスの中にいると、美味しいものが出ると教えていきます。
落ち着いて中にいる時間が増えてきたら、ドアを開けたままでも同様に行い、出すときに解除のキューを言ってあげましょう。

ポイントは、ハウスが楽しく、安全な場所と教えること。
それによって、ハウスに入っていれば、家の中だけでなく、出先でも落ち着いて待っていられるようになります。
お家の中で練習したら、外でも練習してみるといいでしょう。


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2021年2月 3日 (水)

犬のトレーニング:ガツンとやる必要ありますか?

日々の生活の中で自由度が増している犬、つまり要求すればすべてが叶うと確信している犬の場合、要求が満たされないときにストレスが溜まって、いわゆる問題行動と言われる行動を取ることがあります。

このような状況は特に犬が悪いわけではなく、ただそういうことを学習してしまっただけです。
出来るなら、そうなる前に、それに代わる行動を教えていくことで、ある程度お互いのストレスを軽減させることは可能です。
つまり人間側の努力次第で、問題行動と言われる行動を取らせないようにすることが出来ます。

しかし、問題行動が出てしまうと、「図に乗っているから一回ガツンとやらなきゃいけない。」と言う人がいます。
「ガツン」ってなんでしょう。
これだけ聞くと、何やら体罰めいて聞こえ、恐らく体罰だと思い込んでやってしまう人もいるでしょう。
しかし体罰では解決できませんし、個体によっては「反撃」という手段に出る場合もあります。
一度反撃することで自分の身が守れると学習してしまうと、その行動は日常的に頻発するようになり、飼い主とのコミュニケーションはますます取りづらくなるのでおすすめできません。

ガツンとやられてシュンとなる場合は、ガツンとした人を恐れるようになり、表面的には言うことを聞いていますが、その人がいなければやらないということはよくあります。
例えば預託訓練などで、訓練所に預けたとき、訓練所ではちゃんとやるのに、家に帰ってきたら全く何もやらないという場合。
飼い主さんにきちんと接し方をお伝えしきれず、犬が混乱して出来ないケースもあるでしょうが、ある意味怖い人がそばに居ないからやらないというケースもあります。

そんな意味合いもあって、預託よりご自身が犬と一緒に通ってトレーニング方法を学んだ方が正しく犬に伝えることができるので、個人的にはそちらをおすすめしています。

いずれにしても、「ガツン」ではなく、「はっきり」伝えることが必要な場合はあります。
「これくらいならまぁいいか。」とか、「ママはいいって言ってるけど、パパはダメだって言ってる。」のようにダブルスタンダードになっていると、子犬や若い犬は混乱してしまいます。
それで理解できていないことを責められるのは犬にとっては理不尽ですね。

「ダメなことはダメ」ときちんと伝える必要もあります。
しかし、それは体罰ではなく、やって欲しくない行動ではない行動を取ったことを強化していく(褒めることで、その行動を取りやすくする)方法です。
これによって犬の行動を変容させることは可能です。
時間はかかりますが、何度も根気よく繰り返していくことで犬は強化された行動を取りやすくなり、それが習慣となっていきます。

「力」で封じ込めようとして悪化した例を沢山見ています。
是非、ちょっと相互理解が難しい年ごろになってきたら、力ではなくどうやったら伝わるだろうかちょっと考えてみてください。
難しければ、プロが沢山いますので、聞いてみてもいいでしょう。

特に、放棄された犬たちの中には、何かしら人間にとって好ましくない行動を取る犬がいます。
それはすでに学習されてしまっているので、そこから行動を変えていくのは多少時間がかかります。

ちょっと前から言われている「褒める」トレーニングとは、叱らないで褒めるだけで、何をやってもいいと勘違いされているようですが、そうではありません。

良い行動に対して褒めますが、好ましくない行動は、それに代わる良い行動に導くというプラスアルファがなければ意味をなしません。
良い行動を見つけて導くのは人間の仕事。
ガツンとやってもお利口にはなりませんよ。

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甘噛み大好きなNちゃんには、お気に入りのおもちゃを代わりに噛んだり追いかけたりしてもらいました。

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2021年1月29日 (金)

犬はあなたとの生活を楽しんでますか?

子犬は様々な悪戯をします。
「悪戯」というのは人間から見ての話で、犬にとっては、目の前にある物全てに好奇心があるので、確かめるために口に入れたり、掘ってみたり、いろいろやるわけです。
やられて困る物は最初から子犬の手や口の届くところに置かないことが重要なポイントです。

だからと言って、子犬の周りに何も無いのはあまりにも可哀そうです。
朝から晩までかまってやれれば子犬の退屈を紛らわせることは出来ますが、人間も忙しいのでそうもいきません。
かわいい犬たちのために働いている人も沢山いるわけです。

そこで、人間がかまってやれないときは、代りにおもちゃであったり、噛んでもいいものを渡しておくことは犬たちを退屈させないために必要なことですが、それだけに頼ってしまっては、人間とのコミュニケーションが取れない犬に育ってしまいます。

過干渉ではなく、犬と会話を交わす意味でも、一緒に遊ぶ時間やトレーニング(何かを教える)時間をしっかり作ってあげましょう。
1時間という必要はありません。
犬の集中力はそんなに持続できませんから。
ただ、本気で犬の相手をする時間を作ることが大事です。

心身共に疲れることで、犬は静かに休養を取ることが出来ます。
発散できないでいれば、当然ストレスが溜まり、人間にとって都合の悪いこともやってくれます。
犬たちの破壊力を侮ってはいけません。

だからと言って、かれらが作ったアートを見て怒ったり叱ったりするのは理不尽です。
そんなことをしなくてもいいように、満たしてあげられなかった飼い主に責任があるからです。

よく「庭があるから、ウチは散歩がいらない。」と言う人がいます。
庭があるのはうらやましいこと。
でも、ただそこに犬だけおいておいても犬は運動してはくれません。
逆に一人で走っていたら、それはちょっとおかしいかも。

以前レスキューした犬(ボーダー・コリー)は、ほぼ一日庭で暮らしていて、家の前を通るトラック、自転車、人を見ると、吠えて追いかけていき、見えなくなると戻って来るということを繰り返していて、近所迷惑だから引き取ってくれという依頼になりました
ボーダー・コリーの特性を知っていたら、庭に放置すればどういうことになるかは容易に想像できたことでしょう。

その犬は、ボールにも興味を示し、引き取りに行ったときも、楽しくボールを追いかけて遊んでくれました。
でも、庭に一日一人でおいておかれれば、自分でボールを投げて取りに行くこともできず、結果、通り過ぎるターゲットを吠えて追いかけるというゲームを自分で編み出してしまったのです。

ボーダー・コリーに限らず、犬たちは人と遊ぶことを楽しんでくれる動物です。
放ったらかしにせず、是非一緒に楽しむ機会や時間を作ってください。
会話が通じるようになる一番の早道は一緒に遊ぶことです。

若い犬と暮らしている人は、くれぐれも、「毎日1時間歩いて散歩しているんだから、ウチの犬は幸せだ。」などと思い込まないようにしましょう。
ただ歩くだけでは、若い犬の好奇心やエネルギーを100パーセント満たすことは出来ません。

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2021年1月24日 (日)

ドッグトレーニング:食べ残しのごはん、そのままにしていませんか?

子供の頃の記憶には、庭の小屋に繋がれた犬と、その傍に転がっている空っぽになったアルミのフードボウルという景色が出てきますが、今は屋内(室内)で生活している犬たちの方が格段と多いので、食べた食器は片づけられ、洗ってシンクの横に置いてある光景が目に浮かびます。
つまり、食べ終わったらすぐに気づくことが出来るし、食餌が済んだら、すぐ片づける家庭が多いと思いますが、中には、屋外で飼われている犬の風景のように、食器を次のごはんの時間まで置きっぱなしにしている家庭もあるようです。

すぐに食べ終わってしまえば問題はありませんが、食べ残しているのであればちょっと問題です。
つまり、食べきれない量を与えている可能性もあるからです。
また、衛生上も、ずっと置いてあれば酸化したり、時期によっては腐敗も起こるのでよくありません。

さらに、問題となるのが、犬はいつでも食べたいときに食べればいいと学習してしまうので、何かを教えるときに、ご褒美として食べ物を使っても、全く効果が得られないということです。

もちろん、飼い主さんと何かやることが大好きで、ご褒美のオヤツより、動くことが好きな子であれば問題ないかも知れませんが、「多少は付き合ってもいいけど、やりたくないときはやらない。」程度だと、何か教えようと思っても、なかなかこちらに集中は向けてくれないものです。

残したごはんより、もっといい食べ物を見せれば動いてくれるかもしれませんが、それではますますごはんを食べなくなるかもしれません。

毎日日替わり定食のように、目新しいものが出てくる家庭であれば、もともと食べることにあまり興味のない犬でもごはんの時間を楽しみにしてくれるのでしょうが、なかなかそうもいかないでしょう。

フードジプシーにならないためには、多少のローテーションはあっても、トッピングが少し変わる程度で、毎日違うごはんが出すのは避けたいところ。

確かに小型犬は食べる量も少ないことから、すぐにお腹がいっぱいになってしまい、トレーニングがはかどらないこともありますが、基本のごはんすら残しているようでは、トレーニングを始めることも難しくなります。

いずれにしても、出されたごはんを完食してもらうことが第一歩。
残すようであれば、残さない量を出すようにしていきましょう。
子犬の場合は、一日に数回に分けることも必要です。
すぐに食べない場合は、一度下げてもかまいません。
しばらく経って再度与えてみて、それでも食べないときは一食抜いても健康な犬であれば大きな弊害はありません。

食べるスピードがゆっくりであっても、全部食べ切ることが大事です。

「もう少し食べたい。」と思ってくれるくらいだと、トレーニングに食べ物を使うことも出来るようになります。
食欲のない犬にとって、いくらオヤツを見せて行動を引き出そうとしてもできませんし、ましてやご褒美にもならないので、トレーニング自体を楽しいと感じてもらえなくなります。

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愛犬が食べ物に興味が無く、トレーニングがなかなか進まないときは、まずは食事から見なおしてみるといいかもしれませんね。

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2021年1月21日 (木)

愛犬とひっぱりっこ遊び楽しんでますか?

犬たちとどんな遊びを楽しんでますか?

様々なドッグスポーツも、犬にとっては楽しい遊びの一つかもしれませんが、人が決めたルールの中での遊びなので、本当に犬たちにとって「遊び」になっているかどうかはわかりません。
アジリティであればコース通りに走る。
訓練競技であれば、課題を規定通りにこなすこと。
フライングディスクの競技であれば、時間内になるべく遠くまで投げたディスクを出来るだけ多くの回数持って戻ること。
などなどルールが決まっています。
犬の好きなようにやらせてしまうと、結果は付いてきません。

ついつい、「マスト」になってしまいがちですが、投げたおもちゃを取りに行ってもらったり、持っているおもちゃを引っ張りっこするのは犬にとってはルールの無い遊びです。

何かを追いかけて走ることが好きで、咥えて持ってくることが好きで、咥えたものを噛んだり、引っ張ったりすることが好きな犬たちにとって、こんな遊びは、犬の方から誘ってくることが多いものです。
犬が誘ってくるということは、犬にとって「楽しい」から。

犬の方から誘ってくれる遊びはありますか?

愛犬と引っ張りっこをしていると、時にガウガウ言われることがあります。
さらに、ガウガウ言いながら、首を振ることもあります。
これを見て、犬が攻撃的になっていると思い、遊びを止めた方がいいのではないかと迷ってしまう飼い主さんがいます。

そんなことはありません。
犬はおもちゃを獲物に見立てて狩を楽しんでいるのです。

個体の差はありますが、犬には少なからず狩猟本能があります。
追いかけて、捕まえて、振り回す。
程度の差こそあれ持っています。
自発的にやっているところを見たことが無くても、誘ってみると容易に引き出されることもあります。

元々狩猟本能が強く出ている場合は、散歩中のハトやネコ、カラスなどを狙って捕りに行こうとする犬もいます。
たいていの場合、それは失敗に終わります。
なぜならリードでコントロールされていたり、早くに気づいたハンドラーに止められるから。

そんな気持ちを満たしてあげられるのが、おもちゃの引っ張りっこです。
本物の狩ができないのですから、代替行動としておもちゃの引っ張りっこに誘ってあげることはストレス発散にもなります。

以前にも書きましたが、おもちゃのひっぱりっこは敵同士ではないそうです。
協力し合って獲物を捕るというシュミレーションのようなものですから、是非一緒に楽しんでみてください。

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大人しそうなアシスタントですが、引っ張りっこの時は、ガウガウ言って興奮しています。

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2021年1月20日 (水)

ドッグトレーニング:その情報古くありませんか?

犬を新しく迎える方法は様々ですが、入手後多くの疑問に答えてくれる人が身近にいるとは限りません。

すると、本やネットの情報を参考にすることなります。
もちろん、最初からプロに相談される人もいます。

いずれにしても、多くの情報が溢れている中、どの情報が最新のものか、正しいのかを判断するのは極めて難しいと言ってもいいでしょう。

特に、犬のしつけ本なるものをを読んでみると、以前はトイレの失敗に「犬の鼻を床にこすり付けて叱る」という方法が当たり前のように言われていました。
恐らくその方法でうまく行ったケースもあるかもしれませんが、現在は「犬をしつける」というより「犬に教える」という観点から、犬は鼻を床にこすり付けられても何も学ばないことがわかってきているので、その方法はほぼ意味が無くなっています。

なぜなら、鼻を床にこすり付けられて犬が感じるのは「イヤだな」ということだけで、そこからは何も学べないからです。
嫌なことをされないようにしようと学習することは可能ですが、この場合は、嫌なことをされないように「何をすればいいのか」が全く明瞭でないからです。

人間もそうですが、「嫌なことをする」人の傍には寄りたくありません。
自分がやった行動と、嫌なことがリンク付けられない限り、この方法は意味がないのです。

また「甘噛み防止にはグーを口の中に突っ込む」という躾方法。
「甘噛み」に関しては何度も書いていますが、「甘噛み」は子犬が甘えてチューイングしてくることを言います。
甘えているということは、当然攻撃ではないということです。
しかし、子犬も興奮するとついつい力が入ってしまうこともあります。
痛ければ「痛い」と言って、こちらの不快感を伝えればいいのです。
子犬同士の関わりの中でも、一方的に嫌なことをされれば、やられた方は「キャン」と鳴いてその場を離れます。
何度も何度もやられれば、「やめろよ」と反撃するかもしれませんが、お互い同じレベルです。
人間の力は当然子犬よりも強いので、本気で口にグーを突っ込まれたら、子犬は手に嫌悪感を持つようになります。
気の弱い子であれば、手を出されたら逃げようとするでしょうし、気の強い子であれば、手を突っ込まれる前に噛みつこうとするでしょう。
どちらも弊害しか生みません。
噛みたそうにしていたら、代替品を渡してあげるのも対処法の一つです。

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※個人的に甘噛みは許容していますが、本気噛みとの見極めは不可欠です。

先日テレビの報道番組で、「犬のしつけ」と称して、自分の犬を角材で叩いている映像が流れました。
犬は叩かれるたびに鳴いていました。
当然痛かったから悲鳴をあげていたのでしょう。
ここでその犬は何を学んだのでしょうか。
鎖に繋がれ、逃げるすべもなく、反撃すればもっと痛い思いをするからとそれすらも止めてしまったのでしょう。

生きていれば、痛い目に遭うことはあります。
誰がやったわけでもなく、アクシデントで痛い思いをすることが犬にもあります。
それによって、犬は同じことをすればまた痛い思いをする可能性があると学び、その行動を取らなくなります。
例えば、柵を超えようとして足を挟んで痛い思いをすれば、次回からはやらなくなります。
ただし、トラウマになるほどの痛い思いをしないと、なかなかそうはなりません。
アクシデントならまだしも、犬にそんな思いをさせながら、その行動をやめさせようとするでしょうか。

やって欲しくない行動と反対の行動を教えてあげることで、犬は新しい行動を学ぶことも出来るわけです。
確かに時間はかかります。
何事も学習には時間がかかるものです。
人間も根気が必要です。
子育てと一緒ですね。

いろいろな情報が錯そうするなか、自分がこれをやられたら果たしてどうだろうと考えてみると、その方法が犬にとってわかりやすいかどうかわかるでしょう。

犬との生活パターンはその家族ごとに違うので、それぞれの家庭で問題になっていることも異なります。
よそのお宅のやり方が自分の家に合うかどうかはわかりません。
犬も個体差があり、性格も異なります。
その子に合った方法を見つけていきましょう。

余談ですが、ヒールウォーク(ハンドラーの横をハンドラーに付いて歩く)を教えるとき、一緒に歩き始めることを教えるために、トリーツ(オヤツ)を使って誘導することがあります。
犬が大人しいタイプで、動きが激しくなければ、元気よく一歩が踏み出せるように、ちょっと犬の鼻より高い位置にトリーツを見せて動かしたりします。
しかし、元気が良すぎてピョンピョンする犬の場合は、ますます跳びつくようになってしまうので、四本足が地に付く高さで誘導していきます。

その犬に合わせた指導方法が欠かせませんね。
学校の先生はつくづく大変だと思います。

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2021年1月12日 (火)

愛犬を一番に考える

タイトルだけを読めば、「あたりまえだ。」と一般的には言えることですが、実際はちょっと悩ましいシチュエーションがいろいろあります。

例えば、先日某サイトで上がっていた話題に、「触っていいですか?」と言いながら、愛犬に興味を持って近づいてきてくれる人にどう対応したらいいのかというのがありました。

愛犬が誰にでもフレンドリーなタイプであれば、「どうぞ。」と言うことが出来ますが、そうでない場合や、「今は」そうでない場合、どう言えばいいのか。

我が家の場合、アシスタントは人が大好き。
犬に対しても、攻撃的な相手には近寄りませんが、そうでなければ比較的無視してくれるので、犬連れであっても近寄ってくることを拒むことはありませんが、見習いは未去勢の男子なのでそうはいきません。
相手がオス犬の場合、途中で急に気持ちが変わる可能性があります。
また、相手が人間だけの場合においても、基本的に人は好きですが、しつこくされると緊張して吠えたりすることがあるので、見習い同伴の際は基本的に丁重にお断りしています。

この場合の「丁重に」とはどういう感じでしょうか。
「すみません。茶色い子はちょっと神経質なので、白黒の方なら大丈夫ですよ。」とか、
犬連れの場合は、
「すみません。茶色い方は若いオスで興奮しやすいので。」とお伝えしています。

元々、何も言わずに犬だけを近づけて来ようとする人の場合は、気づかなかったふりをしてその場から去るようにしています。
道端で遭遇するときも、距離が取れなければ横に避けて犬たちには伏せたり座るように言っておきます。
相手の犬がこちらにどう反応するかわかりませんし、反応した場合それが引き金となってこちらの犬がどう反応するかは予測できないからです。

何か起これば、お互い嫌な気持ちになりますし、犬同士もトラウマを残す可能性があります。
愛犬を守れるのは飼い主だけですから、角が立たないように、上手にやり取りする工夫も必要ですね。

特に子犬の場合、社会化をさせたいからといろいろな人に触ってもらったり、他の犬に慣らしたい気持ちは山々なので、ついつい自分から寄って行ってしまったりすることもあります。
しかし、子犬は特に注意が必要です。
3秒ルールではありませんが、無理に他の犬に近づけたり、強引に知らない人に抱っこしてもらうのではなく、子犬の状態を観ながら接してもらうようにしましょう。

無理矢理抱っこされてしまった場合は、嫌がってバタバタする前に、相手の方に「ありがとうございました。」と言いながら、愛犬には「おりこうさんだったわね~。」と言ってトリーツをあげながら返してもらいましょう。

犬を飼っている人であれば、こちらの言葉の意味が通じるかもしれませんが、犬を飼っていない場合は通じないかもしれないので、多少の配慮は必要です。
自分の犬のことを考えつつ、相手にも不快感を与えない話術も必要です。

犬を飼っていることは特別なことではないので、社会に普通に受け入れられることが犬飼いにとってはとても重要です。
多少面倒かもしれませんが、お互いうまく共生できるようにしたいですね。

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※見習いがまだ一歳になる前のこと、公園で自分より若い子犬に甘えられて、最初はちょっと緊張していましたが、嫌ならいつでもその場から離れられる状態だったので、ご挨拶はスムースに済ませることができました。


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2021年1月 2日 (土)

愛犬の犬種特性を知っていますか?

先日プライベートレッスンに伺ったとき、一緒に暮らしていらっしゃる愛犬たちの犬種による特性について少しお話しました。

犬と暮らすことを考えたとき、「犬種」のことを全く知らない人はいないと思いますが、みなさんが個々の犬種の特性について詳しく調べてから家族探しを始めるとは限りません。

見た目のかわいさで選ばれる方たちが多いのも事実です。
子犬は存在だけでもかわいいので、極端なケースでは、成犬の姿を見ることなく決めてしまうこともあるでしょう。
ペットショップなどではあり得る話です。

ブリーダーさんのところには、当然母犬か父犬、あるいは両方の親犬がいるので、子犬の将来の姿をある程度想像することが出来ますが、子犬だけを置いているペットショップでは、当然のことながら、親の姿を想像することは出来ないでしょう。

犬種の特性については以前にも書きましたが、新たに家族を迎える場合は、よく調べてからの方が、あとで「こんなはずじゃなかった。」という人も犬も不幸になるケースは避けられるでしょう。

しかし、もし知らないで迎えてしまった場合でも、迎えた後に勉強されればいいのです。

「この子はなんでこんなに吠えるんだろう。」
「この子はなんで鳥を追いかけるんだろう。」
「この子はなんで外ばっかり見てるんだろう。」
「この子はなんで地面の匂いばかり嗅いでいるんだろう。」

そんな疑問を解決してくれるかもしれません。

話は変わりますが、「犬曰く」が発行した「Sheepdogs」にシープドッグのことが書かれています。
一口にシープドッグと言っても犬種は様々。
牧羊犬としての仕事の仕方も違っていたりします。

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その中で、たまたまインタビュアーが知人だったこともあり、我が家の犬たちも載せてもらいました。

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ボーダー・コリーと暮らして二十数年、本来の牧羊犬として一緒に暮らしている方々の足元にも及びませんが、ボーダー・コリーの特性に魅せられて今に至っているというようなことをしゃべっています。

おうちにいる愛犬の歴史、ちょっと調べてみませんか?

ちなみに犬種がわからない場合は、犬の行動から想像してみてもいいかもしれません。
ミックス犬の場合は、親犬の特性の一部を受け継いでいるので、両方のいいところや悪いところがミックスされていることになります。
よく観察してみると、納得できることも沢山あるかもしれませんよ。

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