犬との生活

2020年7月12日 (日)

ドッグトレーニング:犬を叱ることとは

先日どこかのコラムに、「犬の叱り方」について記事が載っていて、
『犬がトイレを失敗したら、後で叱っても意味がないので、その場で叱るように。』と書かれていました。

「トイレの失敗」という事象に関しては、昔からいろいろな言われています。

かつて、何十年も前であれば、『犬がトイレを失敗したのを見たら、犬をそこに連れて行き、鼻を失敗した排せつ物にこすり付けて叱る』というのがありました。


その後、前述したように『後から叱っても意味がない』というように変わりました。
つまり、「失敗の現場」で即叱れということです。

そもそも、「トイレの失敗」ってなんでしょう。

20
年以上前、我が家で初めて繁殖した5頭の子犬たちの世話をしているとき、トイレシーツを敷いた場所だけでなく、違う場所でトイレをしてしまう子を見て、「5頭もいれば、トイレが一つでは足りないし、トイレまで走って行けない(間に合わない)子もいるだろう」と部屋の中にもう2つほどトイレスペースを増やしたことがありました。
それによってトイレの成功率は格段に上がりました。

子犬は言わば赤ん坊と同じです。
例えトイレはここだと教えたとしても、すぐに覚えられるかどうかは個体によって当然違いますし、覚えたとしても他のことに気を取られていたら間に合わないこともあります。
それを叱ってどうなるのでしょう。

大昔のこと、幼稚園の休み時間トイレに行こうとしたらみんなが同じことを思って長蛇の列。
間に合わなかったことが一度だけありました。
よほどショック(恥ずかしかった)だったので今でも覚えている思い出のひとつです。
先生は一生懸命慰めてくれました。
そこでもし叱られていれば、ショックはもっと別の物になっていたでしょう。

子犬の話ではなく成犬の場合はどうでしょう。
きちんと教えた、間違いなく出来ていたのに、急に粗相してしまった。
そんな場合は、健康面や精神面のトラブルを疑った方がいいかもしれません。

そもそも、子犬の頃から失敗続きであれば、教え方がその子に合っていなかったのかも知れません。

例えば、先ほどの「叱り」ではありませんが、ちょっとはみ出したり、ちょっと違うところでしゃがんでしまったのを見られて叱られてしまった場合、それが重なると飼い主が見ていない場所ですれば叱られないと犬は学習していきます。
そこで状況はますます悪化し、トイレではない場所で排泄することが習慣になってしまえば、これを直すのはとても時間がかかるでしょう。

また、きちんと決めた場所で初めからちゃんと教えたのにやってくれない場合は、そもそも犬がその場所ではトイレが出来ないと言う可能性があります。
例えばテレビがガンガンなっていてうるさいとか、人が常に行き来して落ち着かないといった場所であれば、犬はそこに行こうとしない可能性があります。

わが家の場合も、見習いがチビのころ、狭い部屋ですが2ヵ所にトイレスペースを設け、将来的にはひとつに統合しようと考えていたのですが、最終的に統合しようとした場所の方は一度しか使わず、結局もう一つの方がメインのトイレと勝手に決めたので、今ではそこがスペースになっています。

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犬の安全を守るためには多少声を大きめにして制止する必要はあるでしょうが、「叱る」ケースはあまり見当たらないような気がします。
叱らなければいけないと人間側が思うような状況が起こるとしたら、人間側の環境設定に問題があることの方がほとんどではないでしょうか。

キッチンのカウンターに乗って、人間の食べ物を食べてしまったのなら、犬から目を離すときはハウスに入っていてもらえばそういう事態は起こらないはず。

ゴミ箱を漁って悪戯をしたのなら、ゴミ箱は犬の口の届かないところに設置するか蓋をしておけばいい。
窓から見える人に向かって吠え続けるのであれば、外が見える場所にはフィルムを貼るか、外を通っても吠えないトレーニングに時間をかけてやればいい。
と言ったように、人間が工夫することで回避できる犬の行動は沢山あるはずです。

一度家の中をぐるっと見回してみてもいいかもしれませんね。

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2020年6月29日 (月)

犬育ても簡単ではありませんね。

人間の子供同様、犬も苦労させられるほど、人は学ぶことが沢山あります。
同じ育て方をしても、どの子も同じように育つとは限りません。

特に犬の場合には犬種による特性も関係してきます。
サイズも違えば、気質も違う犬たち。
同じ方法が当てはまるはずがありません。

今まで一緒に暮らして特に問題がなかったということは
その犬の気質が良かったからとも言えるかもしれません。

逆に問題が出てきてしまった犬たちに関して言えば、
当然犬たちが悪いのではありませんが、
ふつーと言われる犬たち以上に、感情の機微に心を配らなければならなかったと言えるでしょう。

幸か不幸か、今まで一緒に暮らした7頭の犬たちはさほど神経質でもなく、
当然嫌がることを無理やりやらせたことはありませんが、
「絶対イヤ~!」とは言わない犬たちでした。

ところが現見習いオス4歳は、いろいろ気難しいところがあります。
ひとつのトラウマを引きずるタイプです。
恐らく今までの犬たちであれば、「えっ?今なんかあったの?」ぐらいのことでも、
いちいち気になる性格です。
しかも、何をしても怒らない先輩犬(アシスタント)のおかげで、自由気ままです。

将来的なことも考えて、以前からマズルガードを着けるトレーニングをやり、
現状はすんなり着けさせてくれますが、それを着けたら自由を奪われることはよくわかっているので、
当然楽しそうではありません。

食べることは好きですが、食べることが一番好きなわけではないので、
美味しいものとのリンク付けも彼の場合は絶対ではありません。
まぁ、少しの間なら仕方ないと我慢してくれているレベルです。

一方アシスタントは我が家に来た頃から歳の離れた先住犬が2頭いて、
あまり自分を出さないタイプです。
先住犬が旅立って、ようやく自分の天下となったのもつかの間
後輩の見習いがやってきてしまいました。
そんな環境もあり、多少の嫌なことは我慢しますし、
本当に嫌な時は逃げることで意思表示しています。
例えば散歩中犬同士の抗争を見ると、さっさといなくなるといった具合です。

同じ犬種であっても、性格は全く違う2頭。

さて、見習いには以前からハズバンダリーケアのトレーニングで
チンレストやマズルガードの装着をやっています。
今日は別のマズルガードの装着練習をしていたら、
「オヤツくれるなら、やってもいいわよ。」と隣にやってくるアシスタント。

一方オヤツがあっても、早く終わらせて欲しいそぶりの見習いがとても対照的でした。

ということで、アシスタントは嫌がりもせず、マズル装着に応じてくれました。

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犬の気持ちを知るためには観察は大事ですね。


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2020年6月15日 (月)

犬にとって心地いい位置

犬の生活環境は様々です。
人間の家族が多い、先住犬がいる、一頭飼い、など。
犬の周りの環境は個体ごとに違います。

同じ家の中でも、先住犬と後から来た犬では立場が違います。
親子関係の犬たちの場合も、母犬、子犬、子犬同士でさりげなく力関係が変わります。

それは家族のメンバー増えたり減ったりすることで、
犬の立ち位置が微妙に変わったりします。

例えば先住犬が亡くなった後、後輩犬の行動が変わることがあります。

とても仲が良かった場合は、落ち込むこともあるでしょう。
ちょっと怖い先輩だったりすると、急にタガがはずれたりすることもあります。

犬たちは今のその環境に適応しているので、急に環境が変わると、
慣れるまでに時間がかかるのは当然です。

そして、少しずつ新しい環境に慣れていくことになります。
新しい環境が犬にとって快適かどうかは犬にしかわからない部分もありますが、
ある程度予測できることもあります。

例えば、後輩犬とうまく行かず、ストレスが溜まっているような場合、
時間が解決してくれると楽観していると、
先住犬のストレスが閾値を超えてしまうこともあるので、
ある意味人間の介在が必要になることもあります。
例えば、居住空間を分けることもそのひとつです。

先住犬が強い場合、後輩犬はある程度我慢します。
成犬同士の場合は、流血に至ることもあるので、
管理しながら様子を見ることが必要です。

年齢差がある場合、先住が年かさであれば先住を優先することが
群れの秩序を維持するためにはある意味欠かせません。
もちろん、心が広かったり、そういう上下関係が重荷になる犬もいるので、
先住犬の意思も尊重してやる必要もあるでしょう。

犬の性別によっても状況は異なりまし、個体の性格によっても異なるので、
「そのうちなんとかなる。」という楽観視は危険です。

人間が介入しすぎることで、余計な嫉妬がストレスを生むこともあるので
後輩犬との接し方にも注意が必要です。

いずれにしても、思い込みでなく、犬の行動をよく観察しながら、
サポートしてあげることが大事ですね。

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わが家の犬たち、アシスタントはほとんど見習いを威嚇することはありません。
見習いの傍若無人な態度も許容しています。
もちろん、私は全てにアシスタント(先住犬)を優先していますが、
見習いがベッドで寝ているとアシスタントは呼ばない限り乗ってきません。

見習いが乗っていないときに声をかけてやるとやってきますが、
見習いも後から来ると、すっと下りてクレートで寝ます。

彼女にとって居心地のいいことを優先したいので、無理矢理一緒に乗せることはしません。

犬の選択肢も残しておきたいですね。

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2020年6月10日 (水)

ドッグトレーニング:犬の生い立ちを無視してはいけません。

今日本では様々な犬の入手法があります。

・ブリーダーさんから譲ってもらう。
・ペットショップからの購入。
・保護犬を引き取る。

ブリーダーさんから譲ってもらう場合も、
生後二か月前後の理想的な時期に引き取れる場合もあれば、
さらに大きくなってから引き取る場合もあります。
入手の時期によっては、その後の子犬の性格に大きな影響を与えることもあります。

ペットショップでの購入の場合は、親元から引き離される時期が早すぎるために、
場合によっては、犬同士のコミュニケーションが難しいこともあります。

保護犬の場合、バックグラウンドが全然わからないこともあるので、
人間との関係性づくりから始まることも少なくありません。

いろいろな背景があることを知らずに、「犬はこういうものだ。」という決めつけは
犬への理解の妨げになってしまいます。

先日、クライアントさんがハーネスとリードを買いにショップに行かれました。
保護犬だったので、保護団体さんからのアドバイスを受けて買うものを決めて行ったのに、お店の人が、「これで大丈夫!」と、なんと中型犬の子犬に50センチ程度の太目のショートリードと首輪を販売したそうです。
しかも、まだまだ引き取られて間もないため、怖いことが沢山ある犬を、ショートリードを付けて引っ張りまわしたので、子犬は悲鳴をあげたそうです。

ショートリードは犬に逃げ場を与えないため、怖がりの犬には不釣り合いです。

犬はみな同じではありません。

トレーニングに関わっていない人の中には、
犬がリードを引っ張ったら、グイっと引っ張り返したり、
首輪を吊り上げたりすればいいと思っている人はまだまだいるようです。

犬との接し方は、まだまだ浸透していないようですね。

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2020年6月 7日 (日)

犬のわがままってなんでしょう。

飼主さんからよく聞く言葉の中に、
「うちのコはわがままだから、言ってもやってくれない。」
というのがあります。

犬の「わがまま」ってなんでしょうか。

犬に限らず、人間でも自分の要求がほぼ全てかなう環境にいると、
要求がかなわないという状況に直面しても、なんとか要求をかなえようとするのではないでしょうか。

犬にとって、日常生活の中でかなっているほぼ全ての要求とはどういうことを言うのでしょう。
この場合、食べることや排泄すること、寝ることなどの生命維持に必要な要求は別にします。

よくあるのが、
・家の中はいつも自由で、行きたいときに行きたい部屋にアクセスできるし、飼い主の後ろをついて歩きたければついて歩き、行きたくなければ行かない。
・ごはんは好きな時に食べる。一度に食べず、残してもいつでも食べられるように部屋の中に置いてある。
・飼い主に言われたことをやってもやらなくても特にメリットやデメリットがない。
・散歩中行きたい方向に飼い主がいつもついて来て、好きなだけ自由にさせてもらえる。


この状態は、ある意味多くのことを犬任せにしているので、犬は自分がやりたいこと、あるいはやるべきことと信じていることだけをやればいいと理解しているからです。

別に「わがまま」なのではなく、そういう風に生活していることが許容され、犬もその生活を享受しているだけです。


日常的にこんな生活だけをしていると、ほぼ何の制約もないので、
やって欲しくない行動を取った時だけその行動を修正しようとしても
なかなか直しにくいものです。
場合によっては、急にやりたい行動に制約がかかったことで、
嫌悪感をあらわにする犬もいます。
つまり、「吠える」や「噛む」という行動に繋がりやすくなります。
どの犬もそうなるわけではありません。
最初はちょっと唸って「イヤだ」というサインを出し、
聞き入れてもらえなければ吠えたり噛んだりするかもしれないと言うことです。


先に挙げた日常行動が全て悪いわけではありません。

・たとえ自由に家の中を行き来出来たとしても、飼い主さんに「ハウス」と言われて待てるトレーニングが出来ていれば問題ありません。
・食餌に関しては、一日中ダラダラ食べていれば、食べることへのモチベーションは下がるので、食べ物はご褒美としては使いづらくなります。「おりこうさん」と言われて飼主の手から食べ物をもらわなくても、自分の食器にはいつも食べ物が置いてあるからです。
飼主が特に食べ物をご褒美に使わないと言うのであれば、健康面や衛生面の問題をクリアすれば、一日ごはんが置きっぱなしになっていてもそれはそのお宅のルールであれば構わないでしょう。
・飼い主に言われたことをやっても褒めてもらえるわけでもなく、やらなくても出来るようになるまで練習するわけでもなく、どっちでもいいのであれば、飼い主の言葉にはあまり価値が無くなってしまいます。
そんな状態で、言うことを聞いてくれないと嘆くのは犬の問題ではありません。
・散歩中、「犬を自由にさせたい。」という気持ちはよくわかりますが、時には傍に呼び戻すことも必要です。
しかし、いつもやりたいようにさせていたら恐らく呼んでも戻っては来ない可能性は高いので、そんな愛犬にわがままだと言うレッテルを貼るのは飼い主の身勝手ですね。

つまり、人間が犬に「わがままでいい」生活を提供しているために、犬はその行動になんの疑問も持たずに生活してきただけのことなので、犬が「わがまま」なのは犬のせいではないということです。

犬が自分の要求がかなわなかったことで、吠えたり、唸ったり、噛んだりしたときは、その行動自体を取り除こうとするのではなく、その理由を見極めるためにも、今までの生活全般を見直すことが大きなポイントになってきます。

先日、おもちゃ箱からおもちゃを出して欲しいと要求している犬がいました。
最初はおもちゃ箱の前に座っています。
誰も気づかないと、おもちゃ箱をひっかきます。
それでも誰も何もしないと、執拗に吠えます。
おもちゃ箱は自分の目の前にあって、中に顔を突っ込めば自分で取れる位置ですが、
飼主さんがいつも取ってあげているそうです。

以前にも書きましたが、我が家の見習いは水が飲みたくなると
水入れの前に座ってじっとしています。
しかし、私が机に向かっていると気づきません。
彼はそれでもじっと座っているので、私は水が無くなったら水入れを手で叩くことを教えました。

202006071

水や食べ物は大事な生きる糧ですから、当然の要求です。
気づかせてもらうために教えた行動なので、
彼が水入れを叩いたら、私はすかさず入れるようにしています。
自分が教えてしまった行動ですから当然ですね。
すると、彼はまた喉が渇けば叩くことをしっかり学習していくわけです。

犬との生活面白くてやめられません。

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2020年5月29日 (金)

動物に優しい方法とは。

今朝のニュースでクジャクの捕獲を見ました。
先月からあちらこちらで目撃され、その都度警察が捕獲に出向くも捕まえられず、今回ようやく捕獲されたとのこと。

クジャクは心ある方の申し出で、今は安全に暮らしているとのこと。

202005291

<朝日新聞デジタルより転載>

話の流れとしては「よかった。」ということなのですが、捕獲の映像を見ていてちょっとがっかり。

海外での動物保護の映像では、出来るだけ動物にストレスを与えないよう、工夫しながら保護しようとしている様子がよく見受けられますが、なぜか日本の映像ではいつも、追いかけて、追い詰めて、怖がらせて、うまく行けば捕獲、ダメなときは反撃されて取り逃がす。なんていうことが見られます。

確かに屋外であれば取り逃がすリスクを考えると、早く処理したいところでしょう。
しかし、今回は幸運にも家の中。
しかも、家の中に招き入れたのはその家の方でした。

なんとか助けてやりたいという気持ちで、食べ物を撒いて、家の中まで招き入れたそうです。
素晴らしい発想です。
クジャクが自分から家の中に入っていったわけですから。

警察の方は動物のプロではありません。
「捕獲」という仕事を迅速にこなそうとするだけです。
しかし、何度か通報があったわけなので、その際どうすれば速やかに作業が遂行できるかクジャクのプロの話を聞いてみたのでしょうか。

クジャクはかなり弱っていたようで、追い詰められた結果捕獲されました。
でも、もし美味しい食べ物を撒きながら、捕獲箱まで誘導していたら、
羽を折ることもなく、自ら捕獲箱に入ってスムースに作業は完了したのではないかとも考えます。

危険度の高い動物であれば、人命優先ですが、実際食べ物に釣られておうちにあがった実績があるのだったら、通報者の話を参考に、捕獲ではなく、保護する方法を考えてあげるのも必要だったように感じます。


さらに夜のテレビ番組では、海外の大きなゴミ箱の中に閉じ込められてしまった子熊の救出に、警官がはしごをかけてやり、子熊は自力でゴミ箱から抜け出て母親の元に戻っていったという映像を見ました。

日本においても、ひとりでは考えつかなくても、何人かいればこういう発想が出る社会になって欲しいと願っています。
動物に関わる仕事をしている人は、動物に無用な力やストレスをかけずに好ましい行動を引き出す方法を学んでいると思います。


もちろん、ドッグトレーニングにおいてもこのような手法は取り入れられています。
食べ物による誘導(ルアー)は新しい行動を教える方法の一つですが、食べ物が無いと何もできない犬になると困ると敬遠される方もいます。
正しく教えてあげれば、食べ物が無くても犬たちはちゃんとやってくれます。
できるだけ犬に優しい方法を取り入れて欲しいと思います。

今日あるクライアントさんに、ニコルを叱ったことがないのかと聞かれました。
もちろんあります。
散歩の途中で、ネコを見つけて跳びつきそうになって急にリードを引っ張るときなどは「ノー」と言います。
なぜなら、ネコを見かけても「Leave it」と言い続けているので、彼女はとりあえず無視してやり過ごすことを知っているからです。

ただ、日常生活の中では、小さいころから無用に叱らなくていいように環境設定しています。
食べ物を手の届くところに置かない。
悪戯の対象になるものを口や手の届くところに置かない。
跳びつく前に座ることを教えるとともに、跳びついてもいいキューを教える。などなどです。

犬に優しいというのは、やって欲しくない行動を叱らないで見過ごすことではなく、
やって欲しくない行動が出づらい環境設定、叱らなくてもいい環境設定をすることです。

犬たちの周りがどうなっているか、ちょっと 確認してみませんか?

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2020年5月17日 (日)

犬との生活環境はそれぞれ違っても基本は大事。

トレーニングにお伺いすると、それぞれのお宅の環境は当然ですがみなさん違います。
近所に野山があったり、畑があったりと、比較的他人と遭遇する機会の少ない環境から、
家の前の道を出ると商店街だったり、あるいは車通りの多い道だったりと様々です

つまり、おうちのルールもそのおうちごとに違って構わないと思いますが、
少し、この先十数年一緒に暮らす愛犬との生活をいろいろ想像してみましょう。

もしかしたら、一緒に旅行に行くかもしれない。
あるいは、どこかに預けるかもしれない。
もしかしたら、災害で避難しなくてはいけなくなるかもしれない。

そんなことを少し予測してみると、愛犬にとって小さいころから教えておいたほうがいいことが沢山あることに気づきます。

例えば「ハウス」。
旅の宿泊先で、場合によってはダイニングルームに入れないときは
部屋に残しておかなくてはいけないかもしれません。
馴れない部屋でフリーにしていたら、何が起こるかわかりませんよね。

急な出張などでどこかに預けなければいけないこともあるでしょう。
預け先が「ハウス」管理のばあい、犬は知らない場所で、急に小さい入れ物に入れられることになります。

「ハウス」が安心できる場所と普段から教えてあれば、人も犬も安心していることができますね。

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例えば「トイレ」。
犬も知らない場所ではなかなかトレイはしづらいもの。
安心できる場所でないと出来ない子もいます。
そんなときはトイレシーツを使ったトイレトレーニングが出来ていると、犬の健康上も安心ですね。


例えば一緒に歩くこと。
裏山があるから散歩の必要性がないと、いつも自由に散歩していると、リードを付けて一緒に歩くことに慣れないこともあるでしょう。


必要に迫られて急にやろうとしても、犬はなかなかうまくできません。
普段から、いろいろなことを想定して出来るようにしておくことが大事です。

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2020年5月 5日 (火)

突然子犬を迎えてしまった方へ。

この時期(どの時期?)、犬を飼い始める人が増えたというような話を聞きます。
確かに、家にいる時間が増えているので、たとえ子犬を迎えたとしても
十分ケア出来るというのが理由でしょう。

元々犬との生活を考えていた人にとっては良い時期なのかもしれません。
恐らく、いろいろ勉強して犬を迎えようと計画を立てていた方は別として、
急に子犬を迎えてしまった方に、今日はとてもシンプルなアドバイスを。


子犬を迎える時期によって、お散歩に出られる時期は異なります。
子犬が来たら、すぐ外に連れ出していいとは思わないでくださいね。

犬には様々な病気があって、生まれてからある一定の時期までは
母犬の抗体を受け継いでいるため罹患する確率は少ないですが、
その抗体が切れるころに発症している犬や、発症していなくても罹患している犬や
その排泄物と接してしまうことで病気にかかってしまうことがあるのです。
そのため、ワクチンを接種して、病気にかからなくする必要があります。

ワクチンを接種しても、抗体があがってくるまでには多少日数がかかるので、
お散歩に出られる時期については獣医さんからきちんとお話を聞きましょう。

同時に、この時期は子犬にとって「社会化」という大事なお仕事があります。
「社会化」とは、これから子犬が成長と共に出会うであろう多くの環境刺激に
好奇心旺盛な限られた時期に馴らしてあげるというものです。

ワクチン接種がまだの場合は、抱っこで散歩に連れ出したり、
バギーに乗せて街中を散歩して、車の音や、バイクの音、
道行く人や子供たちなどなど、多くの生活音に馴らしてあげることが大事です。
ただし無理強いは禁物です。
怖がっているものに無理やり近づけるのではなく、
自分から近づこうとしたらサポートしてあげましょう。
特に抱っこされていると逃げられないので、
怖いことばかりが起こると、抱っこ自体が嫌いになってしまわないとも限りません。

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そして、一番大事なのは、子犬は人間の赤ん坊と一緒で、
まだ何も学んでいないということです。
こちらの話が通じるまでには、まだまだ時間がかかりますし、
失敗も沢山します。
それらを叱るのではなく、失敗しないようにサポートしてあげるのが
人間の役割です。

子育て初心者でわからないときは、是非プロに聞いてみてください。

将来良きパートナーになってもらうためには、
正しく指導してあげることが大事です。

もし、子犬が急に来てしまったときは、こんなことを思い出していただければと思います。

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2020年5月 4日 (月)

多頭飼いを始めようと思ったら。

昨日、たまたま犬たちと散歩していた公園でボーダー・コリーを飼っているとおっしゃる方からお声をかけられました。
多頭飼いについてのご質問でした。

わが家の犬飼いの歴史は1986年から始まりましたが、
初めて多頭飼いにチャレンジしたのはその8年後1994年でした。

長年1頭飼いの生活を楽しんできたのですが、
シニア期に入り、寝ていることも多くなった愛犬の様子を見て、
少しでも活気がもどればと思ったのがきっかけでした。

最初の犬はオス犬でしたが、とても大人しい性格でしたので、
たまたま縁あって迎えることになった二頭目はオスでしたが
いつもお兄ちゃん犬にくっついて歩き、寝るときも傍から離れませんでした。
先住犬もすぐに子犬を受け入れ、
とてもいい関係の日々が続いていました。

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残念なことに、迎えた子犬は1歳を迎える前に、
原因不明の病気であっという間に旅立ってしまっため、
果たしてこの多頭飼いが長い目で見て正解だったのかどうかはわかりませんが、
先住犬はすんなり受け入れてくれたようでした。

飼主の方がその後精神的ダメージが酷かったため、
次に二頭目を迎えようという気持ちになるまでにはさらに3年ほどかかりましたが、
その時は一頭目もさらに年齢を重ねていたので、
男の子ではなく、女の子を迎えようと決め、ブリーダーさんを探すところから
始めることにしました。

そのボーダー・コリーとの出会いが、ドッグトレーニングを始めるきっかけになりました。

しかし、この子犬が我が家にやってくる3週間前に持病が悪化した先住犬は
手術の甲斐も無く旅立ってしまいました。

実際に本格的な多頭飼いが始まったのは、最初に迎えたボーダー・コリーが出産によって
2頭の子犬たちと暮らすようになったときでした。

その12年後には、現在アシスタントを務めているニコルが生後5か月でやってきて、
再び三頭飼いになりました。

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最初の犬もそうでしたが、わが家は子犬の時期から迎えているので、先住犬との関係については、
どの組み合わせもうまくやってこられている方だと思います。

クライアントさんによっては、飼い犬同士の流血騒ぎが起きることもあり、
先住犬が後輩犬を全く受け入れようとしないという状況もみてきました。

犬は元々「群れ」の生活に慣れている種と言われていますが、
だからと言って、すべてが仲良くうまくいくわけではありません。
群れの中での立ち位置や、個体の性格によっても状況は変わってくるでしょう。

先住犬と飼主さんの関係があまりに密になり過ぎていると、
新入りが受け入れられず、異種の場合、
殺してしまうということも現実に起きています。

「先住犬を第一に考えてあげる」ということがある意味秩序を保つベースになりますが、そうは言っても、子犬はどうしても手がかかってしまい、飼い主の目も自然に新入りの方にばかりいってしまうものです。

「犬は犬を見て育つ」とも言いますが、だからと言って先住犬ばかりに新入りの面倒をみさせておくのもよくありません。

家の中のルールは飼い主さんが決めて、一貫性を持って犬たちに接することが犬にもわかりやすいでしょう。

子犬がしつこい場合は、人間が介入して、先住犬を休ませる時間も必要です。

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ニコルが4歳になったとき見習いがやってきましたが、1週間ほど自分からは傍に寄らず、
ずっと観察していて、その後ようやく受け入れるようになりました。

よって、「犬には犬の友達が必要」とか、「留守番が長くて一頭ではかわいそう」という人間側の思惑だけで多頭飼いを始めることは少々危険かもしれません。
犬によって相性が合わない犬もいれば、他の犬と関りを持ちたくない犬もいます。
成犬であれば、迎え入れる前に相性チェックも必要かもしれません。

飼主さんがきちんとルールを作って、犬たちをコントロールする必要があります。
ルールがしっかり出来ていれば、多頭飼いは難しくはありません。
それぞれの犬たちの様子をよく見て、ケアしてあげましょう。


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2020年4月19日 (日)

飼主さんのちょっとした勘違い

犬という異なる「種」との生活は戸惑うことばかりです。
何頭も飼った経験がある人でも、
個体それぞれが違うので、今までの経験が通用しないこともあるでしょう。
しかし、そもそも違う「種」であるという前提で考えていれば、
落胆する必要も、苛々することも減っていくはずです。

また反対に「犬なんだから」ととても広い心で見てくださる飼い主さんがいらっしゃいます。
それはとても素晴らしいことなのですが、
「犬は犬らしく」ということを尊重しすぎて、
ついつい、犬を好き放題にさせてしまう飼い主さんがいらっしゃいます。
確かに、犬が自然体でいられることはとても大事ですが、
だからと言って、犬が感情のままに行動することを放置しておくというのは
あまりおすすめできません。

中には犬をトレーニングすること自体に嫌悪感を持たれる方もいらっしゃいます。
犬のトレーニングは強制して何かをさせるものではありません。
犬に教えてあげるつもりで接することが大事です。
なぜなら、人間と共に生活するという形態は変わらないからです。
そのためにはなるべくストレスが無い状態で、人間と共生できるように
サポートしてあげることが犬にとっても心地いいのではないでしょうか。

さらに、「犬は元気で走り回っているもの」という先入観から
静かに休んでいるのを心配して、寝ている犬を起こしたりする必要もありません。
犬にとって睡眠時間はとても大事です。

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要はその子にとって何が一番大事なのかを見極めてあげることです。
そして、出来れば家族全員がひとつの目標に向かって
犬を導いてあげることが、頼りになるパートナーに育てる秘訣とも言えるでしょう。

同様に犬から学ぶことも沢山あります。
是非多くのことを犬から学びながら、犬と一緒に成長していきましょう。

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