犬関連情報

2025年5月25日 (日)

犬飼の先輩の言うことがあなたの犬にあっているかどうかはわかりません。

何とも長いお題ですが、ずっと昔、かれこれ40年近く前、
公園に犬と散歩に行くと、まことしやかに「犬のしつけはこうするものだ」と
勝手に人の犬のリードを持って教えてくる「自称訓練士」がいました。

今でも同じようなことをする人がいるようです。

確かに経験豊富な飼い主さんは沢山いますし、
その方々の言っていることは正しいこともたくさんありますが、
実際にどれくらいの数の犬や犬種と関わっているかどうかはわかりません。

犬種の特性の話はここでもよく書いています。
個体の違いも同様です。

この子にはあっているけど、この子には向かないという方法もあるので、
十把一からげに犬のトレーニングはできません。
ましてや、行動に何かしら問題が出そうなときはとても微妙な時期ですので、
その犬をよく知って、対処方法考えることが重要です。

もともとフレンドリーな気質に特化して繁殖されてきた犬種もいれば、
作業犬として、細かいことにも注意を払うように繊細さを求められた犬種もいます。

見た目に出た行動が同じであっても、犬の事情は違うので、同じ方法で修正出来るとは限らないのです。

「小さいころからマズルコントロールをした方がいい」ととある飼い主さんが言いながら、他人の犬のマズルをぎゅっと掴んで犬に怪我をさせたそうです。

人間のお子さんに、「しつけとはこういうものだ。」急に平手打ちを食らわせたら大問題ですよね。

そもそも「マズルコントロール」ってなんでしょう。

「マズルコントロール」とネットで検索すると「マズルガード」の話が出てきます。
「マズルガード」は犬の状況に合わせて一時的に使用するためにはとてもいいツールですが、それは犬にとっての罰でもなんでもありません。
万が一の状況を予防するためのもので、恒久的に使用するものでもありません。
しかし、どんな犬も装着できるようなトレーニングをしておくことは悪いことではありません。

一方「マズルコントロール」は、言うことを聞かない(反抗的?)な犬に対して、人間の強さを示すために力を入れてマズルを掴むという方法だったようです。

生まれつき反抗的な犬はいません。
ハンドラー(飼い主)とうまくコミュニケーションが取れていない結果、反抗的に見えているので、犬だけの問題ではありません。
それを力に任せて、犬にとって繊細な部位であるマズルを力を入れて掴むのは反則です。
親犬が子犬に教育的指導を入れるのとは違うからです。

いずれにしても、様々な諸先輩の話に耳を傾けることはいいことですが、実践すべきかどうかは本人が決めることです。

犬のトレーニングも日進月歩。
古い手法にとらわれず、犬の福祉(Welfare)を考え、科学的根拠に基づいたトレーニング法で導いてあげましょう。

我が家はマズルには優しく触ります。

202505251

すると、こんなこともさせてくれます。

202505252

マズルに触ることが嫌悪刺激になれば、歯磨きもさせてもらえなくなるでしょう。

犬に苦痛を与えないで上手に伝えていくのが人間側の技量ですね。

----------------------
トレーニングブログに参加しています。
ワンクリック👇が更新の励みになりますのでポチっとお願いします!
にほんブログ村 犬ブログ 犬 しつけ・訓練へ
にほんブログ村

| | コメント (0)

2025年5月 3日 (土)

アニマルセラピーのはなし

アニマルセラピーを知らない人はあまりいないと思います。
犬や猫などの動物たちと人とが触れ合うことで得られる効果を目的とする活動です。

かつて私がお手伝いさせていただいていた団体では、
・動物介在活動
・動物介在療法
・動物介在教育
という三つのカテゴリーでボランティア活動されていました。

我が家は、「動物介在活動」と「動物介在教育」のお手伝いを愛犬とともにしていました。
参加した犬たちは2頭ともボーダー・コリーのメスで、人が好きで、どこを触られても嫌がらず、静かにしていることができる犬たちでした。

動物介在活動では、老人ホームなどの施設を訪問し、トリックをお披露目したり、あるいは触りたい方には触っていただくという活動でした。
ハンドラーとしては、犬の状態をよく観察していないと、ストレスサインが出た時の対処が遅れてしまうので、それなりに気を遣わなければいけないお仕事です。

もちろん、すべての入居者(対象者)が動物好きとは限らないので、苦手な方は後ろの席にすわっていらっしゃったりしています。
もともと犬や猫と暮らしていた人は、この日を待ちわびてくださって、ご愛犬の話に花が咲くこともあります。

一方動物開催教育では、小学生のお子さんたちにスタッフさんが、犬との接し方や犬のボディランゲージなどをわかりやすく説明し、最後にふれあいタイムを設けるような形でした。

各訪問では7~8頭の犬や猫たちが参加して1時間程度の時間を過ごすというものでした。

先日ポップアップされたSNSの記事に、私立の学校にセラピードッグが導入されたというものがあり、多くのコメントが寄せられていました。

実際の動画ニュースを見てはいないので、何とも言えませんが、コメントの中に「犬が嫌いな人間の権利」について述べていた方がいらっしゃいました。

確かに、犬や動物が苦手な人は沢山います。
「あんなにかわいいのになぜ?」と思う人もいますが、それは個人差があってあたりまえ。

私は小さいころから動物好きで、なんにでも手を出すので、子供のころからよく噛まれていました。
犬にも噛まれましたし、学校のハツカネズミや、修学旅行で行った阿蘇では馬にも噛まれました。
でも、動物は嫌いになっていません。
爬虫類も好きなので、家の中にヤモリが入ってくると、捕まえて外に逃がしてやったりもしていました。
しかし、どちらかというと虫は苦手です。
ゴキブリをはじめとして、黒くて固いからだの虫たちは触れません。

つまり、嫌な経験をしてトラウマを持つ人だけでなく、そもそも苦手な人もいるということを理解していることが大事です。


30年くらい前、我が家の犬たちと公園を歩いているとき、「ドッグランができたのだから、ドッグランの中から出てくるな」と知らない男性に怒鳴られたこともありました。
よほど嫌いなのでしょう。

一時期、「犬連れOK」の店舗が増えたことがありましたが、マナーの悪さから「NG」にしてしまったお店もあったようです。

動物たちが人に癒しを与えてくれることは素晴らしいことですが、誰にでもというわけではないことも知っておく必要があります。

上手に共存できるといいですね。

202505031

誰が寄ってきてもウェルカムだった故アシスタント。
生きていれば今日が14歳の誕生日でした。

----------------------
トレーニングブログに参加しています。
ワンクリック👇が更新の励みになりますのでポチっとお願いします!
にほんブログ村 犬ブログ 犬 しつけ・訓練へ
にほんブログ村

| | コメント (0)

2024年7月21日 (日)

黒い犬はいろいろ大変

夏は当然暑いものですが、中でも特に暑いのは黒い犬です。
黒い色が日差しを吸収しやすいことは誰でも知っています。
黒い車は暑いからと白い車を買う人もいるくらいですから。

我が家の初代ボーダー・コリーが白黒、生まれた子犬たちも白黒、そして次に迎えたボーダー・コリーもたまたま白黒だったのですが、日差しの強い日の競技会などは、本当に可哀そうなくらい暑そうでした。
特に頭部を触ると、脳みそが溶けて出てくるのではないかと思うほど。
他犬種の白い頭の子を触ると、熱さが全く違っているに驚かされたものです。

いずれにしても、黒いと暑いというところで、現在のアシスタントは、イギリス風に言うとレッドのボーダー・コリーです。
暑い日も、白黒の見習いよりも涼しそうな顔をしています。
もちろん、手で触った熱さも違います。

202407211

夏場はクールTシャツなど、一枚着せてあげるのもいいでしょう。
毛足が長いからと言って、間違ってもサマーカットで、直射が皮膚に届くことが無いようにしましょうね。
もちろん見習いは毛足は短いですが、短い分、皮膚まで暑くなるのも速いです。

さらに、夏場の練習では、必ず白黒の見習いの方に蚊が群がってきます。
虫よけスプレーをかけていても、隙間を狙ってくると言うか、蚊の黒いものへの執着はすごいもので、私もスプレーをかけているのに、アップルウォッチの黒いベルトの隙間から刺されてしまいます。

暑いし、蚊には襲われるしで、黒い犬は本当に大変ですが、極めつけは、他の犬に嫌われやすいこと。
体が黒いだけでも敬遠されがちですが、顔が黒いと表情が読みづらいこともあって、警戒されることも多いです。
何を隠そう黒い顔の見習いが自信が、黒い顔の犬を見ると緊張しているので、「鏡で自分の顔を見てみなさいよ」と思わず口をついて出てしまうほどです。

いずれにしても、身体や顔が黒いと、いろいろ不便なことがあるので、その分ケアも不可欠です。
もちろん、本当に暑い日は色など関係なく暑いので、散歩に出るときは、まず地面の温度を自分の手で触って大丈夫か確認してから出かけましょう。

----------------------
トレーニングブログに参加しています。
ワンクリック👇が更新の励みになりますのでポチっとお願いします!
にほんブログ村 犬ブログ 犬 しつけ・訓練へ
にほんブログ村

| | コメント (0)

2024年6月20日 (木)

血統書の話し

以前も書きましたが、犬の血統書は人間で言うところの家系図と同じです。
つまり、その犬の父親、母親、祖父、祖母、場合によっては曽祖父や曾祖母まで見ることができます。

家系図を見ることによって何がわかるのかと言えば、その犬の種とともに、遺伝で引き継がれるであろう見目形、気質、性格などの予測がつけやすいということです。
そのため、良質のブリーダーは自分のところから輩出した子犬が勝手にどこかの犬と交配することを好みません。
なぜなら、ブリーダーは、その犬種の保存のために尽力しているため、身体的や精神的に問題があると思われた血筋は継承されないように配慮しているからです。

血統書は団体によって異なっていますが、血統書の意図はほぼ同じはずです。

かつて、何十年か前は「血統書付き」というだけで犬の価値を高めるような風潮がありました。
しかし、それは間違っています。
血統書は家系図に過ぎないからです。
逆に「血統書付き」だからと値段を吊り上げるのも不当な話ですね。

血統書(家系図)としての意味をなしていなければ、血統書の有無はある意味無価値と言えるでしょう。

我が家の犬たちの血統書を発行している団体では、両親犬や祖父母犬の詳細が載っていると同時に、現時点での犬たちの頑張った履歴も載っています。
交配させなければ、特にその履歴は意味がないかも知れませんが、子供の賞状のようなものですから、飼い主としてはあっても邪魔にならないものでしょう。
もちろん登録等に費用がかかりますが。

いずれにしても、「血統書」が本来の役目を果たせていなければ、血統書の意味や価値はありません。

血統書があるから犬の価値が高いわけではなく、血統書の意味を理解し、血筋を重視した犬を探すのか、特に血筋は気にせず、今そこに存在するその個体に価値を見出すかは人それぞれです。

また、ドッグスポーツの団体によっては、血統書の有無で競技の参加資格やタイトル資格の有無にかかわることもあります。
犬を迎える前にそんなことも念頭に置いておくと、後から「こんなはずじゃなかった」とはならないでしょう。

さて、先日とあるSNSのグループで、同じ犬舎から犬を迎えた人を探す投稿がありました。
その方の犬を見ると、確かに我が家の見習いと感じがよく似ています。
もちろん、親犬が全く同じというわけではありませんが、血統書を見ると、見習いの母方の祖父がその犬の父親のようです(正式名と愛称がちょっと不確定ですが)。

これは見習いの写真。
202406201
こんな感じの犬と似た犬を持っていらしたら、親戚さんかもしれませんね。

----------------------
トレーニングブログに参加しています。
ワンクリック👇が更新の励みになりますのでポチっとお願いします!
にほんブログ村 犬ブログ 犬 しつけ・訓練へ
にほんブログ村

| | コメント (0)

2024年4月24日 (水)

愛犬とドライブ

間もなくゴールデンウィークが始まろうとしています。
例年よりも早く暑い日々が続いている日本列島ですが、愛犬と一緒にドライブをされる方は少なくないので、今日はドライブに際して気を付けて欲しいことをいくつか見なおしてみたいと思います。

🍀犬の居場所は?
開けた窓から気持ちよさそうに顔を出して風に毛が揺れている愛犬を見るのは楽しいものです。
隣に並んだ車から顔を出す犬を見るのも可愛いものですが、止まっている車ならまだしも、走行中は絶対避けて欲しいものです。

「大丈夫!私はずっと無事故だから。」と自負していらっしゃる方は少なくないでしょう。
しかし、最近多いのがもらい事故。
後ろから、あるいは横から追突されたときに、車や座席に固定されたクレートに入っていない犬たちはどうなるかと言えば、当然車内を飛んで、フロントガラスに激突したり、場合によっては開いている窓から転落する可能性があります。
抱っこしている人間はシートベルトで固定されていても、犬が手から離れてしまったり、あるいはエアバッグとの間に挟まる可能性もゼロではありません。
開いている窓から飛び出したり、あるいは、運転者の膝の上などにいて、運転操作の邪魔になってしまう場合もあります。
安全なドライブのためにも、クレートの利用などを考えてみませんか。

🍀車内でのお留守番大丈夫?
愛犬と一緒に食事しようと思っても犬連れNGのお店だったりすると、当然愛犬は車でお留守番という可能性も出てきます。
この時期は、風はすがすがしいものの、陽が当たる場所はかなり気温が上がります。
車内も同様です。
「ちょっとの間」と思っても、エアコンをかけたり、あるいは交替で行くなどして、熱中症予防を心がけましょう。

🍀犬の様子をよく観察しましょう。
長時間の車移動は犬にとっても負担が大きいので、渋滞にはまることも考えながら、休憩を取りながら移動することも大事です。
特に車酔いをする犬の場合は、車に乗る前は飲食を避け、場合酔っては酔い止めを獣医師から処方してもらうことも考えましょう。

愛犬とのドライブを楽しむためにも、準備を怠らないことが重要ですね。

以前書いた記事がこちら👇でも見られます。
https://www.fiat-jp.com/ciao/dog-training/
202404241
----------------------
トレーニングブログに参加しています。
ワンクリック👇が更新の励みになりますのでポチっとお願いします!
にほんブログ村 犬ブログ 犬 しつけ・訓練へ
にほんブログ村

| | コメント (0)

2024年1月 9日 (火)

環境の変化を軽視しない

犬の行動は、人の接し方によって変わるということはいつも書いています。
この場合「人」は犬にとって「環境因子」のひとつです。
つまり「環境」にはいろいろな物が含まれるということです。

パピーの頃見させていただいたRさんが、お引越し前後を機に、リソースガーディングが出るようになったことは以前も書きました。
引っ越しという大イベントでは、人間は日々忙しく動き回り、犬と向き合う時間や、犬に関心を示す時間が減りがちです。
さらに、家の中にあったものがひとつひとつパッキングされていき、言わば取り去られていく状況になります。

安心して暮らしていた場所から、馴染みのあるものがどんどん取り去られてしまい、しかも、知らない人(業者さん)が家の物を持って行ってしまうように見える引っ越し。

さらに、家が変わったことで、以前の自分の居場所も無くなってしまい、Rさんは不安を募らせていき、反動で、今まで取ったことがなかった行動を取り始めるようになりました。

飼い主さんは当然ビックリされ、相談してくださいました。
放置されなかったことがとても良かったと思います。

久しぶりにRさんと遭うと、やはりRさんのメンタル状況の変化が見られました。

そこで、問題となる行動が出づらい環境設定や対処法をお伝えして3ヵ月。
少しずつ、新しいおうちでの生活にも慣れ、落ち着けるようになってきました。
遊びに関しては、いつも本気で付き合ってくれるRさんなので、ボーダー・コリーという犬種の特性も踏まえて、メリハリのある関わり方を今後も続けて行っていただくようにお願いしました。

202401091

「うちの子は大丈夫」と思っていても、成長の過程や、環境の変化によって、行動が変わることもあります。
そのうち治るだろうと放っておくと悪化していくこともあるので注意が必要です。

わずかでも、変化を見逃さないことが大事ですね。

----------------------
トレーニングブログに参加しています。
ワンクリック👇が更新の励みになりますのでポチっとお願いします!
にほんブログ村 犬ブログ 犬 しつけ・訓練へ
にほんブログ村

| | コメント (0)

2023年10月31日 (火)

愛犬の排せつ物、どのように処理していますか?

これは「拾って帰る。」という次元の話ではなく、持って帰ったものをどうするかということです。

これは毎日のことなので、みなさん当然何かしらの処理をしていると思いますが、気軽に人間のトイレに流している方も少なくないのではないでしょうか。

基本的には、これはおすすめできません。
とりあえず家の便器から流れていくので大丈夫と思われがちですが、実際は詰まる可能性が高いからです。
特に中型犬以上で、いつも硬めのしっかりしたブツを処理していらっしゃる方は、便器に流すのは危険です。
戸建ての住宅の場合、すぐに外に下水道管に直結しているから大丈夫と思う方もいらっしゃいますが、二階のトイレの場合は、家の中の配管内で詰まるリスクがあります。

集合住宅の場合、配管径は戸建てよりも大きいかも知れませんが、専門家ではないので何とも言えませんが、万が一詰まらせたときの修理はとても大掛かりになるはずです。

実はこの話、昨日クライアントさんと猫談議になった時にでたのですが、猫の排せつ物だけでなく、犬の排せつ物の処理も、出来ればゴミの日に安全に出すようにすると、リスクを回避することができるでしょう。

トイレに流す前に、ちょっと考えてみましょう。


そして、排泄に関してももう一つの話し。

今日練習会の時に出たのですが、愛犬のオムツ(マナーベルトなど)がはずせないという話を聞きました。

そもそも、オムツはなんのためにするのか。
人間の場合、まだトイレを教えられない赤ちゃんは当然オムツをしています。
しかし、次第に自分で「トイレ」と言えるようになって、たまに失敗することがあったとしても、次第にパンツに移行していきます。
そのためにも、昔はなるべくお出かけの時以外は布オムツを使って、不快感を感じさせることも重要とパンツに移行しやすくなると言われていました。
今はどうなのでしょうかね。

一方犬の場合はどうでしょうか。
トイレを覚えるためには、トイレの場所を教えることから始めます。
しかし、トイレの場所を認識できるようになれば、トイレのキューも理解できるようになり、トイレの失敗も少なくなります。

今は犬と一緒に入れる施設は沢山あり、トイレの失敗をさせないようにマナーベルトの着用を義務付けしているところもありますが、日常では、オムツを使用しなくても生活できるようにトイレトレーニングをしてあげることが、何かを装着される不快感も含め、犬のストレスを軽減できるかもしれませんよ。

----------------------
トレーニングブログに参加しています。
ワンクリック👇が更新の励みになりますのでポチっとお願いします!
にほんブログ村 犬ブログ 犬 しつけ・訓練へ
にほんブログ村

| | コメント (0)

2023年8月12日 (土)

犬の健康のはなし

先日我が家の見習いが楽しく遊んでいる動画をSNSの某グループにアップしたところ、様々なご意見をいただき、海外の飼い主さんたちの意識の高さに驚いたのでそのことをお話しします。

まず、避妊手術後2週間ということで「術後の犬にそんなことをさせるのは愚かだ。」というもの。
確かに、手術後の安静にはとても気を遣い、抜糸が済むまではアシスタントとの遊びも禁止し、単独のボール遊びも禁止。
朝の練習も、見習いは別メニューで歩くだけにして、10日後の抜糸で獣医さんに確認していただき、結果術後15日で晴れて自由運動を解禁し、目の前に投げたボールをキャッチするという簡単な運動から始めたのですが、その時の見習いのジャンプが相変らず元気いっぱいなので、お叱りをいただいたということでしょう。

さらにその後別の方からご意見が投稿され、それは「成長板」についてでした。

成長板とは、若齢期の犬の骨と骨のジョイントの部分にある軟骨組織で、それがホルモンによって成長と共に次第に骨の一部となって成長が止まるというものです。
以前ブログで書きましたが、成長板がまだ閉じていない状態で激しい運動をすると、成長板を痛め、正常に骨格が形成されなくなるので、とても重要な部分と言えます。

この成長板が閉じる時期は、犬種や犬の大きさによる差もありますが、生後12か月ぐらいから18か月ぐらいと一般的には言われているようです。
情報によっては11か月程度というところもあります。
この辺りは専門家の方のご意見を拝聴したいところです。

いずれにしても、見習いのジャンプの様子を見て、2歳に満たない犬にジャンプをさせることはいかがなものと、そもそもジャンプ自体が安全上問題じゃないかと言うご意見もありました。
前者は成長板が生後24か月まで閉じないからという理由でした。
※成長板の閉じる時期が意見の分かれ道と言えるでしょう。

202308121
※dogs 4 motion より(参考までに)

いろいろなご意見はとてもありがたいものです。

今回のこういったご意見を読みながら、あらためてネットで公開されいてる情報の日本版と海外版のいくつかを読み比べて、やはり統一感が無いことを感じました。

そしてさらに再確認できたのが、成長板とホルモンの関係です。

避妊や去勢は当然のことながら犬のホルモンのバランスを変えてしまう行為です。
早期手術のメリットばかりが独り歩きし、デメリットやリスクに関して、日本ではあまり報じられていないのが現状です。

ご存知のように私は獣医ではありませんので、実際日本の獣医師の現場でどのような情報が通念とされているのかは知りません。
ネット上に書かれている獣医師の意見をピックアップしてみると、一部の獣医師を除き、未だに早期手術推奨派が多いことも事実です。

海外においても統一されているわけではなく、早期手術を推奨する国がある一方で、犬の骨格形成を重視して、避妊・去勢手術自体を推奨していない国や、手術の時期に注意するよう警鐘を鳴らしている獣医師もいます。

私が得ていた国内情報では、成長板が閉じる時期は生後18か月頃ということだったので、今回見習いの手術は生後21か月で行いましたが、それ以上に、ヒート前の手術によるメンタル面のリスクを考えて、早期避妊は全く念頭になかったので、2回目のヒートが終わったタイミングで行いました。

避妊や去勢の時期はクライアントさんによく聞かれます。
獣医師ではないので、知りうる情報と個人的な経験からお伝えしていますが、簡単に決めるのではなく、メリット、デメリット、リスクを知った上で決断されることをお奨めします。

----------------------
トレーニングブログに参加しています。
ワンクリック👇が更新の励みになりますのでポチっとお願いします!
にほんブログ村 犬ブログ 犬 しつけ・訓練へ
にほんブログ村

| | コメント (0)

2022年12月 9日 (金)

血統書の意味

犬を入手しようとしたとき、「血統書」のことを気にする人は少ないかも知れません。
同様に、「血統書」と聞いただけで、「価値の高い犬」というような漠然としたイメージを持つ人もいるでしょう。

以前にも書いたかもしれませんが、「血統書」は人間の「家系図」と同じなので、その犬の両親犬や祖父母犬が誰かがわかるものです。
血統書の有無で犬の価値が変わるわけではありません。

なぜ、「血統書」が必要なのでしょうか。

もしご愛犬に血統書があるとしたら、是非よく見てみて下さい。
ご自分の犬の名前だけでなく、毛色の記載もあります。
毛色は、交配を考える上で、とても重要なポイントにもなるので、記載は不可欠ですね。

また、血統書のラインに同じ犬が記載されていることもあります。
よい血を残していくためのこだわりもあるでしょう。

犬種のスタンダードを守っていこうとするシリアスブリーダーにとって、血統書に書かれている犬たち一頭ずつの持っているものが、今目の前にいる犬に引き継がれている証なので、血統書はとても大事な手掛かりといっていいでしょう。
それは、見た目であったり、性格であったり、あるいは肉体的な特徴かもしれません。

では、一般飼い主にとってはどうでしょうか。

別にお父さんやお母さんが誰でもあまり関係ないかも知れません。
しかし、血統書に書かれている犬たちの名前のあとにCHと書かれていれば、スタンダードしてきちんと認められた犬であることを証明していますし、TCHやOBCHなどと書かれていれば、服従訓練などのトレーニングで好成績をおさめた証でもあります。

そんな家系の子であれば、トレーニングの素質があるかもしれません。

いずれにしても、我が子の素性を知る良い手がかりとなるので、血統書があれば是非よく見てみて下さいね。

さて、我が家の見習い2号の血統書がようやく手元に届きました。

202212091

我が家にとっての血統書は、JKC主催の訓練競技会に出るためには不可欠なものです。
血統書が必要ない競技団体もありますが、先住のボーダー・コリーの時代から、かれこれ25年近くJKCの競技会に参戦している身としては、これからも続けていきたいので、血統書は必須です。

1号の血統書は家系の一部が欠落しているため、正式な血統書とは認められていないことから、競技には出られますが、チャンピョンタイトルを取ることができません。

チャンピョンのタイトルなんて人間の勝手な欲ではありますが、頑張った証が目に見えると、それはそれで嬉しいものですし、やる気の元にもなります。

これから焦らず、少しずつ2号との歴史を作って行こうと改めて思いました。

----------------------
トレーニングブログに参加しています。
ワンクリック👇が更新の励みになりますのでポチっとお願いします!
にほんブログ村 犬ブログ 犬 しつけ・訓練へ
にほんブログ村

| | コメント (0)

2022年10月13日 (木)

じっと立つ。

犬は動いているのがあたりまえなので、ドッグスポーツをやっているとさらにその瞬発力やスピード感を求めがちです。
しかし、何をおいても一番基本となるのはじっと立っていること。

なぜじっと立つことを重視するかと言えば、体のバランスが良くなければ人間同様じっと立っていることが出来なきくなるからです。
人間で言えば「姿勢よく」立つということですね。

4本の足に均等に体重を乗せて立っていることで、バランスよく動き出すことができます。

さて、まだまだ成長過程にある見習い2号。
妙に足が長くて、まだまだバランスがよくないので、きちんと立つことを教えていきます。

202210131

ポイントは背線と飛節の角度。

メス犬の場合、2歳ぐらいまでに体が完成してきます。
メンタル面も含め、まだまだ成長途上です。

----------------------
トレーニングブログに参加しています。
ワンクリック👇が更新の励みになりますのでポチっとお願いします!
にほんブログ村 犬ブログ 犬 しつけ・訓練へ
にほんブログ村

| | コメント (0)