ドッグトレーニング

2023年2月 1日 (水)

犬の準備は出来ていますか?

前にも書いたような気がしますが、見習いがちょうどいい時期なのでまた。

愛犬に、何かお願いした時、一回言っただけですぐにやってくれますか?

例えば「おいで」だったり、例えばソファから「下りて」だったり、日常的に普通に起こりうる状況の会話の一部ですが、一回言えばすぐに反応してくれるでしょうか。

よくある一般家庭の状況は、「オスワリ、オスワリ、オスワリ・・・。」のように、何回もキューを連呼してしまう場合、犬は3回繰り返された言葉が、腰を下ろすキューのように思っていることがあります。
恐らく人間側の癖なのでしょうが、いつも連呼してしまうので、犬が正しいキューを理解できていないのです。
こういう場合は、一回言ったぐらいでは犬は反応しません。

今日言いたいことは、こういうことではなく、すでに言葉のキューを理解出来ている犬にもかかわらず、言ったのにやってくれなかった場合の話しです。

こういう時は、犬が聴いていないことが原因の場合がほとんどです。
人間でも、他のことに気がいっていると、誰かが声をかけても耳に入って来ないことがあります。
言われた人は無視するつもりは無くても、聞こえていないことはよくあります。

つまり、声をかける側は、相手の耳があいているかどうか確認してから声をかけなければ意味が無いということです。

犬も同じです。
すでにトレーニングモードに入っていたとしても、視界に何かが入ってくれば、一瞬気持ちがそれてしまうことがあります。

訓練競技会で、作業のキューを出そうとしているとき、犬が浮遊臭を取っていたり、横のリンクの犬を見ていたりすると、キューが耳に届かない可能性があるので、ハンドラーは少し待って、犬の集中が戻ってからキューを出すこともあります。

さて、見習いはまだまだディストラクションに負けてしまうレベルですが、それでも、集中が取れるまで作業を始めない練習をしています。
集中していなければ、当然こちらのキューを聞き逃したり、違うことをやってエラーを出してしまうからです。

自分の番が来ると、テンションがあがってしまい、すぐにはこちらに集中できない見習い。

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見習いからアイコンタクトを取ってきたところで作業を始めます。

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中にはアイコンタクトは犬へのストレスになるという人もいますが、こちらがアイコンタクトを返すかどうかは別として、犬がこちらに興味を持ってくれない限り何も始まらないので、作業前には必ずアイコンタクトは取るようにしています。

もちろん、熟練して、作業の経験値も高い犬の場合(何をやるべきかわかっている犬の場合)は、耳だけこちらに向けている場合もあるので、無理にアイコンタクトは求めません。

いずれにしても、きちんと通じ合っていないと、何も始められないということですね。

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2023年1月31日 (火)

叱ればわかる?

どこかで勘違いされている「褒めるトレーニング」については以前も書いていますが、別の勘違いとして、「褒めるトレーニングは犬が何をやっても褒めればいい」と考えられているところ。

この勘違いのせいで、「褒めるだけじゃだめだ!きちんと叱らないといけない!」という反論も出て、犬を叱る人は少なくありません。

そもそも、「叱る」とはどういう意味でしょう。

一般的に、やってはいけないことをしたときに、叱責すること。が「叱る」ことだと思うのですが、問題は、犬が何を叱られているのか認識(理解)できているかということです。

例えば「甘噛み中の本気噛み」。
飼い主さんが憎くて本気で噛むわけではありませんが、甘噛みしているうちに興奮して、つい力が入ってしまったとき、結果飼い主さんとしては「痛い」思いをするので、そういう時は「痛いよ。」と伝えることは大事。
なぜなら、加減を覚えてもらわないと、いつも全力でぶつかって来られてしまうからです。

でも、そのとき「痛い」ではなく、「ダメ!」と言ってマズルを掴むなどの行動を取った時、犬は偶然に力が入ってしまったことをいさめられていると理解するでしょうか。
びっくりして、その時の行動は止められたとしても、怖いことをする飼主に対して、ある種の警戒感を持ってしまう可能性も否めません。

例えばよくあるケースの「トイレの失敗」
トイレスペースでトイレをしようと犬は思っていても、片足がはみ出てしまったり、実際シーツから少しずれてしまったりすることはよくあります。
また、トイレに行こうと思ったけれど、トイレが遠くて、赤ちゃんレベルのパピーにはたどり着けずその場でやってしまったということもよくある話です。

そんな時、「ダメ!」と言って叱責すれば、犬はトイレからはみ出たことや、トイレに間に合わなかったことを叱られたと思うでしょうか。
理由なく叱られたと感じれば、今度は叱られないように、飼い主の見ていない場所で、こっそり済ませようと思う犬もいるでしょう。

言語が違う異種間のコミュニケーションにおいては、何が失敗なのかを伝えるのはなかなか難しいものです。

例えば、異なる言語を話す人間同士の場合、初めて日本にやってきた海外の留学生がいたとしましょう。
畳の部屋に入ったときに突然家主に「それはダメだ」と言われたとします。
留学生には何が伝わるでしょうか。

恐らく声のトーンで、家主の機嫌はよくないと感じます。
しかし、何が原因で機嫌が悪いのかわからないでしょう。

家主は畳の縁を踏んだことをいさめたつもりでも、相手にはなかなか伝わりませんよね。

いずれにしても、「ダメ」や「イケナイ」という叱責は一瞬犬をひるませますが、理由を理解できているかどうかは疑問が残ります。

やって欲しい行動が出やすい環境づくりをしながら、出来たことを強化(何度も褒めることでその行動の出現頻度を上げる)した方が、速く理解してもらえるはずです。

あんまりダメ出しをすると、犬も意欲を無くしてしまいます。

さて、今日の見習い。
相変らず、安定した脚側行進を目指して練習中ですが、今まで少し前に出過ぎていたのを修正してきました。

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正しい位置、少しは理解出来たかな?

まだまだ先の長い1歳3ヵ月です。

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2023年1月30日 (月)

3秒ルールを念頭に。

「3秒ルール」と言うと、「床に落ちた食べ物でも、3秒以内に拾えば食べられる。」ということを想像されるかもしれませんが、犬の世界においての3秒ルールはちょっと違います。

では、犬の「3秒ルール」とは何でしょう。

愛犬との散歩中、知らない犬と遭遇した場合、それぞれの犬が相手の犬を確認(チェック)するための時間と言われています。

もちろん、確認の方法は、相手との距離が近ければ、お尻の匂いを嗅ぐ行為に至るかもしれませんが、距離がある場合、相手を見ている時間だけでもすでに3秒ルールは適用されていると言ってもいいでしょう。

つまり、お互いがフレンドリーな犬の場合、相手を認識した後、興味を持って近づいていく行動に出ているとすれば、特に大きな問題には発展しづらいでしょうが、片方がシャイだったり、逆に他犬に対して高圧的な犬の場合は、3秒後に何が起こるかは犬のみぞ知るということが多いものです。

特に散歩中はリードを装着していることもあり、犬の行動に制限がかかっているため、さらにヒートアップしてしまうこともあります。

よくある、「ウチの犬は大丈夫」というパターンでも、相手の犬がそうであるかどうかはわからないので、基本的には、「こんにちは。」「それじゃぁ、また。」ぐらいの時間で離れて行く方が犬にとってのストレスは最小限にとどめることができます。

すでに、他犬が視界に入っただけで大興奮する犬の場合は、挨拶無しで相手から離れることを余儀なくされることもあるでしょう。

愛犬が相手の犬を凝視しながら仁王立ちしているときは、そのまま放置する(犬が自発的に視線をはずすのを待つ)ことなく、「行くわよ。」とさりげなく移動を促すことも必要です。

さて、今日は他犬にちょっと刺激を受けやすいLさんの公園散歩レッスンでした。

街中で他犬と出会うと、距離が取れず、嫌な思いをすることも多いLさんにとっては、すでに他犬自体が興奮の元になっているので、逆に犬との遭遇機会が多く、かつまた距離が十分取れる広い公園での練習を行いました。

今Lさんに伝えたいことは、「世の中には犬は沢山いるけれど、いちいち気にする必要はない。」ということ。

犬が視界に入っても、興奮しなければ褒め、ハンドラーさんにフォーカス出来たら褒め、ハンドラーさんのキューが耳に届いたら褒める。ということを続けながら、ハンドラーさんとのコミュニケーションを楽しんでもらうことを目標にしました。

そんなLさんと、お散歩の合間におもちゃで遊んでいただいたところ、いつもは持ってきてくれないおもちゃを、今日は初めてハンドラーさんの元に届けに行きました。

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少しずつ、二人の世界が密になって、コミュニケーションが取りやすくなっていくといいですね。

ちなみに、レッスン中Lさんは一度も吠えませんでした。
敢えて吠える状況を作らないことが重要なポイントですね。

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2023年1月27日 (金)

落ち着かない子犬は、そのうち落ち着く?

子犬の頃はドタバタ落ち着かなくても当然ですが、
「大人になってくれば自然と大人しくなるから大丈夫。」と言う方がいらっしゃいます。
確かに、子犬の頃のように、コロコロと走り回ったりすることはなくなるでしょうが、何も教えていなければ、自然にじっと落ち着いていられる犬にはなりません。

大人になる過程で、さまざまな強化の歴史(よきにつけあしきにつけ)が積み上げられていきますが、小さいころからちゃんと伝えていないことが、大人になって急に出来るようになるわけではないからです。

例えば、ドッグダンスのレッスンに通っていらっしゃるM君。
始めた頃は、レッスン中自分の番以外のときにマットの上でじっとしていることが出来ませんでしたが、2歳を過ぎた頃には、レッスン中はマットの上で静かに待てるようになりました。
これは勝手にM君が静かになったのではなく、飼い主さんがマットトレーニングを続けて下さっていたからこそです。

例えば、我が家の見習い。
小さいころから、跳びつかないといいことがあるとずっと教えています。
確かに、知人に会うと大興奮で、跳びつきたい気持ちを抑えるにはまだ少し時間が必要ですが、私と遊んでいるときに、跳びついていいと言われたとき以外はほとんど跳びついてきません。

ディスクやボール遊びをしていて、咥えて戻って来ても、見習いはわたしの足に体当たりすることはあっても、体に跳びついては来ません。

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その様子を見た人が、なぜ跳びつかないのか私に尋ねました。
その方の犬は、戻った時は必ずハンドラーに跳びついているそうです。

そこで、私が跳びつきは強化していないことをお伝えすると、その方は、跳びつきを強化しているとおっしゃいました。

つまり強化の歴史が違っているだけのことです。
跳びつき自体も、ハンドラーが良しとしているのでそれはそれで問題ありません。
我が家の場合、96歳の年寄や、ご近所に小さいお子さんがいることで、最初から跳びつかないことを強化しているだけです。
もちろん、跳びついてもいい時はちゃんとキューで伝えています。

大人になれば、確かにメンタル的には落ち着いてくるものですが、行動自体が大人しくなるわけではないので、やって欲しい行動や、やって欲しくない行動については、小さいころから伝え、強化の歴史を積み上げておかなければ大人になっても出来るようにはなりません。

行動自体が大人しくなるとしたら、10歳過ぎてシニアになった時でしょう。
それはそれでちょっと寂しいものです。

そのうち治るから。
そのうち大人しくなるから。
そのうちなんとかなるから。

と言うのはあてにならないので、気を付けましょう。

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2023年1月26日 (木)

家庭犬のトレーニングとは、おうちのルールを伝えること

「犬の訓練」や「トレーニング」と聞くと、犬に高度なスキルを教えることと思ってしまったり、何かを強制的にやらせることと勘違いしてしまう人は少なくありません。
しかし、実情はそうではありません。

例えば「オスワリ」が出来るようになるということは、「オスワリ」をやらせることではなく、「オスワリ」という言葉のキュー(合図)は腰を下ろすことを意味することだと犬に伝えることです。

犬たちに行動を教えることと、その行動を表すキューを伝えてリンク付けすることで、犬はハンドラー(飼い主)の言っていることを理解し、ハンドラーのキューを聞いて行動に移すことができるのです。

もちろんその過程においては、犬に繰り返し伝える作業が必要になりますが、出来なかったからと言って叱られるのではなく、出来ないときは「出来る」の経験を増やして、出来るようにサポートしてあげればいいのです。

愛犬に教える内容はお家によって異なります。
トイレが外派であれば、外でトイレをするように伝え、家の中でトイレをするのであれば、そのように伝えていきます。

また、おうちの中での危険回避のためには「ハウス」を活用したり、お散歩コースに車通りが多い場合は、車に興奮して跳びつかないなど、愛犬を守るためのルールを教えることも不可欠です。

このようにルールを伝えていく過程で、人と犬の会話が少しずつ成立していくようになることが本来の目的です。
犬側からも、人間側からも、一方的に要求を伝えるのではなく、双方向でコミュニケーションを取っていくことが、お互いのストレスを軽減させることにも繋がります。

今日は若いボーダー・コリーの男の子S君のプライベートレッスンがありました。
人も好きだし、遊びも好きなS君。
前回ロープで一緒に遊んだのを思い出して、今日は自分からロープを持ってきてくれました。

賢いS君に、今日は「呼び戻し」と「遊び方」のルールについて、少しずつ伝えてみました。

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根気よく伝えてあげられるといいですね。

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2023年1月22日 (日)

クライテリアをブレさせないためには。

先日クライテリア(基準)のことを書きました。
犬が混乱しないためには、ひとつひとつの行動をわかりやすく伝える必要があると。
しかし、わかりやすく伝えているつもりでも、どうしてもハンドラー側のミスでブレてしまうことがあります。

今日の朝練でのこと。
見習いの脚側停座の様子をあとで動画で見返したところ、位置がずれていました。

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私の立ち位置からはこの曲がりが見えませんでした。

動画で確認していなければ、おそらくこのズレを知らずにいたでしょう。

今後はきちんと確認することが必要です。
そうでなければ、曲がっている位置も見習いは脚側停座と理解してしまうでしょう。

客観的に観ることが、ステップアップに繋がります。

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2023年1月21日 (土)

客観的な観察の重要性

どんなドッグスポーツであっても、犬単体の動きではなく、ハンドラー自身の動きについては、ハンドラー自身ではなかなか見えづらいものです。
そこで私は犬たちとの練習風景の動画を撮っています。

何がどの程度出来るようになったのかという記録として撮っていますが、ハンドラーとしての私の動きや姿勢が犬にとってディストラクションになっていないかを確認するためにも不可欠です。

特に競技をやっている場合、ハンドラーの余計な体符(ボディシグナル)は減点の対象となるだけでなく、犬を混乱させてしまうことにもなりかねません。

「人のふり見て我がふり直せ」ではありませんが、客観的に観ることが、自分の動きを検証するためには不可欠です。

同時に、客観的に他人に見てもらうことで、自分では気づかないミスを確認してもらうことが出来ます。

今日は同業者主催のオビディエンス練習会に参加してきました。

一般のハンドラーさんも参加していますが、私のようなプロも参加できます。
普段何気なくやっていて、気づかないようなことも、他人の目で見てもらうことでチェックしてもらうことが出来ます。

今回は初めて見習いとも参加しました。

見習いはとにかく基礎固めをやっていますが、特に人や犬に興味深々なので、そのような環境の中で、少しでも私の声が耳に届くような練習をしてきました。

アシスタントの方は、本番に近い練習をさせてもらいました。

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また、他の参加者の練習を観ることもとても良い勉強になります。

犬の性格や特性も十人十色と同じで、個体によってそれぞれです。
同じマニュアルで全てを網羅することはできません。

ハンドラーも犬たちも、ぐったり疲れるほど沢山吸収して帰ってきました。

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2023年1月18日 (水)

若犬のメンタルサポート

愛犬とドッグスポーツをやろうと思っている人は、それぞれのドッグスポーツに必要なスキルを愛犬に教えていきます。

アジリティであれば、それぞれの障害物のクリアの方法、フライングディスクであれば、ディスクキャッチの仕方、ドッグダンスであれば、様々なトリックやヒールウォークのスキルを教えるものですが、若い犬の場合は、スキルだけでなく、メンタル面のケアが必要になってきます。

簡単に言えば、様々なディストラクション(気になるもの)があっても、平常心を保ち、ハンドラーにフォーカスし続けることを教えなければなりません。

実際にはスキルよりも、メンタルのサポートの方が難しい場合が多いようです。

よくある話が、「家では出来るのに」というもの。

単純な「オスワリ」や「マテ」といった日常生活に不可欠な行動と同様に、家や馴れた場所で練習では出来ていても、普段と違う場所や、競技本番に近い環境であったりすると、なかなか集中が取れないのは普通のことです。

いつでも、どこでも、愛犬の持つ能力を最大限発揮できるようにするには、メンタルのサポートが重要なポイントです。

さて、今日はオビディエンス(服従訓練)をベースにしたグループ練習を行いました。

我が家の見習いにとって最大の課題は、まさにこのディストラクションの中でのメンタル強化です。

人も犬も好きで気になる見習は、視野内に入る人や犬に挨拶に行かないと気が済まないタイプです。
行ったからと言って執着するわけではないのに、とにかく自己紹介に行かないといられない見習いと、他の犬や人がいる中での練習は経験値をあげていく中でも重要な課題です。

まずは、他の人や犬たちと並んで座ってじっとしていること。

簡単そうに見えて、実は見習いにとってかなり高いハードルです。

スチュワード役の人が後ろを通っただけでも、首と一緒に体も動いてしまいます。

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毎朝の練習では、私が後ろに立っても大分落ち着けるようになってきたものの、さすがに他人の刺激は桁外れ。

修行の道は始まったばかりです。

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2023年1月15日 (日)

リードの話し

リードなんて、犬を繋ぐ紐程度に考えている人は少なくないかもしれませんが、犬飼い歴が長くなってくると、使いやすさや手になじむ素材など、いろいろと好みも出てきます。

逆に言うと、子犬の場合は齧ってしまう可能性もあるので、手になじみつつも、丈夫な物であった方が無難ですね。

しかし、一番に考えなくてはいけないのは、リードは犬に負担をかけることなく、犬の安全を守る道具であるということです。

犬が引っ張った時に、手から離れてしまうようであれば、犬の安全が保障できませんし、歩いているとき、常に犬がリードに引っ張られているように短ければ、犬も歩きづらく、リードが張った状態が常態化してしまうことで、犬は常にリードを引っ張るようになってしまいます。

つまり、犬との距離感を上手にコントロールできる長さがある程度必要ということです。

ラリーオビディエンス競技では、レベル1のカテゴリーはリード付きで行いますが、リードが張るたびに、ペナルティとして1点ずつ減点されて行きます。
リードが張らないようにするリードさばきが必要となるわけですね。

もちろん、レベル1ですから、どちらかと言うと初心犬が参加しているので、当然100パーセントのヒールワークが出来るわけではありません。
途中で気が散って止まったり、あるいは別の方に行きそうになったりしたところで、リードが張る前に犬の意識を戻して張らないようにするのです。
その場合あまり短いリードでは上手にコントロールできません。
すぐにリードが張ってしまうからです。
適度の長さのリードを緩めたり、短めに持ったりしながら、犬をコントロールするのです。

日常生活においても、このリードさばきはある意味重要です。

そのためには、リードの長さもとても重要になるということです。
小型犬であれば、当然リードを装着するハーネスの位置はかなり低めになるので、リードの長さは長めが必要です。
では、長めとはどれくらいのことを言うのでしょうか。

我が家の場合、中型犬ですが、通常の散歩では1メートル40cm程度を使っています。

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※理想はリードがUの字あるいはJの字に緩んでいる状態です。

ちょっと走れる広場に行くようなときは4.5メートルぐらいのロングリードを、緩めたり、短めに持ったりしながらコントロールします。

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ロングリードというと、フレキシブルリード(機械でリードの長さを調節するもの)を想像される方がいらっしゃいますが、このリードは若い元気な犬にはあまり向きません。
なぜなら、動きが機敏で、急に走り出したりするからです。
犬が急に動くと人間は反射的にストッパーをかけますが、その止め方は犬にはかなりの衝撃になります。
小型犬の場合、体が宙に浮いてしまうこともあるでしょう。
ハーネスではなく、首輪に付けていたとすれば、首への衝撃ははかりしれません。
自分の首で想像してみて下さい。
急に首に衝撃を受けたら、むち打ち症になってしまうかもしれませんね。

のんびり匂い嗅ぎをしながらお散歩する成犬やシニア犬であれば、リードを伸ばしたり、止めたりしてもさほどの衝撃にはなりませんが、元気な犬が走り回れば当然止めるときの衝撃は大きくなります。

犬の状況を確認しながらリード選びをしたいですね。

蛇足ですが、革リードは手になじむと使いやすいのですが、子犬や、噛み癖がある犬の場合はすぐに嚙み切ってしまうのでおすすめしません。
噛みちぎりにくい、ロープタイプの方がいいでしょう。
もちろん、リードを着けたままハウスに入れたり係留すれば、当然暇を持て余した犬のおもちゃになってしまうので、基本的にはお散歩時以外は外しておきます。
噛まない犬の場合(現アシスタント)は革リードは手になじんでとても使いやすいのですが、ついつい馴染み過ぎて経年劣化を忘れてしまいます。
傷み具合の確認は必要ですね。

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2023年1月14日 (土)

信頼出来るドッグトレーナーは魔法の杖は持っていないけれど、引き出しは沢山持っている。

犬のトレーニング法は様々です。
何を犬に伝えたいかによっても変わってきますが、基本的には犬を力でしつけるのではなく、人間の子供に教えるように、犬が理解できるまで、根気よく伝えていきます。
恐らく一発でわかるようなことはないので、忍耐は必要です。
うまくできないからと言って、怒ったところで犬には伝わりません。

また、犬は同じ犬種であっても特性や性格は様々。
癖、理解度、気質等々、10人十色のように、みんな違うので、同じ手法で伝えても、同じ期間で身につくとは限りません。
ハンドラーに求められるのは、スキルと忍耐です。

以前小型犬の飼い主さんが、地元の訓練士さんに訓練を依頼したところ、チョークチェーンを使って行うので、小型犬の場合は首に負荷がかかり過ぎるため、教えられないと言われたそうです。
負荷がかかっても無理矢理やってしまう訓練士さんよりはいいですが、チョークチェーンしか方法を知らないというのはちょっと問題です。

犬のトレーニング法は日々進化しており、ここ25年で大分変りました。
主に西欧から入ってきた手法です。
力で従わせるのではなく、正しい方向に導いていく、「正の強化(ポジティブレインフォーシング)」と言われる方法です。

よく「褒めるしつけ」と言われますが、「しつけ」という言葉もちょっと違います。

要は、犬にやって欲しい行動が取れるように教えていくことです。
その過程で、出来たことはきちんと褒める。
もちろん、犬に褒めが伝わっていることが重要です。

教えるにあたっては、相手が理解できたかどうか、その行動がちゃんと身についたかどうかを検証しなければなりません。
もし、まだ出来ないとしたら、教え手の問題で、犬側の問題ではありません。

「教えたのになんでできないんだ!」と怒ってみたところで、犬には伝わらないでしょう。

そして出来ないからと言って、犬の首を吊り上げたり、振り回したりしても何の解決にもなりません。
しかし、そういった訓練がどこかで行われているのも事実です。

力で組み伏せた犬は、力を持っている人間には逆らわないかもしれませんが、自分より非力とわかったら恐らく言うことは聞いてくれないでしょう。
やらなかったとしても、組み伏せられるという苦痛を伴わないからです。

犬のストレスのはけ口は弱いものに向かいがちです。
例えば女性や子供です。

犬育ては子育てと同じ。
理解していないと感じれば、何度でも教えていきます。
もし、何万回言っても伝わらないとすれば、伝え方が間違っているかもしれません。
そんなときは、プロの手を借りてもいいでしょう。

リードは犬の危険な行動を止めるためのセーフティガードであって、吊り上げるためのものではないことも知って欲しいですね。

先日、見習いの右回転(ターン)の話を書きました。
右脚側時のターンは理解しましたが、向かい合わせになると出来なくなってしまったので、今日はその練習。

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※最初は鼻先にトリーツを見せたルアーリングから。

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※体の動きが馴れてきたら、言葉のキューを付けて、手の動きは小さめに。

体の使い方から教えなおします。

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