ドッグトレーニング

2020年11月26日 (木)

ドッグトレーニング:引き出しは多い方がいい

今日はオビディエンスのグループ練習に参加させてもらってきました。
通常は一人で練習しているので、どうしても行き詰りがちです。
グループ練習では、当然のことながら他の犬がいるのでディストラクションにもなりますし、他のハンドラーの存在もディストラクションになります。

さらに、様々なドッグスポーツを経験している方たちなので、お互いの意見交換もとても有益です。

全てのドッグスポーツはハンドラーと犬との意思の疎通が欠かせないという部分では共通していますが、それぞれの分野によって強化する内容は異なるので、各分野に精通している人の話はとても勉強になります。

ドッグトレーナーだからと言って、誰しもがすべてのドッグスポーツに精通しているわけではありません。ドッグスポーツは様々です。
オビディエンス、アジリティ、フライボール、ディスク、シープドッグ、ノーズワーク、ガンドッグ、ドッグダンス、犬ぞり、などなど数多くあり、それぞれ目的に合わせたトレーニング方法があります。

今日の練習では見習いヴィンセントがよく起こすミスについて、みなさんいろいろ意見を出してくださいました。
特にアジリティに精通した方の言葉には「なるほど」と思えるものもありました。

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以前、オビディエンスの課題で必要な脚側後退について勉強したいからと、ドッグダンスのレッスンを受けてくださった方がいらっしゃいました。
ドッグダンスで必須のバックステップ、餅屋は餅屋です。

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見習いの後退歩行も大分安定してきました。

ひとつのことにばかりに囚われていると、本質が見えなくなることもあるので、別の視点からも見られるようにすることが犬を扱う人間には必要です。
常に引き出しを増やす努力は欠かせませんね。

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2020年11月25日 (水)

ドッグトレーニング:オヤツの使い方誤解していませんか?

動物のトレーニングにおいて食べ物を使うことは一般に知られています。
犬のトレーニングにおいても同様です。
なぜなら、食べることは犬にとってとても刺激的で、楽しいことだからです。
しかし、使い方を間違ってしまうと逆効果になりかねません。

今日はそんなことを少しお話したいと思います。
ちょっと長くなりますが、知っておくととても便利です。
最後に「犬しつけ・訓練」のバナーをクリックしてくださると、どれだけの方のお目に留まったかわかるので嬉しいです。

さて、本題に入りましょう。

まず犬にやって欲しい行動を教えようと思ったとき、口で言ってわかるときとそうでない時があります。
例えば、「おいで」と言って、呼ぶような身振りをすれば、嫌なことをされていない犬であれば喜んで飼い主さんのところに走ってくるでしょう。
そんなときに、オヤツを見せびらかして呼ぶ必要はありませんね。
来てくれたことへのご褒美として、犬の大好物のおやつをあげたり、おもちゃで遊んであげたり、あるいはスキンシップで触ってあげてもいいでしょう。
しかし、ご褒美である以上、その子が好きなことでなければ意味はありません。


例えば、昨日の記事にあったハウストレーニングの場合、あまりハウスに入ることが好きでない犬に対し、ハウスの中に美味しいものがあれば入りやすくなることから、ハウスにオヤツを入れておくという方法があります。
これがいわゆる「ルアー」というトレーニング方法で、平たく言うと「餌で釣る」という意味です。
「釣る」といういい方はあまりいい感じはしませんが、実際犬はオヤツに釣られて行動しています。
ただし、オヤツに興味が無ければ釣られないので、この方法は「強制」ではありません。

ハウスに入ってオヤツを食べて楽しかったと思うようになれば、自分から入る確率が高くなり、その際、入った後にオヤツをあげることがご褒美となります。
つまり、ルアーであったオヤツが次第にご褒美の意味を持つようになってくるわけです。

最初はちょっとやりたくなかった行動が、楽しいことと関連づくことによって、犬が学習しやすくなり、ハンドラーも叱ったり、怒鳴ったりすることなく犬の学習をサポートできるので、とてもハッピーなトレーニング方法と言えるでしょう。

最初はハウスに入れたオヤツも、繰り返されることで犬は自分から入るようになるため、ルアーの必要は無くなります。
 

もう一つのオヤツの使い方は「ご褒美」です。
昨日の記事のゴールデンレトリバーのように、自ら跳びつきを止めたり、座ったり、伏せるというハンドラーにとって好ましい行動が見られたときに褒めながらあげるものです。
これを頻繁に繰り返すことで、これらの行動の出現頻度は高まり、行動に対してキュー(指示語)をのせていくことで、その行動と言葉が関連づいて、最後にはキューを聴いただけで犬がその行動を取るようになります。
こちらも、犬を叱ったりすることがないので、お互い楽しくトレーニングが続けられます。

オヤツが入っていなくても、自分からハウスに入るようになったAさんに対し、ハウスの中にいるときにオヤツをあげるようにしていきます。
これがご褒美です。

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前述したように、ご褒美は食べるものだけではありません。
ハンドラーが嬉しそうに褒めてくれることで、犬はこれでいいんだと理解できますし、一緒に遊んだり、撫でてもらうことでハッピーになれればそれもご褒美です。

さらに、犬が今やりたいこともご褒美になります。
例えば、「散歩に行きたい」と思っている犬に、勢いに任せて外に飛び出されたら危険なので、ドアの前で一瞬待つことを教えたいときは、待てたら外に出ていいよと許可を出してあげます。
ここで敢えてオヤツをあげることはありません。
外に出ることが自体がご褒美なのですから。

様々な褒め方やオヤツの使い方がありますが、オヤツを頻繁に使う意味は、すぐ口の中に入って飲み込まれるというタイミングの良さにあります。
例えば「伏せの持続」を教えたいとき、動かないでいて欲しいのに、遊んでしまったり、撫でてしまえば、犬が動いてしまう可能性があります。
伏せている犬の前足の間に、コンスタントにオヤツを置いて行けば、犬が伏せている時間を伸ばすことが出来ます。
つまりじっとしていることを体で覚えることができるのです。
上手に出来たら、最後に解除して一緒に遊んであげればいいでしょう。


そしてもう一つ、オヤツを使って犬をリセットすることが出来ます。
例えば、マットトレーニングでマットに乗ることを犬に教えているとき、自分から再びマットに向かってもらうために、一度マットから下りてもらおうとして「下りて」という別のキューをだすのではなく、オヤツをマットの外側に投げることで、犬が自分からオヤツを拾いに行こうとマットから下りた後、再びマットに向かわせる練習を続けることが出来ます。

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このようにオヤツはとても便利で、犬とコミュニケーションを取るツールとして欠かせないものですが、使い方を間違ってしまうと、逆効果になってしまうこともあります。

例えば、「ルアー」として新しい行動を教えるときに利用するのはいいのですが、ある程度行動が理解できているのに、いつまでも犬の目の前にオヤツを見せていると、オヤツが外せなくなってしまいます。
行動とキューを早く関連付けてあげることが犬にとってのストレスは軽減されます。
集中を取りたいからと言って、ずっと見せたままで引っ張れば、犬はオヤツがもらえないことにストレスを感じて、要求吠えの原因になったり、逆に一緒にいてももらえないなら楽しくないと学習し、他に気をそらしてしまうこともあります。

また、とても集中してハンドラーの言葉がよく聞こえているのに、オヤツを見せたことでそちらに気がそれて、集中力がきれてしまうこともあります。

オヤツには効果と副作用があることも忘れてはいけませんね。


犬の注意を惹くことに多くの効果がある食べ物ですが、食べ物が無ければ動かない犬にしないためには、ハンドラーがタイミングを見計らいながら、学習のレベルをあげていきましょう。

愛犬とのコミュニケーションづくりのために、是非愛犬と一緒に上手なオヤツの使い方を学んでください。


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2020年11月22日 (日)

ドッグトレーニング:「出せ」を教える

服従訓練競技などでは、「持来」という課目があり、投擲したダンベルや、置いてあるダンベルを咥えてハンドラーの元に持ってきて手渡すという課目があります。

その際、ダンベルを何度も噛み返したりするとペナルティとなります。
つまり、母犬が子犬を咥えるがごとく、歯型をつけずに咥えて戻ることが必要です。

服従訓練でなくても、ドッグダンスでは小道具を咥えてパートナーに手渡したりと、トリックとして使うことも多いものです。

動いている物を追いかけたいという要求は多くの犬が持っているので、「持来」を教えるのは意外と簡単ですが、噛み返すことなく、ハンドラーのキューでハンドラーに手渡すことを教えるのはちょっと難しいものです。
出来れば咥えて振り回したり、噛んだりしたいのが犬。
そこで、咥えている物を出すことを教えていくのですが、今日のプライベートレッスンの生徒さんは、手渡しでなく、決められた場所で持っている物を出すことを教えたいとのことでしたので、最初は手渡しではなく、咥えている物をキューで口から出すことを教えることにしました。

生徒さんは手渡しで咥えている物を渡すのは「ちょうだい」のキューで覚えています。
つまり「ちょうだい」と言ってしまえば、ハンドラーの元に来て持っている物を手の上に落とすと理解しているので、この場合別のキューを使うことにします。

咥えているものを自発的に口から出してもらう方法として、生徒さんがもっと好きなおもちゃを見せることにしました。

「咥えて」のキューで落ちているおもちゃを拾って来たら、すかさず別のおもちゃを見せながら「出せ」のキュー付け。
出したら、見せたおもちゃで遊んであげます。

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この方法は、咥えて欲しくないものを咥えて喜んでいる子犬にも効果があります。
子犬が家族の洗濯物などを咥えてしまうと、ついつい「あっ、ダメ!」とか言ってしまいそうですが、黙って犬の横にオヤツを投げてやると、おやつを食べようとして咥えている物を離します。
その時、さりげなく洗濯物を片付けて何事もなかったようにすれば犬を叱る必要がありませんし、叱ったことでアテンションが取れて喜んでいる犬の悪戯をさらに強化しなくてすみますね。

この場合、声をかけておやつを投げる必要はありません。
なぜなら、ご褒美ではないから。
たまたま美味しいものが目の前に落ちてきた「ラッキー」で気をそらせてあげましょう。
オヤツ一個だとすぐ気づいてしまうので、数個落としてあげるといいかもしれませんね。

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2020年10月30日 (金)

ドッグトレーニング:ハンドラーは忙しい

犬のトレーニングはとても楽しいものですが、人間の子供に何かを教えるのと違い、椅子に座って授業を行うようにはいきません。
特に若い犬は人間の幼い子供同様じっとしていられなかったり、周りの刺激に負けて興奮しっぱなしということもあります。

そこで、ハンドラー(飼い主)に集中することや、落ち着くことを少しずつ教えていくわけですが、ハンドラーに集中させるためには、周囲の刺激に負けないくらいハンドラーが動いて魅力的にならなければならず、犬を落ち着かせるためには、ハンドラー自身が落ち着いていることも必要です。

犬のその時々の状況に合わせてハンドラーは常に対応を変える必要性も出てきます。

さらに上手に出来たときはすかさず褒めてあげることも大事。
タイミングをはずすと、犬は何を褒められているかわからなくなってしまうからです。

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犬に「あっているよ」と伝えることはとても楽しいですし、

「あっている」と言われた犬はとても満足気です。

ボーッとしている暇はありません。
話が通じるパートナーに育てるためには、ハンドラーはとても忙しく、体力も必要ですね。

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2020年10月29日 (木)

犬のトレーニングはカスタムメイド

犬に教えたいことは、一般家庭犬、各ドッグスポーツ競技犬、作業犬などなど、目的によって様々ですが、基本は同じ。
「オスワリ」一つとっても、ハードルの跳び方や、ディスクキャッチの仕方なども、基本的な教え方は大体同じで、突拍子もない方法があるわけではありません。
しかし、教えられる側、つまり学び手は一頭ずつ異なるので、一つの方法でみんながうまく学習できるとは限りません。

さらに、学び手の学習速度や学習レベルによって、教え手のサポート方法も変わります。

「〇〇さんちの△△ちゃんはこの方法でうまく行ったからウチも。」と同じ方法でやったからといってうまくいくとは限らないのです。

参考にするのはいいのですが、自分の犬に無理やり当てはめようとすると結果が付いて来なかったり、犬に負荷をかけすぎてしまうこともあります。

自分の犬をよく観察し、どこまで、何を理解しているのかを見極めることが大事です。

見習いVincentは来月のオビディエンス競技会に向けて練習中ですが、例えば離れた場所にあるコーンを周って戻って来る途中で止まり、次の指示でダンベルを咥えてから、目の前にあるハードルを跳び越えてハンドラーの元に戻るという課目の練習をしていると、そろそろ止められるだろうと予測して、勝手にコーンを周った後に止まり始めてしまいました。
これは犬が勝手に予想して動くことになり大きな減点となります。

そこで、次にやるのは、途中で犬を止めないでハンドラーの元に走らせること。

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ダンベルを咥えてハードルを跳ぶことなく、まっすぐ戻ってきたことをしっかり褒めました。


犬は同じことを繰り返して練習すれば、必ず学習します。
ということは、勝手に予測してしまうことも。

トレーニングは犬の状態に合わせてフレキシブルに行う必要がありますね。


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2020年10月24日 (土)

ドッグトレーニング:道具づくりも大事です

犬のトレーニングに必要な道具は沢山あります。

首輪やリードも当然そうですが、ドッグスポーツやトレーニングに特化した道具はどちらかというと海外から入ってきたものが多く、日本で入手できないものも沢山あります。

例えばポジションを教えるのに便利なプラットフォーム。
海外では商品化されていますが、日本では現時点でまだ販売されていないようです。
そこで、お風呂用のマットや既製のスノコとヨガマットを使って自作しています。

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また、見習いと今やっているFCIオビディエンス。
実はこの競技で使う道具も日本ではなかなか入手できないので、海外から輸入したりもしています。
地面に張るボックス用テープや練習用軽量ダンベルなども同じです。

今回常歩行進中の作業で使うサインカードを入手しようとしたところ、やはり国内での販売を探し当てることが出来なかったので自作することに。
幸い訓練の大先輩がサンプル画像を送ってくださったので、見よう見まねで作ってみました。

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何が面倒だったかと言えば、黒く犬のシルエットを塗るところ。
こういう作業は初めてだったので、最初は切り絵状態で黒のスプレーをかけて失敗。
結局筆を使って塗ることになりました。

犬のトレーニング自体にこのサインカードは特に必要無いのですが、本番に即した練習は大事。
このサインカードが置いてあるかどうかでも、犬の視線の方向が変わります。

本番で急に見せるのではなく、日々の練習の中でも置いておくことが犬にとってのストレスも軽減できるはず。
まだまだな見習いのために、次回からはきちんと置いて練習しましょう。

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2020年10月18日 (日)

犬はいつまで学べるの?

夕方仕事の帰りに犬たちの息抜きにと公園に寄ったところ、ちょうどサッカーの練習をしている少年たちと遭遇しました。

見習いのオビの練習をしていたら、珍しそうに傍に寄ってきた少年たち。
見習いの脚の速さに驚きながら、50メートル何秒か?とか、アシスタントも速いのかとか、歳はいくつだ?とか興味津々で尋ねてきました。
さらに、犬たちを訓練するのにどれくらい時間がかかるのかということも。

そこで、基本のトレーニングには1年ぐらいかかるけど、犬たちはいくつものことを教えているので、毎日トレーニングはしているというと、歳を取った犬も覚えられるのか?という質問が。

歳をとっても新しいことはちゃんと覚えられるし、毎日繰り返し練習すれば忘れないという話もしました。


普段散歩で歩いている犬たちを見ているだけでは、犬の訓練がどんなものかわからないので、少年たちはとても興味深そうに聞いてきました。
興味をもってくれたことはとても嬉しいことです。

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実はこの少年たち、今までに何度か遭遇していますが、そのうちの一人が、「小さい犬がいないね。」と。
初め何を言っているのか気づきませんでしたが、Nちゃんを連れているときにもかわいがってくれた少年だったようです。

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子供たちにも愛想よくしてくれたNちゃん、アシスタント同様、人間大好きな犬に育ってくれることでしょう。


今日のレッスンではシニアのLさんが、遠隔の動作に挑戦。

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バックステップが大分安定してきたので、遠隔作業と繋げようとしているのですが、行動を追加すると、どうしてもハンドラーの傍に戻ってこようとしてしまいます。
それも、ターゲットマットを使いながら、少しずつ距離を変えて練習していくと、ちゃんと学習してくれます。
要は日々楽しく繰り返していくことですね。

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2020年10月16日 (金)

ドッグトレーニング:犬に身体の使い方を体得してもらう

どんなスポーツも、初めはきちんと習わないとうまくできないものです。
もちろん生来の感性で素質を持っている人はいますが、初めてテニスラケットを握ったからと言って、ガットにボールをあてることは出来ても、狙った場所に打ち返すことは難しいものです。

犬もある意味同様です。
俊敏な動物だからと言って、素早く走れたり、上手に曲がれるわけではありません。
野生動物は親が子供にいろいろな機会(試練)を与えて、体の使い方を体得させていきますが、家畜化された犬たちにとって、どう体を使うかを教えるのはある意味人間のお仕事かもしれません。

同じ種だからと言って、どの犬も同じ体の使い方をするわけではありません。
脚の長さや、胴の長さ、体重の違いなどによって、歩様一つも変わってきます。

例えば、大型犬の場合、側対歩で歩く犬がいます。
側対歩とは、左右の同じ側の脚が同時に動くことです。
右前肢が前に出るときに、右後肢も前に出るというものです。
側対歩の良し悪しは別として、これは誰が教えたわけでもなく、犬が自然にやっていることです。

つまり、歩き方ひとつとっても、それぞれ個性がある犬たちに、例えばアジリティ(障害物競技)を教えようとすれば、上手にバーを跳び越える方法を教えてあげることが必要になります。
犬だから、当然バーぐらい跳び越えるだろうと思ったら大間違いです。

いろいろな体の使い方を覚えるためには、いろいろな経験(体験)が必要になります。
放っておいて勝手に出来るものもあれば、人間がサポートすることで、効率のいい動き方を教えることもできます。

前置きが長くなりましたが、オビディエンスの競技では、走っている犬に止まってもらったり、伏せてもらったりという課目もあります。
当然のことながら、惰性がつくこともあり、走っている犬に止まることを指示しても、瞬時に止まることは出来ませんし、犬も別に瞬時に止まらなくていいだろうと思っていたりすると、キューを出してからズルズルと進んで1メートル以上動いてしまったなんてこともあります。

日常生活での危険回避も含め、お願いしたことを瞬時にやることを犬に教えるだけでなく、止まり方も教えてあげる必要が出てくるわけです。

というわけで、先日は見習いと「止まる練習」をしました。

基本的にリードで引っ張ったりすることはしないので、犬が止まりたくなる状況や、止まらなくてはならない状況を作りながら練習していきます。
繰り返すことで体の動きが馴れてくると、キューに対する反応(動作)も速くなってきます。

競技においては常歩行進中の作業(停座・伏臥・立止)もありますが、スピードが出ていないからといって、これらも犬が瞬時に反応してくれるとは限りません。
口ではなかなか伝えられない体の動きは、実際に犬が自分で体得するのをサポートしてあげることが必要ですね。

この時の練習は大好きなおもちゃを使っての練習。

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2020年10月14日 (水)

ドッグトレーニング:犬に「やだっ!」と言われたら。

若い犬の問題行動としてよくご相談いただくのが「噛み」です。
その多くは、飼い主や家族、あるいは特定の人間を噛むようになったというものですが、ご相談を頂く頃には元々の原因が解明できないくらい時間が経っていることが多いものです。

本来犬にとって「噛む」と言う行動自体はごく自然の行動です。
子犬同士の遊びの中でも、耳を噛んだりお尻に噛みついたりと、普通に口を使って遊んでいます。


しかし、人間との共生の中では、なるべくその行動が出して欲しくないものです。
なぜなら、毛皮でおおわれている犬の体と違い、人間の皮膚は薄く、ちょっと歯があたっただけでも容易に怪我してしまうからです。

では、犬はどんな時に口を出すのでしょうか。
一番自然なのは身を守るため。

嫌なことをされそうになったときに噛むというのはよくあるパターンです。
その後よくない経験を積んでいくと、相手を攻撃するために口を使うようになることもあります。

では、犬にとって嫌なこととは何でしょう。
生命の危険を感じたとき、自分の自由を束縛されたり、やりたくないことを強いられたりすることではないでしょうか。

だからと言って、犬に嫌がることをしないで、全て犬の言いなりになっているわけにもいきません。
ある意味お互い歩み寄って妥協しあわないと、共同生活は送りづらいものです。

そんなとき、犬に「やだっ!やりたくない!」と言われたらどうしたらいいのでしょうか。

そこで役立つ方法のひとつに、犬にとってメリットになるものを使って、やりたくない行動がやりたい行動に変わるようにしてあげるというものがあります。

例えば、なかなか難しいハウストレーニング。
何も無い閉鎖された空間に無理やり押し込めようとすれば犬も抵抗しますが、ハウスの中に犬の好きな物がはいっていたらどうでしょう。
自分から入る確率が自然にあがってくるのではないでしょうか。

 

同様に、ソファから下りて欲しいと言って嫌だと言われたとき、ソファの下にオヤツが落ちていたら犬も下りやすくなるのではないでしょうか。

まずは犬が自分から行動を取るように仕向け、それを繰り返しながら習慣にしていくことで、その行動に抵抗を感じなくなるようにしてあげると、お互いのストレスを軽減することができ、犬も「やだっ!」と最後まで抵抗する必要がなくなるのではないでしょうか。

力で強いれば犬も最終兵器で応戦してくることは容易に予測できます。
もちろん、犬の個々の性格によって、どの子も口を使うわけではありません。
このような方法を取らなくても、ハウスでリラックスし、下りてと言えば抵抗することなくソファから下りてくれる犬もいます。

何がきっかけで、犬が強い自己主張をするかはわかりませんが、何かお願いした時、ちょっとした間があったら、気持ちよく行動してもらえるようなひと工夫をしてみると、摩擦もおきづらくなります。

成長期の犬たちは日々変化するので、観察は不可欠ですね。

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今日はLさんに、気持ちよくソファから下りてもらう練習をしました。

最後にちょっとしたアドバイス。
家庭犬だから必要ないと思わないで、基本のトレーニングを入れておくと、こういった対処も簡単にできるものです。
例えば、跳びつき癖がひどい犬にきちんと「フセ」を教えておけば、跳びつきを防ぐこともできますね。
「ダメ!ダメ!」と言うより、「フセ」と言って出来た犬を褒めてあげる方が気持ちがいいものです。

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2020年10月 8日 (木)

ドッグトレーニング:状況が変わっても出来るようにする。

今日はあいにくの雨で、お散歩レッスンは断念。
おうちの中でのディストラクションレッスンにしました。

ディストラクションは他の犬だったり、ハンドラーさんの行動だったりと、
いろいろシチュエーションを変えてやって頂くことに。

まずは、アシスタントのニコルにディストラクション役をお願いします。


私のハンドリングで褒められているニコルや、自由に歩き回っているニコルを見ながら、飼い主さんのキューを聴く練習。

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初めはついついこちらが気になって来ようとしていたRさんも、飼い主さんの機敏な動きや、素早い対応でアテンションの戻りも早くなりました。

その後、「マテ(姿勢の持続)」練習。
通常の「マテ」であれば、Rさんも動かないでいる時間が伸びてきていますが、飼い主さんとの距離が伸びたり、あるいは飼い主さんが動き回ったりすることで、それが刺激になってしまい、立ち上がろうとしてしまいます。

 
ハンドラーが犬の後ろに回ると、ついついつられて動いてしまう犬は多いものです。
そこで、ハンドラーが動いても、解除されるまでは動かない練習をやっていただきました。

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家の中で繰り返して練習したあとは、外でも出来るように周りの環境を変えながら行っていくことが大事です。
どんなトレーニングも、根気よく、コツコツ繰り返すことで、犬の学習をサポートしてあげることができますよ。

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