ドッグトレーニング

2021年9月16日 (木)

ドッグトレーニングのメリットとは。

犬のトレーニングを依頼する飼い主さんの目標はそれぞれです。
競技会(ドッグスポーツ)に出たいと思う人から、お散歩が楽しく出来るようになりたい人などいろいろです。
しかし、必要性を感じるからこそプロに依頼しています。

一方トレーニングを必要としていない人は、ご自身できちんとコントロールできる人から、犬はこういうものだからと、あえて犬と話が通じなくてもあまり気にしない人までこれまた様々です。
よく言えば、犬のありのままの姿を受け入れるタイプの人です。

しかし、犬は人との作業を楽しむ動物です。
犬とコミュニケーションを取ることを犬も楽しんでいます。

以前、庭で走り回っていればいい運動になるだろうとボーダー・コリーを放任していたら、ボーダー・コリーは庭から見える、人、車、自転車、犬を追いかけて吠えることを趣味にしてしまい、最後はうるさいからと飼い主から放棄されました。

何がその犬にとって必要なのか、どうやったらもっとコミュニケーションが取れるようになるのか。
ドッグトレーニングをやってみると新たな発見があるかもしれませんよ。

呼んだら戻ってきてくれる犬。
待っててねと言われたら、ちゃんと待てる犬。
おうちの中だけでなく、どこでもできるようになると、さらに頼れる相棒になってくれるに違いありません。

たとえ競技会に出なくても、基本のトレーニングを理解している犬は、人の話をちゃんと聴ける犬に育つはずです。

ウチの子は出来なくて当然。
ではなく、出来るようにサポートしてあげませんか。

明日からのイベントで前乗り、天気が心配です。
ご参加のみなさまは気をつけておいでください。

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2021年9月14日 (火)

ドッグトレーニング:強化の頻度がポイント

人間もそうですが、たまにしかやらないことはなかなか身につきません。
例えばテニスのレッスン。
月に一回通う程度では、前半は前回の復習で終わってしまい、なかなか上達できませんが、週に2~3回通えば、1~2か月で軽い試合(遊び)が出来るようになります。
もちろん、体力作りは別ですが。

犬に新しい行動を教える場合や、今までの行動を変えようとする場合、強化(褒める)頻度が少なければなかなか行動は身につきません。

そこで、強化頻度があがるように、環境を作ることも必要となってきます。

今日のレッスンのLさんは若い女の子。
パピーの頃からのレッスンで、お散歩も上手に出来ていますが、よその犬と遭遇すると、つい警戒吠えが出てしまいます。
お友達になれば問題ありませんが、道で会う犬全てと友達になるわけにもいかないので、基本気にしないで歩けるようになることが目標。

先日ご自宅の界隈でお散歩レッスンを行ったところ、涼しくて天気もいいのに、一頭の犬にも遭遇できなかったので、今日は公園でレッスン。

大きな公園内では、さすがに犬との遭遇回数も増えます。

その都度、好ましい行動を強化し続けていくことで、少しずつ吠えることが彼女にとってあまり重要ではなくなってきました。
今回はLさんの大好きなアシスタントを同伴していたことで、気持ちが少しアシスタントに向いていたことも役に立ったようです。

ドッグランの横を歩いたり、よその犬が視線にはいったり、すれ違ったりというシチュエーションが何度も繰り返されましたが、大きな興奮は一度だけで、やり過ごすことが出来ました。

最後は、「マテ」の練習。
最初は周りばかり気になって、待てなかったLさんですが、最後は落ち着いて飼い主さんにフォーカス。

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成功体験を沢山重ねて欲しいですね。

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2021年9月 1日 (水)

犬に居て欲しい場所はどこですか?

訓練競技会では普通に犬に「左脚側(停座)」を教えます。
なぜなら、全ての課題はほぼ左脚側から始まるからです。

さて、愛犬を「オイデ」と言って呼んだとき、愛犬はどこに来てくれるでしょうか。

「オイデ」の意味が分かっていたとしても、きちんと飼い主さんのすぐ傍まで戻ってきて、「なんの用?」とハンドラーを見上げてくれる犬たちはどれくらいいるでしょうか。

ドッグランで愛犬を呼んだとき、とりあえず戻ってきてくれても、すぐに走っていなくなってしまったりしませんか?

しかし、犬に飼い主の正面で座らせたり左脚側で座ることをきちんと教えてあげると、犬は戻ってきてきちんと座るようになります。

戻っても、すぐいなくなってしまう犬はちっとも間違ってはいません。
呼ばれて戻ってきたことは正しい行動と言えるでしょう。

もし、ちゃんとそこに居続けて欲しいのであれば、「フロント」や「ヒール」などのポジションを一緒に言ってあげればいいのです。

教わってないことや知らないことは出来ません。

「ウチの犬は呼び戻しが出来ない。」
「戻ってきても、すぐいなくなってしまう。」

と嘆く前に、どこに戻ってきて欲しいのかちゃんと教えたかどうか考えてみましょう。

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さて、先日のプライベートレッスンでクライアントさんがおっしゃっていたこと。
散歩の途中や、他の犬と遭遇したとき、「オスワリ」と言うとちゃんと座ってくれる愛犬を見た人に、「〇〇ちゃん、すごいわね。」と言われたとか。

それを聞いて私は思わず笑ってしまいました。
「いやぁ、出来るでしょう。〇〇ちゃんにはちゃんと教えてありますから。」

つまり、家で出来ていることをちゃんと外でも出来るように飼い主さんが練習を繰り返してきたからです。

初めからダメだと諦めることなく、愛犬にちゃんと教えてあげれば、誰でも出来るようになりますよ。

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2021年8月31日 (火)

ドッグトレーニングは楽しく。

犬のトレーニングでは、犬が正しく行動出来たとき、言葉で褒めるだけでなく、ご褒美として食べ物(フードやオヤツ)を使いますが、実は食べ物があまりご褒美にならない犬たちもいます。

「まさか!」と思う方もいるでしょうが、実際食の細い小型犬などの中には、食べ物にあまり興味が無く、飼い主さんがごはんを食べさせるだけでも苦労していることがよくあります。
我が家の犬たちには考えられないことですが。

さて、そんな犬たちにとってのご褒美は何になるのでしょう。
遊ぶ。
撫でる。
抱っこする。

など、人間に興味が無い犬でない限り、人間と接することはある意味ご褒美になったりします。

飼い主さん自身がご褒美になれば一番いいのですが、だからと言って、新しい行動を教えるとき、行動を引き出すためのルアーとして、食べ物が使えないのは少々不便です。

特に、服従訓練やドッグダンス、アジリティやディスクなど、リードを着けないドッグスポーツは沢山あるので、リードを引いたり、体を押したりしながら行動を教えていくのは難しいもの。

アジリティやディスクなど、モチベーションの元になるオブジェクトがあれば別ですが、そうでない場合、例えばヒールで一緒に歩くといった動きに対しては、トボトボついて来るのではなく、楽しそうに一緒に歩いて欲しいものです。

そんな時、大好きなおもちゃがあれば、食べ物の代りに使うことが出来ます。
おもちゃを追いかけ、行動を促し、ご褒美はおもちゃで遊ぶ。

それだけでも十分モチベーションは上がってきます。

ご褒美として食べ物が使えない場合は、是非おもちゃを使うことも考えてみましょう。
投げて取って来るのが好きな犬には、ボールやディスクでも十分モチベーターとなります。

今日のプライベートレッスンでは、食べ物への執着の低いLさんのモチベーションをあげるためにおもちゃを使ってやりました。
ご褒美は投げたおもちゃを取りに行ったり、引っ張りっこです。
おもちゃ大好きなLさんにとっては、とても楽しい練習になりました。

人とおもちゃを介して遊ぶことが楽しいことがわかれば、犬は自分から持ってきてくれるので、次につなげやすくなります。

一人遊びも大事ですが、一緒に遊ぶことも教えてあげましょう。

パピーの頃から遊んであげることで、早く習慣にすることができます。

シニアになっても遊んで欲しいアシスタント。
引っ張りっこも大好きです。
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2021年8月23日 (月)

ドッグトレーニング:未だに根強いリーダー論

昨今の犬のトレーニングは、「正の強化」と言われる手法で、犬の学習を手助けすしながら行われることが一般的になっています。
それは、何をして欲しいのか、犬にわかりやすく伝えていく方法で、やって欲しくないことに対して罰を与える手法ではありません。
なぜなら、犬は与えられた罰が何を意味しているのか分からないため、正解が出すことが出来ず、いつまでたっても学習が進まないからです。

しかし、以前の訓練法は、強制訓練と言われる、いわゆる力による訓練方法でした。
犬が間違った行動をすれば、大きな声で圧をかけて罰を与える。

例えば、トイレのスペースでトイレが出来なかった犬を捕まえて、「イケナイ!」と言いながら、粗相の上に犬の鼻を押し付けるという躾法。
この方法では、犬がトイレの場所を間違えてしまったことを叱られたとわかるかと言えば、答えは「否」。
人間でも、おそらくわからないでしょう。
この方法では、犬は排泄行為を叱られたと理解し、以後、人が見ている前ではトイレをしなくなり、隠れてするようになったという話はよく聞きます。

こういった躾方法は、ある意味犬を服従させるための手法でした。
なぜ服従させなければいけないのか。
そこには、リーダー論という背景があります。

人間は犬のリーダーでなければいけない。
犬の祖先はオオカミで、オオカミはパックの中に必ずリーダーがいて、下位のものはリーダーの言うことを聞く。
というもの。

しかし、すでにオオカミ=リーダー論という考え方は間違っていることが証明されているようです。

いずれにしても、犬が人を順位付けするとか、リーダーの言うことしか聞かないというのは大いなる間違いと言えます。

犬は、わかりやすく伝えてくれる人間の話を聴き、信頼します。
一番力がある人だからではありません。

以前問題行動の解決のためにお伺いしたとき、愛犬がご家族全員を咬むようになった原因をお聞きしたら、獣医さんから甘噛みが強くなったらリードを吊り上げて、誰が一番強いのかわからせてやってくださいと言われたので、その通りにやったとおっしゃっていました。

獣医さんは医師としてはプロでも、トレーナーとしてはプロではありません。
是非、トレーニングや犬の行動に関する情報をアップデートしているプロの話を聴いてください。

そもそも、バカな犬はいません。
犬はちゃんと学習しています。
何を学習するかは、学習の場を提供する人間側の問題です。
どうぞ、その個体をよく観てください。
犬の方が人間をよく観察しているので、人間の教え方が間違っていれば、間違ったことを学習してしまう可能性もあります。
是非、犬を責めたり、力で押さえつけることなく、進むべき道をわかりやすく示してあげましょう。

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今朝目が覚めたら、ベッドの上で寝ていた見習い。
いつもは途中で降りてクレートに入って寝ているのですが、昨日はエアコンが効きすぎたかな。

犬と一緒に寝ているなんて(衛生上の問題は別として)、リーダー論者に言わせたら、きっとバカにされている飼い主に違いありませんね。
小型犬は、蹴っ飛ばしてしまうかもしれないので、注意してくださいね。
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2021年8月19日 (木)

ドッグトレーニング:無用の圧に気をつけましょう。

オビディエンスなどの訓練競技では、基本は1声符。
2
声符以上はペナルティになります。

競技とは関係なくても、愛犬に何かお願いしたとき、何度も何度も繰り返して言わなければいけない状況では、いざというときすぐに行動に起こしてもらえません。
例えば、「呼び戻し」。
危険を感じてすぐに呼び戻そうと思っても、犬が一度のキューに反応出来なければ呼び戻せず、安全を確保することは出来ません。

日常的によく言う「オスワリ」でも、一度言ったときに座ってもらえないのをそのままにしておけば、犬はそのうちにやればいいだろうと学習していきます。

そこで一度でやってもらえるように犬に教えていく過程で、一度言ったあと、すぐに犬が行動できなかった場合でも、犬が行動を起こすのを待って、出来たことをしっかり褒めることがあります。

この方法は、犬がきちんと行動を理解していて、ハンドラーがキューを出したときにちゃんと聞いていることが大前提です。

例えば、犬が他に気を取られていて、ハンドラーのキューを聞き逃していれば、犬はハンドラーが何を待っているのかわからず、求める行動を取ることはできません。
イライラして待っていても意味が無いので、犬がこちらに集中して意識を向けているときにキューを出すことがポイントです。

また、犬が行動を完全に理解できていなければ、当然行動に移すことは出来ず、ハンドラーが黙っていれば、「もしかしてこれ?それともこれ?」と言ったように、犬が知っているレパートリーをいろいろ見せ始めたりします。

いろいろやっても褒めてもらえなければ、犬の頭はパニックになり、正しく考えて行動できなくなります。

つまり、犬の状況を把握しないで、何度も繰り返しキューを言ったり、あるいは、黙って犬を睨んでいても、犬は何も理解したり学習したりすることはできないというわけです。

よくあるのは、「お手お変わり」や「オスワリとフセ」
そもそも混乱しやすい行動なので、ひとつずつが確実に理解できていなければ、犬は二分の一の確率で違うことをやるでしょう。

頻繁に間違えるようであれば、犬の学習レベルがまだまだ足りていないので、きちんと教えてあげることが必要です。

犬も機械では無いので、他に気がそがれていればハンドラーのキューを聞き漏らしますし、ハンドラーがなかなか褒めてくれないと、適当に出来ることをやったりします。

言いすぎてもダメですし、黙っていてもダメなことがあるわけです。

要は犬をよく観察して声をかけること。

上手にコミュニケーションを取って行きたいですね。

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最近少し落ち着いてハンドラーに集中しやすくなってきた見習い

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2021年8月13日 (金)

トレーニングは躾だけではなく、コミュニケーションツール

ドッグトレーニングというと、犬をしつけたり、しつけのための新しい行動を教えるだけと考えている人も多いでしょう。

確かに、人と一緒に暮らすためには愛犬に大事なルールは教えてあげなければいけません。
それは、トイレだったり、家の中での過ごし方であったり、人を咬んではいけないことなど、さまざまです。
その過程で、共通の言葉を持たない人と犬とのコミュニケーションツールとしてトレーニングはとても役に立ちます。

中・大型犬は力では制御しづらいこともあり、早くからトレーニングを始める家庭が多いですが、小型犬の場合は、何かあればすぐに抱き上げてしまえばいいということもあり、よほどのことが無いとトレーニングをされない方は結構いらっしゃいます。

しかし、トレーニングをすることで、人はなんとか犬にこちらの気持ちを伝えようとし、犬は人の言っていることを何とか理解しようとお互い歩み寄ります。

別に厳しいトレーニングを行うわけではありません。
家庭犬として意思の疎通ができるようになればいいのです。


さて、今までトリーツ(オヤツ)が無いとうまく動けないのではと飼い主さんに思われていたMさん。
今日は目の前にトリーツが無くても、上手に動いてくれました。
飼い主さんの言葉の意味がだんだん理解出来てきているからでしょう。

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しかも楽しそうです。

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※トリーツが目の前に無くても、ウィーヴの意味がわかったMさん。

トレーニングを進めることで、お互いの気持ちが通じ合えるようになることが大事ですね。

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2021年8月 1日 (日)

オビディエンスにおける”unison”とは。

WCRLのラリーオビディエンス規定には”in unison”と言うのがあります。
つまり、ハンドラーと犬が「調和している」ことが要求されます。

「調和」とはどういうことでしょう。
馬術においては「人馬一体」という言葉がよく使われますが、ある意味これに近いかもしれません。

ハンドラーと犬が一体感を持って動くためには、ハンドラーの動きと犬の動きが同調していなければいけません。
ハンドラーが歩き出しているのに犬が止まっていたり、ハンドラーが旋回しているのに、犬が動き出さなければ、「同調」しているとは言えません。

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“unison”
はラリーオビディエンスだけではなく、通常のオビディエンスやドッグダンスでも同様です。
ハンドラーが歩き出したとき、犬が同時に動きださなければ、常に遅れてついて来ることになり、一体感は保てません。

そういう部分でも、歩き出しの最初の一歩はとても大事とも言えるでしょう。

犬が遅れないようについて来るためには、そもそも犬がハンドラーのキューに対して的確に反応するように教えていなければいけませんが、それだけでなく、犬の動き出すタイミングをハンドラーが認識していなければなりません。

犬にキューを出し、それを聞いた犬が行動をおこすまでのタイムラグを考えながらハンドラーが動き出すことが必要です。
キューを出しながら動きだしていては、当然犬は遅れてしまいます。

犬と一緒に動くためには、ハンドラーのサポートも不可欠と言うことですね。

unison
で動いている動画と、unisonになっていない動画。
ご参考までに見てみてください。



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2021年7月31日 (土)

トリーツ(おやつ)が逆効果になっていませんか?

「正の強化」トレーニングにおいては、犬が好ましい(正しい)行動を取ったことを褒めて、報酬としてトリーツを与えます。
その際、クリッカーや言葉のサインで「合ってるよ!」と伝えていきますが、報酬は必ず与えることで、その行動を強化し、好ましい行動が出やすくしていきます。

そのとき、報酬となるトリーツをどこに置いておくかと言うのが、トレーニングにおいては重要なカギとなります。

例えば、全く新しい行動を教えるときに、ルアーのように、犬の鼻先にトリーツを見せて、行動を引き出す場合、当然犬に見えるところにオヤツなどのトリーツを見せておくわけですが、そのオヤツを見せたままいつまでも犬を引っ張りまわしていれば、賢い犬は「な~んだ、もらえないのか。」とストレスになり、一気にテンションは下がってしまいます。

つまり、新しい行動であれば、犬の気持ちがそれないように、短いステップで犬を褒めてトリーツを渡すことが必要になります。

一つの行動に体が馴れてくれば、目の前にトリーツを見せなくても(手の中に握っていたり、トリーツポーチに入れておく)、ハンドシグナルやハンドターゲットを使いながら犬の行動をサポートし、上手に出来たところで報酬のトリーツを渡すというように、トリーツの使い方も移行していきます。

その場合でも、なかなか褒めてもらえなければ、犬の集中は持続しないので、短いスパンで褒めるのは同じです。

そのような工程を踏みながら、次第に目の前からトリーツを見えなくしていくことで、最終的にはトリーツ(オヤツ)が目の前に無くても、「出来る犬」になっていくのですが、どうしてもハンドラー側が、「出来なかったらどうしよう」というような不安から、犬の目の前にトリーツ(オヤツ)を見せて、「やりなさい。」と言った方向に行ってしまうため、いつまで経っても、トリーツが目の前に無いと出来ない犬から卒業出来ないということがよくあります。

また、目の前にトリーツがあることで、ある意味犬の思考はトリーツの方に行ってしまい、興奮してハンドラーの言っている言葉が耳に入らなくなることもあります。

そのためにも、犬の視界から一度トリーツを隠すということも重要なポイントになってくるわけです。

「オヤツがあればなんでもできる。」という間違ったレッテルを愛犬に貼ることなく、「ウチの犬は言われたことはちゃんとやるから、ご褒美をあげるのよ。」と言えるようになりませんか。

食いしん坊で有名(?)なアシスタントも、目の前にトリーツは無くても、仕事をすればご褒美が出ると思えば、いろいろ頑張ってくれます。
逆に目の前に見せてしまえば、冷静さを欠いて、仕事にならなくなることもあります。

トリーツの出し方、使い方、ちょっと見直して見ませんか?

今日のプライベートレッスンのF君。
飼い主さんと一緒に並んで歩く練習を、ディストラクションの多い場所で行いました。
当然、目の前にトリーツがある段階ですが、ずっと目の前に見せているのではなく、出来たらあげるということも混ぜていきます。

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飼い主さんと目が合えばそれだけでも褒められるF君。

一緒に歩くこともきちんと教えてあげないとできませんね。

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2021年7月18日 (日)

ドッグトレーニング:物品を咥えたまま、他の作業が出来ますか?

愛犬との遊びの中で、レトリーブ(モノを投げて持ってきてもらう)は一般的です。
遊びなので、犬が持って来たくなるものを目の前で動かしたり、あるいは投げてやることで、取りに行くという行動は意外と簡単に引き出しやすいものですが、咥えたものを持ってハンドラーの元に戻り、手渡しすることを教えるのは少々時間がかかります。

以前この「持来」の教え方は書いています。
http://chn.air-nifty.com/dance_with_dogs/2016/02/post-d5da.html

今回は当然「持来」が出来る犬に対してお願いしたもう一つの行動についてのお話です。

「持来」が出来るということは、「物品を咥えて保持しながら動く」ことが出来るということです。
そこで、今日は我が家の犬たちとボールで遊んでいるとき、ボールを咥えたまま、いろいろなトリックにチャレンジしてもらうことにしました。
例えば、スピン(360度回転)、バック(後退歩行)、お手、おじぎなどです。

最初見習いに頼んだところ、スピンがとてもいい加減な動きで、バックに関しては、咥えていたボールを落として自分だけ下がる始末。

「ホールド(咥えて)」と言われれば咥えるのですが、そのまま「バック」のキューを出しても、ボールをポトッとおしてしまいます。
頭が固いようです。

一方アシスタントの方は、とりあえずスピン、お手、バック(数歩)をこなしました。

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見習いが咥えながらの作業が出来ないわけではありません。
オビディエンス(服従訓練)においては、咥えて歩く作業も経験していますし、地面に置いたダンベルを拾いあげ、障害を跳ぶという行動も出来ています。

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ではなぜできなかったのでしょうか。

実は再度物品をダンベルに変えてやってみたところ、見習いはダンベルの方が落ち着いて作業をこなすことが出来ました。
バックも下がることができました。
なぜボールだと出来なかったのか。

恐らく、おもちゃとダンベルは彼にとっては全く異なるものだと認識されたのでしょう。
ダンベルは仕事モードなので、落ち着いて人の話が聴けますが、ボールなどのおもちゃになってしまうと、遊びモードに入って、多少興奮状態になってボール自体がディストラクションになっているということです。

こういった行動は、個体によってとらえ方が違うので、全然その差が出ない犬もいるでしょう。

「持来」を教えたことで、アシスタントも見習いも、指示した物はほとんど咥えて持ってくることができますが、作業中に別のことを言われてすぐ出来るかどうかは、咥えたものによって変わる可能性があるということがわかりました。

梅雨が明けて、なかなか外で遊べる時間が取れなくなった昨今、おうちの中で、「持来」遊びをしてみてはいかがですか。

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