ドッグトレーニング

2026年6月14日 (日)

ターゲットトレーニングとは。

犬に行動を教える方法は様々ですが、その中に「ターゲットトレーニング」というのがあります。
「ターゲット」は犬にとっての目標物です。

その目標物をどう使うかは、犬にどんな行動を取ってもらいたいかによって変わってきます。

犬の顔の向きを決めたいのか、犬の足の置き場を決めたいのか。
目的によってターゲットも変わります。

犬の四足を乗せたいのであれば、プラットフォーム。
犬の顔の位置を決めたいのであれば、ノーズターゲットや、ターゲットスティックなど。
犬の鼻をつけやすいものを使います。

ちなみに、見習いに「クロスハンド」を教えた時は、
見習いの前足を、ターゲットに乗せてもらうことで学習してもらいました。

202606140

いずれにしても、犬に来て欲しい位置や向いて欲しい方向などを決めるときに使うターゲット。
犬を押したり引いたり、強制することなく、犬が自発的にターゲットに向かうことで
ストレスなく、行動を引き出せる重要なツールになります。

犬に考えてもらうことを教えるにもとてもいい手法です。

さて、今日はドッグダンスのグループレッスンがありましたが、
その際、「前進」を教えたいというご意向を頂き、
すでにKさんに教えてある「マット」を使って
Kさんに言って欲しい場所として、マットをターゲットに練習してみました。

202606141

最終的には、ターゲットが無くても向かえるように練習していきます。

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焦らず、ゆっくり伝えていきましょう。

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2026年6月 6日 (土)

時にはスタート地点に戻ってリマインド

犬と暮らし始めると、さまざまなルールを犬に伝えていかなければいけません。
そこで、様々な行動を犬に教えていくことになりますが、
犬がある程度出来るようになると、完全に理解したと勘違いしてしまうことがあります。

もちろん、50パーセントの確率であれば、人も「まだまだ練習が必要」と考えますが、
80パーセントぐらい出来るようになると、理解しているつもりになってしまうことが多いものです。

しかし、実際20パーセントの確率でミスをしているとすれば、
もう少し頑張って教えてあげる必要があります。
それは100パーセントでなければいけないということではなくて、
その20パーセントは間違っていると伝えることが大事ということ。

いつも出来ているから、ちょっと間違えたくらい大勢に影響がないからとそのままにしておくと、次第に80パーセントの確率が70、60と落ちていきます。
なぜなら、間違った行動をしても、指摘されないので、犬はそれでOKと学習するからです。

例えば「オスワリ」と「フセ」の違いや「お手」と「おかわり」の違い。
放っておくと、犬は50パーセントの確実で褒められるので、どちらかをやればいいと学習します。

大したことのない話かもしれませんが、ある意味様々なシチュエーションに繋がっていきます。
ドッグスポーツの競技に出る人たちだけの話ではなく、日常生活にも起こりうることです。

そして、もし犬が正解をわからなくなってしまったら、そこから見直すのではなく
ハードルを下げたり、スタートラインに立ち返ってみることをお奨めします。


さて、今日はドッグダンスのプライベートレッスンで、ヒールポジションが若干ズレてきたT家の方々。
プラットフォームを使った最初のステップに立ち返ってみたら、
少し思い出してもらえたようで、正しい位置に戻ってこられるようになりました。

体の使い方も同様です。
上手に後肢を使えていないときは、ターゲットを使ったりしながら、後ろ足の使い方をリマインド。

昨日オンラインレッスンでターゲットを出したとき、見習いが勝手にピボットターンをやっていたので、今日はヒールポジションでのピボットターンをリマインド。

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ヒールワーク中、回転系の動きでポジションをはずさない練習にも最適です。

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2026年6月 5日 (金)

強化の歴史は裏切らない

「強化」とは、犬のトレーニングにおいては、犬に「それ正しいよ!」と言って褒めること。
逆に言うと、褒めてあげられる状況が無いと、犬は一切強化されないために、正しい行動が学習しづらくなるとも言えます。

「強化の歴史」とは、1回や2回ではなく、数えきれないくらい、さらに、「頻度」も高めで強化されることが重要です。

例えば、一日1回しか「オスワリ」の練習をしなかったとします。
そして7日間強化したとしたら、合計7回強化されたことになります。
一方、1日で7回「オスワリ」を強化したとすると、1週間で7回より1日7回の方が
当然強化頻度が高くなるので、犬は速く学習することができるというわけです。

「鉄は熱いうちに打て」ではないですが、集中して、繰り返し練習した方が、
速く身につくということです。

こうして身についたことは、ちょっとリマインドするだけで、直ぐに犬は思い出してくれます。


さて、今日オンラインレッスンで、ピボットターンのお話をしたのですが、
その際、ターゲットとなる台をお見せするために床に置いたところ、
ハウスにいた見習いがすかさず飛び出してきて、
勝手に前足を乗せて「準備万端」という顔をしています。

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このターゲットに乗るといいことがあると、2~3年前のピボット練習で学習しているので、出すだけで、何も言わなくても乗ります。
最近は全くやっていません。

楽しいことはちゃんと覚えているというわけですね。

基本、「強化」は犬にとって楽しいこと。
楽しくなければ、トレーニングは続きません。

愛犬に、何か「強化」したことありますか?
ちなみに、前にもよく書いていますが、「強化」は人間が意図していなくても起きています。

きちんと伝えたいことは、しっかり「強化」しましょう。

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2026年6月 1日 (月)

条件付けによる行動変容

専門的なワードのお題ですが、簡単に言うと、犬にやって欲しくない行動を変えるために、新しい習慣を作るといった感じでしょうか。

犬の行動を変えるためには、その行動を取ることによって、犬がメリットを感じる必要があります。
メリットを感じることで、犬はその行動をとる度にいいことがあると学習し、結果、その行動が頻出するというわけです。

例えば、散歩中他犬を見ると反応してしまう犬の場合、他犬が視界に入ってロックしそうなときに、愛犬にトリーツを渡す新しい習慣を作っていくと、犬は他犬が視界に入ったら吠えるという行動よりも、ハンドラーを見て、トリーツをもらうという行動に変わっていくというもの。

もちろん、直ぐに変わるわけではありません。
繰り返し「強化」していくことで、時間はかかるかもしれませんが、少しずつ行動は変わっていきます。

インターホンが鳴ると吠えるという場合。
インターホンが鳴ると、オヤツが落ちてくるという新しいパターンを作ることで、犬は吠えるよりもオヤツを食べることを優先するようになります。

我が家の犬の場合、あるときから突然にインターホンに反応するようになってしまったので、インターホンが鳴ったら、犬が一瞬吠えても、すぐにハウスにオヤツを投げ込んで、「ハウス」と声をかけるようにしました。
普段から、ハウスは大好きなので、刺激がなければ、オヤツが無くてもハウスに入りますが、インターホンが鳴ると、対応のために私が部屋を出ると予測し、興奮するようになってしまったため、繰り返しハウスにオヤツを投げていたら、インターホンが鳴ったらハウスに飛び込むようになりました。

最初の一声は出ますが、吠え続けることはなくなりました。

もっと来客が多いと、もっと沢山練習が出来るのですが、あいにくたまにしか来客がないので、なかなか学習が進まないのも事実。

学習を速めるためには、繰り返しの練習が不可欠ですね。

散歩中、ハンドラーを見るとトリーツがもらえるという習慣づけをしたので、特に大きな刺激がないときは、こんな感じでご近所散歩する犬たち。

202606011

刺激が高いときは、鉄板の「ダウン」をお願いすることもあります。
そういう意味で、基礎のトレーニングはとても大事ですね。

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2026年5月31日 (日)

自分で考えた行動は身につきやすい。

犬に教えた行動を鉄板にするには時間がかかります。
まず、動きに体を慣らすことに時間がかかります。
その行動と、行動を示すキューをリンク付けすることにも時間がかかります。
さらに、キューを聴いて、いつでも、どこでも出来るようになる(般化)には
もっと時間がかかります。

いつも書いているように、出来ると思っていたことがまだだったというのは
それぞれにきちんと時間をかけていなかったことによって生じる状況です。

そうならないためには、ひとつひとつ、どこまで犬が理解できているのかを検証し、
段階を経て完成させていくことが重要になります。

一方、敢えて犬に教えなくても、犬が考えてとる行動は、
ある意味犬の自発的に、この状況ではどうすればいいのかを考えているので、
繰り返しその行動が起きやすい状況を作っていくと
犬は言葉のキューを聞いたからやるのではなく、
犬が自身を持って自ら行動するという点で、出現頻度が高くなります。

つまり、「やってちょうだい。」と言われたからやるのではなく、
この状況ではこの行動を取った方が褒めてもらえる(いいことがある)と理解して行動するため
行動が起こりやすくなり、身につきやすくなるのです。

例をあげると、大興奮する仔犬に対して、ネガティブワードを使うより、
興奮しづらい環境を作って、自分から座ったり伏せたりしたときを
ピンポイントで褒めていく(強化)と、「オスワリ」や「フセ」の言葉を知らなくても、
自分からその行動をとって、落ち着くことができるようになります。


さて、今日は5か月のLさんのレッスンがありました。
自転車、人、車、様々なものが刺激になって興奮してしまうお年頃ですが、
刺激対象物から距離をとったり、跳んだり跳ねたりできない状況の中で
自発的にとる、「オスワリ」や「フセ」を褒め続けて行ったら、
何も言われなくても、座ったり伏せたりするようになってきました。

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もちろん、その都度褒めて、「その行動はあっている」と伝えていくことで
さらにこれらの行動は鉄板になっていくでしょう。

同時に、言葉のキューをのせていけば、
「キャプチャリング」という方法で、言葉も覚えていくことができます。

確実に育っているLさんでした。

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2026年5月27日 (水)

ディストラクションの話

ディストラクションと言うと、様々なドッグスポーツの本番で
普段通り出来るようにするために行う、競技に特化した練習と考えがちですが、
実は一般家庭犬であっても同じで、
おうちで出来ることが外で出来ないのは、さまざまなディストラクションの中で
「出来る」ようにする練習がなされていないからに他なりません。

つまり、ドッグスポーツをやらなくても、ディストラクション練習をしないと、
「愛犬に教えた」や
「愛犬は出来る」と思っていたことが、
外に行くと全くやってくれないというになりかねないというお話です。

そうならないためにはどうすればいいのでしょうか。

おうちの中で出来る簡単な行動を、家の前で出来るか、人通りの少ない公園で出来るか、街中でも出来るか、少しずつ刺激を加えながら、犬の成功体験を増やしていくことで、犬は次第に自信をつけて、様々な環境下でも出来るようになっていくわけです。

つまり、ディストラクションがあっても、落ち着いてハンドラーとコミュニケーションが取れるようにサポートすることが重要ということです。

遊びも同様。

おうちの中では遊べるけれど、外では遊ばない犬の場合、
周囲の刺激が強すぎて、興味を持っていかれることもあるでしょうし、
安心できない場所ではリラックスできないために遊べない場合もあります。

いずれにしても、場所が変わっても平常心が保てる、
あるいは、早く平常心も戻れるような練習が大事ですね。


さて、今日は思春期の男の子のプライベートレッスンでお散歩に行きました。

家の中では、楽しそうにボールを咥えて持ってきてくれるのに、

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公園では全くその気になりません。

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転がすと、本能的に追いかけてはくれますが、咥える気にはならないようです。

様々な場所で出来るようにサポートしていくことが大事ですね。

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2026年5月26日 (火)

犬の行動は止めるのではなく変えることで改善する

様々な刺激に過剰反応してしまう犬は少なくありません。

過剰反応の理由は、興奮や警戒。
楽しくて大騒ぎする犬もいれば、怖くて吠えてしまう犬もいます。

そもそも、過剰反応の対象物に少しずつ馴らしながら、
犬自信が「大丈夫」とか、「関係ないね。」と平常心を保てるように
サポートしていくことがとても重要ですが、
そうは言っても、刺激対象物と日々遭遇する可能性がある場合は、
刺激対象物にハンドラーが早めに気づいて、犬が興奮する以前に
犬にとって報酬となるものを提供しながら、
気持ちを落ち着かせるという方法があります。

その際効果的なものが食べ物です。

犬が何か見てロックする前に、犬にとって好物となる食べ物を提供することを繰り返していくと、犬はロックする対象物が目に入ると、「オヤツ出る?」と学習し、ハンドラーに対して注意を向けるようになります。

つまり、「刺激対象物を見たら吠える。」という犬の行動を、
「刺激対象物が目に入ったら、ハンドラーからオヤツをもらう。」という行動に変えていくわけです。

逆に、刺激対象物が視界に入るたびに、「〇〇ちゃん、吠えちゃだめよ!わかった!?」とネガティブに声をかけていくと、犬は刺激対象物が目に入るたびにハンドラーに叱られると学習し、ますます刺激対象物にネガティブな感情を持つようになってしまいます。

しかしながら、ここで重要なのはタイミング。
犬が興奮して手が付けられなくなってしまえば、
ハンドラーの声も耳には届かず、オヤツも全く効果がありません。

愛犬のお困り行動を治そうと思ったら、一貫した態度が不可欠です。
愛犬と一緒に克服していきましょう。


さて、今日は5歳の男の子のプライベートレッスンがありました。
環境の変化と共に、ちょっと気になる行動が出始めたので
観させていただいています。

Tさんは、ちょっとしたことでも声が出やすいのですが、
今日はお散歩でママさんのハンドリングをちょっと変えていただいたところ、
ママさんへの意識があがって、不要な吠えも減りました。

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一日で変えることではありませんが、ハンドラーの行動が変わると、
犬の行動も変えていくことができるので、
いろいろ工夫してみるといいでしょう。

これからが楽しみですね。

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2026年5月23日 (土)

行動は段階を追って教える

ドッグダンスで使うトリックに限らず、オビディエンスの課題を教えるときは
すぐに最終形を教えるのではなく、その行動に至るまでの必要な下準備をしなければいけません。

最近は様々な動画サイトがあるので、犬たちの素晴らしいトリックやムーヴを容易に観ることが出来るようになりましたが、どうやってそれを教えるのか、細やかな説明の入ったものは多くはありません。
なぜなら、数分の動画で全てを説明することはできないからです。

それは、意地悪でもなんでもなく、そんなに簡単には犬に教えられないし、犬もマスターできないからです。

完成形を目指すためには、それに至る細かいステップを飛ばすことはできません。

さて、先日インスタグラムにあげた見習いの「クロスハンド」のトリック。
https://www.instagram.com/p/DW1Pd0jCRXP/?hl=ja


あの動画の前に、見習いに教えたのは、
・座っているときのお手・おかわり
・伏せているときのお手・おかわり
・伏せた状態で、左前足をターゲットに乗せる
・ターゲットをスライドさせる
・新しいキューを付ける
・ターゲットをはずす
・言葉のキューだけでも左前足を右前足に乗せる

これは左前足だけのはなし。

左前足が言葉のキューだけで、ハンドラーとの位置関係がどうであっても出来るようになってから、右前足も同様のことを行いました。

教え方は様々なので、この方法一択ではありません。
要は犬にわかりやすく伝えていくこと。


さて、今日はドッグダンスのグループレッスンがありました。

様々なトリックに堪能なMさん。
今日はモンローウォークに挑戦。

「クロスハンド」はすでにマスター済み。

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あとは立止の状態で、前肢をクロスする動きに馴らしていきます。

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身体がスムースに動けるようになるまで、ゆっくり伝えていきます。

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2026年5月21日 (木)

呼び戻しのはなし

ドッグトレーニングにおける「呼び戻し(Recall)」とは、読んで字のごとし。
犬の名前を呼んで犬を呼び戻すことです。

なんだ。そんなの簡単。
と、仔犬の頃は思うものです。
なぜなら、仔犬はいつも人の後を追いかけてくるし、
散歩に出始めた時も、飼い主のそばから離れなかったりするからです。

しかし、いろいろなものと遭遇し、好奇心がさらに強くなったり、
あるいは周りの刺激に負けてしまうようになると、
実はなかなか呼んでも来なくなってしまうことがあります。

そこで、「いつもはちゃんと来るから。」とか
「今は〇〇が気になっているから。」と放置してしまうと、
犬はますます戻らなくてもいいと学習していきます。

もっとも問題なのは、戻ってくることを選択しなくなるということです。

名前を呼ばれて「おいで」と言われているのに、
戻らないことを選択するようになったら、
犬はどんどん飼い主から離れて行こうとするでしょう。

なぜそんなことが起こるのでしょう。

それは、呼ばれて戻っても、楽しいことがないから。

行ってみたら、嫌なことをされた。というパターンがよくある状況です。

・ドッグランで遊んでいるとき、呼び戻されたら、リードを着けられ
楽しいことが終わってしまった。

・家の中で呼ばれて行ったら、嫌いな歯磨きをされた。

・呼ばれていったら、叱られた。

などなど、犬にとって好ましくないことが起きると学習した犬は
賢いので呼ばれてもなかなか戻っては来ません。

「おいで」が犬にとって嫌なことと関連付けられているからです。

まったく戻ってこないまでも、1メートルぐらい手前で止まって、
リードを着けようとすると踵を返していなくなるというのも多いパターンです。

そうならないためには、必ず飼い主の元に戻ると、
いいことが起きると学習してもらうことが重要なポイントです。


さて、今日は思春期真っただ中なSさんのプライベートレッスンがありました。

小さいころは、呼べばダッシュで来てくれたSさんですが、
最近は、ちょっと距離をとって、次に何を要求されるのか考えている様子。

そこで、今日は楽しい呼び戻しのリマインド。

家の中や、外でも同じように練習します。

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ポイントは、1メートル手前ではなく、ハンドラーのすぐ前まで来ること。

そのあと、オモチャを咥えての呼び戻し。

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咥えて戻れば、引っ張りっこが出来て、また投げてもらえるとわかっているから
Sさんは喜んで戻ってきてくれました。

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こんなSさんも、パピーの頃はもっと嬉しそうに走ってきていました。
思春期になると、いろいろ気になるものが増えるので、
無条件に来づらくなることもあります。

あきらめないで、「楽しい」を伝えていきましょう。
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2026年5月20日 (水)

ことばの「キュー」のはなし

そもそも「キュー(Cue)」とはなんでしょう。

犬とのコミュニケーションでは、当然犬に何かをお願いするとき人間の言葉を使います。
それを、かつては「命令語」、「指示語」、「コマンド」と言って、
犬に何かをやらせるという意味合いで使われていましたが、
最近では、「行動」を表す「サイン」として、言葉の「キュー」と言われるようになってきました。

つまり、「オスワリ」と人が犬に言ったとき、人は犬に「オスワリしなさい!」と命令を出しているのではなく、
犬に腰を下ろしてほしいときに、その行動を意味する言葉の「キュー」である「オスワリ」という言葉をサインとして犬に伝えているだけということです。

犬がきちんと言葉の意味を理解できていれば、
それをやらない理由がない限り、犬はオスワリしてくれるので
あとは褒めてあげるだけです。

そんな言葉のキューが犬にとってわかりづらければ、犬は当然言われても行動に移すことはできません。

そこで、行動を表す言葉のキューがとても大事になってくるわけです。

例えば、以前に書いた「マテ」の意味。
犬が「マテ」をどう理解しているのかが重要なポイントになります。

買い物に出かけるときに、「マテ」と言って留守番をお願いするのと、
訓練競技会で、微動だにせず、じっとして欲しいときの「マテ」はまったく意味が違いますが、
人はついつい同じ言葉を使ってしまいがちです。
それでは、犬は混乱してしまいます。

また、同じ母音で始まる言葉も、犬にとっては悩ましいところ。
ある意味予測でも動ける犬にとって、最初の一文字を聞いただけでも作業に移す犬は少なくありません。

そのため、きちんと弁別して教えることが重要になります。

昨日、頭を下げるトリックに「Duck(ダック)」と付けようと思ったのですが、「Down(フセ)」と間違えてしまうと困るので止めたということをインスタで書きました。

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つまり同じ言葉や似たような音の言葉を使うと、犬は間違えやすいということです。

間違えるかもしれないと予想が出来たのであれば、
最初から違う言葉を使ってあげた方が犬には親切ですね。

そして、言葉は常に一貫して使うこと。
余計なものをくっつけたりして、紛らわしくないように使いましょう。

要はどんな言語や言葉を使おうが、犬がきちんと言葉と行動をリンクさせていればいいだけの話。
言葉のキューはハンドラーと犬との間の符丁。
お互いが理解できていればいいのです。

ただ、一つのキューに二つの意味を持たせてしまうと、犬は混乱してしまうので、
犬がどう理解しているのかをきちんと検証することが大事ですね。

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