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2026年5月

2026年5月19日 (火)

犬が何かにロックしたときの対応

仔犬の社会化では、仔犬が様々なものと遭遇した時の対処法が重要なポイントになってきます。

仔犬にとって、初めて遭遇する様々なものに対するきもちはポジティブでもネガティブでもありませんが、何かのきっかけで様々な感情と共に学習されていきます。

そんな仔犬の気持ちをどうサポートしていけばいいのでしょうか。


今日はたまたまクライアントさんに、犬がロックしてしまったときどうすればいいのか聞かれました。

この対応は、ロックしているときの犬の対象物によって異なります。
つまり、ロックしてしまったときは、犬が次にとる行動は興奮して対象物に突進しようとしたり、吠えたりするのですが、
興奮して吠えてしまった犬に、「ダメ!」や「イケナイ!」と叱ったとして犬にはなかなか伝わりません。

次は興奮して吠えるだろうなと思ったら、犬をまず刺激対象物から離し、戻ってきたことを褒めていくことが重要です。
もちろん、その際犬の気持ちは前に向かっているので、呼び戻して声が届かないことは容易に想定されるため、呼び戻しながら、リードを自分の方に引き寄せていく必要があります。

その代わり、戻ってきたときはきちんと褒めてあげないと、犬は戻ってきたことにメリットを感じません。


一方、刺激対象物が生き物でなければ、犬の次の行動を待つことが重要なポイントです。

以前にも書きましたが、アシスタントが仔犬の頃、いつもの散歩コースに止められた大型バイクのカバーを見てフリーズ。
完全にロックしていたので、私は何も言わずにリードを緩めて彼が次にどんな行動を取るのか待ってみたところ、かれはおよび腰ながら自分からそばに近寄り、匂いを嗅いで、「なんだ、ただのバイクか。」と納得して戻ってきたので、そこをしっかり褒めました。
自分で確認したことで、翌日からは同じようなことがあっても、びっくりしなくなりました。


ハンドラーは犬がロックした後の次の行動を予測して、素早く対処することが求められます。

楽しくても、怖くても、吠えたことで、相手が近寄ってきたり、あるいは遠ざかっていくことによって、犬がなにがしかの報酬を得ているとすると、吠える行動は常態化していくからです。


さて、昨日のパピーレッスンで、人や自転車、車の動きに刺戟を受けてしまうLさんが視界に入った自転車にロックした直後、名前を呼んでも行動が変わらなかったので、名前を呼びながらリードを引き寄せ、戻ってきたところをきちんと褒めました。

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※向かってくる自転車にロック中

202605192
※リードを引き寄せます。

インスタで動画がご覧になれます。
https://www.instagram.com/reel/DYf6t-6SRWR/


犬はこちらが予期していないことも学習していきます。
いつもの3秒ルールは、ロックをリセットするときにも有効なので、
犬が吠えだすのをボーっと待っているのではなく、
素早く対処していきましょう。

ゴールは視界に何が飛び込んできても、平常心を保って、ハンドラーの声を聴く姿勢を保てること。

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2026年5月18日 (月)

繰り返し報酬が出ることで、犬は確実に学習する

いつも書いていることですが、
犬は人が思っている以上に人のことを観察しているので、
次はどうなるのかと予測するのもお手のものです。

それはいい意味でも悪い意味でも必ず起きることなので、
出来ればいい意味での学習を進めていきたいものです。

悪い意味の例で言えば、食事中にテーブルから食べ物が落ちてくると学習すれば、犬は必ずテーブルの下で待つようになり、動きません。

いい意味では、人と出会うとき、オスワリやフセの姿勢を取るたびにトリーツをあげながら褒め続けていると、犬は自分からオスワリやフセの姿勢をとるようになります。

どちらも犬にとっては報酬が得られる行動と学習されたので、頻発して出現するようになりますが、人間にとっては、前者より後者の方が好ましい行動と言えます。

頻発して出現するようになったら、さらにその行動を褒めていくことで、犬はその行動がいいことにつながると学習し、最終的には習慣化していくことになります。

食事中、期待感でずっとこちらを見たり、早くよこせとばかりに吠える犬と、静かにオスワリやフセをしてくれる犬とでは、どちらが一緒に暮らしやすいでしょうか。

長い目で見ながら仔犬を育てていくことが重要なポイントなので、よく観察することが大事ですね。


さて、今日はパピーさんのプライベートレッスンがありました。
興奮し過ぎたり、人の声が聞こえなくなったりするのは当たり前ですが、
それをそのままにしないで、いい行動をしっかり伝えていくことが大事。

今日も最初はちょっと興奮気味でしたが、以前より落ち着くまでの時間も早くなり、
どんな行動をすればいいことが起きるのかを日々学んでいることがよくわかりました。

202605181

オーナー様と話が始まると、すぐに自分から伏せたLさん。
もちろん、すぐに褒めてオヤツがもらえました。

ひとつひとつは小さい行動かもしれませんが、
好ましいと思ったことは沢山褒めて、習慣にしていきましょう。

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2026年5月17日 (日)

「般化」のはなし

多分何度も書いています。
「般化(はんか)=Generalization」とは、ドッグトレーニングで言えば、
ある特定の場所で出来た行動を、他の場所でも出来るようにするということ。

簡単に言うと、家の中でオスワリが出来たら、公園でも出来るようにしましょうというおはなしです。

なぜいちいちそんなことを言うのかと言えば、
犬の行動は、周りの環境によって大きく左右されるからです。
行動ひとつひとつが、何かと関連付けて覚えていることが多いので、
どんな時でも、どんな場所でも、その行動をあらわすことばのキューを聞いたら
すぐに行動に移せるように学習してもらうことが重要です。

静かな家のリビングと、犬たちが走り回っているドッグランでは
犬のメンタルは当然異なります。

そんな状況下でも、冷静に行動できるように、日々様々な場所で
練習を重ねていきましょう。というのが犬へのサポート。

練習していないのに、急にやれと言われても犬はできません。

犬が学習するのを手伝いながら、成功体験を増やしてあげられるといいですね。

さて、今日は見習いがめったに行ったことが無い場所で練習をしました。

環境が違うと、当然変なことをするかもしれませんが、
少しずつ経験値があがってきているのか、今日は冷静に作業してくれました。

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問題があるとすれば、ハンドラー側でしたね。
犬は常に一生懸命です。

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2026年5月16日 (土)

リードを緩める理由

リードアグレッシブという言葉を聞いたことがあるでしょうか。

リードが着いていないときは、特に問題行動にならないのに、
リードが装着され、ハンドラーによって行動が制限される(リードにテンションがかかる)と、
緊張したり、攻撃性が高くなったりするようなことを言います。

なぜそんなことが起きるのでしょうか。

自分の行動を制限されるというのは、ある意味パーソナルスペースを無視されていることになります。
つまり、それ以上逃げることができない。
そこで、一般的には「窮鼠猫を噛む」状態になったり、
あるいは、その苛立ちを、リードを持っているハンドラーに向けるという転嫁行動に繋がることがあります。

いずれにしても、心穏やかではいられない状態のときに
さらに行動を制限してしまうと、犬は気持ちのやり場に困ってしまいます。

では、どうするのか。

日常的には「ルースリーシュウォーク」によって改善されることがあります。
つまり、リードを張らないこと。

実際引っ張りの強い犬の場合、ルースリーシュ自体が難しいので、
まずはそこから改善していく必要がありますが、
そんなにハンドラーを引っ張って歩かない犬であっても、
何か刺激対象物を見つけると、人はついつい予測して犬のリードを引っ張ってしまうので、
ますます犬の感情に火をつけやすくなるということになりかねません。

そこで、日常的に、リードを張らないでも歩く練習をすることが重要なポイントになります。

初めは、張りそうになる前に声をかけて、戻ってきたら褒めてトリーツをあげるといったことを繰り返していくと、犬はハンドラーに意識を向けやすくなります。
繰り返しの練習が効果的です。


さて、我が家の犬たちも、リードが張るとついつい力がはいるので、
リードを緩めるようにしています。

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若干前を歩いていても、メンタルが落ち着いていることが重要ですね。

もちろん、前から人や車が来ているときは、そばに戻ってくるよう伝えます。

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2026年5月15日 (金)

行動の問題は、生活全般の見直しから

愛犬のお困り行動に対するお問い合わせは沢山あります。

・噛み癖
・吠え
・家中のマーキング
・リソースガーディング
・分離不安
などなど

これらの問題点を単体で解決しようとするとうまく行かないことがあります。

つまり、家の中での犬の生活全体を見直さないと、
犬の行動を変えてあげることができないということです。
それは、ある意味、人間との関係性と深く関係してきます。

犬にも意思があるので、「これが家のルールです」と言ったところで、
「はい、そうですか。」と素直に聞いてくれないことはみなさんも御存知の通り。

犬がきちんと理解して、自分から好ましい行動が取れるようにサポートしてあげないと
いつまでたっても犬と喧嘩し続けることになってしまいます。


何かひとつ、「これはちょっと変だな」と言う行動が観られたら、
「なんでそんな行動になったんだろう。」と原因を究明しながら
対応策(解決策)を考えていくことが重要です。

すると、ちょっとした犬の勘違いが原因だったりすることも少なくありません。

「ノー!」という前に、「こうしてください」と伝えた方が早いときもあります。
同時に、コミュニケーションが取りやすくなるために、
楽しい基礎トレーニングをやっていくことも大事ですね。


さて、今日のレッスンで、クライアントさんから「犬と一緒に寝たらダメでしょうか」というお話がありました。
衛生上の問題を考えると止めた方がいいでしょう。
しかし、我が家の犬もベッドの上に乗って、一緒に寝ることがあります。

要は、「下りて。」と頼んだ時にすぐに下りてくれるかどうか。
犬が先に乗っていても、「どいて。」と言ったときに、
すぐに応じてくれるかどうか。

もし応じてくれないとしたら、ちょっと関係性を見直してみた方がいいかもしれませんね。

ちなみに我が家のアシスタント(右)は、私が寝ようと電気を消すと、ハウスから出てきてベッドに乗ります。
っが、左の見習いは、パピーの頃からベッドに乗せていないので、4歳を過ぎた今でも乗ることはありません。

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誘ったら乗ると思いますが、勝手に乗ったり、乗ろうとチャレンジすることもありません。
子犬の頃から決めたルールはちゃんと身についているようです。

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2026年5月14日 (木)

犬のボディランゲージのはなし

犬のボディランゲージを読み取ろうということが言われるようになって久しいですが、
そもそもボディランゲージは人間が犬のきもちを推し量るためだけではなく
犬同士のコミュニケーションにおいて、とても重要な役割を果たしていることを
忘れないようにしましょう。

なぜそんなことを今さらと言われてしまいそうですが、
犬同士のコミュニケーションにおいては、よほどのことが無い限り、
各々がそれなりの感情表現を体で表現しています。

愛犬と他犬との遭遇時、それぞれの気持ちを見過ごしてしまうと
お互い嫌なトラウマを抱えてしまうことにもなりかねません。

以前もご紹介しましたが、Lili Chinさんの本の中には
犬たちの様々な気持ちの表し方が図解されています。

楽しい、怖い、緊張などなど、犬のきもちを表すシグナルは様々で
顔の表情、耳の動かし方、体の動かし方、尻尾の振り方などが
大きなバロメーターになっていることがよくわかります。

加えてもうひとつ覚えておいて欲しいのは、
犬の尻尾の形状です。

犬の尻尾は下がっている犬、横に伸びている犬、立ち上がっている犬など
本来の形がある程度決まっている犬がいます。

ちなみに我が家のボーダー・コリーたちのニュートラルな尻尾はこんな感じです。
ゆったり下に下がっているのが平常心。

202605140

楽しいときはこんな感じ。

202605141

この尻尾がもっと高く上がると、警戒や興奮になります。


尻尾のボディランゲージでは、尻尾が高く立ち上がっているときは
警戒や緊張、興奮などのサインでもあるので、
そもそも尻尾が高く立ち上がっている犬を遠目に見た犬は、
その時点で緊張してしまう可能性があるということです。

相手にそんな意識はなかったとしても、見る側がそういう風に捉えてしまわないとも限りません。

いずれにしても、犬同士でもサインを読み違えることもあるので、
挨拶をさせたいと思っても、人間側の気持ちではなく
犬のきもちを優先して、お互いがストレスを感じないようにサポートしてあげることが大事です。

蛇足ですが、一般的に足の間に尻尾を挟んでいる犬は
怖がったり、不安を感じたりしているときと言われます。
しかし、ボーダー・コリーの場合、真剣に仕事をしているときは
尻尾が後肢の間から前方方向に入り込むことがあります。

202605143

同種の犬のサインでも、ちょっとした違いがあるわけです。

犬同士の挨拶の中でよく言われているのが3秒ルール。

見知った犬でなければ、「こんにちは。」と飼い主同士が軽く挨拶を交わした後、
「それじゃぁ。」ぐらいの間隔で別れていく方が、犬の平常心が保たれ、
お互いストレスを感じなくてすみます。

犬同士でも、人間同様相性があるので、無理は禁物ですね。

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2026年5月13日 (水)

犬のエンリッチメント満たせてますか?

先日、犬と真剣に遊べているかというお話を書きました。

かつて、「愛犬と遊んでますか?」と尋ねると、
「遊び方がわからない。」というお答えが多かったのですが、
今は様々な情報もあって、みなさんいろいろ工夫しながら遊んでくださっていて
とてもいいことだと思います。

ドッグスポーツなどの競技に出ることも、結果だけでなく、
その過程を愛犬と楽しめているなら、それは人にとっても犬にとっても、
とても充実した時間になるでしょう。

御存知のように、仔犬は沢山遊びます。
仔犬同士の様子を観ていると、
もちろん喧嘩もするでしょうが、
それぞれが楽しんでいることがよくわかります。

そもそも、何もしない仔犬はいません。
大人しくて、あまり動かない仔犬がいたら、病気を疑うべきでしょう。

元気に走り回る仔犬はエネルギーの塊です。
その仔犬ときちんと向き合ってあげないと、
犬たちの犬生は、恐らくつまらないものになってしまうかもしれません。

人間の子供と同様、じっとしていては何も学習できません。
多くを経験してこそ、社会化にも繋がり、
沢山遊ぶことで、人との関わり方を学び、人との関係性を強めていくものです。

もちろん、犬種の特性もあります。
どちらかというと、あまり動かない愛玩犬タイプ。
動きたくてたまらない、中型の作業犬たち。
おっとりした大型犬などなど、
犬種によって、行動パターンは違いますが、
それぞれの個体特性に合わせて対応してあげないと、
欲求不満になったり、あるいは疲れすぎてしまったりと
精神的にも肉体的にも疲弊させてしまう可能性があります。

今目の前にいる犬にとって何が必要なのか。
よく話し合ってみることが大事ですね。

さて、我が家の犬たち。
小さいころから職業柄トレーニングが日課です。

自分の番が早く来ないかと、ジタバタするのを自制するのが大変な見習い。

202605131

正しい待ち方👇

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話が通じるようになるには、時間がかかりますね。

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2026年5月12日 (火)

犬の予測を利用する

「正の強化」メソッドで、犬に新しい行動を教える方法は様々ですが、
全てに共通していえることは、犬が必ず報酬を得られるということ。
つまり、頑張って正解を出せたら、必ずいいことがあると犬が学習することで、
犬は意欲的に行動を起こすようになり、
学習自体がスムースに進んでいくというわけです。

例えばハウストレーニング一つとっても、
犬は最初から「ハウス」などのキューを聞いてハウスに飛び込むわけではないので、
ハウスに入ると、楽しいことがあると刷り込むことが重要です。

そのためには、犬のお尻を押して無理やりハウスに入れるのではなく
犬が自らハウスに入りたい状況を作ってあげることがポイントです。

ちょっと覗いてみたら、美味しそうなオヤツが入っていれば、
犬は安全を確認してから、こっそりオヤツを食べて、直ぐに出てくるでしょう。

出たり入ったりが自由にできると学習すれば、
犬は頻繁にハウスの中を覗きに行くようになります。
宝くじではありませんが、「当たり」があるかもしれないからです。

安全だと犬が学習すれば、犬は頻繁にハウスを覗きに行き、
オヤツが落ちていれば中で食べるようになります。

そんな自発的な犬の行動に、「ハウス」というキューをさりげなく付けてあげれば、
犬は「ハウス」=「トリーツが入っている入れ物に入ること」と学習し、
「ハウス」と言われれば、自分からハウスに向かっていくようになります。

オヤツが無くても、ハウスに入れば、それこそ沢山褒めて、
ジャックポットと言われるくらい、あとからオヤツをハウスに入れてあげれば、
犬はハウスに入ることが楽しいことだとさらに学習していきます。

ハウスを利用するメリットは数多くあります。
人にとってだけでなく、犬にとっても大きなメリットがあるので、
年齢を重ねても、是非ハウストレーニングをやっていただきたいですね。


さて、今日は5歳の男の子のハウストレーニングでした。

お伺いする前から、ハウスの中でご飯を食べてもらうことをお願いしていたので、
伺ったときは、ハウスの中に身体半分まで入れるようになっていました。

そこで、コングにオヤツを詰めたり、ご飯を詰めたりしながら、
ハウスの魅力を高めたところ、なんと、ハウスの中に入ってUターンできるようになりました。

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ちょっと扉を閉めてみましたが、閉塞感を感じないで、オヤツが食べられました。
しかも、ハウスの滞在時間も少し伸びてきました。


最後は、ハウスに何も入っていなくても、自分から入ってUターンして、
期待のまなざしを向けてくれるまでになりました。

202605122

犬の学習能力って素晴らしいですね。

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2026年5月11日 (月)

犬と向き合うときは真剣に。

愛犬と遊ぶのはとても楽しいものです。
しかし、ついつい片手間になってしまうことありませんか?

よくあるのは、片手にスマホを持って、片手で適当に犬を撫でる。
スマホを見ながらの散歩。
というように、犬に意識がいっていない状況ってありませんか?

例えば、長年一緒に暮らしているのであれば、
お互い知り尽くしているので、
たまにそんなことがあったとしても、犬たちがハンドラーを見捨てることはありませんが、
そんなにまだ親しくなっていないのに、
適当な付き合い方をしてしまうと、
犬もそれなりの行動しか返してくれなくなります。

いつも適当な付き合い方しかしていないのに、
都合のいいときばかり頼みごとをしても
相手は聞いてくれないかもしれません。
つまり、呼んでも来てくれないとか。

例えばよくあるボール投げ。
ボールを投げて取りに行くのが楽しい犬は沢山いますが、
もしかしたら、投げ手があなたでなくてもよかったりしていませんか?
人間が手抜きで、持ってきたボールをただ投げ返しているだけだと、
犬はほかの、投げるのが上手い人の所にボールを持って行くこともあります。

犬は人が犬を観ている以上に人を観察しています。
どうすれば、自分の都合のいいように動かせるか、
いつもチャレンジしてきます。
そしてすぐに学習してしまいます。

犬のきもちを理解しつつ、上手に人と暮らすルールを教えながら、
遊ぶときは真剣に遊んで、初めて犬もハンドラーといることを楽しむようになります。

一方で、犬が一人でいることも我慢できるようにサポートしてあげることも大事です。
いつも一緒にいてあげることは出来ないのですから。


さて、昨日のパピーレッスン。
エネルギーが有り余っているLさんに付き合うのはとても大変ですが、
真剣に遊んだあとは、Lさんも疲れて休むようになります。

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お互いの生活のペースがつかめるまでは、日々模索しながらですが、
お互いよく観察することが重要です。

愛犬に見捨てられないよう、人間も努力が必要ですね。

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2026年5月10日 (日)

ドッグトレーニング:手の位置は重要

犬に行動を教えるときに使うルアーリングやハンドターゲットでは、手が犬にとっての道しるべになります。

ルアーリングであれば、手の中にオヤツが握られていることもあり、犬の意識は完全に手に集中してしまいます。

手を上手に動かすことで、犬は行くべき方向、やるべき動きを学んでいくわけですが、手の動きが少しでもズレてしまうと、犬に正しい動きを伝えられなくなってしまうので注意が必要です。

ちょっとぐらい、と思っていると、いつまでたっても犬が曲がって立っているなんてこともあります。

以前インスタにも載せていますので、動画を確認してみてください。

https://www.instagram.com/reel/DNauh7VzwIf/

202605102

さて、今日はドッグダンスのプライベートレッスンに伺ってきました。

スタート当初から、ヒールポジションやピボットターンなど、
犬の後肢の使い方の基礎を根気よく頑張っていただき、
効果的なツールでもあるプラットフォームも使いながら、
今日はフロントポジションを導入しました。

フロントポジションとは、ハンドラーと向かい合って、まっすぐに立つこと。

この「まっすぐ」がなかなか難しいのですが、
後肢のエクセサイズを沢山やっていただいたので、
上手に自分で修正することができます。

ルアーリングでフロントポジションにいざなったとき、
なぜかいつも座ってしまうことに疑問を持たれた飼い主様。

202605100

ルアーリングの手の高さを変えていただいたら、
座ることなく、綺麗にフロントポジションに入ってくることができたLさん。

202605101

犬には、わかりやすく伝えていくことが大事ですね。

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2026年5月 9日 (土)

犬と海外へ

犬を海外から輸入する話は別として、日本から犬を連れて海外に行く場合、
相手国の基準に従って、様々な書類を用意しなくてはいけないのですが、
それ以上に、日本に帰ってくるときの書類がとても大変という話をよく聞きます。

理由はなぜか?

一応、日本は狂犬病清浄国となっていることから、
海外から狂犬病を持ち込まないことに非常に重きを置いているからです。

これは、先ほど言った、海外から犬を輸入する際にも大きく影響してきます。
つまり、日本に海外から犬を入れるには、狂犬病の予防接種を行った後、一定期間の待機時間が必要となるため、結果として、3ヵ月齢の仔犬を入手することはできないということです。

ただし、輸出国が日本同様狂犬病清浄国の場合は、これにあたりません。

同様に、日本から犬を連れて海外に滞在し、また帰国するためには、相手国が狂犬病清浄国でない限り、出国時に狂犬病の抗体検査を行い、基準値以上の値が出ることが必須条件となります。

もちろん、狂犬病だけの問題ではなく、マイクロチップの挿入による個体識別や、他のワクチン等、個体の健康診断が行われ、必要書類をすべてそろえることが重要です。

何か一つ欠けていても、犬だけ帰国できないというアクシデントに遭遇してしまう可能性があるからです。


なぜこんな話を書くかというと、最近クライアントさんの中で、海外旅行も含め、愛犬と海外に出国し、また帰国する予定のかたが何人かいらっしゃるからです。

現に一人のクライアントさんの愛犬は、抗体検査の数値が基準に達していなかったため、予定日に出国できなくなってしまいました。

人のストレスが犬にも伝わり、ちょっと情緒不安定になってしまうことも。

再検査で抗体があがっていれば、問題なく出国、帰国できるので、今は検査の結果待ちです。
しかも、検査は血清を持ち込んでも、結果が出るのは1週間先。
抗体値があがらなければ、同じ血清で再検査を行う場合もあるとか。

また、個体によっては、狂犬病の予防接種をルール通りに行っても、抗体があがらない子もいるので、その場合は、海外旅行自体が出来なくなる可能性もあります。

いずれにしても、日本は他国よりかなり厳しいルールが適用されているので、世界を飛び回っているクライアントさんにとっては、大きなストレスになっているようです。

オーストラリアも同様に厳しいルールが適用されていると聞きます。

いずれにしても、帰国予定で海外に出国する際は、かなりのペーパーワークが必要となるので、早めの対応がお奨めです。

実は、数年前、我が家で1ヵ月近く預かっていたパピーさんも、海外への出国にあたり、どこでどう取り違えられたのか、必要書類がコピーだったとかで受け付けられず、出国直前にストップとなり、2週間近く待機を余儀なくされたことがありました。

その間、パピーさんはボーダー・コリーとの暮らしを満喫し、ボーダー・コリーのように走り回って過ごしていました。

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犬のストレスを軽減させるためにも、必要書類のチェックは最重要課題ですね。

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2026年5月 8日 (金)

パーソナルスペースのおはなし

犬も人間同様パーソナルスペースが必要なのをご存知でしょうか。

人間の場合、ある程度の空間のあるスペースで、自分の真横に人が立ったり、
あるいは、ガラガラの電車なのに、隣に座ってこられたらある意味恐怖を感じるものです。

つまり、人間には個々に心地よい状態でいるための空間が必要です。
親密な間柄であれば、肩が触れ合うほどの距離でも問題ありませんが、
見ず知らずの人間であれば、それ以上は寄って欲しくないと思うのは当然のこと。

犬同士でも同じです。
初対面の犬が、真正面から向かってきたら、警戒心や恐怖心を感じる犬は少なくないでしょう。

様々なものを受け入れやすい仔犬の頃は、距離感など無縁でも、
思春期を迎え、大人になってくると、パーソナルスペースはそれなりに必要になります。

もちろん、犬種や個体によってもその距離感は異なります。

犬同士を無理やり近づけるのではなく、
犬が自分から近づいて行かれる環境や、「嫌だ」と言える環境が重要になります。


さて、我が家のアシスタント、パーソナルスペースがかなり広いので、
自分から近づいていくことはあまりありませんが、
散歩中、距離を詰められそうになると、私の反対側に逃げます。
相手の犬が小さかろうと大きかろうと関係ありません。

広い公園で遭遇した場合は全く気にせず平常心が保てますが、
狭い路上でのすれ違いはかなりのストレスなので、
道の反対側に移動したりして、喧噪を避けるようにしています。

他犬を怖いと感じるようになったのは、
ドッグランでの噛まれたトラウマもあるようです。

集合写真の時は、必ず一番端で、みんなと距離をとったところにいます。
まだ子犬の頃、イベントの集合写真で、他の参加者たちと一緒に撮ろうとしたとき、
あまりの喧騒にビビッてしまったことも要因のひとつかもしれません。

202605081

最近は見知ったお仲間以外では、集合写真には入りません。

逆に見習いはパーソナルスペースが小さいので、
グイグイ行こうとします。
それはそれで、相手のあることですから、当然行かないように止めなくてはいけません。

犬たちのきもちを推し量ることも、ハンドラーの大事な仕事ですね。

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2026年5月 7日 (木)

分離不安の予防策

かつて、コロナ禍から通常の生活に戻ったとき、
愛犬の分離不安で困っている方々からご相談を受けました。

重度の分離不安を抱えてしまった犬たちに必要なのは
不安を取り除くための、習慣変容しかありませんでした。

そこで行ってきたのは、今まで自由に過ごしてきた家の中で、
安心できる場所を提供することでした。

安心できる場所があるとわかることで、
犬たちは、少なくても、家中を走り回って吠えたり、
玄関に一番近い場所で吠え続けることをしなくて済むようになります。


そうならないために、仔犬の頃から、安心できる場所として
ハウスやケージを利用しつつ、
その中でリラックスしたり、一人遊びが出来るようにサポートしていくことが
ハンドラーとしては重要な役割になります。

仔犬と暮らし始めると、「可愛くて仕方がない」とみなさんおっしゃいます。
当然です。
仔犬はかわいいもの。
だからと言って、いつも抱っこして歩いたり、
撫でまわしていることは仔犬の成長を妨げていることに気づいていますか?

人間は忙しいものです。
時には、犬と離れていなければいけません。

人間は我慢できますが、仔犬は我慢できるでしょうか。
急な環境の変化にとまどったりしないでしょうか。

小さいころから、一人でも不安になることなく、過ごすことも教えていかなければいけません。
時には、ちょっと心を鬼にしてみることも必要ですね。


さて、今日はシニアなMさんのレッスンがありました。

環境の変化やライフスタイルの変化から、
ひとりでお留守番ができないというご相談から始まり、
ケージを用意していただき、ケージの中で過ごす時間も悪くないと学習してもらうために、
ケージの中で、美味しいものをゆっくり食べてもらったりと
いろいろやっていただき、少しずつ一人の時間が出来るようになりました。

そもそも、人と関わることは好きでも、オモチャで遊ぶ経験のないMさんにとって
一人遊びはおろか、人ともほとんどオモチャを介して遊んでくれないので、
食べることが好きならばと、オモチャにオヤツを詰めることを提案してみました。

そこで、とりあえずあるオモチャに、オヤツが詰められるようにちょっと形を変えてみたところ、

202605071

なんと、ひとりで頑張ってオヤツを取り出そうとすること10分以上。

人間に頼ることもなく、楽しそうにオモチャを転がしながら
オヤツをゲットしようと頑張っている姿に、
飼い主様も喜んでくださいました。

成犬になっても、シニアになっても、犬は学習することができます。

ゆっくり、行動変容のお手伝いをしていきましょう。

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2026年5月 6日 (水)

ドッグトレーニング:繰り返し練習の重要性

犬に新しい行動を教えるときは、通常家の中で行うことが多いものですが、
実際は家の中だけでなく、外でも出来るようにならないと意味がありません。

もちろん、訓練所などで教わる場合もありますが、
訓練所内での練習と日常生活は異なるので、
そのあたりのすり合わせも重要になってきます。

基本は、刺戟の少ない場所で、基本トレーニングをきちんと伝え、
出来るようになってきたら、刺戟を少しずつ増やしながら、成功体験をサポートしていくこと。

急に刺激満載の場所でやらせようとしても、犬は気が散ってしまい、
人の声など耳には届きません。

家の中(馴れた場所)で出来るようになったら、外でも出来るようにしていくことが大事ですね。


さて、今日は午前と午後でボーダー・コリーのレッスンがありました。
まだまだパピーのLさんと、思春期真っ盛りのBさん。
それぞれ課題は違いますが、目指すところはひとつ。

飼い主さんの日々の頑張りで、今日は2頭ともとても進化している様子を観ることができました。

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やればできる。
練習量は裏切りません。
自信をもって、今やっていることを続けていきましょう。

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2026年5月 5日 (火)

仔犬の社会化

犬が人間社会でストレスフリーで暮らしていくのはなかなか大変です。
そこで、子犬の頃から「社会化」を行っていくのですが、
どの犬も同じではありません。
なぜなら、犬種の特性や個体差によって、その犬に必要なものは違うからです。

犬種特性を理解していれば、ある程度の予測はつきますが、
個体による差はなかなか見抜けないので、
後手後手に回ってしまうこともあるでしょう。

それでも、その兆しを見たら、予防策を取る必要があります。
犬が繰り返し同じ行動を取るようになれば、それは犬にとってなんらかの報酬になっているので、なかなか払拭できません。

そうならないためには、ある意味古典的条件付けによって対処していく必要があります。

要は犬をよく観察すること。

Aちゃんは〇〇に執着するけれど、Bちゃんは気にしない。と言うこともあります。
その犬にとって必要な対策を講じていくことが大事ですね。


さて、昨日は思春期のSさんのお散歩レッスンがありました。
小さいころは、外が怖くて本当に歩けなかったのですが、
ロングリードを使ったり、大丈夫を増やしなが練習してきて
楽しく歩ける場面も増えてきました。

今でもおうちが好きなことには変わりありませんが、
外でも少し余裕が出てきました。

以前は子供を見るとなぜか自分から喜んで突進していたのが、
少しずつ景色の一部と認識できるようになり
落ち着いてスルーできるようにもなりました。

犬に対しても、怖いトラウマを作っていないので、
興味は示しても、大騒ぎもしなくなりました。

間もなく海外生活になるSさん。

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外でも、ハンドラーの声が耳に届くようになり、
オヤツも口にできるようになりました。

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いろいろなものに動じないでいられるように、出来る限りサポートしていきます。

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2026年5月 4日 (月)

ドッグダンス:身体を馴らす

昨日、犬がハンドラーの両側を歩けるようにするといいでしょうという話を書きました。
つまり、身体をバランスよく使うために、ハンドラーの左側でも右側でも落ち着いて歩けるようにしてあげるといいでしょうというお話。

人間も、いつも同じ方向を向いていると、からだがゆがむ可能性があります。
例えば、ダイニングテーブルに座ったとき、いつも右側にテレビがあるのか、左側にテレビがあるのかによって、顔の向きは変わってきます。

家族がいる場合、大体座る席は決まっているものです。
そうなると、いつも同じ方向ばかり見ていることになってしまい、
反対側を向くと違和感があったりするものです。

そうならないために、犬もハンドラーの左や右にいることに馴らしてあげることで、
身体の使い方がバランスよくなるというもの。


ドッグダンスでは、様々なトリックやムーヴを教えるますが、
ある意味、身体がその動きに馴れないとマスターできないものもあります。

例えば、「お手おかわり」ひとつとっても、
日常的に4本の足に重心をかけている犬が、
前肢1本あげることで、残り3本でバランスをとらなければいけなくなるわけです。
体幹がある犬は、1本あげたところでどうってことはありませんが、
そうでない場合は、あげた前足を直ぐにおろそうとしてしまいます。
そうならないためには、3本の足でも、バランスが取れるように、
少しずつ持続時間を伸ばしていくことが重要です。

ましてや、2本の前肢をあげる「Sit up(チン)」などは、
すぐにマスターできるものではありません。
安定感よく座っていながら、前肢を持ち上げても、よろけないでいなければならないからです。

時間をかけて、犬がストレスを感じないように教えていきましょう。

※犬種によっては、さらっとやってくれる犬もいますし、個体差もあります。

さて、我が家の犬たち、まだ「Sit up」は未完成。
アシスタントは以前からやっていたので、ちょっと離れても、自分から立ち上がりますが、

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当然、10メートル離れた遠隔では無理。

一方見習いはまだまだルアーリング。

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そもそも、きちんと座っていなければできません。
体幹も鍛えていきましょう。

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2026年5月 3日 (日)

犬は右側?左側?

服従訓練などでは、通常犬はハンドラーの左側にいることが多いものです。
いわゆる、ハンドラーの左側で座っているのがディフォルトの状態です。
訓練競技などでは、一般的に、「脚側停座に始まり脚側停座に終わる」と言われているので、
犬のトレーニングを始めるときは、犬に左側に来るように教えていきます。

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しかし、一般の飼い主さんの場合、「いつもどちらにつけてお散歩していますか?」とお聞きすると、
左に特定されているわけではなく、右側だったりすることもよくあります。

個人的には、競技会に出ないのであれば、右だろうが左だろうが、どちらでもいいと思っているので、一緒に並んで歩くことを教えるときは、右側で教えることもあります。
要は犬が右でも左でも、きちんと言われた方のポジションを理解していればいいのです。

ところが、実際に犬と歩き始めると、犬が右に行ったり、左に行ったりと、右往左往していることもあります。
犬のサイズの問題もありますが、あまり左右に往ったり来たりすると、ハンドラーが歩きづらかったり、周りを歩いている人の迷惑になってしまうこともあるので、犬には左右どちらか、あるいは、両方のポジションを教えておくといいと思います。

例えば、左につけて歩いているとき、左横を車がかすめていくような場面では、犬に右側に移動するよう伝えることもできますし、歩道で信号待ちをする際も、車が往き来する側ではない方に犬を座らせておく方が安全です。


日常的な場面に限らず、訓練で、左側ばかりにいる癖が付いていると、犬の顔をあげる向きがいつも同じ方向になってしまって、バランスに偏りが出ることもあります。
両方教えておいてあげると、いいでしょう。

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WCRL規定に限らず、FCI規定のラリーオビディエンス競技では、左と右両方の脚側が求められるので、日常的に左右のポジションを練習せざるを得ませんが、犬の健康面を考えると、とてもいいことですね。

犬にも人間の右利き、左利きのように、利き足を持っている場合があるようです。
ちなみに我が家のアシスタントは、黙っていると勝手に左周りをします。
敢えて右回りをお願いすると、だんだん円が小さくなって、途中でやめてしまいます。

我が家は羊追いを生業としていないので、どちらも同等に動けるようになる必要はありませんが、
左右ある動きは、同じように動けるようになるとバランスよく身体を使えるのではないでしょうか。

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2026年5月 2日 (土)

小型犬の仔犬と他犬との挨拶

仔犬がお散歩デビューすると、様々な刺激に惑わされて
なかなか前に進めないのはよくある話です。

特に小型犬の場合は、おうちの中だけだった世界が急に広がり、
見るもの聞くもの匂うもの全てが好奇心の対象であると同時に
警戒心の対象となります。

抱っこ散歩やカート散歩の手順を踏んでいても、
実際自分の足で歩くとなると、それなりに状況は変わります。

地面の素材の違いだけでも戸惑ってしまったり、
どこかで犬の鳴き声がすると、釣られて吠えてしまったり、
車や自転車など、動くものの刺戟も大きく影響したりするものです。

特に、犬同士の挨拶は、相手の犬の状況がわからないので、
むやみに近づけるのは危険です。

相手の飼い主さんが、自分の犬の性格を知ったうえで、
挨拶をさせてくれることもありますが、
敢えて近寄ってこないような場合は、仔犬が苦手な犬だったりするので
仔犬が行きたがっても、向かって行ってしまうことが無いようにしましょう。

いつも書いているように、そもそも犬の社会化においては、
他犬と仲良くすることが目的ではなく、他犬がいても平常心を保てることです。
従って、無理やり挨拶をさせるのではなく、安全が確保でき、
仔犬も好奇心を持って近寄っていこうとしているときに限られます。

怖がっている仔犬を、「大丈夫だから」と無理やりリードを引っ張って近寄せるのは禁物。
仔犬自身が、「大丈夫」と確信するまで待ってあげるといいでしょう。

特に相手が大型犬など、サイズが全く違う場合は、
アクシデントで仔犬が怪我をしてしまう可能性もあります。


さて、今日は生後5か月のパピーさんのお散歩レッスンがありました。
もともと警戒心が強いので、石橋を叩くタイプ。
オヤツが助けになることもあれば、まったく役に立たないこともあります。

今日のPさんは、大好物のオヤツがまったく食べられなかったので
メンタルはいっぱいいっぱいの状態。
パパについて歩くだけでも上出来です。

202605021

たまたま遭遇した犬たちが大変大人しい子たちだったので、
興奮しすぎることなく、ちょっと挨拶をさせてもらうことができました。

飼い主さんによっては、スルーしてくれるので、
当然落ち着いてやり過ごすことも教えていきます。

いい経験値を増やしていきたいですね。

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2026年5月 1日 (金)

「お手・おかわり」の話

犬を連れていると、遭遇する子供によく言われるのが、「お手・おかわり出来る?」

先日も某番組内で、某コメンテーターが「お手・おかわり」は犬のしつけで最初に教えるんじゃないかと言っていました。
そう思っている人は少なくないのでしょう。

しかし、現実的に必要が無いと思っている人は教えないそうです。
いわゆる「芸」のようなものなので、しつけとは関係ないからでしょう。

「芸」、つまり「トリック」はドッグダンスなどでは不可欠なので、
我が家は当然「お手・おかわり」も教えますし、一般的な飼い主さんも、「かわいいから」という理由で
「お手・おかわり」を教える人は少なくないようです。

先日伺った小型犬のお宅では、その日はオーナー様が不在で
(成人した)お嬢さんが対応してくださったのですが、
トレーニングを観ていて、「お手・おかわり」を教えて欲しいとおっしゃいました。

ということで、とりあえず左前足を上げるという動きを引き出すことから始め、
レッスン中に、言葉のキューとハンドシグナルで左前足をあげるところまでできるようになりました。
後半はお嬢さんにやっていただいたところ、大変喜んで下さり、
何度もやってくださるので、当分は必ずオヤツをあげてくださいとお願いしました。
正解を繰り返し出してもらえれば、すぐにマスターすることでしょう。

左右ある行動を教えるときは、ある程度片方の概念を理解してから
もう片方を教えてあげないと、犬が混乱することがあります。

つまり、最初から、「お手」「おかわり」と左右続けてやってしまうと、
必ずどちらか適当にあげてしまうことが発現したり、
ハンドラーも褒めるタイミングがずれてしまったりすると、
犬はどちらか挙げておけば問題ないと学習してしまいます。


トリックは、一般的には実用性がないかもしれませんが、
教える過程が犬とのコミュニケーションの時間なので、
犬が退屈そうにしていたら、誘ってみるといいかもしれませんね。

アシスタントはダンスはほぼ引退なので、今さらトリックを教える必要もないのですが、
たまに、こんなことをして遊んでいます。

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