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2026年3月 9日 (月)

オヤツ(食べ物)をあげるだけでは犬の学習は進まない。

正の強化(Positive Reinforcing)トレーニングでは食べ物など、犬にとって報酬となるものをご褒美として使いながら行動を教えていきます。

食べ物を使ったトレーニングは今では当たり前のようになっていて、一般の飼い主さんもオヤツを使って愛犬に何かを教えています。

しかし、ちゃんと食べ物を使っているのに、いつまでたっても食べ物が無いと犬が行動してくれないことでストレスを感じている飼い主さんは少なくありません。
なぜ、覚えてくれないのか。

愛犬にオスワリを教えているとき、手にオヤツを持って誘導するのはよくあることで、何の問題もありません。

しかし、「オスワリ」が出来るようになっても、オヤツを手から離さず、犬の口に放り込んでいると、犬は手の中のオヤツを確認してから「オスワリ」するようになります。
なぜでしょうか。

食べ物は多くの犬にとっては好物なので、行動を学習するための報酬として使えることから「強化子」と言われています。
さらに、ただの「強化子」ではなく、「一次強化子」と言われ、犬にとっては大好物とも言えます。

しかし、「オスワリ」が出来たからと、一次強化子だけを与えられた犬は、だんだんとハンドラーの手元に一次強化子が無ければやらなくなります。

そこで、「一次強化子」の前に、一次強化子がやってくると犬に伝えるための「二次強化子」なるものを使うことで、犬は目の前に「一次強化子」が無くても、「二次強化子」を確認することで、学習するようになっていきます。

では、「二次強化子」とはなんでしょう。

それは、クリッカーと呼ばれる単一の音であったり、「YES!」や「そう!」というハンドラーの誉め言葉です、別名「マーカー(マークするもの)」とも呼ばれています。

なせ誉め言葉なのに、「おりこうさん♪」や「上手にできたねぇ♪」ではいけないのでしょうか。
それは、犬を褒めている間に、犬が違うことをしてしまうと、犬は何を褒められたのかわからなくなってしまうからです。
そのために、単一の音であったり、短い言葉が、犬の正解のタイミングに合わせて伝えることが出来るとされています。

ある一定の行動を学習してしまえば、毎回クリッカーを使う必要はなく、ふつうに「おりこう。」や「いいねぇ」という言葉で褒めてもかまいません。

「二次強化子」は学び手である犬がわかりやすいように伝える単なる「強化システム」なので、このシステムを犬が理解できれば、ハンドラーが手にオヤツを握っていなくても、犬はちゃんと出来るようになるわけです。

今日はちょっと難しい話をしました。
っが、犬の学習理論などを知らずに犬に教えるのと、わかっていて伝えるのでは、犬の学習スピードは変わります。
まぐれで出来るようになるのではなく、ちゃんと犬が理解していることが犬にとってもやさしい教え方なので、オヤツが外せないと悩んでいる方はちょっと試してみてはいかがですか。


そもそも、日本人は褒めるのが苦手です。
西洋人のように、大きな声で感情を表すのが苦手なのと同じで、犬の褒め方も下手なので、なかなか犬には伝わりづらいものです。

きちんと褒めてから、ご褒美のオヤツをあげてみましょう。


さて、今日は1歳ちょっとのRさんのプライベートレッスンがありました。

前回のレッスン以降、飼い主さんが頑張ってくださったので、大分落ち着いて人の話が聴けるようになってきたRさん。
お散歩中も、飼い主さんがきちんと褒めてあげると、飼い主さんへの意識も高くなっています。

202603091

集中力もよかったので、今日は「オスワリ」持続を導入。

202603092

まだまだ若いので、日々の繰り返しが大事ですね。

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