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2025年11月 2日 (日)

犬に任せすぎていませんか?

作業犬でなかったとしても、犬は仕事をするのが好きな動物です。
こちらが頼んでいないことも勝手にやっていたりするものです。

よくあるのが「番犬」。
家の中にいても、窓辺から外を行きかう他犬や車、人などを見て吠えたて、視界から消えていくのを見て、「追い払ってやった」と思っている犬は少なくありません。
いつまでたってもいなくならないと、ずっと吠え続けることになってしまいます。

こんなお仕事は普通はあまりお願いしていないにもかかわらず、犬は勝手にやりはじめ、仕事にしています。

やって欲しくないと思ったら、犬の視界に道行く犬や車などが見えないようにしておくことで、犬はその仕事をやらなくなる可能性があるので、環境を変えてあげることが必要なときもあります。

犬の警戒心は、思春期に入る前あたりから芽生え始めるので、そのタイミングで社会化をたくさん行うのもひとつですが、もし出始めてしまったら、先ほどのように環境を変えることも含め、ある程度ハンドラー主体で物事を決めるというルールを伝えてあげる必要があります。

つまり、犬任せにしないということです。

家のドアから勝手に外に出る。
散歩で犬が行きたい方向に行く。
要求されたら応じる。
犬が拒否したらやらない。

こういったことが起きないように先手を打つ必要があります。
これは、犬に嫌なことをするということではなく、
犬にとって嫌なことを減らしていったり、
犬に、「ハンドラーがいいと言ったらやっていいんだよ。」という新しいルールを教えることです。

小型犬であれば、多少勝手に動かれても、リードをちょんと引っ張れば人間の方が当然力がありますが、30キロを超える大型犬になってくると、犬に引きずられて怪我をすることもあります。
自分だけでなく、他人を怪我させてしまわないとも限りません。

そういったことを減らす意味でも、全てを犬任せにするのではなく、犬がハンドラーの提案を聞きやすい関係性を作っていくことが重要です。

力で言うことを聞かせるのではありません。
ある意味、動きを止めてあげることで、こちらの意図を伝えていくことも大事です。


さて、今日は3歳のKさんのプライベートレッスンがありました。
食べることが好きで、動くことが好きで、遊ぶことが好きで、とても意欲的にトリックも覚えていきます。
しかし、若干テリトリーの意識が強いので、外から来るもの、近寄って来るものに対して警戒心が出てしまいます。
ハンドラーのことも忘れてしまうほどです。

一緒に歩いていても、自分のペースで歩こうとするので、ちょっと歩き方を変えてもらうことにしました。

最初は戸惑っていましたが、「これが新しいルールですよ」と伝え続けていくことで、納得してもらうこともできるはずです。

202511021

要は、あきらめずに伝え続けていくこと。

そして、ちゃんと出来た時はきしっかり褒めてあげることも大事ですね。

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