パターンを崩すことも大事
犬に行動を教えるときは、ひとつずつ教えてくださいと昨日書きました。
一つ一つ別個に教えた行動を組み合わせることで、
様々な複雑な行動にもつなげていくことができます。
ドッグダンスのルーティンとはそんなもので、
それぞれをつなげることで、流れるように様々なムーヴを犬が出来るようになります。
その一連の動きを「シークエンス」ともいいますが、
ある程度流れが出来てくると、流れのパターンでも繰り返し練習します。
例えば、1のムーブ、2のムーブ、3のムーブ、4のムーブと言う組み合わせがあれば、
1~2をつなげて練習したり、2~3をつなげて練習したり、
最後は1~4までつなげて練習したりと、
様々なパターンで練習していきますが、
何度も練習を繰り返していけば、犬は当然次の動きを予測するようになります。
つまり、1の動きをやったあとは2が来て、次は3と言うように覚えてしまうので、
場合によっては、ハンドラーがキューを出す前に勝手にやるようになります。
しかし、ドッグダンスに限らず、様々なドッグスポーツの課題は
ハンドラーのキューがあって初めて行動に移すものでなければいけません。
勝手にやっていれば、ハンドラーのキューを聞かないで、勝手にやることになるからです。
そこで、ハンドラーとしては、いつも同じ練習をするのではなく、
時には違うことも言うようにします。
そうしないと、犬は単に行動のパターンを覚えたのであって、
行動のキューを理解していないかもしれないし、
ハンドラーの声など耳に届いていないかもしれないからです。
よくあるのが、ご飯の食器を手に持ったハンドラーが、
「オスワリ、お手、お変わり、フセ、マテ、ヨシ!」と言ってご飯をあげていると、
犬は食器を持ったハンドラーの前で、勝手に全部やるというケースです。
確かに犬は賢いので覚えてしまったのでしょうが、
「勝手に」やって、ご飯をもらおうというのはちょっと違います。
というか、そもそも、無条件でもらえるはずのご飯を、仕事をしないとあげないというのも
どうかと思うのですが・・・。
いずれにしても、犬はパターンで覚えてしまうと、融通が利かなくなることがあります。
今朝の練習で、見習いにドッグダンスのルーティンをお願いしたところ、
前進して前を向くところまではよかったのですが、
次はこれでしょ?
と、勝手にターンしてしまいました。
私がお願いしたかったのは、まっすぐまた私の足の間(センターポジション)に
戻ってきてくれることだったので、ちょっと違います。
そこで、それではないよ。と伝えながら、何度か繰り返すのですが
出てくる答えは同じ。
頭がもう固まってしまっている感じでした。
仕方なく一度中断して頭を冷やしてもらいました。
人間と同じで、思い込んでしまうと、なかなか行動が変えられない見習いです。
様々なパターンで練習していきましょう。
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