大きな音で脅かさないで。
興奮して、人の声が届きづらい犬に声を届けたいときはどうすればいいのでしょうか。
興奮には様々なものがあります。
ポジティブなものであれネガティブなものであれ、様々なシチュエーションで犬は興奮します。
そんな犬の興奮を鎮めたいときはどうすればいいのでしょうか。
例えば、我が家の見習いは他犬と遭遇したとき、挨拶したくてウナギ踊りをすることがあります。
こんなとき、言葉で何か言っても、刺戟が強すぎる(相手との距離が近すぎる)と声が届きません。
多少距離が取れている場合、最近では「ダウン(フセ)」のキューで、とりあえず突撃を防ぐことが出来るようになりましたが、距離が取れないときは、「行くよ。」ととりあえず声掛けをしながら、リードやカラーを持って、相手と距離を取ります。
距離が取れて、刺戟の度合いが軽減すれば、我に返ることができるからです。
しかし、興奮している犬を我に返らせる方法として、かつて、恐らく20年ぐらい前でしょうか。
とあるテレビ番組の中で、訓練士が使った方法は、重ねたアルミの灰皿を犬に投げつけるというものでした。
犬は目の前に灰皿が飛んできて、大きな音がした時点で、とりあえずハッとして吠え止みました。
しかし、当然一回では治らないので、何度も繰り返し、吠え止んだというストーリーだったようです。
人一倍聴覚のいい犬たちに向けて、大きな音がするものを投げつけるというこの方法は果たしてどうなのでしょうか。
私はこの方法を使ったことがありませんし、使う気もありませんが、このようなことが繰り返された犬のきもちはどうなるのでしょうか。
何かを投げつけてくるハンドラー(飼い主)に対する信頼感はそこなわれないのでしょうか。
あるいは、大きな音を聞かされた犬たちは、音を嫌悪刺激と理解し、音響シャイになる可能性はないのでしょうか。
かつてハンドラー(飼い主)がやったとわからない天罰方式が有効と言われたこともありました。
ほんとうにアクシデントで起こった天罰の結果、たった一度のアクシデントで犬がその行動を止めたという事案がありました。
それは、犬がクレートから出ようとしたら挟まって痛い思いをしたというものです。
その犬は、その後はクレートの扉が全開にされないと、クレートから出てこなくなったそうです。
ある意味トラウマと言えるかもしれません。
これはとてもレアなケースです。
犬は賢いので、何度も天罰もどきを繰り返されれば予測するようになり、誰がやったかもわかるようになります。
いずれにしても、嫌悪刺激を繰り返し犬に与えることは、犬にとってストレスになることは明らかなのでお奨めできません。
たとえ時間はかかったとしても、犬にやって欲しい行動を教えた方が、犬にとってはストレスレスですね。
さて、我が家のアシスタント、今まではインターホンに全く反応しなかったのに、見習いがやってきてから吠えるようになりました。
吠える原因は、私がインターホンに応対して、部屋を出るからです。
我が家の犬の場合、インターホンが鳴ったら外から人が来るという概念は全くありません。
居室は3階なので、来訪者と出会うことは全くないからです。
そこで、私がやることは、インターホンが鳴って、アシスタントが一声を発したら、トリーツを一掴みして、ハウスに投げ込んで部屋を後にすること。
「ダメ!」などの声掛けは一切しません。
アシスタントはハウスに飛び込んでトリーツを食べるだけ。
用が済んで部屋に戻ったときアシスタントは平静に戻っています。
これを繰り返すことで、一瞬興奮したとしても、長引くことはなく落ち着かせることができます。
今日来客があったとき、アシスタントは一瞬吠えたのですが、私が慌ててトリーツを投げ入れるのを忘れても、吠え続けることはありませんでした。
もちろん、次回は忘れずに投げ入れます。
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