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2025年10月21日 (火)

遠隔作業は日常的にも有効です。

オビディエンス(服従訓練)やドッグダンスなどのドッグスポーツに限らず、様々なドッグスポーツでは、遠隔作業が必須です。
遠隔作業とは、ハンドラーと犬が離れていても、あるいはアイコンタクトが取れていなくても、犬がハンドラーのキューで作業するというもの。

作業にはいろいろな種類があります。
何かを探す。
言われた方向に移動する。
言われた動きをする。
などなどです。

しかし、競技やドッグスポーツに限らず、実は日常生活の中でも、犬に遠隔作業をお願いすることがあります。
「持ってきて」などの「持来」です。

ハンドラーに頼まれて、ハンドラーから離れた場所にある何かを持ってくるのは、立派な遠隔作業です。
もちろん、それは犬のオモチャかもしれないし、お父さんに頼まれた新聞かもしれないし、お母さんに頼まれた眼鏡ケースかもしれません。
いずれにしても、ハンドラーの元から離れて、言われた作業をするのは遠隔作業です。


さて、今日は朝の散歩の帰りに、夕食のおかずを買いにスーパーに寄りました。
早くから開いているのは有難いです。

犬たちは店の近くのガードレールに短く係留し、座って待っているようにお願いしました。

幸い早い時間で人通りも少ないこともあり、見習いにとっての刺戟は少ない予定でしたが、それでも何人かは犬たちの前を通り過ぎます。

急いでレジを済ませて戻ってくると、今回珍しく2頭が私が消えたスーパーの方を凝視しながら座っていました。
頑張っているなと感心していたら、通りがかりに見習いと目があった人がいたようで、見習いが立ち上がって尻尾をブンブン振り始めました。
そこで、「アデル!スィット!」と言ったら、アデルが慌てて座りました。

それを見たスーパーのお客さんが、「えっ?こんなに遠くからでも座るんですか?」と。

「はい。座らないと困ります。」

犬たちにちゃんと伝えてあれば出来るようになるのですが、出来ないと思っている人が多いので、犬たちは学ぶ機会を与えられないことも多いようです。

街中のように刺激の多いところで教える必要はありません。
おうちの中でソファにくつろいでいるとき、近くでまったりしている犬に「オスワリ」や「フセ」と言ってみたら、やってくれるかもしれません。

出来なかったら、すぐ目の前でもう一度言って成功できたら褒めて、今度は一歩下がって同じように言ってみるということを繰り返しているうちに、「オスワリ」はハンドラーがすぐ目の前にいてもいなくても、腰を下ろすことに変わりはないと犬たちは学習することができます。

ちなみに、見習いには遠隔のサイドステップを教えています。

202510211

最初は目の前のポジションから、少しずつ距離を取って、今は5メートルぐらいでしょうか。
目標は15メートルくらい。
ゆっくり伝えていきましょう。

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