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2025年10月16日 (木)

意欲も大事だけど・・・。

愛犬と一緒にドッグスポーツを楽しもうと思ったとき、
誘っても来てくれない愛犬より、ハンドラーのそばから離れず常にハンドラーに集中してくれる犬の方が、絶対楽しいに決まっています。

しかし、実際一緒にドッグスポーツを始めてみると、
意欲だけではうまくいかないことに気づきます。

なぜでしょう。

やりたがりの犬たちは、自分が動きたいので、ハンドラーのキューを聞くことなく、予測で勝手に動いてしまったり、好きなことばかりするようになったりしてしまうことがあります。

動きの速さに惑わされ、「意欲的な犬」と評価されることもあるでしょうが、「意欲」だけでは作業はできません。
人で言えば、人の話を聞かないで、勝手に動いてしまうような「そそっかしい」タイプとも言えます。

そうならないようにするにはどうすればいいのでしょうか。

そもそも、じっとしていられない犬の場合、「落ち着く」ことを教えるのが一番。
喜びを分かち合うのは大事なことですが、犬が勝手に先走ってしまうと、ハンドラーとの作業は成立しません。

「落ち着き」は、「マテ」や「フセ」と言ったキューだけでは教えられません。
犬自身が、どうすればいいのかを理解する必要があるからです。

「マテ」と言われてじっとしていることができても、言われなければじっとできないのでは困ります。


さて、今日はDogLifeDesignさんで、ドッグダンスのグループレッスンがありました。

若いボーダー・コリーのKさんは、とても動きが機敏で、何をやらせてもうまくできる、人間で言えばスポーツマンです。
しかし、やりたい気持ちが先行して、一人でぐるぐる回ってしまう。
ボーダー・コリーという犬種ではよくあるパターンです。

しかし、ボーダー・コリーだからみんなやるわけではありません。
我が家では、動きの機敏な見習いに比べ、アシスタントの方がぐるぐる回ります。

落ち着いて話を聞いてもらうには、まず止ってもらうこと。
それも、「マテ」や「オスワリ」など言わなくても、落ち着いてハンドラーの声に耳を傾けられるように、自発的に止まることが重要です。

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Kさんには、そんなことも学んでもらう時間となりました。

そのためには、ハンドラーの忍耐と根気も欠かせませんね。

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