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2025年10月 6日 (月)

言葉のキューはなぜ重要なのか。

通常犬に行動をお願いするときは、言葉のキューを使います。
「オスワリ」や「フセ」などを初めとして、「持ってきて」や「ハウス」など、様々な行動に対して言葉のキューで伝えます。

言葉のキューを教える過程で、ハンドシグナルやボディシグナルを併用することはよくありますが、最終的には言葉のキューだけで意味を伝えてあげることが犬にとってはわかりやすいです。
なぜかと言うと、人は無意識に手足を動かしているので、ハンドシグナルやボディシグナルに犬が頼ってしまうと、ハンドラーが意図していないことを伝えてしまう可能性があるからです。

ドッグダンスでは、足の間をくぐりながら歩く「ウィーブ」というムーヴがあります。
ここで大事なのは、ハンドラーが足を踏み出した瞬間に犬が勝手に足の間を通り抜けないこと。
つまり、犬が予測して動くことが当たり前になってしまうと、
ハンドラーは通常の脚側行進のつもりで足を踏み出したのに、犬が勝手に足の間をくぐってしまうことで、ルーティンの構成が崩れてしまうことになりかねないからです。

ドッグスポーツでの犬の「先読み」は致命的なときもあるので、言葉のキューを冷静に聴く練習も重要です。
つまり、ハンドラーの体の動きだけで犬が反応しないような練習です。

もちろん、遠隔作業では、ハンドラーとの距離があるため、言葉のキューに頼れないときもあります。
そんなときは、言葉のキューだけでなく、目視で確認できるようにハンドシグナルやボディシグナルを使用することもありますが、基本は言葉のキューを理解しておくことが、犬にとっては混乱しづらくなります。


さて、我が家の見習い、様々な「ジャンプ」ムーヴを教えていますが、ハンドラーが手を伸ばしただけで勝手に跳んだり、足を上げただけで跳んでしまうと、曲のタイミングに合わなくなることもありますし、犬が自分のペースで焦って動くことにもなるので、出来れば避けたいところ。

今日は勝手に跳ばない練習。

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202510061

冷静にハンドラーの声に耳を傾ける習慣がつくといいですね。

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