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2025年10月24日 (金)

トイレトレーニングのはなし

何度も何度も書いていると思いますが、先日たまたま目の当たりにしてしまったので、リマインド。

とあるインドアドッグランでの話。
天気が悪かったこともあり、アウトドアのドッグランで遊べない犬たちがインドアを利用していました。
全く問題ありません。

ところが、入ってくるなり、あちこちでしゃがんで屋内ラン内に排泄する犬たち。

インドアドッグランの入り口には、中で排泄をしないよう、外で済ませてくるように書かれています。
しかし、ラン内には備品として、トイレシーツやビニール袋も設置されています。
愛犬のトイレのタイミングを理解していれば、悪天候の外でなくても、中に入ってからシーツを敷いて、排泄を促すことができます。
なぜそれをやらないのでしょうか。

屋内で排泄されたものは当然染み込みません。
トイレシーツで吸収させたとしても、取り切ることはできませんし、当然匂いも残ります。

パピーや体調の悪い犬やシニア犬ならまだしも、若い犬たちなのに、トイレトレーニングが出来ていない。
屋外ではなく屋内という意識もないのでしょうか。

「トイレトレーニング」を、トイレシーツの上で排泄をさせること。と勘違いしている人がいます。
それはそれで、犬のためにトイレシーツを持ち歩けばいいのですから問題ないと個人的には思っています。
誰にも迷惑をかけないので、狭い日本(特に都会)では、推奨されるかもしれません。

しかし、実際のトイレトレーニングは、「オスワリ」や「オイデ」などのキューと同じで、排泄のキューを犬に教えることです。

人の迷惑になりそうな場所で粗相してしまうことがないように、あるいは、大事な時に排泄したくなることがないように、犬が我慢できなくなる前に、トイレを促してあげることがトイレトレーニングです。

人間の子供も、「あ~ぁ。」となる前に、親は子供にタイミングを見計らって、「トイレ行こうか?」と声をかけるのは当たり前のことです。
そうすることで、赤ちゃんの時は不可欠だったオムツも外せるようになるわけです。
犬も同じですね。

西欧の一戸建てのように、裏口のドアからバックヤードに出てトイレを済ませて来られるなら楽ですが、日本の住宅事情ではなかなか難しいので、散歩前や散歩中に済ませることが一般的です。

その際のトイレの声掛け(キュー)を犬にきちんと理解させてあげることが、犬にとっても人間にとってもストレスは軽減されます。

トイレのキューが理解できていれば、家の中であろうと外であろうと、環境が整っている場所で声掛けすることで、犬は我慢することなく排泄ができます。

小さいころから、排泄時にさりげなく声掛けをしていくことで、排泄行為と、排泄のキューがリンク付けされ、最終的にトイレトレーニングが完成するわけです。


さて、先日お伺いした、生後3か月のパピーさん。
昼間は、なかなかケージ内のトイレを利用してくれないということだったので、寝起きや食後、遊んだ後などのタイミングで、ケージから出すのを少し待って、トイレのキューを声掛けしてあげてもらったら、ケージの中のトイレでもちゃんとできるようになったとのこと。

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※ハウスは寝る場所と認識できているので、レッスンの終わりは、ヘソ天で寝られるほどの大物です。

要は飼い主の根気ですね。

実は我が家の見習い、散歩前にトイレを済ませていきますが、散歩でよく動いた後、急に催すことがあります。
大きい方は我慢できないので、横断歩道の上だったりすると大変です。
そこで、2度目の排泄の気配を感じたら、早めに安全な場所で声をかけ、大惨事にならないようにしています。

どのタイミングで催すかは、ちゃんと観察していると分かるようになりますよ。

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