« ディストラクションのレベルを知る | トップページ | マットトレーニングの目標とは。 »

2025年7月16日 (水)

教えたいこと、ちゃんと伝わっていますか?

犬と暮らし始めると、様々なことを犬に教えなければいけないことに気づきます。
つまり、何も伝えなければ、犬はトイレの場所を認識することもできず、飼い主の気持ちが伝わらなければ、人にとって好ましくないとされる行動をいつも叱られ続けることになり、人と暮らすことの楽しさを犬に伝えることはできません。

さらに、意思の疎通がうまくいかなければ、SNSで流行っているような様々なトリックを教えようとしても、犬にとっては楽しくない苦痛の時間になってしまいます。

例えば、犬と暮らすと教えたくなるとよく言われる「お手・お変わり」。
お互いの共通言語がなかったり、犬の習性や学習理論を知らなければ、言葉の通じない犬に「お手、お手!お手!!」と繰り返しながら、犬の前足を急に掴むといった行動を取ってしまったら犬はどう感じるでしょうか。

そもそも、前足を触られるのが苦手な犬は沢山いるので、一度嫌になってしまうと、なかなか前足を触らせてくれなくなってしまいます。

では、どうやるのか。

そこで必要になるのが、教えるテクニックです。
犬にとっての負荷を最低限にしながら、伝えていく手法を人間は学ぶことができます。

体を押したり引っ張ったりするのではなく、犬が自主的に行動を取りやすくする環境づくりをすることが教え手には不可欠です。

ドッグライフ自体を楽しいものにするためにも、コミュニケーションを上手に取ることは大事ということですね。

飼い主が怖いから言うことを聞くのではなく、飼い主といると楽しいし、一緒に何かやることも楽しいと感じてもらうと学習も速く進みます。

犬にわかりやすい方法で「行動」と「言葉」を関連付けてあげましょう。


さて、見習いは後肢を何かに乗せる「レッグ」というキューを知っています。
そこで、見習いの後ろにボードを置いて「レッグ」と言えば、後肢をボードに乗せていきます。
最終的には逆立ちに近い形になるわけです。

202507161

もちろん逆立ちを教えているわけではなく、バランスエクセサイズの延長で筋トレをしているのですが、
動きが犬にとって簡単になれば、ドッグダンスのトリックとしても使えます。

言葉の意味がわかれば、犬たちは押したり引いたりしなくても自分で行動していくので、
焦らず、地道に伝えていきましょう。

----------------------
トレーニングブログに参加しています。
ワンクリック👇が更新の励みになりますのでポチっとお願いします!
にほんブログ村 犬ブログ 犬 しつけ・訓練へ
にほんブログ村

|

« ディストラクションのレベルを知る | トップページ | マットトレーニングの目標とは。 »

ドッグダンス(K9フリースタイル)」カテゴリの記事

ドッグトレーニング」カテゴリの記事

ドッグライフアドバイス」カテゴリの記事

犬の行動学」カテゴリの記事

ドッグスポーツ」カテゴリの記事

犬のデイリートレーニング」カテゴリの記事

バランスエクセサイズ」カテゴリの記事

犬の学習理論」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« ディストラクションのレベルを知る | トップページ | マットトレーニングの目標とは。 »