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2025年6月17日 (火)

犬のトイレのはなし

犬と暮らし始めると、一番気になるのがトイレトレーニングです。
では、トイレトレーニングとは一体どんなことを言うのでしょうか。

トイレトレーニングは「トイレシーツの上でトイレすること」ではありません。
トイレ(排泄)を意味する言葉のキューを犬に理解してもらうことです。

この違いはなんでしょうか。

トイレシーツの上でトイレをすることは室内であれば当然のことです。
しかし、もしトイレシーツがない場所だったらどうでしょうか。

欧米のドッグトレーニングでは、犬の排泄は屋外(バックヤードなど)が一般的なので、
犬がトイレに行きたいと言えば、ドアを開けてあげればいいわけです。
つまり、家の中でトイレをさせないのがトイレトレーニングと言うわけです。

しかし、日本の住宅事情では、庭がある家は限られているし、
集合住宅の場合、外に出るまでに時間がかかってしまうので、
外トイレオンリーにしてしまうのは現実的ではありません。

そこで、外でも中でも、お願いした時に犬が排泄できるような言葉のキューをきちんと教えてあげることがトイレトレーニングです。

アニマルウェルフェアの観点から、家の中でのトイレは犬に優しくないと思う方も少なくないでしょうが、長い目で考えてみてください。
シニアになって、若いころのように思い通り動けない愛犬が夜中にトイレに行きたいと言ったときや、嵐の日のトイレ出しはどうでしょうか。

我が家は今まで6頭の犬たちと暮らしていますが、そのうちの3頭は晩年介護が必要になった犬たちでした。
私の居室は3階なので、体調が悪い犬たちは当然抱いて移動することになります。
元気で若い犬たちは抱くのは簡単ですが、ぐったりした犬たちを抱きかかえるのは思いのほか大変です。

いずれにしても、外でも中でもトイレができるようにしてあげると、お互いのストレスは軽減されるでしょう。

途中から変えるのは時間がかかってしまうので、小さいころから習慣にしておいてあげると、犬にもわかりやすいです。

ちなみに、我が家の犬たち、当然外でもお願いすればトイレをするし、屋内でも、トイレシーツを敷いてお願いすると済ませてくれます。

ドッグスポーツを楽しみたい方も、先のことを考えて、トイレのキューをきちんと教えてあげると、競技中の排泄も避けられますね。

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小さいころは当たり前のように室内に置かれていたトイレトレー。
トイレが外で出来るようになって回数が減ってくると、外トイレに完全移行してしまうおうちが少なくありません。

キューで出来るようにしてあげると、外でも中でも出来るようになるはずです。

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