ドッグトレーニング:精度をどこまで求めるのか
家庭犬の場合、家族とのコミュニケーションができることが大前提ですが、例えばお願いしたヒールポジションがちょっとハンドラーから離れていても、お願いしたオスワリのお尻が少し曲がっていても、大勢に影響はありません。
そもそも、「オスワリ」とお願いしたのに「フセ」をしてしまったり、「マテ」と言われたのに、どこかにいなくなってしまうのは、精度というより、そもそもきちんと伝わっていないので、ちゃんと教えてあげることが必要です。
しかし、競技を楽しむのであれば、ある程度の精度は不可欠です。
例えばWCRL既定のラリーオビディエンスの場合、オスワリのお尻がわずかに曲がったぐらいではペナルティにはなりませんが、30度以上曲がってしまえばペナルティが付きます。
「オスワリマテ」と言って離れたのに、犬が立ち上がってしまえばやはりペナルティが付きます。
もちろん犬は機械ではないので、きちんと伝えて、出来るようになったとしても、本番でいつも通りに出来るとは限らないのはみなさんご存じのとおりです。
何かに気を取られてしまったり、ハンドラーの緊張感が伝わったり、ハンドラーがサインカードに集中して、犬へのフォーカスが途切れてしまったときに、犬の集中が切れるということもよくある話です。
いずれにしても、本番で出たミスをよく確認することは大事です。
「ミスは忘れて先に進もう」では、進歩がないからです。
どこまで精度を求めるかは、それぞれのペア次第。
お互い納得のいくように、コミュニケーションを上手に取っていかれるといいですね。
さて、我が家の犬たちも週末のラリオビトライアルに出ました。
アシスタントは9歳。
いわばベテランですが、ちょっと前までは緊張しすぎて、鼻泣きや吠えが出ることもありましたが、最近ちょっとそれが少なくなってきました。
それなりにいろいろ改善計画を立ててやってきたからとも言えますが、完ぺきではありません。
それでも、今回は出たクラス2つとも、ペナルティゼロだったのは経験値のたまものでしょう。
個人的には私もアシスタントとの競技は見習いと比べて気楽です。
一方、3歳7ヵ月の見習いとの競技はまだまだ安定感にも欠けるので、私も緊張します。
そして、3歩の後退歩行でまっすぐ脚側でついてこられなかった見習い。
しっかり減点されました。
まだまだ練習不足ですね。
日々伝えていきましょう。
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