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2025年6月

2025年6月30日 (月)

犬のハズバンダリーケア

ハズバンダリーケアとは動物に苦痛を感じさせずに、動物にとって必要な診療などを行うためのトレーニングプロセスです。
トレーニングと言うと、何かを犬にさせるという感じを受けますが、要は犬がこのメソッドを理解し、YESかNOかの選択肢を持つことです。
嫌がる犬に無理やり何かをさせることではありません。

さて、今日Facebookに見習いのTシャツ着脱動画を載せました。
黒い見習いにとっては、日差しの強い日は、直射で暑くなりすぎないよう、一枚カバーしてあげることが大事です。

初めて着せるときは、自分から首を突っ込めるようにトリーツを使ったりもしました。
そもそも、手足を握られるのが好きではないので、自分から手をあげてくれるように「お手・お変わり」も教えました。

今ではオヤツがなくても、Tシャツを着るときは自分から頭を入れてくれるし、袖口を見せれば前足も上げてくれます。
うまく入らないときだけ、軽くサポートします。

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脱ぐ時も、自分から頭を後ろに戻して脱ぐまで待っています。
前足も同様です。

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よく、レインコートを着せると嫌がり、「噛む」というご相談を受けます。
無理やり着せるのではなく、着てもいいと自分から近寄ってくれるトレーニングが必要です。
無理やり抑え込めばますますストレスを溜めて嫌がるようになります。

人間の方が体も大きいし、子犬の頃は特に力で抑えられると思い、力づくで行動を変えようとすれば、犬のストレスが少しずつ溜まって、あるとき爆発しないとも限りません。

時間をかけて「大丈夫」と犬が思えるようにサポートすることが大事ですね。

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2025年6月29日 (日)

多頭飼いは順番を教える。

先日、食べ物を前に争わないように環境設定するお話を書きました。

犬にはそれぞれ大きさが異なるパーソナルスペースがあるので、スペースの中に相手が入ってくること自体を好まない犬もいます。
さらにそこに食べ物が絡むと大事になったりするので、管理する側としてはきちんと配慮した環境設定が必要になります。

同様に、オヤツを持っていると、犬たちが集まってきて期待感満載の目でオヤツをくれる人に一点集中していることがありますが、ふとすぐ隣に他犬や同居犬がいることに気づいていさかいになったりすることがあります。

同居犬の場合は、基本的に順番を決めてルールにしておくといさかいを避けやすくなります。
また、「さいしょは〇〇ちゃん、次は△△ちゃん。」と敢えて声掛けしてあげることで、自分の番ではないと気づかせることもできます。

要は犬に勝手に(許可なく)食べ物にアクセスさせないこと。
手の中にオヤツが握られているからと言って、むしり取るのではなく、「いいよ。」とか「どうぞ。」と言われてから食べるようにと教えておくことが大事です。

順番は遊びやトレーニングにおいても、誰から始め、次は誰の番が来るということをきちんと教えておくと、待たされている方もイライラしないで待っていられるようになります。


さて、今日のプライベートレッスンはほぼ同い年の男子2頭。

トレーニングの楽しさを知っているので、待つのがちょっと大変ですが、待機と順番を少しずつ伝えていく中で、少しずつ待てるようになってきました。
もちろん、待っているかたにもご褒美が出るので待ちやすくなるわけです。

特に大きな問題が無い2頭ですが、基本のトレーニングはコミュニケーションの基礎となるので、きちんと伝えていきます。

今日はハンドラーの左側にいるといいことがあると教えてあげました。

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位置がわかってくると、一緒に並んで歩くことも出来るようになります。
楽しそうにトレーニングに参加してくれることが大事ですね。

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2025年6月28日 (土)

愛犬にどれぐらいことばが通じていますか?

ドッグトレーニングの基本は「ことば」の意味をきちんと犬に伝えることです。
ことばには、名前のような固有名詞もあれば、行動を伝える動詞もあります。
それらをきちんと伝えることで、人と犬は共通の言語が無くても、コミュニケーションが取れるようになるわけです。

人が犬に伝えることは、「命令」ではありません。
伝えたことばの意味を理解してやってもらうことです。
そこには上も下もなく、単にことばのキャッチボールと言えるでしょう。

トレーニングをするしないではなく、日常生活でもことばのコミュニケーションは不可欠です。

我が家では、朝起きれば「おはよう。」
人の顔に顎をグイグイ乗せてくる見習いに、「まだ早いから寝る」と言えばグイグイは止めます。
ごはんのときは、「ごはんよ~。いただきます。」終われば「ごちそうさま」など、私は普通に声をかけています。

話しかけることで、犬は確実にことばを覚えていきます。

家族の名前も同じです。
「ママ呼んできて。」なんて言われれば、ママのところに走っていく犬もいます。

子犬にトイレを教えるのも同じです。
排泄行為に対して、さりげなく「トイレ」や「おしっこ」あるいは「ワンツー」などのキューを重ねていくことで、犬は行動と行動を意味することばをリンクづけして学習していくわけです。

ことばが通じると本当に楽しいものです。

今日は夕方散歩に行く時間を見計らっていたとき、さりげなく「散歩行く?」と言ったら、ソファで寝ていたアシスタントが振り返って「行く!」と目を輝かせたのにはこちらもびっくり。
そんなに待ってたの?

シャワーから部屋に戻って、見習いがソファの上で身もだえしながら床に落としたドッグベッドを見て、「アーちゃん、テイクしてアップ。」と言ったら、ドッグベッドを咥えてソファに飛び乗ってくれました。

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「テイク=咥える」ということばと「アップ=上にあがる」ということばの意味をちゃんと理解していたからこその行動です。

一緒に暮らしていく上でコミュニケーションはとても大事。
競技会に出る出ない以前に、犬にことばを伝えていくことはとても楽しいですね。

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2025年6月27日 (金)

パピートレーニングは楽しいが基本

子犬を迎えると、いろいろと教えてあげなければいけないことが出てきますが、どれ一つとっても、子犬にとって楽しく、ポジティブなことでなければ子犬は学習を続けてくれません。
子犬は正直なので、嫌なことをされれば逃げるし、寄ってこなくなるからです。

基本は、人と関わると楽しいと教えていくこと。
「しつけは最初が肝心」と力づくで言うことを聞かせようとは思わないでくださいね。

「我が家のルール」を楽しく教えていきましょう。


さて、今日は生後3か月のEさんの2回目のレッスンでした。
1回目はハウスを居心地よくすることと、飼い主様へ子犬に接するときの基本のお話。

1週間頑張ってくださったおかげで、ケージでの要求吠えもさほどなく、トイレのはずしも数パーセントだそうです。
素晴らしい!

そして今日は子犬が人間にとって好ましい行動を取りやすくするための環境づくりと、遊びのお話。

あまりの可愛さに、ご家族みなさまがメロメロになることは明らかなのですが、これから先15年以上に渡るドッグライフを快適にするためい、さらなる「忍耐」のお話もしてきました。

Eさんの名前の価値をあげ、呼ばれて行くといいことがあるという刷り込み。

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最後は楽しく遊ぶこと。

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遊びに飽きてエキサイトしそうになったので、ケージに誘導してあげたら、ちゃんと排泄を済ませてくれました。
成功体験を積み上げていくことが大事ですね。

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2025年6月26日 (木)

多頭飼いで気を付けたいこと

今回、あえて多頭飼いと書きましたが、1頭飼いであっても、そばに他犬がいるときに気を付けたいのは、食べ物や水を与えるときです。

リソースガーディングのある犬でなくても、自分が食べようとしている、あるいは飲もうとしている食べ物や水のそばに来られると嫌悪感を示す犬は少なくありません。

ある意味パーソナルスペースの問題とも言えますが、一定の距離を保ちたい犬にとって、真横や真正面で視線が合うと一触即発になることがあります。

見習いはまったく何も考えていないので、ふつうに水にアクセスしに行こうとしますが、アシスタントは見習いが先にアクセスしてしまうと避けます。
6歳離れて、力関係は明らかではありますが、アシスタントは争いが嫌なので自分から引きます。
しかし、自分が飲んでいるところにズカズカこられるとアラートを出します。

当然食餌はそれぞれのクレートで食べさせています。
旅先で食べてもらうときは2メートル以上離します。
それぞれ落ち着いて食べて欲しいからです。

初代のボーダー・コリーの母と子供たちの場合も、子供たち同士は視線が合うと喧嘩になるので、間に衝立を置いて食べさせていました。
衝立があることで視線が妨げられるので、お互い落ち着いて食べることができました。

日常的には全く争いは起きない姉弟でしたが、食べ物が絡むと豹変します。

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Nicky & Hans

人間でも、シェアしたがらない人いますよね。
私の知っているその人は、小さいころから歳の離れたお兄さんにいつも食べ物を横取りされていたせいで、大人になってからも、シェアを提案すると、自分の物は一切渡さないと断言していました。

動物にとっては生きるために必要な食べ物。
死守したい気持ちが強い犬は少なくないので、管理する人間が安心して食べられるようにコントロールしてあげることが大切ですね。

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2025年6月25日 (水)

オヤツのあげ方も重要なポイント

犬のトレーニングでオヤツ(食べ物)を使うようになって久しいですが、オヤツはどういうときに使うでしょうか。

代表的なものの一つは、ルアーリングと言って、オヤツを犬の鼻先に見せながら犬の行動を誘導するとき。
もう一つは、犬が頑張ったときにあげるご褒美です。

ルアーリングとしてもご褒美としても、オヤツを使うときに注意しなければいけないのは「あげ方」です。

つまり、ただ犬の口の中に放り込めばいいという話ではなく、犬の学びを助けるように提供してあげる必要があります。

ルアーリングであれば、犬がその手についてこられやすいように誘導しなくてはいけないですし、ご褒美としてあげるときは、正しい行動を取っているときに渡してあげなければいけません。
極端な例を言うと、少し離れたところで「マテ」を教えている犬に大して、自分の手元でオヤツをあげると、犬はハンドラーの元に戻った方がいいことがあると学習してしまい、離れた場所で待てなくなります。

犬のきもちになってみると、犬の学習をサポートしているのか妨げているのかがわかりますね。

先日、ヒールワーク中の後退歩行を教えるときにルアーリングをやっていただいたのですが、なぜかKさん、下がれないで座ってしまいます。
この場合ルアーの手の高さも大きなポイントになりますが、手の高さはあっているのに、なぜか座るKさん。
よく見ていたら、オヤツを持つ手の形が後退歩行を妨げていました。

わかりますか?違い。

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ちょっとしたことでも、犬の動きに大きく影響する手の位置や向き。
うまくいかないときは、ちょっと見直してみるといいですよ。

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2025年6月24日 (火)

動く犬を止めるには。

歩いている犬や走っている犬を止めたいと思ったことありませんか?

漠然としていてわかりづらいかもしれませんが、例えば散歩中、横断歩道を渡ろうとしたとき、横から自転車が飛んできたり、子供が走ってきたとき、ちょっとその場で止まって欲しいと思ったことや、ドッグランで走り回っている犬がトラブりそうになったとき、とりあえず止まってもらいたいと思ったことありませんか。

前にも書いていますが、動いている犬を止めるのはなかなか大変なので、「オスワリ」や「フセ」といった姿勢変更のキューを使うと、動きを止めやすくなります。

しかし、実際ちょっと離れた場所にいる犬に「オスワリ」と言うと、その場で座らず、ハンドラーのそばまで来てから座ることが多いものです。

なぜなら、普段愛犬に「オスワリ」と言うときは、愛犬の目の前で、ちょっと前かがみになりながら「オスワリ」と言っているので、犬は「オスワリ」とは、ハンドラーの目の前ですることと理解しているからです。

ドッグダンスやオビディエンスでは遠隔作業が不可欠です。
遠隔でスピンやベッグなどのトリックは出来ても、オスワリは出来ないということはよくある話。

普段から、一歩離れて言ってみる。二歩離れて言ってみる。というように練習を続けていくと、ハンドラーの横にいなくても、ちゃんとオスワリできるようになります。

ドッグスポーツをやらなくても、きちんと伝えておいてあげると、日常生活も暮らしやすくなります。


今日はドッグダンスのグループレッスンがありましたが、敢えて遠隔にチャレンジ。

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最後はアシスタントたちも一緒に、マット待機練習。

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日常的に練習しておくと犬にもわかりやすいですね。

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2025年6月23日 (月)

愛犬は撫でられるのが好きですか?

「そんなのあたりまえ。」と言われてしまいそうですが、本当にそうでしょうか。

そもそも、他人の犬を撫でるとき、「頭の上から手を出さないように。」と言うのは常識です。
お互いよくわかっていないのに、頭の上に手をかざされるというのは、ある意味恐怖感を与えるからです。

ではどうするのか。

他人の犬と挨拶をするプロセスはこの際飛ばすとして、撫でる段階になったときにどうするのかと言えば、手のひらを鼻先の方に見せたりしながら匂いをかがせ、犬が逃げなかったら、顔の側面から首、背中などにゆっくりずらしていくのが安全です。

その工程で犬が顔を背けたり、ステップバックするようであれば、それは犬が嫌がっているサインなのでそれ以上接近しないことが重要です。

自分の犬の場合、撫でているときの犬の様子はどうですか?
また、どの部位は撫でさせてくれるけど、そこはちょっと、と言うような場所はありませんか?

いずれにしても、犬が逃げるようであれば、撫でてほしくないサインです。
無理強いしていると、そのうち噛まれるかもしれません。

犬を撫でるときは、犬の方から寄ってきてくれるぐらいの気持ちが無いとやめた方がいいでしょう。
手をかざしたとき逃げる犬は、人間の手が嫌悪刺激になっている可能性があります。

捕まえられたり、押さえつけられるようなシチュエーションが過去にあると、犬は逃げやすくなります。

子犬の頃から、手は優しいもの、嫌なことはしない、美味しいものをくれるもの、と言うような概念を刷り込んでおくことが大事ですね。

特に、大好きだからと頭をワシャワシャ撫でまわして、ぐちゃぐちゃにする方は、本当に犬が喜んでいるのか確認してみましょう。

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構って欲しくて自分から来ているので、気持ちはリラックスしています。

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このレベルも、まだ問題ありません。

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これぐらいになると、もういいかな。と言う感じ。

犬によっても好き嫌いは様々です。
愛犬のボディランゲージをちゃんと読んで理解することが大切ですね。

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2025年6月22日 (日)

犬に伝えるには一貫性を持って繰り返すことが大事

当たり前のお題ですが、ちょっとした手抜きによって、せっかく身に付いた習慣がまた元に戻ってしまうことは沢山あります。

例えば、ドアを出るとき。
どんなドアでも、ハンドラーが先に出るか、あるいはハンドラーが許可してから出るというように伝えておかないと、ドアが開いた瞬間に飛び出すというアクシデントが起きないとも限りません。

玄関のドアは危機管理の面から考えても、きちんと伝えておきたいところですが、出先であっても、宿泊施設のドアから飛び出たりしないように、教えてあげることはとても重要です。

「マテ」や「オスワリ」をさせることで、出にくくすることはできますが、解除されたからと言ってダッシュするのは危険なので、そのあたりも上手に伝えてあげるといいでしょう。

しかし、もうわかっているはず。と勝手に出てしまったことをそのままにしてしまうと、犬はどっちでもいいのかと学習します。


かつて我が家で預かった知人の犬のはなし。
その家では、ドッグフードをボールに入れたまま次の食事の時間まで放置しておく習慣がありました。
そもそもはすぐに食べないからだったと聞いていますが、我が家で預かったとき、フードを提供すると、一粒一粒ボウルから出して床に落として転がしてから食べるという遊び食いを始めました。

遊びながらでもすぐ食べるのかと観ていたら、そのまま他のことをしに行ったりして、一向に食べる気配がないので、我が家の犬が食べてもいけないと思い、下げるようにしました。

次の食餌の時も同じように遊び食いをしたので、すぐに下げたところ、3回目のご飯の時は遊ばずすぐに全部食べ終わりました。
結局預かっている間、ごはんは直ぐに食べないと下げられると学習したので、遊び食いは起こらなかったのですが、自宅に帰ってまた同じ食べ方をしていたために、再び我が家で預かったときは、また遊び食いをしていました。

きちんと続けてくれれば、きっとちゃんと食べられる犬なので、問題は犬の側にはないということです。

そもそも朝から夜までフードを出しっぱなしにするというのは衛生的にも問題ありですので避けたいところ。

犬はどんなところで学習しているかわからないので、気を付けて行動確認してあげることも必要ですね。

見習いにヒールワークを教えるときは、顔をあげるように教えています。
見習いの場合、顔があがっていないと、違うことを考えてしまうからです。
顔が下がっていることをそのままにしておくと、どんどん顔はあがらなくなります。

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日々の繰り返しは大事ですね。
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2025年6月21日 (土)

環境の変化が新しい習慣作りのチャンス

新たに犬を迎えるときは、犬にとっては全く環境が変わるときでもあります。
子犬であれ成犬であれ、今までの環境と異なる環境になることで、当然様々なルーティンも変化することになります。

それはある意味「リセット」のチャンス。

今までやっていた好ましくない習慣をなくすことができる場合もあります。
例えば、戸建ての1階が居住エリアだったときは、窓の外を眺めながら、バイクや宅配便のトラックに吠えるという習慣がついていたとしても、マンションなどの集合住宅に引っ越し、窓の外の景色が変わった場合、当然そのような習慣は出なくなります。

我が家の場合、一時的に仮住まいをしていたときは、庭で排泄がさせられなかったため、子犬の頃のように、家の中でのトイレに変更せざるを得なくなりました。
当時3頭のボーダー・コリーと暮らしていたので、近くに公園などが無い住宅街での散歩中に排泄をさせることは近所迷惑以外の何ものでもなかったからです。

室内トイレを再開したことで、その後現在の家に越した後も、外と中と両方でのトイレが出来るようになり、老犬になってからの介護生活も楽になったのを覚えています。

長年の習慣を変えるのは難しいものですが、環境が変わることで必然的に変えざるを得ないことも出てくると、リセットしやすくなるかもしれませんね。


さて、今日はお迎えしたばかりのパピーさんのレッスンがありました。

レッスンと言っても、現時点でのメインは飼い主様へのアドバイス。

賢い犬との暮らしは、人間も頑張らないとなかなか大変で、気が付いたら犬のペースになっていたと言うことも沢山あります。

愛情は沢山かけて、伝えることはきちんと伝えてあげることが大事。
子犬に勘違いをさせないように、上手にサポートしていきましょう。

今日の学びは、
・名前を呼ばれるといいことがある
・ハウスを覗くと美味しいものが入っていたりする
・人との遊びは楽しい

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うまく伝わったでしょうか。

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2025年6月20日 (金)

犬を暇にさせない

子犬や思春期の若犬のエネルギーが高いのはあたりまえのことです。
一日静かにじっとしていたら病気を疑った方がいいくらいです。

有り余ったエネルギーをどうやって発散させるのかは飼い主次第。

放置しておけば、いわゆる「余計なこと」をするようになります。
つまり、人にとっては好ましくない行動です。
もちろん犬にそんなつもりはなく、単に時間を持て余しているので、自分で自分が楽しく過ごせる方法を見つけ出しただけのこと。

犬に余計なことをしないようにしてもらうには、犬を暇にさせないことがポイントです。
一緒に遊んだり、かまってあげられないときは、知育玩具と食べ物を組み合わせたもので、頭と顎を使ってもらうとか、様々な方法があります。

一緒に遊ぶときも、真剣に体と頭を使わせてあげることが大事。
スマホ片手にボールを投げていれば、犬は気づけばほかの人のところにボールを持っていくようになるでしょう。
つまり、魅力的な人と遊びたいと思うのは犬も人と同じと言うことですね。

そうならないために、人は犬が喜ぶツボを探さなければいけません。
マニュアル通りの犬はいないので、その犬にあった遊び方があるはずです。

思い切り頭と体を使って遊べば、そのあとは寝るだけなので、あまり余計なことは考えたりしなくなります。

いずれにしても、メリハリを付けて接してあげることがポイントですね。


さて、今日は若いK君のプライベートレッスンがありました。

まだまだいろいろなことに興味津々で、エネルギーも満タンなK君ですが、外では車や自転車などのディストラクションを無視できるようになってきました。
小さいころからきちんと伝えてきた成果でしょう。

今日はテレビの球技系スポーツ番組に反応する行動への対処法をいくつかお伝えしてきました。

昔と違って、今のテレビは大画面ですので、人のサイズも実物大。
目の前で動いていれば反応したくなるのが牧羊犬です。

大興奮しても「報酬」が得られないことを学習してもらいながら、それよりももっと楽しいことがあるという方法でトライしていただきました。

人との遊びが楽しいと理解してもらうことは、様々な面において必須です。
犬だって、嫌なことより楽しいことを好みます。
トレーニングも、楽しくなければ続きません。

今日は遊びの中で、「放して」も一緒に覚えてもらいながら、K君には沢山報酬を得ていただきました。

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ネガティブに伝えるよりもポジティブな方が犬は人と関わろうとしていきます。

日々楽しく繰り返し伝えていきましょう。

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2025年6月19日 (木)

せっかちは禁物

犬との暮らしを考えた時、あなたの理想はどんなドッグライフでしょうか。

一緒にカフェに行ったり、旅行に行ったり、のんびり散歩したり、犬と遭えば楽しそうに遊び、帰ると言えばすぐに戻ってきて、散歩から帰れば、足拭きやブラッシングも嫌がらず、人が食事をしているときは、静かに自分のベッドで寝息を立て、ソファでテレビを見ているときは隣で静かに撫でさせ、仕事に出ているときは静かに留守番、夜はベッドの足元で布団を温めてくれる。

こんな暮らしを想像したりしていませんか?

しかし、どんな犬もそんな犬に直ぐにはなれません。
これらすべてをこなせるようになるためには、人も犬も並々ならぬ努力が必要です。

ローマは一日してならず
犬も一日でスーパードッグにはなりません。

恐らく、10年ぐらい一緒に暮らしていると、観察力に長けた犬たちは、飼い主の行動パターンを熟知して、何も言わなくても、飼い主に合わせてくれるようになっているかもしれませんが、子犬や若犬にそれを求めるのは無理です。

では、どうするのか。

やはり、ひとつひとつ教えていくしかないのです。

それぞれのシチュエーションでどう行動して欲しいのかをきちんと伝えなければ、犬は衝動のままに行動します。
特に好奇心旺盛の犬であれば、なんにでも自分から向かっていき、警戒心が強くなれば、様々なモノや音に対して警戒警報を鳴らしていくでしょう。

どうやったら、ストレスを軽減し、お互いが気持ちよく暮らしていけるかを伝えるのは飼い主の仕事。

時間をかけて、犬に教えていくという犬育てのプロセスを楽しみましょう。

さて、今日の朝の練習は見習いにとってとてもハードルが高いものとなりました。
というのは、見習いは他犬や人に興味津々で、すぐに気持ちを持っていかれてしまうからです。
いわゆる、挨拶すれば気が済むというタイプですが、
遭う犬がすべてが見習いと挨拶したいとは限らないので、基本勝手に挨拶には行かないように伝えています。

朝の練習場所にはちょうどいい具合に、お散歩に来た飼い主さんたちがいました。

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そんな中でも、よく集中して練習できていた見習いです。

日々の繰り返し練習は必ず犬を成長させます。
時間はかかる子もいますが、あきらめないことが重要なポイントですね。

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2025年6月18日 (水)

ディストラクション練習

ドッグスポーツを楽しむ競技犬だけでなく、一般の家庭犬においても、犬にとって集中をそぐものや気を散らしてしまうものを減らすことはとても重要です。
なぜなら、集中をそぐものはある意味犬の興奮をあおり、平常心を忘れさせてしまうからです。

人間同様、犬も平常心を保つことはメンタル面からも重要なことです。
ポジティブな興奮、ネガティブな緊張、犬の平常心を妨げるものは沢山あります。

お散歩の途中で吠えたり、ジタバタしてしまう犬たちは、往々にして平常心を妨げられているので、飼い主さんも慌ててしまうことになります。

他犬を見て吠えたり、目の前を走りすぎるバイクに興奮して跳びかかろうとしたり、ご近所のおじさんと遭遇して喜んで飼い主の声が耳に届かないなんていうことはよくある話ですが、出来れば平常心を保ってもらいたいところ。

どんなにフレンドリーな犬であっても、急に飛びつかれたりすればびっくりするのは当然ですし、まかり間違えば転倒という事態にもなりかねません。

いずれにしても、犬の平常心は保つためには、日常的に遭遇するものに対し一喜一憂する必要がないことを伝えていくしかありません。

小さいころに完璧にマスターできる犬もいれば、時間のかかる犬もいるので、日々の練習は欠かせませんね。

さて、今日は内輪の練習会に参加したので、見習いのディストラクション練習もさせていただきました。


他の犬に勝手に挨拶に行かない。
行ってもいいと言われてから行くこと。
呼ばれたらすぐに戻ってくること。

どれをとってもトレーニングの基本の基ですが、誘惑に負けそうな見習いも少しずつ成長を見せてくれています。

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外的誘惑に勝つには、ハンドラーがもっと魅力的であることも大事。

「ママはご飯を運んでくれるだけの人。」にならないよう、関係性を深めていくことが一番重要ですね。

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2025年6月17日 (火)

犬のトイレのはなし

犬と暮らし始めると、一番気になるのがトイレトレーニングです。
では、トイレトレーニングとは一体どんなことを言うのでしょうか。

トイレトレーニングは「トイレシーツの上でトイレすること」ではありません。
トイレ(排泄)を意味する言葉のキューを犬に理解してもらうことです。

この違いはなんでしょうか。

トイレシーツの上でトイレをすることは室内であれば当然のことです。
しかし、もしトイレシーツがない場所だったらどうでしょうか。

欧米のドッグトレーニングでは、犬の排泄は屋外(バックヤードなど)が一般的なので、
犬がトイレに行きたいと言えば、ドアを開けてあげればいいわけです。
つまり、家の中でトイレをさせないのがトイレトレーニングと言うわけです。

しかし、日本の住宅事情では、庭がある家は限られているし、
集合住宅の場合、外に出るまでに時間がかかってしまうので、
外トイレオンリーにしてしまうのは現実的ではありません。

そこで、外でも中でも、お願いした時に犬が排泄できるような言葉のキューをきちんと教えてあげることがトイレトレーニングです。

アニマルウェルフェアの観点から、家の中でのトイレは犬に優しくないと思う方も少なくないでしょうが、長い目で考えてみてください。
シニアになって、若いころのように思い通り動けない愛犬が夜中にトイレに行きたいと言ったときや、嵐の日のトイレ出しはどうでしょうか。

我が家は今まで6頭の犬たちと暮らしていますが、そのうちの3頭は晩年介護が必要になった犬たちでした。
私の居室は3階なので、体調が悪い犬たちは当然抱いて移動することになります。
元気で若い犬たちは抱くのは簡単ですが、ぐったりした犬たちを抱きかかえるのは思いのほか大変です。

いずれにしても、外でも中でもトイレができるようにしてあげると、お互いのストレスは軽減されるでしょう。

途中から変えるのは時間がかかってしまうので、小さいころから習慣にしておいてあげると、犬にもわかりやすいです。

ちなみに、我が家の犬たち、当然外でもお願いすればトイレをするし、屋内でも、トイレシーツを敷いてお願いすると済ませてくれます。

ドッグスポーツを楽しみたい方も、先のことを考えて、トイレのキューをきちんと教えてあげると、競技中の排泄も避けられますね。

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小さいころは当たり前のように室内に置かれていたトイレトレー。
トイレが外で出来るようになって回数が減ってくると、外トイレに完全移行してしまうおうちが少なくありません。

キューで出来るようにしてあげると、外でも中でも出来るようになるはずです。

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2025年6月16日 (月)

ドッグトレーニング:精度をどこまで求めるのか

家庭犬の場合、家族とのコミュニケーションができることが大前提ですが、例えばお願いしたヒールポジションがちょっとハンドラーから離れていても、お願いしたオスワリのお尻が少し曲がっていても、大勢に影響はありません。

そもそも、「オスワリ」とお願いしたのに「フセ」をしてしまったり、「マテ」と言われたのに、どこかにいなくなってしまうのは、精度というより、そもそもきちんと伝わっていないので、ちゃんと教えてあげることが必要です。

しかし、競技を楽しむのであれば、ある程度の精度は不可欠です。

例えばWCRL既定のラリーオビディエンスの場合、オスワリのお尻がわずかに曲がったぐらいではペナルティにはなりませんが、30度以上曲がってしまえばペナルティが付きます。

「オスワリマテ」と言って離れたのに、犬が立ち上がってしまえばやはりペナルティが付きます。

もちろん犬は機械ではないので、きちんと伝えて、出来るようになったとしても、本番でいつも通りに出来るとは限らないのはみなさんご存じのとおりです。
何かに気を取られてしまったり、ハンドラーの緊張感が伝わったり、ハンドラーがサインカードに集中して、犬へのフォーカスが途切れてしまったときに、犬の集中が切れるということもよくある話です。

いずれにしても、本番で出たミスをよく確認することは大事です。
「ミスは忘れて先に進もう」では、進歩がないからです。

どこまで精度を求めるかは、それぞれのペア次第。
お互い納得のいくように、コミュニケーションを上手に取っていかれるといいですね。


さて、我が家の犬たちも週末のラリオビトライアルに出ました。

アシスタントは9歳。
いわばベテランですが、ちょっと前までは緊張しすぎて、鼻泣きや吠えが出ることもありましたが、最近ちょっとそれが少なくなってきました。
それなりにいろいろ改善計画を立ててやってきたからとも言えますが、完ぺきではありません。

それでも、今回は出たクラス2つとも、ペナルティゼロだったのは経験値のたまものでしょう。
個人的には私もアシスタントとの競技は見習いと比べて気楽です。

一方、3歳7ヵ月の見習いとの競技はまだまだ安定感にも欠けるので、私も緊張します。
そして、3歩の後退歩行でまっすぐ脚側でついてこられなかった見習い。
しっかり減点されました。

まだまだ練習不足ですね。

202506162
日々伝えていきましょう。

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2025年6月15日 (日)

犬のフィットネス

犬のバランスエクセサイズが一般に知られるようになって久しいですが、そもそもはスポーツドッグの怪我の防止で広まってきたフィットネスですが、実はそれ以上にメリットがあります。

子犬の頃から始めることで、集中力を高める効果をもたらし、シニア犬にとっては筋力やバランス感覚を維持する効果があります。

正しい姿勢で立つ。
バランスよく四肢を使う。
関節等の柔軟性を育む。

サーカスのようなアクロバティックな動きを求めるためではなく、愛犬の健康維持のために少しずつ続けていくことが大切ですね。

我が家の犬たち、アジリティやディスクなどのアクティブなドッグスポーツはやっていませんが、少しでも長く一緒に楽しめればと、習慣にするよう心掛けています。

202506151

気が付けば、アシスタントも今年の秋で10歳。
遊びでも、こんなことが続けられるように、ケア出来たらいいのですが。

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2025年6月14日 (土)

WCRL規定ラリーオビディエンストライアル

今日はドッグリゾートワフインドアドッグラン内で、WCRL規定ラリーオビディエンストライアルを開催しました。
初参加の方も含め、今回は35エントリーのご参加をいただきました。
ありがとうございます。

初参加でレベル1にエントリーされたペアの方々も、昨日の練習会でハンドラーと犬が少し慣れてくださったのか、安定したパフォーマンスでクォリファイされていました。
嬉しいことです。

昨日の練習会では我が家の犬たちもデモでお手伝い。

202506141

観客が多くて少し気が散っていたアシスタントでしたが、最後までちゃんとやってくれました。


WCRL規定ラリーオビディエンスは、競技中に犬を褒めたり、課題によってはトリーツをあげて落ち着かせてあげることができるドッグスポーツです。

202506143

若い犬からシニア犬まで楽しめる競技ですので、ご興味がおありでしたら是非チャレンジしてみてください。

ハンドラーと一緒に歩くことができて、「オスワリ」や「フセ」、「タッテ」と言った基本姿勢や、「マテ」の意味が分かっていれば参加できます。

次回のトライアルは9月7日を予定しています。

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2025年6月13日 (金)

ラリーオビディエンスコース体験会および練習会開催しました。

今日はラリーオビディエンスのコース体験会および練習会を開催しました。

ラリーオビディエンスは様々な団体が競技会を開催しています。
WanByWanでは、米国のWCRLのラリーオビディエンストライアルを年4回開催していますが、ほかにも、JKC主催のラリーオビディエンスや、欧州で開催されているFCI規定のラリーオビディエンスなどがあります。

今回は明日のWCRL規定ラリーオビディエンストライアルに向けての練習を希望されていらっしゃる方に加え、ラリーオビディエンスにご興味をお持ちの方対象にラリーオビディエンスがどんなドッグスポーツかを体験していただくために、JKCやFCIのサインカードにも触れていただきました。

丸一日ラリオビ三昧で、ハンドラーも犬たちも頭がいっぱいになってしまったかもしれませんが、初体験の方々に、少しでもラリオビに興味を持っていただけたら嬉しいです。

我が家の犬たちはWCRLとJKCのラリオビは体験していますが、さすがにまだFCIラリーオビディエンスは未経験なので、今回は我が家のアシスタントとコースを歩いてみました。

通常のFCIコースは世界大会レベルですので、難度の高いエクセサイズを組み込むルールがありますが、今回は初心者向け体験会なので、遠隔作業などの難度の高いエクセサイズは入れず、ポジションのサイドチェンジとコーンエクセサイズを入れたシンプルコースで作ってみました。

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おかげさまで、いつものラリオビとはちょっと違った課題の面白さを堪能することができました。

ご参加のみなさま、ご参加ありがとうございました。
そしてお疲れさまでした。
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2025年6月12日 (木)

鼻を使うのは楽しい

犬の嗅覚がずば抜けていることは周知の事実ですが、その嗅覚が日常生活でどれほど生かされているかは犬のみぞ知るというところでしょうか。

犬に嗅覚を使わせてあげるというのは、いわゆるエンリッチメントの観点からもおすすめしたいところです。

ノーズワーク競技も日本で行われるようになってきたので、犬の嗅覚エクセサイズは着実に広がっているようです。

我が家の犬たちは、FCIオビディエンスをやっているので、課目の臭気選別を教える必要性から、我流のノーズワークで正解を探してくることを教えましたが、その派生として、林の中で見つけた小枝に私の手の匂いを付けて隠し、犬たちに探してもらうというゲームをやります。

競技の課題と違い、正解が置かれた場所が決まっていないので、犬は広い範囲の中、地面から上がってくる浮遊臭を頼りに、小枝を探してくることになります。
ハンカチ落としのように、どこに隠すかは見えないので、犬たちは私の通った場所を追いながら探してきます。

時には数分かかってしまうこともありますが、条件が良ければ10数秒で見つけてくることもあります。

そして何より楽しいのが、彼らが地面に鼻をこすりつけるように臭気を追っているときに、浮遊臭に気付いて踵を返した瞬間を目の当たりにしたときや、咥えて戻ってきたときの満足げな表情を見た時です。

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耳や目が衰えても鼻だけは最後まで残る大事な感覚。
楽しく使わせてあげたいですね。

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2025年6月11日 (水)

オヤツ(食べ物)は大事なバロメーター(指標)

犬は猫と違い、出された食べ物を残さないと昔から言われていました。
しかし、最近は犬でもあまり食べることに興味が無い犬もいるので、一概に犬を「食べ物で釣る」と言うのは難しくなってきているようですが、今回は食べ物に関して、ほぼ好き嫌いは無いという犬たちのお話です。

食べ物が好きな犬たちにとって、目の前に出された物は大概すぐ口にします。
犬によっては、飼い主さんからしか食べないという律儀なタイプの犬もいますが、基本的に食べるものは何でも好きな犬が食べ物を口にしないときは「普通じゃない」と考えます。
もちろん体調が悪くて食欲が無い場合もあるでしょうが、健康上問題が無いのに食べないという場合は理由があります。

それは、どんな理由なのでしょうか。

・他のことに気を取られて食べない。
「他のこと」とは、犬にとって食べ物よりも大好きなものです。
目の前に大好きな人がいたり、大好きなオモチャがあったり、あるいは犬友達がいるときなど、食べ物の優先順位がそれ以上の物にとってかわられたときです。

・他のことが気になって食べられない。
いつもと違う不慣れな場所で緊張していたり、危険を感じているときは食べ物が口にできないときがあります。
特にこれからのシーズン、花火や雷鳴などによって、恐怖心が出てしまうと、犬は食べることができなくなります。

また、食べ方も犬の心理状態によって大きく影響されます。

いつもお腹が空いているような犬で、なんでもかんでもがっついて、指まで食べてしまう勢いの犬には、ゆっくり食べることを教えておくことが必要ですが、普通に手から食べ物をもらって食べる犬が、手からむしり取るようにがっついているときはメンタルが安定していない状態です。

先ほど書いたように、「食べない」状態や「食べられない」状態まで行かなくても、興奮しているようなときは、落ち着いて匂いを嗅いだり、味わうことなく、飲み込もうとします。

犬のポジティブトレーニングでは当たり前のように使う食べ物(トリーツ)ですが、犬に渡す方法も、単に口に放り込めばいいのではなく、落ち着いて食べられるように、状況によってはデリバリー方法を変えていく必要もあるでしょう。

「食べ物さえあればなんでも言うことをきく」と食べ物を過信し過ぎず、犬の心理状態を観察しながら、上手に使っていかれるといいですね。

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犬のきもちづくりは大変ですね。

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2025年6月10日 (火)

言葉の価値を下げない

犬とのコミュニケーションの方法は様々ですが、一番わかりやすいのはきちんと教えた言葉です。
それは犬の名前だったり、あるいは行動を示す言葉であったり、あるいは見知った人の名前だったりします。

犬がその言葉を聞くことで、ハンドラーの言っていることがきちんと理解できていればコミュニケーションはとても取りやすくなるわけです。

もちろん、人間の言葉を教えて、人間の要求だけを押し付けるのではなく、犬のボディランゲージを読むことで、コミュニケーションをとることが最も重要ですが、伝えたいことが伝わらないと、人も犬もフラストレーションを溜めてしまうので、きちんと、正しく言葉の意味を伝えることは大事ですね。

例えば、愛犬の名前。
名前を呼ばれるたびに犬にとっていいことが起きれば、犬はその言葉を聞くたびにワクワクし、呼んだ人に喜んでついていくでしょう。
しかし、呼ばれるたびに叱られたり、嫌なことをされたりすれば、名前を呼ばれたら無視したり、逆に隠れてしまったりすることもあるでしょう。

犬の名前の価値を下げないためには、犬にとっていいことが起こるときに名前を呼んであげることが重要です。

また、行動を意味する言葉の場合、前にも書いていますが、「オスワリ」や「フセ」のように、犬の姿勢を示す言葉を言って、犬が間違ってしまったとき、大勢に影響がないと、ついついそのままにしてしまいがちですが、犬に正しく言葉の意味を伝えるためには、「オスワリ」と「フセ」の違いをきちんと伝えないと意味がありません。
なぜなら犬はどちらでもいいと学習してしまうので、その後で「オスワリ」と言われて「フセ」た犬をなじるのは理不尽だからです。

人間同士ではあたりまえですが、人と犬との間でも言葉はとても重要です。
「散歩に行こうか」と言っただけで、尻尾をぶんぶん振ってくれる犬を見れば、言葉の重要性がよくわかるでしょう。

さて、今日は若いM君のレッスンがありました。

あいにくの雨で家の中で行いましたが、今日のポイントは歩いているときでもきちんとハンドラーの言葉に耳を傾ける練習。

「フセ」をお願いして出来たらきちんと褒めますが、

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ちょっと違ってしまったときは、そのままにしないこと。
叱るのではなく、出来るようにサポートしながら、学習してもらいます。

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賢い犬たちは、きちんと伝えれば必ず理解してくれるので、あきらめずに繰り返し教えてあげることが大切ですね。

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2025年6月 9日 (月)

初めて子犬を迎えたら

最近私の周りで子犬を迎えられる方が急増しているので、リマインドも兼ねて。

私の周りの方々はほぼ多頭飼いなので、お迎えした子犬たちも何代目かになることもあり、言わばベテランによる子犬育てと言えますが、初めて犬と暮らし始めた人にとって、子犬は予想を遥かに超えた生き物であったことに驚かされ、かつ、がっかりさせられることも沢山あります。

そんな新米飼い主さんに向けての子犬育てのヒントをいくつかお伝えしようと思います。

生後2ヵ月ぐらいでやってきた子犬は言わば赤ちゃんと同じなので、何もわからない状態です。
そこで必要になるのが、「何をして欲しいか」を伝えていくこと。

これだけ聞くと、犬のきもちを無視しているように見えますが、実はそうではありません。

なぜかと言うと、人はついつい「やって欲しくないこと」を伝えようとしてしまうからです。

「そこでトイレをしてはいけない。」
「吠えてはいけない。」
「噛んではいけない。」

どれをとっても、やって欲しくないことに対してネガティブに犬に伝えようとしていることに違いはありません。

犬にわかりやすく伝えるには、
トイレの正解が出やすい環境設定をおこない、上手にできた時にきちんと褒める。
吠えなくてもいいように、人間が犬の気持ちに先回りしながら、環境設定する。
噛んでもいいものを与えて、噛んでほしくないものは犬の視界から遠ざける。
などなど、犬の立場に立った環境設定をしてあげると、犬のミスが格段と減ってきます。

ここでポイントなのは、犬のミスは犬が悪いのではなく、犬にうまく伝わっていないだけという事実です。

さらに、人は「やって欲しくない犬の行動」はすぐ気づいてネガティブワードを使うのに、犬の好ましい行動を無視しがちです。
「オスワリ」を教えた犬が、言われなくても静かに座っている状態に対して、どれくらいの人がきちんと褒めてあげているでしょうか。

我が家の見習い、いろいろなものに対するリアクションが大きい子で、人や犬と遭遇すると嬉しくて大興奮する犬ですが、最近ちょっとリアクションがあっても、そのあと何も言われていないのに伏せて待てるようになってきました。
そこで見習いの好ましい「フセ」を見るたびに思い切り褒めるようにすると、その行動は頻出しやすくなります。
それが犬の学習です。

「して欲しくないこと」よりも「して欲しいこと」を伝えていくことが犬にとってわかりやすいということ。

そして、犬がいい子が理解したように見えても、実はまぐれだったりすることもあります。
繰り返し伝えながら、成長を見守っていくことが大切ですね。

子犬育てがうまくいかないときは、プロに聞くことも大事。
ご近所の犬飼いさんからもらったアドバイスが、あなたの愛犬にはあっていないかもしれませんよ。

子犬の時期はとても短いので、沢山楽しんで子犬育てしていきましょう。

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我が家に来て1週間目ぐらいの見習い。
ケージにも慣れて、中で吠えることはありませんでした。

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2025年6月 8日 (日)

バックステップ(後退歩行)の教え方

ドッグダンスではよくあるムーヴに犬の単独後退歩行があります。

犬が犬だけでまっすぐ後ろ向きに歩いていくのがいわゆる「バック(後退歩行)」です。
犬はキューを聞いたら、次のキューが出されるか、あるいは「止まる」キューが出されるまでまっすぐ歩いていくというものです。

一般的に、犬は単独で後ろ向きに歩くことはほとんどないので、後肢を後ろに下げる動きを教えてあげないとできません。。
当然強制的な教え方はしないので、犬が自発的に後ろにさがるシチュエーションを作ってあげることになります。

トリーツを使って誘導するのか、犬が自分から後ろに下がりやすい環境を設定するのか、犬に合わせて選んであげるといいでしょう。

日常的にヒールワーク(脚側行進)の練習で、ハンドラーと一緒に後ろに下がる練習を積んでいると、犬は後退歩行しやすい身体機能を持っているので、「バック」も教えやすくなります。

ここで重要になるのが、「まっすぐ」下がることです。

犬に任せっきりにしていると、右や左に曲がったり蛇行したりするので、最初からまっすぐ下がることを教えておくことが重要です。
そのためには、ターゲットを使って、終着点を明確に犬に伝えておくこと。
犬がまっすぐ下がるためのハンドラーの景色をきちんと理解すると、後ろが見えなくてもまっすぐ下がれるようになります。

今日はDogLifeDesignさんでドッグダンスのグループレッスンがありましたが、ここでもバックステップの基本をお伝えしました。

202506081

ターゲットがあると、曲がらないで下がることを理解しやすくなります。

大事なことは、「バック、バック!」とキューを連呼しないこと。

一度言ったら、次のキューが出されるまで、犬が落ち着いて下がれるように練習を繰り返していきます。
また、フロントポジションを教えてあると、犬にとって始点(スタート位置)もわかりやすいので便利です。


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2025年6月 7日 (土)

日々の繰り返しは大事

今日は久しぶりに2歳になったYさんのレッスンに伺ってきました。

お散歩の様子から拝見させていただきましたが、
以前はタイルの目地が気になったり、動くものが気になったりのYさんが
ちゃんと落ち着いてママに意識を向けて歩けるようになっていました。
飼い主さんの日々の成果がちゃんと出ていますね。

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そしておうちの中では、ハウスも相変わらず鉄板で、
飼い主様が日々Yさんにやって欲しいことを伝えてくださっている結果です。
っが、柴犬さん特有の興奮しやすいところがまだちょっと気になるところ。

そこで、以前にも少しやりましたが、再度インパルスコントロールの強化練習。

大興奮していては欲しいものは手に入らないことを伝えていきます。

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賢いYさん、2~3回やればすぐにゲームのルールに気づきます。

そこで、お願いしたいのが、早く落ち着くことと、落ち着いた状態の維持。

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トレーニングは犬にとってはゲームと同じ。
楽しくなければ続きません。

毎日少しずつやっていくことが大事です。

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2025年6月 6日 (金)

精度は大事

愛犬に何かを教えることはとても楽しいことです。
教える過程は、愛犬とのコミュニケーションにとても重要です。
そして、その出来栄えの満足度はハンドラー次第です。

もし競技に出るのであれば、当然精度をあげなければいけません。

精度をあげることはとても時間もかかりますし、
犬もその分頑張らなければいけません。
そこまでする必要がないと感じれば、どこかで妥協することもできます。

しかし、それでは犬も適当な理解になってしまうので、
そのあいまいさによって、行動の振れ幅も大きくなります。

教えるには、正解を教えた方が犬にはわかりやすいということです。

さて、今日は見習いとスラロームの練習。
ラリーオビディエンスでは、どの団体の競技でも必ず出てくるコーンを使ったエクセサイズです。

最初の画像は、見習いの集中が適当なとき。

202506061

2枚目は集中してヒールワークをしているとき。

202506062

違い、わかりますよね。

集中できていれば出来る動きが、集中が切れると出来ない。
当然のことですが、集中が切れたままにすることが問題。

犬のミスをそのままにせず、正解が出せるようにサポートしていきましょう。

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2025年6月 5日 (木)

ラリオビ定期レッスン

今日は月に一度のWCRL規定ラリーオビディエンスレッスンでした。

参加者はすでにトライアルに参加していらっしゃるかたもいますし、初めてチャレンジする方もいらっしゃいます。

コース練習の前に、個々の課題についての確認。
課題は、日常的なものから、トレーニング自体など様々です。

結論は、「犬にわかりやすく伝えることが大事」というお話になりましたが、それぞれの課題によってアプローチや対処法は変わります。

内容によっては、ターゲットを使うことが重要だったり、犬の今のレベルを把握することが大事だったり、あるいは、その伝え方だったりといろいろでした。

後半はコース練習。

レベル1~レベル3まで、トライしていただきました。

我が家の犬たちも練習。
集中していると気を抜くと、実はちょっとよそに気が行っていることも。
悪い例として見ていただきました。

最後のレベル3は、アシスタントも練習させてもらいました。

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見習いが大分静かに待てるようになったので、アシスタントのストレスも大分軽減されています。

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2025年6月 4日 (水)

自分から落ち着くのを待つ

我が家にもいますが、そもそもテンションが高い犬、興奮しやすい犬、いい意味で意欲的な犬はいます。
しかし、犬も人同様、冷静でいなければ、人の声は耳に届かないので、必要なときはテンションがあがってもいいのですが、普段からあがりっぱなしにならないようにすることも必要です。

もちろん、年齢を重ねていけば、多少落ち着きは出てくるかもしれませんが、子犬の頃から放置していれば、高いテンションのままという犬もいます。

楽しく遊ぶときはテンションが高くても構いませんが、作業をお願いしたり、日常生活の中では冷静でいることを教えてあげることも重要です。

例えば散歩に出ると聞いて、ほぼ半数以上の犬たちはワクワクしながらその瞬間を待っているので、その勢いで外に出てしまえば収拾がつかなくなるのは火を見るよりも明らかです。

そこで、玄関のドアを出るマナーを教えたり、玄関から外に出ても、どこかにダッシュで行かないことを子犬の頃から少しずつ伝えていくわけです。

一方では、警戒心が強くて、玄関から外に出られなくて困っていらっしゃる方もいて、そういう方にとっては、飛び出していく犬たちはうらやましいかもしれませんが、出た先が公道だった場合、車にはねられるかもしれないので、きちんと伝えることは大切です。

一人で散歩に行くのではなく、ハンドラーと一緒に行くことを教えていくのは犬によっては時間がかかりますが、早く先に進もうとせず、まず落ち着けるメンタル作りからしていくといいでしょう。
当然「落ち着け」と言ってもわからないので、落ち着ける環境で落ち着くのを待つことも大事です。

犬によっては外に出ると様々な環境刺激に飲まれてしまい、人の声すら耳に届かなくなる場合もあります。
いつも書いているように、家の中で出来ていることを、少しずつ外でも出来るようにサポートしていきましょう。

さて、今日は1歳になったばかりのK君のプライベートレッスンがありました。
おうちの中ではコミュニケーションも取れて、とてもいい子に育っていますが、犬種柄、外の刺激が大敵です。

それでも日々飼い主様が頑張ってくださっているので、自転車への反応も大分なくなってきました。

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思春期真っただ中なK君にとって、他犬の存在が今は何よりも気になるようです。
少しずつ、自分とは関係ないと学習してもらうことが重要ですね。

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2025年6月 3日 (火)

ひとつひとつを確実に。

昨日、ハードルを上げすぎないという話を書きました。
今日も似たようなことではありますが、新しいことを教えようと思ったら、
ひとつに特化して教えると、犬の理解は早まります。

例えば、「オスワリ」を教えようと思っているとき、ついでに「フセ」と言ってしまっていませんか?
出来るような気がして、オスワリした後続け手で誘導しながらて「フセ」と言うと、犬はなんとなくやってくれるので、人はついつい犬が理解しているような気になってしまいます。

しかし、実際犬に「フセ」と言うと、犬の頭のなかにはクェッションマークが飛んでいたり、とりあえずオスワリをしたりするということが起きてきます。
つまり、犬はまだ理解していないということです。

「オスワリ」を教えるのであれば、まず「オスワリ」の行動に特化して何度も繰り返してあげることが犬に伝える早道です。

最初はオヤツを持って誘導しても構いませんが、最終的にオヤツを持たず、ハンドラーが余計な動きをしなくても、犬が「オスワリ」と聞いてすぐに腰を下ろしてくれたとすれば、とりあえず、立っている姿勢からのオスワリを覚えたと言えるでしょう。

もちろん、伏せた状態からのオスワリも教えてあげないと、犬は伏せていても、一度立ち上がってからでないと「オスワリ」をしなくなってしまいます。
ひとつひとつ、犬の理解に合わせて伝えていくことが大事です。

そして、おうちの中でそれが出来たら、玄関先や、道路わき、公園と言った具合に、様々な場所で経験値をあげていくことで、完璧に「オスワリ」が出来るようになります。

競技に出る出ないにかかわらず、犬に動作を教えてあげることは一緒に暮らしていく中ではとても大事なことです。

犬の安全を確保するためにも、言葉はきちんと教えてあげましょう。

さて、朝から雨で外で練習ができなかった我が家のアシスタント。
なぜかバランスエクセサイズが大好きで、踏み台を出すと勝手に乗ってやり始めます。

いわゆる筋力アップの練習なので、人間から見るとそんなに楽しくないように思えるのですが、必ずトリーツが出ることもわかっているので、本犬はワクワクしております。

202506031


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2025年6月 2日 (月)

自信をつけるにはハードルを上げすぎない

愛犬と家の中で練習していると、いろいろなことが出来るようになりますが、
いざそれを外でやってもらおうとすると、犬は「???」になっていることが多いものです。

そもそも家の中と外では環境刺激が異なるので、気持ちをそがれて集中が取れないというのもひとつですが、家の中でやっていることを、外でもやるという習慣がないと、犬はなかなかその気にならないこともあります。

だからと言って、外で何かをさせようとすれば、犬は集中が切れて出来ない。
出来ないと褒められない。
褒められないと犬は楽しくないから、ほかの方に集中が向く(地面の匂い嗅ぎなど)。
するとお願いしても耳に届かないからできない。
出来ないから褒められない。

まさに負のループにはまっていくことになります。

外では、ハンドラーと目があっただけでも褒めることから始めると、
何かいいことが始まるかもしれないと犬は思うようになります。

難しいことをお願いするのではなく、簡単なこと(オスワリなど)でも、外ですぐやってくれたら、すご~く褒めてみてください。
犬の自信に繋がるかもしれませんよ。

一緒に歩くだけでも、顔を見てくれたら褒められる見習い。
ただいま右脚側強化中です。

202506021

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2025年6月 1日 (日)

左右の脚側に馴らす

一般的な服従訓練では、犬はハンドラーの左側で作業するのが一般的です。
しかし、ラリーオビディエンス競技においては、左右どちらのヒールポジションも作業の中に入ってきます。

WCRLでは、右のヒールポジションでは一緒に歩くぐらいで、右ヒールからフロント(正面)ポジションに入れてから左ヒールポジションに戻したり、遠隔作業で犬を呼び戻すときに左ヒールポジションに戻すという作業になりますが、FCIラリーオビディエンスでは、右のヒールポジションでも、停座、伏臥、立止などが作業に含まれてきます。
加えて、一部の課題を除き、ほとんどの課題が右脚側でも行えるので、左右バランスよくヒールポジションの練習をしておくことが重要です。

そもそもFCIドッグダンスの規定では、ヒールポジションは10個。
当然、左右のポジションが含まれているので、ドッグダンス経験者であれば、ラリーオビディエンスにも取り組みやすいでしょう。

最近では、FCIオビディエンス競技の達人たちもFCIラリーオビディエンスの競技に参加している動画を載せているので、参考になるでしょう。

さて、見習いもラリーオビディエンスは経験者なので右脚側も強化中。

ハンドラーと平行でいること。
難しいですが、大事なポイントですね。

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もちろん、競技だけの話ではなく、犬のバランスをよくするためにも、左右同じように体を使うことを教えておくことも大事ですね。

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